JP6761986B2 - ガイド装置及びこれを備えた引戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイド装置及びこれを備えた引戸装置に関する。
従来より、戸幅方向に沿って移動自在に上レールに支持されるいわゆる上吊り式の引戸が知られている。このような上吊り式の引戸は、下端部に下向きに開口するガイド溝が戸幅方向に沿って設けられており、このガイド溝に床面や下枠等に設置されたガイドピンが挿入され、その下端側のガイドがなされる。このようなガイドピンを固定的に設けられる固定ピンとした場合には、引戸が通過して上方側に存在しない状態となれば、床から大きく突出した状態となり、床側において邪魔になり易いという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、突出状態で引き戸の下端面のガイド溝に嵌まる突没自在なガイドピンを床面に埋め込み状態に設け、ガイド溝の底面部及びガイドピンの少なくとも一方を磁石とし、他方を磁性体とした引き戸の下部案内構造が開示されている。
特開平11−22279号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された下部案内構造では、磁力によって突出状態とされたガイドピンの上端面がガイド溝の底面部に摺るように接するため、摩擦抵抗が大きくなる傾向があり、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、戸体が通過した状態において通行の妨げになり難い構成でありながらも、戸体の下端側を円滑にガイドし得るガイド装置及びこれを備えた引戸装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るガイド装置は、戸幅方向に沿って移動自在に上レールに支持される戸体の下端側をガイドするガイド装置であって、前記戸体の下端部に戸幅方向の全長に亘って設けられ、下向きに開口するガイド溝が戸幅方向に沿って設けられた溝部材と、床側に埋込状に配されるケーシングに前記ガイド溝に挿入される円柱状部を上下動自在に保持させたガイド部材と、を備え、前記溝部材には、前記ガイド部材の円柱状部に設けられた被吸引部を磁力によって吸引する磁石が前記ガイド溝の略全長に亘って溝幅方向両側のそれぞれに沿うように設けられており、前記円柱状部が上方側に突出されて前記ガイド溝に挿入された状態で該円柱状部の上端面と該ガイド溝の溝底との間に隙間が形成される構成とされており、前記ガイド部材の円柱状部の被吸引部は磁石とされ、前記溝部材の長手方向両端部には、前記被吸引部に反発力を付与する磁石が設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る引戸装置は、本発明に係るガイド装置と、このガイド装置の溝部材が下端部に設けられた戸体と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るガイド装置及びこれを備えた引戸装置は、上述のような構成としたことで、戸体が通過した状態において通行の妨げになり難い構成でありながらも、戸体の下端側を円滑にガイドすることができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るガイド装置の一例及びこれを備えた引戸装置の一例を模式的に示し、(a)は、図2(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、同引戸装置が備える戸体の一例を模式的に示す一部破断概略底面図である。 (a)は、同引戸装置を示す一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、図2(b)におけるZ−Z線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係るガイド装置を備えた本実施形態に係る引戸装置を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るガイド装置15は、図1(a)及び図2に示すように、戸幅方向に沿って移動自在に上レール7に支持される戸体10の下端側をガイドする構成とされている。このガイド装置15は、戸体10の下端部に戸幅方向の全長に亘って設けられた溝部材16と、床2側に設けられるガイド部材20と、を備えている。
また、本実施形態に係る引戸装置1は、このガイド装置15と戸体10とを備えている。本実施形態では、戸体10を、住居等の建物の壁体を貫通するように設けられた出入口となる開口9を開閉するように設けた構成としている。また、本実施形態では、引戸装置1を、片引き状に配される一枚の戸体10を備えた構成としている。また、図例では、この戸体10を、壁体の一部に設けられた袖壁(控え壁)に納められる袖壁納めで建て付けた例を示している。また、この戸体10を、上レール7が設けられた上枠3を含む開口枠(戸枠)3,4,5,6に建て付けた例を示している。なお、当該引戸装置1が上レール7を含む開口枠3,4,5,6を備えた構成としてもよい。
開口枠は、開口9の上側を区画する上枠3と、開口9の左右(開口幅方向)両側を区画する戸先側縦枠4及び中間縦枠(中方立)6と、戸体10の戸尻側端面に対向される戸尻側縦枠5と、を備えている。また、開口9の下側を、後記するガイド部材20の設置対象としての床2によって区画した例を示している。
上枠3には、図1(a)に示すように、上レール7を受け入れる凹溝3aが設けられている。この凹溝3aは、上枠3の全長に亘って下向きに開口するように設けられている。また、この上枠3の長手方向両端部に戸先側縦枠4及び戸尻側縦枠5の上端部が接合され、長手方向略中央部に中間縦枠6の上端部が接合される。なお、図例では、これら上枠3、一対の縦枠4,5及び中間縦枠6を、固定枠とした例を示しているが、額縁状部材を備えたいわゆるケーシング枠としてもよい。
上レール7は、戸体10の上端部に設けられた被ガイド部を構成するランナー11をガイドするガイド溝7aを下向きに開口するように設けた構成とされている。この上レール7は、ガイド溝7aを長手方向両端側が開口するように全長に亘って設けた構成とされ、全長に亘って一様な断面形状とされている。また、この上レール7は、全開位置と閉鎖位置とを移動する戸体10の上端側のガイドが可能なように、適宜の長さ寸法とされている。また、上レール7は、ガイド溝7aの溝底側を区画する天壁部7bとガイド溝7aの溝幅方向両側を区画する両側壁部7c,7cとを備えている。また、上レール7は、これら両側壁部7c,7cの下端部から互いに向き合う方向に突出し、ランナー11の転動体12,12を案内支持する案内片部7d,7dを備えている。なお、図例では、上枠3の凹溝3aを、上レール7の上側略半部を受入可能とした例を示しているが、上レール7の略全体を受入可能とした構成としてもよい。
戸体10は、図2に示すように、略矩形平板状とされ、開口9の閉鎖が可能なように、適宜の戸幅寸法及び戸高寸法とされている。
また、この戸体10の上端部には、上レール7にガイドされる被ガイド部としてのランナー11が設けられている。図例では、戸体10の上端部の戸幅方向両端部のそれぞれにランナー11,11を設けた例を示している。
これらランナー11,11には、図1(a)に示すように、上レール7の案内片部7d,7d上を上レール7の長手方向に沿って転動する転動体(ローラー)12,12が設けられている。
また、戸体10の戸先側端部の戸厚方向両側には、一方の図示を省略しているが、手掛部となる引手13が設けられている(図2(a)参照)。これら引手13は、掘込状とされたものでもよく、上下方向に延びる棒状(バー状)とされたものでもよい。
この戸体10の下端部には、図1に示すように、溝部材16を受け入れる凹溝14が設けられている。この凹溝14は、下向きに開口し、長手方向両端側が開口するように戸幅方向の全長に亘って設けられている。図例では、この凹溝14を、長手方向に見て、略矩形溝状とし、戸厚方向略中央部に設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
溝部材16は、下向きに開口するガイド溝17を戸幅方向に沿って設けた構成とされている。このガイド溝17は、下向きに開口し、長手方向両端側が開口するように戸幅方向の全長に亘って設けられている。また、このガイド溝17は、長手方向に見て、略矩形溝状とされ、下方側に向く溝底17aと溝幅方向両側の溝壁17b,17bとによって区画されている。
なお、図例では、このガイド溝17を、溝部材16の戸厚方向略中央部に設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
また、図例では、このガイド溝17を、全長に亘って一様な溝幅寸法及び溝深さ寸法とされたものとした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、長手方向両側端部の両側の溝壁17b,17bを、長手方向外側に向かうに従い溝幅寸法を大きくするように傾斜状とした構成等としてもよい。つまり、ガイド溝17の長手方向両側端部に幅広部を設けた構成としてもよい。
また、この溝部材16には、後記するガイド部材20のガイドピンを構成する円柱状部23に設けられた被吸引部24を磁力によって吸引する磁石(溝側磁石)18,18がガイド溝17の略全長に亘って溝幅方向両側のそれぞれに沿うように設けられている。つまり、これら溝側磁石18,18は、溝部材16におけるガイド溝17の溝幅方向両側を区画する部位に設けられている。
本実施形態では、溝幅方向両側の溝側磁石18,18を当該溝部材16に埋込状に設けた構成としている。また、図例では、これら溝側磁石18,18を、戸厚方向に厚さ方向を沿わせ、戸幅方向に延びる帯板状とした例を示している。
また、これら溝側磁石18,18を、戸厚方向両側に異極部18a,18bが設けられた構成としている。また、これら溝側磁石18,18を、戸厚方向中心側が同極(例えば、S極)の第1極部18a,18aとなり、戸厚方向外側が同極(例えば、N極)の第2極部18b,18bとなるように配設した構成としている。なお、これら溝側磁石18,18を、戸厚方向両側に異極部18a,18bを設けた態様に代えて、上下方向両側に異極部18a,18bを設けた態様としてもよい。この場合は、下端側が第1極部18a,18aとなり、上端側が第2極部18b,18bとなるように、これら溝側磁石18,18を配設した構成としてもよい。
また、これら溝側磁石18,18の溝深さ方向に沿う寸法は、ガイド溝17の溝深さ方向の概ね全体に亘って第1極部18a,18aによる吸引力を付与し得るように適宜の寸法としてもよい。例えば、これら溝側磁石18,18(第1極部18a,18a)の上端が溝底17aと上下方向で概ね一致するような位置としてもよい。図例では、これら溝側磁石18,18を、これら溝側磁石18,18(第1極部18a,18a)の上端が上下方向で溝底17aよりも上方側に位置するように設けた例を示している。
また、これら溝側磁石18,18の溝幅方向に沿う寸法(厚さ寸法)は、後記するガイド部材20の吸引が可能なように適宜の寸法としてもよい。また、これら溝側磁石18,18の長さ寸法は、本実施形態では、溝部材16に埋込状に設けた構成としているので、溝部材16の長さ寸法よりも僅かに小さい寸法とされている。
なお、この溝部材16は、溝側磁石18,18を埋込状に設けた合成樹脂系材料等から形成された樹脂成型品でもよい。また、溝幅方向両側の溝側磁石18,18を溝部材16に埋込状に設けた構成に代えて、これら溝側磁石18,18がガイド溝17の溝壁17b,17bを構成するように付設状に設けた構成等としてもよい。
本実施形態では、この溝部材16のガイド溝17に挿入されて戸体10の下端側をガイドする本実施形態に係るガイド部材20に加えて、他のガイド部材としての第2ガイド部材8を設けた構成としている。つまり、本実施形態では、複数の下ガイド部材を構成するガイド部材20及び第2ガイド部材8によって戸体10の下端側をガイドする構成としている。これらガイド部材20及び第2ガイド部材8は、戸体10の下方側に配設され、全開位置と閉鎖位置とを移動する戸体10の移動軌跡に沿って間隔を空けて配設される。
第2ガイド部材8は、当該第2ガイド部材8の上方側に、全開位置と閉鎖位置とを移動する戸体10が常時、位置するような位置に配設される構成とされている。つまり、第2ガイド部材8のガイドピンを構成する円柱状部がガイド溝17に常時、挿入された状態で、戸体10が全開位置と閉鎖位置とを移動する構成とされている。図例では、戸体10の移動軌跡の略中央部に位置するように、第2ガイド部材8を設けた例を示している。
この第2ガイド部材8は、後記する本実施形態に係るガイド部材20と同様な構成とされたものでもよいが、本実施形態では、異なる構成とされたものとしている。この第2ガイド部材8としては、例えば、設置対象としての床2に埋込状に配設されるケーシングに対して上下動自在に保持された円柱状部を上方側に向けて付勢する付勢部材を設けた構成とされたものでもよい。または、床2上に固定された固定ベースに対して上方側に向けて突出するように固定的に円柱状部を設けた構成とされたものでもよい。
ガイド部材20は、図1(a)及び図3に示すように、床2側に埋込状に配されるケーシング25にガイド溝17に挿入される円柱状部23を上下動自在に保持させた構成とされている。当該ガイド装置15は、円柱状部23が上方側に突出されてガイド溝17に挿入された状態で円柱状部23の上端面23aとガイド溝17の溝底17aとの間に隙間が形成される構成とされている。この隙間は、戸体10がスライドする際に上下動するような場合にも、円柱状部23の上端面23aがガイド溝17の溝底17aに接触し難くなるように適宜の寸法としてもよい。
また、図例では、戸体10の移動軌跡の両端部近傍部位となる戸先側縦枠4近傍部位及び戸尻側縦枠5近傍部位のそれぞれに位置するように、2つのガイド部材20,20を設けた例を示している。なお、これらガイド部材20,20は、互いに同様の構成であるので、以下では、一方を例にとって説明する。
円柱状部23は、平面視して略円形状とされている。本実施形態では、この円柱状部23を、外筒部22とによって伸縮ピン21を構成するものとしている。このように伸縮ピン21を二段階伸縮構造とした場合には、上記したようにガイド溝17の長手方向両端部に幅広部を設け、この幅広部を伸縮ピン21の受入が可能なように外筒部22の径よりも大としてもよい。また、ガイド溝17の長手方向中心側の溝幅寸法を、円柱状部23の径に応じた寸法としてもよい。また、ガイド溝17の幅広部に連なる長手方向両端部位の溝幅方向両側に、突出した円柱状部23に対して外筒部22を下降させる、長手方向中心側から両端に向かうに従い溝底17aに向けて傾斜する傾斜部をそれぞれに設けた構成としてもよい。つまり、ガイド溝17の長手方向両端部位の溝幅方向両側に、外筒部22に対する円柱状部23の嵌まり込みを解除する解除部となる傾斜部を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、この伸縮ピン21を、ケーシング25に対して上下動自在に保持させた構成としている。図例では、この伸縮ピン21を、平面視して、略円形状とされたケーシング25に対して略同心状に設けた例を示しているが、ケーシング25に対して偏心状に設けた構成としてもよい。
ケーシング25は、上下に開口する略円筒形状とされ、その中空部が伸縮ピン21を収容する収容部25aを構成する。また、本実施形態では、このケーシング25をインナーケーシングとして収容するアウターケーシング26を備えた構成としている。
アウターケーシング26は、上下に開口する略円筒形状とされ、上端部に床面に当接される鍔部を設け、下端内周部にケーシング25の下端外周部に設けられた係合溝に係合する突起を適所に設けた構成とされている。また、アウターケーシング26の外周部に、設置対象としての床2を構成する床材等に食い込む複数の突起を設けた構成としている。
また、ケーシング25は、上端部にアウターケーシング26の鍔部に重ね合わせられるように配される鍔部を設け、下端外周部に、アウターケーシング26の突起が係合する周方向に延びる係合溝を設けた構成とされている。
また、このケーシング25には、当該ケーシング25に対して突出状態とされた伸縮ピン21の外筒部22の更なる上方側への移動を抑制する抜止部が設けられている。このような抜止部としては、外筒部22の下端部に設けられた一対の係合突起が係合する係合凹溝の上端部の下方側に向く天面としてもよい。
なお、ケーシング25は、床2に埋込状に固定されたアウターケーシング26に対して上下方向に沿う軸回りに回転自在とされたものとしてもよい。これによれば、上記のように伸縮ピン21をケーシング25に対して偏心状に設けた場合には、床2に配設されたアウターケーシング26に対してケーシング25を回転させることで、伸縮ピン21の溝幅方向の位置調整(微調整)が可能となる。
また、ケーシング25を収容するアウターケーシング26を設けていない構成としてもよく、また、伸縮ピン21(円柱状部23)を昇降自在に収容するケーシング25としては、その他、種々の変形が可能である。
伸縮ピン21の外筒部22は、円柱状部23よりも大径とされ、上下に開口する略円筒形状とされている。この外筒部22の中空部22aに対して円柱状部23が上下動自在とされている。また、この外筒部22には、当該外筒部22に対して突出状態とされた円柱状部23の更なる上方側への移動を抑制する抜止部が設けられている。このような抜止部としては、上記同様、円柱状部23の下端部に設けられた一対の係合突起が係合する係合凹溝の上端部の下方側に向く天面としてもよい。
この外筒部22は、図3(a)に示すように、ケーシング25に対して没入(降下)した状態では、ケーシング25の上面から突出しないようにケーシング25に収容される。一方、この外筒部22は、図1(a)及び図3(b)に示すように、ケーシング25に対して突出(上昇)した状態では、上側部位がケーシング25の上面から突出する構成とされている。
円柱状部23は、上記した溝部材16のガイド溝17に差し込み可能なように、ガイド溝17の溝幅寸法に応じた径(外径)とされている。図例では、この円柱状部23の径を、ガイド溝17の溝幅寸法よりも僅かに小とした例を示している。
また、本実施形態では、この円柱状部23の上端面23aを上方側に向くように設けられた略平坦面状としている。
この円柱状部23は、外筒部22と同様、図3(a)に示すように、ケーシング25に対して没入(降下)した状態では、ケーシング25の上面から突出しないようにケーシング25に収容される。一方、この円柱状部23は、図1(a)及び図3(b)に示すように、ケーシング25及び外筒部22に対して突出(上昇)した状態では、上側部位が外筒部22の上端から突出する構成とされている。
また、本実施形態では、突出状態とされた円柱状部23の突出寸法(外筒部22の上端から円柱状部23の上端面23aまでの上下方向に沿う寸法)を、溝部材16のガイド溝17の溝深さ寸法よりも小としている。つまり、溝部材16のガイド溝17の溝深さ寸法を、突出状態における円柱状部23の突出寸法よりも大としている。
この円柱状部23の突出寸法は、ガイド溝17の溝深さ寸法に応じて適宜の寸法とすればよい。図例では、この円柱状部23の突出寸法をガイド溝17の溝深さ寸法の5/7程度とした例を示しているが、このような寸法に限られない。
また、この円柱状部23には、溝部材16のガイド溝17の溝幅方向両側のそれぞれに沿うように設けられた溝側磁石18,18に吸引される被吸引部24が設けられている。
本実施形態では、被吸引部24を、これら溝側磁石18,18に吸引されるように磁極が配された磁石(ピン側磁石)24としている。また、このピン側磁石24を、円柱状部23に埋込状に設けた構成としている。また、本実施形態では、このピン側磁石24を、上下方向両側に異極部24b,24aが設けられ、円柱状部23と略同心状とされた略円柱形状としている。つまり、このピン側磁石24は、溝部材16の溝側磁石18,18の第1極部18a,18aに吸引されるように、円柱状部23の突出方向先端側となる上端側を、第1極部18a,18aとは異極(例えば、N極)の第2極部24bとしている。また、ピン側磁石24は、円柱状部23の下端側が、第1極部18a,18aと同極(例えば、S極)の第1極部24aとされている。
このピン側磁石24の径は、円柱状部23の径に応じて、また、溝部材16の溝側磁石18,18によって円柱状部23の吸引が可能なように適宜の径としてもよい。また、このピン側磁石24の上下方向(円柱状部23の出没方向)に沿う寸法は、円柱状部23の上下方向に沿う寸法に応じて、また、溝部材16の溝側磁石18,18によって円柱状部23の吸引が可能なように適宜の寸法としてもよい。また、このピン側磁石24の上下方向に沿う寸法は、円柱状部23が溝部材16のガイド溝17に挿入された際に、下端側の第1極部24aと溝部材16の溝側磁石18,18の第1極部18a,18aとの反発力が作用し難いように適宜の寸法としてもよい。図例では、円柱状部23が溝部材16のガイド溝17に挿入された状態で、ピン側磁石24の第1極部24aと溝部材16の溝側磁石18,18とが戸厚方向に見て互いに重なり合わないようにピン側磁石24を設けた構成としている。
なお、円柱状部23のピン側磁石24としては、上記のような構成とされたものに限られず、径方向に異極部24b,24aが設けられた略円筒状(略リング状)とされたものとしてもよい。つまり、溝部材16の溝側磁石18,18の第1極部18a,18aに吸引されるように、外周側に、第1極部18a,18aとは異極(例えば、N極)の第2極部24bを設け、内周側に、第1極部24aを設けた構成とされたものでもよい。この場合は、ピン側磁石24の上下方向に沿う寸法を、適宜、変形するようにしてもよい。
また、ピン側磁石24を円柱状部23に埋込状に設けた構成に代えて、ピン側磁石24が円柱状部23の上端面23a等を構成するように、ピン側磁石24を円柱状部23に付設状に設けた構成等としてもよい。
上記構成とされたガイド装置15を備えた引戸装置1においては、以下のように戸体10の下端側のガイドがなされる。
図3(a)及び図3(b)に示すように、戸幅方向に戸体10がスライドされてガイド部材20の上方側に至れば、戸体10の下端部に設けられた溝部材16の溝側磁石18,18に円柱状部23のピン側磁石24が吸引されて伸縮ピン21が伸長する。これにより、円柱状部23が溝部材16のガイド溝17に挿入され、戸体10の下端側のガイドがなされる。また、溝部材16の溝側磁石18,18は、戸幅方向の概ね全体に亘って設けられているので、戸体10がガイド部材20の上方側に位置した状態では、伸縮ピン21が伸長状態とされ、円柱状部23が溝部材16のガイド溝17に挿入された状態となる。
図3(b)及び図3(a)に示すように、上記とは逆に戸幅方向に戸体10がスライドされてガイド部材20の上方側を通過すれば、戸体10の下端部に設けられた溝部材16の溝側磁石18,18による吸引力が弱まって(除荷されて)、円柱状部23が降下する。つまり、円柱状部23及び外筒部22を備えた伸縮ピン21がケーシング25に没入するように縮退される。これら円柱状部23及び外筒部22は、これらの自重によって降下する。なお、溝部材16の長手方向両端部に、円柱状部23に設けられたピン側磁石24に反発力を付与する磁石を設けた構成としてもよい。このような構成とすれば、円柱状部23をより確実に降下させることができる。
本実施形態に係るガイド装置15及びこれを備えた引戸装置1は、上述のような構成としたことで、戸体10が通過した状態において通行の妨げになり難い構成でありながらも、戸体10の下端側を円滑にガイドすることができる。
つまり、戸体10の下端部に設けられる溝部材16のガイド溝17に挿入される円柱状部23を床2側に埋込状に配されるケーシング25に上下動自在に保持させたガイド部材20を備えた構成としている。従って、上述のように、ガイド部材20の上方側を戸体10が通過すれば、戸体10の下端部の溝部材16に設けられた磁石(溝側磁石)18,18による吸引力が弱まって円柱状部23が降下してケーシング25に没入する。これにより、ガイド部材20の上方側を戸体10が通過すれば、円柱状部23が床2側において大きく突出するようなことがなく、円柱状部23が通行の妨げになるようなことを抑制することができる。
また、ガイド部材20の円柱状部23が上方側に突出されてガイド溝17に挿入された状態で円柱状部23の上端面23aとガイド溝17の溝底17aとの間に隙間が形成される構成としている。従って、ガイド溝17に挿入された円柱状部23の上端面23aがガイド溝17の溝底17aに面接触することを抑制することができ、円柱状部23がガイド溝17の内面に非接触または接触した場合にも外周面の一部がガイド溝17の溝壁17b,17bに言わば線接触的に接触することとなる(図1(b)参照)。これにより、ガイド溝17の内面に対する円柱状部23の摩擦抵抗を効果的に小さくすることができ、戸体10の下端側を円滑にガイドすることができる。
また、溝部材16のガイド溝17の略全長に亘って溝幅方向両側のそれぞれに沿うように溝側磁石18,18を設けた構成としている。従って、上記のように円柱状部23のガイド溝17に対する接触面積が小さくなる(または非接触となる)ような場合にも、円柱状部23の被吸引部(ピン側磁石)24を両側の溝側磁石18,18によって吸引して突出状態に維持することができる。これにより、円柱状部23の意図しない没入を抑制することができる。
また、このように溝幅方向両側のそれぞれに沿うように溝側磁石18,18を設けた構成としているので、ガイド溝17の溝深さを大きくすることもできる。つまり、ガイド溝17の溝底17a側に磁石を設ける必要がないので、ガイド溝17の溝深さを大きくすることもできる。これにより、開閉される戸体10の下方側に常時位置するように設けられる固定ピンを併用するような場合に、ガイド溝17に対する固定ピンの挿入寸法を確保すべく比較的に突出寸法の大きい固定ピンを採用することもできる。また、固定ピンとガイド溝17の溝底17aとの接触を効果的に抑制することもできる。
また、本実施形態では、ガイド部材20の円柱状部23の被吸引部24を、溝部材16のガイド溝17の溝幅方向両側に設けられた溝側磁石18,18に吸引されるように磁極が配された磁石(ピン側磁石)24としている。従って、円柱状部23のピン側磁石24と溝幅方向両側の溝側磁石18,18との互いの吸引力によって円柱状部23をガイド溝17内により効果的に吸引させることができ、円柱状部23の意図しない没入をより効果的に抑制することができる。なお、このような態様に代えて、円柱状部23の被吸引部24を、円柱状部23に埋込状または付設状に設けられた鉄板等の強磁性体等としてもよく、円柱状部23自体が被吸引部24として機能するようなものとしてもよい。
また、本実施形態では、溝部材16のガイド溝17の溝深さ寸法を、突出状態におけるガイド部材20の円柱状部23の突出寸法よりも大としている。従って、戸体10がスライドする際に上下動するような場合にも、ガイド溝17に挿入された円柱状部23の上端面23aがガイド溝17の溝底17aに面接触することをより確実に抑制することができる。なお、このような態様に代えて、溝部材16のガイド溝17の溝深さ寸法を、突出状態におけるガイド部材20の円柱状部23の突出寸法よりも小としてもよい。この場合は、突出状態とされてガイド溝17に挿入された円柱状部23の上端面23aとガイド溝17の溝底17aとの間に隙間が形成されるように、戸体10が上吊支持される構成としてもよい。
また、本実施形態では、ガイド部材20の円柱状部23を、外筒部22とによって伸縮ピン21を構成するものとした例を示しているが、このような二段階伸縮構造とされたものに限られず、三段以上とされたものとしてもよい。または、伸縮構造とされたものに限られず、ケーシング25に対して円柱状部23のみが上下方向に移動自在に設けられた構成としてもよい。
また、上記した例では、ケーシング25を、上下方向に軸方向を沿わせた略円柱状(略円筒状)とした例を示しているが、このような態様に限られず、略多角柱状(略多角筒状)や、平面視して楕円状や細長状等の種々の形状とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、引戸装置1を、単一の戸体10を備えた構成とした例を示しているが、例えば、引き違い状や引き分け(両引き)状に配設される複数枚の戸体10を備えた構成としてもよい。この場合は、上レール7や、ガイド部材20、第2ガイド部材8等を設ける位置や個数、形状等を適宜、変形するようにしてもよい。
また、上記した例では、戸体10を袖壁納めとした例を示しているが、このような態様に代えて、戸袋納めやいわゆるアウトセット納め等としてもよい。
また、本実施形態では、引戸装置1の戸体10を、開口9を開閉する引戸とした例を示しているが、このような態様に代えて、間仕切パネル等として用いられるものとしてもよい。つまり、本実施形態に係るガイド装置15を、戸体10としての間仕切パネルの下端側をガイドする構成としてもよい。
1 引戸装置
10 戸体
15 ガイド装置
16 溝部材
17 ガイド溝
17a 溝底
18 溝側磁石(磁石)
20 ガイド部材
23 円柱状部
23a 上端面
24 ピン側磁石(被吸引部、磁石)
25 ケーシング
2 床
7 上レール

Claims (4)

  1. 戸幅方向に沿って移動自在に上レールに支持される戸体の下端側をガイドするガイド装置であって、
    前記戸体の下端部に戸幅方向の全長に亘って設けられ、下向きに開口するガイド溝が戸幅方向に沿って設けられた溝部材と、床側に埋込状に配されるケーシングに前記ガイド溝に挿入される円柱状部を上下動自在に保持させたガイド部材と、を備え、前記溝部材には、前記ガイド部材の円柱状部に設けられた被吸引部を磁力によって吸引する磁石が前記ガイド溝の略全長に亘って溝幅方向両側のそれぞれに沿うように設けられており、
    前記円柱状部が上方側に突出されて前記ガイド溝に挿入された状態で該円柱状部の上端面と該ガイド溝の溝底との間に隙間が形成される構成とされており、
    前記ガイド部材の円柱状部の被吸引部は磁石とされ、前記溝部材の長手方向両端部には、前記被吸引部に反発力を付与する磁石が設けられていることを特徴とするガイド装置。
  2. 請求項1において、
    前記ガイド部材の円柱状部の被吸引部は、前記溝部材のガイド溝の溝幅方向両側に設けられた磁石に吸引されるように磁極が配された磁石であることを特徴とするガイド装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記溝部材のガイド溝の溝深さ寸法は、突出状態における前記ガイド部材の円柱状部の突出寸法よりも大とされていることを特徴とするガイド装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガイド装置と、このガイド装置の溝部材が下端部に設けられた戸体と、を備えていることを特徴とする引戸装置。
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