JP2016182964A - 折り曲げ組立仕切り部材の展開板と仕切り部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被収容物を収容空間内に横置きで積み重ねて収容するときの仕切り部材として使用するときでも、仕切り空間を形成する部分が自力で保持される仕切り部材を1枚の板紙から得ることができる、折り曲げ組立仕切り部材の展開板等を提供する。【解決手段】展開板4Aは、四角形の平面形状からなる1枚の板紙と、前記板紙の内側領域を前記板紙の少なくとも3辺に連続で平行して延びる有限の切断線51,52で切断してなる単数又は複数の切断部と、前記板紙に前記切断線の一部に直交して延びる直交線61と当該切断線の一部から連続して延びる延長線63とからなる折り曲げ線とを備えて構成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、折り曲げ組立仕切り部材の展開板と仕切り部材に関するものである。
従来、ダンボール箱等の収容箱における収容空間を複数の空間に仕切るために、その収容空間に設置して使用する仕切り部材としては、例えば、以下のものが知られている。
対向する長辺と対向する短辺を持つ四角形の形態を有する段ボール製仕切板であって、長辺の一方から切欠したスリットと、長辺の他方から切欠したスリットとをこれら長辺に沿って交互に備える仕切板において、前記スリットのうち、前記短辺の近くに配置したスリットについて、このスリットの本体の輪郭を形成する本体形成部から出発して、前記短辺まで切欠することによって形成した段部を備えるよう構成した段ボール製仕切板がある(特許文献1)。
特開2009−107700号公報
この発明は、複数の被収容物を収容空間内に横置きで積み重ねて収容するときの仕切り部材として使用するときでも、仕切り空間を形成する部分が自力で保持される仕切り部材を1枚の板紙から得ることができる、折り曲げ組立仕切り部材の展開板と仕切り部材を提供するものである。
この発明(A1)の折り曲げ組立仕切り部材の展開板は、四角形の平面形状からなる1枚の板紙と、前記板紙の内側領域を前記板紙の少なくとも3辺に連続で平行して延びる有限の切断線で切断してなる単数又は複数の切断部と、前記板紙に前記切断線の一部に直交して延びる直交線と当該切断線の一部から連続して延びる延長線とからなる折り曲げ線と
を備えて構成されているものである。
この発明(B1)の折り曲げ組立仕切り部材の展開板は、四角形の平面形状からなる1枚の板紙と、前記板紙の内側領域を前記板紙の1辺のみから切り込まれて残り3辺に連続で平行して延びる有限の切断線で切断してなる単数又は複数の切断部と、前記板紙に前記切断線の一部と直交して延びる直交線と当該切断線の一部から延長して延びる延長線とからなる折り曲げ線とを備えて構成されているものである。
この発明(A2)の折り曲げ組立仕切り部材の展開板は、上記発明A1の展開板において、前記板紙の内側領域に、前記切断線のうち直交して隣り合う2つの直線部分と前記隣り合う2つの直線部分にその内側から接触する円弧状の曲線とで囲まれる部分を切除してなる切り欠き部が設けられているものである。
この発明(A3)の折り曲げ組立仕切り部材の展開板は、上記発明A1の展開板において、前記板紙の内側領域に、前記切断線のうち平行して向き合う2つの直線部分に挟まれた1つの直線部分と前記1つの直線部分の両端部から互いに背中合わせで接近するように延びて前記向き合う2つの直線部分に挟まれる領域内で接触する2つの円弧状の曲線とで囲まれる部分を切除してなる切り欠き部が設けられているものである。
この発明(A4)の折り曲げ組立仕切り部材の展開板は、上記発明A1からA3の展開板において、前記板紙の内側領域における前記切断線のうち平行して向き合う2つの直線部分に挟まれた1つの直線部分の両端部に、前記1つの直線部分の両端部の一部と前記向き合う2つの直線部分の反対側に所定の距離だけ突出する突出線とが含まれる形状からなる部分を切除してなる引っ掛け用切り欠き部が設けられているものである。
この発明(B2)の折り曲げ組立仕切り部材の展開板は、上記発明B1の展開板において、前記板紙の内側領域に、前記切断線のうち直交して隣り合う2つの直線部分と前記隣り合う2つの直線部分にその内側から接触する円弧状の曲線とで囲まれる部分を切除してなる切り欠き部が設けられているものである。
また、この発明(C1)の仕切り部材は、上記発明A1からA4のいずれかの折り曲げ組立仕切り部材の展開板を、前記折り曲げ線で折り曲げて4、6又は9個の仕切り空間を有する形態に組み立ててなるものである。
また、この発明(D1)の仕切り部材は、上記発明B1又はB2の曲げ組立仕切り部材の展開板を、前記折り曲げ線で折り曲げて4、6又は9個の仕切り空間を有する形態に組み立ててなるものである。
この発明(C2)の仕切り部材は、上記発明C1の仕切り部材において、少なくとも底面部と4つの側面部で構成される収容空間に設置して使用する際、前記板紙の前記切断線で囲まれる部分を、その部分の一辺の全部又は一部が前記収容空間の底面部に接触して全体として起立させた状態になるよう設置して使用されるものである。
この発明(C3)の仕切り部材は、上記発明C1又はC2の仕切り部材において、前記仕切り空間が前記収容空間で横倒しの状態になるよう設置して使用されるものである。
この発明(C4)の仕切り部材は、上記発明C3の仕切り部材において、前記板紙の前記折り曲げ線で折り曲げて重なる部分を含む一部を、前記板紙の前記切断線で囲まれる部分のうちで前記底面部に接触させる一辺と向き合う対向辺に対して、前記重なる部分が覆い被せるか又は接近した状態になるようして仕切り空間を形成する位置と離間した状態になるようにして仕切り空間を消失させる位置との間で変位させて使用するものである。
この発明(C5)の仕切り部材は、上記発明C4の仕切り部材において、前記収容空間と前記収容空間を上部で開閉する蓋部を有する箱に設置して使用する際、前記箱の蓋部を開けて前記箱の側面部に接近させた状態にしたときの当該蓋部の付け根部分と当該側面部の上端部分に、前記板紙の前記引っ掛け用切り欠き部を嵌めるよう引っ掛けた状態にして使用されるものである。
この発明(D2)の仕切り部材は、上記発明D1の仕切り部材において、少なくとも底面部と4つの側面部で構成される収容空間に設置して使用する際、前記板紙の前記切断線で囲まれる部分を、その部分の一辺の全部又は一部が前記収容空間の底面部に接触して全体として起立させた状態になるよう設置して使用されるものである。
この発明(D3)の仕切り部材は、上記発明D1又はD2の仕切り部材において、前記仕切り空間が前記収容空間で横倒しの状態になるよう設置して使用されるものである。
上記発明A1及びB1の折り曲げ組立仕切り部材の展開板によれば、複数の被収容物を収容空間内に横置きで積み重ねて収容するときの仕切り部材として使用するときでも、仕切り空間を形成する部分が自力で保持される仕切り部材を1枚の板紙から得ることができる。
上記発明A2、A3及びB2の展開板では、切り欠き部について他の構成にした場合に比べて、その展開板を組立てて得られる仕切り部材の一部を被収容物の収容時や取り出し時に変位させることがあっても、板紙の一部を切り欠き部で切除して無駄にする面積が少なく、その変位させる操作を他の一部との接触を回避しつつ円滑に行える仕切り部材を得ることができる。
上記発明A4の展開板では、引っ掛け用切り欠き部がない場合に比べて、その展開板を組立てて得られる仕切り部材を収容空間の縁部に引っ掛けて自立した状態に保持される仕切り部材を得ることができる。
上記発明C1及びD1の仕切り部材によれば、複数の被収容物を収容空間内に横置きで積み重ねて収容するときの仕切り部材として使用するときでも、仕切り空間を形成する部分が自力で保持される仕切り部材を1枚の板紙から得ることができる。
上記発明C2及びD2の仕切り部材では、仕切り部材を他の状態で設置する場合に比べて、収容空間で自立して安定した状態で設置することができる。
上記発明C3及びD3の仕切り部材では、上記発明C1及びD1による効果が得られることに加えて、収容空間に被収容物を横置きで積み重ねて収容することを安定して行うことができる。
上記発明C4の仕切り部材では、被収容物を横置きで積み重ねて収容するときの作業やその収容した被収容物を取り出すときの作業を、仕切り部材を収容空間に設置した状態のままで行うことができる場合がある。
上記発明C5の仕切り部材では、引っ掛け用切り欠き部がない場合に比べて、仕切り部材を、箱の蓋部を開けた状態に保持したうえで箱の収容空間内で自立させた状態で保持させることができ、被収容物の収容及び取り出し時の作業性が向上する。
実施の形態1に係る仕切り部材を横置きの収容に使用するときの状態を示す斜視説明図である。 図1における収容箱及び被収容物の関係を示す斜視説明図である。 図1における仕切り部材を縦置きの収容に使用するときの状態を示す斜視図である。 図3における仕切り部材をその上方から見たときの状態を示す概略平面図である。 図1における仕切り部材を折り曲げて組み立てるための実施の形態1に係る展開板を示す平面図である。 図1における仕切り部材を横置きの収容に使用するときの状態を示す概略斜視図である。 図6における仕切り部材の一部を変位させたときの状態を示す概略斜視図である。 図7における仕切り部材の他の一部をさらに変位させたときの状態を示す概略斜視図である。 図1における仕切り部材の一部及び他の一部を同時に変位させて使用するときの一状態を示す斜視説明図である。 (a)は図9における収容箱のみのQ−Q線に沿う概略断面図、(b)は図9における仕切り部材及び収容箱のQ−Q線に沿う概略断面図である。 図1における仕切り部材の一部のみを変位させて使用するときの一状態を示す斜視説明図である。 実施の形態1に係る展開板の変形例を示す平面図である。 (a)は図12における展開板を折り曲げて仕切り部材を組み立てるときの最初の段階の一過程における状態を示す概略斜視図、(b)は図12における展開板を折り曲げて仕切り部材を組み立てるときの最終段階の一過程における状態を示す概略斜視図である。 図12における展開板を折り曲げて組み立てた仕切り部材の一状態を、縦置き収容に使用するときの状態で示す概略斜視図である。 図12における展開板を折り曲げて組み立てた仕切り部材の一状態を、横置き収容に使用するときの状態で示す概略斜視図である。 実施の形態2に係る展開板を示す平面図である。 図16における展開板を折り曲げて組み立てて得た実施の形態2に係る仕切り部材の一状態を、縦置き収容に使用するときの状態で示す斜視図である。 図16における展開板を折り曲げて組み立てて得た実施の形態2に係る仕切り部材の一状態を、横置き収容に使用するときの状態でかつ斜め下から見上げた状態で示す斜視図である。 図18における仕切り部材の一部のみを変位させたときの一状態を、斜め下から見上げた状態で示す斜視説明図である。 図18における仕切り部材の一部及び他の一部を同時に変位させたときの一状態を、斜め下から見上げた状態で示す斜視説明図である。 図18における仕切り部材を用いて横置き収容を行うときの一状態を示す斜視説明図である。 実施の形態3に係る展開板を示す平面図である。 (a)は図22における展開板を折り曲げて組み立てて得た実施の形態3に係る仕切り部材の縦置き収容に使用するときの状態を示す斜視図であり、(b)は実施の形態3に係る仕切り部材の横置き収容に使用するときの状態を示す斜視図である。 図22における展開板を折り曲げて仕切り部材を組み立てるときの最初の段階の一過程における状態を示す概略斜視図である。 図23(b)における仕切り部材の一部のみを変位させたときの一状態を示す斜視説明図である。 実施の形態4に係る展開板を示す平面図である。 (a)は図26における展開板を折り曲げて組み立てて得た実施の形態4に係る仕切り部材の縦置き収容に使用するときの状態を示す斜視図であり、(b)は実施の形態4に係る仕切り部材の横置き収容に使用するときの状態を示す斜視図である。 図26における展開板を折り曲げて仕切り部材を組み立てるときの最終段階の一過程における状態を示す概略斜視図である。 実施の形態5に係る展開板を示す平面図である。 (a)は図29における展開板を折り曲げて組み立てて得た実施の形態5に係る仕切り部材の縦置き収容に使用するときの状態を示す斜視図であり、(b)は実施の形態5に係る仕切り部材の横置き収容に使用するときの状態を示す斜視図である。 実施の形態6に係る展開板を示す平面図である。 (a)は図31における展開板を折り曲げて組み立てて得た実施の形態6に係る仕切り部材の縦置き収容に使用するときの状態を示す斜視図であり、(b)は実施の形態6に係る仕切り部材の横置き収容に使用するときの状態を示す斜視図である。 (a)は比較参考例1に係る仕切り部材の縦置き収容に使用するときの状態を示す斜視図であり、(b)は(a)における仕切り部材の縦置き収容に使用するときの状態を示す斜視説明図である。 図33(a)における仕切り部材を折り曲げて組み立てるための展開板を示す平面図である。 (a)は図33における展開板を横置き収容に使用するときの不具合の一状態を示す斜視図であり、(b)は(a)における仕切り部材の横置き収容に使用するときの状態を示す斜視説明図である。 (a)は比較参考例2に係る仕切り部材を縦置き収容に使用するときの状態で示す概略斜視図、(b)は(a)の仕切り部材を折り曲げて組立てるための展開板を示す平面図である。 (a)は比較参考例3に係る仕切り部材を縦置き収容に使用するときの状態で示す概略斜視図、(b)は(a)の仕切り部材を折り曲げて組立てるための展開板を示す平面図である。 (a)は比較参考例4に係る仕切り部材を縦置き収容に使用するときの状態で示す概略斜視図、(b)は(a)の仕切り部材を折り曲げて組立てるための展開板を示す平面図である。 (a)は比較参考例5に係る仕切り部材を縦置き収容に使用するときの状態で示す概略斜視図、(b)は(a)の仕切り部材を折り曲げて組立てるための展開板を示す平面図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る仕切り部材を使用している状態の一例を示している。図1等の各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さ及び奥行の各方向を示す直交座標軸(の方向)である。
実施の形態1に係る仕切り部材1Aは、図1に示されるように、例えばダンボール箱等の収容箱2における収容空間20を断面形状がほぼ四角形からなる複数の空間に仕切るためのものであり、その収容箱2の収容空間20に設置して使用される。また、収容箱2の収容空間20の仕切り部材1Aにより仕切られた各空間には、所望の被収容物3がそれぞれ収容される。
仕切り部材1Aを適用する収容箱2は、例えば、図2に示されるように、底面部21と4つの側面部22〜25で構成される収容空間20と、収容空間20の上部で開閉する4つの蓋部26〜29とからなるものである。蓋部26〜29は、その根元部分が4つの側面部22〜25の上端部においてつながっており、その根元部分を中心にして揺動させることにより、収容空間20の上部の一部をそれぞれ別々に開閉できるようになっている。また、蓋部26〜29は、開けた状態にしたとき、4つの側面部22〜25の外側面に接近させた状態まで揺動させることができるようにもなっている。収容箱2の材質については、特に限定されるものでなく、例えばダンボール紙等が適用される。
収容箱2に収容される被収容物3は、仕切り部材により仕切られた空間に個別に収容することが適したものであればよい。このような被収容物3としては、例えば、現像剤で構成される画像を形成する画像形成装置に着脱自在に装着して使用される筒状の現像剤収納容器が挙げられる。
また、被収容物3は、図2の最も右側の位置に例示されるように、その最も長い寸法L1の部分が収容空間20の高さ寸法Hよりも低い形状の被収容物3Aであれば、通常、収容空間20の底面部21に対して最も長い寸法L1の部分を立てて縦置きの状態にして複数個並べるような状態で収容される。この場合、仕切り部材1Aとしては、その収容空間20に縦置き収容するときに適合した仕切り空間を形成してなる構造のものが適用され、その縦置きに適した状態で設置して使用される。一方、被収容物3は、図2の右側の他の位置に例示されるように、その最も長い寸法L2の部分が収容空間20の高さ寸法Hより高い形状からなる被収容物3Bであれば、収容空間20の底面部21に対して最も長い寸法L2の部分を倒して横置きの状態にして複数個(段)積み重ねるような状態で収容される。
ちなみに、この被収容物3Aは、縦置きで収容する場合、収容箱2の幅及び奥行の寸法W,Dからなる底面部21に対して、縦置きの状態でかつ複数個並べた状態で収容することができる寸法関係になっている。また、被収容物3Bについても、横置きで収容する場合、収容箱2の幅、奥行及び高さの寸法W,D,Hからなる収容空間20に対して、複数横置きの状態で並べてかつ複数段積み重ねた状態で収容することができる寸法関係になっている。
仕切り部材1Aは、図3、図4等に示されるように、9つの仕切り空間11〜19を有する形態のものである。また、この仕切り部材1Aは、図5に示される1枚の板紙40からなる展開板4Aを折り曲げて組立てることによって得られる。なお各仕切り部材1を示す各図面においては、その各仕切り部材1を組み立てるための各展開板4における板紙40の厚さを省略して示している。
<展開板4Aの構成>
仕切り部材1Aを折り曲げて組立てるための展開板4Aは、図5に示されるように、四角形の平面形状からなる1枚の板紙40と、板紙40の内側領域を板紙40の少なくとも3辺(40a,40b,40c,40dのいずれか3つ)に連続で平行して延びる有限の切断線51、52で切断してなる4つの切断部5(5a、5b)と、板紙40に切断線51,52の一部に直交して延びる直交線61と切断線51,52の一部から連続して延びる延長線63とからなる折り曲げ線6とを備えて構成されているものである。
板紙40は、縦及び横の寸法が5k×7kである長方形の平面形状からなる1枚の板状部材である。上記kは縦横をそれぞれ等分するときの基準となる分割単位長さであり、通常は板紙40の縦横とも同じ値(k、k)に設定されるが、互いに異なる値(k1、k2)に設定してもかまわない。この分割単位長さkは、任意に選定されるものであり、例えば、展開板を組立てて得られる仕切り部材が収容空間20に設置することが可能な寸法条件などを考慮して選定される。実施の形態1における板紙40は、縦及び横の寸法が5k×7kであるため、平面形状が長方形になっている。板紙40の材質は、折り曲げる作業が可能であって仕切り部材1を組立てることが可能な材質である。具体的には、紙(ダンボール紙、厚紙などを含む)であるが、これに限定されずプラスチック(ダンボール構造のものなど)、複合材料等の他の材質であってもよい。
展開板4Aにおける4つの切断部5は、板紙40の3辺40a,40db,40cに連続で平行して延びる有限の切断線51で切断された2つの切断部5aと、板紙40の3辺40a,40d,40cに連続で平行して延びる有限の切断線52で切断された2つの切断部5bである。この各切断部5a,5bは、図5において実線で示している部分になり、その部分は実際に切断線51、52で切断されている部分になる。また、この切断部5a,5bは、例えば、その内側(各切断線51,52で囲まれる内側)に存在する板紙40の領域部分を、仕切り部材1に組立てた段階において支柱部分として使用する目的で形成されている。
2つの切断部5a,5bをそれぞれ構成する2種の切断線51、52はいずれも、板紙40の分割単位長さkを整数倍した長さにそれぞれ設定されている。実施の形態1における2種の切断線51、52はいずれも、4kの長さからなる切断線として設定されている。その一方の切断線51については、図5中において下方が開口した逆凹状の直角折れ直線になっており、板紙40の長辺に沿う方向において1つの分割単位長さkだけ間隔をあけて並ぶ状態で配置されている。その他方の切断線52についても、図5中において上方が開口した凹状の直角折れ直線になっており、板紙40の長辺に沿う方向において1つの分割単位長さkだけ間隔をあけて並んだ状態で配置されている。また、切断線51と切断線52は、板紙40の短辺に沿う方向において1つの分割単位長さkだけ間隔をあけて、図5中において開口した側が互いに向き合う状態で配置されている。実施の形態1における切断線51、52はいずれも、板紙40の長辺及び短辺を分割単位長さkの間隔で平行に引いた複数の直線が互いに直交して得られる碁盤の目のような直交線(罫線)のいずれかの部分に沿って形成されている。
展開板4Aにおける折り曲げ線6は、上述した直交線61と延長線63を組み合わせることで構成されているが、谷折りされる折り曲げ部分と山折りされる折り曲げ部分のいずれかになる。図5においては、折り曲げ線6のうち谷折りする部分を破線で示し、また、山折りする部分を二点鎖線で示している(この図示の仕方は展開板を示す他の図面においても同様である。)。また、折り曲げ線6は、板紙40を折り曲げて組立てることで得る仕切り部材1Aの最終形態を想定して設定されている。実施の形態1における折り曲げ線6(61,63)はいずれも、切断線51,52の場合と同様に、平板40の長辺及び短辺を分割単位長さkの間隔で平行に引いた複数の直線が互いに直交して得られる碁盤の目のような直交線(罫線)のいずれかの部分に沿って設定されている。
また、折り曲げ線6(61,63)は、板紙40がその各折り曲げ線に沿って容易に折り曲げることができるものであれば板紙40に特に明示する必要がなく、例えば谷折り及び山折りの種類の違いがわかる線として板紙40に付される。一方、板紙40がその各線に沿って容易に折り曲げることが難しいものである場合には、折り曲げ線6(61,63)は、その折り曲げ線に沿って厚さの半分程度切込んだ点線や実線として板紙40の表面又は裏面に付される。
そして、展開板4Aは、板紙40のうち切断部5a,5bを構成する切断線51,52と折り曲げ線6で囲まれる各部分が、組立てられた段階における仕切り部材1Aの各仕切り空間を構成するいずれかの面部分として使用される。
また、この展開板4Aにおいては、図5に示されるように、板紙40の内側領域における切断線51のうち平行して向き合う2つの直線部分51b、51cに挟まれた1つの直線部分51aの両端部に、引っ掛け用切り欠き部8が設けられている。
引っ掛け用切り欠き部8は、上記1つの直線部分51aの両端部の一部8aと上記向き合う2つの直線部分51b、51cの反対側に所定の距離だけ突出する突出線8bとが含まれる形状からなる部分を切除(切断除去)してなる部位として形成されている。実施の形態1における引っ掛け用切り欠き部8は、長方形からなる形状部分として切除されたものである。上記所定の距離は、引っ掛ける部分の寸法等の条件に応じて設定される。図5においては、切断部5a,5bの構成を説明するために便宜上、引っ掛け用切り欠き部8を構成する直線部分51aの両端部の一部8aを実線で示しているが、実際にはその一部8aに相当する部分(実線)は切り欠かれて存在しない(以下、この図示内容は切り欠き部8を有する展開板を平面で示す図面において同様である)。
<仕切り部材1Aの構成>
仕切り部材1Aは、この展開板4Aを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図3、図4等に示されるような9つの仕切り空間11〜19を有する形態の仕切り部材として組立てられる。この組立てに際しては、板紙40の折り曲げ線6を谷折り又は山折りに沿って予め少し曲げた状態にしておくと、その折り曲げの組立て作業を行いやすくなる。
図3に示される仕切り部材1Aは、被収容物3を縦置きで並べた状態で収容するときの仕切り部材として利用する場合の状態で示されている。このため、この仕切り部材1Aは、その仕切り空間11〜19のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になる。また、この仕切り部材1Aは、縦置きの仕切り部材として使用する場合、上方から見たときに縦横に3列ずつ並んだ井桁状の仕切り空間11〜19が存在するものになる(図4)。
この場合、仕切り部材1Aは、向き合う切断部5a,5bで囲まれる部分が折り曲げ線6(61)で山折りに折り曲げられて2つの重なる部分10A,10Bとなり、その折り曲げたときの長手方向における下辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置して使用される。また、このときの仕切り部材1Aは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分41,42,43が底面となり、その分割部分41,42,43を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することにもなる。また、このときの仕切り部材1Aは、4つの切断部5a,5bの外側にそれぞれ位置して谷折りで折り曲げられる部分が4つの重なる部分10C,10Dになり、その4つの重なる部分10C,10Dを上記した重なる部分10A,10Bの上方に配置させた状態になる。
さらに、このときの仕切り部材1Aは、仕切り空間11〜13、17〜19が2面を板紙40の2kの寸法からなる相対的に高い部分で囲まれた空間として形成され、その残りの仕切り空間14〜16のみがその1面又は2面を板紙40の1kの寸法からなる相対的に低い部分で囲まれた空間として形成されることになる。
また、この展開板4Aから組み立てられる仕切り部材1Aは、図1、図6等に示されるように、その仕切り空間11〜19のすべてが収容空間20において横方向にむけて開口した横向きの(横倒し)状態になるよう設置することで、被収容物3を横置きで積み重ねた状態で収容するときの仕切り部材として利用することも可能になっている。
仕切り部材1Aは、この横置きの仕切り部材として使用する場合、その横方向(側方)から見たときに横方向に3列、縦方向に3段になった井桁状の仕切り空間11〜19が存在するものになる(図1等)。
この場合、仕切り部材1Aは、向き合う切断部5a,5bで囲まれる部分が切断線6(61)で山折りに折り曲げられて2つの重なる部分10A,10Bとなり、その折り曲げたときの長手方向の一端部を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置して使用することになる。この際、2つの重なる部分10A,10Bが支柱の役割をする。また、このときの仕切り部材1Aは、4つの切断部5a,5bの外側にそれぞれ位置して谷折りに折り曲げられて得られる4つの重なる部分10C,10Dのうち上記した重なる部分10A,10Bの下方の端部に接近した状態になる2つの重なる部分10C,10Dも、収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することになる。
さらに、このときの仕切り部材1Aは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分41,42,43が、収納空間20の1つの側面部(24)に接触する状態にされて使用される。また、このときの仕切り部材1Aは、仕切り空間14〜16のみが、その一面又は2面が板紙40の1kの寸法からなる低い部分で形成されることになるが、その仕切り空間14〜16の上下部分は板紙40の2kの寸法からなる長い部分で形成される。また、このときの9つの仕切り空間11〜19を形成する板紙40の部分は、自力で保持される。特に上段の仕切り空間17〜19を形成する板紙40の部分(後述する部分40E)についても、全体が3箇所の折り曲げ部分(後述する折り曲げ線6aが存在する部位)により支えられて自力で保持される。
この横置きで収容するときの仕切り部材として利用する場合の仕切り部材1Aは、図6に示されるように、板紙40の折り曲げ線6で折り曲げられて重なる部分10C,10Dを含む一部40Eを、板紙40の切断線51,52で囲まれる部分のうちで収容空間20の底面部21に接触させる一辺と向き合う対向辺に対して、その重なる部分10C,10Dが接近した状態になって仕切り空間(中段の仕切り空間14〜16と上段の仕切り空間17〜19)を形成する第1の位置(P1)に変位させている。
しかし、この仕切り部材1Aにあっては、例えば、図6、図7等に示されるように、板紙40の上記重なる部分10C,10Dを含む一部40Eを、板紙40の切断線51,52で囲まれる部分のうちで上記対向辺に対して、その重なる部分10C,10Dが離間した状態になって仕切り空間(上記14〜19)を消失させる第2の位置(P2)に変位させることができる。
つまり、この仕切り部材1Aは、その一部40Eが上記第1の位置(P1)と第2の位置(P2)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の上記一部40Eが第2の位置(P2)に変位している状態は、仕切り部材1Aの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10C,10Dを含む一部40Eは、図7等に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線51の有限の端部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6aを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。また、仕切り部材1Aは、板紙40の上記重なる部分10C,10Dを含む一部40Eを第2の位置(P2)に変位させたときには、図7等に示されるように、下段になる仕切り空間11〜13だけが形成されたままで残る形態になる。
さらに、横置きで収容するときの仕切り部材として利用する場合の仕切り部材1Aは、図6や図7に示されるように、板紙40の折り曲げ線6で折り曲げられて重なる部分10C,10Dを含む他の一部40Fを、板紙40の切断線51,52で囲まれる部分のうちで収容空間20の底面部21に接触させる一辺に対して、その重なる部分10C,10Dが接近した状態になって仕切り空間(下段の仕切り空間11〜13)を形成する第3の位置(P3)に変位させている。
また、この仕切り部材1Aにあっては、例えば、図7、図8等に示されるように、板紙40の上記重なる部分10C,10Dを含む他の一部40Fを、板紙40の切断線51,52で囲まれる部分のうちで上記一辺に対して、その重なる部分10C,10Dが覆い被せる状態になって仕切り空間(上記11〜13)を消失させる第4の位置(P4)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Aは、板紙40の他の一部40Fも上記第3の位置(P3)と第4の位置(P2)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の他の一部40Fが第4の位置(P4)に変位している状態は、仕切り部材1Aの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10C,10Dを含む他の一部40Fは、図6から図8等に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線52の有限端部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6bを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。また、仕切り部材1Aは、図8等に示されるように、板紙40の上記一部40Eを第2の位置(P2)に変位させるとともに板紙40の上記他の一部40Fを第4の位置(P4)に変位させたときには、下段になる仕切り空間11〜13も消失した状態になり、単に支柱としての重なる部分10A,10Bによって上下方向に長い3列の仕切り空間のみが存在する形態になる。
<仕切り部材1Aの縦置き収容時の使用例>
この仕切り部材1Aは、まず、前述したように縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Aは、収容箱2の収容空間20に対し、折り曲げられて2つの重なる部分10A,10Bのうち長手方向における下辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図3参照)で設置される。この際、仕切り部材1Aは、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列ずつ並んだ計9つの分割空間に仕切ることになる。
そして、このときの被収容物の収容は、収容箱2の収容空間20が仕切り部材1Aにより仕切られた9つの分割空間に、9つの被収容物3Aを縦置きの状態で個別に収容することで行われる。このときの収容は、被収容物3Aの収容が終わった後、収容箱2の蓋部26〜29を閉じて固定することによって終了する。
一方、この収容箱2に縦置きで収容されている被収容物3Aの取り出しは、収容箱2の蓋部26〜29を開けた後、仕切り部材1Aにより仕切られた9つの分割空間から被収容物3Aを1つずつ上方に持ち上げるようにして取り出すことで行われる。
<仕切り部材1Aの横置き収容時の使用例>
また、この仕切り部材1Aは、前述したように横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Aは、図1等に示されるように、収容箱2の収容空間20に対し、折り曲げられて2つの重なる部分10A,10Bのうち長手方向における一端部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図6参照)で設置される。この際、仕切り部材1Aは、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に3列上下方向に3段で存在する計9つの分割空間に仕切ることになる。
なお図1では、仕切り部材1Aを2つ同時に使用する場合について後述するため、便宜上、仕切り部材1Aを収納箱2の側面部22との間に余分な空間(もう1つの仕切り部材1Aを設置する空間)が存在する状態で設置されているように示されている。しかし、ここでは、仕切り部材1Aが、その余分な空間がなく側面部22と接触又は接近した状態で配置されていることを前提として説明する。また、被収容物3Bとしては、一方向に長い筒状の長尺物(前記現像剤収容容器など)を想定している。さらに、収容箱20の収容空間20については、その底面部21がほぼ3k×4kの寸法からなる長方形の平面形状からなり、その高さがほぼ3kの寸法からなる空間を想定している。
そして、このときの被収容物の収容は、収容箱2の収容空間20が仕切り部材1Aによって仕切られた9つの分割空間に、9つの被収容物3B(31〜39)を横置きの状態でかつ横3列上下3段に積み重ねた状態で個別に収容することで行われる(図1の右側に二点鎖線で描かれた状態を参照)。
特にこの仕切り部材1Aを使用した横置きの収容に際しては、まず、図9、図10等に示されるように、一部の蓋部24を一側面部24に接近させるまで開けた状態にした収容箱2(図10(a))の一部に、仕切り部材1Aを引っ掛けて保持させた状態にする(図10(b))。
すなわち、仕切り部材1Aについて、図8に示されるように、前述した板紙40の一部40Eを第2の位置(P2)に変位させた状態(図7も参照)にするとともに、板紙40の他の一部40Fを第4の位置(P4)に変位させた状態にしたうえで、板紙40の一部に設けた引っ掛け用切欠き部8を、蓋部24の付け根部分と側面部24の上端部分に跨って挟んだ状態で引っ掛ける。
これにより、仕切り部材1Aは、図9や図10(b)に示されるように、収容箱2の蓋部24を開けた状態に保持したままで、収容箱2の収容空間20内で自立した状態で保持されることになる。また、この仕切り部材1Aは、収容箱2の一部に保持させた状態において、その折り曲げて重なる長尺の部分10A,10Bが上下方向に立った状態で存在し、底面部21の側面部24寄りの部分を3つの空間に仕切った状態になる。
このため、この最初の段階では、図9に示されるように、下段の3列として収容する被収容物3B(31〜33)を収容箱2の収容空間20内に収容する際、例えば仕切り部材1Aを片手で支えて保持する必要がなく、下段に収容する3つの被収容物3B(31〜33)を、その仕切り部材1Aの重なる長尺の部分10A,10Bで上下に仕切られた3つの空間に沿って収容箱2の底面部21に降ろして、下段の下面部になる底面部21に横置きの状態で置くことで、容易に収容することができる。
続いて、この横置きの収容に際しては、仕切り部材1Aについて、図11に示されるように、前述した板紙40の他の一部40Fを第4の位置(P4)から第3の位置(P3)に変位させた状態にする(図7も参照)。このとき板紙40の一部40Eは、第2の位置(P2)に変位した状態のままである。また仕切り部材1Aの全体も、引っ掛け用切欠き部8を介して収容箱2の一部に引っ掛けられた状態のままである。
この仕切り部材1Aにおける板紙40の他の一部40Fを第3の位置(P3)に変位させることにより、収容箱2の収容空間20には、下段部になる仕切り空間11〜13が形成されることになる。この仕切り空間11〜13によって収容空間20に先に収容した3つの被収容物3B(31〜33)が安定して保持されるようになる。しかも、この際、収容箱2の収容空間20には、仕切り部材1Aによって中段になる仕切り空間14〜16の下面部などの一部も形成された状態になる。このときの中段の一部を構成する板紙40の他の一部40Fは、特に中段の下面部を形成する板紙40の部分が、折り曲げで重なる2つの部分10C,10Dを底面部21に接触させた状態で保持されるので、安定して保持されることになる。
このため、この収容途上の段階でも、図11に示されるように、中段の3列として収容する被収容物3B(34〜36)を収容箱2の収容空間20内に収容する際、例えば仕切り部材1Aや収容済みの被収容物3B(31〜33)を手で押さえて保持する必要もなく、中段に収容する3つの被収容物3B(34〜36)を、その仕切り部材1Aの重なる長尺の部分10A,10Bで上下に仕切られた3つの空間に沿って降ろし、他の部分40Fで構成される中段の下面部に横置きの状態に置くことで、容易に収容することができる。
最後に、この横置きの収容に際しては、仕切り部材1Aについて、図1に示されるように、前述した板紙40の一部40Eを第2の位置(P2)から第1の位置(P1)に変位させた状態にする(図6も参照)。
この仕切り部材1Aにおける板紙40の一部40Eを第1の位置(P1)に変位させることにより、収容箱2の収容空間20は、中段になる仕切り空間14〜16が完成した状態になる。この仕切り空間14〜16によって先に中段に収容した3つの被収容物3B(34〜36)が安定して保持されるようになる。しかも、この際、収容箱2の収容空間20には、仕切り部材1Aによって上段になる仕切り空間17〜19の下面部などの一部も形成された状態になる。このときの中段の上面部と上段の下面部を構成する板紙40の一部40Eは、前述したように3箇所の折り曲げ線に沿う部分で支えられて保持されるので、安定して保持されることになる。
このため、この収容の最終段階でも、図1に示されるように、上段の3列として収容する被収容物3B(37〜39)を収容箱2の収容空間20内に収容する際、例えば収容済みの被収容物3B(34〜36)を片手で押さえて保持する必要もなく、上段に収容する3つの被収容物3B(37〜39)を、その仕切り部材1Aの重なる長尺の部分10A,10Bと他の重なる部分10C,10Dで仕切られた3つの仕切り空間17〜19に降ろし、板紙40の部分40Eで構成される上段の下面部に横置きの状態に置くことで、容易に収容することができる。
一方、収容箱2に横置きで収容されている被収容物3Bの取り出しは、通常、収容箱2の蓋部26〜29を開けた後、仕切り部材1Aにより仕切られた上段、中段及び下段の分割空間から被収容物3Bを3つずつ順次取り出すことで行われる。
まず、仕切り部材1Aはそのままの状態にしたうえで(図1、図3)、上段にある3つの被収容物3B(37〜39)を1つずつ持ち上げて取り出す。
続いて、仕切り部材1Aにおける板紙40の一部40Eを第1の位置(P1)から第2の位置(P2)に変位させた状態にする(図11、図7)。これにより、収容箱2の収容空間20では、上段の下面部(及び中段の上面部)が消失した状態になる。この状態にした後に、中段にある3つの被収容物3B(34〜36)を1つずつ持ち上げ取り出す(図11)。
最後に、仕切り部材1Aにおける板紙40の他の一部40Fを第3の位置(P3)から第4の位置(P4)に変位させた状態にする(図9、図8)。これにより、収容箱2の収容空間20では、中段の下面部(及び下段の上面部)が消失した状態になる(この際、上段はすでに消失している)。この状態にした後に、下段にある3つの被収容物3B(31〜33)を1つずつ持ち上げ取り出す(図9)。
なお必要により、仕切り部材1Aを最終的に収容箱2の収容空間20から取り出せばよい。
このように仕切り部材1Aによれば、横置きで収容するときの仕切りとして使用した場合、被収容物3Bの収容時や取り出し時に、仕切り部材1Aを手で支えることや、仕切り部材1Aを収容箱2から一時的に取り外すことが必要ではなく、その収容作業や取り出し作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
<実施の形態1に関する変形例>
図12から図15は、実施の形態1に係る展開板4A及び仕切り部材1Aを少し変更した構成からなる展開板4B及び仕切り部材1Bを示すものである。
この変形例における展開板4Bは、図12に示されるものであるが、実施の形態1に係る展開板4A(図5)と対比した場合、次の点で相違するのみである。
すなわち、変形例における展開板4Bは、板紙40の内側領域に、切断線51,52のうち平行して向き合う2つの直線部分51b,51c(52b,52c)に挟まれた1つの直線部分51a(52a)と1つの直線部分51a(52a)の両端部から互いに背中合わせで接近するように延びて向き合う2つの直線部分51b,51c(52b,52c)に挟まれる領域内で接触する2つの円弧状の曲線53A,53B(54A,54B)とで囲まれる部分を切除してなる4つの切り欠き部7a,7bが追加して設けられている。
この切り欠き部7a,7bは、その2つの円弧状の曲線53A,53B(54A,54B)が、切断線51,52で囲まれる部分を折り曲げたときに重なる部分10A,10Bの角部を、その円弧状の曲線が外形線になる丸みのある角部にすることになる(図14、図15)。
これにより、展開板4Bから組立てられる仕切り部材1Bにおいて、前述した折り曲げで重なる部分10C,10Dを含む板紙40の部分40Eを前記第1の位置(P1)と第2の位置(P2)の間で変位させる際や、その重なる部分10C,10Dを含む板紙40の他の部分40Fを前記第3の位置(P3)と第4の位置(P4)の間で変位させる際に(図15)、その板紙の部分40Eや他の部分40Fが、重なる部分10A,10Bの角部(丸みのある角部)に接触することを回避しながら、その変位させる動きを円滑に行うことができる。円弧状の曲線53A,53B(54A,54B)としては、例えば分割単位長さkを半径とする円における1/4の円弧になる曲線が適用されるが、これとは異なる円弧の曲線を適用してもよい。また、切り欠き部7a,7bは、その一部が2つの円弧状の曲線53A,53B(54A,54B)で構成されているため、板紙40において切除する部分の面積を小さくすることができ、切除による無駄を抑制できる。
なお、切り欠き部7a,7bは、2つの円弧状の曲線53A,53B(54A,54B)に変えて、上記1つの直線部分51a(52a)から向き合う2つの直線部分51b,51c(52b,52c)の一部に達する直線を採用して構成することもできる。
この変形例における仕切り部材1Bは、図13に示されるように展開板4Bを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図14、図15等に示されるような9つの仕切り空間11〜19を有する形態の仕切り部材として組立てられる。
この仕切り部材1Bは、前述した仕切り部材1Aの場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Bは、収容箱2の収容空間20に対し、折り曲げられて2つの重なる部分10A,10Bのうち長手方向における直線状の下辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図14参照)で設置される。この際、仕切り部材1Bは、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列ずつ並んだ計9つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Bは、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2からの取り出しを前述した仕切り部材1Aの縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
そして、この仕切り部材1Bは、前述した仕切り部材1Aの場合と同様に、横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Bは、収容箱2の収容空間20に対し、折り曲げられて2つの重なる部分10A,10Bのうち長手方向における一端部(実際には丸みのある角部)を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図15参照)で設置される。この際、仕切り部材1Bは、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に3列上下方向に3段で存在する計9つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Bは、被収容物3Bの収容箱2への横置き収容と収容箱2からの取り出しを前述した仕切り部材1Aの横置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
ちなみに、この仕切り部材1Bにおいても、前述した板紙40の部分40Eを前記第1の位置(P1)と第2の位置(P2)の間で変位させることや、重なる部分10C,10Dを含む板紙40の他の部分40Fを前記第3の位置(P3)と第4の位置(P4)の間で変位させることが可能である。
[比較参考例1]
ここで、実施の形態1に係る仕切り部材1A(展開板4A)について、縦置きの収容に使用される従来の仕切り部材100(展開板4R)と比較しながら説明する。
まず従来の仕切り部材100は、図33(a)に示されるように、9つの仕切り空間11〜19を有する形態の仕切り部材である。そして、この従来の仕切り部材100は、図34に示される展開板4Rを折り曲げて組立てられるものである。
この展開板4Rは、図34に示されるように、四角形の平面形状からなる1枚の板紙40と、板紙40の内側領域を板紙40の少なくとも2辺(40a,40b,40c,40dのいずれか2つであり、本例では40b,40dの2辺)から切り込まれて残り2辺(本例では40a,40dの2辺)に平行して延びる有限の切断線501、502で切断してなる8つの切断部50(50a、50b)と、板紙40に切断線501,502の一部に直交して延びる直交線601と切断線501,502の一部から連続して延びる延長線603と切断線と平行する平行線605からなる折り曲げ線60とを備えて構成されている。
このうち板紙40は、実施の形態1における板紙40とほぼ同様のものである。この板紙40は、その横の寸法が同じ7kの寸法であるが、その縦の寸法が3kの寸法とほぼ同じ(少し長い)寸法になっている。また、切断線501、502はいずれも、1kより少し長い寸法からなる有限の直線で構成されており、上記2辺40b,40dの間で互いに向き合い中央において1kの寸法の部分を残して終端とされている。さらに、折り曲げ線60は、上述した直交線601と延長線603と平行線605を組み合わせることで構成されているが、それらは谷折りされる折り曲げ部分と山折りされる折り曲げ部分のいずれかになる。ちなみに、折り曲げ線60の平行線605は、切断線501、502と一切交わることがない。
この展開板4Rを谷折り及び山折りして折り曲げることにより組立てられる従来の仕切り部材100は、図33(b)に示されるように、前述した実施の形態1に係る仕切り部材1A(1B)の場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用するものである。
この場合、従来の仕切り部材100は、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の切断線501,502の4本で挟まれる部分が折り曲げられた2つの重なる部分101A,101Bのうち長手方向における直線状の下辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図33(a)参照)で設置される。この際、仕切り部材100は、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列ずつ並んだ計9つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材100は、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2の収容空間20からの取り出しを前述した仕切り部材1Aの縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
一方、この従来の仕切り部材100は、横置きの仕切り部材として使用とすると、次の不具合がある。
つまり、この従来の仕切り部材100は、横置きの仕切り部材として使用する場合は、例えば、図35(b)に例示するように、収容箱2の収容空間20に対し、折り曲げられて2つの重なる部分101A,101Bのうち長手方向における一端部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図35(a)も参照)で設置される。この際、仕切り部材100、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に3列上下方向に3段で存在する計9つの分割空間に仕切ることになる。
しかし、この従来の仕切り部材100にあっては、図35に示されるように、板紙40のうち上段の上面部(中段の下面部)を構成する部分44と中段の上面部(下段の上面部)を構成する部分45とがいずれも、直交線601からなる折れ曲げ線60を含む1箇所の部分で支持されているので、その上下方向に容易に揺動してしまい、自力で保持されにくい状態にある。
このため、従来の仕切り部材100にあっては、その横置きの収容に際し、上段や中段を構成する板紙40の一部44,45を手で支えて収容作業を行わなければならず、作業性が悪い。
この点、実施の形態1に係る仕切り部材1A(1)にあっては、前述した通り、その横置きの収容に際し、板紙40の一部を手で支えることが必要でなく、その収容作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
しかも、従来の仕切り部材100にあっては、支柱として利用する重なる部分101A
,101Bと収容空間20の側面部(例えば側面部21)との隙間が大きくなると、仕切り部材100が収容空間20内で自立し難くなり、この場合にも作業性が悪くなる。
この点、実施の形態1に係る仕切り部材1A(1)にあっては、前述した通り、引っ掛け用切欠き部8を介して収容箱2の一部に引っ掛けることにより、仕切り部材1A(1)を収納空間20内で容易に自立させておくことができるので、その作業性が向上される。
ちなみに、従来の仕切り部材100において、その重なる部分101A,101Bと収容空間20の側面部21との隙間をなくすために重なる部分101A,101Bの寸法を増加させる対策を採用した場合は、その展開板4Sにおける板紙40の平面積が増えることになり、その分コストの増加を招くことになる。
したがって、この従来の仕切り部材100は、横置きの仕切り部材として使用することに適していなかった。
[実施の形態2]
図16から図28は、実施の形態2に係る展開板4C及び仕切り部材1Cを示すものである。
実施の形態2に係る展開板4Cは、図16に示されるように、四角形の平面形状からなる1枚の板紙40と、板紙40の内側領域を板紙40の4辺(40a,40b,40c,40dのすべて)に連続で平行して延びる有限の切断線55、56で切断してなる2つの切断部5(5c、5d)と、板紙40に切断線55、56の一部に直交して延びる直交線61と切断線55、56の一部から連続して延びる延長線63とからなる折り曲げ線6とを備えて構成されているものである。
<展開板4Cの構成>
この展開板4Cは、実施の形態1に係る展開板4Aと対比した場合、切断部5(5c、5d)が異なる切断線55、56で構成されている点と、板紙40の切断部5(5c、5d)で囲まれる部分を折り曲げない点で相違する以外は実施の形態1に係る展開板4Aと同じ構成からなっている。
展開板4Cにおける2つの切断部5(5c、5d)は、板紙40の4辺40c,40d,40a,40b,40cの順に連続で平行して延びる有限の切断線55で切断された1つの切断部5cと、板紙40の4辺40a,40b,40c,40d,40aの順に連続で平行して延びる有限の切断線56で切断された1つの切断部5dである。この各切断部5c,5dは、図16において実線で示している部分になり、その部分は実際に切断線51、52で切断されている部分になる。また、この切断部5c,5dは、例えば、その内側(各切断線55,56で囲まれる内側)に存在する板紙40の領域部分を、仕切り部材1に組立てた段階において支柱部分として使用する目的で形成されている。
切断部5cを構成する切断線55は、板紙40の分割単位長さkを整数倍した長さに設定されており、実施の形態1では9kの長さに設定されている。切断線55については、図16中において右側中央が開口したほぼ長方形に近い線画になる直角折れ直線になっている。また、切断部5dを構成する切断線56についても、9kの長さに設定されており、図16中において左側中央が開口したほぼ長方形に近い線画になる直角折れ曲げ直線になっている。さらに、切断線55と切断線56は、板紙40の長辺に沿う方向において1つの分割単位長さkだけ間隔をあけて、その開口した側が互いに向き合う状態で配置されている。実施の形態2における切断線55、56についても、板紙40の長辺及び短辺を分割単位長さkの間隔で平行に引いた複数の直線が互いに直交して得られる碁盤の目のような直交線(罫線)のいずれかの部分に沿って形成されている。
<仕切り部材1Cの構成>
仕切り部材1Cは、この展開板4Cを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図17、図18等に示されるような9つの仕切り空間11〜19を有する形態の仕切り部材として組み立てられる。
図17における仕切り部材1Cは、被収容物3を縦置きで並べた状態で収容するときの仕切り部材として利用する場合の状態で示されている。このため、この仕切り部材1Cは、その仕切り空間11〜19のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になる。また、この仕切り部材1Aは、縦置きの仕切り部材として使用する場合、上方から見たときに縦横に3列ずつ並んだ井桁状の仕切り空間11〜19が存在するものになる(図4参照)。
この場合、仕切り部材1Cは、切断部5c,5dでそれぞれ囲まれる部分がその内側において折れ曲げられることなく開口した部分で折り曲げ線6(63)で谷折りされることで1枚の板状部分10E、10Fとなり、その谷折りした部分が含まれる下辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置して使用される。また、このときの仕切り部材1Cは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分41,42,43が底面となり、その分割部分41,42,43を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することにもなる。また、このときの仕切り部材1Cは、図16において2つの切断部5c,5dの上下にそれぞれ位置して谷折りで折り曲げられる部分が4つの重なる部分10G,10Hになり、その4つの重なる部分10G,10Hを上記した板状部分10E,10Fの側方から覆い被せる状態になる。
さらに、このときの仕切り部材1Cは、仕切り空間11〜19のすべてが2面を板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成されることになる。
また、この展開板4Rから組み立てられる仕切り部材1Cは、図18、図21等に示されるように、その仕切り空間11〜19のすべてが収容空間20において横方向にむけて開口した横向きの(横倒し)状態になるよう設置することで、被収容物3を横置きで積み重ねた状態で収容するときの仕切り部材として利用することも可能になっている。
仕切り部材1Cは、この横置きの仕切り部材として使用する場合、その横方向(側方)から見たときに横方向に3列、縦方向に3段になった井桁状の仕切り空間11〜19が存在するものになる。
この場合、仕切り部材1Cは、上記板状部分10E、10Fの長手方向における辺部の一部を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置して使用される。この際、2つの板状部分10E、10Fが支柱の役割をする。また、このときの仕切り部材1Cは、上記4つの重なる部分10G,10Hのうち上記板状部分10E、10Fの下部の一部分を覆い隠す状態になる2つの重なる部分10Hも、収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することになる。
さらに、このときの仕切り部材1Cは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分41,42,43が、収納空間20の1つの側面部(24)に接触する状態にされて使用される(図21)。また、このときの仕切り部材1Cは、仕切り空間14〜19のすべてが、板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成されることになる。そして、このときの9つの仕切り空間11〜19を形成する板紙40の部分は、自力で保持される。すなわち、下段の仕切り空間11〜13を形成する部分は、その重なる部分10Hが収容空間20の底面部21と接触することで強く支えられて保持される。また、中段の仕切り空間14〜16及び上段の仕切り空間17〜19を形成する板紙40の部分(後述する部分40G)は、その重なる部分10Gが板状部分10E,10Fの上部の一部を跨って覆い隠す状態になることで強く支えられて保持される。
この横置きで収容するときに使用する仕切り部材1Cは、図18に示されるように、板紙40の折り曲げ線6で折り曲げられて重なる2つの部分10Hを含む一部40Hを、板紙40の板状部分10E,10Hに対して、その重なる2つの部分10Hが板状部分10E,10Hの下辺部の一部に下から跨いで覆い隠す状態になって仕切り空間(下段の仕切り空間11〜13と中段の仕切り空間14〜16)をそれぞれ形成する第5の位置(P5)に変位させている。
また、この仕切り部材1Cにあっては、例えば、図19等に示されるように、板紙40の上記重なる部分10C,10Dを含む一部40Eを、その重なる2つの部分10Hが上記板状部分10E,1Fから離間した状態になって仕切り空間(上記11〜16)を消失させる第6の位置(P6)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Cは、その一部40Eが上記第5の位置(P5)と第6の位置(P6)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の上記一部40Hが第6の位置(P6)に変位している状態は、仕切り部材1Cの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10Hを含む一部40Hは、図19等に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線55,56の一部と有限の端部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6cを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。また、仕切り部材1Cは、板紙40の上記重なる部分10Hを含む一部40Hを第6の位置(P6)に変位させたときには、図19等に示されるように、上段になる仕切り空間17〜19だけが形成されたままで残る形態になる。
さらに、横置きで収容するときに使用する仕切り部材1Cは、図19に示されるように、板紙40の上記重なる2つの部分10Gを含む他の一部40Gを、板紙40の上記板状部分10E,10Fの上辺部に対して、その重なる部分10Gが覆い被さる状態になって仕切り空間(上段の仕切り空間17〜19)を形成する第7の位置(P7)に変位させている。
しかし、この仕切り部材1Cにあっては、例えば、図20等に示されるように、板紙40の上記重なる部分10Gを含む他の一部40Gを、板紙40の上記板状部分10E,10Fの上辺部に対して、その重なる部分10Gが離間して状態になって仕切り空間(上記17〜19)を消失させる第8の位置(P8)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Cは、板紙40の他の一部40Gも上記第7の位置(P7)と第8の位置(P8)の間で変位するように可動させることができる構造にもなっている。ちなみに、板紙40の他の一部40Gが第8の位置(P8)に変位している状態は、仕切り部材1Cの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10Gを含む他の一部40Gは、図19から図20等に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線55、56の一部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6dを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。また、仕切り部材1Cは、図20等に示されるように、板紙40の上記一部40Hを第6の位置(P6)に変位させるとともに板紙40の上記他の一部40Gを第8の位置(P8)に変位させたときには、上段になる仕切り空間17〜19も消失した状態になり、単に支柱としての板状部分10E,10Fによって上下方向に長い3列の仕切り空間のみが存在する形態になる。
<仕切り部材1Cの縦置き収容時の使用例>
この仕切り部材1Cは、前述したように縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Cは、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の2つの板状部分10E,10Fのうち長手方向における直線状の下辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図17参照)で設置される。この際、仕切り部材1Cは、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列ずつ並んだ計9つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Cは、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2からの取り出しを前述した実施の形態1に係る仕切り部材1Aの縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
<仕切り部材1Aの横置き収容時の使用例>
また、この仕切り部材1Cは、前述したように横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Cは、図21に示されるように、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の2つの板状部分10E,10Fのうち短手方向における一端部の一部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図18参照)で設置される。この際、仕切り部材1Cは、その9つの仕切り空間11〜19のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に3列上下方向に3段で存在する計9つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Cは、以下の点を除いて、被収容物3Bの収容箱2への横置き収容と収容箱2からの取り出しを前述した前述した仕切り部材1Aの横置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
すなわち、この仕切り部材1Cの場合には、実施の形態1に係る仕切り部材1A(1B)の場合のように、その板紙10の他の部分40Fを第4の位置(P4)に変位させて第下段の仕切り空間11〜13を一時的に消失させる状態(図8、図9参照)にすることができない。
このため、仕切り部材1Cを用いて被収容物3Bの横置き収容を行う場合、その下段に横置きする被収容物3B(31〜33)を収容するときには、まず、その被収容物3B(31〜33)を収容空間20の底面部21に降ろして収容する。しかる後、その収容空間20に仕切り部材1Cを図21に示すように設置する。
反対に、下段に横置きする被収容物3B(31〜33)を取り出す際には、仕切り部材1Cを収容空間20から取り出する必要がある。続いて、収容空間20の底面部21に横置きされている被収容物3B(31〜33)を取り出すことになる。
一方、このような不便な一面がある仕切り部材1Cであっても、中段及び上段に横置きする被収容物3B(34〜39)を収容する際やそれらを取り出す際には、仕切り部材1Cは、図21に示されるように収容箱2の収容空間20内で自立させて保持させておくことができる。
特に中段に横置きする被収容物3B(34〜36)を収容する際やそれらを取り出す際には、仕切り部材1Cについて、その板紙40の他の部分40Gを第8の位置(P8)に変位させた状態にすればよい(図18、図21)。これにより、そのときの収容及び取り出しの作業は、その他の部分40Gが引っ掛け用切込み部8を介して収容箱2の一部に引っ掛けられて自立した状態におかれ、その仕切り部材1Cの一部を手で支えることなく、容易にかつ効率よく行うことができる。
また、この仕切り部材1Cを用いて被収容物3Bの横置き収容を行う場合は、前述したように、収容箱2の収容空間20に設置したときに、9つの仕切り空間11〜19を形成する板紙40の部分40H,40Gが安定して保持されるので、中段及び上段に横置きする6つの被収容物3B(34〜39)を中段及び上段に安定した状態で収容することができる。
[実施の形態3]
図22と図23は、実施の形態3に係る展開板4D及び仕切り部材1Dを示すものである。
<展開板4Dの構成>
実施の形態3に係る展開板4Dは、図22に示されるように、四角形の平面形状からなる1枚の板紙40と、板紙40の内側領域を板紙40の1辺(40a,40b,40c,40dの4辺のいずれか1つ。本例では40b)のみから切り込まれて残り3辺(40a,40c,40d)に連続で平行して延びる有限の切断線57で切断してなる2つの切断部5e,5eと、板紙40に切断線57の一部と直交して延びる直交線61と切断線57の一部から延長して延びる延長線63とからなる折り曲げ線6とを備えて構成されているものである。
しかも、この展開板4Dは、2つの切断部5e,5eにおける各切断線57のうち直交して隣り合う2つの直線部分57a,57bとその隣り合う2つの直線部分57a,57bにその内側から接触する円弧状の曲線58とで囲まれる部分を切除してなる2つの切り欠き部7cが追加して設けられているものである。
このうち板紙40は、実施の形態1における展開板1Aの板紙40と対比した場合、縦及び横の寸法が3k×7kに変更されている点で相違するのみで、その他は同じ構成からなっている。
また、展開板4Dにおける2つの切断部5はいずれも、板紙40の1辺40bから切り込まれて残り3辺40c,40d,40aの順に連続で平行して延びる有限の切断線57で切断された切断部5eである。この切断部5eは、図22において実線で示している部分になり、その部分は実際に切断線51、52で切断されている部分になる。また、この切断部5eは、例えば、その内側(各切断線57で囲まれる内側)に存在する板紙40の領域部分を、仕切り部材1Dに組立てた段階において支柱部分として利用する目的で形成されている。
2つの切断部5e,5eをそれぞれ構成する同種の切断線57はいずれも、板紙40の分割単位長さkを整数倍した長さにそれぞれ設定されており、実施の形態1ではいずれも5kの長さに設定されている。また、2つの切断線57はいずれも、図22中において上端と左側部の一部が開口して全体がL字状の線画を描く直角折れ直線になっており、板紙40の長辺に沿う方向において1つの分割単位長さkだけ間隔をあけて並んだ状態で配置されている。この切断部5e及び切断線57の他の構成については、実施の形態1における切断部5a,5bや切断線51,52と同じ構成になっている。
展開板4Dにおける折り曲げ線6は、上述した直交線61と延長線63を組み合わせることで構成されているが、谷折りされる折り曲げ部分と山折りされる折り曲げ部分のいずれかになる。また、折り曲げ線6は、板紙40を折り曲げて組立てることで得られる仕切り部材1Dの最終形態を想定して設定されている。この折り曲げ線6の他の構成については、実施の形態1における折り曲げ線6と同じ構成になっている。
展開板4Dにおける切り欠き部7cは、その円弧状の曲線58が、切断線57で囲まれる部分を折り曲げ線6(延長線63)で折り曲げたときに得られる板状部分10Jの角部を、その円弧状の曲線が外形線になる丸みのある角部にすることになる(図23等)。
これにより、展開板4Dから組立てられる仕切り部材1Dにおいて、折り曲げで重なる部分10Lを含む板紙40の部分40Lを後述する第9の位置(P9)と第10の位置(P10)の間で変位させる際に(図24)、その板紙の部分40Lが、板状部分10Lの角部(丸みのある角部)に接触することを回避しながら、その変位させる動きを円滑に行うことができる。この曲線58の他の構成については、前述の曲線53A,53B(54A,54B)の構成と同じにすることが可能である。また、この切り欠き部7cについても、円弧状の曲線58に変えて、上記隣り合う直線部分の一方57aからその他方57bに達する直線を採用して構成することもできる。
そして、展開板4Dは、板紙40のうち切断部7cを構成する切断線57と折り曲げ線6で囲まれる各部分が、組立てられた段階における仕切り部材1Dの各仕切り空間を構成するいずれかの面部分として使用される。
<仕切り部材1Dの構成>
実施の形態3に係る仕切り部材1Dは、図24、図25等に示されるように展開板4Dを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図23等に示されるような6つの仕切り空間11〜16を有する形態の仕切り部材として組み立てられる。
図23(a)における仕切り部材1Dは、被収容物3を縦置きで並べた状態で収容するときの仕切り部材として利用する場合の状態で示されている。このため、この仕切り部材1Dは、その仕切り空間11〜16のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になる。また、この仕切り部材1Dは、縦置きの仕切り部材として使用する場合、上方から見たときに縦横に3列ずつ並んだ井桁状の仕切り空間11〜16が存在するものになる(図4)。
この場合、仕切り部材1Dは、切断部5eで囲まれる部分が折り曲げ線6(63)で谷折りに折り曲げられて2つの板状部分10J,10Jとなり、その各板状部分10の丸みのある角部が含まれる一辺を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置して使用される。また、このときの仕切り部材1Dは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分44,45,46が底面となり、その分割部分44,45,46を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することにもなる。また、このときの仕切り部材1Dは、図22において2つの切断部5eの下側にそれぞれ位置して谷折りで折り曲げられる部分が2つの重なる部分10L,10Lになり、その2つの重なる部分10L,10Lを上記した板状部分10L,10Lの側方から跨いで覆い被せた状態になる。
さらに、このときの仕切り部材1Dは、仕切り空間11〜16のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成されることになる。
また、この展開板4Dから組み立てられる仕切り部材1Dは、図23(b)等に示されるように、その仕切り空間11〜16のすべてが収容箱2の収容空間20(図2)において横方向にむけて開口した横向きの(横倒し)状態になるよう設置することで、被収容物3を横置きで積み重ねた状態で収容するときの仕切り部材として利用することも可能になっている。
仕切り部材1Dは、この横置きの仕切り部材として使用する場合、その横方向(側方)から見たときに横方向に3列、縦方向に2段になった井桁状の仕切り空間11〜16が存在するものになる。
この場合、仕切り部材1Dは、板紙40の上記2つの板状部分10J,10Jの切断線57の最も長い辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置して使用することになる。この際、2つの板状部分10J,10Jが支柱の役割をする。また、このときの仕切り部材1Dは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分44,45,46の同じ辺部(40d)も収容空間20の底面部21に接触させられた状態で設置することになる。
さらに、このときの仕切り部材1Dは、6つの仕切り空間11〜16のすべてが、板紙40の2kの寸法からなる部分で形成される。また、このときの仕切り空間11〜16を形成する板紙40の部分は、自力で保持される。特に上段の仕切り空間14〜16を形成する板紙40の部分(40L)は、その重なる部分10Lが板状部分10Lの上部の一部を跨って覆い隠す状態になることで強く支えられて保持される。
この横置きで収容するときに使用される仕切り部材1Dは、図23(b)、図25(b)に示されるように、板紙40の重なる部分10L,10Lを含む一部40Lを、板紙40の板状部分10Jの上辺部に対して、その重なる部分10L,10Lが上から覆い被さる状態になって仕切り空間(下段の仕切り空間11〜13と上段の仕切り空間14〜16)を同時に形成する第9の位置(P9)に変位させている。
また、この仕切り部材1Dにあっては、例えば、図25(b)に示されるように、板紙40の上記重なる部分10Lを含む一部40Lを、板紙40の板状部分10Jの上辺部に対して、その重なる部分10Lが離間した状態になって仕切り空間(上記11〜16)を消失させる第10の位置(P10)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Dは、その一部40Lが上記第9の位置(P9)と第10の位置(P10)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の上記一部40Lが第10の位置(P10)に変位している状態は、仕切り部材1Dの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10Lを含む一部40Lは、図25に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線57の一部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6eを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。
<仕切り部材1Dの縦置き収容時の使用例>
この仕切り部材1Dは、まず、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Dは、収容箱2(図2)の収容空間20に対し、板紙40の2つの板状部分10Lの一辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図23(a)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Dは、その6つの仕切り空間11〜16のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列×2列で並んだ計6つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Dは、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A等の縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
<仕切り部材1Dの横置き収容時の使用例>
そして、この仕切り部材1Dは、前述した通り横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Dは、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の2つの板状部分10Lの一辺部(実際には丸みのある角部を含まない辺部)を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図23(b)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Dは、その6つの仕切り空間11〜16のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に3列上下方向に2段で存在する計6つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Dは、被収容物3B(31〜36)の収容箱2への横置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A(1B)等の横置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
ちなみに、この仕切り部材1Dにおいては、前述した板紙40の部分40Lを前記第9の位置(P9)と第10の位置(P10)の間で変位させることが可能である。このため、被収容物3Bの横置き収容と取り出しに際しては、仕切り部材1Dを収容空間20から取り出す必要がなく、また仕切り部材1Dを手で押さえて支える必要もなく、その収容と取り出しの作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
また、この仕切り部材1Dを用いて被収容物3Bの横置き収容を行う場合は、前述したように、収容箱2の収容空間20に設置したときに、6つの仕切り空間11〜16を形成する板紙40の部分40Lが板状部分10Lに支えられて安定して保持されるので、上段に横置きする3つの被収容物3B(34〜36)を上段に安定した状態で収容することができる。
なお、この仕切り部材1Dにおいては、収容箱2の収容空間20に自立して保持されることを確実に行う観点から、実施の形態1に係る仕切り部材1A等と同様に、収容箱2の一部に仕切り部材10Dを引っ掛けるための引っ掛け用切欠き部8を設けてもよい。
[実施の形態4]
図26と図27は、実施の形態4に係る展開板4E及び仕切り部材1Eを示すものである。
<展開板4Eの構成>
実施の形態4に係る展開板4Eは、図26に示されるものであるが、実施の形態1の変形例に係る展開板4B(図12)と対比した場合、次の点で相違するのみである。
すなわち、展開板4Eは、板紙40の縦寸法が5kから3kに減じられ、これに伴い展開板4Bにおける板紙40の上部(縦寸法の上部2kにある部位)の領域が除かれている点である。これ以外の点については、展開板4Bと同じ構成になっている。
したがって、展開板4Eは、縦横の寸法が3k×7kからなる板紙40と、切断線52で構成される2つの切断部5bと、直交線61及び延長線63からなる折り曲げ線6と、切断部5bを構成する切断線52とその切断線52の内側に存在して接触する背中合わせの円弧状の曲線54A,54Bとで囲まれる部分が切除された2つの切り欠き部7bとで構成されている。
<仕切り部材1Eの構成>
実施の形態4に係る仕切り部材1Eは、図28に示されるように展開板4Eを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図27に示されるような6つの仕切り空間11〜16を有する形態の仕切り部材として組み立てられる。
この仕切り部材1Eは、展開板4Bで組立てられる仕切り部材1B(図14)の場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Eは、板紙40の切断部5b(切断線52)で囲まれる部分が山折りに折り曲げられて2つの重なる部分10Mとなり、その重なる部分10Mの長手方向における直線状の一端部を収容箱2(図2)の収容空間20における底面部21に接触させた状態(図27(a)参照)で設置される。また、このときの仕切り部材1Eは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分47,48,49が底面となり、その分割部分47,48,49を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することにもなる。そして、このときの仕切り部材1Eは、その6つの仕切り空間11〜16のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列×2列で並んだ計6つの分割空間に仕切ることになる。
さらに、このときの仕切り部材1Eは、仕切り空間11〜13が板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成されるが、残りの仕切り空間14〜16がその一面が板紙40の2kの寸法からなる相対的に高い部分で囲まれ、他の一面が板紙40の1kの寸法からなる相対的に低い部分で構成される空間として形成されることになる。
また、この展開板4Eから組み立てられる仕切り部材1Eは、図27(b)に示されるように、その仕切り空間11〜16のすべてが収容箱2(図2)の収容空間20において横方向にむけて開口した横向きの(横倒し)状態になるよう設置することで、被収容物3を横置きで積み重ねた状態で収容するときの仕切り部材として利用することも可能になっている。
この仕切り部材1Eは、この横置きの仕切り部材として使用する場合、その横方向(側方)から見たときに横方向に3列、縦方向に2段になった井桁状の仕切り空間11〜16が存在するものになる。
この場合、仕切り部材1Eは、板紙40の上記2つの重なる部分10M,10Mの長手方向の一端部(丸みのある角部を含まない端部)を収容箱2の収容空間20における底面部21に接触させた状態で設置して使用される。この際、2つの重なる部分10M,10Mが支柱の役割をする。また、このときの仕切り部材1Eは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分47,48,49の同じ辺部(40d)も収容空間20の底面部21に接触させられた状態で設置することになる。
さらに、このときの仕切り部材1Eは、縦置きの収容に使用する場合と同様に、仕切り空間11〜13が板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成されるが、残りの仕切り空間14〜16がその一面が板紙40の2kの寸法からなる相対的に高い部分で囲まれ、他の一面が板紙40の1kの寸法からなる相対的に低い部分で構成される空間として形成されることになる。また、このときの仕切り空間11〜16を形成する板紙40の部分(後述する部分40M)は、その3箇所が折り曲げ線を含む部分で支えられて自力で保持される。
この横置きで収容するときに使用される仕切り部材1Eは、図27(b)に示されるように、板紙40の切断線52の一部と1辺40dの一部と折り曲げ線6で囲まれた部分が谷折りされて重なる部分10N,10Nを含む一部40Mを、板紙40の重なる部分10Mの上部に対して、その重なる部分10N,10Nが接近した状態になって仕切り空間(下段の仕切り空間11〜13と上段の仕切り空間14〜16)を同時に形成する第11の位置(P11)に変位させている。
また、この仕切り部材1Eにあっては、例えば、図27(b)に二点鎖線で示されるように、板紙40の上記重なる部分10Nを含む一部40Mを、板紙40の重なる部分10Mの上部に対し、その重なる部分10Nが離間した状態になって仕切り空間(上記11〜16)を消失させる第12の位置(P12)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Eは、その一部40Mが上記第11の位置(P11)と第12の位置(P12)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の上記一部40Mが第12の位置(P12)に変位している状態は、仕切り部材1Eの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10Nを含む一部40Mは、図27(b)に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線52の有限端部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6fを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。
<仕切り部材1Eの縦置き収容時の使用例>
この仕切り部材1Eは、まず、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Eは、収容箱2(図2)の収容空間20に対し、板紙40の2つの重なる部分10Mの長手方向の一辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図27(a)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Eは、その6つの仕切り空間11〜16のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に3列×2列で並んだ計6つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Eは、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A等の縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
<仕切り部材1Eの横置き収容時の使用例>
そして、この仕切り部材1Eは、前述した通り横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Eは、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の2つの重なる部分10Mの長手方向一端部の辺部(実際には丸みのある角部を含まない辺部)を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図27(b)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Eは、その6つの仕切り空間11〜16のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に3列上下方向に2段で存在する計6つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Eは、被収容物3B(31〜36)の収容箱2への横置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A(1B)等の横置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
ちなみに、この仕切り部材1Eにおいては、前述した板紙40の部分40Mを前記第11の位置(P11)と第12の位置(P12)の間で変位させることが可能である。このため、被収容物3Bの横置き収容と取り出しに際しては、仕切り部材1Eを収容空間20から取り出す必要がなく、また仕切り部材1Eを手で押さえて支える必要もなく、その収容と取り出しの作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
また、この仕切り部材1Eを用いて被収容物3Bの横置き収容を行う場合は、前述したように、収容箱2の収容空間20に設置したときに、6つの仕切り空間11〜16を形成する板紙40の部分40Mが安定して保持されるので、上段に横置きする3つの被収容物3B(34〜36)を上段に安定させて収容することができる。
なお、この仕切り部材1Eにおいては、収容箱2の収容空間20に自立して保持されることを確実に行う観点から、実施の形態1に係る仕切り部材1A等と同様に、収容箱2の一部に仕切り部材10Eを引っ掛けるための引っ掛け用切欠き部8を設けてもよい。
[実施の形態5]
図29と図30は、実施の形態5に係る展開板4F及び仕切り部材1Fを示すものである。
<展開板4Fの構成>
実施の形態5に係る展開板4Fは、図29に示されるものであるが、実施の形態4に係る展開板4E(図26)と対比した場合、次の点で相違するのみである。
すなわち、展開板4Fは、板紙40の横寸法が7kから4kに減じられ、これに伴い展開板4Eにおける板紙40の左部の領域(横寸法の左端部3kに相当する部位)が除かれている点である。これ以外の点については、展開板4Eと同じ構成になっている。
したがって、展開板4Fは、縦横の寸法が3k×4kからなる板紙40と、切断線52で構成される1つの切断部5bと、直交線61及び延長線63からなる折り曲げ線6と、切断部5bを構成する切断線52とその切断線52の内側に存在して接触する背中合わせの円弧状の曲線54A,54Bとで囲まれる部分が切除された1つの切り欠き部7bとを備えて構成されている。
<仕切り部材1Fの構成>
実施の形態5に係る仕切り部材1Fは、展開板4Fを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図30に示されるような4つの仕切り空間11〜14を有する形態の仕切り部材として組立てられる。
この仕切り部材1Fは、実施の形態4に係る展開板4Eで組立てられる仕切り部材1E(図27(a))の場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Fは、板紙40の切断部5b(切断線52)で囲まれる部分が山折りに折り曲げられて1つの重なる部分10Rとなり、その重なる部分10Rの長手方向における直線状の一端部を収容箱2(図2)の収容空間20における底面部21に接触させた状態(図30(a)参照)で設置される。また、このときの仕切り部材1Fは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分47,48が底面となり、その分割部分47,48を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することにもなる。そして、このときの仕切り部材1Fは、その4つの仕切り空間11〜14のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に2列×2列で並んだ計4つの分割空間に仕切ることになる
さらに、このときの仕切り部材1Fは、仕切り空間11〜14のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成される。
また、この展開板4Fから組み立てられる仕切り部材1Fは、図30(b)に示されるように、その仕切り空間11〜14のすべてが収容箱2(図2)の収容空間20において横方向にむけて開口した横向きの(横倒し)状態になるよう設置することで、被収容物3を横置きで積み重ねた状態で収容するときの仕切り部材として利用することも可能になっている。
この仕切り部材1Fは、この横置きの仕切り部材として使用する場合、その横方向(側方)から見たときに横方向に2列、縦方向に2段になった井桁状の仕切り空間11〜14が存在するものになる。
この場合、仕切り部材1Fは、板紙40の上記1つの重なる部分10Rの長手方向の一端部(丸みのある角部を含まない端部)を収容箱2の収容空間20における底面部21に接触させた状態で設置して使用される。この際、1つの重なる部分10Rが支柱の役割をする。また、このときの仕切り部材1Fは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分47,48の同じ辺部(40d)も収容空間20の底面部21に接触させられた状態で設置することになる。
さらに、このときの仕切り部材1Fは、縦置きの収容に使用する場合と同様に、仕切り空間11〜14のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成される。また、このときの仕切り空間11〜14を形成する板紙40の部分(後述する部分40M)は、その2箇所が折り曲げ線を含む部分で支えられて自力で保持される。
この横置きで収容するときに使用される仕切り部材1Fは、図30(b)に示されるように、板紙40の切断線52の一部と1辺40dの一部と折り曲げ線6で囲まれた部分が谷折りされて重なる1つ部分10Sを含む一部40Nを、板紙40の重なる部分10Rに対して、その重なる部分10Sが接近した状態になって仕切り空間(下段の仕切り空間11、12と上段の仕切り空間13,14)を同時に形成する第13の位置(P13)に変位させている。
また、この仕切り部材1Fにあっては、例えば、図30(b)に二点鎖線で示されるように、板紙40の上記重なる部分10Sを含む一部40Nを、板紙40の重なる部分10Rの上部に対し、その重なる部分10Sが離間した状態になって仕切り空間(上記11〜14)を消失させる第14の位置(P14)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Fは、その一部40Nが上記第13の位置(P13)と第14の位置(P14)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の上記一部40Nが第14の位置(P14)に変位している状態は、仕切り部材1Fの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10Sを含む一部40Nは、図30(b)に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線52の有限端部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6gを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。
<仕切り部材1Fの縦置き収容時の使用例>
この仕切り部材1Fは、まず、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Fは、収容箱2(図2)の収容空間20に対し、板紙40の1つの重なる部分10Rの長手方向の一辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図30(a)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Fは、その4つの仕切り空間11〜14のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に2列×2列で並んだ計4つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Fは、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A等の縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
<仕切り部材1Fの横置き収容時の使用例>
そして、この仕切り部材1Fは、前述した通り横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Fは、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の1つの重なる部分10Rの長手方向一端部の辺部(実際には丸みのある角部を含まない辺部)を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図30(b)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Fは、その4つの仕切り空間11〜14のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に2列上下方向に2段で存在する計4つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Fは、被収容物3B(31〜34)の収容箱2への横置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A(1B)等の横置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
ちなみに、この仕切り部材1Fにおいては、前述した板紙40の部分40Nを前記第13の位置(P13)と第14の位置(P14)の間で変位させることが可能である。このため、被収容物3Bの横置き収容及びその取り出しに際しては、仕切り部材1Fを収容空間20から取り出す必要がなく、また仕切り部材1Fを手で押さえて支える必要もなく、その収容と取り出しの作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
また、この仕切り部材1Fを用いて被収容物3Bの横置き収容を行う場合は、前述したように、収容箱2の収容空間20に設置したときに、4つの仕切り空間11〜14を形成する板紙40の部分40Nが安定して保持されるので、上段に横置きする2つの被収容物3B(33,34)を上段に安定させて収容することができる。
なお、この仕切り部材1Fにおいては、収容箱2の収容空間20に自立して保持されることを確実に行う観点から、実施の形態1に係る仕切り部材1A等と同様に、収容箱2の一部に仕切り部材10Fを引っ掛けるための引っ掛け用切欠き部8を設けてもよい。
[実施の形態6]
図31と図32は、実施の形態6に係る展開板4G及び仕切り部材1Gを示すものである。
<展開板4Gの構成>
実施の形態5に係る展開板4Gは、図31に示されるものであるが、実施の形態3に係る展開板4D(図22)と対比した場合、次の点で相違するのみである。
すなわち、展開板4Gは、板紙40の横寸法が7kから4kに減じられ、これに伴い展開板4Dにおける板紙40の左部の領域(横寸法の左端部3kに相当する部位)が除かれている点と、切り欠き部7cを設けていない点である。これ以外の点については、展開板4Dと同じ構成になっている。
したがって、展開板4Gは、縦横の寸法が3k×4kからなる板紙40と、切断線57で構成される1つの切断部5eと、直交線61及び延長線63からなる折り曲げ線6とを備えて構成されているものである。
<仕切り部材1Gの構成>
実施の形態6に係る仕切り部材1Gは、展開板4Gを折り曲げ線6に沿って谷折り又は山折りに折り曲げることにより、図32に示されるような4つの仕切り空間11〜14を有する形態の仕切り部材として組み立てられる。
この仕切り部材1Gは、実施の形態3に係る展開板4Dで組立てられる仕切り部材1D(図23(a))の場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Gは、板紙40の切断部5e(切断線57)で囲まれる部分が谷折りに折り曲げられて1つの板状部分10Tとなり、その板状部分10Tの直線状の一辺部を収容箱2(図2)の収容空間20における底面部21に接触させた状態(図32(a)参照)で設置される。また、このときの仕切り部材1Gは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分47,48が底面となり、その分割部分47,48を収容空間20の底面部21に接触させた状態で設置することにもなる。そして、このときの仕切り部材1Gは、その4つの仕切り空間11〜14のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に2列×2列で並んだ計4つの分割空間に仕切ることになる
さらに、このときの仕切り部材1Gは、仕切り空間11〜14のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成される。
また、この展開板4Gから組み立てられる仕切り部材1Gは、図32(b)に示されるように、その仕切り空間11〜14のすべてが収容箱2(図2)の収容空間20において横方向にむけて開口した横向きの(横倒し)状態になるよう設置することで、被収容物3を横置きで積み重ねた状態で収容するときの仕切り部材として利用することも可能になっている。
この仕切り部材1Gは、この横置きの仕切り部材として使用する場合、その横方向(側方)から見たときに横方向に2列、縦方向に2段になった井桁状の仕切り空間11〜14が存在するものになる。
この場合、仕切り部材1Gは、板紙40の上記1つの板状部分10Tにおける一辺部(丸みのある角部を含まない辺部)を収容箱2の収容空間20における底面部21に接触させた状態で設置して使用される。この際、1つの板状部分10Tが支柱の役割をする。また、このときの仕切り部材1Gは、板紙40の折り曲げ線6で囲まれた分割部分47,48の同じ辺部(40d)も収容空間20の底面部21に接触させられた状態で設置することになる。
さらに、このときの仕切り部材1Gは、縦置きの収容に使用する場合と同様に、仕切り空間11〜14のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれた空間として形成される。また、このときの仕切り空間11〜14を形成する板紙40の部分(後述する部分40R)は、その重なる部分10Uが板状部分10Tの上部の一部を跨って覆い隠す状態になることで強く支えられて保持される。
この横置きで収容するときに使用される仕切り部材1Gは、図32(b)に示されるように、板紙40の切断線57の一部と1辺40dの一部と折り曲げ線6で囲まれた部分が谷折りされて重なる1つ部分10Uを含む一部40Rを、板紙40の板状部分10Tに対して、その重なる部分10Uが上から跨って覆い隠す状態になって仕切り空間(下段の仕切り空間11、12と上段の仕切り空間13,14)を同時に形成する第15の位置(P15)に変位させている。
また、この仕切り部材1Gにあっては、例えば、図32(b)に二点鎖線で示されるように、板紙40の上記重なる部分10Uを含む一部40Rを、板紙40の板状部分10Tの上部に対し、その重なる部分10Uが離間した状態になって仕切り空間(上記11〜14)を消失させる第16の位置(P16)に変位させることもできる。
つまり、この仕切り部材1Gは、その一部40Rが上記第15の位置(P15)と第16の位置(P16)の間で変位するように可動させることができる構造になっている。ちなみに、板紙40の上記一部40Rが第16の位置(P16)に変位している状態は、仕切り部材1Gの組立て時における一過程の状態でもある。
この場合、板紙40の上記重なる部分10Uを含む一部40Rは、図30(b)に示されるように、折り曲げ線6のうち切断線52の有限端部と直交する直交線61からなる折り曲げ線6hを中心にして両矢印で示す方向に揺動させることになる。
<仕切り部材1Gの縦置き収容時の使用例>
この仕切り部材1Gは、まず、縦置きの仕切り部材として使用することができる。
この場合、仕切り部材1Gは、収容箱2(図2)の収容空間20に対し、板紙40の1つの板状部分10Tの一辺部を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図32(a)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Gは、その4つの仕切り空間11〜14のすべてが上方にむけて開口した縦向きの(起立した)状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して上方から見たときに縦横の方向に2列×2列で並んだ計4つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Gは、被収容物3Aの収容箱2のへの縦置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A等の縦置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
<仕切り部材1Gの横置き収容時の使用例>
そして、この仕切り部材1Gは、前述した通り横置きの仕切り部材として使用することもできる。
この場合、仕切り部材1Gは、収容箱2の収容空間20に対し、板紙40の1つの板状部分10Tにおける一辺部(丸みのある角部を含まない辺部)を収容空間20の底面部21に接触させた状態(図32(b)参照)で設置される。この際、仕切り部材1Gは、その4つの仕切り空間11〜14のすべてが横方向にむけて開口した横向き(横倒し)の状態になり、収容空間20を4つの側面部22〜25と協働して横方向に2列上下方向に2段で存在する計4つの分割空間に仕切ることになる。
また、この仕切り部材1Gは、被収容物3B(31〜34)の収容箱2への横置き収容と収容箱2からの取り出しを実施の形態1に係る仕切り部材1A(1B)等の横置き収容に使用した場合と同様に行うことができる。
ちなみに、この仕切り部材1Gにおいては、前述した板紙40の部分40Rを前記第15の位置(P15)と第16の位置(P16)の間で変位させることが可能である。このため、被収容物3Bの横置き収容及びその取り出しに際しては、仕切り部材1Gを収容空間20から取り出す必要がなく、また仕切り部材1Gを手で押さえて支える必要もなく、その収容と取り出しの作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
また、この仕切り部材1Gを用いて被収容物3Bの横置き収容を行う場合は、前述したように、収容箱2の収容空間20に設置したときに、4つの仕切り空間11〜14を形成する板紙40の部分40Rが安定して保持されるので、上段に横置きする2つの被収容物3B(33,34)を上段に安定させて収容することができる。
なお、この仕切り部材1Gにおいても、収容箱2の収容空間20に自立して保持されることを確実に行う観点から、実施の形態1に係る仕切り部材1A等と同様に、収容箱2の一部に仕切り部材10Gを引っ掛けるための引っ掛け用切欠き部8を設けてもよい。
[比較参考例2、3]
ここで、実施の形態1に係る仕切り部材1A(展開板4A)と実施の形態2に係る仕切り部材1C(展開板4C)について、縦置きの収容に使用される従来の仕切り部材110(展開板4S)及び仕切り部材120(展開板4T)と比較しながら説明する。
まず従来の仕切り部材110(比較参考例2)は、図36(a)に示されるように、9つの仕切り空間11〜19を有する形態の仕切り部材である。仕切り部材110は、図36(a)において縦置きの収容時に使用する状態で示している。そして、この従来の仕切り部材110は、図36(b)に示される展開板4Sを折り曲げて組み立てられるものである。
この展開板4Sは、図36(b)に示されるように、四角形の平面形状からなる1枚の板紙40と、板紙40の内側領域を板紙40の少なくとも2辺(本例では40b,40dの2辺)から切り込まれて残り2辺(本例では40a,40dの2辺)に平行して延びる有限の切断線503、504で切断してなる8つの切断部50(50c、50d)と、板紙40に切断線501,502の一部に直交して延びる直交線601と切断線502,504の一部から連続して延びる延長線603からなる折り曲げ線60と、切断部50における切断線503,504の切込み入口側の一部とその切断線503,504の中間位置で直角に交わる切断線505とで囲まれる部分を切除してなる4つの切欠き部70a〜70dとを備えて構成されている。
このうち板紙40は、その原材料においては、実施の形態1、2における板紙40と同様のものである。また、切断線503、504はいずれも、2k(k:分割単位長さ)の寸法からなる有限の直線で構成されており、上記2辺40b,40dの間で互いに向き合い中央において1kの寸法の部分を残して終端とされている。さらに、折り曲げ線60は、上述した直交線601と延長線603を組み合わせることで構成されているが、それらは谷折りされる折り曲げ部分と山折りされる折り曲げ部分のいずれかになる。図36において、折り曲げ線6のうち谷折りする部分を破線で示し、また、山折りする部分を一点鎖線で示している(この図示の仕方は、これ以降の比較参考例の展開板を示す他の図面においても同様である。)。
この展開板4Sを谷折り及び山折りして折り曲げることにより組立てられる従来の仕切り部材110は、図36(a)に示されるように、前述した実施の形態1、2に係る仕切り部材1A(1B)、1Cの場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用できるものである。
この場合、従来の仕切り部材110は、一部の仕切り空間14〜16がすべて板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれて形成されるが、残りの仕切り空間11〜13,17〜19がその一面において板紙40の1kの寸法からなる相対的に低い部分で囲まれて形成されている。
一方、この従来の仕切り部材110は、横置きの仕切り部材として使用とすると、前述した参考比較例1の仕切り部材100の場合と同様の不具合がある。
この点、実施の形態1、2に係る展開板4A(4B,4C)では、比較参考例1の項で既述した同様の理由で、このような不具合がない。
しかも、この従来の仕切り部材110にあっては、その展開板4Sが板紙40の2辺(40b,40d)の一部から内側にむけてそれぞれ切り込まれる4つの切欠き部7a,7bを設けなければならない構成になっているため、その展開板4Sを構成する板紙40(その原材料の段階のもの)について4つの切欠き部70a〜70bに相当する部分(二点鎖線で概念的に示すような範囲)が2辺40b,40dの一部からそれぞれ内側にむけて切除されることになり、多くの無駄が発生してしまうという不具合もある。
この点、実施の形態1、2に係る展開板4A(4B,4C)は、このような不具合もなく、1枚の板紙40を無駄なく(又は最小限の無駄で)有効に活用した展開板、ひいては仕切り部材を提供することができる。
図37は、上記従来の仕切り部材110(比較参考例2)とは別の従来の仕切り部材120(比較参考例3)を示している。
この従来の仕切り部材120は、9つの仕切り空間11〜19を有する形態の仕切り部材であるが、その仕切り空間11〜19のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれて形成されたものになっている。この点で、従来の仕切り部材120は、上記従来の仕切り部材110(比較参考例2)を一部改善している。
また、この従来の仕切り部材120は、図37(b)に示される展開板4Tを折り曲げて組立てられるものである。
この展開板4Tは、仕切り部材110(比較参考例2)の展開板4Sと対比した場合、基本的な構成が共通しているものの、1枚の板紙40として横寸法が7kから11kに大幅に増加した板紙40を適用している点で相違するものである。
このため、この従来の仕切り部材120では、仕切り部材110(比較参考例2)と比べた場合に仕切り空間の改善ができる利点があるにとどまり、むしろ板紙40の大型化が必要になって材料使用量が多くなってしまうという不具合が新たに発生するようになる。
この点、実施の形態1,2に係る展開板4A(4B,4C)は、このような不具合もない。
[比較参考例4、5]
また、実施の形態5に係る仕切り部材1F(展開板4F)について、縦置きの収容に使用される従来の仕切り部材130(展開板4U)及び仕切り部材140(展開板4V)と比較しながら説明する。
まず従来の仕切り部材130(比較参考例4)は、図38(a)に示されるように、4つの仕切り空間11〜14を有する形態の仕切り部材である。仕切り部材130は、図38(a)において縦置きの収容時に使用する状態で示している。そして、この従来の仕切り部材130は、図38(b)に示される展開板4Uを折り曲げて組み立てられるものである。
この展開板4Uは、図38(b)に示されるように、四角形の平面形状からなる1枚の板紙40と、板紙40の内側領域を板紙40の1辺(本例では40bの1辺)から切り込まれて残り2辺(本例では40a,40cの2辺)に平行して延びる有限の切断線506で切断してなる1つの切断部50(50e)と、板紙40に切断線506の一部に直交して延びる直交線601と切断線506の一部から連続して延びる延長線603からなる折り曲げ線60と、切断部50における切断線506の切込み入口側の一部とその切断線506の中間位置で直角に交わる切断線507とで囲まれる部分を切除してなる1つの切欠き部70eとを備えて構成されている。
このうち板紙40は、その原材料においては、実施の形態5における板紙40と同様のものである。また、切断線506は、2k(k:分割単位長さ)の寸法からなる有限の直線で構成されており、1辺40bとの間で1kの寸法の部分を残して終端とされている。さらに、折り曲げ線60は、上述した直交線601と延長線603を組み合わせることで構成されているが、それらは谷折りされる折り曲げ部分と山折りされる折り曲げ部分のいずれかになる。
この展開板4Uを谷折り及び山折りして折り曲げることにより組立てられる従来の仕切り部材130は、図38(a)に示されるように、前述した実施の形態5に係る仕切り部材1Fの場合と同様に、縦置きの仕切り部材として使用できるものである。
この場合、従来の仕切り部材130は、4つの仕切り空間14〜16のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれて形成されるが、残りの1面が板紙40の1kの寸法からなる相対的に低い部分で囲まれて形成されている。
一方、この従来の仕切り部材130は、横置きの仕切り部材として使用とすると、前述した参考比較例1の仕切り部材100の場合と同様の不具合がある。
この点、実施の形態5に係る展開板4Fでは、比較参考例1の項で既述した同様の理由で、このような不具合がない。
しかも、この従来の仕切り部材130にあっては、その展開板4Uが板紙40の1辺(40d)の一部から内側にむけて切り込まれる1つの切欠き部7eを設けなければならない構成になっているため、その展開板4Uを構成する板紙40(その原材料の段階のもの)について1つの切欠き部7eに相当する部分(二点鎖線で概念的に示すような範囲)が1辺40dの一部から内側に及ぶよう切除されることになり、無駄が発生してしまうという不具合もある。
この点、実施の形態5に係る展開板4Fは、このような不具合もなく、1枚の板紙40を無駄なく(又は最小限の無駄で)有効に活用した展開板、ひいては仕切り部材を提供することができる。
図39は、上記従来の仕切り部材130(比較参考例4)とは別の従来の仕切り部材140(比較参考例5)を示している。
この従来の仕切り部材140は、4つの仕切り空間11〜14を有する形態の仕切り部材であるが、その仕切り空間11〜14のすべてが板紙40の2kの寸法からなる部分で囲まれて形成されたものになっている。この点で、従来の仕切り部材140は、上記従来の仕切り部材130(比較参考例4)を一部改善している。
また、この従来の仕切り部材140は、図39(b)に示される展開板4Vを折り曲げて組立てられるものである。
この展開板4Vは、仕切り部材130(比較参考例4)の展開板4Uと対比した場合、基本的な構成が共通しているものの、1枚の板紙40として横寸法が4kから6kに増加した板紙40を適用している点で相違するものである。
このため、この従来の仕切り部材140では、仕切り部材130(比較参考例4)に比べると仕切り空間の改善ができる利点があるにとどまり、むしろ板紙40の大型化が必要になって材料使用量が多くなってしまうという不具合が新たに発生するようになる。
この点、実施の形態5に係る展開板4Fは、このような不具合もない。
[他の実施の形態]
実施の形態1〜6では、仕切り部材1を収容空間20に1つ設置して収容する構成例を示したが、仕切り部材1は、収容空間20に複数(実際には偶数)設置して使用してもよい。例えば、実施の形態1では、図1に示される収容箱2の収容空間20に2個の仕切り部材1Aをその各仕切り空間(開口部)が互いに向かい合う状態に設置して使用することも可能である。
仕切り部材1については、切り込み部7を設けなくても構わない。
また反対に、例えば実施の形態2における仕切り部材1C(図18)及びその展開板4C(図16)や、実施の形態6における仕切り部材1G(図32)及びその展開板4G(図31)において、その各展開板4C,4Gのうち直交して隣り合う切断線55b,55c(57a,57b)とその切断線55b,55c(57a,57b)に内側で接触する円弧状の曲線59とで囲まれる部分を切除して切り欠き部を追加して設けることも可能である。
被収容物3Bは、仕切り部材1を適用した横置きで積み重ねる収容が可能なものであれば特に限定されるものでない。また、仕切り部材1を適用する収容空間20は、収容箱2における収容空間20に限定されず、仕切り部材1の適用が可能であれば、例えば他の構造物(建築物なども含む)における収容空間であっても差し支えない。
1 …仕切り部材
2 …収容箱(箱の一例)
3 …被収容物
5 …切断部
6 …折り曲げ線
7 …切り欠き部
8 …引っ掛け用切り欠き部
40…板紙
40a,40b,40c,40d…板紙の4辺
40E〜40G,40L〜40N,40R…板紙の一部(変位させる板紙の一部の一例)
51,52,55,56…切断線(板紙の少なくとも3辺に連続で平行して延びる有限の切断線の一例)
51a,51b(52a,52b)…直交して隣り合う2つの直線部分(隣り合う2つの直線部分の一例)
51b,51c(52b,52c)…平行して向き合う2つの直線部分(向き合う2つの直線部分の一例)
51a,52b…向き合う2つの直線部分に挟まれた1つの直線部分(1つの直線部分の一例)
57…切断線(板紙の1辺のみから切り込まれて残り3辺に連続で平行して延びる有限の切断線の一例)
53A,53B(54A,54B)…円弧状の曲線(背中合わせで接近するように延びて接触する2つの円弧状の曲線の一例)
58,59…円弧状の曲線(隣り合う2つの直線部分に内側から接触する円弧状の曲線の一例)
61…直交線
63…延長線
P1,P3,P5,P7,P9,P11,P13,P15…第1,3,5,7,9,11,13,15の位置(仕切り空間を形成する位置)
P2,P4,P6,P8,P10,P12,P14,P16…第2,4,6,8,10,12,14,16の位置(仕切り空間を消失させる位置)

Claims (14)

  1. 四角形の平面形状からなる1枚の板紙と、
    前記板紙の内側領域を前記板紙の少なくとも3辺に連続で平行して延びる有限の切断線で切断してなる単数又は複数の切断部と、
    前記板紙に前記切断線の一部に直交して延びる直交線と当該切断線の一部から連続して延びる延長線とからなる折り曲げ線と
    を備えて構成されている折り曲げ組立仕切り部材の展開板。
  2. 四角形の平面形状からなる1枚の板紙と、
    前記板紙の内側領域を前記板紙の1辺のみから切り込まれて残り3辺に連続で平行して延びる有限の切断線で切断してなる単数又は複数の切断部と、
    前記板紙に前記切断線の一部と直交して延びる直交線と当該切断線の一部から延長して延びる延長線とからなる折り曲げ線と
    を備えて構成されている折り曲げ組立仕切り部材の展開板。
  3. 前記板紙の内側領域に、前記切断線のうち直交して隣り合う2つの直線部分と前記隣り合う2つの直線部分にその内側から接触する円弧状の曲線とで囲まれる部分を切除してなる切り欠き部が設けられている請求項1に記載の展開板。
  4. 前記板紙の内側領域に、前記切断線のうち平行して向き合う2つの直線部分に挟まれた1つの直線部分と前記1つの直線部分の両端部から互いに背中合わせで接近するように延びて前記向き合う2つの直線部分に挟まれる領域内で接触する2つの円弧状の曲線とで囲まれる部分を切除してなる切り欠き部が設けられている請求項1に記載の展開板。
  5. 前記板紙の内側領域に、前記切断線のうち直交して隣り合う2つの直線部分と前記隣り合う2つの直線部分にその内側から接触する円弧状の曲線とで囲まれる部分を切除してなる切り欠き部が設けられている請求項2に記載の展開板。
  6. 前記板紙の内側領域における前記切断線のうち平行して向き合う2つの直線部分に挟まれた1つの直線部分の両端部に、前記1つの直線部分の両端部の一部と前記向き合う2つの直線部分の反対側に所定の距離だけ突出する突出線とが含まれる形状からなる部分を切除してなる引っ掛け用切り欠き部が設けられている請求項1、3又は4に記載の展開板。
  7. 請求項1、3、4又は6に記載の折り曲げ組立仕切り部材の展開板を、前記折り曲げ線で折り曲げて4、6又は9個の仕切り空間を有する形態に組み立ててなる仕切り部材。
  8. 請求項2又は5に記載の折り曲げ組立仕切り部材の展開板を、前記折り曲げ線で折り曲げて4、6又は9個の仕切り空間を有する形態に組み立ててなる仕切り部材。
  9. 少なくとも底面部と4つの側面部で構成される収容空間に設置して使用する際、前記板紙の前記切断線で囲まれる部分を、その部分の一辺の全部又は一部が前記収容空間の底面部に接触して全体として起立させた状態になるよう設置して使用される請求項7に記載の仕切り部材。
  10. 少なくとも底面部と4つの側面部で構成される収容空間に設置して使用する際、前記板紙の前記切断線で囲まれる部分を、その部分の一辺の全部又は一部が前記収容空間の底面部に接触して全体として起立させた状態になるよう設置して使用される請求項8に記載の仕切り部材。
  11. 前記仕切り空間が前記収容空間で横倒しの状態になるよう設置して使用される請求項7又は9に記載の仕切り部材。
  12. 前記仕切り空間が前記収容空間で横倒しの状態になるよう設置して使用される請求項8又は10に記載の仕切り部材。
  13. 前記板紙の前記折り曲げ線で折り曲げて重なる部分を含む一部を、前記板紙の前記切断線で囲まれる部分のうちで前記底面部に接触させる一辺と向き合う対向辺に対して、前記重なる部分が覆い被せるか又は接近した状態になるようにして仕切り空間を形成する位置と離間した状態になるようにして仕切り空間を消失させる位置との間で変位させて使用する請求項11に記載の仕切り部材。
  14. 前記収容空間と前記収容空間を上部で開閉する蓋部を有する箱に設置して使用する際、前記箱の蓋部を開けて前記箱の側面部に接近させた状態にしたときの当該蓋部の付け根部分と当該側面部の上端部分に、前記板紙の前記引っ掛け用切り欠き部を嵌めるよう引っ掛けた状態にして使用される請求項13に記載の仕切り部材。
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