JP2016188074A5 - 取付部材 - Google Patents
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Description
本発明は、取付部材に係り、エアバッグの展開方向を案内する力布の端部を被取付部に固定する取付部材に関する。
しかし、特願2011−260623号で提案された取付部材は、力布の端部を取付部材の保持空間に保持するため、保持空間内で力布が移動する虞があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、取付部材に取付けられる力布の端部が、取付部材から移動することを規制する取付部材を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、力布の端部が取付部材の適切な位置に配置されたことを組み付け時に即時に知ることができるガイドを備えることにより、力布のシートバックフレームへの組付の作業性が向上された取付部材を提供することにある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、取付部材に取付けられる力布の端部が、取付部材から移動することを規制する取付部材を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、力布の端部が取付部材の適切な位置に配置されたことを組み付け時に即時に知ることができるガイドを備えることにより、力布のシートバックフレームへの組付の作業性が向上された取付部材を提供することにある。
前記課題は、請求項1の取付部材によれば、エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材の端部側を被取付部に取付ける取付部材であって、前記取付部材は、前記案内部材の端部側を内部に保持する保持空間を備え、前記保持空間を形成する壁面及び前記案内部材の端部側の少なくとも一方は、前記案内部材の端部側の前記壁面に対する移動を抑制する移動抑制部を有し、前記被取付部は、前記エアバッグモジュールを装備するシートのサイドフレームであり、前記取付部材は、前記サイドフレームとは別体からなり、前記サイドフレームに係止される溝を備え、前記移動抑制部は、前記保持空間を形成する壁面に設けられたこと、により解決される。
このように、保持空間を形成する壁面及び案内部材の端部側の少なくとも一方は、案内部材の端部側を、壁面に対して、保持空間への案内部材の端部側の前記壁面に対する移動を抑制する移動抑制部を有するため、取付後に保持空間内で案内部材の端部が、移動することを抑制できる。また、案内部材端部側の位置決めが可能となり、案内部材の被取付部への取付が容易になる。
また、取付部材による案内部材の端部の支持剛性を向上できる。
案内部材を、サイドフレームに直接取付けでき、取付を、コンパクトで簡単な構成で達成できる。
また、取付部材がサイドフレームと別体として構成されているため、案内部材のサイドフレームへの取付位置を最初から厳密に設計する必要がない。
また、取付部材による案内部材の端部の支持剛性を向上できる。
案内部材を、サイドフレームに直接取付けでき、取付を、コンパクトで簡単な構成で達成できる。
また、取付部材がサイドフレームと別体として構成されているため、案内部材のサイドフレームへの取付位置を最初から厳密に設計する必要がない。
このとき、請求項2のように、前記保持空間は、前記取付部材の上端から下端まで伸びる開口からなり、第一の壁部の面と第二の壁部の面が、相互に一定の間隔を置いて略平行に対向して形成される隙間であるスリットが、前記保持空間につながって形成され、前記保持空間には、前記スリットに近接した位置に、前記移動抑制部が設けられていると好適である。
このように構成しているため、保持空間内の案内部材の端部は、保持空間の奥側からスリット側への引張力を受けるが、スリットに近接した位置に、移動抑制部が設けられているため、案内部材の端部が、案内部材に掛かる引張力により移動抑制部に押し付けられ、案内部材の端部の移動を規制する効果を、より強く達成できる。
また、移動抑制部により、案内部材の端部が、保持空間内で、スリットに近接した位置からスリットに遠い側に押されるため、案内部材の端部の保持空間からの抜けの抑制効果も達成できる。
このように構成しているため、保持空間内の案内部材の端部は、保持空間の奥側からスリット側への引張力を受けるが、スリットに近接した位置に、移動抑制部が設けられているため、案内部材の端部が、案内部材に掛かる引張力により移動抑制部に押し付けられ、案内部材の端部の移動を規制する効果を、より強く達成できる。
また、移動抑制部により、案内部材の端部が、保持空間内で、スリットに近接した位置からスリットに遠い側に押されるため、案内部材の端部の保持空間からの抜けの抑制効果も達成できる。
このとき、請求項3の取付部材のように、前記保持空間には、前記案内部材の前記端部側が取付けられたプレートが保持され、前記プレートは、前記保持空間に取り付けられたときに前記移動抑制部に対向する位置に設けられること、により解決される。
このとき、請求項4のように、前記案内部材の前記端部側は、前記プレートに縫着部で縫着されており、前記移動抑制部は、前記取付部材の上下方向において、前記プレートと前記端部側の前記縫着部に対向しない位置に設けられていると好適である。
このように構成しているので、移動抑制部のより強固な係合が可能となる。
このように構成しているので、移動抑制部のより強固な係合が可能となる。
このとき、請求項5のように、前記取付部材と前記移動抑制部は、一体成形されていると好適である。
このとき、請求項6のように、前記保持空間は、平面と湾曲部を備え、前記移動抑制部は前記保持空間内で前記平面に配置されると好適である。
このとき、請求項7のように、前記保持空間と前記溝は、前記平面を構成する壁部により隔てられていると好適である。
このとき、請求項8のように、プレートは、前記保持空間の延出方向に長尺な矩形の板体であり、前記移動抑制部の突出方向は、前記プレートの長手方向と交差すると好適である。
このとき、請求項9のように、シートバックフレームと着座フレームを備える車両用シートに取り付けられ、前記案内部材は前記取付部材の外面に押し付けられるように密着して配置されると好適である。
請求項1の発明によれば、保持空間を形成する壁面及び案内部材の端部側の少なくとも一方は、案内部材の端部側を、壁面に対して、保持空間への案内部材の端部側の前記壁面に対する移動を抑制する移動抑制部を有するため、取付後に保持空間内で案内部材の端部が、移動することを抑制できる。また、案内部材端部側の位置決めが可能となり、案内部材の被取付部への取付が容易になる。
また、取付部材による案内部材の端部の支持剛性を向上できる。
案内部材を、サイドフレームに直接取付けでき、取付を、コンパクトで簡単な構成で達成できる。
また、取付部材がサイドフレームと別体として構成されているため、案内部材のサイドフレームへの取付位置を最初から厳密に設計する必要がない。
また、取付部材による案内部材の端部の支持剛性を向上できる。
案内部材を、サイドフレームに直接取付けでき、取付を、コンパクトで簡単な構成で達成できる。
また、取付部材がサイドフレームと別体として構成されているため、案内部材のサイドフレームへの取付位置を最初から厳密に設計する必要がない。
請求項2の発明によれば、保持空間内の案内部材の端部は、保持空間の奥側からスリット側への引張力を受けるが、スリットに近接した位置に、移動抑制部が設けられているため、案内部材の端部が、案内部材に掛かる引張力により移動抑制部に押し付けられ、案内部材の端部の移動を規制する効果を、より強く達成できる。
また、移動抑制部により、案内部材の端部が、保持空間内で、スリットに近接した位置からスリットに遠い側に押されるため、案内部材の端部の保持空間からの抜けの抑制効果も達成できる。
また、移動抑制部により、案内部材の端部が、保持空間内で、スリットに近接した位置からスリットに遠い側に押されるため、案内部材の端部の保持空間からの抜けの抑制効果も達成できる。
請求項4の発明によれば、移動抑制部のより強固な係合が可能となる。
取付部材50は、硬質樹脂から一体成形されてなり、図5乃至図7に示すように、サイドフレーム10の前縁部12の内壁の断面U字状の形状に略沿った断面略U字状の外面形状を有する幅広部51と、幅広部51の前縁部12端部側に形成された掛け止め部52と、掛け止め部52の幅広部51逆側の端部が力布32の伸びる側へ延出し、前縁部12の外側の面に覆い被さるように設けられた延出部54を備えている。取付部材50は、取付時前縁部12に沿う方向に略同じ断面形状を備えている。
掛け止め部52には、幅広部51の前縁部12端部側に、取付部材50を前縁部12に掛け止めるための溝53が、幅広部51から連続して形成されている。溝53は、前縁部12の端部を挟持している。
幅広部51には、トリムプレート37を内部に保持して係止する係止部55と、係止部55から引き出される力布32の通路となるスリット69の両壁面を形成する第一の壁部59,第二の壁部60を備えている。係止部55は、特許請求の範囲の保持空間に該当する。
掛け止め部52には、幅広部51の前縁部12端部側に、取付部材50を前縁部12に掛け止めるための溝53が、幅広部51から連続して形成されている。溝53は、前縁部12の端部を挟持している。
幅広部51には、トリムプレート37を内部に保持して係止する係止部55と、係止部55から引き出される力布32の通路となるスリット69の両壁面を形成する第一の壁部59,第二の壁部60を備えている。係止部55は、特許請求の範囲の保持空間に該当する。
また、トリムプレート37は、スリット69側の平面37aと係止部55Aの奥側の平面55Acに対向する平面37bとを備えている。
力布32は、端部32eがスリット69側の平面37aに当接し、スリット69に遠い奥側の湾曲面55Aa側を通って奥側の平面55Acに当接した後、スリット69に近い側の湾曲面55Ab側からスリット69を通って取付部材50Aの外側へ導かれている。
トリムプレート37には、スリット側の平面37aに力布32の端部32eが当接している。また、奥側の平面37bに、力布32のスリット側の平面37a側から折り返された部分32aが当接し、この部分32aの上に複数の力布の切片を積層した切片積層体39Aが重層されている。この端部32e,トリムプレート37,力布32の部分32a及び切片積層体39Aからなる積層体71Aが、図8に示すように縫合されている。
力布32は、端部32eがスリット69側の平面37aに当接し、スリット69に遠い奥側の湾曲面55Aa側を通って奥側の平面55Acに当接した後、スリット69に近い側の湾曲面55Ab側からスリット69を通って取付部材50Aの外側へ導かれている。
トリムプレート37には、スリット側の平面37aに力布32の端部32eが当接している。また、奥側の平面37bに、力布32のスリット側の平面37a側から折り返された部分32aが当接し、この部分32aの上に複数の力布の切片を積層した切片積層体39Aが重層されている。この端部32e,トリムプレート37,力布32の部分32a及び切片積層体39Aからなる積層体71Aが、図8に示すように縫合されている。
Claims (9)
- エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材の端部側を被取付部に取付ける取付部材であって、
前記取付部材は、前記案内部材の端部側を内部に保持する保持空間を備え、
前記保持空間を形成する壁面及び前記案内部材の端部側の少なくとも一方は、前記案内部材の端部側の前記壁面に対する移動を抑制する移動抑制部を有し、
前記被取付部は、前記エアバッグモジュールを装備するシートのサイドフレームであり、
前記取付部材は、前記サイドフレームとは別体からなり、前記サイドフレームに係止される溝を備え、
前記移動抑制部は、前記保持空間を形成する壁面に設けられたことを特徴とする取付部材。 - 前記保持空間は、前記取付部材の上端から下端まで伸びる開口からなり、
第一の壁部の面と第二の壁部の面が、相互に一定の間隔を置いて略平行に対向して形成される隙間であるスリットが、前記保持空間につながって形成され、
前記保持空間には、前記スリットに近接した位置に、前記移動抑制部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の取付部材。 - 前記保持空間には、前記案内部材の前記端部側が取付けられたプレートが保持され、
前記プレートは、前記保持空間に取り付けられたときに前記移動抑制部に対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の取付部材。 - 前記案内部材の前記端部側は、前記プレートに縫着部で縫着されており、
前記移動抑制部は、前記取付部材の上下方向において、前記プレートと前記端部側の前記縫着部に対向しない位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載の取付部材。 - 前記取付部材と前記移動抑制部は、一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の取付部材。
- 前記保持空間は、平面と湾曲部を備え、
前記移動抑制部は前記保持空間内で前記平面に配置されることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の取付部材。 - 前記保持空間と前記溝は、前記平面を構成する壁部により隔てられていることを特徴とする請求項6記載の取付部材。
- 前記プレートは、前記保持空間の延出方向に長尺な矩形の板体であり、
前記移動抑制部の突出方向は、前記プレートの長手方向と交差することを特徴とする請求項3又は4記載の取付部材。 - シートバックフレームと着座フレームを備える車両用シートに取り付けられ、
前記案内部材は前記取付部材の外面に押し付けられるように密着して配置されることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の取付部材。
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JP4419111B2 (ja) * | 2000-04-06 | 2010-02-24 | テイ・エス テック株式会社 | サイドエアバッグ装置装備シート並びに同シートの組立方法 |
JP5447016B2 (ja) * | 2010-03-09 | 2014-03-19 | トヨタ紡織株式会社 | サイドエアバッグ付き乗物用シート |
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