JP2021053841A - 多層フィルム、多層フィルムの製造方法及び包装体 - Google Patents

多層フィルム、多層フィルムの製造方法及び包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】フローマークの発生が抑制された多層フィルムと、これを用いた包装体の提供。【解決手段】同一のフィルム層111が繰り返し積層されて構成された繰り返し層11を備え、フィルム層111の1層あたりの平均厚さが2μm未満であり、繰り返し層11の厚さが50〜500μmである、多層フィルム1。多層フィルム1を備えた包装体。【選択図】図1

Description

本発明は、多層フィルム、多層フィルムの製造方法及び包装体に関する。
食品や医薬品等は、販売の際に、包装袋や包装容器等の包装体よって包装されるのが一般的である。このような包装体には、内容物の保護等のため、様々な性能が要求されている。そのため、一部の包装体では、複合化(多層化)された多層フィルムが用いられている。
このような多層フィルムとしては、例えば、結晶性を有する熱可塑性樹脂を含む第1のフィルムと、この結晶性を有する熱可塑性樹脂とは異なる熱可塑性樹脂を含む第2のフィルムとが、交互に繰り返し積層されて構成されたものが開示されている(特許文献1参照)。このような多層フィルム中の、第1のフィルムと第2のフィルムとの繰り返し積層された層は、ガスバリア性を有する。
特開2016−175390号公報
このような多層フィルムは、優れたガスバリア性を有するため、食品や医薬品等の包装体用として好適である。しかし、多層フィルムの表面には、各層を構成する樹脂の粘度差に起因して、各層の界面のズレが交互に波型状に現れる、所謂フローマークが発生することがある。このようなフローマークが発生した多層フィルムは、外観上の問題点を有し、また、厚さがばらつくことがある。
本発明は、フローマークの発生が抑制された多層フィルムと、これを用いた包装体と、を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を採用する。
[1].同一のフィルム層が繰り返し積層されて構成された繰り返し層を備え、前記フィルム層の1層あたりの平均厚さが2μm未満であり、前記繰り返し層の厚さが50〜500μmである、多層フィルム。
[2].前記フィルム層が、第1の樹脂と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂と、を含む、[1]に記載の多層フィルム。
[3].前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方が、結晶性樹脂である、[2]に記載の多層フィルム。
[4].前記第1の樹脂がポリオレフィン系樹脂であり、前記第2の樹脂が前記第1の樹脂とは異なるポリオレフィン系樹脂である、[2]又は[3]に記載の多層フィルム。
[5].前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数が100以上である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[6].前記第1の樹脂がポリエチレンであり、前記第2の樹脂がポリプロピレンである、[4]又は[5]に記載の多層フィルム。
[7].前記ポリオレフィン系樹脂がバイオマスポリオレフィン系樹脂である、[4]〜[6]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[8].前記多層フィルムが、さらに、前記繰り返し層を挟む一対の外層を備えている、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[9].[1]〜[8]のいずれか一項に記載の多層フィルムの製造方法であって、
前記多層フィルムにおける前記フィルム層を形成するための、同一の原料フィルムを繰り返し積層することによって、1層あたりの平均厚さが2μm未満である前記フィルム層が繰り返し積層された構成を有し、かつ、厚さが50〜500μmである前記繰り返し層を形成する工程を有する、多層フィルムの製造方法。
[10].前記原料フィルムが、第1の樹脂と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂と、を含む、[9]に記載の多層フィルムの製造方法。
[11].[1]〜[8]のいずれか一項に記載の多層フィルムを備えた、包装体。
本発明によれば、フローマークの発生が抑制された多層フィルムと、これを用いた包装体と、が提供される。
本発明の一実施形態に係る多層フィルムの一例を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る包装体の一例を模式的に示す斜視図である。 図2に示す包装体のI−I線における断面図である。 本発明の一実施形態に係る包装体の他の例を模式的に示す断面図である。
<<多層フィルム>>
本発明の一実施形態に係る多層フィルムは、同一のフィルム層が繰り返し積層されて構成された繰り返し層を備え、前記フィルム層の1層あたりの平均厚さが2μm未満であり、前記繰り返し層の厚さが50〜500μmである。
このような構成を有する本実施形態の多層フィルムにおいては、フローマークの発生が抑制されている。
なお、本明細書においては、単に「フィルム層」と称する構成は、特に断りのない限り、上述のように繰り返し積層されることによって繰り返し層を構成するフィルム層を意味する。
以下、図面を参照しながら、本発明について詳細に説明する。なお、以降の説明で用いる図は、本発明の特徴を分かり易くするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る多層フィルムの一例を模式的に示す断面図である。
ここに示す多層フィルム1は、同一のフィルム層111が繰り返し積層されて構成された繰り返し層11を備えている。
多層フィルム1は、さらに、繰り返し層11を挟む一対の外層として、第1外層12及び第2外層13を備えている。
第1外層12は、多層フィルム1の一方の最表層であり、第1外層12の繰り返し層11側とは反対側の面(本明細書においては、「第2面」と称することがある)12bは、多層フィルム1の一方の最表面(本明細書においては、「第2面」と称することがある)1bと同じである。
第2外層13は、多層フィルム1の他方の最表層であり、第2外層13の繰り返し層11側とは反対側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)13aは、多層フィルム1の他方の最表面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)1aと同じである。
<繰り返し層>
繰り返し層11を構成しているフィルム層111は、すべて同一である。
本明細書において、「フィルム層が同一である」とは、比較対象であるフィルム層同士の間で、含有成分の種類と、含有成分の含有量とが、ともに同じであることを意味する。
[フィルム層]
フィルム層111は、樹脂を含む樹脂層であることが好ましい。
フィルム層111は、延伸された樹脂層であってもよいが、未延伸の樹脂層であることが好ましい。
フィルム層111が含む前記樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。
フィルム層111が含む前記樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
前記ポリオレフィン系樹脂は、オレフィンから誘導された構成単位を有する樹脂であれば、特に限定されない。
前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレンから誘導された構成単位を少なくとも有するエチレン系重合体と、プロピレンから誘導された構成単位を少なくとも有するプロピレン系重合体と、ブテンから誘導された構成単位を少なくとも有するブテン系重合体と、が挙げられる。
前記エチレン系重合体としては、エチレンの単独重合体と、エチレン系共重合体と、が挙げられる。
前記エチレンの単独重合体としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン触媒直鎖状低密度ポリエチレン(メタロセンLLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等が挙げられる。
前記エチレン系共重合体は、エチレンから誘導された構成単位と、エチレン以外のモノマーから誘導された構成単位と、を有する。
前記エチレン系共重合体としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA樹脂)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA樹脂)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA樹脂)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA樹脂)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA樹脂)、エチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(E−EA−MAH樹脂)、アイオノマー樹脂(ION樹脂)等が挙げられる。
前記アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンと少量のアクリル酸又はメタクリル酸との共重合体が、その中の酸部分と、金属イオンと、の塩形成によって、イオン橋かけ構造を有している樹脂が挙げられる。
前記プロピレン系重合体としては、プロピレンの単独重合体(すなわちポリプロピレン又はホモポリプロピレン)と、プロピレン系共重合体と、が挙げられる。
前記プロピレン系共重合体は、プロピレンから誘導された構成単位と、プロピレン以外のモノマーから誘導された構成単位と、を有する。
前記プロピレン系共重合体としては、例えば、プロピレン−エチレンランダム共重合体(別名:ポリプロピレンランダムコポリマー)、プロピレン−エチレンブロック共重合体(別名:ポリプロピレンブロックコポリマー)等が挙げられる。
前記ブテン系重合体としては、ブテンの単独重合体(すなわちポリブテン)と、ブテン系共重合体と、が挙げられる。
前記ブテン系共重合体は、ブテンから誘導された構成単位と、ブテン以外のモノマーから誘導された構成単位と、を有する。
前記ポリオレフィン系樹脂は、例えば、バイオマスポリエチレン、バイオマスポリプロピレン等の、バイオマスポリオレフィン系樹脂(生物資源由来のポリオレフィン系樹脂)であってもよい。
フィルム層111は、第1の樹脂と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂と、を含むことが好ましい。前記第1の樹脂及び第2の樹脂はいずれも、上述のフィルム層111が含むものとして説明した前記樹脂である。このようなフィルム層111は、その特性をより容易に調節できる。
フィルム層111が含む前記樹脂は、結晶性樹脂及び非晶性樹脂のいずれであってもよく、例えば、結晶性樹脂のみであってもよいし、非晶性樹脂のみであってもよいし、結晶性樹脂及び非晶性樹脂の両方であってもよい。
なかでも、フィルム層111が含む前記樹脂は、結晶性樹脂のみであるか、又は、結晶性樹脂及び非晶性樹脂の両方であることが好ましい。
そして、フィルム層111が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含む場合、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方が、結晶性樹脂であること(すなわち、第1の樹脂及び第2の樹脂の両方が結晶性樹脂であるか、第1の樹脂が結晶性樹脂であり、かつ第2の樹脂が非晶性樹脂であるか、又は、第1の樹脂が非晶性樹脂であり、かつ第2の樹脂が結晶性樹脂であること)が好ましい
フィルム層111は、このように結晶性樹脂を含むことにより、その水蒸気バリア性がより高くなる。
フィルム層111が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含む場合、前記第1の樹脂及び第2の樹脂がともに前記ポリオレフィン系樹脂であること、すなわち、前記第1の樹脂がポリオレフィン系樹脂であり、前記第2の樹脂が前記第1の樹脂とは異なるポリオレフィン系樹脂であること、が好ましい。
そして、前記第1の樹脂がポリエチレンであり、前記第2の樹脂がポリプロピレンであることがより好ましい。
フィルム層111は、このようにポリオレフィン系樹脂を含むことにより、そのフローマークの発生抑制効果がより高くなり、かつ、水蒸気バリア性がより高くなる。
フィルム層111が前記樹脂を含む場合、フィルム層111は、前記樹脂のみを含んでいてもよい(すなわち、前記樹脂からなるものであってもよい)し、前記樹脂と、前記樹脂以外の成分を含んでいてもよい(すなわち、前記樹脂と、前記樹脂以外の成分と、からなるものであってもよい)。
フィルム層111が、前記樹脂として前記ポリオレフィン系樹脂を含む場合、フィルム層111は、前記ポリオレフィン系樹脂のみを含んでいてもよい(すなわち、前記ポリオレフィン系樹脂からなるものであってもよい)し、前記ポリオレフィン系樹脂と、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分を含んでいてもよい(すなわち、前記ポリオレフィン系樹脂と、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分と、からなるものであってもよい)。
フィルム層111が含む、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分は、樹脂成分であってもよいし、非樹脂成分であってもよい。
フィルム層111が含む、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。例えば、フィルム層111は、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分として、樹脂成分のみを1種又は2種以上含んでいてもよいし、非樹脂成分のみを1種又は2種以上含んでいてもよいし、樹脂成分及び非樹脂成分をともに1種又は2種以上含んでいてもよい。
前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分のうち、樹脂成分は、ポリオレフィン系樹脂でなければ、特に限定されない。
前記ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂成分としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分のうち、非樹脂成分としては、例えば、当該分野で公知の添加剤が挙げられる。
前記添加剤としては、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、増粘剤、熱安定化剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
フィルム層111の、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分の含有量は、特に限定されず、例えば、前記成分の種類に応じて、適宜調節できる。
フィルム層111が前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分を含む場合、フィルム層111において、フィルム層111の総質量に対する、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分の含有量の割合は、0.1〜30質量%であることが好ましく、例えば、0.1〜25質量%、及び0.1〜20質量%のいずれかであってもよい。前記割合が前記下限値以上であることで、前記ポリオレフィン系樹脂以外の成分を用いたことにより得られる効果がより高くなる。前記割合が前記上限値以下であることで、前記ポリオレフィン系樹脂を用いたことにより得られる効果がより高くなる。
換言すると、フィルム層111において、フィルム層111の総質量に対する、前記ポリオレフィン系樹脂の含有量の割合は、70〜99.9質量%であることが好ましく、例えば、75〜99.9質量%、及び80〜99.9質量%のいずれかであってもよい。
フィルム層111が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含む場合、フィルム層111において、[第1の樹脂の含有量(質量部)]:[第2の樹脂の含有量(質量部)]の質量比は、90:10〜10:90であることが好ましく、75:25〜25:75であることがより好ましく、例えば、60:40〜40:60であってもよい。前記質量比がこのような範囲であることで、フィルム層111が第1の樹脂及び第2の樹脂をともに含むことにより得られる効果が、より高くなる。
フィルム層111が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含む場合、フィルム層111において、フィルム層111の総質量に対する、前記第1の樹脂及び第2の樹脂の合計含有量の割合は、70質量%以上であることが好ましく、75質量%以上であることがより好ましく、例えば、80質量%以上であってもよい。前記割合が前記下限値以上であることで、フィルム層111が第1の樹脂及び第2の樹脂をともに含むことにより得られる効果が、より高くなる。
前記合計含有量の割合の上限値は特に限定されず、前記合計含有量の割合は100質量%以下であればよい。
フィルム層111の1層あたりの平均厚さは、2μm未満であり、例えば、1μm以下、0.5μm以下、及び0.2μm以下のいずれかであってもよい。前記平均厚さがこのような範囲であることで、繰り返し層11におけるフィルム層111の積層数を容易に増大させることができ、薄層が多数積層された所謂ナノレイヤー構造を容易に構成できる。
なお、本明細書において「フィルム層の1層あたりの平均厚さ」とは、繰り返し層中に存在するすべてのフィルム層の厚さの合計値を、繰り返し層中に存在するフィルム層の層数で除した値([繰り返し層中に存在するすべてのフィルム層の厚さの合計値]/[繰り返し層中に存在するフィルム層の層数])を意味する。
フィルム層111の1層あたりの平均厚さは、50nm以上であることが好ましく、例えば、100nm以上であってもよい。前記平均厚さが前記下限値以上であることで、フィルム層111の構造がより安定化する。
フィルム層111の1層あたりの平均厚さは、上述のいずれかの下限値と、いずれかの上限値と、を任意に組み合わせて設定される範囲内に、適宜調節できる。例えば、一実施形態において、前記平均厚さは、50nm以上2000nm未満であることが好ましく、50〜1000nm、50〜500nm、及び50〜200nmのいずれかであってもよい。ただし、これらは前記平均厚さの一例である。
繰り返し層11の厚さ、換言すると、フィルム層111の厚さの合計値は、50〜500μmであり、100〜400μmであることが好ましく、200〜300μmであることがより好ましく、例えば、220〜280μmであってもよい。繰り返し層11の厚さが前記下限値以上であることで、繰り返し層11におけるフィルム層111の積層数を容易に増大させることができ、薄層が多数積層された所謂ナノレイヤー構造を容易に構成できる。また、繰り返し層11の強度がより高くなり、例えば、繰り返し層11の耐ピンホール性がより高くなる。
繰り返し層11中のフィルム層111の層数は、上述のフィルム層111の1層あたりの平均厚さと、繰り返し層11の厚さと、の両方の条件を満たす限り、特に限定されず、例えば、図1に示す層数よりも少なくてもよい。ただし、繰り返し層11を構成しているフィルム層111の層数が多いほど、繰り返し層11の水蒸気バリア性が高くなる。このような観点では、前記層数は、100以上であることが好ましく、例えば、500以上、1000以上、1500以上及び2000以上のいずれかであってもよい。
繰り返し層11中のフィルム層111の層数の上限値は、特に限定されない。繰り返し層11の形成が容易であり、また、繰り返し層11の厚さが過剰となることを避けられる点では、前記層数は、5000以下であることが好ましく、例えば、4500以下、4000以下、3500以下及び3000以下のいずれかであってもよい。
繰り返し層11中のフィルム層111の層数は、上述のいずれかの下限値と、いずれかの上限値と、を任意に組み合わせて設定される範囲内に、適宜調節できる。例えば、一実施形態において、前記層数は、100〜5000、500〜5000、1000〜5000、1500〜5000、及び2000〜5000のいずれかであってもよい。
繰り返し層11(多層フィルム1)中のフィルム層111の層数は、例えば、ミクロトームを用いて多層フィルム1を切断し、この切断によって生じた多層フィルム1の断面を、電子顕微鏡を用いて観察することにより、確認できる。また、後述する多層フィルムの製造方法から、断面を観察することなく、フィルム層111の層数を算出することも可能である。
<第1外層>
第1外層12は、繰り返し層11を保護するための層であり、また、多層フィルム1に優れた柔軟性を付与することも可能である。
第1外層12は、樹脂層であることが好ましく、未延伸の樹脂層であってもよい。
第1外層12が含む前記樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。
第1外層12において、第1外層12の総質量に対する、樹脂の含有量の割合は、100質量%以下であり、90質量%以上であることが好ましく、例えば、95質量%以上、97質量%以上、及び99質量%以上のいずれかであってもよい。
第1外層12は、フィルム層111が含む樹脂と同じ種類の樹脂(本明細書においては、「フィルム層111中の樹脂」と略記することがある)を含むことが好ましい。第1外層12がフィルム層111中の樹脂を含むことにより、第1外層12と繰り返し層11との間の界面におけるフローマークの発生が、高度に抑制される。
第1外層12は、フィルム層111中の樹脂を含む場合、前記樹脂として、フィルム層111中の樹脂のみを含んでいてもよいし、フィルム層111中の樹脂と、それ以外の他の樹脂と、をともに含んでいてもよい。
フィルム層111が前記樹脂を2種以上含む場合には、第1外層12は、これら2種以上の樹脂のうちの、1種又は2種以上を含むことが好ましく、これら2種以上の樹脂の全種を含んでいてもよい。
例えば、フィルム層111が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含む場合、第1外層12は、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方を含むことが好ましい。
第1外層12が、フィルム層111中の樹脂を含む場合、第1外層12において、全ての樹脂の総含有量に対する、フィルム層111中の樹脂の含有量の割合は、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましく、97質量%以上であることが特に好ましく、例えば、99質量%以上であってもよい。前記割合が前記下限値以上であることで、第1外層12が、フィルム層111中の樹脂を含むことにより得られる効果が、より高くなる。
第1外層12が、フィルム層111中の樹脂を含む場合、第1外層12において、全ての樹脂の総含有量に対する、フィルム層111中の樹脂の含有量の割合の上限値は、特に限定されない。前記割合は、100質量%以下であればよい。
第1外層12において、全ての樹脂の総含有量に対する、フィルム層111中の樹脂の含有量の割合は、上述のいずれかの下限値と、上限値と、を任意に組み合わせて設定される範囲内に、適宜調節できる。例えば、一実施形態において、前記割合は、80〜100質量%であることが好ましく、90〜100質量%であることがより好ましく、95〜100質量%であることがさらに好ましく、97〜100質量%であることが特に好ましく、例えば、99〜100質量%であってもよい。
第1外層12の厚さは、目的に応じて任意に設定できるが、5〜125μmであることが好ましく、例えば、10〜125μm、及び15〜125μmのいずれかであってもよい。第1外層12の厚さがこのような範囲であることで、第1外層12を備えていることによる効果が、より顕著に得られる。
<第2外層>
第2外層13は、第1外層12と同様のものであり、第1外層12と同様の機能を有する。そこで、第2外層13の詳細な説明は省略する。
第1外層12及び第2外層13は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第1外層12及び第2外層13が互いに異なるとは、第1外層12及び第2外層13が、構成材料及び厚さの少なくとも一方の点で、互いに異なることを意味する。また、構成材料が互いに異なるとは、含有成分の種類と、含有成分の含有量と、のいずれか一方又は両方が、互いに異なることを意味する。
<他の層>
多層フィルム1は、本発明の効果を損なわない範囲内において、繰り返し層11(換言するとフィルム層111)と、第1外層12と、第2外層13と、のいずれにも該当しない、他の層を備えていてもよい。
前記他の層は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。前記他の層としては、例えば、隣接する2層を接着するための接着層等が挙げられるが、これは一例である。
ただし、多層フィルム1は、図1に示すように、第1外層12が繰り返し層11に直接接触して設けられ、第2外層13が繰り返し層11に直接接触して設けられていることが好ましい。
本実施形態の多層フィルムは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、多層フィルム1において、一部の構成が変更、削除又は追加されたものであってもよい。
例えば、図1に示す多層フィルム1は、第1外層12及び第2外層13を備えているが、第1外層12及び第2外層13のいずれか一方又は両方を備えていなくてもよい。ただし、本実施形態の多層フィルムは、上述の効果が得られて有利である点では、第1外層及び第2外層のいずれか一方又は両方を備えていることが好ましい。
本実施形態の多層フィルムは、上述のとおり、前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数を調節することにより、水蒸気バリア性を調節できる。
例えば、JIS K7129(B法)に準拠して測定された、前記多層フィルムの水蒸気透過量は、0.5g/m・day以下、0.4g/m・day以下、及び0.3g/m・day以下のいずれかとすることが可能である。
本実施形態の多層フィルムは、そのヘーズを小さいものとすることが可能である。
例えば、JIS K 7136:2000に準拠して測定された、前記多層フィルムのヘーズは、50%以下、45%以下、及び40%以下のいずれかとすることが可能である。
本実施形態の多層フィルムの各物性(例えば、上述の水蒸気透過量、ヘーズ等)は、前記繰り返し層(換言すると前記フィルム層)、前記外層(例えば、前記第1外層及び第2外層)等の、前記多層フィルムを構成する各層の構成材料や厚さ等を調節することで、調節できる。
従来の多層フィルムとしては、例えば、熱可塑性樹脂を含む第1フィルム層と、この熱可塑性樹脂とは異なる熱可塑性樹脂を含む第2フィルム層とが、交互に繰り返し積層されて構成された、交互積層構造の繰り返し層を備えたものが挙げられる。このような多層フィルムでは、交互積層構造の繰り返し層中にフローマークが発生することがある。
これに対して、本実施形態の多層フィルムは、同一のフィルム層が繰り返し積層されて構成された繰り返し層を備えており、このような繰り返し層中においては、フローマークの発生が抑制されている、その理由は定かではないが、以下のように推測される。
すなわち、交互積層構造の繰り返し層を形成するために、押出成形によって各層を積層するときには、各層が含む樹脂の種類が異なることに起因して、押し出された各層の流動状態に差が生じ易い。そのため、形成された交互積層構造の繰り返し層には、この流動状態の差を反映して、フローマークが発生する。これに対して、本実施形態の多層フィルム中の前記繰り返し層を形成するために、押出成形によって各層を積層するときには、各層が含む樹脂の種類とその量が同じであるため、押し出された各層の流動状態に差が生じ難い。そのため、形成された前記繰り返し層には、流動状態の差を反映するフローマークの発生が抑制されていると推測される。
本実施形態の多層フィルムにおいては、上述のとおり、前記フィルム層の1層あたりの平均厚さが薄く、前記繰り返し層の厚さが一定値以上であって、前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数が多くなっている。このような前記繰り返し層は、水蒸気バリア性が高く、本実施形態の多層フィルムも水蒸気バリア性が高い。一方で、本実施形態の多層フィルム中の前記繰り返し層は、このような積層構造を有しているものの、その組成は全体として同じであり、見かけ上は、同じ組成で同じ厚さの単一層(積層構造を有さず、1層のみで構成されている層)と大差がない。ところが、本実施形態の多層フィルムは、このような従来の単一層を備えた多層フィルムよりも、水蒸気バリア性が高い。その理由は定かではないが、以下のように推測される。
すなわち、本実施形態の多層フィルム中の前記フィルム層においては、その1層ごとに、分子量が大きい含有成分が密に閉じ込められた状態となっている。特に樹脂はこのような状態となり易く、なかでも結晶性樹脂は、このような状態で前記フィルム層の積層方向において潰れて伸びたような結晶構造をとり易く、前記フィルム層の表面に対して平行な方向に配向し易いと推測される。実際に、先の説明のとおりに、電子顕微鏡を用いて多層フィルムの断面を観察した場合に、このような結晶性樹脂の配向を確認することが可能であり、このような結晶性樹脂の配向の状態によって、同一のフィルム層同士が積層されていることも確認可能である。このような状態の前記フィルム層が多数積層されて構成された前記繰り返し層においては、水蒸気が前記積層方向に透過するためには、長い経路を通過する必要が生じ、従来の単一層よりも水蒸気が透過し難く、そのために本実施形態の多層フィルムの水蒸気バリア性が高いと推測される。
本実施形態の多層フィルムは、その製造時に延伸工程を行わなくても、優れた水蒸気バリア性を示す。
好ましい前記多層フィルムとしては、例えば、前記フィルム層が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含み、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方が、結晶性樹脂であるものが挙げられる。
より好ましい前記多層フィルムの一実施形態としては、例えば、前記フィルム層が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方としてポリエチレンを含み、他方としてポリプロピレンを含むものが挙げられる。
より好ましい前記多層フィルムの他の実施形態としては、例えば、前記フィルム層が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含み、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方が、結晶性樹脂であり、前記多層フィルムが、さらに、前記繰り返し層を挟む一対の外層を備えているものが挙げられる。
さらに好ましい前記多層フィルムの一実施形態としては、例えば、前記フィルム層が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含み、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方が、結晶性樹脂であり、前記多層フィルムが、さらに、前記繰り返し層を挟む一対の外層を備えており、前記一対の外層がともに、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方を含むものが挙げられる。
特に好ましい前記多層フィルムの一実施形態としては、例えば、前記フィルム層が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方としてポリエチレンを含み、他方としてポリプロピレンを含み、前記多層フィルムが、さらに、前記繰り返し層を挟む一対の外層を備えており、前記一対の外層がともに、前記ポリエチレン及びポリプロピレンのいずれか一方又は両方を含むものが挙げられる。
本実施形態の多層フィルムは、上述の構成を有することにより、フローマークの発生が抑制されており、そのため、外観上の問題点を有さず、また、厚さのばらつきが抑制されている。
また、本実施形態の多層フィルムは、水蒸気バリア性を有する。
<<多層フィルムの製造方法>>
本実施形態の多層フィルムは、例えば、前記多層フィルムにおける前記フィルム層を形成するための、同一の原料フィルムを繰り返し積層することによって、1層あたりの平均厚さが2μm未満である前記フィルム層が繰り返し積層された構成を有し、かつ、厚さが50〜500μmである前記繰り返し層を形成する工程を有する製造方法によって、製造できる。
本実施形態の多層フィルムは、さらに、その層数に応じて、製造方法を選択できる。
例えば、前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数が比較的少なめの多層フィルムは、数台の押出機を用いて、各層の形成材料となる樹脂又は樹脂組成物等を溶融押出するフィードブロック法や、マルチマニホールド法等の共押出Tダイ法、空冷式又は水冷式共押出インフレーション法等により、同一の原料フィルムを繰り返し積層することによって、製造できる。
また、前記多層フィルムは、その中のいずれかの層の形成材料となる樹脂又は樹脂組成物等を、多層フィルムを構成するための別の層の表面にコーティングして、必要に応じて乾燥させることにより、多層フィルム中の積層構造を形成し、必要に応じて、これら以外の層を目的とする配置形態となるようにさらに積層することでも、製造できる。
例えば、前記繰り返し層がナノレイヤー構造を有するなど、前記フィルム層の層数が多めの多層フィルムは、以下に示す方法で製造できる。
すなわち、まず、最終的に前記フィルム層の積層構造を構成するための、複数層構造の第1積層フィルムを作製する。前記第1積層フィルムは、より具体的には、最終的に前記フィルム層となる原料フィルムが積層された構成を有する。第1積層フィルム中の原料フィルムの層数は、目的とする前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数に応じて決定される。
次いで、この第1積層フィルムを、その表面に対して垂直な方向(換言すると厚さの方向)に切断した後、得られた2枚の第1積層フィルム同士を、さらにこれらの厚さ方向において積層して第2積層フィルムを作製する。
次いで、この第2積層フィルムを、その表面に対して平行な方向において引き伸ばして拡張した後、第1積層フィルムの場合と同じ方法で、この拡張後の第2積層フィルムを切断、積層して第3積層フィルムを作製する。
以降、このような積層フィルムの拡張、切断及び積層を繰り返し行うことで、目的とする、積層数が多数の最終積層フィルム(例えば、前記繰り返し層)を作製する。この繰り返しの回数は、目的とする前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数に応じて決定される。
以降、さらに、必要に応じて、作製した前記最終積層フィルムに対して、第1外層、第2外層等の他の層を積層することで、目的とする多層フィルムが得られる。
前記第1積層フィルムは、例えば、数台の押出機を用いて、前記フィルム層の形成材料となる樹脂又は樹脂組成物等を溶融押出するフィードブロック法や、マルチマニホールド法等の共押出Tダイ法、空冷式又は水冷式共押出インフレーション法等により、前記原料フィルムを積層することで作製できる。
上述の製造方法における、これ以降の第1積層フィルムからの、目的とする最終積層フィルムの作製までは、マルチプライヤーを用いて行うことができる。
製造方法がいずれの場合であっても、前記多層フィルム中のいずれかの層の形成材料となる前記樹脂組成物は、形成する層が目的とする成分を、目的とする含有量で含むように、含有成分の種類と含有量を調節して、製造すればよい。例えば、前記樹脂組成物中の、常温で気化しない成分同士の含有量の比率は、通常、この樹脂組成物から形成された層中の、前記成分同士の含有量の比率と同じとなる。
また、前記フィルム層が、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含むものである場合、製造方法がいずれの場合であっても、前記原料フィルムは、前記第1の樹脂及び第2の樹脂を含むものとなる。
<<包装体>>
本実施形態の包装体は、上述の本発明の一実施形態に係る多層フィルムを備えている。
本実施形態の包装体は、前記多層フィルムを用いているため、フローマークの発生が抑制されており、外観上の問題点を有さず、また、厚さのばらつきが抑制されている。
また、本実施形態の包装体は、前記多層フィルムが水蒸気バリア性を有しており、優れた防湿性を有する。
本実施形態の包装体は、例えば、医薬品や食品等を包装するための包装袋又は包装容器として好適であり、固形剤(例えば、カプセルや錠剤等の薬品、粒状の食品等)を包装するための、プレススルーパッケージ(PTP)へも良好に適用可能である。
図2は、本実施形態の包装体の一例を模式的に示す斜視図であり、図3は、図2に示す包装体のI−I線における断面図である。
なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ここに示す包装体10は、多層フィルム1と、カバーフィルム8と、を備えて構成されている。そして、多層フィルム1には、包装体10の収納部10aを構成する突出部109が形成されている。
包装体10は、ブリスターパックとしてのPTPフィルム(包装容器)であり、収納部10aには、錠剤9を密封収納できる。
多層フィルム1の第2面1bは、カバーフィルム8の一方の表面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)8aに接着されている。ただし、多層フィルム1は、一部の領域において、その第1面1a側に突出しており、この突出部109における前記第2面1bは、カバーフィルム8の第1面8aには接着されておらず、多層フィルム1の前記第2面1bと、カバーフィルム8の第1面8aと、によって、収納部10aが形成されている。
包装体10において、多層フィルム1が防湿性を有することにより、収納部10aに収納された錠剤9は、品質の劣化が高度に抑制される。
包装体10において、多層フィルム1のヘーズが十分に小さく、多層フィルム1が透明である場合、収納部10aに収納された錠剤9は、多層フィルム1を介して、視認可能である。
カバーフィルム8の材質としては、例えば、アルミニウム等が挙げられる。
カバーフィルム8の厚さは、特に限定されないが、例えば、10〜30μmであることが好ましく、15〜25μmであることがより好ましい。
多層フィルム1及びカバーフィルム8には、スリット10bが形成されている。スリット10bは任意の構成であり、必ずしも形成されていなくてもよいが、スリット10bが形成されていることで、錠剤9の収納部10aへの特定収納数ごとに、包装体10を容易に分割できるため、包装体10の利便性が向上する。
突出部109の形状は、例えば、ドーム状である。
ただし、突出部109の形状は、これに限定されず、収納対象物である錠剤9の形状に応じて、任意に選択できる。例えば、突出部109の形状は、包装体10を多層フィルム1側から見下ろすようにして平面視したときに、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形状であってもよいし、長円形状等であってもよい。
本実施形態の包装体は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、包装体10において、一部の構成が変更、削除又は追加されたものであってもよい。
例えば、図2に示す包装体10は、収納部10aを8個備えているが、本実施形態の包装体における収納部の数はこれに限定されず、1個でもよいし、2個以上(ただし、8個である場合を除く)であってもよい。
また、図2及び図3に示す包装体10は、多層フィルム1を用いて構成されているが、多層フィルム1以外の上述の実施形態の多層フィルムを用いて構成されていてもよい。
図4は、本実施形態の包装体の他の例を模式的に示す断面図である。
ここに示す包装体20は、一対の多層フィルム1,1の第2面1b,1b同士の一部、より具体的には、周縁部近傍の領域同士が接着されて、構成されている。このように、包装体20には、一対の多層フィルムの周縁部近傍の領域同士が接着されていることにより、収納部20aが形成されている。収納部20aには、目的とする保存対象物(図示略)が収納される。
包装体20は、例えば、食肉、加工肉、青果物等の食材;注射針、シリンジ、検査キット、カテーテル等の医療器具等を、収納部20aに収納するのに好適である。
包装体20において、多層フィルム1が防湿性を有することにより、収納部20aに収納された保存対象物は、品質の劣化が高度に抑制される。
包装体20において、多層フィルム1のヘーズが十分に小さく、多層フィルム1が透明である場合、収納部20aに収納された保存対象物は、多層フィルム1を介して、視認可能である。
<<包装体の製造方法>>
本実施形態の包装体は、上述の実施形態の多層フィルムを用い、目的とする収納部を形成するように、多層フィルム同士を貼り合わせるか、又は、多層フィルムと他のフィルム若しくはシート等とを貼り合わせることにより、製造できる。
例えば、図2及び図3に示す包装体10は、公知のPTP包装機を用いて、製造できる。
より具体的には、まず、プラグ成形、エアアシストプラグ成形、圧空成形、プラグアシスト圧空成形、真空成形等により、多層フィルム1に突出部109を成形する。
次いで、多層フィルム1の突出部109に、保存対象物である錠剤9を充填した後、カバーフィルム8を多層フィルム1と重ね合せて、多層フィルム1とカバーフィルム8とを接着する。
次いで、必要に応じて、多層フィルム1及びカバーフィルム8に、ミシン刃又はハーフカット刃等を用いて、スリット10bを形成する。
以上により、包装体10が得られる。
一方、図4に示す包装体20は、例えば、収納部20aを形成するように、多層フィルム1の周縁部近傍の領域同士を接着することで、製造できる。
多層フィルム1同士の接着は、例えば、公知の各種ラミネート法を適用することで、行うことができる。
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<<多層フィルムの製造>>
[実施例1]
HDPE(プライムポリマー社製「ハイゼックス3300F」)(50質量部)と、PP(プライムポリプロ社製「E122V」)(50質量部)と、を押出機(株式会社サン・エヌ・ティー社製、「SNT40−28型番」)に投入し、これらを250℃で溶融混練した。そして、フィードブロックを用いて、最終的に未延伸の前記フィルム層となる原料フィルムが繰り返して積層された構成を有する、5層の溶融積層体(上述の第1積層フィルム)を作製した。
次いで、マルチプライヤーを用いて、得られた5層の溶融積層体を2枚に切断し、切断後のこれら2枚の溶融積層体をさらに積層して、10層の溶融積層体(上述の第2積層フィルム)を作製した。
次いで、得られた10層の溶融積層体を、その表面に対して平行な方向において引き伸ばして拡張した後、5層の溶融積層体(第1積層フィルム)の場合と同じ方法で、この拡張後の10層の溶融積層体を切断、積層して、20層の溶融積層体(上述の第3積層フィルム)を作製した。
以降、同様の手順により、溶融積層体の拡張、切断及び積層を繰り返し行うことによって、同一の前記原料フィルムが繰り返し積層された構成を有する、2560層の最終積層フィルムを作製した。
次いで、押出機を用いて、最終積層フィルムの作製に用いたものと同じPPを、240℃の溶融状態とし、第1外層及び第2外層を形成した。
次いで、2560層のバリア層の一方の表面に、上記で得られた第1外層を積層し、他方の表面に、上記で得られた第2外層を積層することで、2562層の溶融積層体を作製した。さらに、ダイを用いて、この溶融積層体を共押出することにより、2560層の前記フィルム層からなる前記繰り返し層と、前記繰り返し層を挟む一対の外層(換言すると、前記第1外層及び第2外層)と、を備えている、図1に示す構造の2562層の多層フィルムを作製した。
得られた多層フィルムの厚さは300μmであり、そのうち、2層の外層の厚さはいずれも30μmであり、繰り返し層の厚さは240μmであった。すなわち、前記フィルム層の1層あたりの平均厚さは94nmであった。
[実施例2]
前記溶融積層体の拡張、切断及び積層の繰り返し数を減らすことにより、前記フィルム層の層数を2560に代えて160とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、多層フィルムを製造した。この多層フィルムは、160層の前記フィルム層からなる前記繰り返し層と、前記繰り返し層を挟む一対の外層(換言すると、前記第1外層及び第2外層)と、を備えてり、多層フィルムの厚さは300μmであり、そのうち、2層の外層の厚さはいずれも30μmであり、繰り返し層の厚さは240μmであった。すなわち、前記フィルム層の1層あたりの平均厚さは1500nmであった。
[比較例1]
押出機(株式会社サン・エヌ・ティー社製、「SNT40−28型番」)を用いて、HDPE(プライムポリマー社製「ハイゼックス3300F」)と、PP(プライムポリプロ社製「E122V」)とを、それぞれ250℃の溶融状態とし、フィードブロックを用いて、最終的に未延伸の第1フィルム層となるHDPE層と、最終的に未延伸の第2フィルム層となるPP層と、が交互に繰り返して積層された構成を有し、最外層の2層がいずれもHDPE層であり、3層の前記HDPE層と2層の前記PP層とからなる、5層の溶融積層体(比較用第1積層フィルム)を作製した。
次いで、マルチプライヤーを用いて、得られた5層の溶融積層体を2枚に切断し、切断後のこれら2枚の溶融積層体をさらに積層して、10層の溶融積層体(比較用第2積層フィルム)を作製した。
次いで、得られた10層の溶融積層体を、その表面に対して平行な方向において引き伸ばして拡張した後、5層の溶融積層体(比較用第1積層フィルム)の場合と同じ方法で、この拡張後の10層の溶融積層体を切断、積層して、20層の溶融積層体(比較用第3積層フィルム)を作製した。
以降、同様の手順により、溶融積層体の拡張、切断及び積層を繰り返し行うことによって、未延伸の第1フィルム層と未延伸の第2フィルム層とが交互に繰り返して積層された構成を有し、1536層の前記第1フィルム層と1024層の前記第2フィルム層とからなる、2560層の比較用繰り返し層を作製した。
次いで、押出機を用いて、比較用繰り返し層の作製に用いたものと同じPPを、240℃の溶融状態とし、第1外層及び第2外層を形成した。
次いで、2560層の比較用繰り返し層の一方の表面に、上記で得られた第1外層を積層し、他方の表面に、上記で得られた第2外層を積層することで、2562層の溶融積層体を作製した。さらに、ダイを用いて、この溶融積層体を共押出することにより、2560層の比較用繰り返し層と、前記比較用繰り返し層を挟む一対の外層(換言すると、前記第1外層及び第2外層)と、を備えている、比較用の多層フィルムを作製した。
得られた多層フィルムの厚さは300μmであり、そのうち、2層の外層の厚さはいずれも30μmであり、比較用繰り返し層の厚さは240μmであった。すなわち、第1フィルム層の層数は1536であり、第1フィルム層の1層当りの平均厚さは94nmであった。また、第2フィルム層の層数は1024であり、第2フィルム層の1層当りの平均厚さは94nmであった。
[比較例2]
前記溶融積層体の拡張、切断及び積層の繰り返し数を減らすことにより、第1フィルム層と第2フィルム層との合計層数を2560に代えて160とした点以外は、比較例1の場合と同じ方法で、比較用の多層フィルムを製造した。この多層フィルムは、160層の比較用繰り返し層と、前記比較用繰り返し層を挟む一対の外層(換言すると、前記第1外層及び第2外層)と、を備えてり、多層フィルムの厚さは300μmであり、そのうち、2層の外層の厚さはいずれも30μmであり、比較用繰り返し層の厚さは240μmであった。すなわち、第1フィルム層の層数は96であり、第1フィルム層の1層当りの平均厚さは1500nmであった。また、第2フィルム層の層数は64であり、第2フィルム層の1層当りの平均厚さは1500nmであった。
<<多層フィルムの評価>>
上記で得られた多層フィルムについて、下記項目の評価を下記方法で行った。結果を表1に示す。
<フローマークの発生抑制効果>
多層フィルムを目視観察し、多層フィルムにおけるフローマークの発生の有無を確認して、下記評価基準にしたがって、フローマークの発生抑制効果を評価した。そして、フローマークが発生している場合には、その発生箇所を特定した。結果を表1に示す。
(評価基準)
A:多層フィルムにフローマークが全く発生していない。
B:多層フィルムにかすかにフローマークが発生している。
C:多層フィルムにはっきりとフローマークが発生している。
<水蒸気透過量>
MOCON社製「PERMATRAN−W(登録商標)3/33」を用い、温度40℃、相対湿度90%の吸湿条件で、JIS K7129(B法)に準拠して、多層フィルムの水蒸気透過量(g/m・day)を測定した。結果を表1に示す。
<ヘーズ>
JIS K 7136:2000に準拠して、多層フィルムのヘーズ(%)を測定した。結果を表1に示す。
<成形性>
上記の各実施例及び各比較例で作製した多層フィルムを用いて、試験用シートを作製した。具体的には以下のとおりである。
すなわち、まず、幅が103mmのロール状の多層フィルムを作製した。
次いで、ブリスタ包装機(CKD社製「FBP−300E」)を用いて、成形温度を125℃とし、この多層フィルムに対して、その厚さ方向に突出した、1列あたり5個の錠剤収納部を2列(合計10個)形成した。このとき、前記錠剤収納部は、内径が10.0mmで、深さが4.0mmの凹部となるように条件を調節した。
次いで、この錠剤収納部を形成後の前記多層フィルムから、平面形状が長方形で、その大きさが37mm×94mmである、前記錠剤収納部を有する試験用シートを打ち抜いた。
次いで、この試験用シート中の前記錠剤収納部について、以下の3項目の適合の有無を確認した。
・成形後の前記錠剤収納部における、多層フィルムの厚さの最小値(多層フィルムの最も薄い部分の厚さ)が60μm以上である(換言すると、成形前の多層フィルムの厚さに対する、成形後の前記錠剤収納部における多層フィルムの厚さの割合が、20%以上である)。
・前記錠剤収納部に白化(錠剤収納部の側部が無理に伸ばされて、部分的に白くなる現象)が認められない。
・前記錠剤収納部の深さが3.7mm〜4.3mmである。
そして、下記評価基準にしたがって、多層フィルムの成形性を評価した。結果を表1に示す。
(評価基準)
A:すべての錠剤収納部が、上述の3項目に適合した。
B:1箇所以上の錠剤収納部が、上述の3項目のうち、少なくとも1項目に適合しなかった。
Figure 2021053841
上記結果から明らかなように、実施例1〜2の多層フィルムは、同一のフィルム層が繰り返し積層されて構成された繰り返し層を備えており、フローマークの発生が高度に抑制されていた。
また、実施例1〜2の多層フィルムは、薄層が多数積層された所謂ナノレイヤー構造を有しており、その水蒸気透過量が0.33g/m・day以下であって、水蒸気バリア性が高かった。
また、実施例1〜2の多層フィルムのヘーズは、44%以下であり、これら多層フィルムは透明性を有していた。
また、実施例1〜2の多層フィルムは、成形性が良好であった。
これに対して、比較例1〜2の比較用の多層フィルムは、第1フィルム層と第2フィルム層とが交互に繰り返し積層されて構成を有する、比較用繰り返し層を備えており、フローマークの発生が抑制されていなかった。より具体的には、これら比較例の多層フィルムのうち、比較用繰り返し層中の第1フィルム層と第2フィルム層との間の界面には、かすかにフローマークが認められた。また、比較用繰り返し層と第1外層との間の界面、並びに、比較用繰り返し層と第2外層との間の界面には、はっきりとフローマークが認められた。
比較例1の多層フィルムと比較例2の多層フィルムを比較すると、比較用繰り返し層中の第1フィルム層と第2フィルム層との間の界面におけるフローマークの発生の程度は、第1フィルム層と第2フィルム層との合計層数が少ない比較例2の多層フィルムの方が、比較例1の多層フィルムよりも小さかった。
これに対して、比較用繰り返し層と第1外層との間の界面、並びに、比較用繰り返し層と第2外層との間の界面、におけるフローマークの発生の程度に、差は認められなかった。
一方、比較例1〜2の多層フィルムは、前記ナノレイヤー構造を有しており、水蒸気バリア性が高かった。
また、比較例1〜2の多層フィルムは透明性を有しており、成形性が良好であった。
本発明は、食品や医薬品等の保存時に用いる包装体に利用可能である。
1・・・多層フィルム
1a・・・多層フィルムの第1面
1b・・・多層フィルムの第2面
109・・・多層フィルムの突出部
11・・・繰り返し層
111・・・フィルム層
12・・・第1外層
12b・・・第1外層の第2面
13・・・第2外層
13a・・・第2外層の第1面
10,20・・・包装体
10a,20a・・・包装体の収納部
10b・・・包装体のスリット
8・・・カバーフィルム
8a・・・カバーフィルムの第1面
9・・・錠剤

Claims (11)

  1. 同一のフィルム層が繰り返し積層されて構成された繰り返し層を備え、
    前記フィルム層の1層あたりの平均厚さが2μm未満であり、
    前記繰り返し層の厚さが50〜500μmである、多層フィルム。
  2. 前記フィルム層が、第1の樹脂と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂と、を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  3. 前記第1の樹脂及び第2の樹脂のいずれか一方又は両方が、結晶性樹脂である、請求項2に記載の多層フィルム。
  4. 前記第1の樹脂がポリオレフィン系樹脂であり、前記第2の樹脂が前記第1の樹脂とは異なるポリオレフィン系樹脂である、請求項2又は3に記載の多層フィルム。
  5. 前記繰り返し層中の前記フィルム層の層数の層数が100以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  6. 前記第1の樹脂がポリエチレンであり、前記第2の樹脂がポリプロピレンである、請求項4又は5に記載の多層フィルム。
  7. 前記ポリオレフィン系樹脂がバイオマスポリオレフィン系樹脂である、請求項4〜6のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  8. 前記多層フィルムが、さらに、前記繰り返し層を挟む一対の外層を備えている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の多層フィルムの製造方法であって、
    前記多層フィルムにおける前記フィルム層を形成するための、同一の原料フィルムを繰り返し積層することによって、1層あたりの平均厚さが2μm未満である前記フィルム層が繰り返し積層された構成を有し、かつ、厚さが50〜500μmである前記繰り返し層を形成する工程を有する、多層フィルムの製造方法。
  10. 前記原料フィルムが、第1の樹脂と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂と、を含む、請求項9に記載の多層フィルムの製造方法。
  11. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の多層フィルムを備えた、包装体。
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