JP4842360B2 - 開閉体の隙間閉塞装置 - Google Patents

開閉体の隙間閉塞装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4842360B2
JP4842360B2 JP2009239061A JP2009239061A JP4842360B2 JP 4842360 B2 JP4842360 B2 JP 4842360B2 JP 2009239061 A JP2009239061 A JP 2009239061A JP 2009239061 A JP2009239061 A JP 2009239061A JP 4842360 B2 JP4842360 B2 JP 4842360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closing
opening
detection
closing body
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009239061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010037939A (ja
Inventor
毅 浅野
Original Assignee
株式会社ムラコシ精工
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ムラコシ精工 filed Critical 株式会社ムラコシ精工
Priority to JP2009239061A priority Critical patent/JP4842360B2/ja
Publication of JP2010037939A publication Critical patent/JP2010037939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4842360B2 publication Critical patent/JP4842360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

本発明は、開閉体を閉じたときにこの開閉体の下端部と当該開閉体の下枠或いは床面との間、及び/又は開閉体の上端部と当該開閉体の上枠との間に生ずる隙間を閉塞する隙間閉塞装置に関するものである。
開閉体に付設される装置で、開閉体を閉じたときにこの開閉体の、例えば下端部と当該開閉体の下枠或いは床面との間に生ずる隙間を閉塞する装置は、従来から種々ある。
特許文献1に開示のドアの気密構造は、図7に示すように、ドア100の下部に、長手方向にN極とS極を交互に形成した上棒磁石101をドア100の横方向で摺動自在に収納し、上棒磁石101の一端をばね102にて付勢して他端に連結した接点バー103をドア100の下部側部より側方に突出引退自在にし、ドア100の下部の上棒磁石101の下方に、ドア100の下面より突出引退可能に気密パッキン104を収納し、気密パッキン104の上面に長手方向にN極とS極を交互に形成した下棒磁石105を上棒磁石101と対向させて取付け、ドア100を閉じて接点バー103をドア枠106の内側面に圧接させてドア100の側部より引退させた状態で上棒磁石101と下棒磁石105とを同極同士で対面させることにより反発力で気密パッキン104をドア100の下面より突出させて気密パッキン104をドア枠106の下面に圧接させ、ドア100を開けて接点バー103をドア枠106の内側面から離してドア100の側部より側方に突出させた状態で上棒磁石101と下棒磁石105とを異極同士で対面させることにより吸引力で気密パッキン104をドア100の下面より引退させるようにしたものである。尚、図7(A)は、従来装置が取付けられるドアの構造図であり、同図(B)は、従来装置の断面図である。
しかしながら、上述したドアの気密構造においては、気密パッキンを上棒磁石と下棒磁石とを同極同士で対面させることによる反発力でドアの下面より突出させてドア枠の下面に圧接させる場合、ドアを閉じたとき接点バーをドア枠に圧接させて行うが、ドアを勢いよく閉じたとき、かかる接点バーがドア枠の内側面に勢いよく圧接される。このとき気密パッキンが急激に降下しドア枠の下面に当たって騒音を発生するために不快感が生ずる。また、このようなことが繰返されると、気密パッキンやドア枠の下面の損傷を生じかねず、気密構造としての所期の目的が達せられなくなる。
更には、下枠を移動するタイプのドアの場合、上述したドアの気密構造では、ドアをいい加減に閉じたり、或いはドアを勢いよく閉じたときはその衝撃で、ドアとドア枠との間に隙間が生ずることがあり、このとき上記同極同士の対面にズレが生じてそれによる反発力が十分に得られず気密パッキンをドア枠の下面に圧接させることができなくなる結果、気密パッキンとドア枠の下面との間に隙間が生じてしまうために、例えば冷房や暖房の利きが悪くなって不快感が生ずる。
実開昭62−38394(第1頁、第1,2図)
解決しようとする問題点は、開閉体をいい加減に閉じたり、或いはドアを勢いよく閉じても、開閉体の下端部と当該開閉体の下枠或いは床面との間、及び/又は開閉体の上端部と当該開閉体の上枠との間に隙間が生じないようにして、不快感を生ぜしめない構造のものとする点である。
削除
本発明の請求項1に係る扉体閉止装置は、開閉体を閉じたときにこの開閉体の下端部及び/又は上端部に生ずる隙間を閉塞するための隙間閉塞装置で、前記開閉体の下端部及び/又は上端部に当該下端部及び/又は上端部の長手方向に移動可能に配設された検知体と、前記開閉体の下端部及び/又は上端部に前記検知体の移動に連動して当該下端部から垂下可能に及び/又は上端部から起立可能に配設された閉塞体と、前記開閉体の下枠或いは床面及び/又は開閉体の上枠に設けられた係止部材に当接したときに、待機状態にセットされた前記検知体の当該セットを解除して前記検知体に付勢力を付与し、当該検知体の移動及び前記開閉体の、当該開閉体が閉じられる方向への移動に自走力を与える操作体とを備え、前記操作体は、第1操作体、第2操作体及び弾性部材で構成され、前記検知体を待機状態にセットするために当該検知体と第1操作体との間に前記弾性部材を介装し、前記第1操作体に当該第1操作体に対して回動自在に前記第2操作体を配設し、該第2操作体には前記係止部材に係合する凹溝を形成するとともに、前記検知体に設けられた所定形状溝に係合する突条を形成し、前記検知体の移動が、前記弾性部材からの付勢力を受けて前記突条が前記所定形状溝のうちの前記長手方向の溝部に沿う態様で相対移動することに伴って可能になるものである。本隙間閉塞装置によれば、開閉体を、当該開閉体の下枠或いは床面及び/又は開閉体の上枠に設けられた係止部材の位置まで閉じれば、これ以降は開閉体自体が自走して自然に閉じられるので、開閉体の閉め忘れが防止でき、また、開閉体が閉じられると閉塞体が必ず垂下し、開閉体の下端部と当該開閉体の下枠或いは床面の間、及び/又は開閉体の上端部と当該開閉体の上枠の間に隙間が生じないので、例えば冷房や暖房の利きを悪くして不快感を与えることはない。
ところで、上記連動のしかたは、閉塞体を磁性体の同極で反発し磁性体の異極で吸着する方法であっても、例えばリンク機構を用いる方法等であってもよい。
削除
本発明の開閉体の隙間閉塞装置は、開閉体自体が自走して自然に閉じられる構造としているために、開閉体の閉め忘れが防止でき、且つ、開閉体の下端部と当該開閉体の下枠或いは床面との間、及び/又は開閉体の上端部と当該開閉体の上枠との間に隙間が生ずることがない利点がある。
本発明の第1の実施の形態に係る開閉体の隙間閉塞装置を図1〜3を参照して説明する。
本隙間閉塞装置1は、引戸(開閉体)P(図2,3参照)を閉じたときに、本実施の形態では引戸Pの下端部と当該引戸の下枠Q(図2,3参照)との間に生ずる隙間を閉塞するためのもので、本実施の形態では図1に示すような断面略コ字状の長尺で薄厚なケース体2を介して引戸Pの下端部に取付けられ(ケース体2は下端部にビス(図示せず)などで取付けられる)、たとえ引戸Pを勢いよく閉じても下記閉塞体4による騒音が発しないような構造をなしている。
本隙間閉塞装置1は、引戸Pの下端部に当該下端部の長手方向に移動可能に、上述のようにケース体2を介して配設された検知体3と、引戸Pの下端部に、ケース体2を介して検知体3の、引戸Pが閉じられる方向(図2(B)参照)とは反対方向への移動に連動して当該下端部から垂下可能に配設された閉塞体4と、検知体3の移動速度を緩和する抑制機構5とを備えている。
ところで、本隙間閉塞装置1においては、上記連動のしかたは、後にも詳述するように、検知体3に対し閉塞体4を吸着させるときは当該閉塞体4の磁性部4dを用いて、また、吸着を解除するときは磁性部4dと検知体3の非磁性部を形成する切欠き溝7aとを対峙させることで行っている。
本隙間閉塞装置1の構成を図1を参照して説明する。
検知体3は、カバー6と、このカバー6の後方に連設される可動片7と、カバー6を貫通する態様で配設される細長な円筒状の軸棒8と、カバー6内に配設されるスプリング9と、この軸棒8の先端部に圧入される短尺な中空円筒形のキャップ10とで構成され、ケース体2の先端側に配設される。このとき、カバー6は、当該カバー6の前面が引戸Pの前端面と一致するように配設されるようになっている(図2,3参照)。
かかるカバー6は、薄厚な箱型状の本体部6a及びこの本体部6aの後端面に配設され、その両側に薄厚の板状鍔6bを有する従体部6bとで構成され、この鍔6bがケース体2の上部内に当該ケース体2の長手方向に沿って設けられた案内溝2aに緩挿されるとともに、本体部6aがケース体2の前端面に突設される態様で当該ケース体2の先端部に取付けられる。そして、このカバー6の本体部6a及びこれに連なる従体部6bの上面側に開口部が設けられ、この開口部から覗く本体部6a及び従体部6bの内部には、所定形状に区画された空間6cが形成され、また、かかる空間6cを通ってこれら本体部6a及び従体部6bを貫く貫通孔6d,6dがケース体2の長手方向(検知体3の移動方向)に一致させてそれぞれ設けられている。
ところで、カバー6は、本実施の形態では検知体3の一構成部材としているが、それ自体がケース体2の所謂化粧カバーであり、これ自体は移動しない。
検知体3の可動片7は、本実施の形態ではそれ自体が、鉄やニッケル、フェライト等のような磁石に吸着される磁性体部材で造られており、極薄厚で長尺な矩形状プレート7aと、このプレート7aの先端面中央で当該プレート7aに対し垂直をなして下方に折曲された小フランジ7bとで構成され、このプレート7aはケース体2の上記案内溝2aに緩挿される。そして、このプレート7aの後端部寄りのところにコ字状の切欠き溝7aが設けられており、かかる切欠き溝7aがこの可動片7、即ち、検知体3の非磁性部を形成する。また、小フランジ7bには軸棒8の下記溝部8bに挟着される逆U字状溝7bが設けられている。
検知体3の軸棒8は、上述のように細長な円筒状部材であり、この円筒状部材の中央部より先端部寄りのところに、抑制機構5の構成部材を兼ねるラック8aが刻設され、この円筒状部材の後端部外周に上述した溝部8bが設けられている。そして、軸棒8は、この軸棒8の先端部に上記ラック8aの一方端に当接する態様で圧入された上記キャップ10が本体部6a側の貫通孔6dから突出され、また、従体部6b側の貫通孔6dから突出した軸棒8の溝部8bに可動片7の溝7bが挟着される状態にして、カバー6を貫通する態様で配設される。更に、上記スプリング9が、ラック8aの他方端面を一方のスプリング座とし、上記貫通孔6dの、従体部6bの内側面を他方のスプリング座としてカバー6内に配設され、かかるスプリング9は、軸棒8を、上述のように当該軸棒8の先端部(キャップ10が圧入されている部位)がカバー6の貫通孔6dから突出される方向に付勢している(図2参照)。
検知体3の閉塞体4は、上記ケース体2とほぼ同一の幅で、このケース体2よりカバー6の本体部6aに相当する長さ分だけ長尺の樹脂成形部材であり、長寸で薄厚なプレート部4aと、このプレート部4aの上面で当該プレート部4aの両端縁からやや離れた位置にそれぞれ立設された断面略I字状の一対のリブ4bと、このプレート部4aの一方端に当該プレート部4aの長手方向に沿って設けられた断面小円形状のヒンジ片4cとで構成される。そして、この閉塞体4は、当該閉塞体4のヒンジ片4cが上記ケース体2の一方端で案内溝2aの下部に設けられた略C字状溝孔2bに挿入され、かかるヒンジ片4cを軸にしてケース体2に対し揺動可能に配設される。また、この閉塞体4には、このプレート部4aの上面の適宜位置における両リブ4bの間に薄厚の矩形状の磁性体(閉塞体の磁性部)4dが固着されており、これにより、閉塞体4は、当該閉塞体4の磁性体4dにより可動片7、即ち、検知体3に吸着されるようになるが、検知体3の移動によって可動片7の切欠き溝7a、即ち非磁性部が磁性体4dに対峙する位置では、上記吸着が解除されるようになっている。
そして、本隙間閉塞装置1においては、検知体3の移動速度を緩和する抑制機構5が、カバー6の本体部6a及び従体部6b内部に区画された空間6cに配設されている。即ち、抑制機構5は、軸棒8に刻設されたラック8aと、これと噛合するピニオン5aとで構成され、かかるピニオン5aは、軸棒8のラック8aに噛合するように上記空間6cに配設されるとともに、かかる空間内に高粘性流体が充填されて当該ピニオン5aの回転に抵抗力が加えられるようになっている。そして、一対の矩形状フランジが軸棒8の軸方向に突設された蓋体5bは、このピニオン5a上にかぶさってカバー6の上記開口部を塞ぐように上記空間6cに配設され、当該蓋体5bのフランジを挿通するビスによりカバー6に固定される。
次に、本隙間閉塞装置1の動作を図2,3を用いて説明する。尚、図2(A)は、同図(B)のA矢視図である。
引戸Pを戸当り柱Rに当接させて閉じるべく当該引戸Pを移動して、例えば図2に示すような状態にあるときには、検知体3の、キャップ10が圧入されている先端部がスプリング9によって引戸Pの前端面から突出しており、また、閉塞体4は、当該閉塞体4の磁性体4dが検知体3の、本実施の形態では可動片7の後部7aから磁力を受けて検知体3に吸着され、したがって、図2(B)に示すように引戸Pの下端部と下枠Qとの間には隙間が生じている。
しかるに、引戸Pを更に移動させ当該引戸Pを戸当り柱Rに、例えば勢いよく当接させて閉じたときには、図3に示すように、検知体3の軸棒8及び可動片7がスプリング9の付勢力に抗して移動するときに、かかる移動が、ピニオン5aの回転に及ぼす高粘性流体の抵抗力、及び当該ピニオン5aと回転ラック8aとの噛み合いによる抵抗力を受けるので、当該移動の速度は緩和され、突出状態の先端部が検知体3のカバー6内にゆっくり後退するようになる。このような後退に従って、上記可動片7の切欠き溝7a、即ち非磁性部が閉塞体4の磁性体4dと対峙する位置(所定位置)に移動し、閉塞体4は、当該閉塞体に作用する重力が検知体3からの磁力より漸次勝って行く結果、そのヒンジ片4cを軸にしてゆっくり揺動して下枠Q上に垂下して行くので、下枠Q上に垂下するに際して急激に垂下して当該下枠Qに当接することはない。したがって、騒音を発することなく引戸Pの下端部と下枠Qとの間に生ずる隙間を閉塞できる(図3参照)。尚、引戸Pの移動速度が緩和されることから、引戸Pと戸当り柱Rとの間の騒音も解消できる。
本発明の第2の実施の形態に係る開閉体の隙間閉塞装置を図4〜6を参照して説明する。
本隙間閉塞装置20は、上記装置と同様に、引戸(開閉体)P(図5,6参照)を閉じたときに、この引戸Pの下端部と当該引戸の下枠Q(図5,6参照)との間に生ずる隙間を閉塞するためのものであるが、本実施の形態では図4に示すような断面略コ字状の長尺なケース体21を介して引戸Pの下端部に取付けられ(ケース体21は下端部にビス(図示せず)などで取付けられる)、引戸Pを勢いよく閉じても下記閉塞体23による騒音が発しない上記同様の構造に加え、引戸Pを、当該引戸の下枠Qに設けられた係止部材33(図5,6参照)の位置まで閉じれば、これ以降は引戸P自体が自走して自然に閉じられる構造をなしている。
したがって、本隙間閉塞装置20は、引戸Pの下端部に当該下端部の長手方向に移動可能に配設された検知体22と、引戸Pの下端部に検知体22の移動に連動して当該下端部から垂下可能に配設された閉塞体23と、検知体22の移動速度を緩和する抑制機構24とに加えて、引戸の下枠Qに設けられた係止部材33に当接したときに、待機状態にセットされた検知体22の当該セットを解除して検知体22に付勢力を付与し、当該検知体22に連動する引戸Pの、当該引戸Pが閉じられる方向への移動に自走力を与える操作体25を備えている。
ところで、本隙間閉塞装置20においては、上記連動のしかたは、後にも詳述するように、第1操作体25のプレート片32に対し閉塞体23を吸着させるときは当該閉塞体23の磁性部23dを用いて、また、吸着を解除するときは当該磁性部23dをプレート片32と対峙させなくすることで行っている。
本隙間閉塞装置20の構成を図4を参照して説明する。
検知体22は、薄厚で細長な矩形状底板26a及びこの底板26aの一方面上の縁端に沿って立設されたコ字状枠板26bからなる部材で構成され、かかる部材の底板26aには、当該底板26aの略中央で、且つ、上記枠板26bが立設されていない当該底板26aの長辺に近接して略L字状溝(所定形状溝)27が形成されており、かかる溝27のうち底板26aの短辺に並行な横溝27aが、当該底板26aの中央から前横枠板26b側寄りに設けられる一方、底板26aの長辺に並行な縦溝27bが、後横枠板26b付近に達するところまで設けられている。そして、枠板26bの縦枠板26bには、この縦枠板26bの中央から前横枠板26b側寄りで当該縦枠板26bの下部に抑制機構24を構成するラック22aが固着されている。また、枠板26bの前横枠板26bには、この前横枠板26bの中央から縦枠板26b側寄りのところに下記軸棒31が緩挿される小孔26cが設けられている。尚、検知体22は、当該検知体22の前横枠板26bがケース体21の後端面に当接する状態にして、引戸Pの下端部に取付けられる(図5,6参照)。
閉塞体23は、上記ケース体21とほぼ同一の幅及び長さを有する断面略H字状の樹脂成形部材であり、長寸で薄厚なプレート部23aと、このプレート部23aの長手方向に沿う側端面に互いに対向する態様で設けられた一対のフランジ23b,23cとで構成され、両フランジ23b,23cの、L字状に折り曲げられた折曲部23b,23cは、互いに外側を向いていて、これら折曲部23b,23cが、ケース体21の案内溝21aの下部の、当該ケース体21の側面内壁21b,21cに沿ってそれぞれ移動可能に配設されるので、閉塞体23は、ケース体21、即ち引戸Pの下端部に対して垂直方向に移動可能になっている。また、この閉塞体23には、このプレート部23aの上面中央で両フランジ23b,23cの間に薄厚の矩形状の磁性体23dが固着されており、したがって、閉塞体23は、当該閉塞体23の磁性体23dにより下記第1操作体25のプレート片32に吸着されるようになるが、検知体22の移動によってプレート片32が磁性体23dに対峙しなくなる位置では、上記吸着が解除されるようになっている。
次に、本隙間閉塞装置20の操作体25を説明する。
操作体25は、第1操作体28、第2操作体29及びスプリング(弾性部材)30で構成され、このうちの第1操作体28は、矩形状の本体部28aと、この本体部28aの後端面から長手方向(ケース体21の長手方向と一致する方向)を向いて当該本体部28aの上面側に連なるフランジ28bとで構成され、この第1操作体28の長手方向の軸芯C−Cが当該第1操作体28の一方側面側に偏芯している。そして、偏芯した側の側面及びこの側面に連なる上面に開口口を有する本体部28a内部には、所定形状に区画された空間28cが形成され、この空間28cには、後述する抑制機構24のピニオン24a等が配設される。
更に、この第1操作体28には、本体部28aの前端面から突設された細長の軸棒31と、この軸棒31に連結されるプレート片32とが設けられている。このうちの軸棒31は、当該軸棒31の軸芯が上記第1操作体28の軸芯C−Cと一致するようにして上述のように突設され、かかる軸棒31は、第1操作体28の本体部28a及びフランジ28bが検知体22内に配設されたときに、検知体22の小孔26cに当該軸棒31の先端部近傍の外周に設けられた溝部31aが検知体22の外に位置されるように緩挿されるとともに、操作体25のスプリング30が、その一方のスプリング座を検知体22の前横枠板26b内面とし、他方のスプリング座を第1操作体28の本体部28aの前端面として介装される。
ところで、第1操作体28の軸芯C−C上で当該第1操作体28のフランジ28bの端部近傍に、貫通孔28bが設けられている。
また、プレート片32は、本実施の形態ではそれ自体が、鉄やニッケル、フェライト等のような磁石に吸着される磁性材で造られた極薄厚で細長な矩形状部材であり、ケース体21内の上部に当該ケース体21の長手方向に沿って設けられた案内溝21aに緩挿される。そして、このプレート片32の、検知体22の前横枠板26b側の端部中央に、当該プレート片32に対し垂直をなして下方に折曲された小フランジ32aが設けられており、この小フランジ32aには軸棒31の溝部31aに挟着される逆U字状溝32aが設けられている。
操作体25の第2操作体29は、平たい略扇型形状をなす部材であり、この扇型形状の略円弧部に相当するところの略中央に凹溝29aが設けられる一方、当該部材の上面には、この扇型形状の略かなめに相当する付近に小円筒状のピン29bが、また、当該部材の下面には、この扇型形状の略円弧部に相当する近傍でこの扇型形状の一方側端寄りのところに小形の略矩形状突条29cが突設されている。このうちのピン29bは、第1操作体28の貫通孔28bに緩挿され、これにより、第2操作体29は、第1操作体28に対して回動自在に配設される。また、突条29cは、検知体22のL字状溝27に緩挿され当該L字状溝27に沿って摺動可能に配設される。これにより、第2操作体29と検知体22間においてはL字状溝27を介して所定の相対運動が可能になり、とりわけ、突条29cがL字状溝27の縦溝27bを摺動するときには、第2操作体29と検知体22間における相対運動は、第2操作体29から見ると検知体22がケース体21の長手方向に移動する現象として認識される。
また、本実施の形態の抑制機構24は、上記第1の実施の形態の抑制機構5と同様の機構を採用しており、第1操作体28の本体部28a内部に区画された空間28cに配設されるピニオン24aと、これと噛合する上記検知体22のラック22aとで構成され、かかるピニオン24aは、上述のように空間28cに配設されるとき、当該ピニオン24aの回転軸が第1操作体28の軸芯C−C上に配設されるように位置決めされるとともに、上記空間内に充填された高粘性流体によって当該ピニオン24aの回転に抵抗力が加えられるようになっている。そして、一対の矩形状フランジが突設された蓋体24bが、このピニオン24a上にかぶさって第1操作体28の本体部28aの上記開口部を塞ぐように上記空間28cに配設され、当該蓋体24bのフランジを挿通するビスにより本体部28aに固定される。
次に、本隙間閉塞装置20の動作を図5,6を用いて説明する。尚、図5(A),図6(A)は本装置20の平面図、図5(B),図6(B)はその正面図である。
引戸Pを戸当り柱Rに当接させて閉じるべく当該引戸Pを移動して、図5に示すような第2操作体29が係止部材33に当接する直前に至るまでの当該引戸Pの移動位置では、第2操作体29の突条29cが検知体22のL字状溝27のうちの横溝27aに係止され、このためにスプリング30は、検知体22の前横枠板26b内面と第1操作体28の本体部28aの前端面との間で圧縮されて検知体22はセット状態にある。このとき、第2操作体29は、当該第2操作体29の扇型形状の一方側端面が、図5(A)に示すように、検知体22のラック22aの歯先に当接する一方、この扇型形状の円弧部に相当するところの一部が検知体22から突出していて、係止部材33に当接可能なようになっている。また、閉塞体23は、当該閉塞体23の磁性体23dにより第1操作体25のプレート片32に吸着され、したがって、図5(B)に示すように引戸Pの下端部と当該引戸の下枠Qとの間には隙間が生じている。
しかるに、引戸Pを戸当り柱Rに当接させて閉じるべく引戸Pを、図5(B)の矢印方向に更に移動させる(上記セット状態を解除することに相当する)と、まず、第2操作体29の、上述した検知体22から突出している部分が、引戸の下枠Qに設けられた係止部材33に当接する。かかる当接により、第2操作体29は当該第2操作体29のピン29bを軸として回転し、かかる回転の開始とほぼ同時に第2操作体29の凹溝29aに係止部材33が嵌り込む一方、第2操作体29の突条29cが検知体22の横溝27aから離脱して当該検知体22の縦溝27bに移動するために圧縮状態のスプリング30が伸張する。しかるに、第2操作体29の凹溝29aに係止部材33が嵌り込み第2操作体29は係止部材33の位置で停留する(したがって、第1操作体28も当該位置で停留する)ために、上記スプリング30の伸張により、突条29cが縦溝27bに沿う態様で相対移動することに伴って検知体22が図5(B)中の矢印方向に移動し、これに伴って引戸Pも同方向に移動する。そして、かかる引戸Pの移動は、外観上、引戸P自体が自走して自然に閉じる、という作用効果を実現できるので、使用者の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、上述した実施の形態と同様な抑制機構24が備えられているので、突条29cの、縦溝27bに沿う相対移動、即ち検知体22の上記矢印方向への移動が、ピニオン24aの回転に及ぼす高粘性流体の抵抗力、及び当該ピニオン24aとラック22aとの噛み合いによる抵抗力を受けるので、当該移動の速度は緩和され、引戸Pがゆっくり閉じられるようにできる。そして、このような移動に伴い、第1操作体28のプレート片32が閉塞体23の磁性体23dに漸次対峙しなくなるに従って上記吸着が解除され、閉塞体23に及ぼす上記吸着力が漸次減少する下で、当該閉塞体23は、そのフランジ23b,23cの折曲部23b,23cが、ケース体21の側面内壁21b,21cに沿ってゆっくり下降移動し、当該内壁21b,21cの最下端に設けられたフック部にそれぞれ掛止されるので、引戸の下枠Q上に垂下する際して急激に垂下することはなく、したがって、騒音を発することなく引戸Pの下端部と引戸の下枠Qとの間に生ずる隙間を閉塞できる(図6(B)参照)。尚、引戸Pの移動速度が緩和されることから、引戸Pと戸当り柱Rとの間の騒音も解消できることはもちろんである。
ところで、引戸P自体が自走して自然に閉じる方法としては、本実施の形態以外に、例えば上枠に案内部材(レール)を斜めに傾ける方法や、ぜんまいバネによる方法、グラビティヒンジを用いる方法などがある。
本発明の隙間閉塞装置は、たとえ開閉体を勢いよく閉じても騒音を発しない利点があり、また、開閉体自体が自走力して自然に閉じられる構造としているため閉め忘れが防止できるとともに、開閉体の下端部と当該開閉体の下枠或いは床面との間、及び/又は開閉体の上端部と当該開閉体の上枠との間に隙間が生ずることがない利点があるなど使用者に不快感を与えず、使用者の利便性を考慮した商品価値の高いものと言える。
第1の実施の形態に係る隙間閉塞装置の分解斜視図である。 図1の装置の動作説明図である。 図1の装置の動作説明図である。 第2の実施の形態に係る隙間閉塞装置の分解斜視図である。 図4の装置の動作説明図である。 図4の装置の動作説明図である。 従来装置の構造図である。
1,20 隙間閉塞装置
2 扉
3,22 検知体
4,23 閉塞体
5,24 抑制機構
5a,24a ピニオン
8a,22a ラック
25 操作体
27 L字状溝
27a 横溝
27b 縦溝
28 第1操作体
29 第2操作体
29a 凹溝
29c 突条
30 スプリング(弾性部材)
P 引戸(開閉体)
Q 引戸(開閉体)の下枠
R 戸当り柱

Claims (1)

  1. 開閉体を閉じたときにこの開閉体の下端部及び/又は上端部に生ずる隙間を閉塞するための開閉体の隙間閉塞装置において、前記開閉体の下端部及び/又は上端部に当該下端部及び/又は上端部の長手方向に移動可能に配設された検知体と、前記開閉体の下端部及び/又は上端部に前記検知体の移動に連動して当該下端部から垂下可能に及び/又は上端部から起立可能に配設された閉塞体と、前記開閉体の下枠或いは床面及び/又は開閉体の上枠に設けられた係止部材に当接したときに、待機状態にセットされた前記検知体の当該セットを解除して前記検知体に付勢力を付与し、当該検知体の移動及び前記開閉体の、当該開閉体が閉じられる方向への移動に自走力を与える操作体とを備え、前記操作体は、第1操作体、第2操作体及び弾性部材で構成され、前記検知体を待機状態にセットするために当該検知体と第1操作体との間に前記弾性部材を介装し、前記第1操作体に当該第1操作体に対して回動自在に前記第2操作体を配設し、該第2操作体には前記係止部材に係合する凹溝を形成するとともに、前記検知体に設けられた所定形状溝に係合する突条を形成し、前記検知体の移動が、前記弾性部材からの付勢力を受けて前記突条が前記所定形状溝のうちの前記長手方向の溝部に沿う態様で相対移動することに伴って可能になることを特徴とする開閉体の隙間閉塞装置。
JP2009239061A 2009-10-16 2009-10-16 開閉体の隙間閉塞装置 Expired - Lifetime JP4842360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239061A JP4842360B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 開閉体の隙間閉塞装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239061A JP4842360B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 開閉体の隙間閉塞装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004043735A Division JP4448711B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 開閉体の隙間閉塞装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010037939A JP2010037939A (ja) 2010-02-18
JP4842360B2 true JP4842360B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=42010761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009239061A Expired - Lifetime JP4842360B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 開閉体の隙間閉塞装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4842360B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104453652A (zh) * 2014-10-23 2015-03-25 南安市丰州高捷摩托车节能实用科技产品销售中心 一种永磁控制伸缩的门板

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1193541A (ja) * 1997-09-24 1999-04-06 Shibutani:Kk 引き戸のシール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010037939A (ja) 2010-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008156851A (ja) 引戸クローザー
JP2005023615A (ja) 引戸の戸閉装置
KR101011262B1 (ko) 작동실용성을 갖는 슬라이딩식 사물함 잠금구조
JP4842360B2 (ja) 開閉体の隙間閉塞装置
JPH11264270A (ja) 引戸の構造及び引戸閉塞装置
KR102023481B1 (ko) 창호의 가변식 스토퍼
JP4448711B2 (ja) 開閉体の隙間閉塞装置
KR101810480B1 (ko) 푸시풀 도어락용 래치볼트
JP2010510410A (ja) ドア錠装置
JP5032098B2 (ja) 引戸の障子開放装置
JP2021025312A (ja) アウトセット引戸装置
JP6228815B2 (ja) 戸当り
JP7114063B2 (ja) シャッター
JP2665321B2 (ja) ドアのラッチ装置
JP5329146B2 (ja) 戸当り
JP5385238B2 (ja) 建具
JP3299518B2 (ja) 引き戸用ストッパ装置
JP2002168060A (ja) 折れ戸式防火扉
JP3598160B2 (ja) ウィング付き収納ボックスのオートロック装置
JP2005220564A (ja) ロック機構付きステー装置
JPH0312193B2 (ja)
JP2010133180A (ja) ドアクローザー
JP2005248695A (ja) 開閉体の隙間閉塞装置
JP5260137B2 (ja) 戸当たり
JP5426466B2 (ja) 戸当り

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4842360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250