JP2016196367A - 水素運搬管理装置、水素運搬管理システム、および水素運搬管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態では、水素ステーションに貯蔵される水素として圧縮水素ガスを用いた例について説明する。
図1は、第1の実施形態である水素運搬管理システムの概略の構成を示すブロック図である。図1に示すように、水素運搬管理システム1は、制御装置10と、気象データ取得装置20と、管理装置30(水素運搬管理装置)と、基地制御装置40と、ネットワーク50とを含む。制御装置10および気象データ取得装置20は、水素ステーションSに設置されている。管理装置30は、管理センタCに設置されている。基地制御装置40は、水素供給源Bに設置されている。
管理センタCは、管理装置30を管理する。
水素供給源Bは、水素ガスを水素ステーションSに供給する拠点である。例えば、水素供給源Bは水素発生源である。この場合、水素供給源Bは、水素ガスを生成して圧縮水素ガス容器に充填する図示しない水素ガス生成システムと、圧縮水素ガスが充填された容器を運搬するための水素運搬車(トレーラ)とを有する。管理センタCの管理装置30からの指示を受け付けた基地制御装置40の制御に基づいて、水素供給源Bは、水素ステーションSに備えられている容器(以下、「水素ステーションの容器」という。)と交換するための容器を積載した水素運搬車を水素ステーションSに向けて発車させる。なお、水素運搬車に積載される容器には、容器の容量の限度(以下、「満量」という。)まで水素が貯蔵されている。
つまり、水素運搬管理システム1は、水素ステーションSに設けられた制御装置10と、管理センタCに設けられた管理装置30とがネットワーク50を介して接続され、水素供給源Bから水素ステーションSへの圧縮水素ガスの運搬を管理する。
なお、気象データ取得装置20は、例えば、インターネット上の気象情報ウェブサイトから、水素ステーションSが存在する地域の気象データを取得してもよい。
記憶部32は、受信部31が受信したステーション情報を、水素ステーションごとにステーション情報テーブルに追記して記憶する。ここで、ステーション情報テーブルの具体例について説明する。
図2は、第1の実施形態において、記憶部32が記憶するステーション情報テーブルのデータ構成の例を示す図である。図2に示すように、ある水素ステーション(例えば、水素ステーションS)に対応するステーション情報テーブルは、例えば、1時間ごとのステーション情報を含む。例えば、ステーション情報は、ステーション番号と、年月日曜と、祝日フラグと、時分と、気温と、湿度と、気圧と、降水量と、風速と、貯蔵残量とを含む。
また、図2のステーション情報テーブルには、上記のステーション情報に続けて、ステーション番号が“17”、年月日曜が“2014.12.23.Tue”(2014年12月23日水曜日)、祝日フラグが“1”(祝日であることを示す。)、時分が“11:00”(午前11時0分)、気温が“8”(セ氏8度)、湿度が“54”(54%)、気圧が“1008”(1008hPa)、降水量が“0”(0mm)、風速が“3”(3m/s)、貯蔵残量が“1224”(1224Nm3)であるステーション情報が記憶されている。
このように、図2のステーション情報テーブルには、水素ステーションSについての1時間おきのステーション情報(日時情報、気象データ、および貯蔵残量情報)が格納されている。
なお、予測部33は、現時点に近い年月日曜を含むステーション情報に含まれる貯蔵残量値ほど大きな重み付けをした加重平均を算出してもよい。これにより、より新しいステーション情報を考慮して残量予測値V(ハット)を算出することができる。
図3は、管理装置30がステーション情報テーブルに基づいて運搬車情報を生成する処理の手順の例を示すフローチャートである。
管理装置30の受信部31は、水素ステーションSの制御装置10が送信するステーション情報を受信するたびに、この受信したステーション情報を記憶部32に記憶されたステーション情報テーブルに追記する。受信部31がステーション情報を記憶部32に記憶させる、つまりステーション情報テーブルを更新すると(ステップS1:YES)、ステップS2の処理に進める。一方、ステーション情報テーブルが更新されなかった場合(ステップS1:NO)、ステップS1の処理が繰り返し実行される。
ステップS2において、予測部33は、記憶部32に記憶されたステーション情報に基づいて、現時点から所定時間後の水素ステーションSの容器の圧縮水素ガスの残量を予測する。
予測部33は、予測結果である残量予測値V(ハット)が残量閾値以下であるか否かを判定し、残量予測値V(ハット)が残量閾値以下である場合(ステップS3:YES)はステップS4の処理に進め、残量予測値V(ハット)が残量閾値を超える場合(ステップS3:NO)はステップS1の処理に戻す。
次に、ステップS5において、管理部34は、前記の所定時間から運搬時間を差し引いた時間の経過時を、水素運搬車の水素供給源Bからの発車時刻として決定する。そして、管理部34は、発車時刻を示す運搬車情報を生成する。次に、管理部34は、ステップS1の処理に戻す。
この構成により、管理装置30は、現在以前の日時情報、気象データ、および貯蔵残量情報に基づいて、現時点から所定時間後の水素ステーションSの容器の圧縮水素ガスの残量を予測し、この予測値が残量閾値以下である場合に、容器の空き容量を満たす分の圧縮水素ガスを運搬する水素運搬車の発車時刻を決定する。これにより、水素ステーションSは、容器の圧縮水素ガスの貯蔵残量が残量閾値以下となるタイミングで、新たな圧縮水素ガスの供給を受けることができる。
本実施形態では、水素供給源Bが水素発生源である場合を例に説明したが、水素供給源Bは液化水素の輸入などによって収集した水素を大量に集積している拠点であってもよい。この場合、水素供給源Bは、大量に集積した水素を貯蔵する容器と、水素運搬車(トレーラ)とを有する。
予測部33は、個別識別可能な顧客の情報を加味して、所定時間後の水素ステーションSの容器の残量予測値V(ハット)を算出するように構成されてもよい。ここで、個別識別可能な顧客とは、会員カードのように顧客情報が予め登録されたカードを所持している顧客である。このように構成される場合、ステーション情報には、図2に示したステーション情報に加えて、顧客IDおよび水素ガス充填量の情報が含まれる。顧客IDは、会員カードを所持しているユーザを識別するための識別情報を表す。なお、会員カードを所持していないユーザは、顧客IDの項目に会員カードを所持していない旨(例えば、“−”)が記録される。水素ガス充填量は、FCVに充填された水素ガスの量を表す。以下、具体的な処理について説明する。
その後、予測部33は、交換容器貯蔵量、算出した加算値及び平均値残量に基づいて残量予測値V(ハット)を算出する。
図4は、本発明の第2の実施形態である水素運搬管理システムの概略の構成を示すブロック図である。第2の実施形態では、第1の実施形態と構成が異なる点についてのみ説明する。第2の実施形態である水素運搬管理システム1aにおいて、水素ステーションSaは可動式の水素ガス供給所である。具体的に、例えば、水素ステーションSaは、事前に申請した1つ以上の地点を移動する水素ガス供給車である。制御装置10とネットワーク機器(例えば、管理装置30)とは、無線ネットワークを含むネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
位置データ取得装置60は、水素ステーションSaの位置を計測し、この位置を示す位置情報を制御装置10に供給する。例えば、位置情報は、緯度、経度、および高度を示す情報である。例えば、位置データ取得装置60は、GPS(Global Positioning System)により実現される。
記憶部32は、受信部31が受信したステーション情報を、水素ステーションごとにステーション情報テーブルに追記して記憶する。ここで、ステーション情報テーブルの具体例について説明する。
図5は、第2の実施形態において、記憶部32が記憶するステーション情報テーブルのデータ構成の例を示す図である。図5に示すように、ある水素ステーション(例えば、水素ステーションS)に対応するステーション情報テーブルは、例えば、1時間ごとのステーション情報を含む。ステーション情報は、図2に示したステーション情報に加えて、位置情報を含む。位置情報は、位置データ取得装置60が取得した水素ステーションSaの位置を示す情報である。
また、図5のステーション情報テーブルには、上記のステーション情報に続けて、ステーション番号が“17”、年月日曜が“2014.12.23.Tue”(2014年12月23日水曜日)、祝日フラグが“1”(祝日であることを示す。)、時分が“11:00”(午前11時0分)、気温が“8”(セ氏8度)、湿度が“54”(54%)、気圧が“1008”(1008hPa)、降水量が“0”(0mm)、風速が“3”(3m/s)、貯蔵残量が“1224”(1224Nm3)、位置情報が“YYYY”であるステーション情報が記憶されている。
このように、図5のステーション情報テーブルには、水素ステーションSaについての1時間おきのステーション情報(日時情報、気象データ、貯蔵残量情報、および位置情報)が格納されている。
なお、予測部33は、現時点に近い年月日曜を含むステーション情報に含まれる貯蔵残量値ほど大きな重み付けをした加重平均を算出してもよい。これにより、より新しいステーション情報を考慮して残量予測値V(ハット)を算出することができる。
図6は、管理装置30がステーション情報テーブルに基づいて運搬車情報を生成する処理の手順の例を示すフローチャートである。
管理装置30の受信部31は、水素ステーションSaの制御装置10が送信するステーション情報を受信するたびに、この受信したステーション情報を記憶部32に記憶されたステーション情報テーブルに追記する。受信部31がステーション情報を記憶部32に記憶させる、つまりステーション情報テーブルを更新すると(ステップS21:YES)、ステップS22の処理に進める。一方、ステーション情報テーブルが更新されなかった場合(ステップS21:NO)、ステップS21の処理が繰り返し実行される。
ステップS22において、予測部33は、記憶部32に記憶されたステーション情報に基づいて、現時点から所定時間後の水素ステーションSにおける容器の圧縮水素ガスの残量を予測する。
予測部33は、予測結果である残量予測値V(ハット)が残量閾値以下であるか否かを判定し、残量予測値V(ハット)が残量閾値以下である場合(ステップS23:YES)はステップS24の処理に進め、残量予測値V(ハット)が残量閾値を超える場合(ステップS23:NO)はステップS21の処理に戻す。
次に、ステップS25において、管理部34は、前記の所定時間から運搬時間を差し引いた時間の経過時を、水素運搬車の水素供給源Bからの発車時刻として決定する。そして、管理部34は、発車時刻を示す運搬車情報を生成する。次に、管理部34は、ステップS21の処理に戻す。
これにより、可動式の水素ステーションSaは、容器の圧縮水素ガスの貯蔵残量が残量閾値以下となるタイミングで、新たな圧縮水素ガスの供給を受けることができる。
本実施形態では、水素供給源Bが水素発生源である場合を例に説明したが、水素供給源Bは液化水素の輸入などによって収集した水素を大量に集積している拠点であってもよい。この場合、水素供給源Bは、大量に集積した水素を貯蔵する容器と、水素運搬車(トレーラ)とを有する。
予測部33は、第1の実施形態と同様に個別識別可能な顧客の情報を加味して、所定時間後の水素ステーションSaの容器の残量予測値V(ハット)を算出するように構成されてもよい。このように構成される場合、ステーション情報には、図5に示したステーション情報に加えて、顧客IDおよび水素ガス充填量の情報が含まれる。以下、具体的な処理について説明する。
その後、予測部33は、交換容器貯蔵量、算出した加算値及び平均値残量に基づいて残量予測値V(ハット)を算出する。
また、上述した各実施形態では、水素ステーションの容器に貯蔵される水素および水素運搬車によって運搬される水素として圧縮水素ガスを例に説明したが、水素ステーションの容器に貯蔵される水素および水素運搬車によって運搬される水素は液体水素であってもよい。この場合であっても水素運搬管理システムで行われる処理は、上述した水素ガスの場合と同様の処理である。
また、管理センタCを省略し、管理装置30を水素供給源Bに設置してもよい。また、これにおいて、管理装置30の機能を基地制御装置40上で実現させてもよい。
Claims (5)
- 水素供給源から水素ステーションへの水素の運搬を管理する水素運搬管理装置であって、
日時を示す日時情報と前記水素ステーションに設けられた気象データ取得装置から取得された気象データと前記水素ステーションに備えられている容器に貯蔵された水素の残量を示す貯蔵残量情報とを含むステーション情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記ステーション情報を逐次記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されたステーション情報に基づいて、現時点から所定時間後の前記容器の水素の残量を予測する予測部と、
前記予測部が予測した前記水素の残量が残量閾値以下である場合に、前記水素供給源から前記水素ステーションまでの距離に基づいて水素の運搬時間を取得し、前記所定時間から前記運搬時間を差し引いた時間の経過時を、前記容器と交換するための水素が貯蔵された容器を積載した水素運搬車の、前記水素供給源からの発車時刻として決定する管理部と、
を備える水素運搬管理装置。 - 前記受信部は、日時を示す日時情報と前記水素ステーションに設けられた気象データ取得装置から取得された気象データと前記水素ステーションに備えられている容器に貯蔵された水素の残量を示す貯蔵残量情報と前記水素ステーションに設けられた位置データ取得装置から取得された位置データとを含むステーション情報を受信し、
前記管理部は、前記予測部が予測した前記水素の残量が残量閾値以下である場合に、前記ステーション情報に含まれる最新の位置データに基づいて前記水素供給源から前記水素ステーションまでの距離を算出し、前記距離に基づいて水素の運搬時間を取得する、
請求項1記載の水素運搬管理装置。 - 水素を貯蔵する水素ステーションに設けられた制御装置と、管理装置とがネットワークを介して接続され、水素供給源から前記水素ステーションへの水素の運搬を管理する水素運搬管理システムであって、
前記水素ステーションに、気象データを取得する気象データ取得装置を備え、
前記制御装置は、
前記気象データ取得装置から前記気象データを取り込み、前記水素ステーションに備えられている容器に貯蔵された水素の残量を取得し、日時を示す日時情報と前記気象データと前記残量を示す貯蔵残量情報とを含むステーション情報を前記管理装置に送信する送信部を備え、
前記管理装置は、
前記送信部が送信した前記ステーション情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記ステーション情報を逐次記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されたステーション情報に基づいて、現時点から所定時間後の前記容器の水素の残量を予測する予測部と、
前記予測部が予測した前記水素の残量が残量閾値以下である場合に、前記水素供給源から前記水素ステーションまでの距離に基づいて水素の運搬時間を取得し、前記所定時間から前記運搬時間を差し引いた時間の経過時を、前記容器と交換するための水素が貯蔵された容器を積載した水素運搬車の、前記水素供給源からの発車時刻として決定する管理部と、を備える、
水素運搬管理システム。 - 前記水素ステーションに、位置データを取得する位置データ取得部を更に備え、
前記送信部は、前記気象データ取得装置から前記気象データを取り込み、前記水素ステーションに備えられている容器に貯蔵された水素の残量を取得し、前記位置データ取得部から前記位置データを取り込み、日時を示す日時情報と前記気象データと前記残量を示す貯蔵残量情報と前記位置データとを含むステーション情報を、前記管理装置に送信し、
前記管理部は、前記予測部が予測した前記水素の残量が残量閾値以下である場合に、前記ステーション情報に含まれる最新の位置データに基づいて前記水素供給源から前記水素ステーションまでの距離を算出し、前記距離に基づいて水素の運搬時間を取得する、
請求項3記載の水素運搬管理システム。 - 水素供給源から水素ステーションへの水素の運搬を管理するコンピュータを、
日時を示す日時情報と前記水素ステーションに設けられた気象データ取得装置から取得された気象データと前記水素ステーションに備えられている容器に貯蔵された水素の残量を示す貯蔵残量情報とを含むステーション情報を、前記水素ステーションに設けられた制御装置から受信する受信手段、
前記受信手段が受信した前記ステーション情報を逐次記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶されたステーション情報に基づいて、現時点から所定時間後の前記容器の水素の残量を予測する予測手段、
前記予測手段が予測した前記水素の残量が残量閾値以下である場合に、前記水素供給源から前記水素ステーションまでの距離に基づいて水素の運搬時間を取得し、前記所定時間から前記運搬時間を差し引いた時間の経過時を、前記容器と交換するための水素が貯蔵された容器を積載した水素運搬車の、前記水素供給源からの発車時刻として決定する管理手段、
として機能させるための水素運搬管理プログラム。
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