JP5863086B1 - 水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物及びフレキソ印刷用感光性樹脂原版 - Google Patents
水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物及びフレキソ印刷用感光性樹脂原版 Download PDFInfo
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Abstract
Description
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(4)の構成からなるものである。
(1)少なくとも(a)ポリアミド及び/又はポリアミドブロック共重合体、(b)1つ以上の不飽和基を有する架橋剤、(c)光重合開始剤、及び(d)脂肪酸を含む水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物であって、
(d)脂肪酸が、炭素数12〜22の脂肪酸から選ばれる一種または二種以上の混合物であり、感光性樹脂組成物中の(d)脂肪酸の割合が0.5〜8.0重量%であることを特徴とする水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(2)(a)ポリアミドブロック共重合体が、アミド結合以外に、ウレア結合及び/又はウレタン結合を有することを特徴とする(1)に記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
(3)(1)または(2)に記載の水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から構成される感光性樹脂層、支持体、及びそれらを接着するための接着層を含むことを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
(4)UVインキ又はUVニスを用いたフレキソ印刷に用いることを特徴とする(3)に記載のフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
ε−カプロラクタム50部、N,N’−ビス(γ−アミノプロピル)ピペラジンアジペート56部、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート6.3部および水10部を反応器に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が10kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常圧で反応させた。最高重合温度は220℃であった。比粘度1.5の透明淡黄色のアルコール可溶性の両末端が実質的に第1級アミノ基であり、アミド結合がブロック状に結合した数平均分子量が約3,000のオリゴマーを得た。このオリゴマー46部をメタノール200部に溶解した後に、ポリプロピレングリコール(重量平均分子量:1000)1000部とヘキサメチレンジイソシアネート369部を反応させて得られた実質的に両末端にイソシアネート基を有する有機ジイソシアネート化合物9部を撹拌下徐々に添加した。両者の反応は、65℃、約15分で完了した。この溶液をテフロン(登録商標)コートしたシャーレに取り、メタノールを蒸発除去した後、減圧乾燥して、ポリアミドブロック共重合体(高分子化合物1)を得た。このポリアミドブロック共重合体は、比粘度が2.0であり、アミド結合からなる構造単位のブロック成分を82重量%含有し、アミド結合以外にウレア結合及びウレタン結合を含有する高分子化合物であった。
ε−カプロラクタム50部、N,N’−ビス(γ−アミノプロピル)ピペラジンアジペート56部、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート6.3部および水10部を反応器に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が10kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常圧で反応させた。最高重合温度は220℃であった。比粘度1.5の透明淡黄色のアルコール可溶性の両末端が実質的に第1級アミノ基であり、アミド結合がブロック状に結合した数平均分子量が約3,000のオリゴマーを得た。このオリゴマー46部をメタノール200部に溶解した後に、ポリエチレングリコール(重量平均分子量:400)400部とヘキサメチレンジイソシアネート369部を反応させて得られた実質的に両末端にイソシアネート基を有する有機ジイソシアネート化合物5部を撹拌下徐々に添加した。両者の反応は、65℃、約15分で完了した。この溶液をテフロン(登録商標)コートしたシャーレに取り、メタノールを蒸発除去した後、減圧乾燥して、ポリアミドブロック共重合体(高分子化合物2)を得た。このポリアミドブロック共重合体は、比粘度が2.1であり、アミド結合からなる構造単位のブロック成分を90重量%含有し、アミド結合以外にウレア結合及びウレタン結合を含有する高分子化合物であった。
ε−カプロラクタム55部、N,N’−ビス(γ−アミノプロピル)ピペラジンアジペート40部、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート7.5部および水100部を反応器に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が10kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常圧で反応させ、ポリアミド(高分子化合物3)を得た。このポリアミドの比粘度は2.4であり、アミド結合のみからなる高分子化合物であった。
紫外線吸収剤としてジヒドロチオ−p−トルイジン0.5部をジメチルアミノアセトアミド3.6部に溶解させて、ポリエステル樹脂溶液として“バイロン30SS”(東洋紡(株)製品、固形分濃度30%、分子量20000〜25000)100部、触媒として“U−CAT SA102”(サンアプロ(株)製品、DBU−オクチル酸塩組成物)0.2部をジオキサン0.7部に溶解して調合した。次に、多官能イソシアネートとして“コロネートL“(日本ポリウレタン工業(株)製品)10.2部を酢酸エチル1.4部で溶解させて調合し、接着剤組成物溶液を得た。この溶液を188μm厚みの透明ポリエステルフィルム支持体に均一に塗布し、120℃熱風乾燥機で1分間乾燥して塗膜20μmの透明な接着層を有する支持体部を得た。
125μmのポリエステルフィルム上に厚み2μmのポリビニルアルコール(AH−26、日本合成化学(株)製)の被膜をコートし、カバー部を作製した。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ベヘン酸5部、乳酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。
上記の支持体部の接着層に接して上記の感光性樹脂組成物を流延し、上記のカバー部の被膜側を感光性樹脂組成物に接するようにして、ラミネーター全厚みが1390μm、感光性樹脂層の厚みが932μmのシート状積層体の感光性樹脂版を作製した。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物2の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸5部、メタクリル酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物3の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸5部、メタクリル酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、パルミチン酸5部、乳酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物3の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ミリスチン酸5部、メタクリル酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ラウリン酸5部、乳酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、乳酸10部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物3の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、メタクリル酸10部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、カプリン酸5部、乳酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の55部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、リグノセリン酸5部、乳酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
水100部、トルエン10部に対して、NBRラテックス(日本ゼオン製:Nipol LX531B)を固形分が55部になるよう添加し、可塑剤としてN−エチルトルエンスルホン酸アミド9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部、ステアリン酸5部、乳酸5部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート25部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、ニーダーを用いて、混練りと水分の除去を行い、固形の感光性樹脂組成物を得た。
上記の支持体部の接着層に接して上記の感光性樹脂組成物を置きし、上記のカバー部の被膜側を感光性樹脂組成物に接するようにして、全厚みが1390μm、感光性樹脂層の厚みが932μmのシート状積層体になるよう100℃に加熱したヒートプレスにより感光性樹脂版を作製した。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表1に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の50部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてジエチレングリコール9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸1部、乳酸9部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてグリセリンジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物30部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表2に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の50部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてジエチレングリコール9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸3部、乳酸7部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてプロピレングリコールジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物30部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表2に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の50部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてジエチレングリコール9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸5部、乳酸5部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてグリセリンジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物30部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表2に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記高分子化合物1の50部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてジエチレングリコール9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸0.2部、乳酸9.8部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてグリセリンジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物30部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表2に示す。
(感光性樹脂版組成物の作製)
上記の高分子化合物1の50部をメタノール100部に65℃で加熱溶解し、可塑剤としてジエチレングリコール9.0部、1,4−ナフトキノン0.001部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を添加して30分撹拌溶解させた。その後、ステアリン酸10部、水18部、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール1部、光重合性不飽和化合物としてプロピレングリコールジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物30部を添加して30分撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。(感光性樹脂版の作製)は、実施例1と同様に行った。感光性樹脂組成物の詳細と評価結果を表2に示す。
生版を7日間以上保管した後に、125μmのポリエステルフイルムを剥離して検査ネガフイルムを真空密着させ、活性光線(光源Philips10R、365nmにおける照度9mW/cm2)を用いて感光性樹脂表面より高さ5cmの距離からステップガイドが16段を示す露光時間で照射した。
検査ネガフィルムの画像は
網点 150線 2%〜95%
独立点 直径200μm、300μmの点
独立細線 40μm、50μmの線
レリーフ深度 スリット幅300μmの線
ステップガイド 感度測定用グレイスケールネガフイルム
があるものを使用した。
評価結果は以下の基準で表示した。
○:画像が欠け、よれがなく網点、独立点、独立細線が再現され、
かつスリット幅300μmのスリット深度が50μm以上再現でき
たもの
×:画像が欠け、よれがなく網点、独立点、独立細線が再現されず、
かつスリット幅300μmのスリット深度が50μm以下で再現し
たもの
露光していない版において、上記ブラシ式ウォッシャー(、日本電子精機(株)制作JW−A2−PD型)で水道水を現像液にして、30℃での現像時間を指標に現像性を評価した。
評価結果は以下の基準で表示した。
○ :3分以内に現像できたもの
△ :3分超5分以内に現像できたもの
× :7分以内に現像できなかったもの
××:水道水で現像できなかったもの
生版を7日間以上保管した後に、125μmのポリエステルフイルムを剥離して150×100mmのベタ画像(150×100mmの全面露光可能な画像)があるネガフィルムを真空密着させ、活性光線(光源Philips10R、365nmにおける照度9mW/cm2)を用いて感光性樹脂表面より高さ5cmの距離からステップガイドが16段を示す露光時間で照射した。次にブラシ式ウォッシャー(120μmφナイロンブラシ、日本電子精機(株)制作JW−A2−PD型)で水道水を現像液にして、30℃で現像してレリーフ画像を得た。また、上記現像評価で×になったものは感光性樹脂組成物の作製に使用したメタノールを現像液として使用し、120μmφナイロンブラシを用いて20℃で現像を行った。その後、70℃で10分間、温風乾燥した後に同一の活性光線にて2分間後露光して得られた印刷用レリーフを作製した。更に、上記の現像性評価で××になったものは、感光性樹脂組成物の作製に使用したトルエンを現像液として使用し、120μmφナイロンブラシを用いて20℃で現像を行った。その後、70℃で10分間、温風乾燥した後に同一の活性光線にて2分間後露光して得られた印刷用レリーフを作製した。
評価結果は以下の基準で表示した。
○:3秒以内に転がったもの
△:3秒超10秒以内に転がったもの
×:転がるのに10秒以上かかったもの
生版を7日間以上保管した後に、125μmのポリエステルフイルムを剥離して150×100mmのベタ画像(150×100mmの全面露光可能な画像)があるネガフィルムを真空密着させ、活性光線(光源Philips10R、365nmにおける照度9mW/cm2)を用いて感光性樹脂表面より高さ5cmの距離からステップガイドが16段を示す露光時間で照射した。次にブラシ式ウォッシャー(120μmφナイロンブラシ、日本電子精機(株)制作JW−A2−PD型)で水道水を現像液にして、30℃で現像してレリーフ画像を得た。また、上記現像評価で×になったものは感光性樹脂組成物の作製に使用したメタノールを現像液として使用し、120μmφナイロンブラシを用いて20℃で現像を行った。その後、70℃で10分間、温風乾燥した後に同一の活性光線にて2分間後露光して得られた印刷用レリーフを作製した。
評価結果は以下の基準で表示した。
○:抜けの数が5個未満
△:抜けの数が5個以上10個未満
×:抜けの数が10個以上
実施例1に記載の生版を用いて、生版を7日間以上保管した後に、125μmのポリエステルフイルムを剥離して150×100mmのベタ画像(150×100mmの全面露光可能な画像)があるネガフィルムを真空密着させ、活性光線(光源Philips10R、365nmにおける照度9mW/cm2)を用いて感光性樹脂表面より高さ5cmの距離からステップガイドが16段を示す露光時間で照射した。次にブラシ式ウォッシャー(120μmφナイロンブラシ、日本電子精機(株)制作JW−A2−PD型)で水道水を現像液にして、30℃で現像してレリーフ画像を得た。その後、70℃で10分間、温風乾燥した後に同一の活性光線にて1分間後露光して得られたレリーフを作製した。その後、各種評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例1に記載の生版を用いて、生版を7日間以上保管した後に、125μmのポリエステルフイルムを剥離して150×100mmのベタ画像(150×100mmの全面露光可能な画像)があるネガフィルムを真空密着させ、活性光線(光源Philips10R、365nmにおける照度9mW/cm2)を用いて感光性樹脂表面より高さ5cmの距離からステップガイドが16段を示す露光時間で照射した。次にブラシ式ウォッシャー(120μmφナイロンブラシ、日本電子精機(株)制作JW−A2−PD型)で水道水を現像液にして、30℃で現像してレリーフ画像を得た。その後、70℃で10分間、温風乾燥した後に同一の活性光線にて2分間後露光し、さらに殺菌灯(パナソニック製、殺菌灯GL−40)にて2分間露光して得られた印刷用レリーフを作製した。その後、各種評価を行った。評価結果を表3に示す。
Claims (4)
- 少なくとも(a)ポリアミド及び/又はポリアミドブロック共重合体、(b)1つ以上の不飽和基を有する架橋剤、(c)光重合開始剤、及び(d)脂肪酸を含む水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物であって、
(d)脂肪酸が、炭素数12〜22の脂肪酸から選ばれる一種または二種以上の混合物であり、感光性樹脂組成物中の(d)脂肪酸の割合が0.5〜8.0重量%であることを特徴とする水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。 - (a)ポリアミドブロック共重合体が、アミド結合以外に、ウレア結合及び/又はウレタン結合を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷用感光性樹脂組成物。
- 請求項1または2に記載の水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物から構成される感光性樹脂層、支持体、及びそれらを接着するための接着層を含むことを特徴とするフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
- UVインキ又はUVニスを用いたフレキソ印刷に用いることを特徴とする請求項3に記載のフレキソ印刷用感光性樹脂原版。
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