JP4067940B2 - 吊戸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吊戸に関し、特に、レールを薄く形成して外観を向上させるとともに、天井へのレールの取付作業を簡単に行うことができる吊戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、吊戸は、左右1対のガイドローラを突出して設けた吊垂装置を吊戸の上部に取り付け、この吊垂装置のガイドローラを天井側に埋め込むようにして取り付けたチャンネル状のガイドレール内に挿入支持して、吊戸をガイドレールに沿って移動可能に吊垂支持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の吊戸は、ガイドレール内にガイドローラを収容する必要からその厚みが大きくなり、このため、天井側に埋め込むようにして取り付ける必要があり、取付作業が厄介になる上に、施工コストがかさむという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の吊戸が有する問題点に鑑み、レールを薄く形成して外観を向上させるとともに、天井へのレールの取付作業を簡単に行うことができる吊戸を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の吊戸は、吊戸において、前記扉の上部に、レール側に付勢されてレールの凹溝と嵌合し、かつ、戸車がレールから離れて扉が落下した場合でも、前記付勢力によりレールの凹溝内に突出して、該凹溝との嵌合を保持することによって、扉の転倒を防止するガイド部材を配設したことを特徴とする。
【0006】
この吊戸は、天井側に設けたレールを磁性体により形成するとともに、該レールに吸着する磁力を備えた戸車を扉の上部に配設し、該戸車とレールとの吸着力により扉を吊り下げることから、レールを薄く形成して外観を向上させるとともに、天井へのレールの取付作業を簡単に行うことが可能となる。
【0007】
そして、前記扉の上部に、レール側に付勢されてレールの凹溝と嵌合し、かつ、戸車がレールから離れて扉が落下した場合でも、前記付勢力によりレールの凹溝内に突出して、該凹溝との嵌合を保持することによって、扉の転倒を防止するガイド部材を配設することにより、衝撃等により戸車がレールから離れて落ちた場合でもガイド部材がレールとの嵌合を保持することによって、扉の転倒を防止することができる。
【0008】
また、レールを、非磁性体からなるベースの蟻溝に帯鋼を挿入して形成することができる。
【0009】
これにより、レールを低コストで製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吊戸の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図2に、本発明の吊戸の一実施例を示す。
【0012】
この吊戸は、天井に設けたレール1に沿って扉2を移動可能に吊り下げるもので、前記レール1を磁性体により形成するとともに、該レール1に吸着する磁力を備えた戸車3を扉2の上部に配設し、該戸車3とレール1との吸着力により扉2を吊り下げるようにしている。
【0013】
また、この吊戸は、前記扉2の上部に、レール1に付勢されて嵌合する1個以上(本実施例においては2個)のガイド部材4を配設している。
このガイド部材4は、戸車3がレール1から離れて落ちた場合に、前記付勢力によりレール1側に突出して、レール1との嵌合を保持することにより扉2の転倒を防止することができる。
このガイド部材4は、例えば、図3に示すように、筒状のケース41にピン42を内挿して、該ピン42をコイルばね43で付勢することにより形成することができる。
【0014】
扉2は、床から天井までの高さよりやや小さめに形成されており、戸車3を介してレール1に吊られた状態では、その底部が床面から浮上している。
扉2の底部にはレール1と同方向となるガイド溝21が形成されており、該ガイド溝21には、床面に突設された下部ガイド部材5が摺動可能に嵌合する。
【0015】
レール1は、図4に示すように、本実施例では、押し出し成形等によって製造したアルミニウム等の非磁性体からなるベース11の蟻溝12に帯鋼13を挿入することにより、磁性体の帯鋼13を走行面とする下向き開口の凹溝14により形成されている。
このレール1は、例えば、ベース11を介してビス15等により天井の芯材に固定される。
【0016】
戸車3は、図5(a)〜(d)に示すように、本実施例では、車輪の中央に鉄製のヨーク31を備えたものからなり、ヨーク31の両側に配設された永久磁石32により、磁性体のヨーク31に磁力を付与している。
ヨーク31は、この磁力によってレール1の走行面に吸着するとともに、レール1の凹溝14に嵌合することにより、該レール1に沿って真っ直ぐに転動することができる。
【0017】
戸車3とレール1の形状は、相互に嵌合することが走行上有利であり、例えば、図5(e)〜(h)に示すように、ヨーク31と凹溝14を片側に寄せたものを採用することができる。
【0018】
かくして、本実施例の吊戸は、天井側に設けたレール1を磁性体により形成するとともに、該レール1に吸着する磁力を備えた戸車3を扉2の上部に配設し、該戸車3とレール1との吸着力により扉2を吊り下げることから、レール1を薄く形成して外観を向上させるとともに、天井へのレール1の取付作業を簡単に行うことが可能となる。
そして、前記扉2の上部に、レール1に付勢されて嵌合するガイド部材を配設することにより、衝撃等により戸車3がレール1から離れて落ちた場合でも、このガイド部材がレール1との嵌合を保持することによって、扉2の転倒を防止することができる。
【0019】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の吊戸の構成は、この実施例の記載に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することが可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明の吊戸によれば、天井側に設けたレールを磁性体により形成するとともに、該レールに吸着する磁力を備えた戸車を扉の上部に配設し、該戸車とレールとの吸着力により扉を吊り下げることから、レールを薄く形成して外観を向上させるとともに、天井へレールを直接取り付けることが可能となり、取付作業を簡単に行うことができるとともに、施工コストを低廉にできる。
【0021】
そして、前記扉の上部に、レール側に付勢されてレールの凹溝と嵌合し、かつ、戸車がレールから離れて扉が落下した場合でも、前記付勢力によりレールの凹溝内に突出して、該凹溝との嵌合を保持することによって、扉の転倒を防止するガイド部材を配設することにより、衝撃等により戸車がレールから離れて落ちた場合でもガイド部材がレールとの嵌合を保持することによって、扉の転倒を防止することができる。
【0022】
また、レールを、非磁性体からなるベースの蟻溝に帯鋼を挿入して形成することにより、レールを低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の吊戸の一実施例を示し、(a)は扉を取り外した断面図、(b)は扉を取り付けた断面図、(c)は同正面図、(d)は扉の側面図である。
【図2】 同実施例の扉を示し、(a)は戸車とガイド部材を取り付ける前の正面図、(b)は戸車とガイド部材を取り付けた透視図、(c)は同正面図である。
【図3】 ガイド部材を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図4】 レールを示し、(a)はベースの断面図、(b)はベースに帯鋼を挿入した断面図、(c)は取付状態を示す断面図、(d)は分解斜視図、(e)は斜視図である。
【図5】 戸車とレールを示し、(a)はレールの断面図、(b)はレールと戸車の側面図、(c)は戸車の側面図、(d)は戸車の正面図、(e)は他のレールの断面図、(f)は同レールと他の戸車の側面図、(g)は同戸車の側面図、(h)は同戸車の正面図ある。
【図6】 戸車の他の例を示し、(a)は平面透視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)側面図である。
【符号の説明】
1 レール
11 ベース
12 蟻溝
13 帯鋼
14 凹溝
15 ビス
2 扉
21 ガイド溝
3 戸車
31 ヨーク
32 永久磁石
4 ガイド部材
41 ケース
42 ピン
43 コイルばね
5 下部ガイド部材

Claims (2)

  1. 天井側に設けたレールに沿って扉を移動可能に吊り下げた吊戸において、前記レールを磁性体により形成するとともに、該レールに吸着する磁力を備えた戸車を扉の上部に配設し、該戸車とレールとの吸着力により扉を吊り下げるようにした吊戸において、前記扉の上部に、レール側に付勢されてレールの凹溝と嵌合し、かつ、戸車がレールから離れて扉が落下した場合でも、前記付勢力によりレールの凹溝内に突出して、該凹溝との嵌合を保持することによって、扉の転倒を防止するガイド部材を配設したことを特徴とする吊戸。
  2. レールを、非磁性体からなるベースの蟻溝に帯鋼を挿入して形成したことを特徴とする請求項1記載の吊戸。
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