JP6395039B2 - 凸版印刷用感光性樹脂組成物及びそれから得られる感光性樹脂凸版用印刷原版 - Google Patents
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Description
(1)少なくとも水溶性高分子化合物、光重合性不飽和化合物、及び光重合開始剤を必須成分として含有する凸版印刷用感光性樹脂組成物であって、前記水溶性高分子化合物が、(A)ω−アミノ酸又はそのラクタム、(B)親水性ジアミン、(C)疎水性ジアミン、(D)アミノ変性シリコーン化合物、及び(E)ジカルボン酸を重縮合反応により得られる共重縮合体であることを特徴とする凸版印刷用感光性樹脂組成物。
(2)(D)アミノ変性シリコーン化合物のアミノ基当量が、100g/mol〜10,000g/molの範囲であることを特徴とする(1)に記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物。
(3)(D)アミノ変性シリコーン化合物が両末端をアミノ変性したものであり、(A)から(E)までの成分の合計量に対するそれぞれの成分の割合が以下の割合であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物。
(A)ω−アミノ酸又はそのラクタム 40〜60質量%
(B)親水性ジアミン 15〜30質量%
(C)疎水性ジアミン 2〜 8質量%
(D)アミノ変性シリコーン化合物 0.1〜20質量%
(E)ジカルボン酸 15〜30質量%
(4)(B)親水性ジアミンが、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、及びN,N−ビス(3−アミノプロピル)メチルアミンからなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層を設けていることを特徴とする凸版印刷用印刷原版。
(A)ω−アミノ酸又はそのラクタム 40〜60質量%
(B)親水性ジアミン 15〜30質量%
(C)疎水性ジアミン 2〜 8質量%
(D)アミノ変性シリコーン化合物 0.1〜20質量%
(好ましくは両末端型ジアミノ変性シリコーン化合物)
(E)ジカルボン酸 15〜30質量%
さらに好ましくは、(D)アミノ変性シリコーンの配合量は0.5〜10質量%である。
インキ絡みは、輪転印刷機(三条機械製作所製、P−20)を用い、インキは紫外線硬化型インキ(T&K TOKA社製、UV161 藍S)を用いて評価した。被印刷体には、コート紙(リンテック株式会社製、グロスPW8K)を用いた。印刷速度は30m/分で行った。上記条件で、まず1000m印刷を行い、印刷サンプルを採取した。引き続き1000m印刷を行い、合計2000m印刷した後のサンプルを得た。評価する網点は、125,150,175LPIで1,5,10,20%の網点でインキ絡みを評価した。インキ絡みが皆無の場合“A”、インキ絡みが網点最端部のみできた場合“B”、インキ絡みが網点端部付近で発生した場合“C”、インキ絡みが網点全面に発生した場合“D”とした。
画像再現性は、175線ハイライト最小網点(%)及び最小細線(μm)で評価した。
175線ハイライト最小網点(%)は、ネガフィルム175線1〜5%の網点が保持されているかをニコン社製の万能投影機を用いて判定した。再現している面積が90%以上あれば網点が保持されていると判定し、その最小網点(%)で表示した。
最小細線(μm)は、ネガフィルムで30〜100μm幅の細線が再現できているかを20倍のルーペを用いて細線にヨレ(曲がり)が無いかで判定した。判定した細線の中でヨレが発生していない最も狭い幅の細線を再現した最小細線の幅(μm)で表示した。
シリコーン化合物ブリードアウトは、製版後の感光性樹脂凸版表面に平滑な表面を有するPETフィルムを押し当て、PETフィルムへの付着物の有無を評価した。
(A)成分のε−カプロラクタム52.2部、(B)成分のN,N’−ビスアミノ(3−アミノプロピル)ピペラジン〔以下、BAPPと略す〕23.0部、(C)成分の1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン〔以下、1,3−BACと略す〕3.7部、(D)成分のアミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、KF−8008、アミノ基当量5,700g/mol)0.5部、(E)成分としてアジピン酸20.6部、及び水100部を反応器に加え、充分な窒素置換を行った後に、密閉して徐々に加熱し、内圧が10kg/cm2に達した時点から反応器内の水を徐々に留出させて1時間で常圧に戻し、その後0.5時間常圧で反応させた。最高重合温度は210℃で比粘度1.84のポリアミドを得た。
ε−カプロラクタム50.8部、BAPP22.4部、1,3−BAC3.6部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、X−22−161B、アミノ基当量1500g/mol)3.0部、アジピン酸20.2部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム49.6部、BAPP21.9部、1,3−BAC3.5部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、X−22−161A、アミノ基当量800g/mol)5.0部、アジピン酸20.0部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム43.3部、BAPP19.1部、1,3−BAC3.0部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、KF−8010、アミノ基当量430g/mol)15.0部、アジピン酸19.6部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム44.3部、BAPP19.5部、1,3−BAC3.1部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、PAM−E、アミノ基当量130g/mol)10.0部、アジピン酸23.1部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム49.7部、BAPP21.9部、1,3−BAC3.5部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、KF−8004、アミノ基当量1500g/mol)5.0部、アジピン酸19.8部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム49.8部、BAPP21.9部、1,3−BAC3.5部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、KF−864、アミノ基当量3800g/mol)5.0部、アジピン酸19.8部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム43.1部、数平均分子量400のポリエチレングリコールの両末端にアクリロニトリルを付加し、これを水素還元して得たα,ω−ジアミノポリオキシエチレン29.8部、1,3−BAC7.7部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、X−22−161B、アミノ基当量1500g/mol)3.0部、アジピ
ン酸16.5部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム52.5部、BAPP23.1部、1,3−BAC3.7部、アミノ変性シリコーン化合物は加えず、アジピン酸20.7部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム49.5部、BAPP23.1部、1,3−BAC3.7部、シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、KF−96−100CS、アミノ未変性)3.0部、アジピン酸20.7部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
ε−カプロラクタム40.9部、BAPP16.5部、1,3−BAC2.6部、アミノ変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社、KF−8008、アミノ基当量5700g/mol)25.0部、アジピン酸15.0部とした以外は実施例1と同様にして目的の印刷版を得た。水溶性高分子化合物の詳細と評価結果を表1に示す。
Claims (5)
- 少なくとも水溶性高分子化合物、光重合性不飽和化合物、及び光重合開始剤を必須成分として含有する凸版印刷用感光性樹脂組成物であって、前記水溶性高分子化合物が、(A)ω−アミノ酸又はそのラクタム、(B)親水性ジアミン、(C)疎水性ジアミン、(D)アミノ変性シリコーン化合物、及び(E)ジカルボン酸の重縮合反応により得られる共重縮合体であること、及び(A)から(E)までの成分の合計量に対する(D)アミノ変性シリコーン化合物の割合が0.1〜20質量%であることを特徴とする凸版印刷用感光性樹脂組成物。
- (D)アミノ変性シリコーン化合物のアミノ基当量が、100g/mol〜10,000g/molの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物。
- (D)アミノ変性シリコーン化合物が両末端をアミノ変性したものであり、(A)から(E)までの成分の合計量に対するそれぞれの成分の割合が以下の割合であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物。
(A)ω−アミノ酸又はそのラクタム 40〜60質量%
(B)親水性ジアミン 15〜30質量%
(C)疎水性ジアミン 2〜 8質量%
(D)アミノ変性シリコーン化合物 0.1〜20質量%
(E)ジカルボン酸 15〜30質量% - (B)親水性ジアミンが、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、及びN,N−ビス(3−アミノプロピル)メチルアミンからなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の凸版印刷用感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層を設けていることを特徴とする凸版印刷用印刷原版。
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