JP2016183021A - 群管理エレベータ制御装置、システム、および制御方法 - Google Patents

群管理エレベータ制御装置、システム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに速度の異なるエレベータを併設させた群管理エレベータ装置に好適なエレベータ同士の影響を抑制する。【解決手段】複数の高速エレベータ機と、前記高速エレベータ機のそれぞれに併設された前記高速エレベータ機より定格速度が低速の複数の一般エレベータ機とを有する群管理エレベータを制御する群管理エレベータ制御装置は、所定の呼び階にて発生した呼びを検出する呼び判定部と、予想される前記高速エレベータ機と前記一般エレベータ機の相互の影響を抑制するように前記呼びに割り当てるエレベータ機を決めるエレベータ機割当部と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、互いに速度の異なるエレベータを併設させた群管理エレベータ装置に関する。
群管理エレベータ装置の一種として、高速エレベータと低速な一般エレベータとが併設されるエレベータ装置がある。この種の群管理エレベータ装置では、高速エレベータと一般エレベータが互いに近距離で走行することにより両方のエレベータが相互に影響を及ぼし合う。例えば、高速エレベータと一般エレベータがすれ違ったり、高速エレベータが一般エレベータを追い越したりするとき、双方あるいは一方のエレベータが風圧で振動したり、エレベータ内に騒音が発生したりする。振動や騒音が発生すれば乗客に不安感と不快感を与えてしまう。
エレベータのすれ違いや追い越し等による振動あるいは騒音を抑制する技術を開示する文献として、特開昭60−52066号公報(特許文献1)、特開平7−97149号公報(特許文献2)、特開平8−34571号公報(特許文献3)、特開2002−326769号公報(特許文献4)、特開2003−73042号公報(特許文献5)および特開2010−208753号公報(特許文献6)がある。
特許文献1には、エレベータに乗客が乗っている状態で隣接するエレベータが規定速度ですれ違うことが予め検出されると、その隣接するエレベータがすれ違うまでの時間に基づいて、一方のエレベータの走行速度をすれ違い直前に低減するエレベータ装置が記載されている。エレベータの運行効率をできるだけ低下させずに、エレベータすれ違い時の風圧による横揺れを防止する。
特許文献2には、位置検出手段で並設かごの位置を検出し、方向検出手段で各かごの運行方向を検出し、出発予測検出手段で各かごの出発までの時間を予測し、出発順選択手段で並設かごの出発までの時間差が所定値未満で、運行方向が同方向のとき、運行方向に対して前方のかご及び後方のかごの順に出発順を決定し、そして、出発阻止手段で上記出発順に基づいて出発阻止かごを設定するエレベータ装置が記載されている。
特許文献3には、複数台のかごが走行する昇降路と、このかごの位置、走行方向、走行速度、かご内負荷の情報を入力する情報入力手段と、この情報入力手段が入力した情報に基づきかごが互いに同一方向を走行していることを判別する方向判別手段と、かご間の距離が所定の距離以内であることを判断する距離判断手段と、かご間の速度差が所定値以下であることを判断する速度判断手段と、かごが互いに同一方向を走行し、かご間の距離が所定の距離以内であり、かご間の速度差が所定値以下であるとの判断に基づき、いずれか1台のかごに走行速度を下げる指令を発する速度指令手段とを備えたエレベータ装置が記載されている。
特許文献4には、かご同時期走行検出手段で、互いに隣接するかごが同時期に同方向へ走行することを検出すると、かご加速度調整手段は、一方のかごに対して、その最高速度を変更することなく、その加速度を低下(又は上昇)させる指令を出力し、これで、両かごが同方向へ走行しても、一定時間後の両かごの走行距離には差が生じ、並走は避けられるようにしたエレベータ装置が記載されている。
特許文献5には、群管理制御装置の高遠すれ違い検出部はかご毎に運行状態を監視しており、この高速すれ違い検出部により、乗客が乗っている状態で隣接するかごが規定速度ですれ違うことが予め検出されると、その隣接するかごがすれ違うまでの時間に基づいて、低速走行指令出力部から低速走行指令が出力され、少なくとも一方のがこの走行速度がすれ違い直前に低速制御され、これにより、すれ違い時の瞬間だけ低速走行となり、エレベータの運行効率を低下させずに、すれ遠い時の風圧による横揺れを防止できるようにしたエレベータ装置が記載されている。
また特許文献6には、群管理制御部は所定の風音対策制御を行う風音対策制御手段を有しており、風音測定器は、エレベータ走行時の風音レベルについて一定レベル以下の抑制が要求される所定場所に設置され、風音データ記録部は、群管理制御部からA号機〜D号機の運行データを入力すると共に、風音測定器から測定データを入力し、この運行データ毎の測定データを風音データ実績値として記録し、最大風音予測部は、A,B号機又はC,D号機が並走状態となる予定運行データを群管理制御部から入力した場合に、風音データ記録部に対して検索を行い、最大風音を予測し、風音対策実行指令部は、この予測風音レベルが閾値を超える場合に風音対策制御実行指令を出力するようにしたエレベータ装置が記載されている。
特開昭60−52066号公報 特開平7−97149号公報 特開平8−34571号公報 特開2002−326769号公報 特開2003−73042号公報 特開2010−208753号公報
高速エレベータと一般エレベータを併設させた群管理エレベータ装置は高速エレベータを上手に活用することによって効率よく乗客を運ぶものである。この種の群管理エレベータ装置に特許文献1〜6に記載された技術を適用することも可能ではある。
しかしながら、特許文献1〜6に記載されたエレベータ装置は、併設されたエレベータがすれ違うときに発生する風圧や騒音を抑制するために、走行を制限したり、速度を低下したり、加速度を低下したりする。高速エレベータと一般エレベータを併設した群管理エレベータに、それらを適用した場合、エレベータの運転効率が低下してしまう。つまり、効率よく乗客を運ぶための構成を採用しながら、その一方で振動や騒音を抑えるために運転効率を低下させることになってしまう。
本発明の目的は、互いに速度の異なるエレベータを併設させた群管理エレベータ装置に好適なエレベータ同士の影響を抑制する技術を提供することである。
本発明のひとつの態様による群管理エレベータ制御装置は、複数の高速エレベータ機と、前記高速エレベータ機のそれぞれに併設された前記高速エレベータ機より定格速度が低速の複数の一般エレベータ機とを有する群管理エレベータを制御する群管理エレベータ制御装置であって、所定の呼び階にて発生した呼びを検出する呼び判定部と、予想される前記高速エレベータ機と前記一般エレベータ機の相互の影響を抑制するように前記呼びに割り当てるエレベータ機を決めるエレベータ機割当部と、を有している。
本発明によれば、エレベータ機を呼びに割り当てる段階で、高速エレベータ機と一般エレベータ機の相互の影響を抑制するような決定をするので、互いに速度の異なるエレベータ機を併設させた群管理エレベータ制御装置においてエレベータ機の運行効率をできるだけ下げずにエレベータ機同士の影響を抑制することができる。
本実施形態による群管理エレベータシステムのブロック図である。 群管理エレベータ制御装置5のブロック図である。 実施例1における群管理エレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。 実施例2による群管理エレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。 実施例2における追い越し・すれ違い制御部16が高速エレベータ機に対する呼びを受けたときの動作を示すフローチャートである。 実施例2における追い越し・すれ違い制御部16が一般エレベータ機2、4に対する呼びを受けたときの動作を示すフローチャートである。 高速エレベータ機の高速運転エリアと一般エレベータ機の運転エリアの重複について説明するための図である。 高速エレベータ機の高速運転エリアと一般エレベータ機の運転エリアの重複について説明するための図である。
まずは本発明の基本的な実施形態について概略を説明する。
図1は、本実施形態による群管理エレベータシステムのブロック図である。
群管理エレベータシステムは、群管理エレベータ制御装置5、ホール呼び部13、入出力制御部10、エレベータ機制御部6、7、8、9、高速エレベータ機1、3、および一般エレベータ機2、4を有している。
群管理エレベータ制御装置5は追い越し・すれ違い制御部16および入出力管理部17を有している。ホール呼び部13はホール釦14およびカードリーダ15を有している。エレベータ機制御部6は運転指令部11および号機状態送信部12を有している。
各エレベータ機1〜4のうち定格速度の速いエレベータ機が高速エレベータ機1、3であり、それより低速の通常の定格速度のエレベータ機が一般エレベータ機2、4である。高速エレベータ機1と一般エレベータ機2が併設され、高速エレベータ機3と一般エレベータ機4が併設されている。
ホール呼び部13は、各階に設置され、当該階への呼びを発生させる。
群管理エレベータ制御装置5は、複数台のエレベータ機1〜4を群管理制御する。
エレベータ機制御部6〜9は、群管理エレベータ制御装置5の指示に基づき各エレベータ機1〜4をそれぞれ制御する。
入出力制御部10は、群管理エレベータ制御装置5、ホール呼び部13、およびエレベータ機制御部6〜9の間で入出力信号を中継する。
各エレベータ機1〜4は、それらの構成と、それらに対する制御は基本的に共通している。ここでは共通する制御について説明することにする。
号機状態送信部12は、入出力制御部10を通して群管理エレベータ制御装置5との間で信号の送受信を行う機能を有しており、対応するエレベータ機の各種状態を取得して状態信号にして群管理エレベータ制御装置5に送信する。
ホール呼び部13は、号機状態送信部12と同様に入出力制御部10を通して群管理エレベータ制御装置5との間で信号の送受信を行う機能を有しており、ホール釦14が押下されると、呼び信号を群管理エレベータ制御装置5に送信する。
群管理エレベータ制御装置5は、高速エレベータ機1、3と一般エレベータ機2、4がすれ違うとき、高速エレベータ機1、3が一般エレベータ機2、4を追い越すとき、各エレベータ機1〜4特に一般エレベータ機2、4の乗客が受ける騒音あるいは風圧による振動などの不快感を抑制するように群管理エレベータの制御を行う。
図2は、群管理エレベータ制御装置5のブロック図である。
群管理エレベータ制御装置5は、入出力管理部17、制御部26、記憶部25、呼び判定部18、エレベータ機割当部19、乗客判定部20、追い越し・すれ違い判定部21、追い越し・すれ違い影響判定部22、退避移動判定部23、および呼び登録抑制部24を有している。
呼び判定部18は、所定の呼び階にて発生した呼びを検出する。
エレベータ機割当部19は、予想される高速エレベータ機1、3と一般エレベータ機2、4の相互の影響を抑制するように、呼びに割り当てるエレベータ機を決める。
これによれば、エレベータ機を呼びに割り当てる段階で、高速エレベータ機1、3と一般エレベータ機2,4の相互の影響を抑制するような割り当てを決定をするので、互いに速度の異なるエレベータ機を併設させた群管理エレベータ制御装置においてエレベータ機の運行効率をできるだけ下げずにエレベータ機同士の影響を抑制することができる。
また、乗客判定部20は、それぞれの一般エレベータ機2,4内の乗客の有無を判定する、そして、エレベータ機割当部19は、呼びに対して高速エレベータ機1,3を割り当てるとき、乗客が内部にいない一般エレベータ機2,4に併設された高速エレベータ機1、3を優先的に割り当てる。これによれば、乗客が内部にいない一般エレベータ機2、4に併設された高速エレベータ機1,3を優先的に呼びに割り当てるので、エレベータ機同士の影響を抑制することができる。
また、接近運転状態判定部(追い越し・すれ違い判定部)21は、高速エレベータ機1,3と一般エレベータ機2,4が相互に影響を及ぼす接近運転状態の発生を予測する。接近運転状態は、高速エレベータ機1,3と一般エレベータ機2,4が相互に影響を及ぼす、あるいはその可能性のある状態である。例えば、高速エレベータ機1,3が一般エレベータ機2,4を追い越す状態、高速エレベータ機1,3と一般エレベータ機2,4がすれ違う状態は接近運転状態である。エレベータ機割当部19は、呼び階まで移動するのに接近運転状態が発生しない高速エレベータ機1、3を優先的に呼びに割り当てる。これによれば、一般エレベータ機2,4の追い越しやすれ違いの無い高速エレベータ1,3を優先させるので、エレベータ機同士の影響を抑制することができる。
また、エレベータ機割当部19は、呼び階まで移動するのに接近運転状態が発生しない高速エレベータ機1、3が無い場合、接近運転状態となるまでに乗客がいなくなる一般エレベータ機2、4に併設された高速エレベータ機1、3を優先的に呼びに割り当てるこれによれば、高速エレベータ機1、3による一般エレベータ機2、4の追い越しあるいはそれらのすれ違いが避けられない場合、そのときまでに乗客がいなくなる一般エレベータ機2、4を優先させるので、エレベータ機同士の影響を抑制することができる。
また、影響判定部(追い越し・すれ違い影響判定部)22は、接近運転状態による影響の度合いを予測する。エレベータ機割当部19は、呼び階まで移動するのに、一般エレベータ機2、4内に乗客がいる状態で接近運転状態が発生するのが避けられない場合、接近運転状態での影響の度合いが最も小さい高速エレベータ機1、3を呼びに割り当てる。これにより、乗客のいる一般エレベータ機2、4の追い越しすれ違いが避けられないとき、できるだけ影響の小さい高速エレベータ機1、3を優先するので、エレベータ機同士の影響を抑制することができる。
また、接近運転状態判定部21は、高速エレベータ機1、3が所定速度以上の高速で走行する高速運転エリアを算出し、一般エレベータ機2、4が高速運転エリアに入ることになるならば接近運転状態が発生すると判断することにしてもよい。これによれば、高速エレベータ機1、3の高速運転エリアを算出し、その高速運転エリアと一般エレベータ機2、4の移動するエリアとの関係を基に接近運転状態を容易に判定することができる。
また、エレベータ機割当部19は、呼びに対して一般エレベータ機2、4を割り当てるとき、接近運転状態を発生させずに現在位置から呼び階まで走行できる一般エレベータ機2、4を優先的に割り当てる。これによれば、接近運転状態を生じさせないで呼び階まで走行できる一般エレベータ機2、4を呼びに優先的に割り当てるので、一般エレベータ機2、4と高速走行している高速エレベータ機1、3とがすれ違ったり、高速エレベータ機1,3が一般エレベータ機2、4を追い越したりするのを抑制することができる。
また、退避移動判定部23は、高速運転エリアに、乗客がいない一般エレベータ機2、4が存在する場合に、その一般エレベータ機2、4を高速運転エリア外に退避させる。これによれば、高速運転エリアにいる一般エレベータ機を高速運転エリア外に移動させることができるので、互いに速度の異なるエレベータ機を併設させた群管理エレベータ制御装置において、高速エレベータ機の運行効率をできるだけ下げずにエレベータ機同士の影響を抑制することができる。
また、呼び登録抑制部24は、呼びに対して高速エレベータ機1、3を割り当てると、その高速エレベータ機1、3に併設された一般エレベータ機2、4を呼びに対して割り当てることを抑制する。これによれば、呼びに割り当てられた高速エレベータ機1、3に併設された一般エレベータ機2、4を呼びに割り当てるのを抑制するので、互いに速度の異なるエレベータ機を併設させた群管理エレベータ制御装置において、高速エレベータ機1、3の運行効率をできるだけ下げずにエレベータ機同士の影響を抑制することができる。
以下、より具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
実施例1の群管理エレベータシステムは図1に示したものと同様の構成を有する。実施例1では、高速エレベータ機1、3による追い越しおよび高速エレベータ機1、3とのすれ違いを避けるために一般エレベータ機2、4の呼びへの登録を抑制する機能を省いている。そのため実施例1の群管理エレベータ制御装置5は図2に示した構成から呼び登録抑制部24を省いた構成を有する。
以下、図2に示した群管理エレベータ制御装置5の構成について説明する。
入出力管理部17は、各エレベータ機制御部6〜9からの各種状態信号、およびホール呼び部13からの呼び信号等の各種信号を取り込んで管理する。
高速エレベータ呼び判定部18は、入出力管理部17で取り込んだ信号の中に高速エレベータ機を呼ぶ呼び信号が含まれていることを判定する。
エレベータ機割当部19は、呼び判定部18で高速エレベータ機1、3を呼ぶ呼び信号が検出された場合、通常の割り当て処理を行う前に他の処理を行う。他の処理を行うとき、エレベータ機割当部19は、他の処理を実施する信号を送信する。他の処理というのは、高速エレベータ1、3と一般エレベータ2、4のすれ違いや高速エレベータ1、3による一般エレベータ2、4の追い越しによる影響を抑制するための処理である。
乗客判定部20は、エレベータ機割当部19からの他の処理を実施する信号を受けたときに、高速エレベータ1、3に併設されている一般エレベータ機2、4における乗客の有無や降り予定を判定する。
追い越し・すれ違い判定部21は、エレベータ機割当部19からの他の処理を実施する信号を受けたときに、高速エレベータ1、3に併設されている一般エレベータ機2、4との追い越しすれ違い発生の有無を判定する。
追い越し・すれ違い影響判定部22は、追い越し・すれ違い判定部21によって追い越しすれ違いが発生すると判定されたとき、一般エレベータ機2、4との追い越しすれ違いのる影響の度合いを判定する。
退避移動判定部23は、乗客のいない一般エレベータ機2、4が高速エレベータ機1、3とすれ違うときに高速エレベータ機1、3の速度が所定の速度を超える速度で走行する高速移動エリア外(所定速度以下の低速度エリアまたは追い越しすれ違うことない位置)に一般エレベータ機2、4を移動させるべきと判定する。
記憶部25は、追い越しおよびすれ違いに対する一連のエレベータ制御を規定した追い越し・すれ違い制御処理プログラムを格納している。
制御部26は、追い越し・すれ違い制御処理プログラムを実行し、各部を制御する。
図3は、実施例1における群管理エレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。
利用者によってホール呼び部13のホール釦14が操作されて高速エレベータ機の呼びが発生すると、この呼び信号は入出力制御部10を通して群管理エレベータ制御装置5の追い越し・すれ違い制御部16に取り込まれ、追い越し・すれ違い制御処理が開始される。
追い越し・すれ違い制御処理において、まず、呼び判定部18がステップS1で、高速エレベータ機の呼び信号を検出すると、エレベータ機割当部19へ割り当てを開始するための信号を与える。この信号を受けたエレベータ機割当部19は、高速エレベータ機1、3のどちらを割り当てるかを決定する処理を開始する。
エレベータ機割当部19からの信号を受けた乗客判定部20は、ステップS2で一般エレベータ機2のかご内に乗客がいるかどうかを判定する。一般エレベータ機2のかご内に乗客がいた場合、乗客判定部20は、ステップS3で一般エレベータ機4のかご内に乗客がいるかどうかを判定する。なお、ここでは乗客判定部20は、先ず一般エレベータ機2から乗客の有無の判定を開始したが、とくにこの順序に限定されない。
判定の結果、いずれの一般エレベータ機2、4にも乗客がいた場合、乗客判定部20はステップS4で、かご内の行き先階登録信号とホール呼び部13の呼び信号等を用いて、一般エレベータ機2または一般エレベータ機4の乗客がゼロになる予定階を検出する。
また、追い越し・すれ違い判定部21は、ステップS5で、高速エレベータ機1、3の位置を検出し、さらにステップS6で高速エレベータ機1または高速エレベータ機3が呼び階に到着するまでに一般エレベータ機2または一般エレベータ機4と追い越しあるいはすれ違いが発生するかどうかを演算する。なお、これらのステップS4〜S6の処理は順序を入れ替えても良い。
追い越し・すれ違い判定部21は、高速エレベータ機1について、呼び階まで移動する際に一般エレベータ機2と追い越しあるいはすれ違いが発生するかどうかを判定する。また、追い越し・すれ違い判定部21は、高速エレベータ機3について、呼び階まで移動する際に一般エレベータ機4と追い越しあるいはすれ違いが発生するかどうかを判定する。
その結果、いずれの高速エレベータ機1、3も追い越しまたはすれ違いが発生すると判定された場合、乗客判定部20はステップS7で、高速エレベータ機1または高速エレベータ機3が呼び階へと移動するとき、ステップS4の検出結果を用いて一般エレベータ機2と追い越しすれ違いが発生するまでに一般エレベータ機2の乗客がゼロになるかどうかを判定する。
その結果、一般エレベータ機2の乗客がゼロにならないと判定されたとき、乗客判定部20はステップS8で、高速エレベータ機1または高速エレベータ機3が呼び階へと移動するとき、ステップS4の検出結果を用いて一般エレベータ機4とすれ違うまでに一般エレベータ機4の乗客がゼロになるかどうかを判定する。
ステップS8の判定でも一般エレベータ機4の乗客がゼロにならないと判定されたとき、つまり、乗客を乗せた状態の一般エレベータ機2または一般エレベータ機4と、高速エレベータ機1または高速エレベータ機3とが追い越しあるいはすれ違いを避けられないとき、追い越し・すれ違い影響判定部22は、ステップS9で、一般エレベータ機2または一般エレベータ機4と高速エレベータ機1または高速エレベータ機3との追い越しまたはすれ違い時における影響の度合いが小さい方の高速エレベータ機1または高速エレベータ機3を決定し、呼びに対して割り当てる。
ここで、追い越しまたはすれ違いのときの影響の度合いは、追い越しまたはすれ違いの速度、速度差、追い越しまたはすれ違い時の走行方向などを基に算出することができる。
追い越し・すれ違い影響判定部22は、速度差が小さいときには速度差が大きい場合よりも影響の度合いが小さいと判定する。また、追い越し・すれ違い影響判定部22は、速度差が同じでも、高速エレベータ機と一般エレベータ機の移動方向が同じの場合の方が移動方向が逆の場合よりも影響の度合いが小さいと判定する。また、追い越し・すれ違い影響判定部22は、高速エレベータ機1、の速度が所定速度以上となる高速運転エリア(例えば最高速度)の場合よりも予め設定した速度以下で走行する低速度エリアの方が影響の度合いが小さいと判定する。
併設された一般エレベータ機2、4に乗客がいる場合、呼び階へと移動する高速エレベータ機1または高速エレベータ機3と追い越しまたはすれ違いが発生することによって、空気の衝突によって騒音やかご揺れが生じ、一般エレベータ機2、4の乗客に不安感を与えることになる。しかし、無作為に高速エレベータ機1または高速エレベータ機3を呼びに割り当てるのではなく、追い越しまたはすれ違いによる影響の度合いが小さい方の一般エレベータ機2または一般エレベータ機4を呼びに割り当てるため、乗客に与える不安感をできるだけ抑制することができる。
上述した追い越し・すれ違い判定部21がステップS6で、いずれかの高速エレベータ機1、3が一般エレベータ機2、4と追い越しまたはすれ違いが発生しないと判定した場合、エレベータ機割当部19はステップS10で追い越しもすれ違いもない高速エレベータ機1、3を呼びに対して割り当てる。また、両方の高速エレベータ機1、3が一般エレベータ機2、4と追い越しもすれ違いもない場合、エレベータ機割当部19は予め設定した優先順に従って、いずれかの高速エレベータ機1、3を呼びに割り当てる。
上述した乗客判定部20がステップS7の判定で、一般エレベータ機2の乗客がゼロになるとした場合、エレベータ機割当部19はステップS11で、高速エレベータ機1を呼びに割り当てる。このとき一般エレベータ機2は乗客がいないので、その位置に保持しても良いし、退避移動判定部23により、ステップS12で、追い越し・すれ違い判定部21で算出した高速エレベータ機1の走行における低速運転エリアあるいは追い越しおよびすれ違いが発生しないエリアに移動したり、高速エレベータ機1の移動方向と同じ方向に移動させたりしてもよい。
ここで低速運転エリアとは、高速エレベータ機1の運転速度特性において予め設定した速度以下となるエリアのことである。例えば、通常、一般エレベータ機同士のすれ違いでは問題となるような騒音が発生しないので、一般エレベータ機2の最高速度あるいはそれに近接した速度を閾値として判定することにしてもよい。
また、上述した乗客判定部20がステップS8の判定で、一般エレベータ機4の乗客がゼロになるとした場合、エレベータ機割当部19はステップS13で、高速エレベータ機3を呼びに割り当てる。このとき一般エレベータ機4は乗客がいなくなるので、その後はその位置に停止したまま保持しても良いし、退避移動判定部23によりステップS14で、追い越し・すれ違い判定部21で算出した高速エレベータ機3の走行時における高速運転エリア外に移動したり、高速エレベータ機3の移動方向と同じ方向に移動させてもよい。
また、上述した乗客判定部20がステップS2の判定で、一般エレベータ機2の乗客がいないと判定したとき、エレベー機割当部19はステップS15で、高速エレベータ機1を呼びに割り当てる。このとき一般エレベータ機2は乗客がいないので、その位置に停止したまま保持しても良いし、退避移動判定部23によりステップS16で先の場合と同様の方法で高速エレベータ機1の走行時における高速運転エリア外に移動したり、高速エレベータ機1の移動方向と同じ方向に移動させてもよい。
また、上述した乗客判定部20がステップS3の判定で、一般エレベータ機4の乗客がいないと判定したとき、エレベータ機割当部19はステップS17で、高速エレベータ機3を割り当てる。このとき一般エレベータ機4は乗客がいないのでその位置に停止したまま保持しても良いし、退避移動判定部23によりステップS18で先の場合と同様の方法で高速エレベータ機3の走行時における高速運転エリア外に移動したり、高速エレベータ機3の移動方向と同じ方向に移動させてもよい。
このように一般エレベータ機2、4に乗客がいない場合でも無作為に放置すると、呼びに応じて高速で移動する高速エレベータ機1、3とすれ違うときに、空気の衝突によって騒音やかご揺れが発生する可能性があるが、乗客のいない一般エレベータ機2、4を高速運転エリア外に移動したり、高速エレベータ機1、3と同じ方向に走行させることで、騒音や揺れを緩和することができる。
本実施例では、追い越し・すれ違い制御部16は、高速エレベータ機1、3と一般エレベータ機2、4との間で発生する追い越しあるいはすれ違いのうち、高速エレベータ機1、3が乗り場での呼びに応じて呼び階へと移動するときに限定して制御処理を行うため、乗客が乗っている状態で行き先階へと走行している高速エレベータ機1、3による追い越しおよびすれ違いを制御対象から外すことで、運転効率の低下を抑制することができる。
実施例2では、群管理エレベータシステムは高速エレベータ機1、3による追い越しおよび高速エレベータ機1、3とのすれ違いを避けるために一般エレベータ機2、4の呼びに対する割り当てを抑制する機能を有する。実施例2の群管理エレベータシステムは図1に示したものと同様の構成を有する。実施例2の群管理エレベータ制御装置5は図2に示したものと同様の構成を有する。実施例2における入出力管理部17、高速エレベータ呼び判定部18、エレベータ機割当部19、乗客判定部20、追い越し・すれ違い判定部21、追い越し・すれ違い影響判定部22、退避移動判定部23、記憶部25、および制御部26は実施例1のものと同様である。
呼び登録抑制部24は、乗り場の呼びに対して高速エレベータ機1、3を割り当てるとき、併設された一般エレベータ機2、4に対するその後の呼びへの割り当てを抑制する。
図4は、実施例2による群管理エレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。図4では、図3に示した実施例1のものと同様の処理については同一符号を付けて詳細な説明を省略し、新たな処理であるステップS19〜ステップS30について説明する。
乗客判定部20がステップS2の判定で、一般エレベータ機2の乗りかご内に乗客がいないと判定した場合、退避移動判定部23はステップS19で、一般エレベータ機2を高速エレベータ機1の高速運転エリア外に移動する。次いで、呼び登録抑制部24はステップS20で一般エレベータ機2の呼び登録を抑制するための呼び登録抑制信号を制御部26に与える。またエレベータ機割当部19はステップS21で、高速エレベータ機1を呼びに対して割り当てる。呼びに対してエレベータ機を割り当てることを呼び登録ともいう。
一方、乗客判定部20がステップS3の判定で、一般エレベータ機4の乗りかご内に乗客がいないと判定した場合、退避移動判定部23はステップS22で、一般エレベータ機4を高速エレベータ機3の高速運転エリア外に移動する。次いで、呼び登録抑制部24はステップS23で一般エレベータ機4の呼び登録を抑制するための呼び登録抑制信号を制御部26に与える。またエレベータ機割当部19はステップS24で、高速エレベータ機3を呼び登録する。
また、乗客判定部20がステップS7の判定で、追い越しまたはすれ違い時には一般エレベータ機2の乗客がゼロになると判定した場合、呼び登録抑制部24はステップS25で一般エレベータ機2の呼び登録を抑制するための呼び登録抑制信号を制御部26に与える。またエレベータ機割当部19はステップS26で、高速エレベータ機1を呼び登録する。次いで、退避移動判定部23はステップS27で、一般エレベータ機2の乗客がゼロになった時点で、高速エレベータ機1の高速運転エリア外に一般エレベータ機2を移動するための待機移動信号を制御部26に与える。
一方、乗客判定部20がステップS8の判定で、追い越しまたはすれ違い時には一般エレベータ機4の乗客がゼロになると判定した場合、呼び登録抑制部24はステップS28で一般エレベータ機4の呼び登録を抑制するための呼び登録抑制信号を制御部26に与える。またエレベータ機割当部19はステップS29で、高速エレベータ機3を呼び登録する。次いで、退避移動判定部23はステップS30で、一般エレベータ機4の乗客がゼロになった時点で、高速エレベータ機3の高速運転エリア外に一般エレベータ機4を移動するための待機移動信号を制御部26に与える。
なお、これらの各処理において、呼び登録抑制部24による呼び登録の抑制は、呼びに対して割り当てられた高速エレベータ機1、3が呼び階に到着すると想定される時刻に解除するようにしてもよい。また、追い越しまたはすれ違いがあっても高速エレベータ機1、3の高速運転エリア外で追い越しまたはすれ違うにようなった時点で呼び登録の抑制を解除してもよい。
本実施例によれば、実施例1による処理動作に加えて、乗り場の呼びに対して高速エレベータ機を割り当てる場合、呼び登録抑制部24が、呼びに割り当てられる高速エレベータ機に併設されている一般エレベータ機の呼び登録を抑制する。従って、乗り場の呼びに対して高速エレベータ機1、3を割り当てた後に、他の乗り場の呼びが発生して一般エレベータ機2、4が割り当てられると条件が変化してしまい、移動している高速エレベータ機1、3と一般エレベータ機2、4とのすれ違い、高速エレベータ機1、3による一般エレベータ機2、4の追い越しに関する条件が変化してしまうのを確実に防止することができる。
図5は、実施例2における追い越し・すれ違い制御部16が高速エレベータ機に対する呼びを受けたときの動作を示すフローチャートである。
ステップS41にて高速エレベータ機1、3に対する呼びの信号を入出力管理部17で受領し、呼び判定部18がその高速エレベータ機1、3に対する呼びを検出する。ここでは当該呼びに対して高速エレベータ機1が割り当てられるものとする。
高速エレベータ機1が呼びに対して割り当てられると、次に、制御部26はステップS42にて高速エレベータ機1のかご位置と速度の関係を算出する。さらに、制御部26は、ステップS43にて、かご位置と速度の関係の情報を基に、高速エレベータ機1の高速運転エリアを算出する。高速エレベータ機1が所定速度以上の走行しているエリアを高速移動エリアとすればよい。
続いて、呼び登録抑制部24が、ステップS44にて高速エレベータ機1に併設された一般エレベータ機2に対する呼びの抑制を登録する。これにより一般エレベータ機2が高速エレベータ機1の高速移動エリアに入るような呼びに対する割り当てが抑制される。
そして、制御部26は、ステップS45で高速エレベータ機1を現在位置から呼び階へ移動させる。その際の高速エレベータ機1のかご位置と速度の関係は通常であればステップS42で算出されたものに近いものとなる。高速エレベータ機1の移動が完了すると、制御部26はステップS46にて一般エレベータ機2への呼び登録の抑制を解除する。
なお、ここでは、高速エレベータ機1の移動が完了したとき、つまり高速エレベータ機1が呼び階に到着したときに、その高速エレベータ機1に併設された一般エレベータ機2の呼び登録の抑制を解除することとした。しかし、本発明がこれに限定されることはない。他の例として、高速エレベータ機1が高速運転エリアを通過したとき、その高速エレベータ機1に併設された一般エレベータ機2の呼び登録の抑制を解除することにしてもよい。
図6は、実施例2における追い越し・すれ違い制御部16が一般エレベータ機2、4に対する呼びを受けたときの動作を示すフローチャートである。
ステップS31にて、一般エレベータ機2、4に対する呼びの信号を入出力管理部17で受領すると、呼び判定部18が、その一般エレベータ機2、4に対する呼びを検出する。ステップS32にて、呼び判定部18は、一般エレベータ機2、4について呼び登録が抑制されているか否か判定する。
ここでは一般エレベータ機2が呼びに対して割り当てられる場合を例示する。一般エレベータ機2の呼び登録が抑制されていなければ、エレベータ機割当部19がステップS36にて一般エレベータ機2に対する呼びの登録と、行き先階の登録を許可する。
ステップS34にて、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があるか否か判定する。一般エレベータ機2を呼びに対して割り当てると、高速エレベータ機1の高速移動エリアに入るように走行することになるようであれば、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があると判断される。一般エレベータ機2が高速エレベータ機1の高速運転エリア内にいる場合には、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があると判定される。一般エレベータ機2が高速エレベータ機1の高速運転エリア内にいない場合であっても、対象となっている呼びの呼び階が高速エレベータ機1の高速運転エリア内であれば、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があると判定される。
図7、8は、高速エレベータ機の高速運転エリアと一般エレベータ機の運転エリアの重複について説明するための図である。
図7は、一般エレベータ機2が高速エレベータ機1の高速運転エリアよりも下方の階にいるときに、高速運転エリア内の呼び階への呼びが発生した場合を示している。図7の場合、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があると判定される。図7にハッチングで示された部分が、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があるエリアである。
図8は、一般エレベータ機2が高速エレベータ機1の高速運転エリアよりも上方の階にいるときに、高速運転エリア内の呼び階への呼びが発生した場合を示している。図8の場合も、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があると判定される。図8にハッチングで示された部分が、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があるエリアである。
一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性があると判定された場合、エレベータ機割当部19は、ステップS35にて、一般エレベータ機2を呼び登録するのを拒否する。一方、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性がない場合、エレベータ機割当部19は、ステップS36にて一般エレベータ機2を呼び登録することおよびその呼びの呼び階を行先階として登録することを許可する。これにより、一般エレベータ機の呼びに対して、高速運転エリアに入らずに現在位置から呼び階まで走行できる一般エレベータ機を優先して割り当てることが可能となる。
なお、本実施例では、ステップS34にて、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性がある場合には、ステップS35にて一般エレベータ機2の呼びへの割り当てを拒否することとしたが、本発明がこれに限定されることはない。他の処理例として、ステップS34にて、一般エレベータ機2の運転エリアと高速エレベータ機1の高速運転エリアとが重複する可能性がある場合、一般エレベータ機2の呼びへの割り当てを一定時間遅延させることにしてもよい。あるいは、一定時間待機して再びステップS34の判定を行うことにしてもよい。あるいは、高速エレベータ機1の移動が完了したことを契機として一般エレベータ機2を呼びに割り当てることにしてもよい。
上述した本発明の実施形態および実施例は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態あるいは実施例のみに限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1、3…高速エレベータ機、10…入出力制御部、11…運転指令部、12…号機状態送信部、13…ホール呼び部、14…ホール釦、15…カードリーダ、16…制御部、17…入出力管理部、18…判定部、19…エレベータ機割当部、2、4…一般エレベータ機、20…乗客判定部、21…接近運転状態判定部、21…判定部、22…追い越し・すれ違い影響判定部、23…退避移動判定部、24…登録抑制部、25…記憶部、26…制御部、5…群管理エレベータ制御装置、6…エレベータ機制御部

Claims (11)

  1. 複数の高速エレベータ機と、前記高速エレベータ機のそれぞれに併設された前記高速エレベータ機より定格速度が低速の複数の一般エレベータ機とを有する群管理エレベータを制御する群管理エレベータ制御装置であって、
    所定の呼び階にて発生した呼びを検出する呼び判定部と、
    予想される前記高速エレベータ機と前記一般エレベータ機の相互の影響を抑制するように前記呼びに割り当てるエレベータ機を決めるエレベータ機割当部と、
    を有する群管理エレベータ制御装置。
  2. それぞれの一般エレベータ機内の乗客の有無を判定する乗客判定部を更に有し、
    前記エレベータ機割当部は、前記呼びに対して高速エレベータ機を割り当てるとき、乗客が内部にいない一般エレベータ機に併設された高速エレベータ機を優先的に割り当てる、
    請求項1のいずれか一項に記載の群管理エレベータ制御装置。
  3. 高速エレベータ機と一般エレベータ機が相互に影響を及ぼす接近運転状態の発生を予測する接近運転状態判定部を更に有し、
    前記エレベータ機割当部は、前記呼び階まで移動するのに前記接近運転状態が発生しない高速エレベータ機を優先的に前記呼びに割り当てる、
    請求項1または2に記載の群管理エレベータ制御装置。
  4. 前記エレベータ機割当部は、前記呼び階まで移動するのに前記接近運転状態が発生しない高速エレベータ機が無い場合、前記接近運転状態となるまでに乗客がいなくなる一般エレベータ機に併設された高速エレベータ機を優先的に前記呼びに割り当てる、請求項3に記載の群管理エレベータ制御装置。
  5. 前記接近運転状態による影響の度合いを予測する影響判定部を更に有し、
    前記エレベータ機割当部は、前記呼び階まで移動するのに、一般エレベータ機内に乗客がいる状態で前記接近運転状態が発生するのが避けられない場合、前記接近運転状態での前記影響の度合いが最も小さい高速エレベータ機を前記呼びに割り当てる、
    請求項4に記載の群管理エレベータ制御装置。
  6. 前記接近運転状態判定部は、前記高速エレベータ機が所定速度以上の高速で走行する高速運転エリアを算出し、前記一般エレベータ機が前記高速運転エリアに入ることになるならば前記接近運転状態が発生すると判断する、
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の群管理エレベータ制御装置。
  7. 前記エレベータ機割当部は、前記呼びに対して一般エレベータ機を割り当てるとき、前記接近運転状態を発生させずに現在位置から呼び階まで走行できる一般エレベータ機を優先的に割り当てる、
    請求項3に記載の群管理エレベータ制御装置。
  8. 前記高速運転エリアに、乗客がいない一般エレベータ機が存在する場合に、該一般エレベータ機を前記高速運転エリア外に退避させる退避移動判定部を更に有する、
    請求項6に記載の群管理エレベータ制御装置。
  9. 呼びに対して高速エレベータ機を割り当てると、当該高速エレベータ機に併設された一般エレベータ機を呼びに対して割り当てることを抑制する呼び登録抑制部を更に有する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の群管理エレベータ制御装置。
  10. 請求項1に記載の群管理エレベータ制御装置と、
    前記複数の高速エレベータ機と、
    前記複数の一般エレベータ機と、を有する群管理エレベータシステム。
  11. 複数の高速エレベータ機と、前記高速エレベータ機のそれぞれに併設された前記高速エレベータ機より定格速度が低速の複数の一般エレベータ機とを有する群管理エレベータを制御するための群管理エレベータ制御方法であって、
    所定の呼び階にて発生した呼びを検出し、
    予想される前記高速エレベータ機と前記一般エレベータ機の相互の影響を抑制するように前記呼びに割り当てるエレベータ機を決める、
    群管理エレベータ制御方法。
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