JP2016190408A - レーザー彫刻用凸版印刷原版及びそれを用いて得られる凸版印刷版の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感光性樹脂組成物層を紫外線照射によって硬化させた後にレーザー光照射により画像形成して印刷版を形成するために用いられるレーザー彫刻用凸版印刷原版であって、前記感光性樹脂組成物が、ポリエーテルウレアウレタン、ポリエーテルアミド、及びポリアミドからなる群から選択される少なくとも一種の塩基性第3級窒素原子含有高分子化合物、光重合性不飽和化合物、光重合開始剤、及び熱酸発生剤を含有し、前記塩基性第3級窒素原子含有高分子化合物中の塩基性第3級窒素原子の少なくとも一部が、4級化剤によって4級化されており、前記熱酸発生剤が、前記感光性樹脂組成物中に0.1〜20重量%含有されることを特徴とするレーザー彫刻用凸版印刷原版。
【選択図】なし
Description
(1)感光性樹脂組成物層を紫外線照射によって硬化させた後にレーザー光照射により画像形成して印刷版を形成するために用いられるレーザー彫刻用凸版印刷原版であって、前記感光性樹脂組成物が、ポリエーテルウレアウレタン、ポリエーテルアミド、及びポリアミドからなる群から選択される少なくとも一種の塩基性第3級窒素原子含有高分子化合物、光重合性不飽和化合物、光重合開始剤、及び熱酸発生剤を含有し、前記塩基性第3級窒素原子含有高分子化合物中の塩基性第3級窒素原子の少なくとも一部が、4級化剤によって4級化されており、前記熱酸発生剤が、前記感光性樹脂組成物中に0.1〜20重量%含有されることを特徴とするレーザー彫刻用凸版印刷原版。
(2)前記熱酸発生剤が、オニウム塩であることを特徴とする(1)に記載のレーザー彫刻用凸版印刷原版。
(3)前記熱酸発生剤が、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、及びアンモニウム塩からなる群から選択される少なくとも一種のオニウム塩であることを特徴とする(1)に記載のレーザー彫刻用凸版印刷原版。
(4)赤外線レーザーで彫刻することに用いられることを特徴とするレーザー彫刻用凸版印刷原版。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のレーザー彫刻用凸版印刷原版をレーザー彫刻して得られる印刷版の版面に付着した樹脂残渣を水によって除去することを含むことを特徴とする凸版印刷版の製造方法。
N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン72質量部と2−メチルペンタメチレンジアミン18質量部をメタノール550質量部に溶解した後、該ジアミン溶液にポリエチレングリコール(平均分子量600)600質量部とヘキサメチレンジイソシアネート369質量部を反応させて得られた実質的に両末端にイソシアネート基を有するウレタンオリゴマー410質量部を、撹拌下徐々に添加した。両者の反応はポリマー固形分濃度50%の条件下に約15分で完了した。この溶液をテフロン(登録商標)コートしたシャーレに取り、メタノールを蒸発除去後、減圧乾燥して、ポリエーテルセグメントを47重量%含有し、比粘度が1.71、且つ高分子化合物1000g中に0.72モルの第3級窒素原子を有するポリエーテルウレアウレタン(高分子化合物A)を得た。
実施例1に記載の熱酸発生剤の添加量及び種類を表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2〜6のレーザー彫刻用印刷原版を作製した。
N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンとアジピン酸との当モル塩139.5質量部(縮合後125質量部)、平均分子量600のポリオキシエチレングリコールの両末端にアクリロニトリルを付加し、これを水素還元して得たα、ω−ジアミノポリオキシエチレンとアジピン酸との当モル塩313.5質量部(縮合後300質量部)、およびε−カプロラクタム75質量部(縮合後75質量部)を通常の条件で溶融重合して主鎖にポリエーテルを含有し、且つ高分子化合物1000g中に0.72モルの第3級窒素原子を有するポリエーテルアミド(高分子化合物B)を得た。
実施例7に記載の熱酸発生剤の添加量及び種類を表2に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして実施例8〜12のレーザー彫刻用印刷原版を作製した。
ε−カプロラクタム52.5重量部、N,N‘−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンとアジピン酸のナイロン塩40.0重量部と1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンとアジピン酸のナイロン塩7.5重量部とを溶融重縮合して、高分子化合物1000g中に1.19モルの第3級窒素原子を有する共重合ポリアミド(高分子化合物C)を得た。
実施例13の熱酸発生剤の添加量及び種類を表3に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして実施例14〜18のレーザー彫刻用印刷原版を作製した。
比較例1は、熱酸発生剤を全く含有しないこと以外は実施例1と同じ感光性樹脂組成物であり、比較例2は、熱酸発生剤の感光性樹脂組成物の含有量が30.0質量%であること以外は実施例1と同じ感光性樹脂組成物であり、それぞれ実施例1と同様にしてレーザー彫刻用印刷原版を作製した。
比較例3は、熱酸発生剤を全く含有しないこと以外は実施例7と同じ感光性樹脂組成物であり、比較例4は、熱酸発生剤の感光性樹脂組成物中の含有量が30.0質量%であること以外は実施例7と同じ感光性樹脂組成物であり、それぞれ実施例7と同様にしてレーザー彫刻用印刷原版を作製した。
比較例5は、熱酸発生剤を全く含有しないこと以外は実施例13と同じ感光性樹脂組成物であり、比較例6は、熱酸発生剤が感光性樹脂組成物中の含有量が30.0質量%であること以外は実施例13と同じ感光性樹脂組成物であり、それぞれ実施例13と同様にしてレーザー彫刻用印刷原版を作製した。
(1)解像度:2540dpi
(2)レーザーピッチ:10μm
(3)ドラム回転数:982cm/秒
(4)トップパワー:9%
(5)ボトムパワー:100%
(6)ショルダー幅:0.30mm
(7)評価画像:150lpi、0〜100%まで1%刻みの網点
(1)印刷版表面への樹脂残渣の付着具合
10倍の拡大ルーペを使用して、印刷版表面への樹脂残渣の付着具合を目視により検査し、◎:ほとんど付着なし、○:少し付着有り、△:かなり付着有り、×:付着激しい、の4段階で示した。
超深度カラー3D形状測定顕微鏡(キーエンス社製VK−9510)を使用し、ベタ部を基準として印刷版の150線1%の網点表面の削れ深度(μm)を測定した。具体的には、ベタ部を基準として低くなった網点の高さの差異を削れ深度として測定した。
10倍の拡大ルーペを使用して、150lpi最小網点再現性を測定した。
レーザー彫刻した後に印刷版表面に付着した樹脂残渣の除去のし易さを評価した。具体的には、直径160μmのポリエチレンテレフタレート製の繊維を植え込みした10cm×10cmのブラシを用いて水をかけながら樹脂残渣を操り、以下の基準で除去性を評価した。
◎:8回以内の擦り作業で除去可能、○:8回超15回以内の擦り作業で除去可能、△:15回超30回以内の擦り作業で除去可能、×:30回超の擦り作業でも除去できず、ブラシにも樹脂が付着。
レタープレス印刷機としてシール印刷用輪転印刷機を使って100m/分の速度でUVインキを用いて1000部及び2000部の印刷を実施し、ハイライト印刷性及びベタインキ乗りを判定した。
〔ハイライト印刷性〕
○:150lpiの3%ハイライトでムラなく鮮明に印刷できる。
△:150lpiの3%ハイライトでわずかに濃度ムラが有る。
×:150lpiの3%ハイライトで濃度ムラが有る。
〔ベタ部インキ乗り〕
○:ベタ部のインキ乗りにムラがなく印刷できる。
△:ベタ部のインキ乗りにわずかに濃度ムラが有る。
×:ベタ部のインキ乗りに濃度ムラが有る。
Claims (5)
- 感光性樹脂組成物層を紫外線照射によって硬化させた後にレーザー光照射により画像形成して印刷版を形成するために用いられるレーザー彫刻用凸版印刷原版であって、前記感光性樹脂組成物が、ポリエーテルウレアウレタン、ポリエーテルアミド、及びポリアミドからなる群から選択される少なくとも一種の塩基性第3級窒素原子含有高分子化合物、光重合性不飽和化合物、光重合開始剤、及び熱酸発生剤を含有し、前記塩基性第3級窒素原子含有高分子化合物中の塩基性第3級窒素原子の少なくとも一部が、4級化剤によって4級化されており、前記熱酸発生剤が、前記感光性樹脂組成物中に0.1〜20重量%含有されることを特徴とするレーザー彫刻用凸版印刷原版。
- 前記熱酸発生剤が、オニウム塩であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー彫刻用凸版印刷原版。
- 前記熱酸発生剤が、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、及びアンモニウム塩からなる群から選択される少なくとも一種のオニウム塩であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー彫刻用凸版印刷原版。
- 赤外線レーザーで彫刻することに用いられることを特徴とするレーザー彫刻用凸版印刷原版。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のレーザー彫刻用凸版印刷原版をレーザー彫刻して得られる印刷版の版面に付着した樹脂残渣を水によって除去することを含むことを特徴とする凸版印刷版の製造方法。
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JP2018185480A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物および樹脂膜 |
Citations (2)
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US20040180283A1 (en) * | 2003-03-10 | 2004-09-16 | Ting Tao | Imageable elements with improved dot stability |
JP2014069358A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Fujifilm Corp | レリーフ形成膜及びその製造方法、レリーフ印刷版原版及びその製造方法、並びに、レリーフ印刷版及びその製版方法 |
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