JP3208851U - 振れ止め装置 - Google Patents

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八木 準人
準人 八木
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Abstract

【課題】吊り下げられた引き戸が大きく振れ動いたとしても、引き戸と係合して引き戸の振れを防止することができる振れ止め装置を提供する。【解決手段】摺動自在に吊り下げられた少なくとも1つの引き戸Sの振れを防止するための振れ止め装置1であって、振れ止め装置1が、床面に固定される台座21と、台座21に回転軸Xを中心に上下方向に揺動可能に取り付けられ、自由端22a側に磁石を有する揺動プレート22とを備えた床面側部材2、および引き戸Sの下端に、引き戸Sの移動方向に沿って設けられ、揺動プレート22の自由端22a側と係合する係合部を有し、係合部が、揺動プレート22の磁石との間の吸着力により、揺動プレート22を引き戸Sの下端に向かって引き上げる、磁性体からなる長尺板31を備えていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は振れ止め装置に関する。さらに詳しくは、摺動自在に吊り下げられた少なくとも1枚の戸板を備えた引き戸の振れを防止するための振れ止め装置に関する。
部屋の間仕切りや部屋の入口の開閉のために、種々の引き戸が用いられている。通常、床上を摺動する引き戸の場合、引き戸を所定の方向に沿って案内するために敷居が設けられたり、または床板などにレールまたは溝が設けられているが、これらのレールや溝は、人や物などの横断の通行の妨げになるおそれがあり、とくにバリアフリーの観点から好ましくない。
そこで、近年においては、部屋の鴨居や天井などに設けられたレールに引き戸を吊り下げ、引き戸を床からわずかに離間した状態で摺動させる吊り下げ式の引き戸が使用されている。
吊り下げ式引き戸では、引き戸の下端が拘束されていないため、引き戸が振れ動くのを防止する振れ止めが必要である。しかし、振れ止めが床から突き出したままであると、通行の障害になり、吊り下げ式の利点が損なわれる。そこで従来、床面側に沈めたガイドピンを吊り戸の下端側に設けた磁石により引き上げて突出させ、吊り戸の走行をガイドする吊り戸の走行ガイドが提案されている。たとえば、特許文献1には、床面に設けられたガイドピンを用いて吊り戸を安定的にガイドする吊り戸の下部振止装置が開示されている。図15は、特許文献1の下部振止装置を概略的に示したものである。特許文献1の下部振止装置100は、図15に示されるように、床面に埋設されたケース101にガイドピン102を上方に突出可能に収納した床面設置部材103と、ガイドピン102と係合する案内溝部材105とを備えている。案内溝部材105は、吊り戸本体104の下端に吊り戸本体104の移動方向(図15における紙面奥行方向)に延びる部材であり、案内溝部材105は、吊り戸本体104の移動方向の両端部に、鉄等の磁性体材料からなるガイドピン102を吸着する磁石106が設けられている。磁石106が設けられた案内溝部材105の両端部には、ガイドピン102の細径の首部が係合する、図15に示されるC字状の案内溝107は形成されておらず、磁石106が設けられた案内溝部材105の両端部を除いた中間部に、案内溝107が形成されている。これにより、吊り戸本体104が開閉され、ガイドピン102が案内溝部材105の端部にさしかかったときに、吊り戸本体104に設けられた磁石106がガイドピン102を吸着し、その後ガイドピン102が案内溝107に係合して、ガイドピン102が案内溝107に案内されながら吊り戸本体104が開閉することにより、吊り戸が振れ動くことを防止している。
特開2007−308918号公報
しかし、特許文献1のような吊り戸は、吊り戸本体104の上側で支持されており、たとえば、ガイドピン102によりガイドされるまでは、吊り戸本体104が振れ動いてしまう場合がある。そのため、たとえば、ガイドピン102が案内溝107に入る前に、図16に示されるように、吊り戸本体104が大きく振れ動いた場合、ガイドピン102は案内溝107に入らない場合があり、ガイドピン102が吊り戸本体104の振れ止めとして機能しない可能性がある。そして、ガイドピン102が案内溝部材105の端部に設けられた磁石106により一旦引き上げられたとしても、吊り戸本体104の端部に設けられた磁石106がガイドピン102の上方を通り過ぎてしまうと、ガイドピン102はケース101内に収納されてケース101から再び引き上げられることがなく、吊り戸本体104は振れ止めがない状態で開閉されてしまう。
そこで、本考案はかかる問題点に鑑みて、吊り下げられた引き戸が大きく振れ動いたとしても、引き戸と係合して引き戸の振れを防止することができる振れ止め装置を提供することを目的とする。
本考案の振れ止め装置は、摺動自在に吊り下げられた少なくとも1つの引き戸の振れを防止するための振れ止め装置であって、前記振れ止め装置が、床面に固定される台座と、前記台座に回転軸を中心に上下方向に揺動可能に取り付けられ、自由端側に磁石を有する揺動プレートとを備えた床面側部材、および前記引き戸の下端に、前記引き戸の移動方向に沿って設けられ、前記揺動プレートの自由端側と係合する係合部を有し、前記係合部が、前記揺動プレートの磁石との間の吸着力により、前記揺動プレートを引き戸の下端に向かって引き上げる、磁性体からなる長尺板を備えていることを特徴とする。
また、前記係合部が、床面と対向する底部と、前記底部から床面に向かって延びる一対の側部とを備えた、下方が開口した略U字状に形成され、床面と対向する前記係合部の底部側が前記揺動プレートの吸着面となるように、前記長尺板が設けられ、前記係合部の一対の側部の下端を結ぶ開口幅が、前記揺動プレートが吸着され上方に揺動したときに、前記揺動プレートの自由端側が前記一対の側部の間を通って前記底部に当接することが可能な幅であることが好ましい。
また、前記一対の側部が、前記揺動プレートの磁石との間に吸着力が生じないように、非磁性材料から形成されていることが好ましい。
また、前記揺動プレートが、前記回転軸側の基端部と前記自由端との間に、前記回転軸と略平行に延びる第2の回転軸を有し、前記揺動プレートが、前記揺動プレートの自由端側に設けられ、前記磁石を有する自由端側プレートと、前記揺動プレートの基端部側の基端側プレートとを有し、前記自由端側プレートが、前記基端側プレートに対して前記第2の回転軸を中心に揺動可能であり、前記揺動プレートが上方に揺動したときに、前記自由端側プレートが前記底部に面接触するように構成されていることが好ましい。
また、前記揺動プレートの自由端側が、自由端に向かって先細となるように構成されていることが好ましい。
また、前記係合部が、前記引き戸の下端に設けられた板状の係合部であり、前記揺動プレートの自由端側が、前記板状の係合部の両側部を挟み込むように構成されていることが好ましい。
また、前記係合部が、前記引き戸の厚さ方向に離間した一対の板状体により構成され、前記揺動プレートの自由端側が、前記一対の板状体の間の空間に嵌り込むように構成されていることが好ましい。
また、前記揺動プレートが、前記台座に揺動可能に取り付けられる磁性体から構成される基材と、前記基材に着脱可能に取り付けられ、前記磁石を有するカバー部材とを備え、前記基材の表面と前記磁石とが吸着し合い、前記カバー部材が前記基材から抜け出ることが抑制されることが好ましい。
本考案の振れ止め装置によれば、吊り下げられた引き戸が大きく振れ動いたとしても、引き戸と係合して引き戸の振れを防止することができる。
本考案の一実施形態の振れ止め装置の取り付け状態を示す概略上面図である。 本考案の一実施形態の振れ止め装置の取り付け状態を示す概略側面図である。 本考案の一実施形態の振れ止め装置の斜視図である。 本考案の一実施形態の振れ止め装置の床面側部材の上面図である。 本考案の振れ止め装置の床面側部材の変形例を示す図である。 揺動プレートが係合部に係合した状態を示し、振れ止め装置を引き戸の移動方向に見た概略図である。 揺動プレートが係合部に係合した状態を示し、引き戸を移動方向に沿って切断した概略図である。 引き戸が振れた状態で、床面側部材に近付いた状態を示す概略上面図である。 引き戸が振れた状態で、床面側部材の上方に位置して、揺動プレートが引き上げられた状態を示す概略図である。 図8の状態から引き戸の振れが解消され、揺動プレートが係合部に係合した状態を示す概略図である。 本考案の第2実施形態の振れ止め装置に用いられる床面側部材を示す上面図である。 本考案の第2実施形態の振れ止め装置に用いられる揺動プレートが係合部に係合した状態を示し、引き戸を移動方向に沿って切断した概略図である。 本考案の第2実施形態の振れ止め装置に用いられる揺動プレートが係合部に係合した状態を示し、引き戸を移動方向に見た概略図である。 本考案の第3実施形態の振れ止め装置を示す概略図である。 本考案の第4実施形態の振れ止め装置を示す概略図である。 従来の振れ止め装置を示し、ガイドピンが床面に収納された状態を示す概略図である。 従来の振れ止め装置において、吊り戸が振れた状態で、ガイドピンが磁石に吸着された状態を示す概略図である。
以下、図面を参照し、本考案の一実施形態の振れ止め装置を詳細に説明する。以下に示す実施形態の振れ止め装置は、あくまで一例であり、本考案の振れ止め装置は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1および図2には、本考案の振れ止め装置1が適用される吊り下げ式の引き戸の一例として、部屋の間仕切りなどに用いられる、いわゆる4枚引きの引き戸が示されている。4枚引きの吊り下げ式引き戸では、4枚の引き戸S1〜S4(以下、単に引き戸Sと呼ぶ場合がある)が部屋の天井または鴨居などに設けられたレールに対してローラなどを介して摺動自在に吊り下げられている。なお、吊り下げ式の引き戸S1〜S4は、公知の任意の方法により吊り下げられて移動することができればよい。
本実施形態の振れ止め装置1は、図1および図2に示されるように、4枚の引き戸S1〜S4の下端面および床面に設けられている。なお、図1および図2においては、振れ止め装置1は、一対の柱Pの間で開閉される4枚の引き戸S1〜S4の振れを防止するように設けられているが、引き戸Sの数は特に限定されず、少なくとも1つの引き戸Sの振れを防止することができればよい。
本実施形態の振れ止め装置1は、図2〜図4Aに示されるように、床面Fに固定される台座21と、台座21に回転軸X(図3および図4A参照)を中心に上下方向に揺動可能に取り付けられ、自由端22a側に磁石M(図4A参照)を有する揺動プレート22とを備えた床面側部材2を有している。また振れ止め装置1は、引き戸Sの下端に、引き戸Sの移動方向に沿って設けられ、揺動プレート22の自由端22a側と係合する係合部3を有している。
床面側部材2は、床面F(図2参照)の引き戸Sの移動経路上に設けられている。本実施形態では、図1に示されるように、1枚の引き戸Sについて、引き戸Sの1枚分の幅(引き戸Sの移動方向の長さ)に、それぞれ1つの床面側部材2が設けられているが、床面側部材2の数は特に限定されない。
台座21は、床面側部材2を床面Fに取り付けるための土台となる部材である。台座21は、床面Fからそれほど突出しないように薄く形成され、中央に揺動プレート22が収納される凹部を有している。台座21は、本実施形態では、図3に示されるように、周縁へ向かうにつれて厚さが薄くなるように構成されている。これにより、台座21は、図4Aに示す揺動プレート22が収納された状態で、台座21の周囲の床面Fとなだらかな面を構成する。そのため、床面Fに床面側部材2が設置されても人や物の通行に邪魔になることがなく、床面Fに部材を埋設するための穴などを床面をくり抜いて形成する必要がない。なお、本実施形態では、台座21は、ネジにより床面Fに取り付けられるように構成されているが、台座21の固定方法は特に限定されない。台座21は、たとえば、厚さ3mm程度の薄い金属プレートにより構成されているが、台座21の厚さや材料などは特に限定されない。
揺動プレート22は、台座21に回転軸Xを中心に上下方向に揺動可能に取り付けられている。揺動プレート22は、本実施形態では、水平方向、かつ、引き戸Sの移動方向に略垂直方向に延びる回転軸Xを中心に揺動するように構成されている。本実施形態では、揺動プレート22は、図3および図4Aに示されるように、回転軸Xに対して略垂直方向に延びる薄板状の部材として形成され、揺動プレート22の基端22b側の側縁から一対の軸部22c、22dが延び、軸部22c、22dを中心に揺動する。
揺動プレート22は、図4Aに示されるように、自由端22a側に磁石Mを有している。これにより、揺動プレート22は、後述する係合部3に設けられた磁性体からなる長尺板31との間で吸着力が生じて、図3に示されるように、揺動プレート22が上方へと揺動し、係合部3と係合する。揺動プレート22は、床面Fに対して揺動し、係合部3と係合するように構成されていれば、その形状は特に限定されない。たとえば、揺動プレート22は、略矩形板状に形成されてもよいし、図4Aに示されるように一部湾曲した部分を有していてもよい。本実施形態では、揺動プレート22は、図4Aに示されるように、揺動プレート22の自由端22a側が、自由端22aに向かって先細となるように構成されている。揺動プレート22を先細に構成する場合、図4Aに示されるように、自由端22aの近傍を湾曲した円弧状に形成してもよいし、揺動プレート22の側縁が自由端22aに向かって互いに近付くような台形状に形成してもよい。揺動プレート22の自由端22a側が先細となるように構成されている場合、後述するように、引き戸Sの下端が通常の軌道から逸れてしまった場合であっても、揺動プレート22が係合部3に係合しやすくなる。
揺動プレート22の自由端22a側に設けられた磁石Mは、本実施形態では薄い円筒状の磁石として示されているが、磁石Mの形状は特に限定されない。また、磁石Mは少なくとも揺動プレート22の自由端22a側に設けられていればよく、自由端22aに磁石Mが位置してもよいし、自由端22a側から基端22b側にかけて設けられていてもよい。磁石Mは、本実施形態では、揺動プレート22の上面側に設けられることが好ましいが、揺動プレート22が引き戸Sの下端に吸着可能であれば、揺動プレート22の下面側に設けられていてもよい。また、磁石Mは、揺動プレート22の上面と面一になるように設けられることが好ましいが、引き戸Sの上面から突出していてもよいし、凹んでいてもよい。また、磁石Mは、本実施形態では1つのみ設けられているが、複数の磁石を設けても構わない。磁石Mの揺動プレート22への取り付け方法は特に限定されないが、たとえば、板状の揺動プレート22を曲げ加工して磁石Mが収容される凹部を形成し、その凹部に接着剤などにより磁石Mを取り付けてもよいし、板状の揺動プレート22の表面に接着剤などにより磁石Mを突出するように固定してもよい。また、磁石Mは、揺動プレート22の基材22eに対して着脱可能に構成してもよい。たとえば、図4Bに示されるように、揺動プレート22の自由端22a側から磁石Mを有するカバー部材22fを基材22eに取り付けることにより、揺動プレート22を構成することができる。図4Bに示される揺動プレート22のカバー部材22fは、揺動プレート22の上面側かつ自由端22a側に磁石Mが配置されるように設けられ、カバー部材22fには基材22eの厚さおよび幅に対応する内部空間が形成されている。カバー部材22fはたとえば樹脂により形成され、磁石Mが配置される凹部を有している。カバー部材22fを基材22eの自由端22a側から差し込むことにより、カバー部材22fは基材22eに取り付けられる。基材22eはたとえば、鉄などの磁性体から構成され、この場合、基材22eと磁石Mとが磁力により吸着されることにより、カバー部材22fが基材22eから抜け出る方向に移動しにくく、カバー部材22fが基材22eから抜け出ることが抑制される。
揺動プレート22の磁石M以外の部分の材料は特に限定されず、鉄などの磁性体から構成されていてもよいし、鉄以外の金属や、所定の強度を有する樹脂などで構成しても構わない。
係合部3は、図5および図6に示されるように、磁性体からなる長尺板31を備えている。これにより、長尺板31と揺動プレート22の磁石Mとの間に吸着力が働き、揺動プレート22を引き戸Sの下端に向かって引き上げる。長尺板31は、磁石Mとの間に吸着力が作用するように、たとえば鉄など、(磁石以外の)磁性体から構成されている。
本実施形態では、磁性体からなる長尺板31が引き戸Sの移動方向(図6における左右方向)に沿って設けられていることにより、図3に示されるように、引き戸Sの端部が床面側部材2の上に差し掛かったときに、揺動プレート22の磁石Mと長尺板31との間の吸着力により、揺動プレート22が係合部3に係合する。そして、長尺板31は、引き戸Sの移動方向に沿って連続して設けられているため、係合部3と揺動プレート22は、引き戸Sの移動方向の一端から他端にかけて係合を維持し、その間引き戸Sは揺動プレート22により下端の振れが防止される。
さらに、本実施形態では、長尺板31が引き戸Sの移動方向に沿って連続して設けられ、揺動プレート22に磁石Mが設けられている。したがって、揺動プレート22と係合部3とが係合する前に、引き戸Sが過剰に振れて、引き戸Sの移動方向の端部で、揺動プレート22と係合部3との係合がうまくいかなったとしても、引き戸Sの移動方向での中央部において、引き戸Sの振れが収まったときに、揺動プレート22が引き上げられて係合部3に係合することができる。具体的には、図7に示されるように、引き戸Sの揺動プレート22が係合部3に係合する前において、引き戸Sが振れてしまい、通常の軌道(引き戸Sが振れていないときに通る経路。図7に一点鎖線で示す)から外れてしまう場合がある。この場合に、引き戸Sの下端の端部SEが、引き戸Sの移動方向で床面側部材2の位置まで移動したときに、係合部3と係合することができないことがある。特許文献1のような構造の場合には、床面側のガイドピン102は磁石を有していないため、引き戸の端部において係合できなかった場合には、引き戸の移動中に引き戸の中央部などで、ガイドピン102が突出することはできない。一方、本実施形態の場合には、長尺板31が引き戸Sの移動方向に沿って設けられているため、引き戸Sの中央部などにおいても、揺動プレート22の磁石Mと長尺板31との間に吸着力が働き続ける。したがって、揺動プレート22は、引き戸Sの振れが収まった時点で、図8に示される状態から図9に示される状態となり係合部3と係合することができ、揺動プレート22が係合部3と係合された状態で、引き戸Sの振れが防止されながら移動する。なお、図8および図9は、理解を容易にするために誇張した概略図として示している。
係合部3は、本実施形態では、引き戸Sの下端に係合レール32が取り付けられることにより構成されているが、係合部3は、引き戸Sの下端を加工することにより形成されても構わない。本実施形態では、係合レール32は、引き戸Sの下端において、引き戸Sの移動方向の一端(図2における左側の端部)から他端(図2における右側の端部)にかけて設けられている。係合レール32の断面は、本実施形態では、引き戸Sの移動方向で同一となるように構成されている。より具体的には、本実施形態では、図4Aおよび図5に示されるように、係合レール32は、床面Fと対向する底部32aと、底部32aから床面Fに向かって延びる一対の側部32b、32cとを備え、下方が開口した略U字状に形成されている。本実施形態では、底部32a側が揺動プレート22を吸着する吸着面となるように、底部32aに長尺板31が設けられている。なお、本実施形態では、図5に示されるように、係合レール32の底部32aの床面F側の表面に長尺板31が取り付けられているが、長尺板31は、底部32aに埋め込まれていてもよいし、底部32aの床面F側の表面とは反対側の面に取り付けられていてもよい。なお、長尺板31を底部32aに埋め込むように設ける場合、たとえば、底部32aに長尺板31を差し込むことが可能な開口を、係合レール32の長手方向に沿って形成し、その開口に長尺板31を差し込めばよい。また、係合レール32自体を鉄などの磁性体から構成し、係合レール32の底部32a自体を長尺板31としても構わない。
一対の側部32b、32cは、本実施形態では、図5に示されるように、互いに平行に設けられているが、揺動プレート22が係合可能であれば、互いに対して傾斜していても構わない。本実施形態では、一対の側部32b、32cの下端を結ぶ開口幅(図5における左右方向の幅)が、揺動プレート22が吸着され上方に揺動したときに、揺動プレート22の自由端22a側が一対の側部32b、32cの間を通って底部32a(長尺板31)に当接することが可能な幅である。なお、一対の側部32b、32cの下端を結ぶ開口幅は、揺動プレート22の係合部3と係合する部位の幅(本実施形態では、揺動プレート22の一対の側縁の間の幅)と略同一とすることが好ましい。この場合、揺動プレート22が係合部3と係合したときに、引き戸Sのガタつきを低減することができる。
また、係合レール32の材料は特に限定されないが、係合レール32は、たとえば樹脂等の非磁性材料から形成され、非磁性材料の係合レール32に磁性体から構成された長尺板31が設けられることが好ましい。この場合、一対の側部32b、32cは、揺動プレート22の磁石Mとの間に吸着力を生じないため、揺動プレート22が引き上げられた際に、一対の側部32b、32cと当接した場合であっても、磁石Mは、一対の側部32bまたは32cに吸着されない。したがって、揺動プレート22が一対の側部32bまたは32cに吸着された状態で引き戸Sがスライドされずに、揺動プレート22が係合部3に係合した状態へと移行されやすくなる。そのため、引き戸Sのより安定した振れ止めの実現が可能となる。
また、上述したように、揺動プレート22の自由端22a側が先細となるように構成されている場合、引き戸Sの下端が通常の軌道から逸れてしまった場合であっても、揺動プレート22が係合部3に係合しやすくなる。より具体的には、図8および図9に示されるように、揺動プレート22の自由端22a側が先細となり、円弧状などのテーパー面が形成されることにより、図8に示される状態から図9に示される状態まで、揺動プレート22の自由端22a側のテーパー面に沿って、係合部3の側部32b、32cの下端が滑って、引き戸Sが図9に示す係合状態まで移動しやすくなる。
<第2実施形態>
つぎに、第2実施形態の振れ止め装置について説明する。なお、以下の説明においては、第1実施形態と共通する点については説明を一部省略する。第1実施形態において説明した事項については、第2実施形態においても適用することができる。
本実施形態では、図10に示されるように、揺動プレート22が、回転軸X側の基端22bと自由端22aとの間に、回転軸Xと略平行に延びる第2の回転軸X2を有している。揺動プレート22は、揺動プレート22の自由端22a側に設けられ、磁石Mを有する自由端側プレート221と、揺動プレート22の基端22b側の基端側プレート222とを有している。これにより、自由端側プレート221は、基端側プレート222に対して第2の回転軸X2を中心に揺動可能となる。したがって、基端側プレート222が回転軸Xを中心に揺動するとともに、自由端側プレート221が第2の回転軸X2を中心に揺動する。そのため、自由端側プレート221は、磁石Mと長尺板31との間の吸着力により、係合部3に係合したときに、自由端側プレート221と係合部3の吸着面(底部32a)に対して面接触する。よって、第2実施形態では、第1実施形態で説明した効果に加えて、引き戸Sの摺動時の揺動プレート22によるガイドが安定する。また、第2実施形態では、図11および図12に示されるように、揺動プレート22が折れ曲がった状態となって、自由端側プレート221が係合部3の底面32aに面接触して、係合面積が広くなるため、図12に示されるように、係合部3を薄くすることができ、既存の引き戸の下端などにも容易に取り付けることができる。また、本実施形態では、磁石Mが底部32aと面接触するように構成しているため、長尺板31と磁石Mとの間に、たとえば樹脂により形成された底部32aが介在しても、長尺板31と磁石Mとが互いに吸着されやすい。この場合、磁石Mや揺動プレート22と、底部32aとの間の接触音を低減することができる。なお、本実施形態では、揺動プレート22が2つの回転軸を有したものを例にあげたが、さらに回転軸を増やして自由端側プレート221と基端側プレート222との間に、他のプレートを設けても構わない。
<第3実施形態>
つぎに、第3実施形態の振れ止め装置について説明する。なお、以下の説明においては、第1および第2実施形態と共通する点については説明を一部省略する。第1および第2実施形態において説明した事項については、第3実施形態においても適用することができる。
本実施形態では、図13に示されるように、係合部3が、引き戸Sの下端に設けられた板状の係合部として構成されている。板状に形成された係合部3は、たとえば、引き戸Sの下端に接着剤やネジなどにより容易に取り付けることができる。本実施形態では、係合部3は、磁性体からなる長尺板31のみにより構成されているが、板状の係合部3は、長尺板31が樹脂等により覆われたり、樹脂等の基材の表面に取り付けたりして板状に形成されていてもよい。
板状に形成された係合部3と係合する揺動プレート22は、図13に示されるように、揺動プレート22の自由端側が、板状の係合部3の両側部3a、3bを挟み込むように構成されている。より具体的には、揺動プレート22の自由端側に、板状の係合部3の幅に対応する幅を有する凹部Caが形成されている。
本実施形態では、第1実施形態で説明した効果に加えて、係合部3をより薄型化できるので、隙間がそれほどない引き戸Sの下端と床面Fとの間に係合部3を容易に配置することができる。
<第4実施形態>
つぎに、第4実施形態の振れ止め装置について説明する。なお、以下の説明においては、第1〜第3実施形態と共通する点については説明を一部省略する。第1〜第3実施形態において説明した事項については、第4実施形態においても適用することができる。
本実施形態では、図14に示されるように、係合部3が、引き戸Sの厚さ方向(図14における左右方向)に離間した一対の板状体30a、30bにより構成されている。板状体30a、30bにより構成された係合部3は、たとえば、引き戸Sの下端に接着剤やネジなどにより容易に取り付けることができる。本実施形態では、板状体30a、30bは、磁性体からなる長尺板により構成されているが、板状体30a、30bは、長尺板が樹脂等により覆われたり、樹脂等の基材の表面に取り付けたりして板状に形成されていてもよい。
本実施形態では、揺動プレート22の自由端側が、一対の板状体30a、30bの間の空間に嵌り込むように構成されている。具体的には、揺動プレート22には、一対の板状体30a、30bの間に形成された凹部Cbに嵌り込むように、自由端側に凸部223が形成されている。
本実施形態では、第1実施形態で説明した効果に加えて、第3実施形態と同様に係合部3をより薄型化できるので、隙間がそれほどない引き戸Sの下端と床面Fとの間に係合部3を容易に配置することができる。
1 振れ止め装置
2 床面側部材
21 台座
22 揺動プレート
22a 揺動プレートの自由端
22b 揺動プレートの基端
22c、22d 軸部
22e 基材
22f カバー部材
221 自由端側プレート
222 基端側プレート
223 凸部
3 係合部
3a、3b 係合部の側部
30a、30b 板状体
31 長尺板
32 係合レール
32a 底部
32b、32c 側部
100 下部振止装置
101 ケース
102 ガイドピン
103 床面設置部材
104 吊り戸本体
105 案内溝部材
106 磁石
107 案内溝
Ca 凹部
Cb 凹部
F 床面
M 磁石
P 柱
S、S1、S2、S3、S4 引き戸
SE 引き戸の下端の端部
X 回転軸
X2 第2の回転軸

Claims (8)

  1. 摺動自在に吊り下げられた少なくとも1つの引き戸の振れを防止するための振れ止め装置であって、前記振れ止め装置が、
    床面に固定される台座と、前記台座に回転軸を中心に上下方向に揺動可能に取り付けられ、自由端側に磁石を有する揺動プレートとを備えた床面側部材、および
    前記引き戸の下端に、前記引き戸の移動方向に沿って設けられ、前記揺動プレートの自由端側と係合する係合部を有し、
    前記係合部が、前記揺動プレートの磁石との間の吸着力により、前記揺動プレートを引き戸の下端に向かって引き上げる、磁性体からなる長尺板を備えている
    振れ止め装置。
  2. 前記係合部が、床面と対向する底部と、前記底部から床面に向かって延びる一対の側部とを備えた、下方が開口した略U字状に形成され、床面と対向する前記係合部の底部側が前記揺動プレートの吸着面となるように、前記長尺板が設けられ、
    前記係合部の一対の側部の下端を結ぶ開口幅が、前記揺動プレートが吸着され上方に揺動したときに、前記揺動プレートの自由端側が前記一対の側部の間を通って前記底部に当接することが可能な幅である、請求項1記載の振れ止め装置。
  3. 前記一対の側部が、前記揺動プレートの磁石との間に吸着力が生じないように、非磁性材料から形成されている請求項2記載の振れ止め装置。
  4. 前記揺動プレートが、前記回転軸側の基端部と前記自由端との間に、前記回転軸と略平行に延びる第2の回転軸を有し、前記揺動プレートが、前記揺動プレートの自由端側に設けられ、前記磁石を有する自由端側プレートと、前記揺動プレートの基端部側の基端側プレートとを有し、前記自由端側プレートが、前記基端側プレートに対して前記第2の回転軸を中心に揺動可能であり、前記揺動プレートが上方に揺動したときに、前記自由端側プレートが前記底部に面接触するように構成されている請求項2または3記載の振れ止め装置。
  5. 前記揺動プレートの自由端側が、自由端に向かって先細となるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の振れ止め装置。
  6. 前記係合部が、前記引き戸の下端に設けられた板状の係合部であり、前記揺動プレートの自由端側が、前記板状の係合部の両側部を挟み込むように構成されている請求項1記載の振れ止め装置。
  7. 前記係合部が、前記引き戸の厚さ方向に離間した一対の板状体により構成され、前記揺動プレートの自由端側が、前記一対の板状体の間の空間に嵌り込むように構成されている請求項1記載の振れ止め装置。
  8. 前記揺動プレートが、前記台座に揺動可能に取り付けられる磁性体から構成される基材と、前記基材に着脱可能に取り付けられ、前記磁石を有するカバー部材とを備え、前記基材の表面と前記磁石とが吸着し合い、前記カバー部材が前記基材から抜け出ることが抑制される請求項1〜7のいずれか1項に記載の振れ止め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070307A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 大阪金具株式会社 吊り戸の下部振止装置

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