JP5486711B2 - 自重降下式シャッター装置 - Google Patents
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Description
また、自動操作スイッチを押し操作した後はパネル体が破壊されているため、元状態に復帰するにはスイッチボックスにパネル体を装着しなおさなければならないという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、手動操作具から引出される配線を、ガイドレール内を経由してガイドレールの上方に導くにあたり、前記配線は、ケース体の下部から下方に向けてケース体の外部に引出したものを上方に向けて反転させ、該反転させたものをケース体の奥側外面に沿わせるようにしてケース体の上方に導くようにした請求項1に記載の自重降下式シャッター装置である。
図面において、1は通路、出入り口等の開口部に建付けられる自重降下式のシャッター装置であって、該シャッター装置1を構成するシャッターカーテン2は、開口部上方に配される図示しない巻取りドラムに巻装されており、開口部上方に配設される開閉機3の正逆駆動に基づいて巻取りドラムが正逆回転することにより、シャッターカーテン2が巻取り、巻出しされ、シャッターカーテン2の両側部が開口部の左右両側に立設されたガイドレール4に移動案内される状態で開口部を上下動し、開口部を開放する全開姿勢と開口部を閉鎖する全閉姿勢との間を開閉するように構成されており、これらの構成は何れも従来通りの構成となっている。
さらに、開閉機3には必要な配線がなされたシャッター制御盤3aが設けられており、該シャッター制御盤3aに、シャッターカーテン2の開閉制御をするための制御部6が接続されている。そして、制御部6には、開口部の壁面に取付けられた開閉操作具7の開放、閉鎖、停止用スイッチPBU、PBD、PBSからの信号、開閉機3に設けられシャッターカーテン2の全閉姿勢、全開姿勢を検知するリミットスイッチ8からの信号、シャッターカーテン2の下端部に設けられる障害物検知スイッチ9からの信号等、必要なスイッチ類やセンサ類からの信号が入力されるように構成されており、制御部6は、これら入力された信号に基づいて対応する駆動指令をシャッター制御盤3aに対して出力するように設定されている。
尚、制御部6の制動解除指令に基づくブレーキ装置の制動解除手段は、例えば、電磁ソレノイド(図示せず)の励磁鉄心(図示せず)を励磁せしめることによる付勢弾機に抗した変位作動により電気的になされるように構成されている。
さらに、左右一対のガイドレール4のうち、一方のガイドレール4(本実施の形態では図1において左側のガイドレール)には、本発明が実施された手動操作具12が設けられている。前記手動操作具12には、後述するように、自動閉鎖スイッチ13と復帰スイッチ14とが設けられており、これらスイッチ13、14は制御部6に接続されており、これらのスイッチ操作がなされると、制御部6に自動閉鎖信号、復帰信号の入力がなされるように構成されている。
前記自動閉鎖装置16は、図2に示すように、箱形のケーシング16aを備えて構成されており、該ケーシング16a内に、電動モータ16b、該電動モータ16bの駆動力に連動連結されるブレーキ装置16c、ブレーキ装置16cから出力する出力軸16dに一体的に設けられるピニオン16e、該ピニオン16eに噛合して直線状の往復変位をするラック16f、該ラック16fと一体的に変位してブレーキ解除レバー15に干渉するアーム体16g、アーム体16gの変位に伴いスイッチ切換えされるマイクロスイッチ16h、アーム体16gを元位置に復帰させるための弾機16i等の部材が設けられている。そして、自動閉鎖装置16に電源供給がなされると、電動モータ16bが駆動するとともにブレーキ装置16cが制動解除状態となってピニオン16eを回転せしめ、ラック16fに設けたアーム体16gを弾機16iの付勢力に抗して変位させ、ケーシング16a内に突出するブレーキ解除レバー15を弾機に抗して制動解除姿勢に変姿せしめるように構成されており、この状態になると、シャッターカーテン2の自重降下がなされるように構成されている。
この場合に、本実施の形態の自動閉鎖装置16は、アーム体16gがマイクロスイッチ16hをスイッチ切換えして電動モータ16b、ブレーキ装置16cへの電源供給を停止するように構成されており、これによって、自動閉鎖装置16は、ブレーキ解除レバー15を制動解除姿勢に保持(シャッターカーテン2の自重降下)する状態で電動モータ16b、ブレーキ装置16cへの電源供給が停止されて、バッテリ電源の消耗を抑制できる構成となっている。
また、制御部6は、自動閉鎖モードにおいて障害物検知スイッチ9から障害物検知信号が入力されると、ブレーキ装置16cに電源を供給するように構成されている。この状態になると、自動閉鎖装置16は、ブレーキ装置16cが制動解除状態となってピニオン16eがフリーな状態となり、ブレーキ解除レバー15は、弾機の付勢力を受けるとともに、ブレーキ解除レバー15を制動解除姿勢に保持しているアーム体16gが弾機16iの付勢力を受けて元位置に復帰することにより制動姿勢に復帰し、シャッターカーテン2の自重降下を緊急停止するように構成されている。さらに、この状態において、障害物検知信号の入力がなく、異常検知信号、または、自動閉鎖信号の入力がある場合では、再び電動モータ16b、ブレーキ装置16cに電源供給がなされて、アーム体16gがブレーキ解除レバー15を制動解除姿勢に保持する一方で、電動モータ16bとブレーキ装置16cへの電源供給が停止する状態となって、シャッターカーテン2を自重降下させるように構成され、このように、自動閉鎖装置16は、自重降下の過程でバッテリ電源の消耗を低減させることができるものであり、しかも、自重降下の過程で障害物に当接した場合では緊急停止がなされ、障害物を取除くことで、シャッターカーテン2を全閉姿勢となるまで自重降下させることができるように構成されている。
尚、異常が回避された状態において、制御部6に復帰信号の入力がなされると、制御部6は自動閉鎖モードから前記通常の開閉動作モードに切換わり、開閉操作具7の操作に基づいてシャッターカーテン2の開閉制御を行なうように構成されている。
前記ケース体17は、左右一対の側片17aと上下一対の側片17bとにより見付け幅が狭く、奥行き方向(各スイッチ13、14の操作方向に相当する)が深い角筒状に形成されている。そして、ケース体17の前側の開口端(本発明の一側に相当する)に取付けプレート18が突き当てられており、該取付けプレート18は、ケース体上下側片17bから上下方向に向けてそれぞれ突出形成された取付け片17cに螺子18aにより固定されている。
さらに、ケース体17の奥側の開口端には奥側カバー体19が固定されているが、該奥側カバー体19の前側面19b(本発明のケース体の奥側内面に相当する)に基板19aが固定され、該基板19aに、自動閉鎖スイッチ13と復帰スイッチ14とが必要な配線とともに上下方向隣接状に設けることで、ケース体17内に各スイッチ13、14が配設されるように構成されている。尚、前記基板19aには、前記各スイッチ13、14の対向間に位置して異常表示ランプ20が設けられており、自動閉鎖スイッチ13がスイッチ切換えされることに伴い点灯するように構成されている。
ここで、取付けプレート18の第一、第二貫通孔18b、18cは、ケース体17の見付け幅よりも幅狭になるように設定されている。
前記スイッチ窓22は、ケース体17に嵌入する見付け幅に形成された本体部22aと、該本体部22aから奥側に延出する左右一対の脚片22bとを備えて構成されている。そして、本体部22aの前側面が取付けプレート18奥側面であって、取付けプレート第二貫通孔18cの孔縁に摺接する一方、左右脚片22bの延出先端部がケース体仕切り片17dに摺接するように構成されており、これによって、スイッチ窓22は、仕切り片17dと取付けプレート18とにガイドされる状態で上下方向に移動して、取付けプレート第二貫通孔18cを開閉するように構成されている。因みに、スイッチ窓22の本体部22a前側面には、前側に膨出する手掛り片22cが形成されており、該手掛り片22cを操作することで容易にスイッチ窓22を開閉操作できるように構成されている。このように、スイッチ窓22は、取付けプレート第二貫通孔18cを閉鎖する閉鎖姿勢と、取付けプレート第二貫通孔18cを開放する閉鎖姿勢とにスライド変姿するように構成され、開放姿勢とした状態では、ケース体第二貫通孔17fに設けられた復帰スイッチ14の操作具14aが外部に臨まれ、該操作具14aを押し操作することで復帰スイッチ14のスイッチ切換えができるように構成されている。そして、この状態になると、復帰スイッチ14から復帰信号が制御部6に入力され、前述したように、制御部6が開閉動作モードに切換えられるように構成されている。
前記スイッチカバー作動手段23は、スイッチカバー21とスイッチ窓22とのあいだに位置するケース体仕切り片17dに固定される固定プレート24と、該固定プレート24に沿って上下方向移動自在に配されるスライド体25とを備えて構成されている。前記固定プレート24はU字形のプレート体で構成され、左右方向中間部となる板厚の厚い下片部24aをケース体仕切り片17dに固定することにより、該下片部24aの前側部位から上方に延出する左右一対のガイド片24bと仕切り片17dとのあいだに隙間が形成されるように構成されている。
一方、スライド体25は、固定プレート24の左右のガイド片24bと仕切り片17dとの間に形成された隙間に移動自在に挿入される左右一対のストッパ片25aと、これらストッパ片25aを各ストッパ片25aの下端部において連結する一体化片25bとを備えて構成されている。そして、スライド体25のストッパ片25aは、上端面がスイッチカバー21の左右一対の脚片21bの下端面にそれぞれ対向するように設定されている。前記スライド体25の一体化片25bは前側に突出して形成されており、該一体化片25bが固定プレート24の下片部24aに当接することにより、スライド体25の上方への移動規制がなされるように構成されている。また、ストッパ片25aの上端部には前側に突出する突片25cがそれぞれ形成されており、これら突片25cが固定プレート24の各ガイド片24bの上端面に当接することによりスライド体25の下方への移動規制がなされるように構成されている。尚、一体化片25bは、異常表示ランプ20に干渉することがないようU字形となっている。
前記各第一弾機26は、本発明の付勢弾機に相当しており、スイッチ窓22が閉鎖姿勢にある場合に、操作片22dと一体化片25bとの間で付勢され、スライド体25の各ストッパ片25aを上方に向けて付勢して、各ストッパ片25aの上端面をスイッチカバー21の左右一対の脚片21bの下端面に弾圧状に当接させるように構成されている。一方、スイッチカバー21の左右一対の脚片21bは、下端部の前側部位を切欠くことにより段差状の係止部21fが形成されている。そして、スイッチカバー21が押圧操作され、左右脚片21bが奥側に変位して作用姿勢に変姿すると、左右脚片21bにそれぞれ弾圧状に当接する各ストッパ片25aが係止部21fに係止して、スイッチカバー21を作用姿勢に保持するように構成されている。
尚、スライド体25は固定プレート24による下動規制を受けて、スライド体25に設けられた第一、第二弾機26、27が復帰スイッチ14の操作具14aに干渉することがないように構成されている。このため、スイッチ窓22が開放姿勢に変姿する過程で、スイッチ窓22とスライド体25との連動状態が解除されるが、このとき、スイッチ窓22の係合受け片22eは第二弾機作動片27aを弾性変形させることにより係合片27bを奥側に押しやり、第二弾機係合片27bとの係合を解除するように構成されている。このため、ケース体17の仕切り片17dの前側面には、第二弾機作動片27aの奥側への弾性変形を許容するための凹部17iが形成されている。
図8(A)は、平常時の手動操作具12を示しており、スイッチカバー21は第一弾機26の付勢力を受けたスライド体25が弾圧された状態で非作用姿勢となっている一方、スイッチ窓22は第三弾機28による付勢力を受けて閉鎖姿勢に保持されており、自動閉鎖スイッチ13、復帰スイッチ14はそれぞれスイッチ切換えされることはない。
前記状態から、火災等が発生したような場合では、手動操作具12のスイッチカバー21を押し操作して自動閉鎖スイッチ13をスイッチ切換えしてシャッターカーテン2を自重降下させるが、この場合では、スイッチカバー21は、図8(B)に示すように、自動閉鎖スイッチ13をスイッチ切換えする作用姿勢に変姿することに伴い左右脚片21bが奥側に変位し、該左右脚片21bに形成された係止部21fに、第一弾機26の付勢力を受けて左右脚片21bに弾圧するスライド体25のストッパ片25aが係止し、これによって、スイッチカバー21が作用姿勢に保持されるように構成されている。
前記状態からさらにスイッチ窓22が下動すると、スライド体25は、ストッパ片25a先端の突片25cが固定プレート24の各ガイド片24bの上端面に当接してスライド体25の下動が規制されることから、スイッチ窓22の係合受け片22eが第二弾機27の係合片27bをケース体仕切り片17dの凹部17i(奥側)に押しやるように弾性変形させて、第二弾機係合片27bとの係合を解除し、図8(C)の実線で示すように、スイッチ窓22が開放姿勢となるように構成され、この状態において、取付けプレート第二貫通孔18cを介して復帰スイッチ14の操作具14aが外部に臨み、操作具14aの操作ができるように構成されている。
尚、スイッチ窓22は、手掛り片22cを用いて上動させることにより図8(A)に示す閉鎖姿勢に復帰させることができ、開放姿勢から閉鎖姿勢への変姿過程では、スイッチ窓下側片22fの傾斜面22gが第三弾機28の傾斜面28aに当接することで円滑に閉鎖姿勢に変姿するように設定されている。さらに、閉鎖姿勢への変姿過程において、スイッチ窓操作片22dの奥側先端の係合受け片22eが第二弾機27の作動片27aを弾性変形させることで係合片27bを乗り越えて、係合片27bの上方に位置する状態となり、スイッチ窓22の左右の操作片22dが左右の第一弾機26を付勢して、ストッパ片25aを非作用姿勢のスイッチカバー21の左右脚片21bに弾圧状に当接させるように構成されている。
つまり、前記ガイドレール4は金属材により構成されており、シャッターカーテン2の表裏面をガイドする表裏方向一対のガイド片4aと溝底片4bとにより構成されるガイド溝4cに、シャッターカーテン2の左右側部が遊嵌状に嵌入される構成であり、各ガイド片4aの溝開口側端部には、それぞれ表裏方向に延出する見込み面である支持片4d、4eが一体形成されており、これら支持片4d、4eが、躯体に固定された断面コ字形の下地材29の表裏一対の脚片29aに固定されるように構成されている。そして、ガイドレール4の表裏方向一方であって、本実施の形態では、図3(B)において下側に位置して、ガイド片4aと、支持片4dと、下地材脚片29aとにより囲繞される空隙部Sが形成されている。前記空隙部Sを構成する表裏方向一方の支持片4dには切欠き孔4fが開設されており、該切り欠き孔4fを介して手動操作具12のケース体17部位が空隙部Sに内装され、取付けプレート18の上下端部が螺子18eを用いて支持片4dに固定されている。これによって、手動操作具12は、ガイドレール支持片4dから突出することなくガイドレール4に取付けられて、手動操作具12が邪魔になったり、手動操作具12に誤って荷物がぶつかってしまう等の不具合が防止されるように構成されている。
尚、18f、18g、18hは、それぞれ取付けプレート18に貼着されたシール材である。
そして、手動操作具12から引出される配線12aは、ガイドレール4の空隙部S内を経由して制御部6に接続することで、火災対策のための配線用の金属パイプを別途設けることなく制御部6との間を配線することができて、部材の兼用化を果せるように構成されている。ここで、前記手動操作具12から引出される配線12aを、ガイドレール4内を経由してガイドレール4の上方に導くにあたり、図6(B)、図8から明らかなように、前記配線12aは、ケース体17の下部から下方に向けてケース体17の外部に引出したものを上方に向けて反転させ、該反転させたものを奥側カバー体19の外側面19c(本発明のケース体の奥側外面に相当する)に沿わせるようにしてケース体17の上方に導かれている。
2 シャッターカーテン
3 開閉機
3a シャッター制御盤
4 ガイドレール
10 煙感知器
11 防災盤
12 手動操作具
13 自動閉鎖スイッチ
14 復帰スイッチ
15 ブレーキ解除レバー
16 自動閉鎖装置
17 ケース体
18 取付けプレート
18b 第一貫通孔
21 スイッチカバー
21f 係止部
22 スイッチ窓
23 スイッチカバー作動手段
24 固定プレート
25 スライド体
25a ストッパ片
26 第一弾機
27 第二弾機
28 第三弾機
Claims (2)
- 手動操作具の操作に基づいて開閉機に設けたブレーキ装置を制動解除状態として、シャッターカーテンを自重降下するよう構成した自重降下式シャッター装置において、前記手動操作具はケース体に収容されたものとし、該ケース体は、シャッターカーテンの左右両側部を移動案内するガイドレールに開設された切欠き孔を介してガイドレールに内装されたものが、ケース体の前側に固定された取付けプレートを切欠き孔の孔縁に固定することで取り付けられるように構成されていると共に、前記手動操作具は、ブレーキ装置を制動解除状態にするための自動閉鎖信号を出力する自動閉鎖スイッチと、該自動閉鎖スイッチが配線される基板と、自動閉鎖スイッチのスイッチ切換えを行なうべく押し操作されるスイッチカバーとを備え、前記基板は、ケース体の奥側内面側に位置して前記取付プレートと平行状に配され、該基板の前側に自動閉鎖スイッチが配され、該自動閉鎖スイッチの前側にスイッチカバーが配されている自重降下式シャッター装置。
- 手動操作具から引出される配線を、ガイドレール内を経由してガイドレールの上方に導くにあたり、前記配線は、ケース体の下部から下方に向けてケース体の外部に引出したものを上方に向けて反転させ、該反転させたものをケース体の奥側外面に沿わせるようにしてケース体の上方に導くようにした請求項1に記載の自重降下式シャッター装置。
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