JP2014069358A - レリーフ形成膜及びその製造方法、レリーフ印刷版原版及びその製造方法、並びに、レリーフ印刷版及びその製版方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平均傾斜Δaが0.001〜0.05の領域Aと、平均傾斜Δaが0.07〜0.45の領域Bとを有する少なくとも一表面を有するレーザー彫刻用レリーフ形成膜。(a)熱又は光硬化性樹脂組成物を基板上に塗設する塗設工程と、(b)該熱又は光硬化性樹脂組成物を熱又は光により硬化して硬化膜を形成する硬化膜形成工程と、(c)該硬化膜を上記基板から剥離する硬化膜剥離工程と、を含み、上記熱又は光硬化性樹脂組成物を塗設した上記基板が、表面の平均傾斜Δaが0.001〜0.07の領域Cと、平均傾斜Δaが0.10〜0.50の領域Dと、を有する基板であるレーザー彫刻用レリーフ形成膜の製造方法
【選択図】図1
Description
特許文献1には、(1)反応性樹脂組成物を調製する工程、(2)反応性樹脂組成物を離型体上にキャスティングする工程、(3)キャスティング膜を乾燥して離型体から剥離し、独立したシートを形成する工程、を少なくとも含むレーザー彫刻用フレキソ印刷版原版の製造方法が開示されている。
<1> 平均傾斜Δaが0.001〜0.05の領域Aと、平均傾斜Δaが0.07〜0.45の領域Bとを有する少なくとも一表面を有することを特徴とするレリーフ形成膜、
<2> 熱又は光硬化性樹脂組成物の硬化物からなる、<1>に記載のレリーフ形成膜、
<3> <1>又は<2>に記載のレリーフ形成膜を有するレリーフ印刷版原版、
<4> (a)熱又は光硬化性樹脂組成物を基板上に塗設する塗設工程と、(b)該熱又は光硬化性樹脂組成物を熱又は光により硬化して硬化膜を形成する硬化膜形成工程と、(c)該硬化膜を上記基板から剥離する硬化膜剥離工程と、を含み、上記熱又は光硬化性樹脂組成物を塗設した上記基板が、表面の平均傾斜Δaが0.001〜0.07の領域Cと、平均傾斜Δaが0.10〜0.50の領域Dと、を有する基板であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載のレリーフ形成膜の製造方法、
<5> 上記(a)工程は、熱又は光硬化性樹脂組成物をシート状に基板上に塗設して熱又は光硬化性樹脂組成物シートを作製する工程であり、熱又は光硬化性樹脂組成物シートの端部が基板の領域C上にあり、該熱又は光硬化性樹脂組成物シートの中央部が上記基板の領域D上にある<4>に記載のレリーフ形成膜の製造方法、
<6> 上記基板が樹脂フィルムである<4>又は<5>に記載のレリーフ形成膜の製造方法、
<7> 上記基板が金属板である<4>又は<5>に記載のレリーフ形成膜の製造方法、
<8> 上記基板の表面の少なくとも一部がサンドブラスト処理された、<4>〜<7>のいずれか1つに記載のレリーフ形成膜の製造方法。
<9> 上記光又は熱硬化性樹脂組成物が、バインダー及び光熱変換剤を含有する、<4>〜<8>のいずれか1つに記載のレリーフ形成膜の製造方法、
<10> <4>〜<9>のいずれか1つに記載の製造方法により得られたレリーフ形成膜の、前記基板と接触していた面とは反対側の面と、支持体と、を接着する接着工程を含むレリーフ印刷版原版の製造方法、
<11> <10>に記載の製造方法により得られたレリーフ印刷版原版、
<12> <3>又は<11>に記載のレリーフ印刷版原版をレーザー彫刻し、レリーフ層を形成する彫刻工程、を含むレリーフ印刷版の製版方法、
<13> 上記レーザー彫刻を半導体レーザーにより行う、<12>に記載のレリーフ印刷版の製版方法、
<14> <12>又は<13>に記載のレリーフ印刷版の製版方法により製造されたレリーフ層を有するレリーフ印刷版。
なお、本発明において、数値範囲を表す「下限〜上限」の記載は、「下限以上、上限以下」を表し、「上限〜下限」の記載は、「上限以下、下限以上」を表す。すなわち、上限及び下限を含む数値範囲を表す。また、「(a)熱又は光硬化性樹脂組成物を基板上に塗設する塗設工程」等を単に「工程a」等ともいう。
また、「質量部」及び「質量%」は、それぞれ、「重量部」及び「重量%」と同義である。
また、本発明のレリーフ形成膜の製造方法は、(a)熱又は光硬化性樹脂組成物を基板上に塗設する塗設工程と、(b)該熱又は光硬化性樹脂組成物を熱又は光により硬化して硬化膜を形成する硬化膜形成工程と、(c)該硬化膜を上記基板から剥離する硬化膜剥離工程と、を含み、上記熱又は光硬化性樹脂組成物を塗設した上記基板が、表面の平均傾斜Δaが0.001〜0.07の領域Cと、平均傾斜Δaが0.10〜0.50の領域Dと、を有する基板であることを特徴とする。
本発明のレリーフ形成膜は、レーザー彫刻用レリーフ形成膜として特に好適である。すなわち、レーザーによる直描式のレリーフ印刷版原版のレリーフ形成膜として特に好適である。以下の説明において、レーザー彫刻用のレリーフ形成膜、レーザー彫刻用のレリーフ印刷版原版及びその製造方法、並びに、レーザー彫刻によるレリーフ印刷版の製版方法について説明するが、本発明はこれに限定されず、レーザー彫刻用以外にも使用できることはいうまでもない。
すなわち、本発明のレリーフ形成膜は、表面に凹凸形状が付与された、平均傾斜が0.07〜0.45の領域Bと、平滑である、平均傾斜が0.001〜0.05の領域Aとを有することにより、インキ着肉性に優れると共に、作製時において基板からの剥離性に優れ、膜全体の破断、欠陥の発生が抑制される。
中でも、適切な支持体上に設けられるレリーフ形成層の形成に適用することが好ましい態様である。
本発明のレリーフ形成膜(以下、単にレリーフ形成膜ともいう。)は、平均傾斜Δaが0.001〜0.05の領域Aと、平均傾斜Δaが0.07〜0.45の領域Bとを有する少なくとも一表面を有することを特徴とする。領域A及び領域Bを有する面は、一面でもよく、両面でもよいが、製造上の観点から一面であることが好ましい。
また、領域A及び領域Bを有する面は、レーザー彫刻等が施される画像形成面であることが好ましい。
図1は、レリーフ形成膜に設けられた領域A及び領域Bの好ましい例を示す模式図である。
図1に示すように、レリーフ形成膜が長尺状である場合、図1(a)に示すように、レリーフ形成膜10の幅方向の少なくとも一端が領域A(図中A)であることが好ましく、また、図1(b)に示すように、レリーフ形成膜10の幅方向の両端が領域A(図中A)であることがより好ましい。また、レリーフ形成膜の幅方向中央部は、領域Bであることが好ましい。硬化膜の剥離を開始する起点である、膜端部に領域Aを設けることにより、剥離時の膜の破断、欠陥の発生が抑制される。
領域Aのそれぞれの幅は特に限定されないが、レリーフ形成膜が長尺状である場合、レリーフ形成膜の幅を100%としたとき、1%〜30%であることが好ましく、2%〜15%であることがより好ましく、3%〜10%であることが好ましい。すなわち、レリーフ形成膜の向かい合う2辺に沿って領域Aが設けられ、2つの領域Aの幅が、それぞれ上記範囲内であることが好ましい。
レリーフ形成膜のうち、レーザー彫刻等が施され、印刷に供される領域は、領域Bであることが好ましい。なお、領域Aは、レリーフ印刷版原版としたときには、端部の非印刷領域としたり、円筒状の印刷版としたときの重ね代など、印刷領域ではない部分とすることが好ましい。また、印刷版原版とする際には領域Aを切除して、領域Bのみを支持体と接着させて、印刷版原版としてもよい。
領域Aの平均傾斜Δaが上記範囲内であると、良好な基板からの剥離性が得られるので好ましい。
領域Aの平均傾斜Δaは、0.002〜0.03であることが好ましく、0.003〜0.02であることがより好ましく、0.004〜0.01であることが更に好ましい。
領域Bの平均傾斜Δaが上記範囲内であると、インク着肉性に優れるので好ましい。
領域Bの平均傾斜Δaは、0.1〜0.4であることが好ましく、0.15〜0.35であることがより好ましく、0.2〜0.3であることが更に好ましい。
平均傾斜Δaは、接触式表面粗さ計(サーフコーダーSE3300、(株)小坂研究所)により測定され、カットオフ値0.8mm、測定長さ5mm、送りスピード0.1mm/sec、倍率5,000倍にて測定される。
本発明のレリーフ形成膜の製造方法は、(a)熱又は光硬化性樹脂組成物を基板上に塗設する塗設工程と、(b)該熱又は光硬化性樹脂組成物を熱又は光により硬化して硬化膜を形成する硬化膜形成工程と、(c)該硬化膜を上記基板から剥離する硬化膜剥離工程と、を含み、上記熱又は光硬化性樹脂組成物を塗設した上記基板が、表面の平均傾斜Δaが0.001〜0.07の領域Cと、平均傾斜Δaが0.10〜0.50の領域Dと、を有する基板であることが好ましい。
平均傾斜Δaが0.001〜0.07の領域C上で硬化した硬化膜は、領域Cの表面形状が転写され、硬化膜表面の平均傾斜Δaが0.001〜0.05の領域Aとなる。一方、平均傾斜Δaが0.10〜0.50の領域D上で硬化した硬化膜は、領域Dの表面形状が転写され、硬化膜表面の平均傾斜Δaが0.07〜0.45の領域Bとなる。
また、基材が長尺状ではなく、四角形状である場合にも、長辺の少なくとも1つに沿って、領域Cが設けられていることが好ましく、対向する長辺の両方に沿って、領域Cが設けられていることがより好ましい。
すなわち、硬化膜の剥離を開始する起点となる部分の基材表面を平滑な領域Cとし、その余の部分の基材表面を領域Dとすることが好ましい。
領域Cの平均傾斜Δaは、0.002〜0.05であることがより好ましく、更に好ましくは0.003〜0.03である。
領域Dの平均傾斜Δaは、0.15〜0.40であることがより好ましく、更に好ましくは0.20〜0.30である。
領域C及び領域Dの平均傾斜Δaは、領域A及び領域Bの平均傾斜の定義と同様であり、測定方法も同様である。
また、硬化性樹脂組成物を塗設する基板の別の好ましい形態として、金属板が挙げられる。金属の材質としてはいかなるものでもよく、表面がめっき、或いはコーティング処理をされていてもよい。好ましい材質としては、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス等が挙げられ、より好ましくはステンレスである。
基板の形状は特に限定されず、板状でもよいし、無端ベルト状でもよい。これらの中でも、工業的に製造する場合には、無端ベルト状であることが好ましい。
樹脂フィルム又は金属板の表面に凹凸形状を付与する方法として、好ましくはサンドブラスト処理及び化学エッチング処理が挙げられ、サンドブラスト処理が特に好ましい。
サンドブラスト処理の場合に、塗設基板の表面の凹凸を、領域を分けて形成する方法としては、例えば表面処理をする基板の一部にマスキングを行い、その部分をサンドブラスト処理しないで残す方法が挙げられる。具体的には、邪魔板の挿入や基板をマスキングテープやマスキングインキ等でマスクする方法が好ましい。
化学エッチング処理の場合にも、マスキングインキで表面凹凸付与しない部分をマスクすることができる。
以下、それぞれの工程について詳述する。
塗設工程では、予め調製した硬化性樹脂組成物を、基板上に塗設して、硬化性樹脂組成物シート(ウェット膜)を形成する。レリーフ形成膜の膜厚制御の観点から、膜厚精度の高い硬化性樹脂組成物シートを形成することが好ましい。
硬化性樹脂組成物は、幅方向に組成物が均一に広がるように設計された口金を介して吐出することも好ましく、このような口金としては、Tダイ、コートハンガーダイ、フィシュテールダイ、スリットコーターが例示される。この場合、流れ方向に均一な膜厚精度を得るため、基板又は口金を一定速度で搬送することが好ましい。
また、基板の端にスペーサー(枠)を設置した状態で、硬化性樹脂組成物を流延することで基板上に塗設してもよい。
本発明において使用される光又は熱硬化性樹脂組成物(硬化性樹脂組成物)について詳述する。
本発明において、光又は熱硬化性組成物は、光又は熱により硬化するものであれば特に限定されないが、熱により硬化することがより好ましい。熱により硬化させることにより、溶剤除去しながら同時に硬化反応を進行させることができ、光照射装置を必要としない点から好ましい。また、黒色顔料を含有する場合等、光透過性が低い硬化性樹脂組成物を使用した場合であっても、十分に硬化させることができる。
(成分A)バインダーポリマー
バインダーポリマーは、硬化性樹脂組成物に含有される高分子成分であり、一般的な高分子化合物を適宜選択し、1種を単独使用するか、又は、2種以上を併用することができる。特に、硬化性樹脂組成物を印刷版原版に用いる際は、レーザー彫刻性、インキ受与性、彫刻カス分散性などの種々の性能を考慮して選択することが好ましい。
バインダーポリマーとしては、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリイミド樹脂、ヒドロキシエチレン単位を含む親水性ポリマー、アクリル樹脂、アセタール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマーなどから選択して用いることができる。
例えば、レーザー彫刻感度の観点からは、露光或いは加熱により熱分解する部分構造を含むポリマーが好ましい。このようなポリマーは、特開2008−163081号公報の段落0038に記載されているものが好ましく挙げられる。また、例えば、柔軟で可撓性を有する膜形成が目的とされる場合には、軟質樹脂や熱可塑性エラストマーが選択される。特開2008−163081号公報の段落0039〜0040に詳述されている。更に、硬化性樹脂組成物の調製の容易性、得られたレリーフ印刷版における油性インクに対する耐性向上の観点から、親水性又は親アルコール性ポリマーを使用することも好ましい。親水性ポリマーとしては、特開2008−163081号公報の段落0041に詳述されているものを使用することができる。
また、本発明において、硬化性樹脂組成物が成分B−1を含有する場合、バインダーポリマーとして、上記反応性官能基を有するバインダーポリマーを含有することがより好ましく、ヒドロキシル基を有するバインダーポリマーを含有することが更に好ましい。
上記反応性官能基は、ポリマー分子中のいずれかに存在すればよいが、鎖状ポリマーの側鎖に存在することが好ましい。このようなポリマーとしては、ビニル共重合体(ポリビニルアルコールやポリビニルアセタールなどのビニルモノマーの共重合体及びその誘導体)やアクリル樹脂(ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系モノマーの共重合体及びその誘導体)が好ましく例示できる。
成分Aとしては、特に、(成分A−1)ヒドロキシル基を有するバインダーポリマーが好ましく用いられる。以下に説明する。
硬化性樹脂組成物におけるバンインダーポリマーとしては、(成分A−1)ヒドロキシル基を有するバインダーポリマー(以下、「特定ポリマー」ともいう。)が好ましい。この特定ポリマーは、水不溶であって、かつ、炭素数1〜4のアルコールに可溶であることが好ましい。成分A−1として、水性インキ適性とUVインキ適性を両立しつつ、かつ彫刻感度が高く皮膜性も良好であるレリーフ形成層を与える硬化性樹脂組成物には、ポリビニルアセタール及びその誘導体、側鎖にヒドロキシル基を有するアクリル樹脂、及び、側鎖にヒドロキシル基を有するエポキシ樹脂等が好ましく挙げられる。
ガラス転移温度が室温(20℃)以上のポリマーを用いる場合、特定ポリマーは常温ではガラス状態をとるが、このためゴム状態をとる場合に比較して、熱的な分子運動はかなり抑制された状態にある。レーザー彫刻においては、レーザー照射時に、赤外線レーザーが付与する熱に加え、所望により併用される(成分D)700〜1,300nmの波長の光を吸収可能な光熱変換剤の機能により発生した熱が、周囲に存在する特定ポリマーに伝達され、これが熱分解、消散して、結果的に彫刻されて凹部が形成されると推定される。
特定ポリマーを用いた場合、特定ポリマーの熱的な分子運動が抑制された状態の中に光熱変換剤が存在すると特定ポリマーへの熱伝達と熱分解が効果的に起こるものと考えられ、このような効果によって彫刻感度が更に増大したものと推定される。
(1)ポリビニルアセタール及びその誘導体
ポリビニルアセタールは、ポリビニルアルコール(ポリ酢酸ビニルを鹸化して得られる。)を環状アセタール化することにより得られる化合物である。また、ポリビニルアセタール誘導体は、上記ポリビニルアセタールを変性したり、他の共重合成分を加えたものである。
ポリビニルアセタール誘導体中のアセタール含量(原料の酢酸ビニルモノマーの総モル数を100%とし、アセタール化されるビニルアルコール単位のモル%)は、30〜90%が好ましく、50〜85%がより好ましく、55〜78%が特に好ましい。
ポリビニルアセタール誘導体中のビニルアルコール単位としては、原料の酢酸ビニルモノマーの総モル数に対して、10〜70モル%が好ましく、15〜50モル%がより好ましく、22〜45モル%が特に好ましい。
また、ポリビニルアセタールは、その他の成分として、酢酸ビニル単位を有していてもよく、その含量としては0.01〜20モル%が好ましく、0.1〜10モル%が更に好ましい。ポリビニルアセタール誘導体は、更に、その他の共重合単位を有していてもよい。
ポリビニルアセタールとしては、ポリビニルブチラール、ポリビニルプロピラール、ポリビニルエチラール、ポリビニルメチラールなどが挙げられる。中でも、ポリビニルブチラール誘導体(PVB)が好ましい。
ポリビニルブチラールは、通常、ポリビニルアルコールをブチラール化して得られるポリマーである。また、ポリビニルブチラール誘導体を用いてもよい。
ポリビニルブチラール誘導体の例として、水酸基の少なくとも一部をカルボキシル基等の酸基に変性した酸変性PVB、水酸基の一部を(メタ)アクリロイル基に変性した変性PVB、水酸基の少なくとも一部をアミノ基に変性した変性PVB、水酸基の少なくとも一部にエチレングリコールやプロピレングリコール及びこれらの複量体を導入した変性PVB等が挙げられる。
ポリビニルアセタールの分子量としては、彫刻感度と皮膜性のバランスを保つ観点で、重量平均分子量として5,000〜800,000であることが好ましく、8,000〜500,000であることがより好ましい。更に、彫刻カスのリンス性向上の観点からは、50,000〜300,000であることが特に好ましい。
ポリビニルブチラールの構造は、以下に示す通りであり、これらの構成単位を含んで構成される。
彫刻感度と皮膜性とのバランスの観点から、ポリビニルブチラール及びその誘導体の重量平均分子量は、5,000〜800,000が好ましく、8,000〜500,000がより好ましく、彫刻カスのリンス性向上の観点からは、50,000〜300,000が特に好ましい。
PVB誘導体を特定ポリマーとして用いてレリーフ形成層を製膜する際には、溶剤に溶かした溶液をキャストし乾燥させる方法が、膜表面の平滑性の観点で好ましい。
特定ポリマーとして用いることができるアクリル樹脂としては、公知のアクリル単量体を用いて得るアクリル樹脂であって、分子内にヒドロキシル基を有するものであればよい。
ヒドロキシル基を有するアクリル樹脂の合成に用いられるアクリル単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸エステル類、クロトン酸エステル類(メタ)アクリルアミド類であって分子内にヒドロキシル基を有するものが好ましい。このような単量体の具体例としては例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び「メタアクリル」のいずれか一方、又は、その両方を含む語であり、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリル」及び「メタアクリル」のいずれか一方、又は、その両方を含む語である。
更に、ウレタン基やウレア基を有するアクリル単量体を含んで構成される変性アクリル樹脂も好ましく使用することができる。
これらの中でも、水性インキ耐性の観点で、ラウリル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート類、t−ブチルシクロヘキシルメタクリレートなど脂肪族環状構造を有する(メタ)アクリレート類が特に好ましい。
また、特定ポリマーとして、フェノール類とアルデヒド類を酸性条件下で縮合させた樹脂であるノボラック樹脂を用いることができる。
好ましいノボラック樹脂としては、例えばフェノールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、m−クレゾールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、p−クレゾールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、o−クレゾールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、オクチルフェノールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、m−/p−混合クレゾールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、フェノール/クレゾール(m−,p−,o−又はm−/p−,m−/o−,o−/p−混合のいずれでもよい)の混合物とホルムアルデヒドから得られるノボラック樹脂などが挙げられる。
これらのノボラック樹脂は、重量平均分子量が800〜200,000で、数平均分子量が400〜60,000のものが好ましい。
特定ポリマーとして、ヒドロキシル基を側鎖に有するエポキシ樹脂を用いることも可能である。好ましい具体例としては、ビスフェノールAとエピクロヒドリンの付加物を原料モノマーとして重合して得られるエポキシ樹脂が好ましい。
これらのエポキシ樹脂は、重量平均分子量が800〜200,000であり、かつ、数平均分子量が400〜60,000のものが好ましい。
本発明における特定ポリマーに含まれるヒドロキシル基の含有量は、上記いずれの態様のポリマーにおいても、0.1〜15mmol/gであることが好ましく、0.5〜7mmol/gであることがより好ましい。
本発明において、成分Aとして、(成分A−2)親水性ポリマーを使用することも好ましい。
親水性ポリマーとは、水に溶解又は膨潤するポリマーを意味する。親水性の樹脂は概して油性インキに対して耐性があり、好ましく使用される。このような樹脂として、例えばヒドロキシエチレンを含む親水性ポリマー、セルロースをはじめとする親水性官能基を有する多糖類、ポリアクリル酸ナトリウムのような酸性官能基が中和された塩構造やアミノ基が中和された塩構造やオニウム構造を含むアクリル樹脂、ポリエチレンオキサイドの如き親水性基を導入したポリアミド樹脂、ゼラチンなどが挙げられる。
良好な親水性を示す点で、ヒドロキシエチレンを含む親水性ポリマー、アミノ基又はカルボン酸基/スルホン酸基/硫酸基及びこれらが中和された塩構造などの極性基含有セルロース、アミノ基又はカルボン酸基/スルホン酸基/硫酸基及びこれらが中和された塩構造などの極性基含有アクリル樹脂、ポリアミド樹脂が好ましい。
より好ましくは、ヒドロキシエチレンを含む親水性ポリマー、アミノ基又はカルボン酸基/スルホン酸基/硫酸基及びこれらが中和された塩構造などの極性基含有アクリル樹脂、ポリアミド樹脂が好ましく、特に好ましくはポリビニルアルコール類、ポリアミド樹脂である。特に好ましくはポリビニルアルコール誘導体(PVA誘導体)である。
PVA誘導体としては、特に好ましくはポリビニルアルコール及びビニルアルコール/酢酸ビニル共重合体(部分鹸化ポリビニルアルコール)を例示することができ、これらの変性体もこれに該当する。
親水性ポリマーとして単独のポリマーを用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。
親水性ポリマーとして、特にPVA誘導体とヒドロキシエチレン単位を含まない親水性ポリマーを併用することが好ましい。上記ヒドロキシエチレン単位を含まない親水性ポリマーを非PVA誘導体とも記す。
親水性ポリマーについては、特開2009−226946号公報の段落0039〜0044記載が参照される。
本発明において、硬化性樹脂組成物は、(成分B)架橋剤を含有することが好ましい。架橋剤によりレリーフ形成膜に架橋構造が導入されることで、耐刷性に優れたレリーフ形成層が得られる。
(成分B)架橋剤としては、(成分B−1)加水分解性シリル基及び/又はシラノール基を有する化合物、(成分B−2)多官能エチレン性不飽和化合物、又は、(成分B−3)エポキシ環、オキセタン環及び五員環カーボネートよりなる群から選ばれた環状構造を2以上有する化合物を含むことが好ましい。
(成分B−1)加水分解性シリル基及び/又はシラノール基を有する化合物としては、従来、シランカップリング剤として公知の各種の化合物を使用することができ、例えば、特開2012−116008号公報の段落0027〜0054の記載が参照できる。
成分(B−2)多官能エチレン性不飽和化合物は、末端エチレン性不飽和化合物を少なくとも2つ有する化合物から適宜選択して用いることができる。このような化合物群は当該産業分野において広く知られており、本発明において、これらを特に制限なく用いることができる。(成分B−2)多官能エチレン性不飽和化合物としては、特開2012−116008号公報の段落0055〜0074の記載が参照できる。
また、(成分B)架橋剤として、(成分B−3)エポキシ環、オキセタン環及び五員環カーボネートよりなる群から選ばれた環状構造を2以上有する化合物を使用してもよく、例えば、特開2012−116008号公報の段落0075〜0095が参照できる。
これらの中でも、成分Bとして成分B−1及び/又は成分B−2を含有することが好ましく、少なくとも成分B−2を含有することがより好ましい。
成分Bの硬化性樹脂組成物中の含有量は、全固形分に対し0.1〜80質量%であることが好ましく、1〜40質量%であることがより好ましく、5〜30質量%であることが更に好ましい。
本発明において、硬化性樹脂組成物は、(成分C)架橋触媒を含有することが好ましい。本発明に用いることができる(成分C)架橋触媒としては、(成分C−1)アルコール交換反応触媒、(成分C−2)重合開始剤、又は、(成分C−3)成分B−3と反応して架橋構造を形成しうる硬化剤を含むことが好ましい。
成分Bとして(成分B−1)加水分解性シリル基及び/又はシラノール基を有する化合物を使用する場合、(成分C−1)アルコール交換反応触媒を含有することが好ましい。アルコール交換反応触媒は、シランカップリング反応において一般に用いられる反応触媒であれば、限定なく適用できる。アルコール交換反応触媒としては、酸性触媒又は塩基性触媒、及び、金属錯体触媒が挙げられ、例えば、特開2012−116008号公報の段落0098〜0111の記載が参照できる。
重合開始剤については、例えば、特開2012−116008号公報の段落0111〜0118の記載が参照できる。
成分Cの含有量としては、硬化性樹脂組成物の全固形分量に対し、0.01〜40質量%であることが好ましく、0.05〜30質量%であることがより好ましく、0.1〜20質量%であることが更に好ましい。
(成分D)光熱交換剤
(成分D)光熱交換剤は、レーザーの光を吸収し、発熱することで、レーザー彫刻時の硬化物の熱分解を促進すると考えられる。このため、彫刻に使用するレーザー波長の光を吸収する光熱変換剤を選択することが好ましい。光熱変換剤としては、700〜1,300nmに極大吸収波長を有する化合物を用いることが好ましく、各種の染料又は顔料が用いられる。これらの中でも、カーボンブラックを使用することが好ましい。光熱変換剤としては、特開2012−116008号公報の段落0132〜0144の記載が参照できる。
本発明において、硬化性樹脂組成物は、成分Dの含有量は、その分子固有の分子吸光係数の大きさにより大きく異なるが、硬化性樹脂組成物の全固形分に対し、0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましく、0.1〜5質量%が更に好ましい。
本発明において、硬化性樹脂組成物は、フレキソ版としての柔軟性を付与するという観点から、(成分E)可塑剤を含有することが好ましい。可塑剤としては、高分子の可塑剤として公知のものを用いることができ、限定されないが、例えば、高分子大辞典(初版、1994年、丸善(株)発行)の第211〜220頁に記載のアジピン酸誘導体、アゼライン酸誘導体、ベンゾイル酸誘導体、クエン酸誘導体、エポキシ誘導体、グリコール誘導体、炭化水素及び誘導体、オレイン酸誘導体、リン酸誘導体、フタル酸誘導体、ポリエステル系、リシノール酸誘導体、セバシン酸誘導体、ステアリン酸誘導体、スルホン酸誘導体、テルペン及び誘導体、トリメリット酸誘導体が挙げられる。これらの中でも、ガラス転移温度を低下させる効果の大きさという観点から、アジピン酸誘導体、クエン酸誘導体及びリン酸誘導体が好ましい。
アジピン酸誘導体としては、アジピン酸ジブチル、アジピン酸2−ブトキシエチルが好ましい。クエン酸誘導体としては、クエン酸トリブチルが好ましい。リン酸誘導体としては、リン酸トリブチル、リン酸トリ2−エチルヘキシル、リン酸トリブトキシエチル、リン酸トリフェニル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸t−ブチルフェニル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニル等が挙げられる。
可塑剤については、特開2012−116008号公報の段落0145〜0146の記載が参照できる。
本発明において、硬化性樹脂組成物は、成分Eを1種のみ用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明において、硬化性樹脂組成物における成分Eの含有量は、ガラス転移温度を室温以下に低下させるという観点から、固形分換算で、硬化性樹脂組成物の総質量を100質量%として、1〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、20〜45質量%が更に好ましい。
本発明において、硬化性樹脂組成物は、溶剤を含有していてもよい。
本発明において、硬化性樹脂組成物を調製する際に用いる溶剤は、各成分の溶解性の観点から選択すればよい。溶剤としては、非プロトン性の有機溶剤及びプロトン性の溶剤が例示され、バインダーを始めとする各種成分の溶解性を考慮して適宜選択することが好ましい。具体的には、例えばバインダーとして親水性のポリビニルアルコールを使用した場合には、プロトン性有機溶剤を選択することが好ましく、ポリビニルアルコールに比べて疎水的であるポリビニルブチラールを使用する場合には、非プロトン性の有機溶剤を主として使用することが好ましい。
非プロトン性の有機溶剤の好ましい具体例としては、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシドが挙げられる。
プロトン性溶剤の好ましい具体例としては、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオールが挙げられる。
本発明において、硬化性組成物は、上記の成分A〜成分Fに加え、他の成分を含有してもよく、例えば、重合禁止剤、充填剤、着色剤、共増感剤、香料、単官能エチレン性不飽和化合物等が例示される。
これらの添加剤については、特開2012−116008号公報の段落0147〜0156、0179〜0180が参照できる。
硬化性樹脂組成物の調製は、加温しながら行ってもよく、例えば成分Aを溶剤に溶解する際には加温し、反応性を有する成分B−2や成分C−2を添加した後は、熱重合を防止する観点から、90℃以下程度とすることが好ましい。
本発明において、(a)塗設工程の後に、(b)熱又は光硬化性樹脂組成物を熱又は光により硬化した硬化膜を形成する硬化膜形成工程を有することが好ましい。
硬化膜形成工程では、硬化性樹脂組成物が含有する溶剤を揮発させて乾燥させると共に、硬化性樹脂組成物に架橋を導入することで硬化させることが好ましい。硬化膜形成工程は、熱により溶剤を揮発させて乾燥させると共に、熱により架橋反応を生起させることが好ましい。
硬化させることで、第1にレーザー彫刻後形成されるレリーフがシャープになり、第2にレーザー彫刻の際に発生する彫刻カスの粘着性が抑制されるという利点がある。
なお、硬化性樹脂組成物が光硬化性である場合には、加熱してある程度の溶剤を乾燥させた後に光の照射を行うことが好ましい。
溶剤の乾燥は、溶剤の沸点未満の温度で行うことが好ましい。溶剤の突沸によるシート中の気泡の発生が抑制されるので好ましい。
加熱手段としては、印刷版原版を熱風オーブンや遠赤外オーブン内で所定時間加熱する方法や、加熱したロールに所定時間接する方法が挙げられる。
硬化性樹脂組成物が光重合開始剤を含有する場合には、光重合開始剤のトリガーとなる活性光線を照射することで、レリーフ形成層を架橋(硬化)することができる。
光は、硬化性樹脂組成物シートの全面に行うのが一般的である。光(「活性光線」ともいう。)としては可視光、紫外光、及び電子線が挙げられるが、紫外光が最も一般的である。基板側を裏面とすれば、表面に光を照射するだけでもよいが、基板が活性光線を透過する透明なフィルムであれば、更に裏面からも光を照射することが好ましい。表面からの照射は、保護フィルムが存在する場合、これを設けたまま行ってもよいし、保護フィルムを剥離した後に行ってもよい。酸素の存在下では重合阻害が生じる恐れがあるので、硬化性呪詛生物シートに塩化ビニルシートを被せて真空引きした上で、活性光線の照射を行ってもよい。
後述する剥離工程の後に、後加熱や、後光照射を行って、完全に硬化させてもよい。
なお、溶剤の揮発は、基材とは反対側の面のみで行われ、基材上では揮発効率が低いことから、硬化工程を硬化膜が剥離可能な程度に留めることも好ましい。
本発明において、レリーフ形成膜の製造方法は、(c)硬化膜を基板から剥離する硬化膜剥離工程を有することが好ましい。
硬化膜は、上述するように、完全に硬化及び乾燥が行われている必要はなく、独立膜として剥離可能な程度に硬化及び/又は乾燥が行われていればよい。剥離時における硬化膜の強度は、6N/cm以上であることが好ましく、10N/cm以上であることがより好ましい。剥離時の硬化膜強度を上記範囲内とすることにより、硬化膜の破断や欠陥の発生が抑制される。
上述するように、(c)工程において、剥離を開始する起点である膜端部が、基板の領域C上に設けられていることが好ましい。
剥離スピードや剥離温度は特に限定されず、硬化膜の破断や欠陥の発生が抑制できる範囲で、適宜選択すればよい。
本発明において、硬化膜剥離工程の後に、更に、後硬化工程を有していてもよい。後硬化工程では、追加の溶剤除去、追加の加熱による硬化、及び、追加の光照射による硬化よりなる群から選択される少なくとも1つが行われる。これらは単独で行ってもよいし、2つ以上を組合わせて行ってもよい。
(レリーフ印刷版原版)
本発明のレリーフ印刷版原版の第1の実施態様は、本発明のレリーフ形成膜からなるレリーフ形成層を有する。
また、本発明のレリーフ印刷版原版の第2の実施態様は、本発明のレリーフ形成膜の製造方法により得られたレリーフ形成膜をレリーフ形成層として有する。
上記レリーフ印刷版原版をレーザー彫刻等して、レリーフ形成面に画像様の凹凸を形成することにより「レリーフ印刷版」が作製される。
また、本発明において「レリーフ層」とは、レリーフ印刷版におけるレーザーにより彫刻等された層、すなわち、画像様の凹凸を形成後の上記レリーフ形成層をいう。
レリーフ印刷版原版は、必要により更に、支持体とレリーフ形成層との間に接着層を、また、レリーフ形成層上にスリップコート層、保護フィルムを有していてもよい。
レリーフ形成層は、上記本発明のレリーフ形成膜からなる層である。
レリーフ形成層は、通常、後述する支持体上に設けられるが、製版、印刷用の装置に備えられたシリンダーなどの部材表面に直接形成したり、そこに配置して固定化したりすることもでき、必ずしも支持体を必要としない。
本発明において、支持体は、可撓性を有し、かつ、寸法安定性に優れた材料が好ましく用いられ、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリエチレンナフタレートフィルム(PEN)、ポリブチレンテレフタレートフィルム、或いはポリカーボネートを好ましく挙げることができる。支持体の厚みは50μm以上350μm以下、好ましくは100μm以上250μm以下が原版の機械的特性、形状安定性或いは印刷版製版時の取り扱い性等から好ましい。また、必要により、支持体とレリーフ形成樹脂層との接着を向上させるために、この種の目的で従来から使用されている公知の接着剤を表面に設けてもよい。
また、本発明で用いる支持体の表面に物理的、化学的処理を行うことにより、レリーフ形成層或いは接着剤層との接着性を向上させることができる。物理的処理方法としては、サンドブラスト法、粒子を含有した液体を噴射するウエットブラスト法、コロナ放電処理法、プラズマ処理法、紫外線或いは真空紫外線照射法などを挙げることができる。また、化学的処理方法としては、強酸・強アルカリ処理法、酸化剤処理法、カップリング剤処理法などである。
本発明において、レリーフ印刷版原版の製造方法は、レリーフ形成膜の上記基板と接触していた面とは反対側の面と、支持体と、を接着する接着工程を含むことが好ましい。
すなわち、剥離工程にて基板から剥離された硬化膜を、必要に応じて後硬化したのち、基板と接触していた面とは反対側の面が支持体と接するように積層(ラミネート)することが好ましい。
レリーフ形成層を支持体上に形成する場合、レリーフ形成膜と、支持体との接着力を強化する目的で、接着層を設けてもよい。
接着層に使用し得る材料(接着剤)としては、例えば、I.Skeist編、「Handbook of Adhesives」、第2版(1977)に記載のものを用いることができる。
レリーフ形成層表面への傷や凹み防止の目的で、レリーフ形成層表面に保護フィルムを設けてもよい。保護フィルムの厚さは、25〜500μmが好ましく、50〜200μmがより好ましい。保護フィルムは、例えば、PETのようなポリエステル系フィルム、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)のようなポリオレフィン系フィルムを用いることができる。またフィルムの表面はマット化されていてもよい。保護フィルムは、剥離可能であることが好ましい。
本発明では、支持体と樹脂製フィルム(感光層以外の層)との間、或いは樹脂製フィルムとレリーフ形成樹脂層との間にクッション性を有する樹脂或いはゴムからなるクッション層を形成することができる。支持体と樹脂製フィルムとの間にクッション層を形成する場合、片面に接着剤層の付いたクッション層を、接着剤層側を円筒状支持体に向けて貼り付ける方法が簡便である。クッション層を貼り付けた後、表面を切削、研磨して整形することもできる。より簡便な方法は、液状レリーフ形成樹脂組成物を支持体上に一定厚みで塗設し、光を用いて硬化させクッション層を形成する方法である。クッション性を有するために、光硬化した硬化物の硬度が低いことが好ましい。また、該クッション性を有するレリーフ形成樹脂硬化物層中に気泡を含むものであっても構わない。更に、クッション層の表面を切削、研磨等で整形することも可能であり、このようにして作製されたクッション層はシームレスクッション層として有用である。
本発明のレリーフ印刷版の製版方法は、本発明のレリーフ形成膜をレリーフ形成層として有するレリーフ印刷版原版をレーザー彫刻する彫刻工程、を含むことが好ましい。
レーザー彫刻においては、形成したい画像をデジタル型のデータとしてコンピューターを利用してレーザー装置を操作し、原版上にレリーフ画像を作成する。
レーザー彫刻に用いるレーザーは、原版が吸収を有する波長を含むものであればどのようなものを用いてもよいが、彫刻を高速度で行うためには出力の高いものが望ましく、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、ファイバーレーザー等の赤外線或いは近赤外線領域に発振波長を有するレーザーが好ましいものの一つである。また、紫外線領域に発振波長を有する紫外線レーザー、例えばエキシマレーザー、第3或いは第4高調波へ波長変換したYAGレーザー、銅蒸気レーザー等は、有機分子の結合を切断するアブレージョン加工が可能であり、微細加工に適する。フェムト秒レーザーなど極めて高い尖頭出力を有するレーザーを用いることもできる。また、レーザーは連続照射でも、パルス照射でもよい。
リンス工程:彫刻後のレリーフ層表面を、水又は水を主成分とする液体で彫刻表面をリンスする工程。
乾燥工程:彫刻されたレリーフ層を乾燥する工程。
後架橋工程:彫刻後のレリーフ層にエネルギーを付与し、レリーフ層を更に架橋する工程。
上記彫刻工程を経た後、彫刻表面に彫刻カスが付着しているため、水又は水を主成分とする液体で彫刻表面をリンスして、彫刻カスを洗い流すリンス工程を追加してもよい。リンスの手段として、水道水で水洗する方法、高圧水をスプレー噴射する方法、感光性樹脂凸版の現像機として公知のバッチ式又は搬送式のブラシ式洗い出し機で、彫刻表面を主に水の存在下でブラシ擦りする方法などが挙げられ、彫刻カスのヌメリがとれない場合は、石鹸や界面活性剤を添加したリンス液を用いてもよい。
彫刻表面をリンスするリンス工程を行った場合、彫刻されたレリーフ形成層を乾燥してリンス液を揮発させる乾燥工程を追加することが好ましい。
更に、必要に応じてレリーフ形成層を更に架橋させる後架橋工程を追加してもよい。追加の架橋工程である後架橋工程を行うことにより、彫刻によって形成されたレリーフをより強固にすることができる。
リンス液を上記のpH範囲とするために、適宜、酸及び/又は塩基を用いてpHを調整すればよく、使用する酸及び塩基は特に限定されない。
本発明に用いることができるリンス液は、主成分として水を含有することが好ましい。 また、リンス液は、水以外の溶剤として、アルコール類、アセトン、テトラヒドロフラン等などの水混和性溶剤を含有していてもよい。
本発明に用いることができる界面活性剤としては、彫刻カスの除去性、及び、レリーフ印刷版への影響を少なくする観点から、カルボキシベタイン化合物、スルホベタイン化合物、ホスホベタイン化合物、アミンオキシド化合物、又は、ホスフィンオキシド化合物等のベタイン化合物(両性界面活性剤)が好ましく挙げられる。
界面活性剤は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の使用量は特に限定する必要はないが、リンス液の全質量に対し、0.01〜20質量%であることが好ましく、0.05〜10質量%であることがより好ましい。
なお、実施例中の添加量の「部」及び「%」は、特に断りのない限り、「質量部」及び「質量%」を表している。
<熱硬化性樹脂組成物Aの調製>
ポリビニルブチラール(PVB) 36質量部
クエン酸トリブチル 30質量部
DPHA 10質量部
カーボンブラック 2質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶剤) 20質量部
<熱硬化性樹脂組成物Bの調製>
ポリビニルアルコール(PVA) 30質量部
ジエチレングリコール 15質量部
グリセリンジメタクリレート 10質量部
KBM−802 1質量部
カーボンブラック 2質量部
水 20質量部
エタノール 20質量部
上記各成分を撹拌羽根及び冷却管をつけた3つ口フラスコ中に入れ、撹拌しながら70℃で120分間加熱し溶解した。この溶液の温度を40℃にした後、パーブチルZ(日油(株)製) 2質量部を添加して、更に10分間撹拌して流動性のある熱硬化性樹脂組成物A及びBを作製した。なお、混合する全量は、500gとした。
・ポリビニルブチラール:デンカブチラール#3000−2、電気化学工業(株)製、Mw=9万
・DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(ダイセル・サイテック(株)製)
・カーボンブラック:ケッチェンブラックEC600JD(ライオン(株)製)
・ポリビニルアルコール:クラレポバールPVA−613((株)クラレ製)
・グリセリンジメタクリレート:NKエステル701、新中村化学工業(株)製
・KBM−802:3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン(信越シリコーン(株)製)
表1に示した塗設用基板を用い、50mm幅の塗設基板の端に高さ3mmのスペーサーを設置した状態で、上記の熱硬化性樹脂組成物A又はBをスペーサーから流出しないように静かに流延した。オーブンに塗設物を入れ90℃1時間保持したのち、更に85℃3時間加熱を行って硬化膜を作製した。室温まで降温した後に該硬化膜を図の剥離方向に1m/minの速度で塗設基板から剥離して硬化膜の単独膜を得た。この後、UV硬化接着剤(NOA68、(株)サンエイテック製)にて支持体用PET(厚さ0.25mm)と硬化膜を接着させて、硬化膜部分がレーザー彫刻可能なフレキソ印刷原版を作製した。このとき、レーザー彫刻面を硬化膜作製時の塗設基板接触面とするために、硬化膜作製時に塗設基板と接触していなかった側の面を支持体PETに接着した。
縦500mm、横500mm、厚さ0.1mmの下記PET、PEN又はSUSの基板に、幅50mmのマスキングテープを図3のように貼り(領域C)、中央部400mm(領域D)をサンドブラスト処理した。サンドブラスト処理は、厚地鉄工(株)製のACR−1を用い、サンドブラスト処理の時間を変えることにより、表面粗さの程度の異なる塗設基板を作製した。サンドブラスト用の砂は、ガラスビーズ#100を用いた。
PET:ルミラーS10(東レ(株)製)
PEN:テオネックスQ51(帝人デュポンフィルム(株)製)
SUS:SUS304
<表面形状、Δaの測定>
塗設基板及び硬化膜(レリーフ形成膜)表面の平均傾斜Δaは、接触式表面粗さ計(サーフコーダーSE−3300、(株)小坂研究所)を用いた。測定条件はカットオフ値が0.8mm、測定長さが5mm、送りスピードが0.1mm/sec、倍率5,000倍とした。
剥離安定性(単に、剥離性ともいう。)は、塗設基板から剥離した硬化膜の端部に存在する、0.1mm以上の欠けや亀裂の密度(個/m)で示した。0.1mm以上の欠けや亀裂が発生すると、剥離時に硬化膜全体の亀裂や破断に進展する可能性があるため、本指標を剥離安定性(剥離性)の指標とした。
結果を、以下の表1に示す。
未彫刻の印刷原版をUVインキ(UVフレキソ500、(株)ティーアンドケイ東華製)で印刷し、そのベタ濃度を測定した。着肉が始まる印圧から40μm印圧を上げた状態を標準印刷条件とした。ベタ濃度はグレタグマクベスポータブル反射濃度計(RD−19T、サカタインクスエンジニアリング(株))を用いて測定した。濃度は無次元数であり、1.5以上の最大濃度が得られることが好ましい。
結果を、以下の表1に示す。
レーザー彫刻機Helios6010(Stork社製)を用いて、2ピクセルドットの網点を彫刻した。
<リンス方法>
リンス液は、水、水酸化ナトリウム10重量%水溶液、及び、下記ベタイン化合物(1−B)を混合し、pHが12、かつ、ベタイン化合物(1−B)の含有量がリンス液全体の1質量%になるように調製した。
上記方法にて彫刻した各版材上に作成した上記リンス液を版表面が均一に濡れる様にスポイトで滴下(約100ml/m2)し、1分静置後、ハブラシ(ライオン(株)クリニカハブラシ フラット)を用い、荷重200gfで版と並行に20回(30秒)こすった。その後、流水にて版面を洗浄、版面の水分を除去し、1時間ほど自然乾燥した。
小点形状は、レーザーマイクロスコープVK−X100((株)キーエンス製)にて2ピクセルドットの網点の3次元形状測定を行い、未彫刻面から65μmの深さの網点直径で評価した。網点直径が25〜35μmのとき形状を良とし、上記以外の場合を不良とした。
版上のゴミつきに関しては、上記のレーザー彫刻及びリンス後のレリーフ印刷版を目視にて観察し、ゴミの個数をカウントして求めた。
評価基準は以下の通りである。
無:<1個/m2
有:≧1個/m2
Claims (14)
- 平均傾斜Δaが0.001〜0.05の領域Aと、平均傾斜Δaが0.07〜0.45の領域Bとを有する少なくとも一表面を有することを特徴とするレリーフ形成膜。
- 熱又は光硬化性樹脂組成物の硬化物からなる、請求項1に記載のレリーフ形成膜。
- 請求項1又は2に記載のレリーフ形成膜を有するレリーフ印刷版原版。
- (a)熱又は光硬化性樹脂組成物を基板上に塗設する塗設工程と、
(b)該熱又は光硬化性樹脂組成物を熱又は光により硬化して硬化膜を形成する硬化膜形成工程と、
(c)該硬化膜を前記基板から剥離する硬化膜剥離工程と、を含み、
前記熱又は光硬化性樹脂組成物を塗設した前記基板が、表面の平均傾斜Δaが0.001〜0.07の領域Cと、平均傾斜Δaが0.10〜0.50の領域Dと、を有する基板であることを特徴とする、
請求項1又は2に記載のレリーフ形成膜の製造方法。 - 前記(a)工程は、熱又は光硬化性樹脂組成物をシート状に基板上に塗設して熱又は光硬化性樹脂組成物シートを作製する工程であり、熱又は光硬化性樹脂組成物シートの端部が基板の領域C上にあり、該熱又は光硬化性樹脂組成物シートの中央部が前記基板の領域D上にある請求項4に記載のレリーフ形成膜の製造方法。
- 前記基板が樹脂フィルムである請求項4又は5に記載のレリーフ形成膜の製造方法。
- 前記基板が金属板である請求項4又は5に記載のレリーフ形成膜の製造方法。
- 前記基板の表面の少なくとも一部がサンドブラスト処理された、請求項4〜7のいずれか1項に記載のレリーフ形成膜の製造方法。
- 前記光又は熱硬化性樹脂組成物が、バインダー及び光熱変換剤を含有する、請求項4〜8のいずれか1項に記載のレリーフ形成膜の製造方法。
- 請求項4〜9のいずれか1項に記載の製造方法により得られたレリーフ形成膜の、前記基板と接触していた面とは反対側の面と、支持体と、を接着する接着工程を含む
レリーフ印刷版原版の製造方法。 - 請求項10に記載の製造方法により得られたレリーフ印刷版原版。
- 請求項3又は11に記載のレリーフ印刷版原版をレーザー彫刻し、レリーフ層を形成する彫刻工程、を含むレリーフ印刷版の製版方法。
- 前記レーザー彫刻を半導体レーザーにより行う、請求項12に記載のレリーフ印刷版の製版方法。
- 請求項12又は13に記載のレリーフ印刷版の製版方法により製造されたレリーフ層を有するレリーフ印刷版。
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2012
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