JP6298917B1 - ガス容器の交換システム、その交換プログラム、その交換装置およびその交換方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従来のガス容器の配送および交換では、たとえば毎月のガス検針結果からガス切れの日を予測し、そのガス切れの日に対して予測誤差や配送作業などを考慮した安全率を加味した日を指定して配送者に指示することが行われている。
ガス容器の配送予測に関し、安全率マスタを用いてガス切れの発生日を予測し、配送効率およびガス切れリスクを考慮した配送予定日を算出するものが知られている(たとえば、特許文献2)。ガスメータの複数の検針データからガス使用量を得てガス残量を更新し、過去のガス使用量との比較によるガス使用量の変化に基づき、更新されたガス残量を減少させて将来のガス残量を予測し、予測されたガス残量が所定値となる日をガス容器の配送日に決定することが知られている(たとえば、特許文献3)。
また、LPGの配送管理について、センターサーバが検針情報に基づいて配送予測を行ってその情報を配送拠点に送信することや、日々変化する配送エリアについて、各配送員の配送能力に基づいて設定された配送データが各配送員の携帯電話機に送信されるほか、配送データをカーナビゲーションシステムに表示させるものがある(たとえば、特許文献4)。
ガス容器の配送先は個人宅や店舗などガス使用量の異なる顧客であり、ガス使用量はその規模によって異なるだけではなく、季節や温度変化の影響を受けて大きく変動する。斯かる変動はガス容器の配送回数に影響し、配送回数の増減は、配送者の必要員数に影響する。配送回数が減少すれば、必要員数は減少し、配送回数の増大を予定して配送拠点に配送者を割り当てると、配送回数の低減時、配送者が余るなどの無駄を生じるという課題がある。ガス残量が多い段階でガス容器を交換すれば、配送の無駄が増大するという課題がある。
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する処理部とを含む。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を提示する情報提示部を備えてよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記処理部は、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整してよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記処理部は、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整してよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整してよい。
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する機能とを前記コンピュータで実現させる。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を情報提示部に提示させる機能を含んでよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整する機能を含んでよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整してよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整する機能を含んでよい。
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する処理部とを含む。
上記ガス容器交換装置において、さらに、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を提示する情報提示部を備えてよい。
上記ガス容器交換装置において、さらに、前記処理部は、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整してよい。
上記ガス容器交換装置において、さらに、前記処理部は、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整してよい。
上記ガス容器交換装置において、さらに、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整してよい。
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する工程とを含む。
上記ガス容器交換方法において、さらに、情報提示部が、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を提示する工程を含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、さらに、前記処理部が、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整する工程を含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、さらに、前記処理部が、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整する工程を含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、さらに、前記処理部が、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整する工程を含んでよい。
(1) 配送先のガス切れなどの不測の事態を回避しつつ、配送拠点や配送者に加わる負荷に応じて配送者およびその員数を調整してガス容器の配送効率を高めることができる。
(2) ガス使用量またはガス残量を把握して検針タイミングを動的に決定するので、従前の安全率や安全日という指標を用いることなく、配送日を正確に算出し、この配送日に配送を担当する配送者およびその員数を割り当て、効率的にガス容器を配送することができる。
(3) 配送先のガス使用量またはガス残量のトレンドにより決定されたガス配送日に配置すべき配送者およびその員数を決定するので、配送者の過剰配置や配置員数のアンバランスなどの無駄を排することができる。
(4) 各配送先に配置される配送者の負荷の偏りを防止でき、配送者の負荷変動をも防止できる。
(5) 配送負荷に対し、配送者の配送能力や配送区間ごとの時間情報を参照して、配送者やその員数を決定するので、各配送者の負荷バランスをとることができる。
(6) 複数の配送先や配送区間に対する配送者やその員数の自由度を高めることができる。
図1は一実施の形態に係るガス容器交換システムを示している。図1に示す構成は一例であり、係る構成に本発明が限定されるものではない。
このガス容器交換システム2には図1に示すように、ユーザーにおけるガスメータ4側に計測部6およびデータ取得部8が備えられ、管理センターまたは中継局などに設置されるガス容器交換装置10側に処理部12、記憶部14および情報提示部16が備えられる。
ガスメータ4はガス容器18とガス機器20を接続するガス供給路22に設置されている。ガス容器18には供給系と予備系の二系統のたとえば、ガス容器18−1と、ガス容器18−2が含まれる。ガス容器18−1は通常のガス供給用であり、ガス容器18−2がガス切れ対策用である。つまり、ガス容器18−1側にガス切れが生じたとき、切換器24がガスの供給元をガス容器18−1から予備系のガス容器18−2に切り換え、ガス容器18−2からガス機器20にガス供給を行う。ガス機器20にはガス器具や給湯機器など、複数のガス機器20−1、20−2が含まれる。
容器残量は、式(1) で表すことができる。
ガス残量=容器全量−(検針値−初期検針値) ・・・(1)
式(1) から、
容器残量=100−(42−40)=98 ・・・(2)
となる。
検針データSにはガス容器18からガス機器20に流れるガスの流量の検針値、ロードサーベイやガスメータ4の出力パルス、検針値と同様にガス使用やガス残量を表すデータの何れを用いてもよいし、2以上が組み合わされてもよい。以下、説明を容易にするため、検針データSを用いて説明する。
データ取得部8は計測部6から検針データSを取得し、通信部26−1に出力する。データ取得部8はたとえば、コンピュータで構成される。データ取得部8および通信部26−1はガスメータ4と別構成とし、計測部6に無線または有線で接続してよいが、ガスメータ4の筐体内に内蔵し、ガスメータ4と一体構成でもよい。
このデータ取得部8および通信部26−1のデータ処理にはA.容器交換タイミングまたは検針タイミングによる検針データSの取得、B.検針データSの送出、C.通信部26−1による検針データSの送信などの処理が含まれる。
処理部12は管理サーバーなど、コンピュータで構成される。この処理部12のデータ処理にはD.検針タイミングでの検針データSの受信、E.検針データSの記憶、F.トレンドデータTDの作成、G.検針タイミングやガス容器18の交換日の決定および記憶、H.ガス容器18の交換日に担当する配送者または配送員数の決定および提示などが含まれる。
このように、ガス容器交換システム2のデータ処理には以下の処理が含まれる。
データ取得部8がガス容器交換タイミングCHまたは検針タイミングSTで検針データSを取得する。
B.検針データSの送出:
データ取得部8はガス容器交換タイミングCHまたは検針タイミングSTで取得した検針データSを通信部26−1に送出する。
C.検針データSの送信:
検針データSは、通信部26−1から管理センター側の通信部26−2に送信する。この場合、通信部26−1から通信部26−2に検針データSを受け取る処理としてもよい。このデータ送受は、有線または無線の何れでもよい。
通信部26−2は、通信部26−1から送信された検針データSを受信し、この検針データSを処理部12に提供する。
E.検針データSの記憶:
処理部12は、データ取得部8から取得した検針データSを記憶部14に格納する。
記憶部14には、単一または複数のガス容器交換日および配送者もしくは配送員数の決定のためのデータ処理に用いられる複数の参照情報として、
a.配送者を表す配送者情報
b.配送区間情報
c.配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
などが格納されている。
これら複数の情報は全部または二つ以上を組みあわせ、ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数、またはその双方を決定するための配送データベースとして記憶部14に格納される。
F.トレンドデータTDの作成:
処理部12は取得した検針データSを用いてガス容器18のガス使用量またはガス残量のトレンドを表すトレンドデータTDを作成する。このトレンドデータTDは検針データSの検針タイミング、検針間隔が含まれ、次回の検針タイミングやガス容器18の交換日の割り出しに用いられる。
処理部12はトレンドデータTDからトレンドを把握し、検針データSの検針タイミング、ガス容器18のガス切れを割り出し、次回以降の検針タイミングSTやガス容器18の交換日を決定し、記憶部14に格納する。このガス容器18の交換日は、たとえば特定の日のみ、またはこの特定の日を含む複数の日が設定される。複数の日が設定される場合、たとえばガス使用量やガス残量のトレンドにより設定した特定の日を含む連続しない複数の日、またはその特定の日を含む前後数日の期間、もしくはその特定の日を起点とし、割り出されたガス切れの日またはそれよりも前の日を終点とした数日の期間を設定してもよい。
H.ガス容器18の交換日に担当する配送者または配送員数の決定および提示:
トレンドデータTDから把握されたトレンドからガス切れが予測される場合、つまり、処理部12がガス容器18の交換日を出力する場合、ガス容器18の交換情報として、情報提示部16によりガス容器18の交換日が決定される。そして処理部12は、交換日が決定したガス容器18に対し、この交換日毎に配送および交換作業を担当する配送者またはその配送員数を決定して提示する。交換日や担当する配送者またはその員数の情報提示は配送者に認識させることができればよく、画面上の画像情報、プリンタから出力される印刷媒体、通信端末の画面表示など、何れの形態でもよい。
処理部12はたとえば、図2に示すように、第1の処理手順を以て、単一または複数のガス容器交換日を決定する(S1)。処理部12は、記憶部14にある、
a.ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報
b.単一または複数の配送区間を表す配送区間情報
c.配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
を含むa〜cの情報の組合せ処理を実行し(S2)、決定されたガス容器交換日に配送すべき配送区間に配置する配送者またはその員数を決定する(S3)。この配送者またはその員数は情報提示部16から提示される(S4)。
処理部12は検針データを取得する契機としてたとえば、図3に示すように、ガス容器18の交換タイミングCHまたは検針タイミングSTかを判断する(S101)。検針データSの交換タイミングCHは、ガス容器交換による第1検針日のタイミングを表し、検針タイミングSTはトレンドデータTDから作成されたタイミングデータである。交換タイミングCHまたは検針タイミングSTでなければ(S101のNO)、これらの何れかが到来するまで待機状態となる。
交換タイミングCHまたは検針タイミングSTであれば(S101のYES)、計測部6から検針データSを取得し(S102)、これを契機として容器交換情報を提示する時期を判断する(S103)。
容器交換情報を提示する時期が到来していなければ(S103のNO)、処理部12は計測部6から取得した検針データSを記憶部14に格納し、または記憶部14にある検針データSの更新を行う(S107)。
処理部12は、取得した検針データSによりトレンドデータTDを作成する(S108)。このトレンドデータTDはユーザーによるガス容器18のガス使用の傾向を示し、具体的にはガス容器18の交換時点から次の交換時点までのガス流量またはガス残量の推移を表す。
処理部12はトレンドデータTDから次回以降の検針タイミングSTを決定し(S109)、S101に戻る。
一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 配送者情報に含まれる複数の配送者からガス容器交換日に担当可能な配送者を選定し、配送区間や時間情報に応じた最適な配送者およびその員数を選定できる。
(2) 配送区間ごとに配送者およびその員数が決定されるので、配送の安定化とともに配送者の配送負荷の偏りを防止できる。
(3) 配送先のガス切れを防止し、配送の信頼性を高めることができる。
(4) 配送者の配送スキルを含んだ配送時間などの要素を加味して配送者を配送区間に配置でき、配送者の能力を活用することもできる。
(5) 検針データを常時収集しなくても、少ない検針データの送受信により、ガス容器交換日精度を向上させることができ、たとえば電池駆動のガスメータまたはデータ送信設備の電池寿命を延ばすことができ、システムの信頼性を高めることができる。
(6) 検針タイミング間でガス需要に顕著な変化が生じても、ガス切れに至ることなく、ガス容器交換を迅速化でき、利便性の高いガス容器の交換管理が実現できる。
図4は、実施例1に係るガス容器交換システム2を示している。図4において、図1と共通部分には同一符号を付してある。
このガス容器交換システム2にはガス容器交換装置30が備えられる。このガス容器交換装置30には管理サーバー32、通信部26−2、情報提示部16が備えられる。管理サーバー32は既述の処理部12の一例であり、コンピュータで構成される。この管理サーバー32には通信部26−3、プロセッサ34、クロック生成部36、入出力部(I/O)38、既述の記憶部14として記憶部14−1、14−2が備えられる。
記憶部14−2は、記憶部14−1に対して外部記憶手段を構成する。この記憶部14−2には既述したROM、EEPROMなど、半導体記憶素子の他、ハードディスク装置を用いればよい。この記憶部14−2には、検針データSやトレンドデータTDなどの変動データを格納するデータベースが構築され、これら変動データの格納およびデータ更新が可能である。この記憶部14−2にはたとえば、ガス容器交換データテーブル46−1(図9)が格納される。さらに記憶部14−2には、配送区間の設定とともに配送区間を担当する配送者やその員数を決定するための情報を格納するデータベースとして、たとえば顧客情報データテーブル50(図10)、配送者情報データテーブル60(図11)、配送情報データテーブル70(図12)、配送ルートデータテーブル80(図13)、交換指示情報データテーブル90(図16)、配送状態の管理データテーブル110(図20)が構築される。これにより記憶部14−2には、たとえばガス容器の配送先を表す配送先情報、配送者情報、配送区間情報、時間情報のいずれかまたは2以上、検針データ、トレンドデータ、検針タイミングまたは検針間隔を表す情報が格納される。
プロセッサ34は、記憶部14−1にあるOSを実行し、ガス容器交換プログラムなどを実行する。このガス容器交換プログラムの実行により、既述のデータ取得部8および通信部26−1で既述の情報処理A、B、Cの実行とともに、情報処理D、E、F、G、Hの機能を実現することができる。
情報提示部16には表示部40、プリンタ42、情報通信端末44が含まれる。表示部40にはたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)が備えられ、ガス容器交換日などの情報提示が行われる。プリンタ42は、ガス容器交換日などの情報提示の一例である帳票出力に用いられる。情報通信端末44はタブレット端末やスマートフォンなどであり、通信部26−3からガス容器交換日などの提示情報を受信し、この提示情報を画面に表示することができる。この情報通信端末44は、たとえばガス容器18の交換を行う配送者に所持させる端末装置、または配送車両に設置する情報処理端末、走行データなどを取得するデータロガーなどが含まれる。情報通信端末44には、たとえば配送車両の走行ログや現在地情報、気温や湿度、露点などの気象情報を取得する機能を備えてもよい。
このガス容器交換システム2では図5に示すように、ガス容器交換の処理シーケンスによるデータ処理が実行される。
データ取得部8側では、ガス容器交換タイミングCH、または管理サーバー32からの検針タイミングSTの受信(S201)により、ガス容器18の交換タイミングCHまたは検針タイミングSTで、計測部6から検針データSを取得し(S202)、検針データSの管理サーバー32への送信(S203)などが実行される。
管理サーバー32では、データ取得部8からの検針データSの取得(S204)、トレンドデータTDの作成(S205)、検針タイミングSTの決定(S206)、検針タイミングSTのデータ取得部8への送信(S207)、トレンドによりガス容器交換日の割り出し(S208)、ガス容器18の交換情報の提示(S209)などが実行される。交換日の決定の後、配送区間の設定とともに配送区間を担当する配送者やその員数を決定し(S210)、配置が決定した配送者に対して、担当する配送区間情報を管理サーバー32から情報通信端末44側に送信する(S211)。
情報通信端末44では、担当する配送区間の情報を取得する(S212)。
図6は、ガス容器交換から次回のガス容器交換に至る処理手順1を示している。
この処理手順では、片切れ(たとえば、先行使用のガス容器18−1のガス切れ)、両切れ(たとえば、先行使用のガス容器18−1のガス切れから予備系のガス容器18−2のガス切れ)の何れも想定し得る。
この処理手順において、tn:検針データSの取得日時、n:検針データSの取得回数、N:検針データSの取得回数のしきい値、T、T’:検針間隔、K:トレンドから予測するガス容器18−1、18−2の片切れないし両切れの日時、L:ガス容器18−1、18−2のガス残量のしきい値である。
n≧Nであれば(S304のYES)、検針データS1、S2・・・Snからトレンドを把握し、このトレンドからKを算出する(S306)。
t(n+1)←tn+T’、n←(n+1)に更新する(S307)。なお、更新したtnの日時は必ずKより前になる。検針間隔T’はたとえば、式(3) で示すように、
T’=(K−tn)/2 ・・・(3)
から求め設定してよい。
Sn≦Lでなければ(S309のNO)、S306〜S309の処理を継続し、検針データSの取得、トレンドの把握を繰り返す。
ガス残量がしきい値L以下(Sn≦L)に到達すれば(S309のYES)、ガス容器18の単一または複数の交換日を設定する(S310)。そして、ガス容器18の交換日となったユーザーについて、配送区間の配送者やその員数を設定して(S311)、この処理を終了する。
S301〜S304の処理について、既にトレンドが存在する場合、S301〜S304を省略してもよい。
Kはガス切れタイミングの一例であるから、tn、Kの設定はガス容器交換装置30側で実施してもよく、中継局などのローカル局が自立的な処理で設定してもよい。
しきい値Lはガス切れタイミングなどを決定するための基準であり、検針データSと比較するための比較基準値である。検針データSがガス使用量またはガス残量の何れでもよいから、しきい値Lは検針データSがガス使用量またはガス残量によって異なる値となる。実施例1ではこのしきい値Lに一例としてガス残量のしきい値を用いている。
このしきい値Lは既述した式(1) の関係から設定すればよい。この場合、有限の容積を持つガス容器18のガス使用量が前提となるので、ガス使用量が増加すれば、ガス容器18のガス残量は減少するから、ガス使用量とガス残量は逆の増減関係にある。つまり、ガス使用量またはガス残量でガス容器交換日が決定されるので、ガス使用量ではしきい値以上でガス交換日が決定されるのに対し、ガス残量ではしきい値以下でガス交換日が決定されることになる。
このしきい値Lは固定値または変動値のいずれでもよい。シミュレーションの結果、配送先のガス使用のトレンドを想定した複数の値からしきい値を選択してもよいし、ガス使用量やガス残量のトレンドに応じてしきい値Lの大きさを段階的に変更してもよい。つまり、レベルの異なる複数のしきい値L1、L2、L3などを設定すれば、しきい値L1、L2、L3毎にガス容器交換日を算出することができる。特定のガス容器交換日とガス切れタイミングとの間の期間で複数のガス容器交換日を設定してもよいし、最適なガス容器交換日前に任意の複数のガス容器交換日を設定してもよい。
図7は、データ処理に基づく処理手順2を示している。この処理手順2はガス容器交換のプログラムまたはその処理方法の一例であり、処理手順1を具体化した処理を示している。
この処理手順2では、ガス容器18の交換を判断し(S401)、ガス容器18の交換まで待機状態が維持される。ガス容器18の交換であれば(S401のYES)、データの初期化を行う(S402)。この例では、時点t1(図8)から時点t2(図8)までの一定期間T1−2(図8)に管理サーバー32がデータ取得部8から検針データSを取得する(S403)。
Sn>Lであれば(S404のNO)、取得した検針データSを記憶部14に格納し、または検針データSの更新を行う(S405)。管理サーバー32は検針データSを用いてトレンドデータTDを作成する(S406)。
管理サーバー32はトレンドデータTDから検針タイミングSTおよびガス切れタイミングを決定する(S407)。検針タイミングSTおよびガス切れタイミングを生成し、記憶部14−2にある既存のデータを更新し(S408)、S404に戻る。
そして、検針データSnがしきい値L以下(Sn≦L)であるかを判断し(S404)、Sn≦Lであれば(S404のYES)、予測によりガス容器18の交換日を単一または複数の日に設定し(S409)、交換日に対して配送者またはその員数を決定して(S410)、この処理を終了する。
図8は、ガス残量の推移、検針データSの取得、トレンドデータTDの作成、検針間隔Tおよび検針タイミングSTの送出のデータ処理を示している。このデータ処理は、図7に示す処理手順に準拠している。
図8において、Aはガス残量Gを示すガス残量線LC、BはトレンドデータTD、Cは検針間隔T、Dは検針タイミングSTを表す検針タイミング信号St1〜St7を示している。ガス残量線LCは一例として直線的な漸減傾向を示す直線で示しているが、漸減傾向により曲線となる。
管理サーバー32では図8のAに示すように、時点t1から時点t8までの間、計測部6から複数の検針データS1、S2、S3・・・S7が取り込まれる。時点t1はガス容器18の交換タイミングでの検針タイミングであり、つまり、ガス容器18の第1検針日に相当する。ガス残量Gは、時点t1の最大ガス残量Gmaxからガス使用に応じて漸減し、ガス容器18の交換日の一つである時点t7で最小ガス残量Gmin、時点t8がガス切れ時点であり、ガス残量G0=0である。
管理サーバー32では図8のCに示すように、データ収集期間である検針間隔T1−2、T2−3・・・T6−7が生成される。T1−2は第1検針日である時点t1からの一定期間での初期の検針間隔(t1≦T1−2<t2)、T2−3は時点t2からの検針間隔(t2≦T2−3<t3)、T3−4は時点t3からの検針間隔(t3≦T3−4<t4)、T4−5は時点t4からの検針間隔(t4≦T4−5<t5)、T5−6は時点t5からの検針間隔(t5≦T5−6<t6)、T6−7は時点t6からの検針間隔(t6≦T6−7<t7)である。
この例では、直近の検針データSから得た検針データSから得られるトレンドを用いているが、過去のトレンドに直近のトレンドを加味して検針タイミングtを割り出してもよい。図8のDの各タイミング信号Stについて、一例としてHは高レベル区間、Lは低レベル区間を示すが、これらは逆の関係であってもよい。
図9は、図8に示すデータ処理により作成された第1のガス容器交換データテーブル46−1の一例を示している。このガス容器交換データテーブル46−1は検針データベースの一例である。このガス容器交換データテーブル46−1には時点t、検針データS、トレンドデータTD、検針タイミングSTおよび交換タイミングCHが格納されている。検針タイミングSTには検針間隔Tおよびタイミング信号St1、St2・・・St7が含まれる。
検針間隔T2−3、T3−4、T4−5、T5−6、T6−7はトレンドデータTDから得たトレンドの把握により検針タイミングST毎に修正、更新される。この結果、ガス残量の推移に応じたトレンドを以て割り出された検針間隔と検針タイミング信号Stにより、ガス容器18の交換日を表す交換タイミングCHが最適化される。
<顧客情報データテーブル50>
顧客情報データテーブル50は、ガス容器の配送先であるユーザーを管理するデータベースの一例であって、たとえば図10に示すように、お客様名情報51、領域情報52、住所情報53、ガス容器交換日情報54、ガス切れ予測日情報55などが含まれる。お客様名情報51は、ユーザーを特定する名称が登録される。領域情報52は、たとえばガス容器の配送範囲を所定の条件によって領域に区分けし、各領域に含まれるユーザーを識別し管理するための情報の一例である。この領域情報52は、たとえばガス容器の配送を行う配送拠点や、その配送拠点に対する配送者の配置先情報として利用すればよい。住所情報53は、ユーザーの配送先情報の一例である。ガス容器交換日情報54は、検針タイミングまたは交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定される、ガス容器配送の契機となる情報の一例である。ガス容器交換日は、単一の日に限られず、複数の日が設定される。ガス容器18の交換処理では、設定された複数のガス容器交換日から所定の日が設定される。ガス切れ予測日情報55は、ガス使用量の検針処理において算出されたトレンド情報を利用して予測したガス容器が空となる時点t8の日付けが登録される。ガス容器の交換日の決定では、たとえばガス使用量やガス残量に対して設定したしきい値L以上またはしきい値L以下と成る日からガス切れ予測日までの間の日を設定すればよい。
配送者情報データテーブル60は、配送者を管理するとともに、配送者が担当可能な日が登録されるデータテーブルの一例であり、たとえば図11に示すように日付情報61、配送者名情報62、配置情報63、勤務時間情報64などを含む。配送者名情報62は、日付情報61に示された日付に対し、配送を担当可能な配送者の名称、または配送者を識別可能な情報が登録される。配置情報63は、後述する設定された配送区間、または配置された配送拠点を示す情報が登録される。勤務時間情報64は、各配送者が配送を行える時間情報の一例であって、後述する配送能力として用いられる。
配送情報データテーブル70は、ガス容器交換装置30の記憶部14−2に格納されるデータベースの一例であり、たとえば過去に配送処理を行った配送区間や配送時間に要した時間情報が記憶される。配送情報データテーブル70には、たとえば図12に示すように、配送時の気象状態情報71、配送区間情報72、実績所要時間情報73、記録日時74が含まれる。気象状態情報71は、過去の配送時の天候が記憶される。天候は、たとえば「晴れ」や「雨」、「雪」など道路状態に影響がある天候の種類が記憶される。そのほか、気象状態として、気温や湿度などを記憶してもよい。
配送区間情報72は、本開示の配送区間情報の一例であり、たとえば登録されているユーザー同士、またはガス容器の管理やガスの充填を行う配送拠点と特定のユーザーなど、二地点間の配送区間を示す情報が記憶される。この配送区間情報72には、たとえばユーザーや配送拠点を示す登録番号とともに、図示しない配送時に利用した道路名や地図上の座標情報など、配送経路示す情報が格納されてもよい。
実績所要時間情報73は、本開示の所要時間を含む時間情報の一例であり、登録された配送区間に対して配送処理に要した時間情報が格納される。配送情報データテーブル70には、たとえば同一区間に対して全ての配送記録が登録されてもよく、または気象状態毎に実績所要時間を登録してもよい。ここでは配送区間「1−2」に対して、たとえば「晴れ」、「雨」、「雪」の場合の実績所要時間が登録されている。「雨」や「雪」の場合には、たとえば道路の走行状態が変化するほか、交通渋滞が発生することで「晴れ」の場合に対して配送に時間を要する場合がある。
記録日時74は、たとえば配送区間毎の配送記録を登録した日付け情報などが登録される。
図13は、配送ルートの設定例を示す図である。この配送ルートの設定手順や処理内容は一例である。図13のAは、配送ルートデータテーブル80を示している。また図13のBは、地図上での配送経路設定状態の一例を示している。この配送ルートデータテーブル80は、配送区間やルート配送候補の一例であって、たとえば配送情報データテーブル70の配送区間情報72に関連付けて登録された配送経路情報である。配送ルートデータテーブル80にはたとえば二地点間の配送経路の具体的な情報が登録されており区間情報81、配送経路情報82、経過時間情報83などが登録される。区間情報81は、ガス容器交換日に配送する配送先を含む配送区間を示す情報である。配送情報データテーブル70の配送区間情報72が選択されることで、配送ルートデータテーブル80が読み出されるようにしてもよい。
配送経路情報82は、配送区間に対してどの道路や地点を通過したかを登録した配送ルートの実績情報の一例である。この配送経路情報82には、たとえばユーザーや拠点を始点とし、通過する道路名や地図上の座標情報のいずれかまたは両方、さらに各道路の移動距離、配送先の終点の位置情報などの経路が示されている。この配送経路情報82は、たとえば配送者が把握可能な文字情報が登録されてもよく、またはコンピュータが処理するプログラムのみが登録されてもよい。
経過時間情報83は、配送情報データテーブル70の実績所要時間情報73や、この時間情報に加え、ガス容器18の交換に要した時間を加えた時間情報などが登録される。ガス容器18の交換に要する時間は、交換本数などに応じて増減する。
そして管理サーバー32は配送者毎に割り当てられた配送先に対し、二地点間の配送経路情報を抽出し、配送条件に合うように全ての配送先を結ぶ配送経路を生成する。
図14は、配送負荷を算出する処理の一例を示す。図14のAは、配送拠点の配置位置と、各配送拠点が担当する配送地域の一例を示している。配送地域には、たとえばガス容器の保管やガスの充填処理を行うとともに、配送車両の待機場所である配送拠点R1、配送拠点R2、配送拠点R3が存在する。ここでは、たとえば配送拠点R1からガス容器18を配送する配送地域α、配送拠点R2からガス容器18を配送する配送地域β、配送拠点R3からガス容器18を配送する配送地域γが存在している。
この配送地域に対し、ガス容器交換装置30は、たとえば図14のBに示すように、配送地域の面積を等分し、またはその配送地域内で登録したユーザー数や地形条件などに基づいて、配送地域を複数の領域に分割する。ガス容器交換装置30は、たとえば分割された配送地域を領域X1、領域X2、・・・領域X12として特定し、各領域に含まれる配送先のユーザー数や配送するガス容器18の本数を読み出す。このユーザー数は、たとえば当日またはその日から前後数日でガス交換指示が出力されるユーザーの情報である。
なお、この領域は、1または複数の配送者が配送を担当する範囲を設定したものとは限らない。ユーザー数が多い場合や、領域分割の条件などにより1つの領域に対して複数の配送者が配送を担当してもよい。また、1の配送者が複数の領域に対して配送処理を担当してもよい。
また、領域の区分けは、たとえば配送拠点が配送を担当する配送地域の境界線に合せて配送領域を区分する場合に限られない。また領域は、たとえば図14のCに示すように、配送拠点の配送地域に関わらず、配送地域全体を所定の条件に応じて区分けしてもよい。この場合、1の領域に対して複数の配送拠点の配送地域が重なる場合がある。ガス容器交換装置30は、たとえば分割された配送領域をそれぞれ領域Y1、領域Y2、・・・領域Y12として特定する。配送領域の一部は、複数の配送拠点から配送することができるように設定されている。ガス容器交換装置30は、たとえば配送領域が重なる領域Y4に対し、配送地域αの範囲の配送本数が30本、配送地域γの範囲の配送本数が10本であることを特定する。
交換指示情報データテーブル90は、たとえば図16に示すように、配送者が担当する配送区間の配送負荷が登録される。この交換指示情報データテーブル90には、たとえば配送指示日情報91、配送者情報92、配置情報93、最大勤務時間情報94、配送本数情報95、配送時間情報96、最大勤務時間と配送時間の差を示す情報97が含まれる。
配送指示日情報91は、ガス容器交換日が登録される。配置情報93は、配送者が配置され、ガス容器18の配送が行われる配送拠点を示す情報が登録される。
最大勤務時間情報94は、配送者が配送処理を担当できる勤務時間の最大値であり、配送者毎に異なる値が設定されてもよく、または全ての配送者が一律に同じ時間が設定されてもよい。そのほか、最大勤務時間は、たとえば配送拠点の営業時間などであってもよい。配送時間情報96は、担当する全ての配送区間に要する配送時間およびガス容器18の交換作業に要する時間の合計時間であって、配送者の勤務時間である。この配送時間は、配送負荷の一例である。
最大勤務時間と配送時間の差を示す情報97は、配送者の最大勤務時間を基準として、配送負荷が多いか否か示す情報の一例であり、配送者の配送能力を示している。すなわち、配送者の最大勤務時間よりも配送時間が長い場合には、勤務時間内に配送が完了できないことを示し、最大勤務時間よりも配送時間が短い場合には、担当する全ての配送区間に対して、配送者の配送能力に余裕があることを示す。
図17は、同一拠点内で行う配送者間の配送負荷の調整処理を示している。この配送負荷の調整では、たとえば図17のAに示すように、ガス容器交換装置30内に形成された調整前の配送負荷算出領域101のうち、配送負荷が大きい配送者P2、配送者P5と、配送能力に余裕がある配送者P4とで負荷調整を行う。この場合、たとえば配送者P2、配送者P5の配送本数を減らし、その減らした分の本数を配送者P4に割り当てる。これにより、調整後の配送負荷算出領域102では、配送者P2の配送負荷は軽減されているが、未だ最大勤務時間と配送時間との差がプラス状態であり、つまり配送能力に対して配送負荷が大きい状態となっている。配送者P4と配送者P5は、最大勤務時間と配送時間の差が「0」となり、配送負荷と配送能力とが釣り合った状態となる。
また他の配送負荷の例として、たとえば図17のBに示すように、配送本数の調整により配送者P2の配送負荷は軽減され、最大勤務時間と配送時間の差が「−0.5」となり配送能力に余裕ができた。また配送者P5と配送者P4は、最大勤務時間と配送時間の差が「0」となり、配送負荷と配送能力とが釣り合った状態となった。
その他、配送負荷の調整では、たとえば同一拠点内で、異なるガス容器交換日に配送を振り分けてもよい。
図18は、拠点間での配送者の員数調整例を示している。ガス容器交換装置30は、たとえば図18のAに示すように、配送拠点間で配送者の配送負荷を比較し、その負荷調整を行う。この配送負荷の比較では、たとえば同一拠点内での負荷調整を行った後に行われてもよい。この配送負荷の比較では、各配送拠点の配送負荷算出領域103、104、105で算出された配送負荷を比較し、各配送拠点内で配送負荷が小さい配送者を抽出する。そして、配送拠点間で配送負荷の比較を行う。この比較結果からたとえば図18のBに示すように、最も配送負荷が小さい配送者が配置された配送拠点R1から配送者P4を削除する。すなわち、配送拠点R1には、配送拠点が担当する全体の配送負荷に対して配送者が過剰に配分されていると判断し、配送者数の調整を行う。
このように拠点間の配送者の配送負荷と配送能力との調整を行うことで、過剰な人数を拠点に配置させることがなくなり、配送効率を高く維持することができる。
図19は、ガス容器交換の処理の一例を示している。このガス容器交換の処理では、一定期間の配送予定データを読み出す(S501)。配送地域を複数の領域に分割し、各領域に含まれる配送予定のガス容器本数を取得する(S502)。配送領域毎にガス容器18の平均配送予定数を算出する。平均配送予定数は、たとえば(配送予定数/一定期間)で算出する。そして配送領域内の配送先の二地点間の平均移動時間を取得する(S503)。この処理は、各領域内の配送負荷を算出している。即ち、交換指示情報データテーブル90を利用して、ガス容器18の平均配送予定数を算出し、配送情報データテーブル70にある二地点間の実績所要時間を利用して配送負荷の算出を行えばよい。
拠点に対する配送負荷の算出処理として、拠点から近い配送領域を順に選択し、各配送者の勤務時間(配送時間)を算出する(S505)。
負荷調整を行った後、再び勤務時間と最大勤務時間と比較し(S508)、勤務時間が最大勤務時間よりも長い配送者が存在しなくなった場合(S508のNO)、配送拠点間での配送負荷の比較および配送者の員数の調整に移行する。平均勤務時間ないしは最小勤務時間が最も小さい拠点の配送者を所定人数として一人減らす(S509)。すなわち、配送負荷に対して配送能力に余裕がある配送拠点から配送者を減らしていく。配送拠点間での配送負荷の比較および配送者の員数の調整は、S506において、勤務時間が最大勤務時間よりも多い配送者が存在しない場合(S506のNO)にも同様に行う。
斯かる構成によれば、次のような効果が得られる。
(1) 配送拠点や配送者に加わる配送負荷の比較により配送拠点間や配送者間で負荷調整を行うので、配送拠点間や配送者間で配送の負荷バランスを取ることができる。
(2) 配送負荷の調整により、員数配置が適正化され、負荷に応じて配送者を減少でき、配送効率を向上させることができる。
(3) 配送拠点間の人員配置の適正化により配送先のガス切れを回避しつつガス容器の交換効率を高めることができる。
(5) 検針タイミング、検針間隔は検針データから把握したトレンド、つまりトレンドデータによって動的に変動させるので、ガス使用量、ガス残量のリアルタイムでの検針データを取得でき、たとえば、一方のガス容器18−1のガス切れ(片切れ)の直前期間、または双方のガス容器18−1、18−2のガス切れ(全切れ)の直前期間では検針データSの検針間隔Tを狭めて検針密度を高くでき、この結果、ガス使用量またはガス残量の計測精度が高められ、ガス切れ直前のタイミングまでガス使用の後、タイムリーにガス容器交換が可能であるとともに、ガス容器交換時のガス残量を少なくすることができる。
(6) 実施例1のガス交換システム2では、ガスメータ4側に通信機能を備えて、ガス容器交換装置30との無線による検針タイミングSTの設定とともに、検針データSの取得を行い、効率的なガス容器交換を実現でき、ガス切れなどの不測の事態を回避できる。
(8) ガス容器の交換情報は表示部40の画面表示やプリンタ42による帳票印刷だけでなく、情報通信端末44で行うことができ、配送途上におけるトレンド変化など、緊急時の対応もタイムリーに行うことができる。
(9) ガス使用の季節的な増減や温度変化による変動要素を吸収し、検針タイミング、検針間隔、ガス切れタイミング、ガス容器交換日の推定精度を高めることができる。
(10)ユーザーのガス切れを防止できるとともに配送頻度を少なくでき、予備系のガス容器の使用状況も正確に把握できるので、予備系のガス容器18−2の設置数を削減でき、予備系のガス容器18−2側のガス使用もガス切れ直前まで使用できる上、ガス容器交換の信頼性を高めることができる。
(12)配送処理の実行中に配送状態を監視し、道路情報や気象情報を取得して配送経路の再設定を行うことで、配送遅延の発生やその発生の可能性に対して一早く対処ですることができ、ガス切れによるユーザーの信頼喪失の可能性を回避することができる。
(13)過去の配送実績および配送処理に影響を与える気象情報を利用して精緻な配送指示情報を生成することで、ガス容器の交換タイミングについて安全率や安全日の設定を無くし、または最小限に抑えることができるので、配送回数の低減や配送者の作業負荷の軽減が図れる。
実施例2のガス容器交換システム2は、たとえば図20に示すように、配送状態の管理処理として、配送状態の管理データテーブル110を備えている。この管理データテーブル110を用いてたとえば配送処理時間中に継続して情報処理を行えばよい。配送状態の管理処理では、各配送者の配送作業に対し、遅延やその他のトラブルが発生しているか否かを監視している。すなわち、配送開始前に各配送者に送信した配送指示情報に従って配送処理が行えない事態が生じたり、または生成した配送指示情報に誤りがあるか否か監視し、配送者の配置を管理する。
配送状態の管理データテーブル110には、たとえば配送者情報111、現在地情報112、次の配送先情報113、配送の予定時刻情報114、気象情報115、道路情報116が含まれる。
配送者情報111は、配送指示情報を送信した配送担当者であり、配送を行っている配送者の情報が登録される。
現在地情報112は、たとえば配送車両や情報通信端末44の位置情報であって、GPS(Global Positioning System )情報や配送が完了した配送先の検針メータから通知された配送完了情報などを利用してもよい。
次の配送先情報113は、現在の配送順序を示す情報であり、たとえばガスメータ4から取り込んだ情報であって、ガス容器18の交換時に行われる第1回目の検針情報、配送完了情報などを利用してもよい。
ガス容器交換装置30では、この配送状態の管理データテーブル110を利用し、たとえば配送拠点毎または配送者毎に配送予定に遅延が生じている、または遅延が生じるおそれがあると判断した場合、その配送拠点に対して、既述のように、配送者またはその員数を分析し、新たな配送者または員数を設定すればよい。
実施例2によれば、次のような効果が得られる。
(1) 配送状態を管理することで、配送遅延の発生を迅速に把握し、新たに配送者を配属させることで、配送不能による配送先のガス切れの発生のリスクを低減させることができる。
(2) 遅延が発生している拠点に対し、配送者の員数調整を繰り返し、配送者の配送能力の余剰を防止できる。
実施例3においても、実施例1と同様のガス容器交換システム2を用いることができるので、ガス容器交換システム2の説明は割愛する。
図21は、片切れから全切れまでのガス残量の推移と検針データ処理を示している。図21のAは残量線LC1、LC2を示し、残量線LC1はガス容器18−1のガス残量の推移、残量線LC2はガス容器18−1のガス切れ後、ガス供給がガス容器18−2に切り換えられた場合のガス容器18−2側のガス残量の推移である。S11、S12・・・S18はガス容器18−1の検針データSであり、S21、S22・・・S28はガス容器18−2の検針データSである。
図21のBはトレンドデータTDを示し、TD11、TD12・・・TD18はガス容器18−1の検針データSから求められたトレンドを表すトレンドデータであり、TD21、TD22・・・TD27はガス容器18−2の検針データSから求められたトレンドを表すトレンドデータである。
図21のDは検針タイミングSTを表す検針タイミング信号St11、St12・・・St18/21、St22・・・St27を示している。
この実施例3におけるデータは実施例1と同様に、トレンドデータの取得後、トレンドの把握により修正によって更新される。
図22は、図21に示すデータ処理により作成された第2のガス容器交換データテーブル46−2の一例を示している。このガス容器交換データテーブル46−2は検針データベースの一例である。このガス容器交換データテーブル46−2には時点t、検針データS、トレンドデータTD、検針タイミングSTおよび交換タイミングCHが格納されている。検針タイミングSTには検針間隔Tおよびタイミング信号St11、St12・・・St17、St18/21、St22・・・St27が含まれる。
検針間隔T11−12、T12−13・・・T17−18/21はトレンドデータTD11、TD12・・・TD18/21から得たトレンドの把握により検針タイミングST毎に修正、更新される。同様に、検針間隔T18/21−22、T22−23・・・T26−27はトレンドデータTD17、TD18/21、TD22・・・TD26から得たトレンドの把握により検針タイミングST毎に修正および更新される。この結果、ガス残量の推移に応じたトレンドを以て割り出された検針間隔Tと検針タイミング信号Stにより、ガス容器18−1、18−2の交換日を表す交換タイミングCHが最適化される。
この実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 実施例3においても、実施例1、実施例2と同様の効果が得られる。
(2) 実施例3ではガス容器18−1のガス切れ後、ガス供給をガス容器18−2のガス切れまでガス容器18の交換日が延長されるので、容器交換の時間的余裕が得られるが、この実施例3においても、検針データSのトレンドの把握でガス残量の少ない段階までガス使用が可能となり、効率的なガス容器交換が行える。
(3) 一度の交換で少なくとも2本のガス容器18の交換単位となるので、ガス容器交換の効率化が図られる。
(4) この実施例3によれば、ガス容器18−1のガス切れを見過ごすのではなく、このガス切れをひとつのトレンドに用いて、ガス容器18−2の使用開始からガス切れに至る期間をガス容器18の交換期間として管理することができ、ガス容器交換の効率化を図ることができる。その場合、ガス容器18−2のガス残量がたとえば、二分の一以上であれば、ガス容器18−1のみを交換対象とし、ガス容器18−2のガス切れからガス容器18−1側を予備系とし、ガス容器18−2のガス切れ後、ガス容器18−1の使用開始からガス切れに至る期間をガス容器18の交換期間として管理することができるなど、交換期間に余裕を持ち、かつガス切れを回避できる効率的な交換システムを構築できる。
図23において、ガス容器交換装置30の構成は実施例1(図4)と同様であるので、その説明を割愛する。
この実施例4によれば、次の効果が得られる。
(1) 中継局48を介して検針データSなどをデータ取得部8からガス容器交換装置30に取り込むことができ、データ交換の信頼性を高めることができる。
(2) 中継局48に検針データSなどを格納する記憶部14−3を備えれば、データ取得部8からの検針データSなどを記憶部14−3に記憶して保存するデータロガーを構成することができる。
図24は、実施例5に係るガス容器交換システム2の処理手順を示している。実施例1では次回の検針タイミングSTを決定する前に検針データSとしきい値Lの比較処理を行っている。これに対し、実施例5では、次回の検針タイミングSTの決定を先行させる処理を実行する。
この処理手順では、図24に示すように、ガス容器18の交換タイミングCHまたは検針タイミングSTかを判断する(S601)。交換タイミングCHまたは検針タイミングSTでなければ(S601のNO)、これらの何れかが到来するまで待機状態となる。
交換タイミングCHまたは検針タイミングSTであれば(S601のYES)、データ取得部8から検針データSを取得し(S602)、検針データSを記憶部14に格納しまたは記憶部14にある検針データSを更新する(S603)。
処理部12は、取得した検針データSによりトレンドデータTDを作成する(S604)。このトレンドデータTDがユーザーによるガス容器18のガス使用の傾向を示し、具体的にはガス容器18の交換時点から次の交換時点までのガス流量の推移を表す。
処理部12はトレンドデータTDから次回以降の検針タイミングSTを決定し(S605)、容器交換情報を提示する時期かを判断する(S606)。
容器交換情報を提示する時期でなければ(S606のNO)、現時点の検針タイミングSTを以てS601に戻り、S601〜S606の処理を繰り返す。
容器交換情報を提示する時期であれば(S606のYES)、ガス容器18の単一または複数の交換日を決定し(S607)、配送者情報や配送区間情報、この配送区間に配送する所要時間の情報などを読み出し(S608)、これらの情報を組み合せて、所定の配送区間の設定およびこの配送区間を担当する配送者、その員数を決定して(S609)、この処理を終了する。
この実施例5の処理手順によっても、実施例1と同様の効果が得られる。
実施例6の処理手順では図25に示すように、ガス容器18の交換タイミングCHかまたは検針タイミングSTかの判断(S701)、検針データSの取得(S702)の直後に、検針データSの記憶部14への格納、または記憶部14にある検針データSの更新(S703)を実行し、この後、容器交換情報を提示する時期の判断(S704)を行う。容器交換情報の提示時期であれば(S704のYES)、ガス容器18の単一または複数の交換日の決定(S705)、配送者情報や配送区間情報、この配送区間に配送する所要時間を含む時間情報などを読み出し(S706)、配送区間の設定、およびこの配送区間を担当する配送者その員数の決定する(S707)。
容器交換情報の提示時期でなければ(S704のNO)、トレンドデータTDの作成(S708)、次回の検針タイミングSTの決定(S709)の処理を実行する。このように、容器交換情報の提示時期の判断前に検針データSの記憶部14への格納または検針データSの更新を行う処理としてもよい。
このような処理手順とすれば、容器交換時期の判断前に検針データSの格納や更新を先行させるので、容器交換時期の到来に関係なくデータの格納や更新を行うことができ、データの保存性が高められる。
管理サーバー32は、たとえば配送ルートの設定において、余裕度のあるユーザーへの配送ルート上で工事などの遅延発生を誘発するイベントがある場合、余裕度があるユーザーについて、配送日をその交換優先情報に基づいて調整してもよい。
(1) 余裕度の低いユーザーへガス容器18を優先的に配送させることができ、ガス切れの発生のリスクを低減させることで、ガス容器交換の信頼性を高めることができる。
(2) 交通状態の悪化に対して、優先性の低いユーザーへガス容器18の配送を調整することで、配送遅延のリスクを低減できる。
(3) 交通状態の悪化などに合せて配送日や配送区間を調整し、それにより配送者またはその員数を調整することで、配送者の危険リスクを低減できる。
〔他の実施の形態〕
(2) 実施例1〜7に示す配送区間を担当する配送者またはその員数の決定処理について、配送者情報には、たとえば配送者のスキル情報として、特定の配送区間に対して配送が可能か否かの情報を含んでもよい。すなわち、特定の配送区間に地理勘があるなどのスキルがある配送者をその配送区間に優先的に配置することで、配送時間が短縮できるなど、配送効率の向上が期待できる。
(3) 実施例1〜実施例7において、計測部6から検針データSを連続または不連続にデータ取得部8で取得し、この取得データをガス容器交換装置10に検針タイミングや検針間隔で取り込む構成としてもよい。
(4) ガス容器交換日の推定判断について、ガス残量から予測される検針タイミングと、ガス容器18のガス残量によるガス切れタイミングとを算出し、これらふたつのタイミングの到来時期の時間的先後を判断し、ガス切れタイミングが早い場合にガス容器交換日を推定する処理を用いてもよい。
(5) ガス容器交換日の決定について、ガス容器の交換タイミングから交換までの所要時間を考慮してガス容器交換日を決定してもよい。ガス容器交換の所要時間を加えることにより、交換に要する時間でガス切れを生じるといった不測の事態を回避でき、配送者の配送時間に余裕を持たせ、交換業務の信頼性を高めることができる。
(6) 配送状態の監視処理について管理サーバー32は、たとえば情報通信端末44からの通知情報を分析し、遅延が発生していると判断した場合、遅延している配送者の指示情報を修正するとともに、近隣の配送者や既に配送が完了している配送者に対して応援の配送経路や配送先、本数などを示した配送情報を生成して出力してもよい。これにより、他の配送者の協力によって、配送指示日が設定されたユーザーに対し、配送遅延や配送不可状態を生じさせずガス切れの発生を回避することができる。
4 ガスメータ
6 計測部
8 データ取得部
10、30 ガス容器交換装置
12 処理部
14、14−1、14−2、14−3 記憶部
16 情報提示部
18、18−1、18−2 ガス容器
20、20−1、20−2 ガス機器
22 ガス供給路
24 切換器
26−1、26−2、26−3 通信部
32 管理サーバー
34 プロセッサ
36 クロック生成部
38 I/O
40 表示部
42 プリンタ
44 情報通信端末
45 表示手段
46−1、46−2 ガス容器交換データテーブル
48 中継局
50 顧客情報データテーブル
51 お客様名情報
52 領域情報
53 住所情報
54 ガス容器交換日情報
55 ガス切れ予測日情報
60 配送者情報データテーブル
61 日付情報
62 配送者名情報
63 配置情報
64 勤務時間情報
70 配送情報データテーブル
71 気象状態情報
72 配送区間情報
73 実績所要時間情報
74 記録日時
80 配送ルートデータテーブル
81 区間情報
82 配送経路情報
83 経過時間情報
84 地図データ
85 配送先情報
86 経過時間情報
87 経路表示情報
90 交換指示情報データテーブル
91 配送指示日情報
92 配送者情報
93 配置情報
94 最大勤務時間情報
95 配送本数情報
96 配送時間情報
97 最大勤務時間と配送時間の差を示す情報
101〜105 配送負荷算出領域
110 配送状態の管理データテーブル
111 配送者情報
112 現在地情報
113 次の配送先情報
114 配送の予定時刻情報
115 気象情報
116 道路情報
Claims (28)
- 配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部と、
複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定された単一または複数のガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する処理部と、
を含むことを特徴とするガス容器交換システム。 - さらに、前記ガス容器の配送先を表す配送先情報、前記配送者情報、前記配送区間情報、前記時間情報のいずれかまたは2以上、前記検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を格納する記憶部を備え、
前記処理部は、前記記憶部に前記検針データの格納または更新を行い、前記a)、前記b)、前記c)のいずれかを動的に変更させることを特徴とする、請求項1に記載のガス容器交換システム。 - さらに、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を提示する情報提示部を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガス容器交換システム。
- さらに、前記処理部は、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項に記載のガス容器交換システム。
- さらに、前記処理部は、前記配送拠点毎または配送地域毎の過去の配送実績に応じて設定した員数に対し、前記配送拠点毎に配送負荷が少ない配送者を抽出し、抽出された該配送者の配送負荷を対比して、最も配送負荷の少ない配送者を含む前記配送拠点について配置する配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項4に記載のガス容器交換システム。
- さらに、前記処理部は、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載のガス容器交換システム。
- さらに、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかの請求項に記載のガス容器交換システム。
- コンピュータに実行させるガス容器交換プログラムであって、
配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得する機能と、
複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定された単一または複数のガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する機能と、
を前記コンピュータで実現させるためのガス容器交換プログラム。 - さらに、前記ガス容器の配送先を表す配送先情報、前記配送者情報、前記配送区間情報、前記時間情報のいずれかまたは2以上、前記検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を記憶部に格納する機能と、
前記記憶部に前記検針データの格納または更新を行い、前記a)、前記b)、前記c)のいずれかを動的に変更させる機能と、
を含むことを特徴とする、請求項8に記載のガス容器交換プログラム。 - さらに、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を情報提示部に提示させる機能を含むことを特徴とする、請求項8または請求項9に記載のガス容器交換プログラム。
- さらに、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整する機能を含むことを特徴とする、請求項8ないし請求項10のいずれかの請求項に記載のガス容器交換プログラム。
- さらに、前記配送拠点毎または配送地域毎の過去の配送実績に応じて員数を設定し、
前記配送拠点毎に配送負荷が少ない配送者を抽出し、
抽出された該配送者の配送負荷を対比し、
最も配送負荷の少ない配送者を含む前記配送拠点について配置する配送者の員数を調整する、
機能を含むことを特徴とする、請求項11に記載のガス容器交換プログラム。 - さらに、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項11または請求項12に記載のガス容器交換プログラム。
- さらに、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整する機能を含むことを特徴とする、請求項8ないし請求項13のいずれかの請求項に記載のガス容器交換プログラム。
- 配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部と、
複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定された単一または複数のガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する処理部と、
を含むことを特徴とするガス容器交換装置。 - さらに、前記ガス容器の配送先を表す配送先情報、前記配送者情報、前記配送区間情報、前記時間情報のいずれかまたは2以上、前記検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を格納する記憶部を備え、
前記処理部は、前記記憶部に前記検針データの格納または更新を行い、前記a)、前記b)、前記c)のいずれかを動的に変更させることを特徴とする、請求項15に記載のガス容器交換装置。 - さらに、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を提示する情報提示部を備えることを特徴とする、請求項15または請求項16に記載のガス容器交換装置。
- さらに、前記処理部は、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整することを特徴とする、請求項15ないし請求項17のいずれかの請求項に記載のガス容器交換装置。
- さらに、前記処理部は、前記配送拠点毎または配送地域毎の過去の配送実績に応じて設定した員数に対し、前記配送拠点毎に配送負荷が少ない配送者を抽出し、抽出された該配送者の配送負荷を対比して、最も配送負荷の少ない配送者を含む前記配送拠点について配置する配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項18に記載のガス容器交換装置。
- さらに、前記処理部は、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項18または請求項19に記載のガス容器交換装置。
- さらに、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整することを特徴とする、請求項15ないし請求項20のいずれかの請求項に記載のガス容器交換装置。
- データ取得部が配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得する工程と、
処理部が、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定された単一または複数のガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日に担当可能な複数の配送者を表す配送者情報、
b)単一または複数の配送区間を表す配送区間情報、
c)配送区間ごとの所要時間を含む時間情報
のうち、前記a)、前記b)、前記c)の全部を組合せ、前記ガス容器交換日における配送区間に配置する配送者またはその員数または双方を決定する工程と、
を含むことを特徴とするガス容器交換方法。 - 前記記憶部に、前記ガス容器の配送先を表す配送先情報、前記配送者情報、前記配送区間情報、前記時間情報のいずれかまたは2以上、前記検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を格納する工程と、
前記処理部が、前記記憶部に前記検針データの格納または更新を行い、前記a)、前記b)、前記c)のいずれかを動的に変更させる工程と、
を含むことを特徴とする、請求項22に記載のガス容器交換方法。 - さらに、情報提示部が、前記a)、前記b)、前記c)、前記ガス容器交換日、配送者の配置情報、前記ガス容器の交換数、前記配送区間情報のいずれかまたは二以上を提示する工程を含むことを特徴とする、請求項22または請求項23に記載のガス容器交換方法。
- さらに、前記処理部が、ガス容器の複数の配送拠点を設定し、複数の配送先、ガス容器の配送本数および配送時間から各配送拠点の全配送負荷を算出し、該全配送負荷から配送者の員数を算出し、各配送者に分担させる負荷を調整する工程を含むことを特徴とする、請求項22ないし請求項24のいずれかの請求項に記載のガス容器交換方法。
- さらに、前記処理部が、前記配送拠点毎または配送地域毎の過去の配送実績に応じて設定した員数に対し、前記配送拠点毎に配送負荷が少ない配送者を抽出し、抽出された該配送者の配送負荷を対比して、最も配送負荷の少ない配送者を含む前記配送拠点について配置する配送者の員数を調整する工程を含むことを特徴とする、請求項25に記載のガス容器交換方法。
- さらに、前記処理部が、各配送者の配送負荷にしきい値を設定して配送者の員数を調整し、または配送者間の配送負荷の差に応じて配送者の員数を調整する工程を含むことを特徴とする、請求項25または請求項26に記載のガス容器交換方法。
- さらに、前記処理部が、前記ガス容器のガス使用量またはガス残量を表すトレンドに応じて前記配送者の員数を調整する工程を含むことを特徴とする、請求項22ないし請求項27のいずれかの請求項に記載のガス容器交換方法。
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