JP2016180297A - 連動引き戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連動引き戸装置において用いられる伝動部材および連結部材の間の取り付け、取り外しを容易にし、作業性が向上する連動引き戸装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の連動引き戸装置1は、第1の引き戸D1と、第2の引き戸D2と、第1の引き戸D1に、第1の引き戸D1のスライド方向Yで互いに離間して設けられた一対の方向転換部材2a、2bと、一対の方向転換部材2a、2bにループ状にかけ回される伝動部材3と、第2の引き戸D2に取り付けられ、伝動部材3に直接または間接的に連結される連結部材4aとを備え、第2の引き戸D2のスライドに応じて連結部材4aがスライド方向へ移動すると、連結部材4aと連結された伝動部材3が回動し、第1の引き戸D1が第2の引き戸D2に連動し、連結部材4aと伝動部材3とが、磁力により互いに連結するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、連動引き戸装置に関する。
複数の引き戸を連動させて引き戸を開放および閉鎖することができる連動引き戸装置が知られている。このような連動引き戸装置として、特許文献1には、図19に示されるように、互いに隣接して平行に配置された3本のレールにそれぞれ滑動自在に装着された第1の扉101、第2の扉102および第3の扉103を有している。中間に位置する第2の扉102は、その上端面の前端部および後端部に縦軸の回りで回転するギヤローラー104を有している。このギヤローラー104は無端ベルト105によって連動されている。一方、第1の扉101の前端部は固定具106を介して無端ベルト105の扉に隣接する部分に止着され、第3の扉103の後端部が固定具107を介して無端ベルト105の扉に隣接する部分に止着されている。このような構造により、第1の扉101をスライドさせると、第2の扉102が連動し、第3の扉103をスライドさせると、第2の扉102が連動するように構成されている。
固定具106、107は、扉上面に固着された台盤108と、台盤108に取付けビス109により取り付けられた調整板110により構成され、調整板110と無端ベルト105との取付はビス111を介して止着されている。
特許文献1のような連動引き戸装置では、一般的に扉枠の開口幅に応じた3枚の扉101、102、103を用意し、その扉の幅(スライド方向の長さ)に応じた長さの無端ベルト105を予め発注して、所定の長さに成形された無端ベルト105を準備する。これら3枚の扉101、102、103、無端ベルト105の他、ギヤローラー104、滑動ローラー112、台盤108、調整板110、およびこれらを固定するビス109、111等も扉を取り付ける現場で用意され、複数の部材を組み立てて連動引き戸装置となる。より具体的には、第1および第3の扉101、103には、台盤108がビス113により固定され、第2の扉102にはギヤローラー104が扉上面の前後端にビス114により取り付けられる。ギヤローラー104が取り付けられると、無端ベルト105をギヤローラー104の上から2つのギヤローラー104に引っ掛けるようにして取り付ける。また、第1〜第3の扉101、102、103にはそれぞれ滑動ローラー112が取り付けられる。
特開平10−196222号公報
しかしながら、第1〜第3の扉101、102、103を扉枠に取り付ける前に、無端ベルト105に取り付けられた調整板110と台盤108とをビス109で取り付けてしまうと、第2の扉102と第1の扉101、および、第2の扉102と第3の扉103が連結されてしまうため、一枚ずつ扉を扉枠に取り付けることが不可能である。そのため、調整板110と台盤108との間のビス109による取り付けは、第1〜第3の扉101、102、103を全て扉枠に取り付けた後に行う必要がある。しかしながら、無端ベルト105および固定具106は、扉の上端にあり高い位置での作業が必要となり、ただでさえ取り付けが困難となるのに加え、さらに、扉の上端と、扉枠の上側の下端との間にはスペースがそれほどないため、ビスでの取り付け作業はより困難であった。この作業の困難性は、取り付け作業時だけでなく、部材の点検や交換、扉の取り外し時など、無端ベルト105と固定具106、107の取り付けを解除する取り外し時にも生じる。
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、連動引き戸装置において用いられる伝動部材および連結部材の間の取り付け、取り外しを容易にし、作業性が向上する連動引き戸装置の提供を目的とする。
本発明の連動引き戸装置は、第1の引き戸と、第2の引き戸と、前記第1の引き戸の上端面側または下端面側に、前記第1の引き戸のスライド方向で互いに離間して設けられた一対の方向転換部材と、前記一対の方向転換部材にループ状にかけ回される伝動部材と、前記第2の引き戸に取り付けられ、前記伝動部材に直接または間接的に連結される連結部材とを備え、前記第2の引き戸のスライドに応じて前記連結部材がスライド方向へ移動すると、前記連結部材と連結された前記伝動部材が回動し、前記第1の引き戸が前記第2の引き戸に連動する連動引き戸装置であって、前記連結部材と前記伝動部材とが、磁力により互いに連結するように構成されていることを特徴とする。なお、本発明の連動引き戸装置は、第1の引き戸および第2の引き戸を少なくとも有していればよく、第3の引き戸、第4の引き戸、第5の引き戸等、他の複数の引き戸を有していてもよい。
また、前記伝動部材の長手方向の少なくとも1箇所に設けられ、前記連結部材に連結される被連結部材をさらに備え、前記連結部材および前記被連結部材の一方が磁石を備え、他方が前記磁石に吸着される磁性体または第2の磁石を備え、前記連結部材と前記被連結部材が対向したときに磁力により吸着されて連結されることが好ましい。
また、前記連結部材および前記被連結部材の一方が嵌合凹部を備え、前記連結部材および前記被連結部材の他方が前記嵌合凹部に嵌合する嵌合部を備え、前記連結部材と前記被連結部材が対向したときに前記嵌合部が前記嵌合凹部に嵌合するように構成されていることが好ましい。
また、前記方向転換部材がギヤローラーであり、前記伝動部材が前記ギヤローラーに噛み合うラック部を有する歯付ベルトであり、前記歯付ベルトが、ループを形成しない1つまたは2つ以上の直線状のベルト部材の端部を、前記被連結部材に接続することによりループ状に形成され、前記被連結部材が、前記磁石、前記磁性体または前記第2の磁石が設けられる基部と、前記ラック部が係合する係合部を備えた係合部材とを備え、前記ベルト部材の端部が前記基部と前記係合部材との間に挟持されるように、前記基部と前記係合部材とが固定されることが好ましい。
また、前記連結部材が前記第2の引き戸の上端に取り付けられ、前記連結部材が、前記第2の引き戸の上端に固定される固定部と、前記第2の引き戸の上端に対して略垂直に延び、前記被連結部材と磁力により吸着しあう吸着面と、前記吸着面から前記第1の引き戸側に向かって略垂直に延びる延設部とを備え、前記延設部が前記歯付ベルトの駆動による浮き上がりを防止することが好ましい。
また、前記被連結部材の基部が、前記連結部材の延設部が挿入される挿入部を備え、前記連結部材と前記被連結部材とが連結されたときに、前記挿入部に延設部が挿入されることにより、前記連結部材と前記被連結部材との間の鉛直方向の移動が規制され、前記連結部材と前記被連結部材との間の離脱が防止されることが好ましい。
また、前記連動引き戸装置がさらに、第2の連結部材が取り付けられた第3の引き戸を備え、前記第1の引き戸が、前記第2の引き戸および前記第3の引き戸に挟まれるように配置され、前記伝動部材の長手方向の少なくとも1箇所に取り付けられ、前記第2の連結部材に直接または間接的に連結される第2の被連結部材をさらに備え、前記被連結部材と前記第2の被連結部材とが、前記伝動部材の長手方向で略等間隔となるように配置され、前記第2の引き戸をスライドさせると前記第1の引き戸が連動してスライドし、前記第3の引き戸をスライドさせると、前記第1の引き戸が連動してスライドすることが好ましい。
また、前記連動引き戸装置が少なくとも4枚以上の引き戸を連動させるように構成され、前記連動引き戸装置が、前記第1の引き戸および前記第2の引き戸を挟むように配置された、第3の引き戸および第4の引き戸を少なくとも備え、前記第2の引き戸の上端面側または下端面側に、前記第2の引き戸のスライド方向で互いに離間して設けられた一対の方向転換部材と、前記一対の方向転換部材にループ状にかけ回される第2伝動部材とを備え、前記連動引き戸装置が、前記第3の引き戸のスライド方向における引き戸閉鎖方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第1の引き戸に向かって延び、前記伝動部材に直接または間接的に連結される第2の連結部材と、前記第2の引き戸のスライド方向における引き戸開放方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第1の引き戸に向かって延びる前記連結部材と、前記第1の引き戸のスライド方向における引き戸閉鎖方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第2の引き戸に向かって延び、前記第2伝動部材に直接または間接的に連結される第3の連結部材と、前記第4の引き戸のスライド方向における引き戸開放方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第2の引き戸に向かって延び、前記第2伝動部材に直接または間接的に連結される第4の連結部材とを備え、前記第3の連結部材と前記第2伝動部材とが、磁力により互いに連結され、前記第4の連結部材と前記第2伝動部材とが、磁力により互いに連結されることが好ましい。
また、前記第1〜第4の引き戸が開放した状態から引き戸閉鎖方向に移動する際に、前記連結部材および前記第3の連結部材が互いに対してスライド方向で近付くように移動し、前記連結部材および前記第3の連結部材の一方が、引き戸に取り付けられる固定部と、前記固定部から延び、引き戸の厚さ方向に切断した断面が略逆U字状のU字状部位とを備え、前記連結部材および前記第3の連結部材の他方が、引き戸に取り付けられる固定部と、前記固定部から延び、引き戸の厚さ方向に切断した断面が略L字状のL字状部位とを備え、前記連結部材および前記第3の連結部材が前記スライド方向で一致する位置に移動したときに、前記U字状部位の内側に、前記L字状部位の一部が入り込み、前記連結部材と前記第3の連結部材とが干渉しないように構成されていることが好ましい。
また、前記伝動部材および前記第2伝動部材が、異なる高さとなるように前記方向転換部材に巻回され、前記連結部材および前記第3の連結部材の一方が、前記伝動部材および前記第2伝動部材のうち、高さが低い方に取り付けられ、前記連結部材および前記第3の連結部材の他方が、前記連結部材および前記第3の連結部材の一方の高さを超えて延び、前記伝動部材および前記第2伝動部材のうち、高さが高い方に取り付けられ、前記連結部材および前記第3の連結部材が前記スライド方向で一致する位置に移動したときに、前記連結部材と前記第3の連結部材とが干渉しないように構成されていることが好ましい。
また、前記連結部材および前記第3の連結部材が、前記伝動部材と前記第2伝動部材との間で互いに交差するように延び、前記連結部材が、引き戸に取り付けられる固定部と、前記固定部から前記伝動部材に向かって延びる延長部とを有し、前記第3の連結部材が、引き戸に取り付けられる固定部と、前記固定部から前記第2伝動部材に向かって延びる延長部とを有し、前記連結部材の延長部のうち、前記第3の連結部材の延長部と交差する部位において、前記引き戸閉鎖方向側に切欠部を有し、前記第3の連結部材の延長部のうち、前記連結部材の延長部と交差する部位において、前記引き戸開放方向側に切欠部を有し、前記連結部材および前記第3の連結部材が前記スライド方向で一致する位置に移動したときに、前記連結部材の切欠部に前記第3の連結部材の切欠部が入り込むように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、連動引き戸装置において用いられる伝動部材および連結部材の間の取り付け、取り外しが容易となり、現場での作業性を向上させることができる。
本発明の連動引き戸装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の連動引き戸装置を、引き戸のスライド方向の一端面側から見た図である。 図1の連動引き戸装置を、上端面側から見た上面図である。 (a)〜(c)は、一実施形態の連動引き戸装置の動作例を示す概略図である。 (a)は、一実施形態の連動引き戸装置において、連結部材と被連結部材が連結される前の状態を示す図であり、(b)は、(a)に示す状態から、連結部材と被連結部材とを対向させて、連結部材と被連結部材とが磁力により吸着されて連結された状態を示す図である。 (a)は、一実施形態の連動引き戸装置における、被連結部材と歯付ベルトが接続された状態を示す上面図であり、(b)は(a)の側面図である。 被連結部材と連結部材との間の連結を示す、被連結部材のみを切断した部分断面図である。 (a)は、図1に示す実施形態の被連結部材の変形例を示す正面図であり、(b)は、(a)のI−I線断面図であり、(c)は、連結部材と被連結部材とが連結された状態を示す部分断面図である。 本発明の連動引き戸装置の第2の実施形態を示す上面図である。 第2の実施形態の連動引き戸装置の開放状態を示す概略図である。 第2の実施形態の連動引き戸装置の閉鎖状態を示す概略図である。 第3の実施形態の連動引き戸装置の連結部材を示す図である。 第3の実施形態の連動引き戸装置の上面図である。 第3の実施形態の連動引き戸装置の閉鎖状態を示す概略図である。 第4の実施形態の連動引き戸装置の連結部材を示す図である。 第5の実施形態の連動引き戸装置の連結部材を示す図である。 第6の実施形態の連動引き戸装置の連結部材を示す図である。 第6の実施形態の連動引き戸装置に用いられる連結部材の斜視図である。 従来の連動引き戸装置を示す分解斜視図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の連動引き戸装置を詳細に説明する。
本発明の連動引き戸装置は、例えば、3枚以上の複数枚の引き戸や、戸袋内に収納される2枚の引き戸等の操作時に、1枚の引き戸を動かすと、他の引き戸が動かした引き戸に連動して移動するものである。以下に示す例では、3枚の引き戸をスライドさせて連動させる構造について説明するが、本発明は、2枚の引き戸(たとえば、2枚の引き戸が戸袋に収納されるものなど)を連動させる構造にも適用することができ、後述するように、4枚以上の引き戸を連動させる構造にも適用することができる。なお、本発明は、以下に示す実施形態のみに限定されるものではない。
<第1の実施形態>
図1に示されるように、本実施形態の連動引き戸装置1は、引き戸D1(第1の引き戸)と、引き戸D2(第2の引き戸)と、引き戸D3(第3の引き戸)とを備えている。引き戸D1、引き戸D2、引き戸D3(以下、引き戸D1、引き戸D2、引き戸D3をまとめて引き戸Dという)は、互いに対して略平行に設けられている。引き戸D1、引き戸D2および引き戸D3は、所定の幅を有する間口を閉鎖可能であり、間口を開放した状態では、3枚の引き戸Dは図1に示されるように、互いに重なった状態となる。3枚の引き戸Dが重なった状態において、引き戸Dの厚さ方向X(図1参照)で中央に位置し、引き戸D2と引き戸D3に挟まれるように配置されるのが、引き戸D1であり、引き戸D1の厚さ方向Xの両側に隣接して引き戸D2および引き戸D3が位置している。
これら3枚の引き戸Dは、互いに対してスライドするように構成され、本実施形態では、図2に示されるように、引き戸Dは、引き戸Dの上部側に設けられたレールR1、下部側に設けられたレールR2に沿ってそれぞれスライドするように構成されている。具体的には、本実施形態では、図1および図2に示されるように、引き戸Dの上端に設けられ、レールR1に係合して案内される案内部材Gを備えている。案内部材Gは、本実施形態では図1および図2に示されるように、シリンダ部Gaと、シリンダ部Ga内にその一部が収容されるシャフト部Gbとを備えている。シャフト部Gbの上端は、レールR1と係合する係合部Gcを備え、引き戸Dのスライド時に係合部GcがレールR1の溝に案内されながら引き戸Dがスライドする。シャフト部Gbの下端側は、シリンダ部Ga内に収容され、シリンダ部Ga内に、シャフト部GbをレールR1の溝内に向かって(上方に向かって)付勢するバネ等の付勢部材(図示せず)が設けられている。引き戸DをレールR1に取り付けるときには、係合部GcをレールR1の溝に押し付けると、シャフト部Gbは付勢部材の付勢力に抗してシリンダ部Ga内に押し込まれ、引き戸DをレールR1に取り付けると、付勢部材の付勢力により、シャフト部GbはレールR1の溝に向かって突出する。これにより、引き戸DのレールR1への着脱が容易になる。
引き戸Dの下部には、本実施形態では、図2に示されるように、レールR2上を転動する戸車Wが設けられている。戸車Wは公知の戸車を用いることができる。なお、引き戸Dは互いに対してスライド移動が可能であればよく、引き戸DをスライドさせるためのレールR1、R2、案内部材G、戸車W等の引き戸Dの案内機構は、本実施形態で示したものに限定されるものではない。例えば、引き戸Dの上部側に滑動ローラーおよび滑動ローラーが転動可能なレールを設けてもよいし、溝状の上下のレールに係合する突出部を引き戸Dの上下に設けてもよい。また、引き戸Dは吊り戸としても構わない。
また、引き戸D同士を連動させる連動機構として、図1および図3に示されるように、引き戸D1(第1の引き戸)の上端面US側または下端面LS側に、引き戸D1のスライド方向Y(図1参照)で互いに離間して設けられた一対の方向転換部材2a、2bと、一対の方向転換部材2a、2bにループ状にかけ回される伝動部材3と、引き戸D2(第2の引き戸)に取り付けられ、伝動部材3に直接または間接的に連結される連結部材4aとを備えている。また、連結機構は、引き戸D3(第3の引き戸)にも取り付けられ、伝動部材3に連結される第2の連結部材4bを備えている。なお、以下、連結部材4aおよび第2の連結部材4bをまとめて単に連結部材4という。
連動機構は、図4(a)〜(c)の模式図に示されるように、1枚の引き戸をスライドさせると、もう1枚の引き戸が連動してスライドするように構成されている。具体的には、引き戸D1に隣接する引き戸D2を図4(a)中、右方向にスライドさせると、引き戸D2に取り付けられた連結部材4aは、引き戸D2のスライドに応じて、図4(a)に示される初期位置から、図4(b)に示されるように、スライド方向(右方向)に移動する。連結部材4aが右側に移動すると、連結部材4aの移動に伴って、連結部材4aが取り付けられた伝動部材3は図4(b)中、反時計回りに回動する。一方、引き戸D3は、第2の連結部材4bにより伝動部材3に連結されているが、引き戸D3の重量および伝動部材3が反時計回りに回転しているため、引き戸D3は紙面上左方向に付勢され、引き戸D3は移動することがない。伝動部材3の連結部材4aとの接続箇所から伝動部材3の第2の連結部材4bとの接続箇所までの伝動部材3の長さは変わらないため、伝動部材3が反時計回りに回動しながら、引き戸D1は引き戸D2と同方向に、すなわち右側に連動してスライドする(図4(b)および(c)参照)。これにより、引き戸D1、引き戸D2および引き戸D3により開口を閉鎖することができる。引き戸D2を、図4(c)に示す状態から開放していく場合も、同様に図4(b)、図4(a)の状態へと、引き戸D1が引き戸D2に連動する。また、なお、引き戸D3が壁等の据付型の構造物(壁部)であっても、構造物に第2の連結部材4bを設けることなどにより、引き戸D1と引き戸D2を連動させることができる。
連結機構に用いられる伝動部材3は、引き戸Dの上述した連動を実現するために、連結部材4と連結されて、一対の方向転換部材2a、2bに案内されて回動する動力伝達部材である。伝動部材3は、本実施形態では、図1および図3に示されるように、ラック部3aを有する歯付ベルト(以下、歯付ベルト3という場合がある)であるが、回動して動力を伝達し、上述した引き戸Dの連動を実現できるものであれば、歯付ベルトに限定されるものではなく、例えば、単なるベルト等の帯状体、ワイヤ、ロープ、紐等の長尺部材であってもよい。また、伝動部材3は、予め無端状のループに成形された伝動部材を用いてもよいが、後述するように、ループを形成しない1つまたは2つ以上の直線状の長尺部材の端部を接続することにより、ループ状に形成してもよい。
伝動部材3は、図1〜図3に示されるように、一対の方向転換部材2a、2bにかけ回される。方向転換部材2a、2bは、伝動部材3が回動できるように、伝動部材3を案内する。本実施形態では、方向転換部材2a、2bは引き戸D1の上端面USに取り付けられている。なお、方向転換部材2a、2bは引き戸D1の下端面LSに設けられていてもよい。なお、本明細書において、引き戸D1の「上端面US側」、「下端面LS側」に設けられるという場合、方向転換部材2a、2bが取り付けられる部位が、引き戸D1の上端面USまたは下端面LS以外に、例えば、方向転換部材2a、2bが取り付けられた後に、方向転換部材2a、2bを覆うカバー等により、方向転換部材2a、2bの上方に新たな面が形成された場合など、上端面USまたは下端面LSの近傍に方向転換部材2a、2bが設けられたものも含む。
方向転換部材2a、2bは、伝動部材3が回動するように案内することができれば、回転するものであっても、回転しないものであってもよいが、本実施形態では、垂直軸周りに回転するギヤローラー(以下、ギヤローラー2a、2bという場合がある)が用いられている。ギヤローラーは、図1および図2に示されるように、外周にギヤが形成されており、歯付ベルト3を案内している。本実施形態では、ギヤローラー2a、2bの上部には、図1に示されるように、フランジ部21が設けられている。フランジ部21は、ギヤローラー2a、2bの軸心からギヤローラー2a、2bの歯先を結んだ円の外周を越えて水平方向に突出するように形成されている。歯付ベルト3は、引き戸Dの開閉動作に伴って回動するときに、ギヤローラー2a、2bの軸方向、すなわち本実施形態では上方向に移動してしまうことが実験により明らかとなり、その歯付ベルト3の上方向への動作をフランジ部21により規制することができる。なお、フランジ部21は本実施形態では、ギヤローラー2a、2bの歯先を結んだ円の径よりも大径の円盤状のフランジ部21が示されているが、フランジ部21は円盤状に限定されるものではなく、矩形状等、他の形状であってもよい。
引き戸D1上に設けられた伝動部材3は、連結部材4と直接または間接的に連結され、伝動部材3が設けられた引き戸に隣接する引き戸を接続する。本実施形態では、伝動部材3が、連結部材4と連結されることにより、引き戸D1と、隣接する引き戸D2および引き戸D3とを接続する。連結部材4は、伝動部材3が設けられる1つの引き戸に隣接する他の引き戸(または壁部などの構造物)に取り付けられる。すなわち、本実施形態では、連結部材4aは引き戸D2に取り付けられ、第2の連結部材4bは引き戸D3に取り付けられる。本実施形態では、図1および図3に示されるように、連結部材4a、第2の連結部材4bはそれぞれ引き戸D2、引き戸D3の上端面USにネジにより固定されている。しかしながら、連結部材4a、4bは伝動部材3に直接または間接的に取付けが可能であれば、引き戸D2、引き戸D3への取付位置は、上端面USに限定されることはなく、引き戸Dの側面(引き戸D同士が対向する面)等の上端面US側に取り付けられていてもよい。また、伝動部材3が引き戸Dの下端側に設けられる場合は、下端面LS側に設けられていてもよい。連結部材4の取付手段は、ネジに限定されるものではなく、接着剤等、他の公知の取付手段を用いることができる。
本実施形態の連動引き戸装置1では、連結部材4と伝動部材3とは、磁力により互いに連結するように構成されている。上述したように、引き戸DをレールR1、R2など、引き戸Dにより閉鎖される開口に取り付ける際に、2枚または3枚の引き戸Dを一度に取り付けることは非常に困難である。そのため、引き戸Dを開口に取り付ける前に予め伝動部材3と連結部材4とを取り付けることは事実上不可能であり、引き戸Dを1枚ずつ、開口に取り付けた後に、伝動部材3と連結部材4を取り付ける必要が生じる。そして、伝動部材3および連結部材4は引き戸Dの上端側または下端側に設けられるため、伝動部材3と連結部材4とを連結する箇所においては、非常に限られたスペースしか存在しない。この場合に、ビスでの取り付けは非常に困難であり、ビスを取り付ける向きが垂直方向である場合は、ドライバーが入る隙間がなく、特殊な工具が必要となるし、連結部材4を伝動部材3に対して水平方向に取り付けるようにビスをねじ込む際には、伝動部材3、連結部材4の両方を手で持ったうえで、連結部材4が伝動部材3から外れないように支持しながら取り付ける必要がある。このように、伝動部材3と連結部材4との現場での取り付けが非常に煩雑であるうえ、取り付けるためのスペースが限られており、そのうえ、引き戸Dの上端などは高所での作業となるので、より一層作業が困難となる。また、このような作業は、取付時だけでなく、掃除やメンテナンス等、引き戸Dを取り外す際にも生じ、従来の構成では、1枚ずつ簡単に引き戸Dを取り外すこともできない。
本実施形態では、伝動部材3と連結部材4とを磁力により吸着させて互いに連結することにより、引き戸Dの取付時、取り外し時に引き戸Dを容易に取り付け、取り外しすることができ、現場での作業性も大きく向上する。引き戸Dの取付作業について詳細に説明すると(引き戸Dの取り付けの順番は特に限定されないが)、例えば、引き戸D1を開口にまず取り付けた場合、次に引き戸D2を取り付ける。そして、本実施形態では、連結部材4aを磁力により、伝動部材3との連結箇所で対向させ、磁力の吸着力により、連結部位で連結部材4aと伝動部材3とが互いに吸着されて、非常に簡単に連結される。次に、引き戸D3を取り付けた後、同様に第2の連結部材4bを磁力により、伝動部材3との連結箇所で対向させ、磁力の吸着力により、連結部位で第2の連結部材4bと伝動部材3とが非常に簡単に連結させる。このように磁力の吸着力により伝動部材3と連結部材4を連結することができるので、狭い作業スペースであっても簡単に連結が可能となり、ビス等をねじ込む作業スペースや、部材を外れないように保持しながらビスをねじ込むような手間も必要がない。引き戸Dの1枚を取り外したい場合には、磁力に抗して伝動部材3と連結部材4を引き離すだけであるので、取り外しも非常に簡単である。
なお、伝動部材3と連結部材4とは、本実施形態では、図1および図3に示されるように、伝動部材3の長手方向の少なくとも1箇所に設けられる被連結部材5を介して連結されている。被連結部材5は、伝動部材3に予め一体に設けてもよいし、伝動部材3に取り付けても構わない。また、本実施形態では、被連結部材5を介して、伝動部材3と連結部材4とを間接的に連結しているが、例えば、伝動部材3を、磁性粉を混入させた磁性伝動部材とすることにより、例えば磁石を有する連結部材4と直接的に連結することもできる。
連結部材4および連結部材4に連結される被連結部材5は、図5(a)および(b)に示されるように、一方が磁石Mを備え、他方が磁石Mに吸着される磁性体(たとえば、鉄等の強磁性体)または第2の磁石を備え、連結部材4と被連結部材5が対向したときに磁力により吸着されて連結される。本実施形態では、図5(a)および(b)に示されるように、被連結部材5側に磁石Mが設けられ、連結部材4が磁性体により形成されている。しかしながら、連結部材4側に磁石が設けられ、被連結部材5側に磁性体が設けられてもよいし、連結部材4および被連結部材5の両方が磁石を有していてもよい。また、本実施形態では、連結部材4は磁性体により形成されているが、磁性体が設けられる部材(連結部材4または被連結部材5)の一部に磁性体を有していてもよく、例えば、樹脂製の連結部材4の一部に磁石と吸着される磁性体を取り付けてもよい。また、例えばベルト状の伝動部材3など、磁石(または磁性体)を取り付け可能な面を有する伝動部材3に、直接磁石(または磁性体)を取り付けてもよい。
被連結部材5は、引き戸Dの取り付け前に予め伝動部材3に取り付けられ、引き戸Dの取付時に連結部材4と磁力により連結される。上述したように、連結部材4の一方が磁石を備え、他方が磁石に吸着される磁性体または第2の磁石を備えている場合、図5(a)および(b)に示されるように、連結部材4と、被連結部材5とが対向する位置に引き戸Dをスライドさせるか、伝動部材3を回動させるという簡単な動作で、連結部材4と被連結部材5との間の連結作業を行うことができる。すなわち、図5(a)に示されるように、連結部材4と、被連結部材5との間の位置が引き戸Dのスライド方向Yでずれている場合であっても、引き戸Dをスライドさせるか、伝動部材3を回動させるかして、被連結部材5が連結部材4に対向する位置に移動させると、磁力により互いに吸着され、連結部材4と被連結部材5との間の連結を簡単に行うことができる。
また、本実施形態の被連結部材5は、図6(a)に示されるように、嵌合凹部5aを備え、連結部材4は、嵌合凹部5aに嵌合する嵌合部を備えている。これにより、連結部材4と被連結部材5とが対向したときに、図1および図7に示されるように、嵌合部が嵌合凹部5aに嵌合する。嵌合凹部5aは、図5(a)、(b)および図6(a)に示されるように、例えば引き戸D2がスライド方向Yに移動したときに、嵌合部(後述する連結部材4の吸着面42。図7参照)のスライド方向Yの端部と当接する位置に壁部W1、W2を有している。このため、連結部材4と被連結部材5とが嵌合した後、引き戸Dがスライド方向Yに移動して、連結部材4と被連結部材5とがスライド方向Yで互いにずれるような力が加わっても、連結部材4と被連結部材5との間の連結が解除されることがない。なお、本実施形態では、嵌合凹部5aは、被連結部材5に設けられ、嵌合部が連結部材4側に設けられているが、被連結部材5側に嵌合部を設け、連結部材4側に嵌合凹部を形成しても構わない。
本実施形態の被連結部材5は、より詳細に説明すると、図6(a)および(b)に示されるように、基部51と、歯付ベルト3のラック部3aが係合する係合部52aを備えた係合部材52とを備えている。基部51は、略直方体状の部材から、一対の壁部W1、W2が、対向する引き戸に向かって突出し、壁部W1とW2との間に嵌合凹部5aを形成している。基部51には本実施形態では磁石Mが取り付けられ、連結部材4を磁力により吸着可能としている。なお、上述したように、連結部材4側に磁石を設ける場合などは、基部51には磁性体または第2の磁石が設けられる。基部51は、本実施形態では、図6(a)に示されるように、磁石M以外に、中央にネジ穴5bが形成され、ネジ穴5bの上部側に磁石Mが埋設されるが、ネジ穴5bや、磁石Mの埋設位置は、図示する位置に限定されるものではない。また、基部51は、歯付ベルト3の幅に対応した溝部5c(図7参照)を、基部51と係合部材52とが対向する対向面上に有しており、この溝部5cに歯付ベルト3が嵌まり込んで、歯付ベルト3の取り付けを容易にしている。
係合部材52は、本実施形態では、図6(a)、(b)および図7に示されるように、基部51に接続される板状の部材であり、歯付ベルト3のラック部3aに対応した形状の係合部52aが形成されている。本実施形態では、複数の係合部52a(図6(a)および(b)では、4つの係合部52aが示されている)を備え、隣接する係合部52aは、ラック部3a同士の長手方向の間隔に対応した間隔で設けられている。この係合部52aにラック部3aが入り込むことにより、取付時にスライド方向Yにおける被連結部材5と歯付ベルト3との間の相対移動が防止される。
基部51に設けられたネジ穴5bは基部51を貫通して設けられ、歯付ベルト3のラック部3aと係合する係合部材52にもネジ穴5d(図6(a)および(b)参照)が形成され、基部51と係合部材52により歯付ベルト3を挟み込んだ後、ネジ穴5b、5dにネジをねじ込んで、基部51と係合部材52とを固定して、歯付ベルト3と被連結部材5とを固定することができる。このとき、係合部材52が磁性体から形成されている場合、歯付ベルト3を基部51との間で挟み込んだ状態で、基部51の磁石Mに係合部材52が吸着されるため、ネジを取り付けるときの作業性が向上する。この場合、磁石Mは、基部51のうち、引き戸Dの厚さ方向Xにおける両側に磁力を及ぼすように構成される。
なお、基部51と係合部材52との間の接続方法は、図示したものに限定されるものではない。例えば、基部51と係合部材52とを、ヒンジ部を介して接続して一体とし、歯付ベルト3を挟み込む際に、係合部材52が基部51に対して旋回して、歯付ベルト3を基部51に取り付けた後に、係合部材52を基部51に対して歯付ベルト3を挟み込むように旋回させて、歯付ベルト3を挟み込んだ状態で、係合部材52を基部51に対して係合爪などで固定してもよい。
また、本実施形態では、歯付ベルト3は、図1、図6(a)および(b)に示されるように、ループを形成しない2つの直線状のベルト部材31、32から構成されている。この場合、図6(a)および(b)に示されるように、歯付ベルト3のベルト部材31の一端に形成されているラック部3aを、係合部材52の係合部52aに挿入し、もう1つのベルト部材32の一端に形成されているラック部3aを、同様に係合部材52の係合部52aに挿入して、基部51と係合部材52とでベルト部材31、32を挟み込み、2つのベルト部材31、32を被連結部材5の箇所で連結することができる。この利点としては、歯付ベルト3のループを形成する際に、現場においてループではない1本の十分な長さを有するベルトを、所望の引き戸Dの幅に応じた長さにカットして、ループではない1本のベルトからループ状の歯付ベルトに加工することができる点である。例えば、予めループ状の歯付ベルトを用意する場合には、引き戸Dのスライド方向Yにおける幅に応じた長さのループを形成するために、工場に発注をかけて製造するため、消費者から連動引き戸の注文があってから、実際に引き戸を取り付けるまでに、時間がかかってしまっていた。しかし、このように歯付ベルト3をカットして被連結部材5の部位でベルト部材31、32の端部を接続することにより、現場で簡単に長さ調節ができるため、すぐに引き戸Dを取り付けることが可能となった。また、このベルト部材31、32の端部の接続は、ベルト部材31、32との間の接続と、被連結部材5と歯付ベルト3との間の連結とを同時に行うことができるため、作業も非常に簡単である。なお、本実施形態では、2本の直線状のベルト部材31、32を接続しているが、1本の直線状のベルトの端部を被連結部材5の部位で接続してループを形成してもよい。
また、本実施形態では、図7に示されるように、連結部材4は、引き戸D2、引き戸D3の上端面USに固定される固定部41と、引き戸D2の上端面USに対して略垂直に延び、被連結部材と磁力により吸着しあう吸着面42と、吸着面42から引き戸D1側に向かって略垂直に延びる延設部43とを備えている。固定部41はネジ等の公知の固定手段により引き戸Dに取り付けられる。吸着面42は被連結部材5と磁力により吸着される面であり、本実施形態では、嵌合凹部5aに嵌合する嵌合部としても機能している。また、延設部43は、上述したように、伝動部材3の回動による動作により、伝動部材3が上側に浮き上がってしまうため、延設部43が伝動部材3の上方まで延びていることにより、伝動部材3の浮き上がりを防止することができる。
また、本実施形態の変形例として、図8(a)〜(c)に示されるように、被連結部材5の基部51が、連結部材4(4a)の延設部43が挿入される挿入部53を備えていてもよい。挿入部53は、図8(a)〜(c)では、基部51を貫通して形成された貫通孔として示されているが、延設部43を挿入することができれば、貫通している必要はない。連結部材4と被連結部材5とが連結されるときに、図8(c)に示されるように、挿入部53に延設部43が挿入される。これにより、連結部材4と被連結部材5との間の鉛直方向の移動が規制され、連結部材4と被連結部材5との間の離脱が防止される。この挿入部53と延設部43との間の係合は、特に、引き戸Dを閉鎖したときに、引き戸Dの端面(たとえば、図1における引き戸D2の右側の端面や、引き戸D3の左側の端面など)が壁などに勢いよく衝突した場合に役に立つ。すなわち、引き戸Dの閉鎖時に、引き戸Dの端面が壁などに勢いよく衝突した場合、引き戸Dと壁との衝突による衝撃や、引き戸Dが壁からはね返る際の衝撃(たとえば、引き戸Dの端面に引き戸Dの衝突時の衝撃を吸収する弾性クッションが設けられている場合など)や、その他、人が引き戸Dに衝突したときの衝撃などにより、連結部材4と被連結部材5との間に、離脱する方向の力が加わる場合がある。そのため、この変形例では、連結部材4と被連結部材5との間での、磁石による吸着力と、嵌合部と嵌合凹部5aとの間のスライド方向での嵌合に加えて、鉛直方向の相対移動を規制している。これにより、引き戸Dへの衝撃時に、鉛直方向で連結部材4と被連結部材5との間に相対移動する力が加わっても、延設部43が挿入部53に挿入されることにより、挿入部53の上下の壁部53a、53bにより、被連結部材5が連結部材4から離脱することが防止される。したがって、この変形例では、より強固に連結部材4と被連結部材5とを連結することが可能となり、引き戸Dの閉鎖時など、衝撃を受けたときに連結部材4と被連結部材5との間の離脱が確実に防止される。
つぎに、本発明の連動引き戸装置の他の実施形態を説明する。以下の実施形態では、方向転換部材2a、2b、伝動部材3、連結部材4、被連結部材5等、各実施形態を構成する要素については、第1の実施形態と同様のものを用いることができるため、説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、以下の実施形態と、第1の実施形態で説明した事項とを組み合わせることが可能であり、その場合、上述した効果と同様の効果を奏することが可能である。
<第2の実施形態>
第1の実施形態は、引き戸Dが3枚のものを説明したが、本発明の連動引き戸装置は4枚以上の引き戸Dを連動させることができ、本実施形態では、引き戸Dが5枚のものについて説明する。しかし、引き戸Dの枚数は4枚であってもよいし、6枚以上であっても構わない。
図9に示されるように、本実施形態では、5枚の引き戸D11(第1の引き戸)、D12(第2の引き戸)、D13(第3の引き戸)、D14(第4の引き戸)、D15(第5の引き戸)を有している。本実施形態では、引き戸Dの厚さ方向Xで、引き戸D13および引き戸D15により、引き戸D11、D12、D14を挟んでいる。
引き戸D11の上端面USは、引き戸D11のスライド方向Yで互いに離間して設けられた一対の方向転換部材2a、2bと、一対の方向転換部材2a、2bにループ状にかけ回される伝動部材3を備えている。また、引き戸D12、D14の上端面USは、同様に、引き戸D12、D14のスライド方向Sで互いに離間して設けられた一対の方向転換部材2a、2bをそれぞれ備え、引き戸D12、D14のそれぞれは、一対の方向転換部材2a、2bにループ状にかけ回される第2伝動部材33、第3伝動部材34を備えている。
つぎに、それぞれの引き戸Dの連結について説明する。
引き戸Dの厚さ方向Xで最も外側の(図9中、最も上に位置する)引き戸D13は、引き戸D13に取り付けられた第2の連結部材4bが伝動部材3に直接または間接的に連結されることにより、引き戸D11と連結されている。本実施形態では、第2の連結部材4bは、伝動部材3に取り付けられた第2の被連結部材50bを介して磁力により連結されている。なお、第2の被連結部材50bや、後述する他の被連結部材については、第1の実施形態で説明したものと同様であり、説明は省略する。第2の連結部材4bは、引き戸D13のスライド方向Yにおける引き戸閉鎖方向(図9中、右側)の端部近傍に取り付けられ、引き戸D11に向かって延びて、第2の被連結部材50bに連結される。
図9中、上から2番目の引き戸D11は、引き戸D12に取り付けられた(第1の)連結部材4aが伝動部材3に直接または間接的に連結されることにより、引き戸D12と連結されている。本実施形態では、連結部材4aは、伝動部材3に取り付けられた被連結部材5を介して磁力により連結されている。連結部材4aは、引き戸D12のスライド方向Yにおける引き戸開放方向(図9中、左側)の端部近傍の上端面USに取り付けられ、引き戸D11に向かって延びて、被連結部材5に連結される。
また、引き戸D12は、引き戸D11に取り付けられた第3の連結部材4cが第2伝動部材33に直接または間接的に連結されることにより、引き戸D11と連結されている。本実施形態では、第3の連結部材4cは、第2伝動部材33に取り付けられた第3の被連結部材50cを介して磁力により連結されている。第3の連結部材4cは、引き戸D11のスライド方向Yにおける引き戸閉鎖方向(図9中、右側)の端部近傍の上端面USに取り付けられ、引き戸D12に向かって延びて、第3の被連結部材50cに連結される。
引き戸D12は、さらに、引き戸D14に取り付けられた第4の連結部材4dが第2伝動部材33に直接または間接的に連結されることにより、引き戸D14と連結されている。本実施形態では、第4の連結部材4dは、第2伝動部材33に取り付けられた第4の被連結部材50dを介して磁力により連結されている。第4の連結部材4dは、引き戸D14のスライド方向Yにおける引き戸開放方向(図9中、左側)の端部近傍の上端面USに取り付けられ、引き戸D12に向かって延びて、第4の被連結部材50dに連結される。
また、引き戸D14は、引き戸D12に取り付けられた第5の連結部材4eが第3伝動部材34に直接または間接的に連結されることにより、引き戸D12と連結されている。本実施形態では、第5の連結部材4eは、第3伝動部材34に取り付けられた第5の被連結部材50eを介して磁力により連結されている。第5の連結部材4eは、引き戸D12のスライド方向Yにおける引き戸閉鎖方向(図9中、右側)の端部近傍の上端面USに取り付けられ、引き戸D14に向かって延びて、第5の被連結部材50eに連結される。
図9中、最も下側の引き戸D15は、引き戸D15に取り付けられた第6の連結部材4fが第3伝動部材34に直接または間接的に連結されることにより、引き戸D14と連結されている。本実施形態では、第6の連結部材4fは、第3伝動部材34に取り付けられた第6の被連結部材50fを介して磁力により連結されている。第6の連結部材4fは、引き戸D15のスライド方向Yにおける引き戸開放方向(図9中、左側)の端部近傍の上端面USに取り付けられ、引き戸D14に向かって延びて、第6の被連結部材50fに連結される。
なお、本実施形態において、被連結部材5および第2の被連結部材50bは、伝動部材3のループに取り付けられている。伝動部材3のループは、互いに平行な一対の直線部L1、L2(図9参照)を有し、引き戸Dの閉鎖時に、被連結部材5が一方の直線部L1に沿って引き戸閉鎖方向に伝動部材3とともに移動し、第2の被連結部材50bは、他方の直線部L2に沿って、被連結部材5とは逆方向の引き戸開放方向に伝動部材3とともに移動する。
また、第3の被連結部材50cおよび第4の被連結部材50dは、第2伝動部材33のループに取り付けられている。引き戸Dの閉鎖時に、第4の被連結部材50dが第2伝動部材33のループの一方の直線部L1に沿って引き戸閉鎖方向に第2伝動部材33とともに移動し、第3の被連結部材50cは、他方の直線部L2に沿って、第4の被連結部材50dとは逆方向の引き戸開放方向に第2伝動部材33とともに移動する。
また、第5の被連結部材50eおよび第6の被連結部材50fは、第3伝動部材34のループに取り付けられている。引き戸Dの閉鎖時に、第6の被連結部材50fが第3伝動部材34のループの一方の直線部L1に沿って引き戸閉鎖方向に第3伝動部材34とともに移動し、第5の被連結部材50eは、他方の直線部L2に沿って、第6の被連結部材50fとは逆方向の引き戸開放方向に第3伝動部材34とともに移動する。
上記構成により、伝動部材3、第2伝動部材33および第3伝動部材34と、連結部材4a、第2〜第6の連結部材4b〜4fとを磁力により吸着させて互いに連結することにより、引き戸Dの取付時、取り外し時に引き戸Dを容易に取り付け、取り外しをすることができ、現場での作業性も大きく向上する。そして、図10および図11に示されるように、図10に示される引き戸Dの開放状態から図11に示される引き戸Dの閉鎖状態まで、複数枚の(本実施形態では5枚の)引き戸Dを連動させることができ、開放したときの開口部を広くすることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、連結部材(特に、連結部材4a、第3〜第5の連結部材4c〜4e)の構造が異なる以外は、第2の実施形態と同様である。本実施形態では、連結部材の構造を変えることにより、引き戸Dを閉鎖したときの引き戸D間のスライド方向での重なりを小さくするように構成されている。
第2の実施形態では、図10および図11に示されるように、引き戸Dが、開放状態にあるとき(図10参照)から、閉鎖状態(図11参照)まで移動する際に、連結部材4aおよび第3の連結部材4cが互いに対してスライド方向Yで近付くように移動する(図11参照)。同様に、引き戸Dが開放状態から閉鎖状態まで移動する際に、第4の連結部材4dおよび第5の連結部材4eが互いに対してスライド方向Yで近付くように移動する。この場合、連結部材4aの閉鎖方向側の端部と、第3の連結部材4cの開放方向側の端部とが、図11に示されるように接触し、図11中、隣接する引き戸Dのスライド方向Yでの重なりAが大きくなる。引き戸Dのスライド方向Yでの重なりAは、引き戸Dのスライド方向Yの長さを充分に生かすことができないため、この重なりAをできるだけ少なくする必要がある。
本実施形態では、図12および図13に示されるように、連結部材4aが、引き戸D12に固定される固定部41と、固定部41から延び、引き戸Dの厚さ方向Xに切断した断面が略逆U字状のU字状部位44とを備えている。固定部41は、引き戸D12に連結部材4aを取り付けて固定する部位であり、たとえば図13に示されるように、ビスなどの公知の固着手段により引き戸D12に固定される。本実施形態では、固定部41は、平板状の部材にビスを挿通する挿通孔を有している。固定部41からは、略逆U字状のU字状部位44が延びており、U字状部位44は、本実施形態では、図12に示されるように、固定部41から引き戸D12の上端面USに対して略垂直に延びる垂直部44aと、垂直部44aから、被連結部材5に向かって水平に延びる水平部44bと、水平部44bから下方に延びる第2垂直部44cとを有している。また、本実施形態では、U字状部位44に加えて、第2垂直部44cの下端から、第2垂直部44cに対して略垂直に延びる第2水平部45を有している。垂直部44aは、第2伝動部材33のループの内側を通って、引き戸12の上端面USから延びている。なお、略逆U字状とは、U字状部位44が、固定部41から上方へ向かって延びた後、被連結部材5側に向かって延び、その後、下方へ延びている構造全般を言うものであり、図12に示される形状に限定されるものではない。たとえば、本実施形態では、垂直部44a、水平部44b、第2垂直部44c等は、平板状に形成されているが、湾曲しているものであってもよいし、図示する角度とは異なる角度で延びていてもよい。
一方、引き戸Dの閉鎖時に連結部材4aに近付くように移動する第3の連結部材4cは、図12および図13に示されるように、引き戸D11に取り付けられる固定部41cと、固定部41cから延び、引き戸Dの厚さ方向に切断した断面が略L字状のL字状部位46とを備えている。固定部41cは、引き戸D11に第3の連結部材4cを取り付けて固定する部位であり、たとえば図13に示されるように、ビスなどの公知の固着手段により引き戸D11に固定される。本実施形態では、固定部41cは、平板状の部材にビスを挿通する挿通孔を有している。固定部41cからは、第3の被連結部材50cに向かって水平に延びる水平部46aと、水平部46aから略垂直に延びる垂直部46bとを有している。本実施形態では、L字状部位46に加えて、垂直部46bの上端から略垂直方向に延びる第2垂直部47を有している。
この構成により、図12および図14に示されるように、連結部材4aおよび第3の連結部材4cがスライド方向Yで一致する位置に移動したときに、U字状部位44の内側(U字状部位44の垂直部44a、水平部44b、第2垂直部44cにより囲まれた部位)に、L字状部位46の一部(L字状部位46の垂直部46b)が入り込むように構成されている。したがって、図14に示されるように、引き戸Dを閉鎖方向にスライドさせて、連結部材4aと、第3の連結部材4cが近付くように移動したときに、第3の連結部材4cのL字状部位46が、U字状部位44の内側に潜り込み、連結部材4aと第3の連結部材4cとが干渉しない。そのため、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果に加えて、引き戸Dのスライド方向Yでの重なりAを小さくすることができる。
なお、本実施形態では、連結部材4aがU字状部位44を有し、第3の連結部材4cがL字状部位46を有するものを示したが、連結部材4aがL字状部位46を有し、第3の連結部材4cがU字状部位44を有するように構成し、第3の連結部材4cのU字状部位44に連結部材4aのL字状部位46が入り込むようにしても構わない。
また、第4の連結部材4dおよび第5の連結部材4eは、それぞれ連結部材4aおよび第3の連結部材4cと同様の構成とすることができる。また、第4の連結部材4dと第5の連結部材4eの形状を逆にしても構わない。
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、伝動部材および第2伝動部材が、異なる高さとなるように、方向転換部材に巻回されている点と、連結部材の構造が、第3の実施形態と異なっている。
本実施形態では、図15に示されるように、引き戸D11に設けられる方向転換部材2a、2bの高さが、引き戸D12に設けられる方向転換部材a、2bの高さよりも高く、引き戸D11上で巻回されている伝動部材3の高さが、引き戸D12上で巻回されている第2伝動部材33の高さよりも高くなるように構成されている。
一方の連結部材(第3の連結部材4c)は、第1の実施形態の連結部材と同様の構成であり、説明は省略する。本実施形態では、連結部材4aは、固定部41aと、第3の連結部材4cの上端を超えて延び、第2伝動部材33のループの内側を通って、引き戸D12の上端面USから略垂直方向に延びる垂直部48と、垂直部48の上端から、伝動部材3に向かって延びる延長部49とを備えている。延長部49は、本実施形態では、垂直部48の上端から水平方向に延びる水平部49aと、水平部49aに対して略垂直方向上方に向かって延びる、第2垂直部49bと、第2垂直部49bの上端から水平方向に延びる第2水平部49cとを備えている。しかし、延長部49は、本実施形態の構造に限定されるものではなく、第3の連結部材4cの高さを超えて延びていればよく、他の形状であっても構わない。
本実施形態では、連結部材4aおよび第3の連結部材4cがスライド方向Yで一致する位置に移動したときに、連結部材4aが第3の連結部材4cの上方に位置する。したがって、図14に示したように、引き戸Dを閉鎖方向にスライドさせて、連結部材4aと、第3の連結部材4cが近付くように移動したときに、連結部材4aと第3の連結部材4cとが干渉しない。そのため、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果に加えて、引き戸Dのスライド方向Yでの重なりAを小さくすることができる。また、本実施形態では、被連結部材5および第3の被連結部材50cが図15に示されるように、上下方向にずれて位置しているため、引き戸D11と引き戸D12の間隔を狭くすることができる。
なお、連結部材4aと第3の連結部材4cの形状が逆であってもよい。第4の連結部材4dおよび第5の連結部材4eは、それぞれ連結部材4aおよび第3の連結部材4cと同様の構成とすることができる。また、第4の連結部材4dと第5の連結部材4eの形状を逆にしても構わない。
<第5の実施形態>
第5の実施形態は、隣接する引き戸の高さを変えることにより、伝動部材および第2伝動部材が、異なる高さとなるようにした点が第4の実施形態と異なる。
本実施形態では、図16に示されるように、引き戸D11の高さを引き戸D12の高さよりも高くして、伝動部材3の高さが、第2伝動部材33の高さよりも高くなるように構成している。
一方の連結部材(第3の連結部材4c)は、第4の実施形態の第3の連結部材4cと形状はほぼ同様の構成であるが、第4の実施形態の第3の連結部材4cが引き戸D11の上端面USに対して上方に延びているのに対し、本実施形態では引き戸D11の上端面USに対して下方に延びている。他方の連結部材(連結部材4a)は、第4の実施形態の連結部材4aと同様であり、説明は省略する。
本実施形態では、連結部材4aおよび第3の連結部材4cがスライド方向Yで一致する位置に移動したときに、連結部材4aが第3の連結部材4cの上方に位置する。したがって、図14に示されるように、引き戸Dを閉鎖方向にスライドさせて、連結部材4aと、第3の連結部材4cが近付くように移動したときに、連結部材4aと第3の連結部材4cとが干渉しない。そのため、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果に加えて、引き戸Dのスライド方向Yでの重なりAを小さくすることができる。また、本実施形態では、第4の実施形態と同様に、被連結部材5および第3の被連結部材50cが上下方向に位置しているため、引き戸D11と引き戸D12の間隔を狭くすることができる。
なお、連結部材4aと第3の連結部材4cの形状が逆であってもよい。第4の連結部材4dおよび第5の連結部材4eは、それぞれ連結部材4aおよび第3の連結部材4cと同様の構成とすることができる。また、第4の連結部材4dと第5の連結部材4eの形状を逆にしても構わない。
<第6の実施形態>
第3〜第5の実施形態が、連結部材同士の干渉を避けて引き戸Dの重なりを小さくしているのに対し、第6の実施形態では、連結部材同士を交差させることにより引き戸Dの重なりを小さくしている点で異なる。
本実施形態では、図17に示されるように、連結部材4aおよび第3の連結部材4cが、伝動部材3と第2伝動部材33との間(引き戸Dの厚さ方向Xでの間)で交差するように延びている。本実施形態では、連結部材4aは、固定部41と、固定部41から伝動部材3に向かって斜めに傾斜して延びる延長部420とを有している。延長部420は、傾斜した板状の傾斜部420aと、傾斜部420aの上端から水平に延びる水平部420bとを有している。また、同様に、第3の連結部材4cは、固定部41と、傾斜部420aおよび水平部420bを含む延長部420とを有している。なお、本実施形態では、連結部材4aおよび第3の連結部材4cは、被連結部材5および第3の被連結部材50cの上端側に設けられた磁石(図示せず)と、それぞれの水平部420bとが吸着されることにより連結されている。
また、本実施形態では、交差した連結部材4aおよび第3の連結部材4cが、引き戸Dの厚さ方向Xに切断した断面が図17に示されるように、略X字状になるように構成されているが、連結部材4aおよび第3の連結部材4cが、連結部材が取り付けられる引き戸Dから伝動部材3または第2伝動部材33に向かって延びる過程で交差するように構成されていれば、交差した連結部材4aおよび第3の連結部材4cが略X字状となる必要はなく、他の形状であってもよい。
本実施形態では、図18に示されるように、連結部材4aの延長部420のうち、第3の連結部材4cの延長部420と交差する部位において、引き戸閉鎖方向側に切欠部430を有している。また、第3の連結部材4cの延長部420のうち、連結部材4aの延長部420と交差する部位において、引き戸開放方向側に切欠部430を有している。この構成により、連結部材4aおよび第3の連結部材4cがスライド方向Yで一致する位置に移動したときに、連結部材4aの切欠部430に第3の連結部材4cの切欠部430が入り込むように構成されている。そのため、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果に加えて、引き戸Dのスライド方向Yでの重なりAを小さくすることができる。
なお、連結部材4aの切欠部430の最奥部430aと第3の連結部材4cの切欠部430の最奥部430aとは、係合するように構成してもよいし、たとえば、切欠部430のスライド方向Yの長さを長くすることなどにより、引き戸Dが閉鎖したときに、連結部材4aの切欠部430の最奥部430aと第3の連結部材4cの切欠部430の最奥部430aとが接触しないように構成することもできる。連結部材4aの切欠部430の最奥部430aと第3の連結部材4cの切欠部430の最奥部430aとが接触しないようにすることにより、連結部材4aおよび第3の連結部材4cが衝突せずに負荷が加わらないため、製品の寿命を延ばすことができ、連結部材4aと被連結部材5との間および第3の連結部材4cと第3の被連結部材50cとの間の連結を確実に維持することができる。
なお、切欠部430の形状は、本実施形態では、V字状の谷状に切り欠かれた切欠部として示されているが、スリット状の溝など、他の形状であっても構わない。また、第4の連結部材4dおよび第5の連結部材4eは、それぞれ連結部材4aおよび第3の連結部材4cと同様の構成とすることができる。
1 連動引き戸装置
2a、2b 方向転換部材(ギヤローラー)
21 フランジ部
3 伝動部材(歯付ベルト)
3a ラック部
31、32 ベルト部材
33 第2伝動部材
34 第3伝動部材
4、4a 連結部材
4b 第2の連結部材
4c 第3の連結部材
4d 第4の連結部材
4e 第5の連結部材
4f 第6の連結部材
41 固定部
41a 固定部
41c 固定部
42 吸着面
43 延設部
44 U字状部位
44a 垂直部
44b 水平部
44c 第2垂直部
45 第2水平部
46 L字状部位
46a 水平部
46b 垂直部
47 第2垂直部
48 垂直部
49 延長部
49a 水平部
49b 第2垂直部
49c 第2水平部
420 延長部
420a 傾斜部
420b 水平部
430 切欠部
430a 切欠部の最奥部
5 被連結部材
5a 嵌合凹部
5b ネジ穴
5c 溝部
5d ネジ穴
50b 第2の被連結部材
50c 第3の被連結部材
50d 第4の被連結部材
50e 第5の被連結部材
50f 第6の被連結部材
51 基部
52 係合部材
52a 係合部
53 挿入部
53a、53b 壁部
A 重なり
D、D1、D2、D3、D11、D12、D13、D14、D15 引き戸
G 案内部材
Ga シリンダ部
Gb シャフト部
Gc 係合部
L1、L2 直線部
LS 下端面
M 磁石
R1 レール
R2 レール
US 上端面
W 戸車
W1、W2 壁部
X 引き戸の厚さ方向
Y スライド方向

Claims (11)

  1. 第1の引き戸(D1;D11)と、第2の引き戸(D2;D12)と、前記第1の引き戸(D1;D11)の上端面側または下端面側に、前記第1の引き戸(D1;D11)のスライド方向で互いに離間して設けられた一対の方向転換部材(2a、2b)と、前記一対の方向転換部材(2a、2b)にループ状にかけ回される伝動部材(3)と、前記第2の引き戸(D2;D12)に取り付けられ、前記伝動部材(3)に直接または間接的に連結される連結部材(4a)とを備え、前記第2の引き戸(D2;D12)のスライドに応じて前記連結部材(4a)がスライド方向へ移動すると、前記連結部材(4a)と連結された前記伝動部材(3)が回動し、前記第1の引き戸(D1;D11)が前記第2の引き戸(D2;D12)に連動する連動引き戸装置であって、
    前記連結部材(4a)と前記伝動部材(3)とが、磁力により互いに連結するように構成された連動引き戸装置。
  2. 前記伝動部材(3)の長手方向の少なくとも1箇所に設けられ、前記連結部材(4a)に連結される被連結部材(5)をさらに備え、前記連結部材(4a)および前記被連結部材(5)の一方が磁石(M)を備え、他方が前記磁石(M)に吸着される磁性体または第2の磁石を備え、前記連結部材(4a)と前記被連結部材(5)が対向したときに磁力により吸着されて連結される請求項1記載の連動引き戸装置。
  3. 前記連結部材(4a)および前記被連結部材(5)の一方が嵌合凹部(5a)を備え、前記連結部材(4a)および前記被連結部材(5)の他方が前記嵌合凹部(5a)に嵌合する嵌合部を備え、前記連結部材(4a)と前記被連結部材(5)が対向したときに前記嵌合部が前記嵌合凹部(5a)に嵌合するように構成された請求項2記載の連動引き戸装置。
  4. 前記方向転換部材(2a、2b)がギヤローラーであり、前記伝動部材(3)が前記ギヤローラーに噛み合うラック部(3a)を有する歯付ベルトであり、前記歯付ベルトが、ループを形成しない1つまたは2つ以上の直線状のベルト部材の端部を、前記被連結部材(5)に接続することによりループ状に形成され、
    前記被連結部材(5)が、前記磁石(M)、前記磁性体または前記第2の磁石が設けられる基部(51)と、前記ラック部(3a)が係合する係合部(52a)を備えた係合部材(52)とを備え、前記ベルト部材の端部が前記基部(51)と前記係合部材(52)との間に挟持されるように、前記基部(51)と前記係合部材(52)とが固定される請求項2または3記載の連動引き戸装置。
  5. 前記連結部材(4a)が前記第2の引き戸(D2;D12)の上端に取り付けられ、前記連結部材(4a)が、
    前記第2の引き戸(D2;D12)の上端に固定される固定部(41)と、前記第2の引き戸(D2;D12)の上端に対して略垂直に延び、前記被連結部材(5)と磁力により吸着しあう吸着面(42)と、前記吸着面(42)から前記第1の引き戸(D1;D11)側に向かって略垂直に延びる延設部(43)とを備え、前記延設部(43)が前記歯付ベルトの駆動による浮き上がりを防止する請求項4記載の連動引き戸装置。
  6. 前記被連結部材(5)の基部(51)が、前記連結部材(4a)の延設部(43)が挿入される挿入部(53)を備え、前記連結部材(4a)と前記被連結部材(5)とが連結されたときに、前記挿入部(53)に延設部(43)が挿入されることにより、前記連結部材(4a)と前記被連結部材(5)との間の鉛直方向の移動が規制され、前記連結部材(4a)と前記被連結部材(5)との間の離脱が防止される請求項5記載の連動引き戸装置。
  7. 前記連動引き戸装置がさらに、第2の連結部材(4b)が取り付けられた第3の引き戸(D3;D13)を備え、前記第1の引き戸(D1;D11)が、前記第2の引き戸(D2;D12)および前記第3の引き戸(D3;D13)に挟まれるように配置され、
    前記伝動部材(3)の長手方向の少なくとも1箇所に取り付けられ、前記第2の連結部材(4b)に直接または間接的に連結される第2の被連結部材(5;50b)をさらに備え、
    前記被連結部材(5)と前記第2の被連結部材(5;50b)とが、前記伝動部材(3)の長手方向で略等間隔となるように配置され、前記第2の引き戸(D2;D12)をスライドさせると前記第1の引き戸(D1;D11)が連動してスライドし、前記第3の引き戸(D3;D13)をスライドさせると、前記第1の引き戸(D1;D11)が連動してスライドする請求項2〜6のいずれか1項に記載の連動引き戸装置。
  8. 前記連動引き戸装置が少なくとも4枚以上の引き戸(D11、D12、D13、D14)を連動させるように構成され、
    前記連動引き戸装置が、前記第1の引き戸(D11)および前記第2の引き戸(D12)を挟むように配置された、第3の引き戸(D13)および第4の引き戸(D14)を少なくとも備え、
    前記第2の引き戸(D12)の上端面側または下端面側に、前記第2の引き戸(D12)のスライド方向で互いに離間して設けられた一対の方向転換部材(2a、2b)と、前記一対の方向転換部材(2a、2b)にループ状にかけ回される第2伝動部材(33)とを備え、
    前記連動引き戸装置が、
    前記第3の引き戸(D13)のスライド方向(Y)における引き戸閉鎖方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第1の引き戸(D11)に向かって延び、前記伝動部材(3)に直接または間接的に連結される第2の連結部材(4b)と、
    前記第2の引き戸(D12)のスライド方向(Y)における引き戸開放方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第1の引き戸に向かって延びる前記連結部材(4a)と、
    前記第1の引き戸(D11)のスライド方向(Y)における引き戸閉鎖方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第2の引き戸(D12)に向かって延び、前記第2伝動部材(33)に直接または間接的に連結される第3の連結部材(4c)と、
    前記第4の引き戸(D14)のスライド方向(Y)における引き戸開放方向側の端部近傍に取り付けられ、前記第2の引き戸(D12)に向かって延び、前記第2伝動部材(33)に直接または間接的に連結される第4の連結部材(4d)と
    を備え、
    前記第3の連結部材(4c)と前記第2伝動部材(33)とが、磁力により互いに連結され、前記第4の連結部材(4d)と前記第2伝動部材(33)とが、磁力により互いに連結される請求項1〜6のいずれか1項に記載の連動引き戸装置。
  9. 前記第1〜第4の引き戸(D11、D12、D13、D14)が開放した状態から引き戸閉鎖方向に移動する際に、前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)が互いに対してスライド方向(Y)で近付くように移動し、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)の一方が、引き戸に取り付けられる固定部(41)と、前記固定部(41)から延び、引き戸の厚さ方向に切断した断面が略逆U字状のU字状部位(44)とを備え、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)の他方が、引き戸に取り付けられる固定部(41c)と、前記固定部(41c)から延び、引き戸の厚さ方向に切断した断面が略L字状のL字状部位(46)とを備え、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)が前記スライド方向(Y)で一致する位置に移動したときに、前記U字状部位(44)の内側に、前記L字状部位(46)の一部が入り込み、前記連結部材(4a)と前記第3の連結部材(4c)とが干渉しないように構成されている請求項8記載の連動引き戸装置。
  10. 前記伝動部材(3)および前記第2伝動部材(33)が、異なる高さとなるように前記方向転換部材(2a、2b)に巻回され、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)の一方が、前記伝動部材(3)および前記第2伝動部材(33)のうち、高さが低い方に取り付けられ、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)の他方が、前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)の一方の高さを超えて延び、前記伝動部材(3)および前記第2伝動部材(33)のうち、高さが高い方に取り付けられ、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)が前記スライド方向(Y)で一致する位置に移動したときに、前記連結部材(4a)と前記第3の連結部材(4c)とが干渉しないように構成されている請求項8記載の連動引き戸装置。
  11. 前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)が、前記伝動部材(3)と前記第2伝動部材(33)との間で互いに交差するように延び、
    前記連結部材(4a)が、引き戸に取り付けられる固定部(41)と、前記固定部(41)から前記伝動部材(3)に向かって延びる延長部(420)とを有し、
    前記第3の連結部材(4c)が、引き戸に取り付けられる固定部(41)と、前記固定部(41)から前記第2伝動部材(33)に向かって延びる延長部(420)とを有し、
    前記連結部材(4a)の延長部(420)のうち、前記第3の連結部材(4c)の延長部(420)と交差する部位において、前記引き戸閉鎖方向側に切欠部(430)を有し、
    前記第3の連結部材(4c)の延長部(420)のうち、前記連結部材(4a)の延長部(420)と交差する部位において、前記引き戸開放方向側に切欠部(430)を有し、
    前記連結部材(4a)および前記第3の連結部材(4c)が前記スライド方向(Y)で一致する位置に移動したときに、前記連結部材(4a)の切欠部(430)に前記第3の連結部材(4c)の切欠部(430)が入り込むように構成されている請求項8記載の連動引き戸装置。
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