JP7386110B2 - 開閉制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、開閉制御システムに関する。
従来、建物の開口部に設けられるシャッター装置として、外部装置(例えば防災盤)から火災信号を受信した後に、開閉機のブレーキを解放することによりシャッターカーテンを自重降下させることで、シャッターカーテンによって開口部を全閉した状態にすることができるシャッター装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、このシャッター装置においては、火災信号を受信した後に商用電源からの開閉機への電力供給を制御装置を介して継続しながら、シャッターカーテンを自重降下させる。
特開2008-31714号公報
しかしながら、上述したように、火災信号を受信した後に商用電源からの開閉機への電力供給を制御装置を介して継続しながら、シャッターカーテンを自重降下させるので、例えば、火災信号の受信後に何らかの影響で開閉機が誤って駆動することにより、シャッターカーテンの開放移動が意図せずに行われてしまう可能性があることから、制御の信頼性を高める観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、制御の信頼性を高めることが可能になる、開閉制御システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の開閉制御システムは、建物の開口部の開閉を行うための開閉体を駆動手段によって電動で開閉移動させる電動開閉制御を行うと共に、前記開閉体を自重で閉鎖移動させる自重閉鎖制御を行うことが可能な開閉制御システムであって、前記建物又はその近傍で異常が発生している可能性がある旨を示す異常発生信号の入力を受け付ける入力手段と、前記開閉体の開閉状態が、前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態であるか否かを検知する検知手段と、前記駆動手段に対して外部電源からの電力を供給する供給状態を、前記駆動手段に対する電力供給を継続する継続状態と、前記電力供給を遮断する遮断状態とに切り替え可能な切替手段と、前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備え、前記切替制御手段は、前記異常発生信号が前記入力手段に入力された後に、前記自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず、前記検知手段によって前記全閉状態であると検知された場合には、前記切替手段によって、前記供給状態を前記継続状態から前記遮断状態に切り替えさせる。
請求項2に記載の開閉制御システムは、請求項1に記載の開閉制御システムにおいて、前記切替制御手段は、前記入力手段によって前記異常発生信号が入力された場合に、前記検知手段によって前記全閉状態であると検知されるまでは、前記切替手段によって前記供給状態を前記継続状態に維持させる。
請求項3に記載の開閉制御システムは、請求項1又は2に記載の開閉制御システムにおいて、前記切替制御手段は、前記切替手段によって前記供給状態が前記継続状態から前記遮断状態に切り替えられた後に、前記異常発生信号が入力される前の状態に復旧させる旨を示す復旧信号が前記入力手段に入力されたことを少なくとも1つの復旧条件として、前記切替手段によって、前記供給状態を前記遮断状態から前記継続状態に切り替えさせる。
請求項4に記載の開閉制御システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉制御システムにおいて、前記駆動手段を制御する制御盤を備え、前記外部電源からの電力を前記制御盤を介して前記駆動手段に供給するための配線に前記切替手段を設けることにより、前記供給状態を前記継続状態又は前記遮断状態のいずれかに切り替え可能とした。
請求項5に記載の開閉制御システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉制御システムにおいて、前記切替手段は、ブレーカ又はリレー接点である。
請求項1に記載の開閉制御システムによれば、切替制御手段が、異常発生信号が入力手段に入力された後に、自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず、検知手段によって全閉状態であると検知された場合には、切替手段によって、供給状態を継続状態から遮断状態に切り替えさせるので、従来技術(制御盤又は開閉機への電力供給を遮断しない技術)に比べて、異常発生信号を受信してから当該受信する前の状態に復旧するまでの間に駆動手段によって開閉体の開放移動することを抑制でき、開閉制御システムの制御の信頼性を高めることができる。
請求項2に記載の開閉制御システムによれば、切替制御手段が、入力手段によって異常発生信号が入力された場合に、検知手段によって全閉状態であると検知されるまでは、切替手段によって供給状態を継続状態に維持させるので、異常発生信号の入力が受け付けられた後に全閉状態であると検知されるまでは、供給状態を継続状態に維持できる。よって、必要に応じて電動開閉制御(例えば、タッチアップ動作等)を確実に行うことができ、開閉制御システムの使用性及び安全性を高めることが可能となる。
請求項3に記載の開閉制御システムによれば、切替制御手段が、切替手段によって供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧信号が入力手段に入力されたことを少なくとも1つの復旧条件として、切替手段によって、供給状態を遮断状態から継続状態に切り替えさせるので、供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧条件を満たす場合に遮断状態から継続状態に復旧でき、電動開閉制御を再開することが可能となる。
請求項4に記載の開閉制御システムによれば、外部電源からの電力を制御盤を介して駆動手段に供給するための配線に切替手段を設けることにより、供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替え可能としたので、切替手段による配線と外部電源との接続状態の切り替えによって供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替えでき、制御盤が短絡しても駆動手段を誤って制御することを確実に回避できる。また、切替手段を比較的簡易に設置でき、切替手段の設置性を高めることができる。
請求項5に記載の開閉制御システムによれば、切替手段が、ブレーカ又はリレー接点であるので、切替手段を簡易且つ安価に製造でき、切替手段の製造性を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る開閉装置を概念的に示す図である。 連動中継器の電気的構成を示したブロック図である。 開閉処理のフローチャートである。 自重閉鎖処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る開閉制御システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の開閉を行うための開閉体を駆動手段によって電動で開閉移動させる電動開閉制御を行うと共に、開閉体を自重で閉鎖移動させる自重閉鎖制御を行うことが可能な開閉制御システムに関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁等)において窓や入り口を設置するために形成された開口部である。また、開閉体及び開閉制御システムを備える開閉装置は、防犯や防火のために、建物の開口部に取り付けられる装置であり、例えば、重量シャッター等の自重で閉鎖移動することが可能な全ての形式のシャッターを含む概念である。
また、開閉装置の開閉方向については、例えば上下方向等が該当する。また、開閉装置の駆動方式は任意であり、例えば、「電動式のシャッター」が該当する。また、「開閉装置の開閉状態」とは、例えば、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。
このうち、「全閉状態」とは、開閉体によって開口部を全閉した状態であり、実施の形態では、全閉状態における開閉体の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体によって開口部を全開した状態であり、実施の形態では、全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体が全閉位置と全開位置との間に位置している状態であり、実施の形態では、開閉体が開放移動している状態(以下、「半開開放移動状態」と称する)、閉鎖移動している状態(以下、「半開閉鎖移動状態」と称する)、及び開閉移動を停止している状態(以下、「半開停止状態」と称する)を含む概念である。
以下、実施の形態では、開閉装置が、商業施設の如き建物内の所定の部屋における通路側の壁に設けられた上下開閉式且つ電動式の防火用重量シャッターである場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る開閉制御システムが適用される開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を開閉装置の左右方向(-X方向を開閉装置の左方向、+X方向を開閉装置の右方向)、図1のY方向を開閉装置の上下方向(+Y方向を開閉装置の上方向、-Y方向を開閉装置の下方向)、X方向及びY方向に直交する方向を前後方向(図1の紙面の手前側に至る方向を開閉装置の前方向(部屋の室外側の方向)、図1の紙面の奥側に至る方向を開閉装置の後方向(部屋の室内側の方向))と称する。
図1に示すように、この開閉装置1は、概略的に、収納部10、ガイドレール20、開閉体30、開閉機40、巻取軸(図示省略)、火災報知システム50、及び開閉制御システム60を備えて構成されている。ただし、開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
(構成-収納部)
収納部10は、開閉装置1の各部を収納するための中空体である。図1に示すように、この収納部10は、部屋の壁における開口部2の上端部よりも上方に設置されており、具体的には、部屋の天井3よりも上方に設置されている。また、この収納部10の内部には、開閉機40、巻取軸、並びに、開閉制御システム60の後述する自動閉鎖装置70、後述する上限検知部90、後述する下限検知部100、後述するコードリール120、後述する制御盤140、及び後述する連動中継器150が収容されていると共に、巻取軸にて開閉体30が巻上げられた状態では、開閉体30の少なくとも一部も、収納部10の内部に収容される。
また、この収納部10の下方側に位置する天井3において、開閉体30を中心とする部屋の室外側及び室内側には、まぐさ(図示省略)が固定されている。これらまぐさの相互間には、開口部2の左右方向全長にわたるまぐさ開口(図示省略)が形成されており、このまぐさ開口を介して開閉体30の出し入れが行われる。
(構成-ガイドレール)
ガイドレール20は、開閉体30を開口部2の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、開閉装置1の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されており、部屋の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
(構成-開閉体)
開閉体30は、巻取軸によって開閉移動されることで、開閉体30の開閉状態を全開状態、全閉状態、又は半開状態とする遮蔽手段である。この開閉体30は、例えば公知のシャッターカーテン等を用いて構成されている。具体的には、図1に示すように、複数のスラット31を備えて構成されており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。また、この開閉体30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール20のコ字状の開放端部を介してガイドレール20の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制されている。
また、この開閉体30の下端部には、座板32が接続されている。この座板32は、開閉体30の開閉状態が全閉状態である場合において部屋の床4と近接し、又は接触するように配置されたものであり、開閉体30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。
(構成-開閉機)
開閉機40は、巻取軸の回転を制御することによって開閉体30を電動で開閉移動させる駆動手段である。この開閉機40は、例えば公知の開閉機等によって構成されており、具体的には、出力軸、減速部、調速部、ブレーキ、及び駆動部を備えている(いずれも図示省略)。
出力軸は、駆動部から伝達された回転力を巻取軸に伝達するためのものであり、出力軸の一部が外部に向けて突出するように設置されており、当該突出した部分に取り付けられたチェーン(図示省略)を介して巻取軸に連結されている。
減速部は、駆動部の回転速度を減速させて、出力軸に回転力を伝達させるためのものである。調速部は、出力軸を介して出力軸の回転速度を調整するためのものである。
ブレーキは、出力軸への作用により開閉体30の自重による閉鎖移動(自重降下)を停止するためのものである。このブレーキには、ブレーキによる開閉体30の自重による閉鎖移動の停止状態を解放するための解放操作部(図示省略)が外部に露出するように取り付けられている。
駆動部は、出力軸を電動で回転させるためのものである。
このような構成により、駆動部を電動駆動させることにより回転力が出力軸に入力されると、当該入力された回転力が出力軸を介して巻取軸に伝達されるので、開閉体30を電動で開閉移動させることができる。また、火災発生時等に開閉制御システム60の後述する自動閉鎖装置70が作動することにより、解放操作部が後述する自動閉鎖装置70によって解放操作されると(例えば、解放操作部が自動閉鎖装置70によって引かれて解放される等)、ブレーキによる開閉体30の自重による閉鎖移動の停止状態が解放されて、開閉体30を自重で閉鎖移動させることができる。この場合において、調速部によって出力軸の回転速度が低速になるように調速されるため、開閉体30の自重による閉鎖移動の速度が低減される。
(構成-巻取軸)
巻取軸は、開閉体30を開閉移動させるための回動軸であり、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されている。この巻取軸は、左右方向に沿って設置されており、具体的には、巻取軸の左端部近傍部分が収納部10の左面に対して固定具によって回転可能に固定されていると共に、この巻取軸の右端部近傍部分が収納部10の右面に対して固定具によって回転可能に固定されている。また、この巻取軸には開閉体30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸を回転させることで、連結スラットを介して開閉体30を開閉移動させることができる。また、この巻取軸の左端部がチェーンを介して開閉機40の出力軸に連結されているので、開閉機40の出力軸の回転に伴って巻取軸を回転させることができる。
(構成-火災報知システム)
次に、開閉制御システム60と連動させる火災報知システム50の構成について説明する。ただし、火災報知システム50は従来と同様に構成することが可能であり、特記しない構成及び処理については従来と同様であるものとする。
この火災報知システム50は、建物に設定された監視領域における火災発生を感知して報知するシステムであり、図1に示すように、火災感知器51(例えば、熱感知器、煙感知器等)と、防災盤52を備えている。
ここで、火災感知器51は、監視領域における火災発生を感知した場合に、防災盤52に感知信号(例えば、熱感知信号、煙感知信号等)を出力する。
また、防災盤52は、火災感知器51から感知信号を受信した場合に、警報音の出力や火災表示灯の点灯を行うと共に、防災信号を開閉制御システム60の後述する連動中継器150に出力する。なお、「防災信号」とは、建物又はその近傍の監視領域で異常(具体的には、火災)が発生している可能性がある旨を示す異常発生信号であり、実施の形態では、火災感知器51によって所定量以上の煙が検知された旨を示す煙信号や、火災感知器51によって所定温度以上の熱が検知された旨を示す熱信号等が該当する。
(構成-開閉制御システム)
次に、開閉制御システム60の構成について説明する。
開閉制御システム60は、開閉体30を開閉機40によって電動で開閉移動させる電動開閉制御(具体的には、後述する電動開放制御、電動閉鎖制御、電動停止制御)を行うと共に、開閉体30を自重で閉鎖移動させる自重閉鎖制御を行うことが可能なシステムであり、図1に示すように、自動閉鎖装置70、操作装置80、上限検知部90、下限検知部100、座板スイッチ110、コードリール120、切替部130、制御盤140、及び連動中継器150を備えている。
ここで、開閉制御システム60を構成する各構成要素の接続形態については、実施の形態では以下の通りに接続している。
すなわち、外部電源6(例えば、商用電源等)と制御盤140及び連動中継器150の各々と配線5を介して電気的に接続していると共に、制御盤140と開閉機40と当該配線5を介して電気的に接続している。これにより、外部電源6と、制御盤140、連動中継器150、又は開閉機40との相互間で通信又は電力供給を直接又は間接に行うことができる。なお、上述した配線5のうち、外部電源6からの電力を制御盤140を介して開閉機40に供給するための配線5aを「外部電源側配線5a」と称する。
また、連動中継器150と、防災盤52、自動閉鎖装置70、操作装置80、上限検知部90、下限検知部100、コードリール120、切替部130、及び制御盤140の各々と配線5を介して電気的に接続している。これにより、連動中継器150と、防災盤52、自動閉鎖装置70、操作装置80、上限検知部90、下限検知部100、コードリール120、切替部130、又は制御盤140との相互間で通信又は電力供給を直接又は間接に行うことができる。
(構成-開閉制御システム-自動閉鎖装置)
自動閉鎖装置70は、開閉機40のブレーキを作用させた状態で、当該ブレーキを解放させることにより、開閉体30を自重閉鎖させるブレーキ解放手段である。
ここで、「開閉機40のブレーキを作用させる」とは、開閉機40の図示しない付勢手段(例えば、スプリング等)による付勢力を用いて、開閉機40のブレーキを開閉機40の出力軸に対して効かせることを意味する。
また、「開閉機40のブレーキを解放させる」とは、開閉機40のブレーキを開閉機40の出力軸に作用させないことを意味し、実施の形態では、開閉機40のブレーキを機械的に解放させること、開閉機40のブレーキを電気的に解放させること等が該当する。
このうち、「開閉機40のブレーキを機械的に解放させる」とは、開閉機40のブレーキを作用させた状態で、自動閉鎖装置70によって開閉機40の解放操作部が解放操作されることにより、開閉機40の付勢手段による付勢力に抗して、開閉機40のブレーキを解放することで、開閉機40のブレーキを開閉機40の出力軸に対して効かせないことを意味する。また、「開閉機40のブレーキを電気的に解放させる」とは、開閉機40のブレーキを作用させた状態で、開閉機40の電磁クラッチ(図示省略)が電気的に操作されることにより、開閉機40の付勢手段による付勢力に抗して、開閉機40のブレーキを解放することで、開閉機40のブレーキを開閉機40の出力軸に対して効かせないことを意味する。
この自動閉鎖装置70は、例えば公知のシャッター用自動閉鎖装置等を用いて構成されており、収納部10内において開閉機40の近傍に設けられている。
また、自動閉鎖装置70の具体的な動作内容については任意であるが、例えば、連動中継器150の後述する中継側出力部152から入力された制御信号に基づいて、開閉機40の解放操作部を解放操作することで、開閉体30を自重で閉鎖移動させたり、あるいは、開閉機40の解放操作部を解放操作される前の状態に戻すことにより開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の自重による閉鎖移動を停止させる。
(構成-開閉制御システム-操作装置)
操作装置80は、開閉装置1の状態を制御するための操作入力を受け付ける操作手段である。この操作装置80は、例えば公知のシャッター用操作装置等を用いて構成され、図1に示すように、開口部2の近傍位置(例えば、人が部屋の床4に立った状態で操作装置80に手が届く位置)に配置されており、電動開放ボタン81、電動閉鎖ボタン82、電動停止ボタン83、非常作動ボタン84、及び復旧ボタン85を備えている。
電動開放ボタン81は、開閉体30を電動で開放移動させるための制御(以下、「電動開放制御」と称する)の操作入力を受け付ける電動開放操作手段であり、電動開放ボタン81が操作された場合には、電動開放制御の操作入力が受け付けられた旨を示す電動開放信号を出力する。
電動閉鎖ボタン82は、開閉体30を電動で閉鎖移動させるための制御(以下、「電動閉鎖制御」と称する)の操作入力を受け付ける電動閉鎖操作手段であり、電動閉鎖ボタン82が操作された場合には、電動閉鎖制御の操作入力が受け付けられた旨を示す電動閉鎖信号を出力する。
電動停止ボタン83は、開閉体30の電動による開閉移動を停止するための制御(以下、「電動停止制御」と称する)の操作入力を受け付ける電動停止操作手段であり、電動停止ボタン83が操作された場合には、電動停止制御の操作入力が受け付けられた旨を示す電動停止信号を出力する。
非常作動ボタン84は、開閉体30を自重で閉鎖移動させるための制御(以下、「自重閉鎖制御」と称する)の操作入力を受け付ける自重閉鎖操作手段であり、非常作動ボタン84が操作された場合には、非常信号を出力する。ここで、「非常信号」とは、建物又はその近傍で異常(具体的には、火災又は地震等)が発生している可能性がある旨を示す異常発生信号であって、自重閉鎖制御の操作入力が受け付けられた旨を示す信号である。
復旧ボタン85は、後述する連動中継器150の中継側入力部151によって防災信号又は非常信号の入力が受け付けられた後に、開閉制御システム60を防災信号又は非常信号の入力が受け付けられる前の状態に復旧させるための制御(以下、「復旧制御」と称する)の操作入力を受け付ける復旧操作手段であり、復旧ボタン85が操作された場合には、復旧制御の操作入力が受け付けられた旨を示す復旧信号を出力する。
また、操作装置80の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、連動中継器150と有線で通信するものとして説明するが、これに限らない。例えば、連動中継器150と無線で通信するものであってもよく、又は、これら有線式及び無線式の操作装置80の両方を設置してもよい。
(構成-開閉制御システム-上限検知部、下限検知部)
上限検知部90は、開閉体30の下端部が部屋の天井3面と面一となる位置(以下、「上限位置」と称する。)に達しているか否かを検出する上限検知手段である。また、下限検知部100は、開閉体30の下端部が、部屋の床4近傍に設定された位置(例えば、床4から所定距離(数cm)だけ上方側に設定された位置等。以下、「下限位置」と称する。)に達しているか否かを検出する下限検知手段である。これら上限検知部90及び下限検知部100は、例えばカウンター式のリミットスイッチ等の公知の検知センサを用いて構成されており、開閉機40の近傍位置にそれぞれ設置されている。
また、これら上限検知部90及び下限検知部100が開閉機40の出力軸の回転数を検出するカウンター式のリミットスイッチである場合の具体的な動作内容については任意であるが、例えば、以下の通りに動作する。すなわち、上限検知部90については、開閉機40の出力軸の回転数が、開閉体30の下端部が開口部2の下端部から上限位置に到達するまでに必要な必要回転数に達していない場合には、上限検知信号を出力しないが、開閉機40の出力軸の回転数が上記必要回転数に達している場合には、上限検知信号を出力する。また、下限検知部100については、開閉機40の出力軸の回転数が、開閉体30の下端部が開口部2の上端部から下限位置に到達するまでに必要な必要回転数に達していない場合には、下限検知信号を出力しないが、開閉機40の出力軸の回転数が上記必要回転数に達している場合には、下限検知信号を出力する。
(構成-開閉制御システム-座板スイッチ)
座板スイッチ110は、開閉体30の閉鎖移動時において、開閉体30の下端部が、障害物(例えば、人、動物、物等)に接触したことを検知する障害物センサである。この座板スイッチ110は、例えば公知の座板スイッチ等を用いて構成されており、座板32に取り付けられている。
また、この座板スイッチ110の具体的な動作内容については任意であるが、例えば、開閉体30の開閉移動時に開閉体30の下端部が障害物に接触して当該開閉体30に対して相対的に上方に持ち上げられた場合に、その持ち上げられた変位がマイクロスイッチ等によって検知されることにより、障害物が検知された旨を示す障害物検知信号を出力する。
なお、座板スイッチ110の具体的な構成について任意であるが、例えば、座板スイッチ110に代えて、障害物を検知するための任意の検知手段を用いることができ、一例として、超音波センサ、静電容量センサや光学センサによって、開閉体30の下端部よりも下方に障害物が存在することを検知してもよい。
(構成-開閉制御システム-コードリール)
コードリール120は、開閉体30の昇降に伴って座板スイッチ110が上下動しても、座板スイッチ110と連動中継器150とを有線通信可能に接続する配線5の巻出し長さが常に適切な長さに維持されるように、配線5の巻上げ又は巻出しを行うものであり、例えば公知のコードリール等を用いて構成されている。
(構成-開閉制御システム-切替部)
切替部130は、開閉機40に対して外部電源6からの電力を供給する供給状態を、開閉機40に対する電力供給を継続する継続状態と、この電力供給を遮断する遮断状態とに切り替え可能な切替手段であり、図1に示すように、収納部10の外部において当該収納部10の近傍位置に設けられている。
また、切替部130の設置方法については任意であるが、実施の形態では、外部電源側配線5aに設けることにより、供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替え可能としている。具体的には、図1に示すように、外部電源側配線5aの部分のうち外部電源6と制御盤140との間の部分に設けているが、これに限らず、例えば、制御盤140と開閉機40との間の部分に設けてもよい。このような設置により、切替部130による外部電源側配線5aと外部電源6との接続状態の切り替えによって供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替えでき、制御盤140が短絡しても開閉機40を誤って制御することを回避できる。また、特に、外部電源側配線5aの部分のうち外部電源6と制御盤140との間の部分に設けることで、開閉機40の誤制御を確実に回避できると共に、切替部130を比較的簡易に設置でき、切替部130の設置性を高めることができる。
また、切替部130の具体的な構成については任意であるが、例えば、ブレーカ又はリレー接点で構成されてもよい。これにより、切替部130を簡易且つ安価に製造でき、切替部130の製造性を高めることが可能となる。
(構成-開閉制御システム-制御盤)
制御盤140は、連動中継器150から入力された信号に基づいて、開閉機40を制御するものであり、例えば公知のシャッター用制御盤を用いて構成されており、図1に示すように、収納部10の内部において開閉機40の近傍位置に設けられている。
(構成-開閉制御システム-連動中継器)
連動中継器150は、開閉装置1の各部を相互に連動させるものであり、図1に示すように、収納部10の内部において自動閉鎖装置70及び制御盤140の近傍に設けられており、図2に示すように、中継側入力部151、中継側出力部152、中継側電源部153、中継側制御部154、及び中継側記憶部155を備えている。
(構成-開閉制御システム-連動中継器-中継側入力部)
中継側入力部151は、防災信号及び非常信号の入力を受け付ける入力手段であり、例えば公知の入力端子等を用いて構成されている。
(構成-開閉制御システム-連動中継器-中継側出力部)
中継側出力部152は、信号を出力する出力手段であり、例えば公知の出力端子等を用いて構成されている。
(構成-開閉制御システム-連動中継器-中継側電源部)
中継側電源部153は、外部電源6から供給された電力を、連動中継器150の各部に供給すると共に、自動閉鎖装置70、操作装置80、上限検知部90、下限検知部100、コードリール120、及び切替部130にも供給する電源手段であり、例えば公知の蓄電可能な電源手段(一例として、バッテリ)等を用いて構成されている。
(構成-開閉制御システム-連動中継器-中継側制御部)
中継側制御部154は、連動中継器150の各部を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
また、この中継側制御部154は、図2に示すように、機能概念的に、検知部154a、及び切替制御部154bを備えている。
検知部154aは、開閉体30の開閉状態が、全閉状態であるか否かを検知する検知手段である。
切替制御部154bは、切替部130を制御する切替制御手段である。なお、この中継側制御部154によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成-開閉制御システム-連動中継器-中継側記憶部)
中継側記憶部155は、連動中継器150の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この中継側記憶部155は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(開閉処理)
次に、このように構成された開閉制御システム60における連動中継器150の中継側制御部154によって実行される開閉処理について説明する。以下の説明では、図3、図4に示す各処理の説明ではステップを「S」と略記する。
開閉処理は、電動開閉制御及び自重閉鎖制御を行うための処理である。この開閉処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、開閉装置1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
また、この開閉処理の前提としては、実施の形態では以下の通りとなる。すなわち、開閉体30の開閉状態が全開状態において、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の開閉移動を停止させているものとして説明する。また、後述するSA1、SA4からSA9については、非停電時及び停電時に関わらず実行されるものとして説明する(なお、停電時の後述するSA1、SA4からSA9では、連動中継器150の中継側電源部153に蓄電された電力を利用して実行される)。また、後述するSA2、SA3については、停電時には省略されるものとして説明する。
開閉処理が起動されると、電動開閉制御できるように、連動中継器150の中継側制御部154は、図3に示すように、SA1からSA3の処理を行う。
まず、SA1において連動中継器150の中継側制御部154は、防災信号又は非常信号の入力が受け付けられたか否かを判定する。そして、連動中継器150の中継側制御部154は、防災信号又は非常信号の入力が受け付けられていないと判定された場合(SA1、No)にSA2に移行し、防災信号又は非常信号の入力が受け付けられたと判定された場合(SA1、Yes)にSA4に移行する。なお、実施の形態では、防災盤52からの防災信号の入力は、火災感知器51から感知信号が受信された後に防災盤52に設けられた復旧ボタン(図示省略)が管理者等によって操作されるまで継続して受け付けられるものとする。
SA2において連動中継器150の中継側制御部154は、電動閉鎖信号、電動開放信号、電動停止信号、上限検知信号、下限検知信号、又は障害物検知信号の入力が受け付けられたか否かを判定する。そして、連動中継器150の中継側制御部154は、電動閉鎖信号等の入力が受け付けられたと判定された場合(SA2、Yes)、SA3に移行し、電動閉鎖信号等の入力が受け付けられていないと判定された場合(SA2、No)にSA1に移行する。
SA3において連動中継器150の中継側制御部154は、開閉機40によって、SA2にて入力が受け付けられた電動閉鎖信号、電動開放信号、電動停止信号、上限検知信号、下限検知信号、又は障害物検知信号に基づいて、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動させたり、あるいは、開閉体30の電動による開閉移動を停止させる。その後、連動中継器150の中継側制御部154は、SA1に移行する。
ここで、SA2において電動閉鎖信号、電動開放信号、電動停止信号、上限検知信号、下限検知信号、又は障害物検知信号の入力が受け付けられた場合の各種の制御内容については任意であるが、実施の形態では以下の通りに制御する。
すなわち、開閉体30が電動で閉鎖移動又は開放移動し、あるいは開閉体30の電動による開閉移動が停止している場合に、電動閉鎖信号又は電動開放信号の入力が受け付けられた場合については、連動中継器150の中継側出力部152を介して開閉機40に向けて制御信号を出力することにより、開閉機40のブレーキを電気的に解放させると共に、開閉機40の駆動部を駆動させることで、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動させる。この場合には、例えば、SA2において電動閉鎖信号又は電動開放信号の入力が受け付けられた後に建物にいる操作者が操作装置80の電動閉鎖ボタン82又は電動開放ボタン81を操作することなく開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動できるように、電動閉鎖ボタン82又は電動開放ボタン81の入力の受け付けが停止した場合においても、連動中継器150の中継側出力部152を介して開閉機40に向けて制御信号を出力することにより、開閉機40の駆動部を駆動させることで、開閉体30の電動による閉鎖移動又は開放移動を継続させてもよい。
また、開閉体30が電動で閉鎖移動又は開放移動している場合に、電動停止信号の入力が受け付けられた場合については、中継側出力部152を介して開閉機40に制御信号を出力することにより、開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の電動による開閉移動を停止させる。
また、開閉体30が電動で開放移動している場合に、上限検知信号の入力が受け付けられた場合については、中継側出力部152を介して開閉機40に制御信号を出力することにより、開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の電動による開放移動を停止させる。
また、開閉体30が電動で閉鎖移動している場合に、下限検知信号の入力が受け付けられた後、さらに、開閉体30の下端部が部屋の床4と接触したことにより、障害物検知信号の入力が受け付けられた場合については、中継側出力部152を介して開閉機40に制御信号を出力することにより、開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の電動による閉鎖移動を停止させる(いわゆる、「タッチストップ動作」を行う)。
また、開閉体30が電動で閉鎖移動している場合に、下限検知信号の入力が受け付けられる前に、障害物検知信号の入力が受け付けられた場合については、中継側出力部152を介して開閉機40に制御信号を出力することにより、開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の電動による閉鎖移動を一旦停止させる。次いで、開閉体30の下端部の位置が現状の位置よりも上方位置となるように、開閉機40のブレーキを電気的に解放させると共に、開閉機40の駆動部を所定時間駆動させる。そして、再び開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の電動による閉鎖移動を停止させる(いわゆる「タッチアップ動作」を行う)。ただし、これに限らず、例えば、タッチストップ動作を行ってもよい。なお、このようなタッチアップ動作(又はタッチストップ動作)が行われた後に、SA1の防災信号等の入力、又はSA2の電動開放信号等の入力が受け付けられるまで、開閉体30を停止させた状態を維持することにより、障害物に危害が生じることを回避しやすくなる。
これらSA1からSA3までの処理により、SA1にて防災信号又は非常信号の入力が受け付けられるまでの間、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動させることができるので、開閉装置1を通常の開閉装置として機能させることが可能となる。
次に、SA1において防災信号又は非常信号の入力が受け付けられた場合に、自重閉鎖制御できるように、連動中継器150の中継側制御部154は、図3に示すように、SA4からSA9の処理を行う。
まず、SA4において連動中継器150の検知部154aは、開閉体30の開閉状態が全閉状態であるか否かを検知する。
この全閉状態であるか否かを検知する方法については任意であるが、実施の形態では、少なくとも下限検知信号の入力が受け付けられているか否かに基づいて検知し、具体的には、下限検知信号の入力が受け付けられている状態で障害物検知信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて検知し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられた場合には全閉状態であると検知し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられていない場合には全閉状態でないと検知する。ただし、これに限らず、例えば、単に下限検知信号の入力が受け付けられているか否かに基づいて検知し、下限検知信号の入力が受け付けられている場合には全閉状態であると検知し、下限検知信号の入力が受け付けられていない場合には全閉状態でないと検知してもよい。
そして、連動中継器150の検知部154aは、全閉状態でないと検知された場合(SA4、No)には自重閉鎖処理(SA5)を起動すると共に、連動中継器150の切替制御部154bは、SA4において全閉状態であると検知されるまでは、切替部130によって供給状態を継続状態に維持させる。これにより、防災信号又は非常信号の入力が受け付けられた後に全閉状態であると検知されるまでは、供給状態を継続状態に維持できる。よって、必要に応じて電動開閉制御(例えば、タッチアップ動作等)を行うことができ、開閉制御システム60の使用性及び安全性を高めることが可能となる。一方で、全閉状態であると検知された場合(SA4、Yes)にはSA6に移行する。
(開閉処理-自重閉鎖処理)
次に、図3に示す自重閉鎖処理(SA5)について説明する。自重閉鎖処理は、開閉体30を自重で閉鎖移動させるための処理である。
図4に示すように、まず、SB1において連動中継器150の中継側制御部154は、障害物検知信号の入力が受け付けられたか否かを判定する。そして、連動中継器150の中継側制御部154は、障害物検知信号の入力が受け付けられていないと判定された場合(SB1、No)にSB2に移行し、障害物検知信号の入力が受け付けられたと判定された場合(SB1、Yes)にSB3に移行する。
SB2において連動中継器150の中継側制御部154は、自動閉鎖装置70によって、開閉体30を自重で閉鎖移動させる。具体的には、連動中継器150の中継側出力部152を介して自動閉鎖装置70に制御信号を出力して、開閉機40のブレーキを機械的に解放させることで、開閉体30を自重で閉鎖移動させる。その後、連動中継器150の中継側制御部154は、自重閉鎖処理を終了して、図3のSA4に移行する。
SB3において連動中継器150の中継側制御部154は、自動閉鎖装置70によって、開閉体30の自重による閉鎖移動を停止させる。
ここで、この開閉体30の自重による閉鎖移動を停止させる方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに停止させる。すなわち、非停電時において開閉体30が自重で閉鎖移動している場合には、自動閉鎖装置70によって開閉機40の解放操作部を解放操作される前の状態に戻すことにより、開閉機40のブレーキが機械的に解放された状態から開閉機40のブレーキを作用させた状態に切り替えることで、開閉体30の自重による閉鎖移動を一旦停止させる。次に、開閉体30の下端部の位置が現状の位置よりも上方位置となるように、開閉機40のブレーキを電気的に解放させると共に、開閉機40の駆動部を所定時間駆動させる。次いで、再び開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキを作用させることで、開閉体30の電動による閉鎖移動を停止させる(いわゆる「タッチアップ動作」を行う。ただし、これに限らず、例えば、上述したように、図3のSA3における「タッチストップ動作」を行ってもよい。特に、停電時には、「タッチアップ動作」を行うことができないので、「タッチストップ動作」を行うことになる。
SB4において連動中継器150の中継側制御部154は、SB1にて受け付けられた障害物検知信号の入力が受け付けられなくなってから所定時間(例えば10sec等)が経過したか否かを判定する。そして、連動中継器150の中継側制御部154は、上記所定時間が経過したと判定されるまで待機し(SB4、No)、上記所定時間が経過したと判定された場合(SB4、Yes)には、SB2に移行し、上述したSB2の具体的な制御内容に倣って、自動閉鎖装置70による開閉体30の自重閉鎖移動を再開させる。
このような自重閉鎖処理により、SB1にて障害物検知信号の入力が受け付けられたことで、開閉体30の自重による閉鎖移動が所定時間経過するまで停止させることができ、障害物の安全性を確保できる。また、上記所定時間経過した後に自動閉鎖装置70による開閉体30の自重閉鎖移動を再開させることができ、障害物が検知された後でも確実に全閉状態にすることが可能となる。
図3に戻り、SA4にて全閉状態と検知された後(SA4、Yes)、SA6において連動中継器150の中継側制御部154は、自動閉鎖装置70によって、開閉体30の自重による閉鎖移動を停止させる。
この開閉体30の自重による閉鎖移動を停止させる方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに停止させる。
すなわち、開閉体30が自重で閉鎖移動している場合には、中継側出力部152を介して自動閉鎖装置70に制御信号を出力して、自動閉鎖装置70によって開閉機40の解放操作部を解放操作される前の状態に戻すことにより、開閉機40のブレーキが機械的に解放された状態から開閉機40のブレーキを作用させた状態に切り替えることで、開閉体30の自重による閉鎖移動を停止させる(いわゆる「タッチストップ動作」を行う)。
また、開閉体30の電動又は自重による開閉移動が停止している場合には、当該停止している状態を維持する。
SA7において連動中継器150の切替制御部154bは、切替部130によって供給状態を継続状態から遮断状態に切り替えさせる(すなわち、防災信号又は非常信号が入力された後に、自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず全閉状態であると検知された場合に、遮断状態に切り替えさせる)。具体的には、切替部130によって外部電源側配線5aと外部電源6との接続状態が電気的に接続されていない状態に切り替えられることにより、遮断状態に切り替えさせる。これにより、従来技術(制御盤140又は開閉機への電力供給を遮断しない技術)に比べて、防災信号又は非常信号を受信してから当該受信する前の状態に復旧するまでの間に開閉機40によって開閉体30の開放移動することを抑制でき、開閉制御システム60の制御の信頼性を高めることができる。
SA8において連動中継器150の切替制御部154bは、復旧条件を満たすか否かを判定する。ここで、「復旧条件」とは、供給状態を遮断状態から継続状態に切り替えるための条件を意味する。
また、この復旧条件を満たすか否かを判定する方法については任意であるが、例えば、少なくとも復旧信号が中継側入力部151に入力されたか否かに基づいて判定してもよい。一例として、切替部130がブレーカである場合には、復旧信号の入力が受け付けられ、且つ切替部130に対して所定操作が受け付けられたか否か(具体的には、切替部130から所定操作が受け付けられた旨を示す信号の入力が受け付けられたか否か)に基づいて判定し、復旧信号の入力及び所定操作の受け付けが行われた場合には復旧条件を満たすと判定し、復旧信号の入力及び所定操作の受け付けが行われていない場合には復旧条件を満たさないと判定してもよい。また、切替部130がリレー接点である場合には、復旧信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定し、復旧信号の入力が行われた場合には復旧条件を満たすと判定し、復旧信号の入力が行われていない場合には復旧条件を満たさないと判定してもよい。
そして、連動中継器150の切替制御部154bは、復旧条件を満たすと判定されるまで待機し(SA8、No)、復旧条件を満たすと判定された場合(SA8、Yes)にSA9に移行する。
SA9において連動中継器150の切替制御部154bは、切替部130によって供給状態を遮断状態から継続状態に切り替えさせる。具体的には、供給状態が遮断状態である場合には、切替部130によって外部電源側配線5aと外部電源6との接続状態が電気的に接続されている状態に切り替えられることにより、継続状態に切り替えさせる。そして、SA9の処理後、連動中継器150の中継側制御部154は、SA1に移行し、SA1からSA9の処理を繰り返す。
このようなSA8及びSA9の処理により、供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧条件を満たす場合に遮断状態から継続状態に復旧でき、電動開閉制御を再開することが可能となる。
また、以上のような開閉処理により、防災信号又は非常信号の入力が受け付けられるまでは、開閉装置1を通常の開閉装置として機能させることができると共に、防災信号又は非常信号の入力が受け付けられ、且つ全閉状態になった後には、開閉装置1を防火壁として機能させることもできる。
(効果)
このように実施の形態によれば、切替制御部154bが、異常発生信号が中継側入力部151に入力された後に、自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず、検知部154aによって全閉状態であると検知された場合には、切替部130によって、供給状態を継続状態から遮断状態に切り替えさせるので、従来技術(制御盤140又は開閉機への電力供給を遮断しない技術)に比べて、異常発生信号を受信してから当該受信する前の状態に復旧するまでの間に開閉機40によって開閉体30の開放移動することを抑制でき、開閉制御システム60の制御の信頼性を高めることができる。
また、切替制御部154bが、中継側入力部151によって異常発生信号が入力された場合に、検知部154aによって全閉状態であると検知されるまでは、切替部130によって供給状態を継続状態に維持させるので、異常発生信号の入力が受け付けられた後に全閉状態であると検知されるまでは、供給状態を継続状態に維持できる。よって、必要に応じて電動開閉制御(例えば、タッチアップ動作等)を確実に行うことができ、開閉制御システム60の使用性及び安全性を高めることが可能となる。
また、切替制御部154bが、切替部130によって供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧信号が中継側入力部151に入力されたことを少なくとも1つの復旧条件として、切替部130によって、供給状態を遮断状態から継続状態に切り替えさせるので、供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧条件を満たす場合に遮断状態から継続状態に復旧でき、電動開閉制御を再開することが可能となる。
また、外部電源6からの電力を制御盤140を介して開閉機40に供給するための外部電源側配線5aに切替部130を設けることにより、供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替え可能としたので、切替部130による外部電源側配線5aと外部電源6との接続状態の切り替えによって供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替えでき、制御盤140が短絡しても開閉機40を誤って制御することを確実に回避できる。また、切替部130を比較的簡易に設置でき、切替部130の設置性を高めることができる。
また、切替部130が、ブレーカ又はリレー接点であるので、切替部130を簡易且つ安価に製造でき、切替部130の製造性を高めることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る開閉装置の操作者の利便性が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の操作者の利便性である場合には、本願の課題は解決している。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。また、上記実施の形態で説明した各情報については、そのデータ構造を任意に変更してもよい。例えば、連動中継器150を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に中継側制御部154を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に中継側記憶部155を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(火災報知システムについて)
上記実施の形態では、開閉装置1が、火災報知システム50を備えると説明したが、これに限らず、例えば、火災報知システム50を省略してもよい。この場合には、開閉処理のSA1では、非常信号のみの入力が受け付けられたか否かが判定されてもよい。
(開閉制御システムについて)
上記実施の形態では、開閉制御システム60が、連動中継器150を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、連動中継器150を省略してもよい。
この場合には、例えば、自動閉鎖装置70には中継側入力部151、検知部154a、及び切替制御部154bが設けられてもよい。また、自動閉鎖装置70と防災盤52、操作装置80、及び切替部130の各々とが配線5を介して直接接続されると共に、制御盤140と操作装置80とが配線5を介して直接接続されてもよい。これにより、制御盤140が配線5を介して操作装置80から入力された電動開放信号等に基づいて電動開閉制御を行うことができる。また、中継側入力部151によって配線5を介して防災盤52又は操作装置80から防災信号及び非常信号の入力を受け付けられると、自動閉鎖装置70が開閉機40のブレーキを機械的に解放することで開閉体30を自重で閉鎖移動させることができる。さらに、検知部154aにて全閉状態であると検知されると、自動閉鎖装置70が開閉機40の解放操作部を解放操作される前の状態に戻すことにより、開閉体30の自重閉鎖移動を停止させ、その後切替制御部154bが切替部130によって供給状態を継続状態から遮断状態に切り替えさせることができる。
(中継側入力部、検知部、及び切替制御部について)
上記実施の形態では、中継側入力部151、検知部154a、及び切替制御部154bが、連動中継器150に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、防災盤52又は自動閉鎖装置70に設けられてもよい。この場合には、中継側入力部151は、配線5を介するものの、連動中継器150の如き他の装置を介することなく、防災信号、非常信号、又は下限検知信号の入力を受け付けてもよく、あるいは、上記他の装置を介して防災信号、非常信号、又は下限検知信号の入力を受け付けてもよい。また、切替制御部154bは、配線5を介するものの、他の装置を介することなく切替部130と直接接続されてもよく、あるいは、配線5及び上記他の装置を介して間接に接続されてもよい。
一例として、防災盤52に切替制御部154bが設けられており、防災盤52と切替部130とが配線5を介して直接接続されている場合には、開閉処理のSA7において、切替制御部154bは、SA6の処理後に連動中継器150から全閉状態である旨を示す信号が受信されると、切替部130によって供給状態を継続状態から遮断状態に切り替えさせてもよい。
(切替部について)
上記実施の形態では、切替部130が、ブレーカ又はリレー接点であると説明したが、これに限らず、例えば、供給状態を遮断状態と継続状態とに切り替え可能な特殊な切替回路であってもよい。
(上限検知部、下限検知部について)
上記実施の形態では、上限検知部90及び下限検知部100は、カウンター式のリミットスイッチであると説明したが、これに限られない。例えば、開閉体30の下端部の位置が上限位置又は下限位置に達しているか否かを検出できるもの(具体的には、ローラレバー式のリミットスイッチ、光電センサ、音波センサ等)であってもよい。
(電動開放信号、電動閉鎖信号、電動停止信号、非常信号、復旧信号について)
上記実施の形態では、中継側入力部151が、電動開放信号、電動閉鎖信号、電動停止信号、非常信号、及び復旧信号の入力を操作装置80から受け付けると説明したが、これに限らない。例えば、開閉装置1が設置された部屋から離れた位置からでも遠隔操作により開閉体30の開閉制御を行うことができるように、他の部屋又は他の建物に設けられたセンタ装置等の外部装置から受け付けてもよい。
(開閉処理について)
上記実施の形態では、SA3の処理において、SA2にて電動閉鎖信号又は電動開放信号の入力が受け付けられた後、中継側入力部151による電動閉鎖信号又は電動開放信号の入力の受け付けが停止した場合においても、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動させると説明したが、これに限られない。例えば、建物にいる操作者によって操作装置80の電動閉鎖ボタン82又は電動開放ボタン81が操作されている間のみ、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動することができるように、中継側入力部151による電動閉鎖ボタン82又は電動開放ボタン81の入力が受け付けられている間のみ、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動させてもよい。
(付記)
付記1の開閉制御システムは、建物の開口部の開閉を行うための開閉体を駆動手段によって電動で開閉移動させる電動開閉制御を行うと共に、前記開閉体を自重で閉鎖移動させる自重閉鎖制御を行うことが可能な開閉制御システムであって、前記建物又はその近傍で異常が発生している可能性がある旨を示す異常発生信号の入力を受け付ける入力手段と、前記開閉体の開閉状態が、前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態であるか否かを検知する検知手段と、前記駆動手段に対して外部電源からの電力を供給する供給状態を、前記駆動手段に対する電力供給を継続する継続状態と、前記電力供給を遮断する遮断状態とに切り替え可能な切替手段と、前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備え、前記切替制御手段は、前記異常発生信号が前記入力手段に入力された後に、前記自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず、前記検知手段によって前記全閉状態であると検知された場合には、前記切替手段によって、前記供給状態を前記継続状態から前記遮断状態に切り替えさせる。
付記2の開閉制御システムは、付記1に記載の開閉制御システムにおいて、前記切替制御手段は、前記入力手段によって前記異常発生信号が入力された場合に、前記検知手段によって前記全閉状態であると検知されるまでは、前記切替手段によって前記供給状態を前記継続状態に維持させる。
付記3の開閉制御システムは、付記1又は2に記載の開閉制御システムにおいて、前記切替制御手段は、前記切替手段によって前記供給状態が前記継続状態から前記遮断状態に切り替えられた後に、前記異常発生信号が入力される前の状態に復旧させる旨を示す復旧信号が前記入力手段に入力されたことを少なくとも1つの復旧条件として、前記切替手段によって、前記供給状態を前記遮断状態から前記継続状態に切り替えさせる。
付記4の開閉制御システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の開閉制御システムにおいて、前記駆動手段を制御する制御盤を備え、前記外部電源からの電力を前記制御盤を介して前記駆動手段に供給するための配線に前記切替手段を設けることにより、前記供給状態を前記継続状態又は前記遮断状態のいずれかに切り替え可能とした。
付記5の開閉制御システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の開閉制御システムにおいて、前記切替手段は、ブレーカ又はリレー接点である。
(付記の効果)
付記1に記載の開閉制御システムによれば、切替制御手段が、異常発生信号が入力手段に入力された後に、自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず、検知手段によって全閉状態であると検知された場合には、切替手段によって、供給状態を継続状態から遮断状態に切り替えさせるので、従来技術(制御盤又は開閉機への電力供給を遮断しない技術)に比べて、異常発生信号を受信してから当該受信する前の状態に復旧するまでの間に駆動手段によって開閉体の開放移動することを抑制でき、開閉制御システムの制御の信頼性を高めることができる。
付記2に記載の開閉制御システムによれば、切替制御手段が、入力手段によって異常発生信号が入力された場合に、検知手段によって全閉状態であると検知されるまでは、切替手段によって供給状態を継続状態に維持させるので、異常発生信号の入力が受け付けられた後に全閉状態であると検知されるまでは、供給状態を継続状態に維持できる。よって、必要に応じて電動開閉制御(例えば、タッチアップ動作等)を確実に行うことができ、開閉制御システムの使用性及び安全性を高めることが可能となる。
付記3に記載の開閉制御システムによれば、切替制御手段が、切替手段によって供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧信号が入力手段に入力されたことを少なくとも1つの復旧条件として、切替手段によって、供給状態を遮断状態から継続状態に切り替えさせるので、供給状態が継続状態から遮断状態に切り替えられた後に、復旧条件を満たす場合に遮断状態から継続状態に復旧でき、電動開閉制御を再開することが可能となる。
付記4に記載の開閉制御システムによれば、外部電源からの電力を制御盤を介して駆動手段に供給するための配線に切替手段を設けることにより、供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替え可能としたので、切替手段による配線と外部電源との接続状態の切り替えによって供給状態を継続状態又は遮断状態のいずれかに切り替えでき、制御盤が短絡しても駆動手段を誤って制御することを確実に回避できる。また、切替手段を比較的簡易に設置でき、切替手段の設置性を高めることができる。
付記5に記載の開閉制御システムによれば、切替手段が、ブレーカ又はリレー接点であるので、切替手段を簡易且つ安価に製造でき、切替手段の製造性を高めることが可能となる。
1 開閉装置
2 開口部
3 天井
4 床
5 配線
5a 外部電源側配線
6 外部電源
10 収納部
20 ガイドレール
30 開閉体
31 スラット
32 座板
40 開閉機
50 火災報知システム
51 火災感知器
52 防災盤
60 開閉制御システム
70 自動閉鎖装置
80 操作装置
81 電動開放ボタン
82 電動閉鎖ボタン
83 電動停止ボタン
84 非常作動ボタン
85 復旧ボタン
90 上限検知部
100 下限検知部
110 座板スイッチ
120 コードリール
130 切替部
140 制御盤
150 連動中継器
151 中継側入力部
152 中継側出力部
153 中継側電源部
154 中継側制御部
154a 検知部
154b 切替制御部
155 中継側記憶部

Claims (5)

  1. 建物の開口部の開閉を行うための開閉体を駆動手段によって電動で開閉移動させる電動開閉制御を行うと共に、前記開閉体を自重で閉鎖移動させる自重閉鎖制御を行うことが可能な開閉制御システムであって、
    前記建物又はその近傍で異常が発生している可能性がある旨を示す異常発生信号の入力を受け付ける入力手段と、
    前記開閉体の開閉状態が、前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態であるか否かを検知する検知手段と、
    前記駆動手段に対して外部電源からの電力を供給する供給状態を、前記駆動手段に対する電力供給を継続する継続状態と、前記電力供給を遮断する遮断状態とに切り替え可能な切替手段と、
    前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備え、
    前記切替制御手段は、
    前記異常発生信号が前記入力手段に入力された後に、前記自重閉鎖制御が行われたか否かに関わらず、前記検知手段によって前記全閉状態であると検知された場合には、前記切替手段によって、前記供給状態を前記継続状態から前記遮断状態に切り替えさせる、
    開閉制御システム。
  2. 前記切替制御手段は、
    前記入力手段によって前記異常発生信号が入力された場合に、前記検知手段によって前記全閉状態であると検知されるまでは、前記切替手段によって前記供給状態を前記継続状態に維持させる、
    請求項1に記載の開閉制御システム。
  3. 前記切替制御手段は、
    前記切替手段によって前記供給状態が前記継続状態から前記遮断状態に切り替えられた後に、前記異常発生信号が入力される前の状態に復旧させる旨を示す復旧信号が前記入力手段に入力されたことを少なくとも1つの復旧条件として、前記切替手段によって、前記供給状態を前記遮断状態から前記継続状態に切り替えさせる、
    請求項1又は2に記載の開閉制御システム。
  4. 前記駆動手段を制御する制御盤を備え、
    前記外部電源からの電力を前記制御盤を介して前記駆動手段に供給するための配線に前記切替手段を設けることにより、前記供給状態を前記継続状態又は前記遮断状態のいずれかに切り替え可能とした、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉制御システム。
  5. 前記切替手段は、ブレーカ又はリレー接点である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉制御システム。
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