JP5180461B2 - 自重降下式シャッター装置 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、ガイド溝の溝側片は、凹溝状に折曲された内外一対の金属製板材を所定間隙を存して組み込むことにより空洞部が形成されている請求項1に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項3の発明は、手動操作具は、ケーシングの見付け面に形成した窓部の奥側に位置するスイッチと、基端がケーシングに回転自在に設けられ、ケーシングに内装される収容姿勢から、先端が窓部から没入してスイッチの押圧操作を行う作用姿勢の間を回転変姿するスイッチレバーとを備えて構成されている請求項1または2に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項4の発明は、手動操作具のケーシングは、見付け幅が狭く奥行きの深い縦長形状に形成され、スイッチとスイッチレバーとは上下方向に隣接して配設されるものとし、スイッチレバーの先端には、スイッチ側に偏寄する押圧片部が形成されている請求項3に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項5の発明は、ケーシングの見付け面は、スイッチレバーの回転変姿を許容するレバー用窓部が開設されるものとし、該レバー用窓部の一部はシール材により覆蓋されている請求項4に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項6の発明は、スイッチレバーは、ケーシングに収容される付勢手段により基端面が付勢されるものとし、基端面には、スイッチレバーの収容姿勢で付勢手段に対向し、スイッチレバーの先端をケーシングの奥側に向ける付勢力を受ける第一当接面と、スイッチレバーが収容姿勢から作用姿勢側に回転することで付勢手段に対向し、スイッチレバーの先端を作用姿勢側に向ける付勢力を受ける第二当接面とが形成されている請求項3乃至5に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項7の発明は、スイッチレバーの基端部には、スイッチレバーの先端を作用姿勢となる前のスイッチと離間する押圧可能姿勢に保持する第三当接面が、第二当接面に続いて形成されている請求項6に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項8の発明は、スイッチレバーは、自然垂下する姿勢で先端がケーシングの見付け面から外部に突出するように構成されている請求項3乃至5の何れか1項に記載の自重降下式シャッター装置である。
請求項3の発明とすることにより、荷物等が当接してスイッチが押されて、シャッターカーテンが自重降下するような誤作動を防止できる。
請求項4の発明とすることにより、スイッチレバーによるスイッチの押圧操作がやりやすく、一層確実なスイッチ操作ができる。
請求項5の発明とすることにより、荷物等の当接や悪戯等によりスイッチレバーが簡単に操作されることがないうえ、意志なくスイッチレバーを操作するようなことを防止することができる。
請求項6の発明とすることにより、誤作動、悪戯されにくいものでありながら、操作性のよいスイッチレバーとすることができる。
請求項7の発明とすることにより、一層の悪戯防止、誤作動防止を図ることができる。
請求項8の発明とすることにより、構成の簡略化を図ることができ、コスト低下に寄与できる。
図面において、1は通路、出入り口等の開口部に建付けられる自重降下式のシャッター装置であって、該シャッター装置1を構成するシャッターカーテン2は、シャッターケースを構成する左右一対の支持ブラケット3に回転自在に軸承される巻き取りドラム4に巻装されている。そして、シャッターカーテン2は、支持ブラケット3に設けられる開閉機5の正逆駆動に基づいて巻き取りドラム4が正逆回転することにより巻き取り、巻き出しされ、シャッターカーテン2の両側縁部が開口部左右両側に立設されたガイドレール6に案内される状態で開口部を開放する全開姿勢と開口部を閉鎖する全閉姿勢との間を開閉作動するように構成されており、これらの構成は何れも従来通りの構成となっている。
尚、主制御部10の制動解除指令に基づくブレーキ装置9の制動解除手段は、例えば、電磁ソレノイド(図示せず)の励磁鉄心(図示せず)を励磁せしめることによる付勢弾機に抗した変位作動により電気的になされるように構成されている。
尚、非常閉鎖スイッチ20、復帰スイッチ20aは、それぞれ円形状の操作部を備えて構成されており、これらスイッチ20、20aと報知ランプ23から引き出された配線は、それぞれバッテリ供給装置16に接続されるように設定されている。
さらに、ケーシング本体部22aには、非常閉鎖スイッチ20の下方の開口側に位置して見付け幅方向を向いて支持ピン21aが支架されており、該支持ピン21aに、スイッチレバー21の基端部21bが回転自在に枢支され、後述するように、枢支ピン21aを回転支点とし、スイッチレバー21の先端部21cが下方を向く収容姿勢と、先端部21cが非常閉鎖スイッチ20を押圧する作用姿勢との間を回転変姿するように設定されている。
そして、第一窓部22eは、復帰スイッチ20aの外径よりも小径で、人の指先が入り込めない小径な円形状に形成され、第三窓部22gの孔幅は、非常閉鎖スイッチ20の外径よりも幅狭で、かつ、スイッチレバー21の見付け幅よりも僅かに幅広で、人の指先が挿入不可能な孔幅に設定されている。そして、第四窓部22hは第三窓部22gよりも孔幅が広く設定され、人の指先が挿入可能な孔幅となっており、これによって、各スイッチ20、20aは指先による押圧操作ができず、スイッチレバー21についても第四窓部22hを介してのみ操作できるように構成されている。
前記第一当接面21eは、スイッチレバー21の収容姿勢で付勢片24aに対向する部位であって先端平板状の突起状に構成されている。前記第一当接面21eは、スイッチレバー21の回転支点となる枢支ピン21a位置よりも上位に位置して付勢片24aに当接しており(図5(A)参照)、この状態では、付勢片24aが第一当接面21eを手前側に押圧することにより、スイッチレバー21のスイッチ押圧片21c側部位をケーシング本体部22aの溝奥側に付勢するように設定され、これによって、スイッチレバー21の収容姿勢では、スイッチレバー21がケーシング22から手前側に飛び出すような不具合が回避されるように構成されている。
つまり、ガイドレール6は、シャッターカーテン2の左右側部がそれぞれ嵌挿されるガイド溝6aが形成されるが、ガイド溝6aは、凹溝状に折曲された内外一対の金属製板材を所定の間隙を存して組み込むことにより、板材間に空洞部が形成された形状になっており、これによって、シャッターカーテン2の表裏方向に対向する一対の溝側片6bは、それぞれ表裏方向に対向する側片6c、6dと、開口側の開口側片6eとにより囲繞された矩形状の空洞部を形成するように設定されている。そして、手動操作具19を設置するに好適な箇所に位置する溝側片6bには、開口側片6eの上下方向中間部に位置して貫通孔6fが開設されている。ここで、貫通孔6fの上下長さは、手動操作具19の上下の取り付け片22cを含むケーシング本体部22aを嵌め込むことができる大きさに設定されている。そして、ケーシング22は、取り付け片22cとの固定部よりも上下方向外方に位置するカバー体22bの上下端部を、貫通孔6fの上下の孔縁に突き当てて螺子6g止めすることで、手動操作具19のガイドレール6への固定がなされている。この場合に、手動操作具19から引き出され、バッテリ供給装置16に接続される配線は、防火対策のため金属製パイプ材に挿通する必要があるが、本実施の形態では、金属製のガイドレール6の空洞部を挿通させることにより、金属製パイプ材を不要にできるようになっており、これによって、部材装置の削減、取り付け作業の簡略化を果すことができるように構成されている。
因みに、非常閉鎖スイッチ20の押圧操作をしてシャッターカーテン2を自重閉鎖した後は、復帰スイッチ20aを押圧操作することにより非常閉鎖スイッチ20を復帰させることができるように構成されているが、復帰スイッチ20aは、第一窓部22eから細軸状のピン等の治具を挿し込むことにより押圧操作できるように構成されている。
ところで従来のものは、スイッチボックスを、自重降下式シャッター装置近傍の操作しやすい場所に設置するようにしており、スイッチボックスの構成は、前記特許文献1に詳細な記載はないものの、一般的には、見付け面を樹脂ガラスにより構成し、スイッチボックス内に押圧式のスイッチ部を内装し、操作する際には樹脂ガラスを破壊するようにしている。この場合では、樹脂ガラスを破壊されやすくするため、スイッチボックスの形状をある程度大きなものにしなければならないが、このようにすると、通行時等に荷物が当たりやすく、スイッチ部が押圧操作されてしまいシャッターカーテンが自重閉鎖する誤作動の発生が多くなったり、悪戯されやすい等の問題があった。
しかしながら前記本発明の実施の形態のように構成することで、手動操作具19に荷物が当たったような場合であっても、非常閉鎖スイッチ20が押圧操作されてしまうようなことが発生しにくく、誤作動を防止できる。
しかも、このものでは、非常閉鎖スイッチ20をスイッチレバー21により押圧操作する構成であるが、スイッチレバー21は、不使用時では収容姿勢となっているため、不用意にスイッチレバー21が操作されるような不具合を防止できて、誤作動の一層の防止を図れる。
第二の実施の形態の手動操作具26は、見付け幅が狭く奥行きの深い縦長形状で、ボックス状の本体部27aとカバー体27bとで構成されるケーシング27を備え、該ケーシング本体部27aに、非常閉鎖スイッチ20、押圧操作された非常閉鎖スイッチ20を元状態に復帰させるための復帰スイッチ20a、異常を報知する報知ランプ23等が内装されており、これらの構成は前記第一の実施の形態と同様である。
さらに、非常閉鎖スイッチ20の下方には、スイッチレバー28の基端部28aが枢支ピン28bを介して回転自在に設けられ、ケーシング27に収容される収容姿勢から、先端部28cが非常閉鎖スイッチ20を押圧操作する作用姿勢との間を回転変姿するように設定されている。一方、カバー体27bには、第一、第二、第三、第四窓部27c、27d、27e、27fが開設され、第一窓部27cは復帰スイッチ20aに対向し、第二窓部27dは報知ランプ23に対向し、第三窓部27eは非常閉鎖スイッチ20および前記収容姿勢のスイッチレバー28の先端部28cよりも上側部位に対向し、第四窓部27fは収容姿勢のスイッチレバー28の先端部28cおよびその下方部位に対向するように形成されている。このとき、第三、第四窓部27e、27fは連通状に形成され、これらの孔幅は、前記第一の実施の形態と同様に、第三窓部27eの孔幅は非常閉鎖スイッチ20の外径より狭く人の指先が入れない長さに、第四窓部27fの孔幅は、第三窓部27eの孔幅よりも広く人の指先が挿入可能な孔幅に設定されている。
2 シャッターカーテン
5 開閉機
9 ブレーキ装置
10 主制御部
12 障害物検知スイッチ
15 ブレーキ自動解除装置
16 バッテリ供給装置
17 非常感知器
19 手動操作具
20 非常閉鎖スイッチ
20a 復帰スイッチ
21 スイッチレバー
21b 基端部
21e 第一当接面
21f 第二当接面
21g 第三当接面
22 ケーシング
22b カバー体
22g 第三窓部
24 付勢手段
24a 付勢片
25 シール材
Claims (8)
- 手動操作具の操作に基づき開閉機のブレーキ装置が制動解除されることにより、シャッターカーテンが開口部左右両側に設けたガイドレールのガイド溝の移動案内を受けて自重閉鎖するよう構成した自重降下式シャッター装置において、前記手動操作具はケーシングに内装されるものとする一方、ガイドレールのガイド溝の溝側片は矩形状の空洞部に形成されるものとして、手動操作具は、ケーシングの見付け面が開口部側に位置する状態で空洞部に配設されている自重降下式シャッター装置。
- ガイド溝の溝側片は、凹溝状に折曲された内外一対の金属製板材を所定間隙を存して組み込むことにより空洞部が形成されている請求項1に記載の自重降下式シャッター装置。
- 手動操作具は、ケーシングの見付け面に形成した窓部の奥側に位置するスイッチと、基端がケーシングに回転自在に設けられ、ケーシングに内装される収容姿勢から、先端が窓部から没入してスイッチの押圧操作を行う作用姿勢の間を回転変姿するスイッチレバーとを備えて構成されている請求項1または2に記載の自重降下式シャッター装置。
- 手動操作具のケーシングは、見付け幅が狭く奥行きの深い縦長形状に形成され、スイッチとスイッチレバーとは上下方向に隣接して配設されるものとし、スイッチレバーの先端には、スイッチ側に偏寄する押圧片部が形成されている請求項3に記載の自重降下式シャッター装置。
- ケーシングの見付け面は、スイッチレバーの回転変姿を許容するレバー用窓部が開設されるものとし、該レバー用窓部の一部はシール材により覆蓋されている請求項4に記載の自重降下式シャッター装置。
- スイッチレバーは、ケーシングに収容される付勢手段により基端面が付勢されるものとし、基端面には、スイッチレバーの収容姿勢で付勢手段に対向し、スイッチレバーの先端をケーシングの奥側に向ける付勢力を受ける第一当接面と、スイッチレバーが収容姿勢から作用姿勢側に回転することで付勢手段に対向し、スイッチレバーの先端を作用姿勢側に向ける付勢力を受ける第二当接面とが形成されている請求項3乃至5に記載の自重降下式シャッター装置。
- スイッチレバーの基端部には、スイッチレバーの先端を作用姿勢となる前のスイッチと離間する押圧可能姿勢に保持する第三当接面が、第二当接面に続いて形成されている請求項6に記載の自重降下式シャッター装置。
- スイッチレバーは、自然垂下する姿勢で先端がケーシングの見付け面から外部に突出するように構成されている請求項3乃至5の何れか1項に記載の自重降下式シャッター装置。
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