JP6298916B1 - ガス容器の交換システム、その交換プログラム、その交換装置およびその交換方法 - Google Patents

ガス容器の交換システム、その交換プログラム、その交換装置およびその交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配送先のガス切れを回避しつつ、ガス容器の配送効率を高める。【解決手段】ガス容器のガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部(8)と、ガス使用量またはガス残量のトレンドを表すトレンドデータ(TD)により次回以降の検針タイミングを決定し、ガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、a)ガス交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、b)配送区間、c)単一または複数の配送ルート、d)配送先までの所要時間、e)気象情報、f)交通情報を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上を組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する処理部(12)を含んでいる。【選択図】 図1

Description

本発明はたとえば、LPG(Liquefied Petroleum Gas :液化石油ガス)容器の配送交換など、配送管理技術に関する。
LPGは、ボンベやシリンダなどのガス容器に装填されており、契約したユーザーの軒先などに配送される。このガス容器は、複数本が設置され、ガスの消費により所定の本数の容器が空になる前に交換作業が行われる。このガス容器の交換では、ユーザーによってガス使用傾向が異なるため、ガス切れを起こす場合や、逆にガス容器内に大量の残ガスがある場合があり、予め決まった容器交換日を設定することはできない。大量の残ガスがあるタイミングでの交換は、配送回数の無駄が生じるほか、ガス容器の交換作業の負担が大きくなる。
従来のガス容器の配送および交換では、たとえば毎月のガス検針結果からガス切れの日を予測し、そのガス切れの日に対して予測誤差や配送作業などを考慮した安全率を加味した日を指定して配送者に指示することが行われている。
ガス容器の配送者は、たとえば配送および交換を担当する多数のユーザーを顧客として抱えており、ガス容器の交換管理側から数日分の配送伝票を受け取り、この配送伝票で指示された配送日から前後数日の間に配送および交換作業を行う。各配送者は、受け取った配送伝票に対し、配送順序や配送経路を決めている。
ガス容器のガス残量の管理に関し、ガス容器とガス消費設備との間にあるガス供給路に配置された流量計測手段で検知したガス消費量とガス容器のガス残量から、ガス消費設備で消費可能な残時間を算出して表示することが知られている(特許文献1)。
ガス容器の配送予測に関し、安全率マスタを用いてガス切れの発生日を予測し、配送効率およびガス切れリスクを考慮した配送予定日を算出するものが知られている(たとえば、特許文献2)。ガスメータの複数の検針データからガス使用量を得てガス残量を更新し、過去のガス使用量との比較によるガス使用量の変化に基づき、更新されたガス残量を減少させて将来のガス残量を予測し、予測されたガス残量が所定値となる日をガス容器の配送日に決定することが知られている(特許文献3)。
また、LPガスの配送管理について、センターサーバが検針情報に基づいて配送予測を行ってその情報を配送拠点に送信することや、日々変化する配送エリアについて、各配送員の配送能力に基づいて設定された配送データが各配送員の携帯電話機に送信されるほか、配送データをカーナビゲーションシステムに表示させるものがある(たとえば、特許文献4)。
特開2016−075366号公報 特許第5802225号公報 特許第5570553号公報 特許第5331157号公報
ところで、ガス容器の配送を担当する各配送者に特定のユーザーなどの配送先が固定されると、配送者がルートや配送日を割り当てる場合、担当する地域の道路情報、配送順序などの配送事情に精通していることが必要となる。このような配送スキルを担当者に求めると、その経験や能力に依存しなければならず、配送者によって配送効率が異なってしまうなど、配送効率が配送スキルの影響を受けるという課題がある。
ガス容器の配送管理では、たとえば冬場などガスを多く使用することでガス容器の交換回数が多くなる時期などに、他の配送者に支援させることや、経験の浅い担当者を新たに担当させられないという課題がある。つまり、配送に不慣れな担当者に任せられないばかりか、担当者の体調不良など不測の事態が生じたり、熟練した配送者には休暇が取りにくいなど、配送者の負担が偏りがちになるという課題もある。このような配送事情を考慮すると、ガス切れなどの不測の事態を回避するため、より配送の安全率を高くしなければならず、配送先のガス容器のガス残量が多くなるなど、配送者に負担を強いることになりかねず、配送効率を低下させるという課題がある。
ガス容器の配送では、配送ルート、配送日の交通事情、気象事情など、確定した配送日に対して不確定な要素が加わり、配送者の慣れや勘に依存せざるを得ないという課題がある。最適な配送日を設定しても配送ルートなどの選定を誤ると、配送の負担が却って大きくなるという事態は無視できない。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、配送先のガス切れを回避しつつ、ガス容器の配送効率を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明のガス容器交換システムの一側面によれば、配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部と、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
b)前記配送先が含まれる配送区間、
c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
e)前記ガス容器交換日における気象情報、
f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する処理部とを含む。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上が格納される記憶部を備え、前記処理部は、前記記憶部に前記情報を格納または更新を行い、前記情報を動的に変化させてよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する情報提示部を備えてよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記処理部は、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択してよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、前記処理部は、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更してもよい。
上記ガス容器交換システムにおいて、さらに、前記処理部は、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力してよい。
上記目的を達成するため、本発明のガス容器交換プログラムの一側面よれば、配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得する機能と、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
b)前記配送先が含まれる配送区間、
c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
e)前記ガス容器交換日における気象情報、
f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する機能とを前記コンピュータに実行させる。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上を記憶部に格納する機能と、前記情報の更新を行い、前記情報を動的に変化させる機能とを含んでよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、有線または無線で接続される情報提示部に前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する機能を備える機能を含んでよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、さらに、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択する機能を含んでよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更する機能を含んでよい。
上記ガス容器交換プログラムにおいて、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力する機能を含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明のガス容器交換装置の一側面によれば、配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部と、前記データ取得部に有線または無線により接続され、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
b)前記配送先が含まれる配送区間、
c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
e)前記ガス容器交換日における気象情報、
f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する処理部と、前記処理部が出力するガス容器交換日および配送ルートを含む情報を提示する情報提示部を備える。
上記ガス容器交換装置において、前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上が格納される記憶部を備え、前記処理部は、前記記憶部に前記情報を格納または更新を行い、前記情報を動的に変化させてよい。
上記ガス容器交換装置において、前記処理部に有線または無線で接続され、前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する情報提示部とを備えてよい。
上記ガス容器交換装置において、前記処理部は、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択してよい。
上記ガス容器交換装置において、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更してよい。
上記ガス容器交換装置において、前記処理部は、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力してよい。
上記目的を達成するため、本発明のガス容器交換方法によれば、データ取得部が配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得する工程と、処理部が、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
b)前記配送先が含まれる配送区間、
c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
e)前記ガス容器交換日における気象情報、
f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する工程とを含む。

上記ガス容器交換方法において、さらに、前記処理部が記憶部に前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上が格納される工程と、前記処理部が前記記憶部に格納されている前記情報を格納または更新を行い、前記情報を動的に変化させる工程とを含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、さらに、情報提示部が前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する工程を含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択する工程を含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、前記処理部が、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更する工程を含んでよい。
上記ガス容器交換方法において、前記処理部が、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力する工程を含んでよい。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 配送先のガス切れを回避しつつ、ガス容器交換日および配送ルートを決定することができ、ガス容器の配送効率を高めることができる。
(2) ガス使用量またはガス残量のトレンドによって決定されたガス容器交換候補日に含まれるガス容器交換日、配送ルート、配送区間、所要時間、気象情報および交通情報の組合せにより、最適なガス容器交換日および配送ルートを決定でき、配送者の経験や勘などを排除し、配送効率を高めることができる。
(3) 気象悪化や交通渋滞などによる配送への影響を軽減でき、効率のよい配送順序や配送ルートを選択することができる。
(4) 配送の所要時間を短縮し、効率のよい配送ルートを選択できる。
(5) ガス使用の季節的変動や温度変化などの不確定要素を吸収でき、ガス容器の交換日の推定精度を高めてガス容器交換日を選定できるとともに、配送区間、所要時間、気象情報および交通情報の2以上の組合せで配送ルートを決定することができる。
一実施の形態に係るガス容器交換システムを示す図である。 ガス容器交換の第1の処理手順を示すフローチャートである。 ガス容器交換の第2の処理手順を示すフローチャートである。 実施例1に係るガス容器交換システムを示す図である。 ガス容器交換の処理シーケンスを示す図である。 ガス容器交換の処理手順1を示すフローチャートである。 ガス容器交換の処理手順2を示すフローチャートである。 ガス残量の推移およびデータ処理を示す図である。 ガス容器交換データテーブルを示す図である。 顧客情報データテーブルの一例を示す図である。 配送情報データテーブルの一例を示す図である。 配送ルートの設定例を示す図である。 配送日の状態情報の一例を示す図である。 配送指示情報の設定例を示す図である。 ガス容器交換処理の一例を示すフローチャートである。 配送状態の管理データテーブルの一例を示す図である。 実施例2に係るガス残量の推移およびデータ処理を示す図である。 ガス容器交換データテーブルを示す図である。 実施例3に係るガス容器交換システムを示す図である。 実施例4に係るガス容器交換システムの処理手順を示すフローチャートである。 実施例5に係るガス容器交換システムを示す図である。
〔一実施の形態〕
図1は一実施の形態に係るガス容器交換システムを示している。図1に示す構成は一例であり、係る構成に本発明が限定されるものではない。
このガス容器交換システム2には図1に示すように、ユーザーにおけるガスメータ4側に計測部6およびデータ取得部8が備えられ、管理センターまたは中継局などに設置されるガス容器交換装置10側に処理部12、記憶部14および情報提示部16が備えられる。
ガスメータ4はガス容器18とガス機器20を接続するガス供給路22に設置されている。ガス容器18には供給系と予備系の二系統のたとえば、ガス容器18−1と、ガス容器18−2が含まれる。ガス容器18−1は通常のガス供給用であり、ガス容器18−2がガス切れ対策用である。つまり、ガス容器18−1側にガス切れが生じたとき、切換器24がガスの供給元をガス容器18−1から予備系のガス容器18−2に切り換え、ガス容器18−2からガス機器20にガス供給を行う。ガス機器20にはガス器具や給湯機器など、複数のガス機器20−1、20−2が含まれる。
計測部6は、ガス容器18からガス機器20に流れるガスGを計測し、検針値を含む検針データSを出力する。この検針データSにはガス容器18のガス使用量またはガス残量の何れを用いてもよい。計測部6の検針値はガス流量を表し、ガス残量はガス容器18内のガス残量を表す。ガス容器18の全量を「100」とし、検針値がたとえば、初期検針値=40から「42」に変化したとき、ガス残量が「100」から「98」に変化する状況となる。
容器残量は、式(1) で表すことができる。
ガス残量=容器全量−(検針値−初期検針値) ・・・(1)
式(1) から、
容器残量=100−(42−40)=98 ・・・(2)
となる。
検針データSにはガス容器18からガス機器20に流れるガスの流量の検針値、ロードサーベイやガスメータ4の出力パルス、検針値と同様にガス使用やガス残量を表すデータの何れを用いてもよいし、2以上が組み合わされてもよい。以下、説明を容易にするため、検針データSを用いて説明する。
データ取得部8は計測部6から検針データSを取得し、通信部26−1に出力する。データ取得部8はたとえば、コンピュータで構成される。データ取得部8および通信部26−1はガスメータ4と別構成とし、計測部6に無線または有線で接続してよいが、ガスメータ4の筐体内に内蔵し、ガスメータ4と一体構成でもよい。
このデータ取得部8および通信部26−1のデータ処理にはA.容器交換タイミングまたは検針タイミングによる検針データSの取得、B.検針データSの送出、C.通信部26−1による検針データSの送信などの処理が含まれる。容器交換タイミングは、ガス容器交換時の検針タイミングを表す。
処理部12は、通信部26−1と通信部26−2のデータ通信を通して検針タイミングによる検針データSの取得からガス容器18の交換候補日を特定し、この交換候補日に対して交換日および配送ルートの決定処理を行う。
処理部12は管理サーバーなど、コンピュータで構成される。この処理部12のデータ処理にはD.検針タイミングでの検針データSの受信、E.検針データSの記憶、F.トレンドデータTDの作成、G.検針タイミングやガス容器18の交換候補日の決定および記憶、H.ガス容器18の交換候補日から交換日の決定および提示などが含まれる。
このように、ガス容器交換システム2のデータ処理には以下の処理が含まれる。
A.検針データSの取得:
データ取得部8がガス容器交換タイミングCHまたは検針タイミングSTで検針データSを取得する。
B.検針データSの送出:
データ取得部8はガス容器交換タイミングCHまたは検針タイミングSTで検針データSを通信部26−1に送出する。
C.検針データSの送信:
検針データSは、通信部26−1から管理センター側の通信部26−2に送信する。この場合、通信部26−1から通信部26−2に検針データSを受け取る処理としてもよい。このデータ送受は、有線または無線の何れでもよい。
D.検針データSの受信:
通信部26−2は、通信部26−1から送信された検針データSを受信し、この検針データSを処理部12に提供する。
E.検針データSの記憶:
処理部12は、データ取得部8から取得した検針データSを記憶部14に格納する。
記憶部14には、ガス容器交換日および配送ルートの決定のためのデータ処理に用いられる複数の参照情報として、
a.ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日
b.配送先が含まれる配送区間
c.配送区間における単一または複数の配送ルート
d.各配送ルートによる配送先までの所要時間
e.ガス容器交換日における気象情報
f.配送ルートまたは配送区間の交通情報
などが格納されている。
これら複数の情報は全部または2以上を組みあわせガス容器交換日および配送ルートを決定するためのガス容器交換データのデータベースとして記憶部14に格納される。
F.トレンドデータTDの作成:
処理部12は、取得した検針データSを用いてガス容器18のガス使用量またはガス残量のトレンドを表すトレンドデータTDを作成する。このトレンドデータTDには検針データSの検針タイミング、検針間隔が含まれ、次回の検針タイミングやガス容器18の交換候補日の割り出しに用いられる。
G.検針タイミング、ガス容器18の交換タイミングの決定および記憶:
処理部12はトレンドデータTDからトレンドを把握し、検針データSの検針タイミング、ガス容器18のガス切れタイミングを割り出し、次回以降の検針タイミングSTやガス容器18の交換候補日を決定し、記憶部14に格納させる。この交換候補日は、たとえば特定の日のみ、またはこの特定の日を含む複数の日が設定される。複数の日を交換候補日とする場合、たとえばガス使用量やガス残量のトレンドにより設定した特定の日を含む連続しない複数の日、またはその特定の日を含む前後数日の期間、もしくはその特定の日を起点とし、割り出されたガス切れの日またはそれよりも前の日を終点とした数日の期間を設定してもよい。
H.ガス容器18の交換候補日から交換日の決定および提示:
トレンドデータTDから把握されたトレンドからガス切れが予測される場合、つまり、処理部12がガス容器18の交換候補日を出力する場合、ガス容器18の交換情報として、情報提示部16によりガス容器18の交換日の決定およびその提示を行う。この情報提示は配送者に認識させることができればよく、画面上の画像情報、プリンタから出力される印刷媒体、通信端末の画面表示など、何れの形態でもよい。
<検針データの処理手順>
処理部12はたとえば、図2に示すように、ガス容器交換の第1の処理手順を以て、ガス容器交換日の初期設定を行い(S1)、このガス容器交換日を含む複数のガス容器交換候補日を決定する(S2)。
次に、処理部12は、記憶部14に格納されている情報として、
a.ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日
b.配送先が含まれる配送区間
c.配送区間における単一または複数の配送ルート
d.各配送ルートによる配送先までの所要時間
e.ガス容器交換日における気象情報
f.配送ルートまたは配送区間の交通情報
を含むa〜fの情報の組合せ処理を実行し(S3)、最適なガス容器交換日および配送ルートを決定する(S4)。ガス容器交換日および配送ルートは、情報提示部16により提示される(S5)。
図3は、第1の処理手順(図2)におけるガス容器交換日の初期設定(S1)からガス容器交換候補日の決定(S2)をより具体化したガス容器交換の第2の処理手順を示している。
処理部12は検針データを取得する契機としてたとえば、図3に示すように、ガス容器18の交換タイミングCHか、または検針タイミングSTかを判断する(S101)。検針データSの交換タイミングCHは、ガス容器交換による第1検針日のタイミングを表し、検針タイミングSTはトレンドデータTDから作成されたタイミングデータである。交換タイミングCHまたは検針タイミングSTでなければ(S101のNO)、これらの何れかが到来するまで待機状態となる。
交換タイミングCHまたは検針タイミングSTであれば(S101のYES)、計測部6から検針データSを取得し(S102)、これを契機としてガス容器交換情報を提示する時期を判断する(S103)。
検針タイミングSTの取得(S102)の後、ガス容器交換情報を提示する時期が到来していれば(S103のYES)、ガス容器18の交換候補日を決定する(S104)。ガス容器18の交換日の決定処理として、交換候補日に加えて、配送区間に関する情報や配送先に関する情報などを読み出し(S105)、これらの情報を組み合せてガス容器18の交換日および配送ルートを決定して提示し(S106)、この処理を終了する。この配送区間に関する情報には、たとえばガス容器交換日に配送するガス容器の配送先を含む配送区間情報、配送区間における単一または複数の配送候補ルート情報、各配送ルートによる配送先までの所要時間情報などが含まれる。また配送先に関する情報には、たとえばガス容器交換日における気象情報、配送ルートまたは配送区間の交通情報などが含まれる。これらの情報から少なくとも2以上を組み合せて配送日や配送ルートが設定される。
ガス容器交換情報を提示する時期が到来してなければ(S103のNO)、処理部12は計測部6から取得した検針データSを記憶部14に格納し、または記憶部14にある検針データSの更新を行う(S107)。
処理部12は、取得した検針データSによりトレンドデータTDを作成する(S108)。このトレンドデータTDはユーザーによるガス使用の傾向を示し、具体的にはガス容器18の交換時点から次の交換時点までのガス流量の推移を表す。
処理部12はトレンドデータTDから次回以降の検針タイミングSTを決定し(S109)、S101に戻り、S102、S103の処理を行う。
<一実施の形態の効果>
一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) ガス残量の少ないガス容器を交換するので、配送者の負担を軽減でき、配送先に特定の配送者を割り当てる必要がなく、配送者の負荷の偏りなどの不都合を解消することができる。
(2) 配送処理に影響を及ぼす気象情報や配送区間情報、所要時間、交通情報などを考慮して最適な配送日や配送ルートが設定でき、配送時間の削減や配送時の安全性の向上が図れる。
(3) 配送区間や配送順序の設定を管理側が行うことで、土地勘の薄い担当者や経験の少ない担当者でも効率的な配送処理を行うことができる。
(4) 悪天候などの気象情報や渋滞などの交通情報を参照し、最適な配送順序や配送ルートを推定して設定することができ、配送先への配送遅延を防止できるとともに、ガス切れを回避できる。
(5) 検針データを常時収集しなくても、少ない検針データの送受信により、ガス容器交換日精度を向上させることができ、たとえば電池駆動のガスメータまたはデータ送信設備の電池寿命を延ばすことができ、システムの信頼性を高めることができる。
(6) 検針タイミング間でガス需要に顕著な変化が生じても、ガス切れに至ることなく、ガス容器交換を迅速化でき、利便性の高いガス容器の交換管理が実現できる。
<ガス容器交換システム2>
図4は、実施例1に係るガス容器交換システム2を示している。図4において、図1と共通部分には同一符号を付してある。
このガス容器交換システム2にはガス容器交換装置30が備えられる。このガス容器交換装置30には管理サーバー32、通信部26−2、情報提示部16が備えられる。管理サーバー32は既述の処理部12の一例であり、コンピュータで構成される。この管理サーバー32には通信部26−3、プロセッサ34、クロック生成部36、入出力部(I/O)38、既述の記憶部14として記憶部14−1、14−2が備えられる。
記憶部14−1はOS(Operating System)、ガス容器交換プログラムなどの記録に用いられる。この記憶部14−1にはROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子の他、ハードディスク装置を用いればよい。ROMやEEPROMにはOSや検針データSの処理プログラムなどのプログラムが格納される。RAMは検針データSの取得や記憶、トレンドデータTDの作成や記憶、トレンドの割り出し、検針データSやトレンドデータTDの送出または送信などの情報処理エリアとして用いられる。
記憶部14−2は、記憶部14−1に対して外部記憶手段を構成する。この記憶部14−2には既述したROM、EEPROMなど、半導体記憶素子の他、ハードディスク装置を用いればよい。この記憶部14−2には、検針データSやトレンドデータTDなどの変動データを格納するデータベースが構築され、これら変動データの格納およびデータ更新が可能である。この記憶部14−2にはたとえば、ガス容器交換データテーブル46−1(図9)が格納される。さらに記憶部14−2には、交換日や配送ルートを決定するための情報を格納するデータベースとして、たとえば顧客情報データテーブル50(図10)、配送情報データテーブル60(図11)、配送ルートデータテーブル70(図12)、配送日の状態情報データテーブル80としての気象・交通情報テーブル(図13)などが構築される。これにより記憶部14−2には、たとえば配送先またはガス容器を識別する識別情報、ガス容器交換候補日、配送区間、配送ルート、所要時間、気象情報、交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、トレンドデータ、検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上が格納される。
通信部26−2は通信部26−1とのデータ通信に用いられ、検針データSやトレンドデータTDなどの検針データに関するデータの送受信に用いられる。これに対し、通信部26−3はプロセッサ34により制御され、管理サーバー32の出力データに関するデータの送受信に用いられる。通信部26−3はたとえば、情報提示部16の一例である情報通信端末44との無線による送受信に用いられる。
プロセッサ34は、記憶部14−1にあるOSを実行し、ガス容器交換プログラムなどを実行する。このガス容器交換プログラムの実行により、既述のデータ取得部8および通信部26−1の情報処理A、B、Cの実行とともに、情報処理D、E、F、G、Hの機能がコンピュータで実現される。
クロック生成部36は一定周期のクロック信号を生成する。このクロック信号は、検針タイミングST、検針データSの取得、生成、送出、送信、トレンドデータTDの作成、ガス容器交換タイミングなどの基準信号に用いられる。I/O38はガス容器交換タイミングやガス容器交換日の出力などに用いられる。
情報提示部16には表示部40、プリンタ42、情報通信端末44が含まれる。表示部40にはたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)が備えられ、ガス容器交換日などの情報提示が行われる。プリンタ42は、ガス容器交換日などの情報提示の一例である帳票出力に用いられる。情報通信端末44はタブレット端末やスマートフォンなどであり、通信部26−3からガス容器交換日などの提示情報を受信し、この提示情報を画面に表示することができる。この情報通信端末44は、たとえばガス容器18の交換を行う配送者に所持させる端末装置、または配送車両に設置する情報処理端末、走行データなどを取得するデータロガーなどが含まれる。情報通信端末44には、たとえば配送車両の走行ログや現在地情報、気温や湿度、露点などの気象情報を取得する機能を備えてもよい。
<ガス容器交換の処理シーケンス>
このガス容器交換システム2では図5に示すように、ガス容器交換の処理シーケンスによるデータ処理が実行される。
データ取得部8側では、ガス容器交換タイミングCH、または管理サーバー32からの検針タイミングSTの受信(S201)により、ガス容器18の交換タイミングCHまたは検針タイミングSTで、計測部6から検針データSを取得し(S202)、検針データSの管理サーバー32への送信(S203)などが実行される。
管理サーバー32では、データ取得部8からの検針データSの取得(S204)、トレンドデータTDの作成(S205)、検針タイミングSTの決定(S206)、検針タイミングSTのデータ取得部8への送信(S207)、トレンドによるガス容器交換候補日の割り出し(S208)、ガス容器18の交換情報の提示(S209)などが実行される。また割り出されたガス容器18の交換候補日に対し、配送日および配送ルートが決定され(S210)、この配送日および配送ルートは管理サーバー32から情報通信端末44側に送信される(S211)。
情報通信端末44では、決定された配送日および配送ルートを取得する(S212)。
<ガス容器交換の処理手順1>
図6は、ガス容器交換から次回のガス容器交換に至る処理手順1を示している。
この処理手順では、既述した片切れ(たとえば、先行使用のガス容器18−1のガス切れ)、両切れ(たとえば、先行使用のガス容器18−1のガス切れから予備側のガス容器18−2のガス切れ)の何れも想定し得る。
この処理手順において、tn:検針データSの取得日時、n:検針データSの取得回数、N:検針データSの取得回数のしきい値、T、T’:検針間隔、K:トレンドから予測するガス容器18−1、18−2の片切れないし両切れの日時、L:ガス容器18−1、18−2のガス残量のしきい値である。
この処理手順ではたとえば、ガス容器18−1を交換し(S301)、この直後、n←1とする(S302)。時点tnに第n検針データSnの取得を実行する(S303)。
検針データSの取得回数nがしきい値N以上(n≧N)であるかを判断する(S304)。n≧Nでなければ(S304のNO)、t(n+1)←tn+T(たとえば、T=24時間)、n←(n+1)にインクリメントし(S305)、S303〜S304の処理を継続する。
n≧Nであれば(S304のYES)、検針データS1、S2・・・Snからトレンドを把握し、このトレンドからKを算出する(S306)。
t(n+1)←tn+T’、n←(n+1)に更新する(S307)。なお、更新したtnの日時は必ずKより前になる。検針間隔T’はたとえば、式(3) で示すように、
T’=(K−tn)/2 ・・・(3)
から求め設定してよい。
時点tnに第n検針データSnを取得する(S308)。この検針データSnが表すガス残量について、ガス残量のしきい値Lと比較し、ガス残量のしきい値L以下(Sn≦L)であるかを判断する(S309)。
Sn≦Lでなければ(S309のNO)、S306〜S309の処理を継続し、検針データSの取得、トレンドの把握を切り返す。
ガス残量がしきい値L以下(Sn≦L)に到達すれば(S309のYES)、ガス容器18の交換候補日を設定する(S310)。そして、この交換候補日に基づいてガス容器18の交換日を設定するとともに、配送ルートを設定し、その情報を提示して(S311)、この処理を終了する。
なお、この処理手順において、検針タイミングSTは、検針間隔Tを指定して定期的に実施してもよいが、これに限定されず、具体的な検針日時を設定して検針日時毎の検針タイミングを設定してもよい。
S301〜S304の処理について、既にトレンドが存在する場合、S301〜S304を省略してもよい。
Kはガス切れタイミングの一例であるから、tn、Kの設定はガス容器交換装置30側で実施してもよく、中継局などのローカル局が自立的な処理で設定してもよい。
検針タイミングSTは、検針間隔Tを指定して定期的に実施してもよいが、これに限定されず、具体的な検針日時を設定して検針日時毎の検針タイミングを設定してもよい。
<しきい値L>
しきい値Lはガス切れタイミングなどを決定するための基準であり、検針データSと比較するための比較基準値である。検針データSがガス使用量またはガス残量の何れでもよいから、しきい値Lは検針データSがガス使用量またはガス残量によって異なる値となる。実施例1ではこのしきい値Lに一例としてガス残量のしきい値を用いている。
このしきい値Lは既述した式(1) の関係から設定すればよい。この場合、有限の容積を持つガス容器18のガス使用量が前提となるので、ガス使用量が増加すれば、ガス容器18のガス残量は減少するから、ガス使用量とガス残量は逆の増減関係にある。つまり、ガス使用量またはガス残量でガス容器交換候補日が決定されるので、ガス使用量ではしきい値以上でガス交換候補日が決定されるのに対し、ガス残量ではしきい値以下でガス交換候補日が決定されることになる。
このしきい値Lは固定値または変動値のいずれでもよい。シミュレーションの結果、配送先のガス使用のトレンドを想定した複数の値からしきい値を選択してもよいし、ガス使用量やガス残量のトレンドに応じてしきい値Lの大きさを段階的に変更してもよい。つまり、レベルの異なるたとえば、複数のしきい値L1、L2、L3などを設定すれば、しきい値L1、L2、L3毎にガス容器交換候補日を算出することができる。
特定のガス容器交換日とガス切れタイミングとの間の期間で複数のガス容器交換日を設定してもよいし、最適なガス容器交換日前に任意の複数のガス容器交換日を設定してもよい。
<検針データの処理手順2>
図7は、データ処理に基づく処理手順2を示している。この処理手順2はガス容器交換のプログラムまたはその処理方法の一例であり、処理手順1を具体化した処理を示している。
この処理手順2では、ガス容器18の交換を判断する(S401)、ガス容器18の交換まで待機状態が維持される。ガス容器18の交換であれば(S401のYES)、データの初期化を行う(S402)。この例では、時点t1から時点t2までの一定期間T1−2に管理サーバー32がデータ取得部8から検針データSを取得する(S403)。
容器交換情報を提示する時期かの判断として、検針データSがガス残量のしきい値L以下(Sn≦L)であるかを判断する(S404)。
Sn>Lであれば(S404のNO)、取得した検針データSを記憶部14に格納し、または検針データSの更新を行う(S405)。管理サーバー32は検針データSを用いてトレンドデータTDを作成する(S406)。
管理サーバー32はトレンドデータTDから検針タイミングSTおよびガス切れタイミングを決定する(S407)。検針タイミングSTおよびガス切れタイミングを生成し、記憶部14−2にある既存のデータを更新し(S408)、S404に戻る。
そして、検針データSnがしきい値L以下(Sn≦L)であるかを判断し(S404)、Sn≦Lであれば(S404のYES)、予測によりガス容器18の交換候補日を設定し(S409)、この交換候補日を利用してガス容器18の交換日や配送ルートを設定して(S410)、この処理を終了する。
<検針データの収集およびその処理>
図8は、ガス残量の推移、検針データSの取得、トレンドデータTDの作成、検針間隔Tおよび検針タイミングSTの送出のデータ処理を示している。このデータ処理は、図7に示す処理手順に準拠している。
図8において、Aはガス残量Gを示すガス残量線LC、BはトレンドデータTD、Cは検針間隔T、Dは検針タイミングSTを表す検針タイミング信号St1〜St7を示している。ガス残量線LCは一例として直線的な漸減傾向を示す直線で示しているが、漸減傾向により曲線となる。
管理サーバー32では図8のAに示すように、時点t1から時点t8までの間、計測部6から複数の検針データS1、S2、S3・・・S7が取り込まれる。時点t1はガス容器18の交換タイミングCHでの検針タイミングであり、つまり、ガス容器18の第1検針日に相当する。ガス残量Gは、時点t1の最大ガス残量Gmaxからガス使用に応じて漸減し、ガス容器18の交換候補日の一つである時点t7で最小ガス残量Gmin、時点t8がガス切れ時点であり、ガス残量G0=0である。
この検針データSの取得により、管理サーバー32には図8のBに示すように、取得した検針データSからガス使用量またはガス残量のトレンドを把握するためのトレンドデータとして、時間経過に応じ複数のトレンドデータTD1、TD2、TD3・・・TD7が作成されている。トレンドデータTD1は時点t1〜t2の一定期間の検針データSから作成され、トレンドデータTD2は時点t2〜t3の一定期間の検針データSから作成され、トレンドデータTD3は時点t3〜t4の一定期間の検針データSから作成され、同様に、トレンドデータTD4、TD5、TD6、TD7が作成される。
管理サーバー32では図8のCに示すように、データ収集期間である検針間隔T1−2、T2−3・・・T6−7が生成される。T1−2は第1検針日である時点t1からの一定期間での初期の検針間隔(t1≦T1−2<t2)、T2−3は時点t2からの検針間隔(t2≦T2−3<t3)、T3−4は時点t3からの検針間隔(t3≦T3−4<t4)、T4−5は時点t4からの検針間隔(t4≦T4−5<t5)、T5−6は時点t5からの検針間隔(t5≦T5−6<t6)、T6−7は時点t6からの検針間隔(t6≦T6−7<t7)である。
そして、管理サーバー32には図8のDに示すように、検針データSを取得するための検針タイミング信号St1、St2、St3・・・St7が生成される。つまり、検針タイミング信号St1は第1検針日の検針タイミングに相当する。トレンドデータTDはたとえば複数の検針タイミングで得られる検針データSが必要である。一例として、図8のDでは、時点t1とt2の検針データS1、S2からトレンドデータTD2が作成され、このトレンドデータTD2を用いてタイミング信号St3が生成される。同様に、時点t2とt3の検針データS2、S3からトレンドデータTD3が作成され、このトレンドデータTDを用いてタイミング信号St4が生成される。このような処理が繰り返されてトレンドデータTD7の作成に至る。タイミング信号St2については、適当な初期値または過去のトレンドを用いて設定すればよいし、トレンドデータTD1は初期値、または過去の検針データから設定されている。この例では、直近の検針データSから得た検針データSから得られるトレンドデータによるトレンドを用いているが、過去のトレンドに直近のトレンドを加味して検針タイミングSTを割り出してもよい。図8のDの各タイミング信号Stについて、一例としてHは高レベル区間、Lは低レベル区間を示すが、これらは逆の関係であってもよい。
<ガス容器交換データテーブル46−1>
図9は、図8に示すデータ処理により作成された第1のガス容器交換データテーブル46−1の一例を示している。このガス容器交換データテーブル46−1は検針データベースの一例である。このガス容器交換データテーブル46−1には時点t、検針データS、トレンドデータTD、検針タイミングSTおよび交換タイミングCHが格納されている。検針タイミングSTには検針間隔Tおよびタイミング信号St1、St2・・・St7が含まれる。
検針間隔T2−3、T3−4、T4−5、T5−6、T6−7はトレンドデータTDから得たトレンドの把握により検針タイミングST毎に修正、更新される。この結果、ガス残量の推移に応じたトレンドを以て割り出された検針間隔Tと検針タイミング信号Stにより、ガス容器18の交換への移行を示す交換候補日や交換処理を実行する交換日を表す交換タイミングCHが最適化される。
次に、交換日の設定および配送ルートの決定処理に用いられるデータやデータテーブルを説明する。
<顧客情報データテーブル50>
顧客情報データテーブル50は、ガス容器18の配送処理を行う契約したユーザーの配送先などを管理するデータベースの一例であって、たとえば図10に示すように、顧客名情報51、領域情報52、住所情報53、ガス容器交換候補日情報54、ガス容器交換日情報55、ガス切れ予測日情報56などが含まれる。顧客名情報51は、ユーザーを特定する名称が登録される。領域情報52は、たとえばガス容器18の配送エリアを所定の条件によって領域に区分けし、各領域に含まれるユーザーを識別し管理するための情報の一例である。この領域情報52は、たとえばガス容器18を供給する拠点や、その拠点に対する配送者の配属先を示す情報として利用すればよい。住所情報53は、ユーザーの配送先情報の一例である。ガス容器交換候補日情報54は、ガス使用量やガス残量などの検針データSにより決定された交換候補日が登録される。交換候補日は、たとえばガス使用量やガス残量に対して設定したしきい値L以上またはしきい値L以下と成る単一または複数の日が設定される。ガス容器交換日情報55は、後述する交換候補日や気象情報、道路情報などの情報を利用して設定されたガス容器の交換指示日が登録される。ガス切れ予測日情報56は、ガス使用量の検針処理において算出されたトレンドを利用して予測したガス容器が空となる時点t8の日付けが登録される。ガス容器の交換日の決定では、たとえば容器交換候補日とガス切れ予測日との間、または容器交換候補日よりも前に交換日が決定されればよい。
<配送情報データテーブル60>
配送情報データテーブル60は、ガス容器交換装置30の記憶部14−2に格納されるデータベースの一例であり、たとえば過去の気象情報に関連付けられた配送区間や配送時間の実績情報が記憶される。配送情報データテーブル60には、たとえば図11に示すように、登録された気象状態情報61、配送区間情報62、実績所要時間情報63、記録日時64が含まれる。気象状態情報61は、過去の配送時の天候が記憶される。天候は、たとえば「晴れ」や「雨」、「雪」など道路状態に影響がある天候の種類が記憶される。そのほか、気象状態として、気温や湿度などを記憶してもよい。
配送区間情報62は、本開示の配送区間の一例であり、たとえば登録されているユーザー同士、またはガス容器を管理、ガスの充填を行う配送拠点と特定のユーザーなど、二地点間の配送区間を示す情報が記憶される。この配送区間情報62には、たとえばユーザーや拠点を示す登録番号とともに、図示しない配送時に利用した道路名や地図上の座標情報など、配送経路を示す情報が格納されてもよい。
実績所要時間情報63は、本開示の所要時間の一例であり、登録された配送区間に対して配送処理に要した時間情報が格納される。配送情報データテーブル60には、たとえば同一区間に対して全ての配送記録が登録されてもよく、または気象状態毎に実績所要時間を登録してもよい。ここでは配送区間「1−2」に対して、たとえば「晴れ」、「雨」、「雪」の場合の実績所要時間が登録されている。「雨」や「雪」の場合には、たとえば道路の走行状態が変化するほか、交通渋滞が発生することで「晴れ」の場合に対して配送に時間を要する場合がある。
記録日時64は、たとえば配送区間毎の配送記録を登録した日付け情報などが登録される。
<配送ルートの設定処理>
図12は、配送ルートの設定例を示す図である。この配送ルートの設定手順や処理内容は一例である。図12のAは、配送ルートデータテーブル70を示している。また図12のBは、地図上での配送経路設定状態の一例を示している。この配送ルートデータテーブル70は、配送区間や配送ルート候補の一例であって、たとえば配送情報データテーブル60の配送区間情報62に関連付けて登録された配送経路情報である。配送ルートデータテーブル70にはたとえば二地点間の配送経路の具体的な情報が登録されており区間情報71、配送経路情報72、経過時間情報73などが登録される。区間情報71は、ガス容器交換日に配送する配送先を含む配送区間を示す情報である。配送情報データテーブル60の配送区間情報62が選択されることで、配送ルートデータテーブル70が読み出されるようにしてもよい。
配送経路情報72は、配送区間に対してどの道路や地点を通過したかを登録した配送ルートの実績情報の一例である。この配送経路情報72には、たとえばユーザーや拠点を始点とし、通過する道路名や地図上の座標情報のいずれかまたは両方、さらに各道路の移動距離、配送先の終点の位置情報などの経路が示されている。この配送経路情報72は、たとえば配送者が把握可能な文字情報が登録されてもよく、またはコンピュータが処理するプログラムのみが登録されてもよい。
経過時間情報73は、配送情報データテーブル60の実績所要時間情報63や、この時間情報に加え、ガス容器18の交換に要した時間を加えた時間情報などが登録される。ガス容器18の交換に要する時間は、交換本数などに応じて増減する。
配送ルートの設定では、たとえば気象状態に応じて配送情報データテーブル60から配送区間情報が選択されると、配送ルートデータテーブル70が読み出され、登録されている配送経路情報が選択される。配送経路情報の選択では、たとえば各区間に対して複数の配送経路が登録されている場合、所定の配送条件を満たす情報が選択される。この配送条件には、たとえば経過時間が最少になることや、所定の道路を通過すること、通過する道路の数が少ないなどが含まれる。この配送ルートの設定処理では、たとえば図12のBに示すように、地図データ74に対して二地点間の配送先情報75、経過時間情報76、通過する道路を明示させる経路表示情報77が含まれる。
そして管理サーバー32は配送者毎に割り当てられた配送先に対し、二地点間の配送経路情報を抽出し、配送条件に合うように全ての配送先を結ぶ配送経路を生成する。
<気象・交通情報テーブル80>
図13は、配送日に関係付けられた状態情報の一例として気象・交通情報テーブル80を示している。この気象・交通情報テーブル80は、配送日の状態として、ガス容器の交換候補日または交換日当日の気象情報の予測または観測情報やガス容器の配送を担当するエリアの交通情報を登録するデータベースの一例である。この配送日の状態として、たとえば日付情報81、領域情報82、気象情報83、道路識別情報84、交通情報85などが登録される。日付情報81は、たとえば日毎または所定時間毎の気象予測または観測した気象情報が登録される。領域情報82には、配送範囲を区分して特定する情報が記憶される。この領域は、顧客情報データテーブル50の領域情報52と同じ情報であってもよい。気象情報83には、気象予測としてたとえばネットワークを通じて取得した気象情報が登録される。交通情報85には、たとえば道路識別情報84毎に渋滞情報、事故情報などが登録される。
<配送指示情報テーブル90>
情報通信端末44には、たとえば図14のAに示すように、配送者に割り当てられた配送先を示す配送指示情報が登録された配送指示情報テーブル90が備えられる。この配送指示情報には、たとえば配送順情報91、本数情報92、配送経路情報93、配達時刻情報94などが登録されている。配送順情報91には、たとえば上位から配送を行うように、割り当てられたユーザー名が登録されている。
本数情報92は、ユーザー毎に契約したガス容器の本数、または検針情報によりガス切れとなっている、または所定のガス残量に達したガス容器18の本数であって、交換を行うガス容器18の本数が指定されている。
配送経路情報93は、配送先までルートを示す道路データが登録されている。この道路データは、たとえば既述の配送ルートデータテーブル70に登録された配送経路情報72と同じ内容が登録されてもよい。道路データは、文字情報などにより利用者が理解可能な表示内容としてもよく、または図14のBに示す地図アプリが表示される表示手段45に表示されてもよい。
配達時刻情報94は、配送開始から配送先に到達、または交換作業を完了する基準時刻を指定する情報の一例である。この配達時刻は、たとえば後述する遅延管理や、配送者の休憩時間の指示などに利用される。
配送指示情報を受信した情報通信端末44は、たとえば図14のBに示すように、表示手段45に地図情報を表示させるとともに、この地図上に配送先表示95や配送経路表示96を表示させる。さらに、表示手段45には、たとえば配達時刻情報94や遅延警告表示、休憩指示表示などを表示してもよい。
<配送管理処理手順>
図15は、配送ルートの設定処理の一例を示している。この処理では、当日の配送予定データである交換情報および交換タイミング情報を読み出す(S501)。ガス容器の交換情報が生成されているユーザーについて、それぞれ二地点間の気象実績に応じた移動時間を設定する(S502)。この移動時間の設定では、たとえば気象情報と配送区間に基づいて配送情報データテーブル60を読み出す。そして当日の気象予測をもとに二地点間の移動時間を決定するとともに、ガス容器であるボンベ1つの交換時間を決定する(S503)。この処理では、配送先や天候情報により配送ルートデータテーブル70の配送経路情報から所定条件に有った情報を抽出する。そして移送時間、交換時間をもとに配送者毎の配送ルートを設定する(S504)。設定した配送ルートは配送指示情報として情報通信端末44に送信される。
次に、配送管理として、管理サーバー32は、配送者毎に配送処理の終了時刻になっているか否かを判断し(S505)、終了時刻でなければ(S505のNO)、渋滞情報があるかまたは実気象が予測と違うかを情報通信端末44に問い合わせ、配送処理に遅延が生じているか否かの判断処理を行う。管理サーバー32は、渋滞情報や配送時の実際の気象情報を読み出し、改めて二地点間の移動時間を再計算し、配送者の配送ルートを再度設定して(S506)、情報通信端末44に通知する。なお、管理サーバー32は、たとえば渋滞情報が無い場合や配送時の実際の気象情報が当初予測した気象と一致またはそれに近い状態、つまり、予測した配送時間が変化しないものである場合には、配送ルートの再設定を行わなくてもよい。新たな配送ルートの通知をした後、一定時間経過させ(S507)、再び配送処理の終了時間か否かの判断を行う(S505)。
<配送状態の管理データテーブル100>
図16は、配送状態の管理例として管理データテーブル100を示している。管理サーバー32は、例えば図16に示すように配送状態の管理データを生成している。この管理データは、たとえば配送処理時間中に継続して情報処理を行えばよい。配送状態の管理処理では、各配送者の配送作業に対し、遅延やその他のトラブルが発生しているか否かを監視している。すなわち、配送開始前に各配送者に送信した配送指示情報に従って配送処理が行えない事態が生じているか否か、または生成した配送指示情報に誤りがあるか否かを管理する。
配送状態の管理データテーブル100には、たとえば配送者情報101、現在地情報102、次の配送先情報103、配送の予定時刻情報104、気象情報105、道路情報106が含まれる。
配送者情報101は、配送指示情報を受信した担当者の情報が登録される。
現在地情報102は、たとえば配送車両や情報通信端末44の位置情報であって、GPS(Global Positioning System )情報や配送が完了した配送先のガスメータ4から通知された配送完了情報などを利用してもよい。
次の配送先情報103は、現在の配送順序を示す情報であり、たとえばガスメータ4から取り込んだ情報であって、ガス容器18の交換時に行われる第1回目の検針情報、配送完了情報などを利用してもよい。
配送の予定時刻情報104は、配送指示情報テーブル90の配達時刻情報94と同じ情報が登録されればよく、次の配送先に対して設定されたガス容器18の配送予定時刻が記録される。
気象情報105は、各情報通信端末44や外部のWebサイトなどから取得した各配送先の気象情報である。この気象情報105は、配送指示情報の生成において利用した天候情報と現在の気象とが一致するか否かの判断に利用される。
道路情報106は、配送処理に遅延が生じているか、または遅延が生じるおそれを予測するための情報の一例であり、情報通信端末44から受信し、または外部のWebサイトなどから収集した情報が登録される。
このように配送状態を管理することで、配送遅延の発生を早く把握し、配送不能による配送先のガス切れの発生のリスクを低減させる。
<実施例1の効果>
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 従前のガス容器交換では過去のデータに基づいて設定された安全率や安全日といった指標を用いていたのに対し、実施例1では、ガス容器の交換タイミングや検針タイミングから所定期間で取得した検針データによってガス使用量またはガス残量のトレンドを把握し、次の交換タイミングや検針タイミングを決定し、またはガス容器交換候補日から交換日を決定し、検針タイミングの検針間隔をトレンドによって増減させるので、ガス切れの回避とともにガス残量の少ないガス容器の交換タイミングの精度を高めることができる。
(2) ガス容器の交換頻度、配送頻度を低減でき、ガス切れを回避しつつガス容器の交換効率を高めることができる。
(3) 検針データからトレンドデータを作成してガス使用量やガス容器のガス残量のトレンドを把握するので、検針データには検針値の他、アラーム情報、ロードサーベイやガスメータのパルス値など、検針値と同様にガス使用量やガス残量を示すデータ、アラーム情報、ガス使用量やガス残量を表す容器内圧力を表すデータのいずれかまたはこれらの2以上を組みあわせたデータを利用でき、検針データのトレンドを把握するための自由度を高めることができる。
(4) 検針タイミング、検針間隔は検針データから把握したトレンド、つまりトレンドデータによって動的に変動させるので、ガス使用量、ガス残量のリアルタイムでの検針データを取得でき、たとえば、一方のガス容器18−1のガス切れ(片切れ)の直前期間、または双方のガス容器18−1、18−2のガス切れ(全切れ)の直前期間では検針データSの検針間隔Tを狭めて検針密度を高くでき、この結果、ガス残量の計測精度が高められ、ガス切れ直前のタイミングまでガスを使用した後、タイムリーにガス容器交換が可能であるとともに、ガス容器交換時のガス残量を少なくすることができる。
(5) 実施例1のガス容器交換システム2では、ガスメータ4側に通信機能を備えて、ガス容器交換装置30は無線による検針タイミングSTの設定とともに、検針データSの取得を行い、効率的なガス容器交換を実現でき、ガス切れなどの不測の事態を回避できる。
(6) 交換対象となるガス容器のガス残量を抑制できるので、ガス容器の交換効率を高め、ガス容器の交換コストを低減できる。
(7) ガス容器の交換情報は表示部40の画面表示やプリンタ42による帳票印刷だけでなく、情報通信端末44でも確認することができ、配送途上におけるトレンド変化など、緊急時の対応もタイムリーに行うことができる。
(8) ガス使用の季節的な増減や温度変化による変動要素を吸収し、検針タイミング、検針間隔、ガス切れタイミング、ガス容器交換日の推定精度を高めることができる。
(9) ユーザーのガス切れを防止できるとともに配送頻度を少なくでき、予備系のガス容器の使用状況も正確に把握できるので、予備系のガス容器18−2の設置数を削減でき、予備系のガス容器18−2側のガス使用もガス切れ直前まで使用できる上、ガス容器交換の信頼性を高めることができる。
(10) 配送実績として登録された気象情報や区間情報、配送経路情報を利用して配送経路を組み合せることで、配送者の経験値に依らずに、ガス切れを起こさせずに、効率的にガス容器の交換が行える配送日および配送経路の生成処理が行える。
(11) 配送処理の実行中に配送状態を監視し、道路情報や気象情報を取得して配送経路の再設定を行うことで、配送遅延の発生やその発生の可能性に対して一早く対処でき、ガス切れによるユーザーの信頼喪失の可能性を回避することができる。
(12) 過去の配送実績および配送処理に影響を与える気象情報を利用して精緻な配送指示情報を生成することで、ガス容器の交換タイミングについて安全率や安全日の設定を無くし、または最小限に抑えることができるので、配送回数の低減や配送者の作業負荷の軽減が図れる。
実施例2は、実施例1と同様のガス容器交換システム2(図4)において、ガス容器18−1のガス切れ(片切れ)からガス容器18−2のガス切れ、つまりガス容器18の全切れまでを単位としてガス容器18の交換を行った場合を示している。
実施例2においても、実施例1と同様のガス容器交換システム2を用いることができるので、ガス容器交換システム2の説明は割愛する。
<ガス残量の推移と検針データの処理>
図17は、片切れから全切れまでのガス残量の推移と検針データ処理を示している。図17のAは残量線LC1、LC2を示し、残量線LC1はガス容器18−1のガス残量の推移、残量線LC2はガス容器18−1のガス切れ後、ガス供給がガス容器18−2に切り換えられた場合のガス容器18−2側のガス残量の推移である。S11、S12・・・S18はガス容器18−1の検針データSであり、S21、S22・・・S28はガス容器18−2の検針データSである。
図17のBはトレンドデータTDを示し、TD11、TD12・・・TD18はガス容器18−1の検針データSから求められたトレンドを表すトレンドデータであり、TD21、TD22・・・TD27はガス容器18−2の検針データSから求められたトレンドを表すトレンドデータである。
図17のCは検針間隔Tを示し、時点t11〜t18/t21〜t27に対応し、検針間隔T11−12、T12−13・・・T17−18/21、T18/21−22、T22−23・・・T26−27が設定されている。
図17のDは検針タイミングSTを表す検針タイミング信号St11、St12・・・St18/21、St22・・・ST27を示している。
この実施例2におけるデータは実施例1と同様に、トレンドデータの取得後、トレンドの把握により修正によって更新される。
<ガス容器交換データテーブル46−2>
図18は、図17に示すデータ処理により作成された第2のガス容器交換データテーブル46−2の一例を示している。このガス容器交換データテーブル46−2は検針データベースの一例である。このガス容器交換データテーブル46−2には時点t、検針データS、トレンドデータTD、検針タイミングSTおよび交換タイミングCHが格納されている。検針タイミングSTには検針間隔Tおよびタイミング信号St11、St12・・・St17、St18/21、St22、St23・・・St27が含まれる。
検針間隔T11−12、T12−13・・・T17−18/21はトレンドデータTD11、TD12・・・TD18/21から得たトレンドの把握により検針タイミングST毎に修正、更新される。同様に、検針間隔T18/21−22、T22−23・・・T26−27はトレンドデータTD21、TD22・・・TD26から得たトレンドの把握により検針タイミングST毎に修正および更新される。この結果、ガス残量の推移に応じたトレンドを以て割り出された検針間隔Tと検針タイミング信号Stにより、ガス容器18−1、18−2の交換日を表す交換タイミングCHが最適化される。
<実施例2の効果>
この実施例2によれば、次の効果が得られる。
(1) 実施例2においても、実施例1と同様の効果が得られる。
(2) 実施例2ではガス容器18−1のガス切れ後、ガス供給をガス容器18−2のガス切れまでガス容器18の交換日が延長されるので、容器交換の時間的余裕が得られるが、この実施例2においても、検針データSのトレンドの把握でガス残量の少ない段階までガス使用が可能となり、効率的なガス容器交換が行える。
(3) 一度の交換で少なくとも2本のガス容器18が交換単位となるので、ガス容器交換の効率化が図られる。
(4) この実施例2によれば、ガス容器18−1のガス切れを見過ごすのではなく、このガス切れをひとつのトレンドに用いて、ガス容器18−2の使用開始からガス切れに至る期間をガス容器18の交換期間として管理することができ、ガス容器交換の効率化を図ることができる。その場合、ガス容器18−2のガス残量がたとえば、二分の一以上であれば、ガス容器18−1のみを交換対象とし、ガス容器18−2のガス切れからガス容器18−1側を予備系とし、ガス容器18−2のガス切れ後、ガス容器18−1の使用開始からガス切れに至る期間をガス容器18の交換期間として管理することができるなど、交換期間に余裕を持ち、かつガス切れを回避できる効率的な交換システムを構築できる。
実施例1では通信部26−1、26−2の直接通信であるのに対し、実施例3では図19に示すように、中継局48を備えてデータ通信を行っている。中継局48には記憶部14−3を備え、この記憶部14−3に検針データSを格納し、この検針データSをガス容器交換装置30からの指示で処理部12が取得する構成としてもよい。
図19において、ガス容器交換装置30の構成は実施例1(図4)と同様であるので、その説明を割愛する。
<実施例3の効果>
この実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 中継局48を介して検針データSなどをデータ取得部8からガス容器交換装置30に取り込むことができ、データ交換の信頼性を高めることができる。
(2) 中継局48に検針データSなどを格納する記憶部14−3を備えれば、データ取得部8からの検針データSなどを記憶部14−3に記憶して保存するデータロガーを構成することができる。
<検針データの処理手順>
図20は、実施例4に係るガス容器交換システム2の処理手順を示している。実施例1では次回の検針タイミングSTを決定する前に検針データSとしきい値Lの比較処理を行っている。これに対し、実施例4では、次回の検針タイミングSTの決定を先行させる処理を実行する。
この処理手順では、図20に示すように、ガス容器18の交換タイミングCHまたは検針タイミングSTかを判断する(S601)。交換タイミングCHまたは検針タイミングSTでなければ(S601のNO)、これらの何れかが到来するまで待機状態となる。
交換タイミングCHまたは検針タイミングSTであれば(S601のYES)、データ取得部8から検針データSを取得し(S602)、検針データSを記憶部14に格納しまたは記憶部14にある検針データSを更新する(S603)。
処理部12は、取得した検針データSによりトレンドデータTDを作成する(S604)。このトレンドデータTDがユーザーによるガス容器18のガス使用の傾向を示し、具体的にはガス容器18の交換時点から次の交換時点までのガス流量の推移を表す。
処理部12はトレンドデータTDから次回以降の検針タイミングSTを決定し(S605)、容器交換情報を提示する時期かを判断する(S606)。
容器交換情報を提示する時期でなければ、現時点の検針タイミングSTを以てS601に戻り、S601〜S606の処理を繰り返す。
容器交換情報を提示する時期であれば(S606のYES)、ガス容器18の交換候補日を決定し(S607)、配送者情報や配送区間情報、この配送区間に配送する所要時間の情報などを読み出し(S608)、これらの情報を組み合せて、ガス容器交換日および配送ルートを決定して(S609)、この処理を終了する。
<実施例4の効果>
この実施例4の処理手順によっても、実施例1と同様の効果が得られる。
図21は、実施例5に係るガス容器交換システム2の処理手順を示している。図3に示す処理手順では、検針データSの取得(S102)の直後に、容器交換情報を提示する時期か(S103)を判断しているが、これに限定されない。
実施例5の処理手順では図21に示すように、ガス容器18の交換タイミングCHかまたは検針タイミングSTの判断(S701)、検針データSの取得(S702)の直後に、検針データSの記憶部14への格納、または記憶部14にある検針データSの更新(S703)を実行し、この後、容器交換情報を提示する時期の判断(S704)を行う。容器交換情報の提示時期であれば(S704のYES)、ガス容器18の交換候補日の決定(S705)、配送区間に関する情報や配送先に関する情報の読み出しを行い(S706)、これらの情報を組み合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する(S707)。
容器交換情報の提示時期でなければ(S704のNO)、トレンドデータTDの作成(S708)、次回の検針タイミングSTの決定(S709)の処理を実行する。このように、容器交換情報の提示時期の判断前に検針データSの記憶部14への格納または検針データSの更新を行う処理としてもよい。
<実施例5の効果>
このような処理手順とすれば、容器交換時期の判断前に検針データSの格納や更新を先行させるので、容器交換時期の到来に関係なくデータの格納や更新を行うことができ、データの保存性が高められる。
実施例1では、配送処理開始前の配送ルートの決定処理において、気象情報と配送区間、この配送区間に要する実績所要時間、配送経路情報を組み合せているがこれに限られない。この実施例6では、たとえば以下の情報の全部を組み合せて配送日や配送ルートを設定してもよく、またはこれらの情報のうち、少なくとも2つ以上の情報を組み合せて配送日や配送ルートの決定に利用してもよい。
a)検針タイミングまたは交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定される単一または複数のガス容器交換候補日
b)ガス容器の配送先を含む配送区間
c)配送区間における単一または複数の配送候補ルート
d)各配送ルートによる配送先までの所要時間
e)ガス容器交換日における気象情報
f)配送ルートの交通情報
たとえば、a)ガス容器交換候補日とb)配送区間の情報とを組み合せ、検針結果の予測によるガス切れまでの間に交換日を設定するとともに、過去の配送実績による配送区間を利用して配送ルートを設定してもよい。また、ガス切れの予測日前の日を選択した上で、配送ルート候補や所要時間の情報からたとえば全体の配送時間が短くなる配送ルートを設定してもよい。
<実施例6の効果>
この実施例6によれば、次の効果が得られる。
(1) a)〜f)の情報を少なくとも2つ以上を利用して各情報から選択される最適な状態を組み合わせることにより、配送日や配送ルートの設定処理の負荷を低減できる。
(2) a)〜f)の情報の選択数が多くなれば、気象条件や道路状態など、配送時間に影響を及ぼす条件を加味した配送日や配送ルートの設定が行え、配送時間の短縮化や配送の安全性の向上、配送遅延の発生の抑制ができる。
(3) 配送区間や配送順序の設定を管理側で行うことで、地理勘の薄い担当者や経験の少ない担当者でも効率的な配送処理を行うことができる。
(4) さらに、天候や配送者の経験値による配送遅延の発生が抑えられるので、ガス使用量の管理において、ガス切れ予測日までの安全日を少なく設定することができる。
上記実施例1〜6では、交換日の設定について、検針タイミングまたは交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて、単一または複数のガス容器交換候補日を設定し、このガス容器交換候補日から交換日を設定し、この交換日にガス容器18を交換するように配送者に指示を出している。これに対し、実施例7では、たとえばユーザー情報に対し、設定された交換日とともに、ガス切れ予測日までの間の余裕度を含むガス容器交換優先情報を加えてもよい。顧客情報データテーブル50には、たとえばガス使用量のトレンド情報を利用し、設定されたガス容器交換日に必ず交換を行わなければ成らない緊急性があるユーザー、または交換日に対して翌日またはそれよりも多くの日をずらして配送可能な余裕のあるユーザーであることを示す情報を登録してもよい。管理サーバー32は、たとえば配送ルートの設定において、配送日当日が悪天候である場合や、余裕度があるユーザーへの配送ルート上で工事などの遅延発生を誘発するイベントがある場合、余裕度があるユーザーについて、配送日をその交換優先情報に基づいてずらしてもよい。
<実施例7の効果>
(1) 余裕度の低いユーザーへガス容器18を優先的に配送させることができ、ガス切れの発生のリスクを低減させることで、ガス容器交換の信頼性を高めることができる。
(2) 悪天候や交通状態の悪化に対して、優先性の低いユーザーの配送を調整することで、配送遅延のリスクを低減できる。
(3) 天候状態の悪化などに合せて配送数や配送ルートの調整を行うことで、配送者に対する危険リスクを低減させることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 実施例1〜実施例7において、計測部6から検針データSを連続または不連続にデータ取得部8で取得し、この取得データをガス容器交換装置30に検針タイミングや検針間隔で取り込む構成としてもよい。
(2) ガス容器交換日の推定判断について、ガス残量から予測される検針タイミングと、ガス容器18のガス残量によるガス切れタイミングとを算出し、これらふたつのタイミングの到来時期の時間的先後を判断し、ガス切れタイミングが早い場合にガス容器交換日を推定する処理を用いてもよい。
(3) ガス容器交換日の決定について、ガス容器の交換タイミングから交換までの所要時間を考慮してガス容器交換日を決定してもよい。ガス容器交換の所要時間を加えることにより、交換に要する時間でガス切れを生じるといった不測の事態を回避でき、配送者の配送時間に余裕を持たせ、交換業務の信頼性を高めることができる。
(4) 配送状態の監視処理について管理サーバー32は、たとえば情報通信端末44からの通知情報を分析し、遅延が発生していると判断した場合、遅延している配送者の指示情報を修正するとともに、近隣の配送者や既に配送が完了している配送者に対して応援の配送経路や配送先、本数などを示した配送情報を生成して出力してもよい。これにより、他の配送者の協力によって、配送指示日が設定されたユーザーに対し、配送遅延や配送不可状態を生じさせずガス切れの発生を回避することができる。
(5) 上記実施例では、管理サーバー32から情報通信端末44に対して配送開始前に、全ての配送先、配送ルートの情報を通知する場合を示したがこれに限らない。管理サーバー32は、たとえば1配送先の配送完了毎に次の配送先のルートを含む情報を通知するようにしてもよい。この場合、情報通信端末44は、1の配送を完了した時に管理サーバー32に対して完了情報を通知し、この完了通知の受信を契機に管理サーバー32から次の配送情報、配送ルート情報を通知するようにしてもよい。
(6) 上記実施の形態および実施例では、配送状態の管理処理において、管理サーバー32が情報通信端末44に対して気象情報や渋滞情報を要求し、その応答結果を取得する場合を示したが、これに限らない。管理サーバー32は、情報通信端末44からの応答に関わらず、気象情報や交通情報を提供するWebサイトなどから情報を取得し、配送遅延が発生している、または遅延が発生するおそれがあると判断して、修正した交換指示情報を情報通信端末44側に送信してもよい。この場合、たとえば各情報通信端末44に配送状況を問い合わせ、遅延している情報通信端末44に対してのみ修正情報を送信してもよく、または全ての情報通信端末44に対して修正情報を送信してもよい。
(7) 上記実施の形態または実施例では、配送管理処理として天候情報を考慮した配送順序や配送区間の設定を行う場合を示したがこれに限らない。配送管理処理では、たとえば天候情報に加えて年月日の情報を考慮してもよい。たとえば地域毎に天候の変化が生じやすいことや、気温が低下するなどの情報を考慮して配送区間や配送時間を設定してもよい。特に、山間部などでは、天候が「晴れ」であっても、冬場の路面凍結などにより配送車両の配送スピードが遅くなるため、配送時間が多くかかるなどの予測をすることができる。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明のガス容器の交換システムは、ガス容器を単位とするLPGの配送などで、ガス切れなどの不測の事態を回避しつつガス容器配送、ガス容器交換の効率を高め、配送担当者の負荷の軽減と偏りを防止できるなど、有益である。
2 ガス容器交換システム
4 ガスメータ
6 計測部
8 データ取得部
10、30 ガス容器交換装置
12 処理部
14、14−1、14−2、14−3 記憶部
16 情報提示部
18、18−1、18−2 ガス容器
20、20−1、20−2 ガス機器
22 ガス供給路
24 切換器
26−1、26−2、26−3 通信部
32 管理サーバー
34 プロセッサ
36 クロック生成部
38 I/O
40 表示部
42 プリンタ
44 情報通信端末
45 表示手段
46−1、46−2 ガス容器交換データテーブル
48 中継局
50 顧客情報データテーブル
51 顧客名情報
52 領域情報
53 住所情報
54 ガス容器交換候補日情報
55 ガス容器交換日情報
56 ガス切れ予測日情報
60 配送情報データテーブル
61 気象状態情報
62 配送区間情報
63 実績所要時間情報
64 記録日時
70 配送ルートデータテーブル
71 区間情報
72 配送経路情報
73 経過時間情報
74 地図データ
80 配送日の状態情報データテーブル
81 日付け情報
82 領域情報
83 気象情報
84 道路識別情報
85 交通情報
90 配送指示情報テーブル
91 配送順情報
92 本数情報
93 配送経路情報
94 配達時刻情報
100 配送状態の管理データテーブル
101 配送者情報
102 現在地情報
103 次の配送先情報
104 配送の予定時刻情報
105 気象情報
106 道路情報

Claims (24)

  1. 配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部と、
    複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
    a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
    b)前記配送先が含まれる配送区間、
    c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
    d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
    e)前記ガス容器交換日における気象情報、
    f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
    を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する処理部と、
    を含むことを特徴とするガス容器交換システム。
  2. さらに、前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上が格納される記憶部を備え、
    前記処理部は、前記記憶部に前記情報を格納または更新を行い、前記情報を動的に変化させることを特徴とする、請求項1に記載のガス容器交換システム。
  3. 前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス容器交換システム。
  4. 前記処理部は、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項に記載のガス容器交換システム。
  5. 前記処理部は、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項に記載のガス容器交換システム。
  6. さらに、前記処理部は、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力することを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかの請求項に記載のガス容器交換システム。
  7. コンピュータに実行させるガス容器交換プログラムであって、
    配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得する機能と、
    複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
    a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
    b)前記配送先が含まれる配送区間、
    c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
    d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
    e)前記ガス容器交換日における気象情報、
    f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
    を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する機能と、
    を前記コンピュータで実現するためのガス容器交換プログラム。
  8. さらに、前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上を記憶部に格納する機能と、
    前記情報の更新を行い、前記情報を動的に変化させる機能と、
    を含むことを特徴とする、請求項7に記載のガス容器交換プログラム。
  9. さらに、有線または無線で接続される情報提示部に前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する機能を備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のガス容器交換プログラム。
  10. 配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択する機能を含むことを特徴とする、請求項7ないし請求項9のいずれかの請求項に記載のガス容器交換プログラム。
  11. 前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更する機能を含むことを特徴とする、請求項7ないし請求項10のいずれかの請求項に記載のガス容器交換プログラム。
  12. さらに、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力する機能を含むことを特徴とする、請求項7ないし請求項11のいずれかの請求項に記載のガス容器交換プログラム。
  13. 配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部に有線または無線により接続され、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス残量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
    a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
    b)前記配送先が含まれる配送区間、
    c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
    d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
    e)前記ガス容器交換日における気象情報、
    f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
    を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する処理部と、
    前記処理部が出力するガス容器交換日および配送ルートを含む情報を提示する情報提示部と、
    を備えることを特徴とするガス容器交換装置。
  14. さらに、前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上が格納される記憶部を備え、
    前記処理部は、前記記憶部に前記情報を格納または更新を行い、前記情報を動的に変化させることを特徴とする、請求項13に記載のガス容器交換装置。
  15. 前記処理部に有線または無線で接続され、前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する情報提示部とを備えることを特徴とする請求項13または請求項14に記載のガス容器交換装置。
  16. 前記処理部は、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択することを特徴とする請求項13ないし請求項15のいずれかの請求項に記載のガス容器交換装置。
  17. 前記処理部は、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更することを特徴とする請求項13ないし請求項16のいずれかの請求項に記載のガス容器交換装置。
  18. さらに、前記処理部は、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力することを特徴とする、請求項13ないし請求項17のいずれかの請求項に記載のガス容器交換装置。
  19. データ取得部が配送先の単一または複数のガス容器のうち、少なくともひとつのガス容器の交換タイミングまたは検針タイミングから所定期間に得られるガス使用量またはガス残量を表す検針データを取得する工程と、
    処理部が、複数回の検針によって得られた前記検針データから前記ガス使用量または前記ガス量のトレンドを表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータで予測したガス切れ予測日と現在の検針日とを利用して算出した検針間隔により次回以降の検針タイミングを決定し、該検針タイミングまたは前記交換タイミングで取得したガス使用量またはガス残量に応じて決定されたガス容器交換日を算出し、
    a)前記ガス容器交換日を含む単一または複数のガス容器交換候補日、
    b)前記配送先が含まれる配送区間、
    c)前記配送区間における単一または複数の配送ルート、
    d)各配送ルートによる前記配送先までの所要時間、
    e)前記ガス容器交換日における気象情報、
    f)前記配送ルートまたは前記配送区間の交通情報
    を含み、これらa)〜f)から少なくとも2以上と、これらの情報と関連付けられた過去の気象情報とを組合せてガス容器交換日および配送ルートを決定する工程と、
    を含むことを特徴とするガス容器交換方法。
  20. さらに、前記処理部が記憶部に前記配送先または前記ガス容器を識別する識別情報、前記ガス容器交換候補日、前記配送区間、前記配送ルート、前記所要時間、前記気象情報、前記交通情報のいずれかまたは2以上と、検針データ、前記トレンドデータ、前記検針タイミングまたは検針間隔を表す情報のいずれかまたは2以上を格納する工程と、
    前記処理部が前記記憶部に格納されている前記情報を格納または更新を行い、前記情報を動的に変化させる工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項19に記載のガス容器交換方法。
  21. 情報提示部が前記ガス容器交換日および前記配送ルートを含む配送指示情報を提示する工程を含むことを特徴とする請求項19または請求項20に記載のガス容器交換方法。
  22. 前記処理部が、配送先までの前記所要時間に応じて配送ルートを選択する工程を含むことを特徴とする請求項19ないし請求項21のいずれかの請求項に記載のガス容器交換方法。
  23. 前記処理部が、前記気象情報に応じて前記ガス容器交換候補日からガス容器交換日を選択または変更し、前記交通情報に応じて配送ルートを変更する工程を含むことを特徴とする請求項19ないし請求項22のいずれかの請求項に記載のガス容器交換方法。
  24. さらに、前記処理部が、前記ガス容器の配送者の端末装置に前記ガス容器交換日、前記配送先を含む前記配送ルートを表す地図情報を出力する工程を含むことを特徴とする、請求項19ないし請求項23のいずれかの請求項に記載のガス容器交換方法。
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