JP6117677B2 - カウルトップカバー - Google Patents

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Description

本発明は、歩行者保護性能に優れ、衝撃吸収効果の高いカウルトップカバーに関する。
尚、本願発明で用いている前後方向、上下方向、車幅方向に関して、前後方向は、車両が直進する前進方向を基準として、車両の前進方向を前方向としている。上下方向は、車両に対して天地の方向を上下方向としており、車幅方向は、車両を正面から見たときの左右方向を車幅方向としている。
一般に乗用車等の車両では、エンジン室が車体前部に設置されており、エンジン室の上面開口部が開閉自在なボンネットにより覆われた構造となっている。ボンネットとフロントガラスとの間には、外気を車室内に導入するための吸気口を有するカウルトップカバーが設けられている。カウルトップカバーは、車幅方向に長尺な箱型構造に構成されたカウル本体と、カウル本体の両端開口部を閉塞するサイドカバーと、から構成されている。
車両走行時に障害物などが衝突した拍子に、ボンネット上に衝突物などが乗り上げると、衝突物からの衝撃によってボンネットは下方に撓むことになる。このとき、ボンネットの下方に剛性の高い車両搭載部品等が配置されていると、衝突物はボンネットを撓ませながら車両搭載部品等に強く衝突してしまうことになる。これを防止するため、衝突物からの衝撃力を緩和できる衝撃吸収構造を、カウルパネルやカウルトップカバーに構成しておくことが求められている。
衝撃吸収構造を備えたカウルトップカバーにおいて、衝撃力が加わったカウルトップカバーの変形に対して、サイドカバーにもカウル本体の変形に対する追従性を有するエネルギー吸収構造を備えたカウルトップカバーが、車両用カウルトップカバー(特許文献1参照)として提案されている。
特許文献1に記載された車両用カウルトップカバーでは、図11に示すように、カウルトップカバー51は、カウル本体52とサイドカバー53とを備えた構成になっている。カウル本体52の裏面には、下方に突出する突出片54が複数設けられており、サイドカバー53の裏面には、複数の受け部55が設けられている。
各受け部55には、各突出片54をそれぞれ上下方向に貫通する図示せぬ係止孔が形成されている。サイドカバー53の前記各係止孔にカウル本体52の各突出片54を挿入して嵌合させることにより、サイドカバー53をカウル本体52に組み付けることができ、カウルトップカバー51を構成することができる。また、各突出片54の根元側には、脆弱部が設けられており、突出片54に過大な力が作用した際には、脆弱部が破断する構成になっている。
ボンネット上に衝突物などが乗り上げた際には、ボンネットに作用した過大な衝撃力がカウル本体52に伝えられる。カウル本体52に伝えられた衝撃力によって、カウル本体52の下端部側が、底開き状に変形して衝撃力を吸収する構成になっている。
カウル本体52の下端部側が底開き状に拡開して変形するのに伴って、突出片54には過大な力が作用する。突出片54に作用した過大な力によって、突出片54の根元部に形成した脆弱部が破断して、カウル本体52の変形を許容すると同時に、突出片54に作用した衝撃力を吸収する構成になっている。これによって、ボンネットに作用した衝撃を緩和することができる。
特開2007−152991号公報
特許文献1に記載された発明では、ボンネットに作用した衝撃力の一部を、サイドカバー53をカウル本体52に取り付けている突出片54の破断によって吸収することができるので、サイドカバー53にもエネルギー吸収構造を備えさせておくことができる。また、カウル本体8の両端部を閉塞したサイドカバー53によって、飛散した葉っぱ等の異物や雨水等がカウルトップカバー51内に侵入するのを防止できる。
しかし、突出片54は並列に配設されている構成によって、カウル本体52の端部側において剛性が出てしまうことが考えられる。そこで、本発明の発明者は、サイドカバーをカウル本体に取り付ける構成に更なる改良を加えて、サイドカバーにおけるエネルギー吸収構造を更に向上させることができるカウルトップカバーが提供できるように、鋭意研究を重ねてきた。
本発明は、鋭意研究を重ねた成果の一つであり、ボンネットに作用した衝撃力によるカウル本体の変形に対してサイドカバーが阻害するのを防止でき、カウルトップカバーにおける衝撃吸収性能を確実に向上させることのできるカウルトップカバーの提供を課題にしている。
本発明の課題は、請求項1〜5に記載したカウルトップカバーにより達成することができる。
即ち、本発明に係るカウルトップカバーでは、車体前部に配されたフロントガラスの前端部から車両のフロントコンパートメントの上部開口を覆うボンネットの後端部までの間を覆い、車幅方向に亘って延設されたカウルトップカバーにおいて、
前記カウルトップカバーが、車幅方向に沿ったカウル本体と、前記カウル本体の両端部をそれぞれ閉塞する一対のサイドカバーと、を備え、前記各サイドカバーの裏面には、前記車幅方向に突出した複数の突出部が設けられ、前記カウル本体の裏面には、複数の取付け座面が下方に向けて立設され、
前記各取付け座面には、前記突出部を挿入する貫通孔と、衝撃力によってカウル本体の下端部側を底開き状に拡開させる脆弱部と、が構成され、前記各突出部をそれぞれ 前記各貫通孔に挿入して、前記一対のサイドカバーを前記カウル本体に組み付けたことを最も主要な特徴としている。
また、本発明に係るカウルトップカバーでは、前記脆弱部として、前記各取付け座面には、前記貫通孔に連通してそれぞれの前記突出部を前記貫通孔に案内するスリットが形成されていることを主要な特徴としている。
更に、本発明に係るカウルトップカバーでは、少なくとも一つの前記貫通孔が、前記カウル本体の両端部における屈折部に設けられていることを主要な特徴としている。
更にまた、本発明に係るカウルトップカバーでは、前記各貫通孔が、前記カウル本体の裏面に近接した位置に形成されていることを主要な特徴としている。
また、本発明に係るカウルトップカバーでは、前記サイドカバーが、前記カウル本体に作用した衝撃力によって前記カウル本体とともに変形可能な構成であることを主要な特徴としている。
本発明では、取付け座面に構成した脆弱部によって、カウル本体に衝撃力が作用した際には、各取付け座面の剛性を低下させることができる。そして、カウル本体の変形を容易に行わせることができ、カウル本体に作用した衝撃力をカウル本体の変形によって十分に吸収させることができる。
脆弱部としては、貫通孔に連通して突出部を取付け座面の端縁から貫通孔内に案内するスリットとして構成しておくことができる。また、取付け座面にノッチを形成しておき、取付け座面に作用した衝撃力によって、取付け座面が容易に変形するように構成しておくことも、取付け座面の肉厚を局所的に薄く形成しておくことにより脆弱部を構成しておくこともできる。あるいは、これらの構成を適宜組み合わせた構成にしておくこともできる。
取付け座面にスリットを形成した場合には、衝撃力によるカウル本体の変形によって、スリットを拡開させることができ、取付け座面自体を撓ませることができる。そして、スリットが拡開することによって、突出部と貫通孔との嵌合状態を容易に解除することができる。
このようにして、カウル本体はサイドカバーに阻害されることなく、衝撃力による変形が容易に行われる。しかも、カウル本体が自由に変形することによって、衝撃力をカウル本体の変形によって十分に吸収することができる。
また、本発明では、少なくとも一つの貫通孔をカウル本体の両端部における屈折部、即ち、側面視におけるカウル本体の角部に配した構成にしておくことができる。このように構成することにより、屈折部が衝撃力によって潰れるように変形することに対して、取付け座面は変形の抵抗として作用することがない。
即ち、衝撃力によって屈折部は、潰れるようにして変形することが生じ易くなり、カウル本体の変形を促進させることができる。そして、衝撃力をカウル本体の変形によって十分に吸収することができるようになる。
更に、本発明では、貫通孔をカウル本体の裏面に近接した位置に形成しておくことができる。このように構成することにより、衝撃力によってカウル本体が変形するときの衝撃力を直接取付け座面に与えることができる。これにより、スリットは、より迅速にしかも大きく拡開することになる。
本発明では、サイドカバーの構成として、カウル本体に作用した衝撃力によって、カウル本体の変形を許容する構成にしておくことができる。カウル本体の変形を許容するサイドカバーの構成としては、サイドカバーを軟質材で構成しておくことも、サイドカバーを硬質材で構成した際には、サイドカバーの裏面側に脆弱部を形成しておくこともできる。上述したサイドカバーに脆弱部を設けた構成に加えて、突出部の基端部側に脆弱部を形成しておき、カウル本体側から作用した衝撃力によって、突出部が破断してカウル本体との組み付け状態が解除されるように構成しておくこともできる。
カウルトップカバーの全体斜視図である。(実施例1) カウルトップカバーの端部における要部拡大斜視図である。(実施例1) カウルトップカバーにサイドカバーを組み付ける前の要部拡大斜視図である。(実施例1) 貫通孔の要部拡大斜視図である。(実施例1) (a)は、サイドカバーを表面側から見た斜視図であり、(b)は、サイドカバーを裏面側から見た斜視図であり、(c)は、突出部を示す要部拡大斜視図である。(実施例1) 突出部と貫通孔との係合状態を示す要部拡大斜視図である。(実施例1) 他のカウルトップカバーの全体斜視図である。(実施例2) 貫通孔と突出部の正面図である。(実施例3) 貫通孔と突出部の正面図である。(実施例4) 貫通孔と突出部の正面図である。(実施例5) カウル本体とサイドカバーとの分解斜視図である。(従来例)
本発明に係る実施形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係るカウルトップカバーとしては、以下で説明する形状、構成以外にも本発明の課題を解決することができる形状、構成であれば、それらの形状、構成を採用することができる。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1に示すように、カウルトップカバー1は、長尺な箱型構造に構成されており、両端の開口部から飛散してきた葉っぱ等の異物や雨水等が侵入しないように、サイドカバー3によって閉塞された構成になっている。長尺の箱型構造部分は、カウル本体2として構成されている。
カウル本体2の前面側には、外気を取り入れる空気取入れ口16等が形成されており、カウル本体2内には、図示せぬフロントガラスの前面を払うワイパーの駆動モータ等が配設されている。
図2に示すように、カウル本体2の開口部2a(図3参照)を閉塞するサイドカバー3が、カウル本体2に取付けられている。サイドカバー3の上端縁部は、カウル本体2の端縁から外方側に延設された庇部17によって上方側が覆われ、雨水等がカウルトップカバー1に侵入するのを防止している。
図3に示すように、カウル本体2の端部には、庇部17の先端縁から引っ込んだ部位に取付け座面12が複数配設されている。図示例では、カウル本体2の開口部2aにおける上方側の屈折部7と、開口部2aの下方側の両端部8との3か所に取付け座面12が配設されている。
各取付け座面12には、貫通孔4が形成されている。貫通孔4は、後述するようにサイドカバー3に設けた突出部5を挿入して係合させる被係合部として構成されている。そして、各取付け座面12は、サイドカバー3をカウル本体2に取り付けるための座面として設けられている。
取付け座面12の配設個数としては、開口部2aの大きさ等によって、適宜選択することができるが、カウル本体2に取り付けたサイドカバー3の端部が捲れない位置に配設しておくことが望ましい構成になる。即ち、貫通孔4にサイドカバー3の突出部5を挿入係合させることで、突出部5を配設したサイドカバー3の端部が捲れるのを防止できる位置に配設しておくことが望ましい構成になる。
各取付け座面12には、図5(b)に示したサイドカバー3の裏面から突出した突出部5を挿入して抜け止めを行う貫通孔4が形成されている。各取付け座面12は、図4に拡大して示しているように、カウル本体2の裏面から下方側に立設されている。図4では、カウル本体2の開口部2aにおける上方側の屈折部7に設けた取付け座面12の構成を示しているが、開口部2aの下方側の両端部8に設けた取付け座面12の構成も同様の構成になっているので、図4に示した取付け座面12の構成について説明を行い、他の取付け座面12の構成についてはその説明を省略する。
取付け座面12には、貫通孔4が形成されており、貫通孔4は、スリット13aによって下方側にも開口した構成になっている。また、貫通孔4は、下端側の開口が貫通孔4の中心部における開口幅よりも狭く形成されており、各貫通孔4の下端側の開口には、後述するサイドカバー3の突出部5を挿入した状態で抜け止めを行う一対の係止部13bが形成されている。
一対の係止部13aから更に下方側の部位は、開口幅が広がるように下方側に向かって拡開した傾斜面形状に構成されている。拡開した傾斜面部分は、サイドカバー3の突出部5を貫通孔4内に案内する際の案内面15として構成されている。
貫通孔4の形成位置は、カウル本体2の裏面に対して可能な限り近づけた位置に形成されている。図示例では、カウル本体2の裏面に設けた止水用ラップ面10に近づけた位置に貫通孔4を形成している。貫通孔4をカウル本体2の裏面に対して可能な限り近づけた構成にしておくことにより、取付け座面12の面強度を低下させておくことができる。
そして、カウル本体2に衝撃力が作用した際には、取付け座面12は剛性体として作用せず、貫通孔4を中心として屈折部7が広がる方向に変形することになる。このように、屈折部7に取付け座面12を配設したとしても、取付け座面12によって屈折部7の剛性を高めることがない。
このように、貫通孔4がカウル本体2の裏面に対して可能な限り近づけた位置に形成しておくことによって、屈折部7に取付け座面12を配設しても、屈折部7における剛性が高まることを防止できる。その結果、カウル本体2に衝撃力が作用したときには、屈折部7は屈折角度が広がる方向に押し潰れ易くなる。
取付け座面12の両端側には、カウル本体2の裏面に設けた止水用ラップ面10に対して、接合部フィレット14が形成されている。接合部フィレット14を形成しておくことにより、取付け座面12の両端部と止水用ラップ面10との接合部に応力集中が生じ難く構成しておくことができる。
次に、図5(a)〜図5(c)を用いてサイドカバー3の構成について説明する。サイドカバー3は、カウル本体2の開口部2aを閉塞する閉塞面3aを有しており、閉塞面3aの裏面には、取付け座面12に形成した貫通孔4に挿入される突出部5が設けられている。突出部5は、カウル本体2に併設した複数の貫通孔4に対応して配設されている。
図5(c)に示すように、突出部5は、先端に膨出部6aが形成されており、膨出部6aよりも外径形状を小さくした段差部6bがサイドカバー3の閉塞面3aの裏面から立設された構成になっている。即ち、サイドカバー3をカウル本体2に組み付けた状態において、突出部5は、車幅方向に沿った配置関係となるように構成されている。
サイドカバー3は、図3に示したカウル本体2の端部に対して下方側から上方に向かって平行移動させることで、突出部5を貫通孔4内に挿入させることができる。即ち、サイドカバー3をカウル本体2の下方から上方側に移動させることによって、突出部5の段差部6bが取付け座面12に形成したスリット13aの案内面15に沿って案内される。
そして、段差部6bは、一対の係止部13bの間隔を広げながら弾性変形させて貫通孔4内に挿入することができる。突出部5の段差部6bを貫通孔4内に挿入した状態を図6に示している。図6に示すように、貫通孔4内に突出部5が挿入されると、一対の係止部13b間の間隔が弾性復帰して、段差部6bが一対の係止部13b間の間隔から抜け出ないように係止される。
また、この状態において、取付け座面12は、突出部5の膨出部6aとサイドカバー3の閉塞面3aとの間に挟持されることになる。取付け座面12が膨出部6aと閉塞面3aとの間に挟持されることによって、サイドカバー3の車幅方向に対するガタツキを防止できるとともに、突出部5が貫通孔4から車幅方向に抜け出るのを防止できる。このようにして、サイドカバー3は、カウル本体2の端部に取り付けられることになる。
サイドカバー3をカウル本体2に取り付けた状態において、サイドカバー3に設けた3つの突出部5は、カウル本体2に設けた3つの取付け座面12におけるそれぞれの貫通孔4に係合している。これによって、サイドカバー3の閉塞面3aにおける各端部が捲れてしまうのを確実に防止できる。
カウル本体2は、樹脂製の硬質材を用いて成形しておくことができ、サイドカバー3は、樹脂製やラバー等の軟質材を用いて成形しておくことができる。樹脂製の硬質材を用いてサイドカバー3を成形しておくこともできるが、この場合には、サイドカバー3の閉塞面3aの裏面側に所望方向に沿って形成したノッチ等の脆弱部を形成しておくことができる。
そして、衝撃力によってカウル本体2が変形した際には、サイドカバー3がカウル本体2の変形を阻害しないようにノッチ部等を介して変形できる。また、ノッチ部等を閉塞面3aの裏面側に形成しておく代わりに、閉塞面3aの板厚を全体的に、あるいは局所的に薄く形成しておき、カウル本体2の変形時には、閉塞面3aが潰れるように変形できる構成にしておくこともできる。
また、閉塞面3aに脆弱部を形成しておく構成に加えて、カウル本体2の変形時には、突出部5が基端部側から破断するように構成しておくこともできる。特に、上述したようにサイドカバー3の閉塞面3aにおける上端縁側が庇部17で覆われた構成になっているので、突出部5の基端部側が破断できる構成にしておいたとしても、閉塞面3aはカウル本体2の変形を許容するように変形できる構成にしておくことが必要になる。
このように構成しておくことにより、ボンネット上に障害物が乗り上げて、その衝撃力によってカウル本体2が変形を起こすときには、サイドカバー3はカウル本体2の変形を許容するように変形することができる。しかも、カウル本体2の屈折部7に貫通孔4用の取付け座面12を設けても、貫通孔4がカウル本体2の裏面側に近接して配設されているので、屈折部7の変形が取付け座面12によって阻害されることがなく、屈折部7は容易に変形することができる。
図7を用いて、実施例2の構成について説明する。上述した実施例1では、特に説明していないが、カウル本体2は、ボンネット側に面する前面側の部位と、フロントガラス側に面する後面側の部位とからなる二分割された構成になっている。本発明におけるカウル本体としては、二分割されたカウル本体2の構成に限定されるものではなく、図7に示すように、前面側の部位も後面側の部位も一体的に成形されたカウル本体22を用いた構成にしておくことができる。
一体化したカウル本体22の両端部における開口部をサイドカバー23で閉塞する際に、サイドカバー23をカウル本体22に取り付ける構成として、本発明における貫通孔と突出部とからなる構成を適用することができる。サイドカバー23の構成としては、実施例1における構成と同様に、軟質材で構成することも、ノッチ等を形成した硬質材や板厚を調整した硬質材で構成することもできる。
このように構成しても、実施例1で説明したと同様の効果を奏することができる。
図8〜図10を用いて、実施例3〜実施例5の構成について説明する。実施例3〜実施例5の構成では、突出部の構成と貫通孔の構成が、実施例1における突出部5と貫通孔4との構成とは異なっている。他の構成は、実施例1における構成と同様の構成になっており、同様の構成については、実施例1で用いた部材符号を用いて記載し、その部材の重複する説明を省略する。
図8〜図10では、カウル本体2の開口部における要部拡大図及びサイドカバー23の閉塞面25における要部拡大図を示している。
図8を用いて、実施例3の構成について説明する。図8に示すように、取付け座面35は、正面視で略下向きとなったコ字状に形成されている。貫通孔28の断面形状としては、取付け座面35の外周形状に即した形状に形成されており、貫通孔28の断面形状が実施例1のような円形形状ではなく、半円の下方側の円弧を下方側に引き延ばして直線状に形成されている。
貫通孔28の下端側にはスリット29aが連接されており、スリット29aによって貫通孔28の下端側開口には一対の係止部29bが形成されている。また、スリット29aは、下方側に向かって拡開しており、拡開した面が傾斜面状の案内面29cとして形成されている。
貫通孔28は、カウル本体2の裏面側に可能な限り近づいて位置に形成されている。貫通孔28をカウル本体2の裏面に近づけて配設しておくことによって、実施例1において説明したように、衝撃力がカウル本体2に作用した際には、屈折部7における変形を取付け座面35で阻害してしまうことを防止できる。
サイドカバー23における閉塞面25の裏面には、図8の紙面に対して垂直に立設した突出部26が形成されている。突出部26は、先端に形成した膨出部27aと、膨出部27aに接続して閉塞面25の裏面から立設した段差部27bと、から構成されている。
サイドカバー23を矢印で示す方向に移動させることで、突出部26を貫通孔28に係合させることができる。即ち、貫通部28に対してサイドカバー23を矢印で示すように下方から上方側に移動させると、段差部27bによって一対の係止部29b間を弾性的に広げることができる。
そして、段差部27bが一対の係止部29b間を通り抜けると、一対の係止部29b間は弾性復帰して段差部27bを抜け止め状態にすることができる。このとき、膨出部27aと閉塞面25との間に取付け座面35が挟持されている。また、段差部27bの下端面側が、一対の係止部29bの上面側に当接することができるので、サイドカバー23がカウル本体2に対して下方側に移動するのを確実に防止できる。
次に、図9を用いて実施例4の構成について説明する。図9に示すようにカウル本体2の裏面側に配設した取付け座面35に形成した貫通孔28の構成としては、上端縁部側の形状が屈折部7側に尖設した断面形状になっている。また、サイドカバー23の閉塞面25の裏面に立設した突出部30における上端縁側の形状も、上方側に尖設した断面形状になっている。他の構成は、実施例3における構成と同様に構成されている。
実施例4における貫通孔28の上端部側の形状及び突出部30の膨出部31a、段差部31bを屈折部7側に向けて尖設した構成にしておくことにより、衝撃力がカウル本体2に作用した際には、屈折部7が押し潰れるように図の左右方向に広がり易くなる。
次に、図10を用いて実施例5の構成について説明する。図10における構成は、基本的には実施例4における構成と同様の構成になっている。ただ、突出部32における段差部33bが中抜き状に形成されており、実施例4における段差部31bに比べて中抜きした肉抜き部33cの重量だけ軽量化された構成になっている。他の構成は実施例4における構成と同様の構成になっている。肉抜き部33cを形成しておくことにより、サイドカバー23を成形する際に突出部32の形成によって閉塞面25の表面側にヒケ(成形後の成形収縮によって生じるへこみ)が発生するのを未然に防止できる。
本発明は、サイドカバーを有するカウルトップカバーに対して適用することができる。
1…カウルトップカバー、2…カウル本体、3…サイドカバー、3a…閉塞面、4…貫通孔、5…突出部、7…屈折部、12…取付け座面、13a…スリット、22…カウル本体、23…サイドカバー、25…閉塞面、26…突出部、28…貫通孔、29a…スリット、30…突出部、32…突出部、52…カウル本体、53…サイドカバー、54…突出片、55…受け部。

Claims (5)

  1. 車体前部に配されたフロントガラスの前端部から車両のフロントコンパートメントの上部開口を覆うボンネットの後端部までの間を覆い、車幅方向に亘って延設されたカウルトップカバーにおいて、
    前記カウルトップカバーが、車幅方向に沿ったカウル本体と、前記カウル本体の両端部をそれぞれ閉塞する一対のサイドカバーと、を備え、
    前記各サイドカバーの裏面には、前記車幅方向に突出した複数の突出部が設けられ、
    前記カウル本体の裏面には、複数の取付け座面が下方に向けて立設され、
    前記各取付け座面には、前記突出部を挿入する貫通孔と、衝撃力によってカウル本体の下端部側を底開き状に拡開させる脆弱部と、が構成され、
    前記各突出部をそれぞれ前記各貫通孔に挿入して、前記一対のサイドカバーを前記カウル本体に組み付けたことを特徴とするカウルトップカバー。
  2. 前記脆弱部として、前記各取付け座面には、前記貫通孔に連通してそれぞれの前記突出部を前記貫通孔に案内するスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカウルトップカバー。
  3. 少なくとも一つの前記貫通孔が、前記カウル本体の両端部における屈折部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカウルトップカバー。
  4. 前記貫通孔が、前記カウル本体の裏面に近接した位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカウルトップカバー。
  5. 前記サイドカバーが、前記カウル本体に作用した衝撃力によって前記カウル本体とともに変形可能な構成であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカウルトップカバー。
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