JP2016194194A - 巻上げ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巻上げ装置70は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンを開閉機40を介して巻上げるための巻上げ装置70であって、シャッターカーテンを巻上げるように、開閉機40を電動で駆動させる駆動部71と、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続部73と、開閉機40と駆動部71とを当該開閉機40の入力軸42の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定部72と、を備える。
【選択図】図4
Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターのシャッターカーテンを開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係るシャッターの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシャッターを概念的に示す背面図である。図2は、後述するシャッター収納部及びその周辺領域を示す背面図である。図3は、図2のシャッターのA−A矢視断面図である。なお、以下の説明では、図1のX方向をシャッターの左右方向又は幅方向(−X方向をシャッターの左方向、+X方向をシャッターの右方向)、図3のY方向をシャッターの前後方向(+Y方向をシャッターの前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向をシャッターの後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向をシャッターの上下方向(+Z方向をシャッターの上方向、−Z方向をシャッターの下方向)と称する。また、図2、図3においては、後述する巻上げシステム60の一部の図示を省略する。
シャッター収納部10は、シャッター1の各部を収納するための中空体である。図2、図3に示すように、このシャッター収納部10は、建物における開口部3の上端部よりも上方に設置されている(具体的には、建物の天井7よりも上方に設置されており)。また、このシャッター収納部10の内部には、巻取り軸50が収容されている(ただし、巻取り軸50の左右方向の両端部は外部に露出している)と共に、巻取り軸50にてシャッターカーテン30が巻上げられた状態では、シャッターカーテン30の少なくとも一部も、シャッター収納部10の内部に収容される。また、このシャッター収納部10は、一対のブラケット10aと、ケース板10bとを備えている。一対のブラケット10aの各々は、板状体にて形成されており、建物の壁(具体的には、躯体2)に対して建物の屋内側に向けて突出するように配置され、建物の壁に対して固定具によって固定されている。また、ケース板10bは、巻取り軸50及びシャッターカーテン30の建物の屋内側の側面、上面、及び下面を覆うためのものであり、縦断面形状が建物の屋内側に向けて突出する略C字状となるように形成された板状体であり、建物の壁(具体的には、躯体2)に対して建物の屋内側に向けて突出するように配置され(具体的には、巻取り軸50にてシャッターカーテン30が巻上げられた状態においてシャッターカーテン30と当接しないように配置され)、建物の壁に対して固定具によって直接的又は間接的に固定されている。なお、このシャッター収納部10の下方側に位置する天井7において、シャッターカーテン30を中心とする建物の屋外側及び屋内側には、まぐさ11が固定されている。これらまぐさ11の相互間には、開口部3の左右方向全長にわたるまぐさ開口12が形成されており、このまぐさ開口12を介してシャッターカーテン30の出し入れが行われる。
ガイドレール20は、シャッターカーテン30を開口部3の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、シャッター1の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されており、建物の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
シャッターカーテン30は、巻取り軸50によって巻上げ又は巻出しされることで、開口部3を全開した状態(以下、「開口部全開状態」と称する)、開口部3を全閉した状態(以下、「開口部全閉状態」と称する)、あるいは半開状態とする遮蔽手段である。図3に示すように、このシャッターカーテン30は、複数のスラット30aを備えて構成されており、各スラット30aの上下の両端部には嵌合部30bが設けられている。この嵌合部30bは、複数のスラット30aを相互に嵌合接続するために各スラット30aの上下の両端部に設けられたもので、これら両端部を屈曲させることによって形成されている。また、このシャッターカーテン30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール20のコ字状の開放端部を介してガイドレール20の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制されている。
図4は、開閉機40に後述する巻上げ装置70が固定された状態を示す図である。開閉機40は、巻取り軸50の回転を制御することによってシャッターカーテン30を自重降下させる降下手段である。図2から図4に示すように、この開閉機40は、建物における開口部3の上端部よりも上方に設置されており、具体的には、建物の天井7よりも上方側の位置であって、シャッター収納部10よりも後方側の位置に設置されている。また、この開閉機40は、筐体41の内部において、入力軸(回転軸)42、連結軸(図示省略)、出力軸45、減速部(図示省略)、調速部(図示省略)、ブレーキ部(図示省略)、及び回転方向制限部(図示省略)を収容して構成されている。なお、この開閉機40は、例えば公知の開閉機等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
巻取り軸50は、シャッターカーテン30を巻上げ又は巻出す巻取り手段である。ただし、この巻取り軸50は、例えば公知の巻取り軸等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。図2、図3に示すように、この巻取り軸50が、左右方向に沿って配置されている。また、この巻取り軸50の固定構造については任意であるが、例えば、この巻取り軸50の左端部近傍部分がシャッター収納部10の一対のブラケット10aの一方に対して固定具によって回転可能に固定されていると共に、この巻取り軸50の右端部近傍部分がシャッター収納部10の一対のブラケット10aの他方に対して固定具によって回転可能に固定されている。
巻上げシステム60は、シャッターカーテン30を巻上げるためのシステムであり、図1に示すように、操作部61と、検知部62と、巻上げ装置70とを備えて構成されている。
操作部61は、巻上げ装置70に対する操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部61は、例えば、押しボタン式スイッチ等の公知の操作手段を用いて構成されており、回転方向切替スイッチ61aと、起動スイッチ61bと、停止スイッチ61cとを備えて構成されている。このうち、回転方向切替スイッチ61aは、後述する巻上げ装置70の駆動部71に対して、後述する回転軸71aの回転方向の切り替えを指示するスイッチであり、当該回転方向切替スイッチ61aが操作された場合には、その指示を示す切替信号を出力する。ここで、回転方向切替スイッチ61aを設けた理由は、以下の通りである。すなわち、同一の開閉機40を左右勝手違いに設置することがあり(例えば、シャッター収納部10の左側のブラケット10aに固定する場合と、右側のブラケット10aに固定する場合があり)、このような開閉機40の設置方向の違いに伴ってシャッターカーテン30を巻上げるための回転方向も異なってくるため、この回転方向に合わせて回転軸71aの回転方向を切り替える必要が生じる。このような切り替えを可能とするため、回転方向切替スイッチ61aが設けられている。また、起動スイッチ61bは、後述する駆動部71に対して、シャッターカーテン30の巻上げを指示するスイッチであり、当該起動スイッチ61bが操作された場合には、その指示を示す巻上げ信号を出力する。また、停止スイッチ61cは、後述する駆動部71に対して、シャッターカーテン30の巻上げの停止を指示するスイッチであり、当該停止スイッチ61cが操作された場合には、その指示を示す停止信号を出力する。この操作部61の設置位置は、作業者が当該操作部61を操作可能である限りにおいて任意に決定することができるが、作業者が安全な位置で操作部61の操作を行うことができる位置であることが好ましく、本実施の形態においては、作業者が建物の床面に立った状態で操作部61に手が届く位置(開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の閉鎖方向側の端部(シャッターカーテン30の下端部)の位置よりも、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン30の閉鎖方向側の端部側(シャッターカーテン30の下端部側)の位置に配置されている。このような位置に操作部61を配置することで、例えば、駆動部71を開閉機40の近傍に配置した状態で、作業者が地上にいながら操作部61を介して操作することができるので、作業者が開口部3の上方側に配置した操作部61を介して操作する場合に比べて、作業者による操作部61を用いて行う作業の利便性と安全性を向上させることが可能になる。
検知部62は、シャッターカーテン30の閉鎖方向側の端部(シャッターカーテン30の下端部)が、第1所定位置にあることを検知し、その旨を示す第1検知信号を出力する第1検知手段であると共に、当該端部が第2所定位置にあることを検知し、その旨を示す第2検知信号を出力する第2検知手段である。ここで、「第1所定位置」、「第2所定位置」とは、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部が開口部3の少なくとも一部が開いた状態となる位置を意味する。これら「第1所定位置」、「第2所定位置」の各々は、例えば、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも手前の位置、開口部3の半開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置等を含む概念であるが、本実施の形態では、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも手前の位置であり、且つ、「第1所定位置」と「第2所定位置」とが同じ位置であり、「第1検知信号」と「第2検知信号」とが同一の信号であるものとして説明する。よって、以下の説明では、「第1所定位置」と「第2所定位置」とを区別することなく、単に「所定位置」と称すると共に、「第1検知信号」と「第2検知信号」とを区別することなく、単に「検知信号」と称するものとする。
巻上げ装置70は、シャッターカーテン30を開閉機40を介して巻上げるためのものであり、図1から図4に示すように、駆動部71と、固定部72と、接続部73と、制御ユニット74とを備えて構成されている。
駆動部71は、シャッターカーテン30を巻上げるように、開閉機40を電動で駆動させる駆動手段であり、開閉機40の近傍位置に配置されている。例えば、駆動部71は、公知のモータと、このモータの回転軸の回転数を所定比率で低回転に変換する減速部(図示省略)と、この減速部で変換された低回転で回転される回転軸71aとを備えて構成されている。
固定部72は、駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段である。ここで、「設置対象」とは、巻上げ装置70が設置される対象を意味する。この「設置対象」は、例えば、開閉機40、シャッター収納部10、建物の天井面や壁面等を含む概念であるが、実施の形態においては、開閉機40を「設置対象」として説明する。この固定部72は、側面形状がL字形状となるように形成された板状体であり、具体的には、図に示すように、略水平状の第1側片72aと、第1側片72aの右端部から下方に向けて突出する第2側片72bとを一体に備えて構成されている。そして、開閉機40と駆動部71とが開閉機40の入力軸42の軸方向(左右方向)に沿って並設された状態で、駆動部71が固定部72を介して開閉機40に対して固定されている。
接続部73は、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続手段であり、例えば、カップリング等の公知の接続部材を用いて構成されている。この接続部73の具体的な構造や、接続部73を用いた入力軸42と回転軸71aとの具体的な接続構造は、任意であるが、例えば、接続部73は、入力軸42の軸芯方向に沿った円筒状の第1接続部と、回転軸71aの軸芯方向に沿った円筒状の第2接続部とを備えている(いずれも図示省略)。また、第1接続部及び第2接続部の各々における軸芯方向の一方の端部には、入力軸42又は回転軸71aを嵌合するための嵌合穴(図示省略)が形成されており、第1接続部及び第2接続部の各々における軸芯方向の他方の端部が、凹凸状に形成されている。そして、この第1接続部の嵌合穴に、入力軸42の先端部を係脱自在に嵌合させた状態で、この第1接続部を入力軸42に対して公知の固定具で固定することで、第1接続部が入力軸42に固定されている。また、この第2接続部の嵌合穴に、回転軸71aの先端部を係脱自在に嵌合させた状態で、この第2接続部を回転軸71aに対して公知の固定具で固定することで、第2接続部が回転軸71aに固定されている。さらに、上記第1接続部の軸芯方向の他方の端部と、上記第2接続部の軸芯方向の他方の端部とを緩衝部材(図示省略)を介して係脱自在に嵌合させることで、第1接続部と第2接続部とが連結されている。このことにより、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとが接続部73を介して着脱自在に接続されており、回転軸71aの回転力により接続部73を介して入力軸42を回転させることが可能になっている。
制御ユニット74は、巻上げ装置70を制御するためのユニットである。この制御ユニット74は、駆動部71の任意の近傍位置(本実施の形態においては駆動部71の上面)に設けられており、駆動部71に対して固定具等によって固定されている。また、この制御ユニット74は、第1入力部と、第2入力部と、出力部と、電力供給部と、制御部とを備えて構成されている(いずれも図示省略)。
次に、このように構成された巻上げシステム60によって実行される巻上げ処理について説明する。図5は、巻上げ処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。巻上げ処理は、シャッターカーテン30を開閉機40を介して巻上げる処理である。この巻上げ処理においては、概略的には、シャッターカーテン30を巻上げるように、巻上げ装置70の駆動部71を駆動させる処理が行われる。また、この巻上げ処理を実行するタイミングは任意であるが、操作部61、検知部62、及び巻上げ装置70の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。また、この巻上げ処理の前提としては、以下に示す通りとなる。具体的には、巻上げ処理は、シャッター1の動作確認作業のうち、シャッター1の状態が開口部全開状態から開口部全閉状態になることが確認された後で、シャッター1の状態を開口部全開状態に戻す作業で行われるものとする。このことから、シャッター1の状態が開口部全閉状態であるものとする。また、開閉機40の取付位置に基づいて、シャッターカーテン30を巻上げることが可能になる駆動部71の回転方向を決定し、駆動部71の回転方向が当該決定した回転方向になるように、操作部61の回転方向切替スイッチ61aを介してあらかじめ切り替えられているものとする。また、巻上げ処理が行われている際に、巻上げ装置70における制御ユニット74の第1入力部によって停止信号の入力が操作部61から受け付けられた場合には、巻上げ信号の入力の受け付け状態に関わらず、駆動部71の駆動を停止させるものとする。
次に、巻上げシステム60の取付方法について説明する。
このように実施の形態によれば、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続部73と、開閉機40と駆動部71とを当該開閉機40の入力軸42の軸方向(左右方向)に沿って並設した状態で、当該駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定部72とを備えるので、巻上げ装置70を開口部3の上方に設置することができ、巻上げ装置70を床面に設置する場合に比べて、シャッター1近傍を通行する者の通行を妨げることを回避することが可能となる。また、巻上げ装置70を接続部73及び固定部72を介して開閉機40に対して着脱自在に設置できることから、建物に複数のシャッター1が設置されている場合に、1台の巻上げ装置70を複数のシャッター1間で流用することができ、巻上げ装置70をシャッター1毎に常設する場合に比べて、巻上げ装置70の設置コストを低減できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る巻上げ装置70の設置コストが従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の設置コストである場合には、本願の課題は解決している。
上記実施の形態では、巻上げ装置70の適用対象が、手動式のシャッターであると説明したが、これに限られず、例えば、電動式のシャッターであってもよい。この場合における具体的な用途については任意であるが、例えば、電動式のシャッターの状態が開口部全閉状態において、建物で停電が起きたことにより、当該シャッターに既設されている開閉機が動作しない場合に用いられる。この場合において、例えば、この開閉機が、実施の形態における開閉機40の構成要素に加えて、連結軸を介して出力軸45を回転させるモータを備えて構成されている場合には、開閉機の入力軸41と駆動部71の回転軸71aとが接続部73を介して着脱自在に接続すると共に、駆動部71を固定部72を介して開閉機に対して固定する。そして、バッテリ等から電力供給を受けながら巻上げ装置70を動作させることにより、この開閉機を介してシャッターカーテン30を巻上げる。
巻上げ装置70の設置対象は、開閉機40以外であってもよく、あるいは、開閉機40とその他の設置対象の複数箇所に設置するようにしてもよい。例えば、シャッター収納部10を建屋の躯体2に固定するためのブラケット10aに対して、巻上げ装置70を直接的又はボルト等の固定具を介して間接的に固定してもよい。あるいは、巻上げ装置70を建屋の躯体2に直接的又はボルト等の固定具を介して間接的に固定してもよい。
上記実施の形態では、操作部61は、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン30の下端部側に配置されていると説明したが、これに限られない。例えば、操作部61の設置に制約がある場合には、操作部61は、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置と略同一、又はそれよりも上方に配置されてもよい。
上記実施の形態では、検知部62は、光電センサであると説明したが、これに限られない。例えば、リミットスイッチ、タイマ、音波センサであってもよい。ここで、検知部62が開閉機40の出力軸45の回転数を検出するカウンター式のリミットスイッチである場合の検知動作については、例えば、出力軸45の回転数が、シャッターカーテン30の下端部が開口部3の下端部から上記所定位置に到達するまでに必要な必要回転数に達していない場合には、検知部62は検知信号を出力しない。一方、出力軸45の回転数が上記必要回転数に達した場合には、検知部62は検知信号を出力する。また、検知部62がローラレバー式のリミットスイッチである場合の検知動作については、例えば、シャッターカーテン30の下端部に設けられた座板31の位置が検知部62よりも下方に位置することで、検知部62と座板31とが非接触状態である場合には、検知部62は検知信号を出力しない。一方、座板31の位置が検知部62の位置と略同一になることで、検知部62と座板31とが接触状態になった場合には、検知部62は検知信号を出力する。また、検知部62がシャッターカーテン30の巻上げ時間を計測するタイマである場合の検知動作については、例えば、シャッターカーテン30の巻上げ時間が、シャッターカーテン30の下端部が開口部3の下端部から上記所定位置に到達するまでに必要な必要時間を経過していない場合には、検知部62は検知信号を出力しない。シャッターカーテン30の巻上げ時間が必要時間を経過した場合には、検知部62は検知信号を出力する。また、検知部62が超音波センサである場合の検知動作については、例えば、検知部62から送信された音波がシャッターカーテン30によって反射され、検知部62が当該反射された音波を受信した場合には、検知部62は検知信号を出力しない。一方、シャッターカーテン30の下端部の位置が検知部62よりも上方に位置することにより、検知部62から送信された音波がシャッターカーテン30によって反射されず、検知部62が音波を受信できなかった場合には、検知部62は検知信号を出力する。なお、これら検知部62の設置位置については、具体的には、検知部62がカウンター式のリミットスイッチである場合には開閉機40に設置され、検知部62がタイマの場合には制御ユニット74に設置される。また、検知部62がローラレバー式のリミットスイッチ又は音波センサである場合には、光電センサと同様に、建物の天井7よりも下方側において上記所定位置の近傍位置に設置される。
上記実施の形態では、側面形状がL字形状の固定部72を介して駆動部71を開閉機40に接続しているが、この他にも任意の構造で駆動部71を開閉機40に接続することができる。例えば、開閉機40の筐体41の前面に取付孔(図示省略)が形成されている場合には、この取付孔を利用して駆動部71が固定できる形状にて形成されることが好ましい。具体的には、固定部72を、図4に示す状態に対して90度回転させた位置(第1側片72aが鉛直方向に沿って配置されて開閉機40の前面に当接され、第2側片72bが鉛直方向に沿って配置されて駆動部71の前面に当接される位置であり、平面形状がL字形状となる位置)に配置し、この固定部72を固定具を介して開閉機40及び駆動部71に固定するようにしてもよい。また、駆動部71の筐体の一部を開閉機40に向けて延出させ、当該延出させた部分を開閉機40に固定具にて固定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、巻上げ装置70が、商用電源80からコードリール90に取り付けられた第5配線4eを介して電力供給を受けると説明したが、これに限られない。例えば、第4配線4dの長さが、操作部61から商用電源80に至る長さに設定されている場合には、コードリール90及び第5配線4eを省略してもよい。
また、上記実施の形態では、SA4、SA5の処理が行われると説明したが、これに限られない。例えば、上記所定位置が、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置である場合には、上記押し切り動作が不要となるので、SA4、SA5の処理を省略することができる。
付記1の巻上げ装置は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンを開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置であって、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記開閉機を電動で駆動させる駆動手段と、前記開閉機の回転軸と前記駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、前記開閉機と前記駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段と、を備える。
付記1に記載の巻上げ装置によれば、開閉機の回転軸と駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、開閉機と駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段とを備えるので、例えば、巻上げ装置を開口部の上方に設置することができ、巻上げ装置を床面に設置する場合に比べて、開口部を通行する人の通行を妨げることを回避することが可能となる。また、巻上げ装置を接続手段及び固定手段を介して開閉機に対して着脱自在に設置できることから、建物に複数のシャッターが設置されている場合に、1台の巻上げ装置を複数のシャッター間で流用することができ、巻上げ装置をシャッター毎に常設する場合に比べて、巻上げ装置の設置コストを低減できる。
2 躯体
3 開口部
4a 第1配線
4b 第2配線
4c 第3配線
4d 第4配線
4e 第5配線
5 コネクタ
6 プラグ
7 天井
10 シャッター収納部
10a ブラケット
10b ケース板
11 まぐさ
12 まぐさ開口
20 ガイドレール
30 シャッターカーテン
30a スラット
30b 嵌合部
31 座板
40 開閉機
41 筐体
41a 固定板
42 入力軸
43 開放操作部
44 スプロケット
45 出力軸
50 巻取り軸
51 スプロケット
52 チェーン
60 巻上げシステム
61 操作部
61a 回転方向切替スイッチ
61b 起動スイッチ
61c 停止スイッチ
62 検知部
70 巻上げ装置
71 駆動部
71a 回転軸
72 固定部
72a 第1側片
72b 第2側片
73 接続部
74 制御ユニット
80 商用電源
90 コードリール
Claims (6)
- 建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンを開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置であって、
前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記開閉機を電動で駆動させる駆動手段と、
前記開閉機の回転軸と前記駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、
前記開閉機と前記駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段と、
を備える巻上げ装置。 - 前記設置対象は、前記開閉機である、
請求項1に記載の巻上げ装置。 - 前記開閉機を前記駆動手段を介して駆動することで前記シャッターカーテンを巻上げることを指示する巻上げ信号の入力を、操作手段から受け付ける第1入力手段を備え、
前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも、前記開口部を全閉した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部側に配置した前記操作手段を、信号線を介して前記第1入力手段に接続可能とした、
請求項1又は2に記載の巻上げ装置。 - 前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第1所定位置にあることを検知した旨を示す第1検知信号の入力を、第1検知手段から受け付ける第2入力手段と、
前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられていない状態である第1検知信号非受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を継続して駆動させる制御手段と、を備える、
請求項3に記載の巻上げ装置。 - 前記第1所定位置は、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも手前の位置であり、
前記第1制御手段は、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられている状態である第1検知信号受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を駆動させる、
請求項4に記載の巻上げ装置。 - 前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第2所定位置にあることを検知した旨を示す第2検知信号の入力を、第2検知手段から受け付ける第3入力手段を備え、
前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられていない状態である第2検知信号非受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度が、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられている状態である第2検知信号受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度よりも速い、
請求項3から5のいずれか一項に記載の巻上げ装置。
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