JP4475667B2 - 振止め構造を備えている吊戸 - Google Patents

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本発明は、戸パネルの下面に装着される振止めレールと、床面に埋設されるガイドユニットとを備えていて、ガイドユニットの規制体が振止めレールと係合することで、戸パネルがこれの厚み方向へ横振れするのを規制する振止め構造を備えている吊戸に関する。
この種の振止め構造におけるガイドユニットは、床面に埋設されるケースと、このケースに出没自在に案内支持される規制体とを備えており、規制体の上端に設けた磁石と、振止めレールの内面両側端に配置した鉄板との吸着作用によって、規制体をこれが振止めレールと係合する作動姿勢と、ケース内に収容される待機姿勢とに切り換える形態を採っている(特許文献1)。規制体を二重筒構造にして、床面に埋設されるケースの上下寸法を小さくしたガイドユニットも存在する(特許文献2)。
特許第2754270号公報(第3頁5欄下段、第10図) 特開2005−2770号公報(段落番号0016、図2)
特許文献1の振止め構造によれば、戸パネルを開放した状態において、規制体がケース内に退入するので、例えば床面に振止めレールが埋設してある場合とは異なり、ガイドユニットが例えば車椅子の進行の邪魔にならない。
しかし、規制体の上端に設けた磁石と、振止めレールの上壁に設けた鉄板との吸着作用のみで規制体を作動姿勢に維持する形式であるため、戸パネルを閉じ操作するとき、規制体の振止めレール内への誘い込みに失敗することがある。あるいは開閉途中に規制体が振止めレールから外れると、戸パネルを開放位置まで戻して、もう一度閉じ操作しない限り、規制体を振止めレールに係合できないことがある。待機状態における規制体の磁石と鉄板との上下間隔が大きいため、規制体側の磁石の磁力のみでは、規制体を吸着上昇させることができないのが原因である。
特許文献1の振止め構造では、規制体の振止めレールへの誘い込みと、待機姿勢への復帰を確実にするために、振止めレールの一側端に規制体の磁石とは極性が異なる磁石と、極性が同じ磁石を隣接して配置しているが、それでも規制体の誘い込みに失敗することがある。吊戸の戸パネルはランナを介して吊り下げ支持されていてパネル厚み方向へ振れやすいうえ、戸パネルに加えられる操作力が必ずしも戸パネルの面壁と平行ではなく、戸パネルに厚み方向の外力が少なからず作用して、戸パネル側の磁石が前後にずれるからである。振止めレールに一対の磁石を設ける分だけ振止め構造のコストが嵩む不利もある。
戸パネルを移行案内するガイドレールと床面とは平行になっていることが好ましいが、実際にはガイドレールと床面の片方、最悪の場合には両方ともが僅かに傾斜していたり、あるいは両者の上下間隔がガイドユニットの埋設位置ごとに異なっていることがあり、このような寸法のばらつきも規制体の誘い込みに失敗する要因になっている。因みに、規制体の吸着上昇動作を確実化するには、戸パネルと床面との最小間隔を可能な限り小さくして、寸法のばらつきを吸収する必要があるが、最小間隔が小さくなるほど振止め構造の設計の自由度に制約を受ける。
本発明者は、上記のような規制体の誘い込み動作を確実化するために、図18および図19に示す振止め構造を検討した。そこでは、戸パネル60の下端に装着される振止めレール61が、ハット形断面の鉄板製のレール本体62と、そのレール溝63の内面に積層ないしコーティングした樹脂層64とを含み、レール溝63を挟む戸パネル60の下端面に第1吸着壁65を露出させるようにした。さらに、戸パネル60の一側端の下面に、第1吸着壁65と同様の第2吸着壁66を露出させ、第2吸着壁66とレール溝63の溝上壁とを、登り傾斜する案内壁67で連続させた。つまり、規制体70に設けた磁石71と、両吸着壁65・66との上下間隔を小さくして、規制体70の誘い込み動作を確実化できるようにした。
上記のように戸パネル1の下面前後に第1吸着壁65が露出していると、規制体70が振止めレール61から外れた場合にも、戸パネル1を正規の開閉位置へ戻し操作することにより、磁石71を第1吸着壁65に吸着させ、さらにレール溝63へ戻すことができる。また、戸パネル60を閉じ操作するとき、上方を通過する第2吸着壁66に規制体70の磁石71を吸着させ、案内壁67を介してレール溝63の溝上壁へと磁石71を移行させることができる。しかし、不陸に伴う寸法のばらつきがあると、依然として規制体70の誘い込みに失敗するおそれがある。
本発明の目的は、床面側に設けたピン状の規制体で振れ止めを行う従来の振止め構造に比べて、磁石と磁性金属板との吸着作用による規制体の誘い込み動作を確実化して、戸パネルを常に確実に振止め保持できる振止め構造を備えている吊戸を提供することにある。本発明の目的は、不陸などに伴う寸法のばらつきがある場合でも、振止めレールと床面との上下間隔を常に一定にでき、したがって規制体を振止めレールに対して適正に係合させて、戸パネルを確実に振止めできるうえ、規制体が振止めレールから分離した場合でも、規制体と振止めレールとを簡単に再係合できる振止め構造を備えている吊戸を提供することにある。
本発明の目的は、規制体の磁石と、振止めレール側の吸着面との上下間隔を極力小さくでき、その分だけ規制体の吸着上昇距離を小さくして、磁石と振止めレールとの衝突音を極力小さくできる振止め構造を備えている吊戸を提供することにある。本発明の目的は、戸パネルの幅寸法が大小に異なる場合にも支障なく適用できて、汎用性に優れた振止め構造を備えている吊戸を提供することにある。
本発明の振止め構造は、戸パネル2がランナ3を介して吊り下げ支持してある吊戸を適用対象とする。その振止め構造は、戸パネル2の下面側に配した下凸状の振止めレール6と、床面F側に設けたガイドユニット9とを備えている。振止めレール6には、これの下周面に沿って磁性金属板13を配置する。ガイドユニット9は、床面Fに埋設固定したケース31と、このケース31に上下出没自在に案内支持される規制体32と、磁性金属板13に吸着する磁石34とを含む。規制体32の上面には、振止めレール6と係合するガイド溝33が凹み形成されていて、ガイド溝33の内部に前記磁石34が配置されている。以て、規制体32の上面を振止めレール6が通過するとき、磁石34と磁性金属板13との磁気吸着作用により、振止めレール6とガイド溝33とが係合して戸パネル2を振れ止め状に保持できる。戸パネル2の下部に、戸パネル2の開閉移動に同行して床面F上を転動する複数個のランナ7を配置する。振止めレール6は前記ランナ7で支持して、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を一定に保持できるようにする。
本発明の別の振止め構造は、戸パネル2がランナ3を介して吊り下げ支持してある吊戸を適用対象とする。振止め構造は、戸パネル2の下面側に配した下凸状の振止めレール6と、床面F側に設けたガイドユニット9とを備えている。振止めレール6の下周面に沿って磁性金属板13を配置する。ガイドユニット9は、床面Fに埋設固定したケース31と、このケース31に嵌め込み装着される内ケース90と、内ケース90で上下出没自在に案内支持される規制体32と、規制体32の内部に配置される磁石34とを含む。規制体32の上面には、振止めレール6と係合するガイド溝33が凹み形成してある。以て、規制体32の上面を振止めレール6が通過するとき、磁石34と磁性金属板13との磁気吸着作用により、振止めレール6とガイド溝33とが係合して戸パネル2を振れ止め保持できるようにする。戸パネル2の下部に、戸パネル2の開閉移動に同行して床面F上を転動する複数個のランナ7を配置する。ランナ7は戸パネル2で上下動自在に支持する。振止めレール6を前記ランナ7で支持して、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を一定に保持できるようにする。
前記ケース31の内面と内ケース90との間に、ガイド溝33の溝中心線位置を前後方向へ変更調整する前後調整機構を設ける。前後調整機構は、ケース31の内面に形成される連続波型の外係合リブ36と、外係合リブ36に対応して内ケース90の周面に形成される連続波型の内係合リブ46とで構成する。
内ケース90の上端に、ガイド溝33を間に挟む状態で受壁40を張り出し形成する。
本発明においては、戸パネル2の下面側に配した下凸状の振止めレール6と、床面F側に設けたガイドユニット9とを振止め要素にしている。具体的には、振止めレール6の下周面に沿って磁性金属板13を配置した。また、床面Fに埋設固定されるケース31と、このケース31で上下出没自在に案内支持される規制体32と、磁性金属板13に吸着する磁石34などでガイドユニット9を構成した。そのうえで、規制体32の上面に凹み形成したガイド溝33の内部に磁石34を配置して、振止めレール6が規制体32の上面を通過するとき、磁石34と磁性金属板13との磁気吸着作用によって、振止めレール6とガイド溝33とが係合して戸パネル2を振れ止め状に保持できるようにした。
このように、下凸状の振止めレール6に規制体32のガイド溝33を係合させて、戸パネル2を振れ止め状に保持すれば、振止めレール6側の磁性金属板13と、ガイド溝33内の磁石34との対向間隔を充分に小さくできるので、ピン状の規制体で振れ止めを行う従来形式に比べて、規制体32の作動姿勢への姿勢変更を確実化しながら、規制体32と振止めレール6とが充分に係合する状態で戸パネル2を振れ止め状に保持できる。磁石34と振止めレール6との上下間隔が小さい分だけ、規制体32の吸着上昇距離が小さくなり、磁石34と振止めレール6との衝突音を極力小さくできる利点もある。
戸パネル2の下部に、戸パネル2の開閉移動に同行して床面F上を転動する複数個のランナ7を配置し、これらのランナ7で振止めレール6を支持する振止め構造によれば、ランナ7が転動しながら上下に変位することで床面Fの不陸を吸収し、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を一定に保持できる。したがって、磁性金属板13と、ガイド溝33内の磁石34とを確実に吸着させて、規制体32を振止めレール6に対して常に適正に係合させて戸パネル2を確実に振れ止めできる。既存の建物に振止め構造を追加するような場合でも、床面Fの凹凸や傾斜を吸収して、規制体32が振止めレール6に対して常に適正に係合する。
床面Fと対向する下凸状の振止めレール6が、床面F上を転動するランナ7で支持されていると、振止めレール6が規制体32のガイド溝33から抜け外れるようなことがあっても、戸パネル2を適正な吊り下げ姿勢に戻すだけで、磁性金属板13と磁石34とを上下に正対させて吸着させることができ、規制体32と振止めレール6とを簡単に再係合できて、使い勝手に優れた振止め構造が得られる。さらに、ランナ3と戸パネル2との間で行われる上下調整の結果によって、戸パネル2と床面Fとの上下間隔が大小に変化する場合でも、振止めレール6およびランナ7が戸パネル2に対して上下変位することで、戸パネル2と床面Fとの上下間隔の違いを吸収して、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を一定に保持できる。
ケース31と規制体32とを、互いに係合する接合体35・39で接合し、両接合体35・39の接合面間に前後調整機構を設けた振止め構造によれば、例えば規制体32のケース31に対する接合位置を変更するだけで、ガイド溝33の溝中心線位置を前後方向へ変更調整できるので、ケース31の埋設位置にばらつきがあるような場合でも、ガイド溝33の溝中心線位置を適正化して、振止めレール6を規制体32のガイド溝33で適正に移行案内できる。
規制体32の上端にガイド溝33を間に挟む受壁40が張り出し形成されていると、規制体32のガイド溝33から抜け外れた振止めレール6の下面を受壁40で受け止め保持できるので、単に戸パネル2を適正な吊り下げ位置へ戻すだけで、振止めレール6をガイド溝33と正対させて、磁性金属板13とガイド溝33内の磁石34とを、確実に再吸着させることができる。振止めレール6が受壁40を乗り越えてしまった場合でも、同様に戸パネル2を適正な吊り下げ位置へ戻して、振止めレール6の下面を受壁40の上面に乗せて、適正な吊り下げ姿勢に戻すことにより、磁性金属板13と磁石34とを確実に再吸着させることができる。
戸パネル2の下部に基枠5を配置し、その内部に振止めレール6およびランナ7を収容する振止め構造によれば、基枠5、振止めレール6、ランナ7および基枠5を締結固定するための締結ピース8などを、1個のユニット部品として取り扱えるので、戸パネル2に対する振止め構造の組み付けの手間を著しく省いて、施工の手間を軽減できる。締結ピース8に設けたガイド片27でランナ7を上下動可能に案内支持すれば、例えば別途設けたガイド構造でランナ7を案内支持する形式に比べて、構造が簡素化し、その分だけ振止め構造の製造に要するコストを削減できる。戸パネル2の幅寸法が大小に異なる場合にも、基枠5および振止めレール6の切断寸法を変更するだけで対応できるので、振止め構造の汎用性が向上する。
ランナ7を構成するローラ17の少なくとも転動面が、床面Fの形成材料より軟らかい素材で形成されていると、ランナ7の走行で床面Fが疵付いたり、あるいは走行痕が付いたりするのを解消して、長期にわたって床面Fの表面状態を良好な状態に維持できる。
戸パネル2の下面に設けた基枠5の内部に振止めレール6を上下動可能に支持し、戸パネル2と振止めレール6との間に高さ調整機構を設けた振止め構造によれば、床面Fが適正に仕上げてある建物など、床面Fの不陸を考慮する必要がない場合に適用することで、振止め構造の全体構造を簡素化してその分だけ低コスト化できる。さらに、振止めレール6の上下高さを高さ調整機構で調整して、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を適正化できるので、規制体32と振止めレール6とが確実に係合する。
本発明の別の振止め構造は、その基本構造を先の振止め構造と同じにしたうえで、床面Fに埋設されるケース31と、ケース31に嵌め込み装着される内ケース90と、内ケース90で上下出没自在に案内支持される規制体32と、規制体32の内部に配置される磁石34などでガイドユニット9を構成するので、先の振止め構造と同様に、振止めレール6側の磁性金属板13と、ガイド溝33内の磁石34との対向間隔を充分に小さくして、規制体32の作動姿勢への姿勢変更を確実化でき、規制体32と振止めレール6とが充分に係合する状態で戸パネル2を振止めできる。磁石34と振止めレール6との上下間隔が小さい分だけ、規制体32の吸着上昇距離が小さくなり、磁石34と振止めレール6との衝突音を極力小さくできる利点もある。さらに、ケース31とは別に設けた内ケース90で規制体32を上下動自在に支持するので、規制体32をケース31で直接支持する場合に比べて規制体32を小形化でき、規制体32の吸着上昇動作をさらに確実なものとすることができる。
戸パネル2の下部に床面F上を転動するランナ7を配置し、これらのランナ7を上下動自在に支持したうえで、振止めレール6をランナ7で支持すると、ランナ7が転動しながら上下に変位することで床面Fの不陸を吸収し、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を常に一定に保持できる。したがって、磁性金属板13と、ガイド溝33内の磁石34とを確実に吸着させて、戸パネル2を確実に振れ止めできる。既存の建物に振止め構造を追加するような場合でも、ランナ7が上下動することで床面Fの凹凸や傾斜を吸収できるので、規制体32を振止めレール6に対して常に適正に係合させることができる。
床面F上を転動するランナ7で振止めレール6を支持すると、振止めレール6が規制体32のガイド溝33から抜け外れるようなことがあっても、戸パネル2を適正な吊り下げ姿勢に戻すだけで、磁性金属板13と磁石34とを上下に正対させて、規制体32と振止めレール6とを簡単に再係合できる。さらに、ランナ3と戸パネル2との間で行われる上下調整の結果によって、戸パネル2と床面Fとの上下間隔が大小に変化する場合でも、振止めレール6およびランナ7が戸パネル2に対して上下変位することで、戸パネル2と床面Fとの上下間隔の違いを吸収して、振止めレール6と床面Fとの上下間隔を一定に保持できる。
ケース31の内面と内ケース90との間に、ガイド溝33の溝中心線位置を前後方向へ変更調整する前後調整機構を設けた振止め構造によれば、内ケース90のケース31に対する係合位置を変更するだけで、ガイド溝33の溝中心線位置を前後方向へ変更調整できるので、ケース31の埋設位置にばらつきがあるような場合でも、ガイド溝33の溝中心線位置を適正化して、振止めレール6を規制体32のガイド溝33で適正に移行案内できる。
受壁40が規制体32と共に上下する場合には、受壁40の下面とケース31の上面開口との間に挟み込まれた塵埃によって、規制体32が動作不良に陥るおそれがあるが、受壁40が内ケース90に設けてあると、塵埃が受壁4とケース31との間に挟み込まれるのを一掃して、規制体32の出没動作の信頼性を向上できる。
図1ないし図10は本発明に係る振止め構造の実施例を示す。図2および図3において符号1は開口部分の上枠に沿って固定したガイドレール、2はガイドレール1に沿って引き違い開閉される戸パネル、3は戸パネル2の上部両側に装着されてガイドレール1で移行案内される吊車型のランナである。符号4はランナ3の閉じ限界を規定するストッパーである。この実施例では、図2に示すように開口面を2枚の戸パネル2で開閉する場合を示す。
左右の戸パネル2は、図2に示す全開放位置と、両戸パネル2の側端どうしが当接する閉じ位置との間を開閉移動できる。開閉時に戸パネル2が厚み方向へ揺れ動くのを規制するために、戸パネル2と床面Fとの間に振止め構造を設けてある。
その振止め構造は、戸パネル2の下面に固定される基枠5と、基枠5の内部に配置される振止めレール6と、振止めレール6の両端を支持した状態で床面F上を転動する一対のランナ7と、基枠5の両端を戸パネル2に締結固定するために設けた締結ピース8と、床面側に設けたガイドユニット9とを有する。ガイドユニット9は、各戸パネル2ごとに4個ずつ埋設してあり、そのうちの3個が、閉じ状態の戸パネル2の振れを協同して規制している。
基枠5は下向きに開口する断面コ字状のアルミニウム形材からなり、その全体が戸パネル2の下面に形成した装着溝11に嵌め込まれている(図1参照)。振止めレール6は、断面逆凸字状のプラスチック条材からなり、その下面側に設けたレール突起12の下面に沿って帯状の鉄板(磁性金属板)13を埋設してある。
鉄板13の下表面は、振止めレール6を形成するプラスチック材で覆われている。レール突起12より上側の幅広部分の上下には、四角形状の装着穴14と、円形の連結穴15とが、振止めレール6の長手方向の全長にわたって貫通状に形成してある。これら両穴14・15は減肉用の穴を兼ねていて、振止めレール6の重量軽減に役立っている。
図4および図5においてランナ7は、ローラ17と、ローラ17を回転自在に軸支するローラ軸18と、ローラ軸18を固定支持するランナ台19とを含む。
ローラ17は、プラスチック成形品からなるローラ本体17aと、ローラ本体17aの周面に装着固定されるリング状のタイヤ17bとで構成する。ローラ17が転動するとき床面Fに走行疵や走行痕が付くのを避けるために、タイヤ17bは木質の床面Fより柔らかな素材、例えばゴム、エラストマー、発泡プラスチック材、人工皮革などで形成する。なお、ローラ17の前後厚み寸法は、後述する規制体32のガイド溝33の溝幅寸法より僅かに小さく設定した。
ランナ台19は、左右方向に長い四角形状のプラスチックブロックからなり、その一側寄りの内部に、ローラ17を収容する区室と、上下方向のスライド溝20とが形成され、他方のブロック側面の上下に、連結突起21と円形の連結穴22とが形成してある。連結穴22側のランナ台19の下面には、振止めレール6のレール突起12と同幅のガイド突起19aが突設されている。
連結突起21を振止めレール6の装着穴14に差し込み係合し、振止めレール6の連結穴15とランナ台19に形成した連結穴22とを、両穴15・22に係合した金属管材23で連結することにより、左右のランナ台19と振止めレール6とを一体化することができる。この状態では、レール突起12とガイド突起19aとが左右方向に連続している(図4参照)。
締結ピース8は、上下に長い四角柱状の締結軸25を備えたプラスチック成形品であり、その一側面の上下にレール受26と断面凸字状のガイド片27とが一体に突設されている。締結軸25にはビス穴を上下貫通状に形成する。
ランナ台19と振止めレール6とを一体化したのち、ガイド片27をランナ台19のスライド溝20に下面側から差し込み係合し、レール受26を基枠5の上部溝に側方から差し込み係合することにより、基枠5、振止めレール6、ランナ7および締結ピース8を1個にまとめてユニット部品化する。
仮組みされた部品ユニットは戸パネル2の装着溝11に嵌め込んだのち、締結軸25のビス穴に挿通したビス28をねじ込むことにより、基枠5を戸パネル2に固定できる。この状態の振止めレール6およびランナ7は、ガイド片27に案内されて上下スライドできる。スライド溝20の上端は壁で塞がれているので、ランナ7および振止めレール6が基枠5から抜け出ることはない。
図6においてガイドユニット9は、床面Fに埋設固定されるケース31と、ケース31に上下出没自在に案内支持される規制体32と、規制体32の上面に凹み形成したガイド溝33に配置される磁石34などで構成されている。
ケース31は上向きに開口する丸筒状のプラスチック成形品であり、その内底に規制体32を係合装着するためのガイド突起(接合体)35が突設されている。ケース31の筒周面の上下には、鋸刃状の抜止リブを周回状に形成してあり、筒開口の周囲に薄いフランジが張り出し形成されている。ガイド突起35は横長四角形状に形成してあり、対向する短辺のそれぞれに断面ねじ山形の内係合リブ36を上下方向に形成してある。その機能は後述する。
図6および図9において規制体32は、断面小判形の連結筒(接合体)39を備えたプラスチック成形品であり、その上部にガイド溝33が凹み形成され、ガイド溝33の上開口の前後に扇形の受壁40がフランジ状に張り出し形成されている。
連結筒39の内部には、下向きに開口する断面四角形状の連結穴41と、磁石34用の装着凹部とを形成してあって、筒壁の前後周面に上下方向のスライド溝42が左右一対ずつ形成してある。スライド溝42の下端には一対の抜止片43を対向状に突設してある(図6参照)。
規制体32を上面から見たとき、ガイド溝33の両側端に臨む受壁40の対向面は、ガイド溝33へ向かってハ字状に形成されている(図8参照)。この傾斜する壁部分はローラ17を導入案内するための誘導壁45になっている。連結穴41の左右の内面壁には、内係合リブ36と係合する外係合リブ46が上下方向に形成してある。外係合リブ46は、内係合リブ36と同様に断面ねじ山形に形成した。
連結筒39の装着凹部に磁石34を嵌め込んで接着固定し、連結穴41をガイド突起35に上方から外嵌係合したうえで、ケース31の筒外方から2個のピン47をガイド突起35に打ち込むことにより、規制体32をケース31に対して抜け外れを規制した状態で連結できる。この状態の規制体32は、ピン47で案内されるスライド溝42の上下範囲内で上下動して、その連結筒39の上部がケース31の上方へ突出する作動姿勢と、連結筒39がケース31内へ退入する待機姿勢とに変位できる。
戸パネル2の吊持中心と、床面Fに埋設したケース31の中心位置とが僅かにずれている場合に備えて、ガイド突起35と連結筒39との間には、ガイド溝33の溝中心線位置を調整する前後調整機構が設けられている。
図9において前後調整機構は、内係合リブ36と外係合リブ46とで構成してあり、両係合リブ36・46の係合位置を変更することにより、規制体32の中心、すなわちガイド溝33の溝中心線位置を前後方向へ1mm刻みで変更できる。溝中心線位置は標準位置から前後方向それぞれに2〜3mmまで変更できる。
調整時には、規制体32を上方へ引っ張ってピン47に接当する抜止片43を弾性変形させながら、連結筒39をケース31から抜き出す。そのうえで、両係合リブ36・46の噛み合い位置を前後いずれかへずらして、ガイド突起35を連結筒39に圧嵌係合する。このとき、抜止片43が弾性変形してピン47を乗り越えることによって、スライド溝42とピン47とが係合する。
戸パネル2を開放した状態においては、図4に向かって左側のガイドユニット9のように、規制体32は自重でケース31内に収容されて待機している。戸パネル2を閉じ操作すると、まずローラ17がガイド溝33を横断し、次にガイド突起19aとレール突起12とが受壁40の上面を通過する。
このとき、レール突起12に埋設した鉄板13が、ガイド溝33の溝底に埋設した磁石34の上方まで来ると、鉄板13と磁石34との間に作用する磁気吸着力によって、図7の矢印で示すように規制体32が上昇して、ガイド溝33に埋設の磁石34が鉄板13に吸着する。
その結果、図1に示すようにガイド溝33がレール突起12と係合して、戸パネル2の前後方向への揺れ動きを規制する。全閉時の戸パネル2は、3個の規制体32によって、その左右両側と中央部分とが振れ止め保持される。戸パネル2を開放操作することにより、鉄板13の側端部が磁石34の埋設部分を通過すると、鉄板13と磁石34との間に作用していた吸着力が消滅するので、規制体32は自重でケース31内へ降下し待機姿勢に戻る。
このように、戸パネル2に設けた振止めレール6を、ガイド溝33を備えた規制体32で振れ止め保持すると、ピン状の規制体で振れ止めを行う従来構造に比べて、待機状態における磁石34と鉄板13との対向間隔を充分に小さくできるので、規制体32の作動姿勢への姿勢変更を確実化しながら、規制体32と振止めレール6とが充分に係合する状態で戸パネル2を振れ止め状に保持できる。
振止めレール6の両端を床面F上を転動するランナ7で支持すると、振止めレール6を床面Fの面変化に追随して上下変位させることができ、これによりレール突起12の下面と床面Fとの上下間隔が常に一定になる。つまり、床面Fが傾斜していたり、部分的に凹凸があったとしても、不陸に伴う上下位置のばらつきをランナ7が上下動することで吸収して、規制体32の磁石34と鉄板13との上下間隔を常に一定にできる。したがって、両者の吸着はさらに適確に行える。
この実施例におけるレール突起12の下面と床面Fとの上下間隔は3mmとした。このように上下間隔が小さいと、磁石34が鉄板13に吸着するときの移動距離が小さくなるので、規制体32の上昇吸着を確実化できるうえ、吸着時の衝突音を小さくなる。ランナ7は振止めレール6の重量を支持しているだけなので、それ自体が殊更に頑丈である必要はない。
戸パネル2は、ガイドレール1側のランナ3で吊持されている。そのため、ランナ3と戸パネル2との間で行われる上下調整の結果によって、戸パネル2と床面Fとの上下間隔が大小に変化し、その値は一定しない。しかし、上記の振止め構造によれば、こうした場合でも難なく対応できる。
例えば、戸パネル2と床面Fとの上下間隔が標準寸法より小さい場合には、振止めレール6およびランナ7が、基枠5内に入り込んで標準寸法との差寸法を吸収する。逆に、上下間隔が標準寸法より大きい場合には、振止めレール6およびランナ7が基枠5から大きく露出して、同様に標準寸法との差寸法を吸収する。
したがって、戸パネル2の吊高さが異なる場合にも、振止めレール6の高さを調整する必要がなく、その分だけ現場での施工の手間を省ける。この実施例では、戸パネル2と床面Fとの上下間隔が4〜14mmの範囲内で変化しても、確実に磁石34を鉄板13に吸着させることができた。
戸パネル2を誤って持ち上げ操作したような場合には、図10に示すようにレール突起12がガイド溝33から抜け出て、規制体32がケース31内に沈み込んでしまうことがある。こうした場合でも、戸パネル2を垂直の吊り下げ姿勢に戻すと、その間にレール突起12が受壁40の表面に案内されてガイド溝33と上下に正対する。そのため、磁石34が再び鉄板13と吸着することによって規制体32を上昇させ、そのガイド溝33をレール突起12と係合させることができる。つまり、レール突起12がガイド溝33から抜け外れたとしても、単に戸パネル2を正常な吊り下げ姿勢に戻すだけで、戸パネル2の振れを規制体32で規制できる。
図11は、振止め構造の別実施例を示しており、基枠5の内部に配置した振止めレール6を基枠5で上下動可能に支持した。そのうえで、戸パネル2と振止めレール6との間に、振止めレール6の上下高さを調整する高さ調整機構を設けた。
高さ調整機構は、振止めレール6の側端に装着固定される受動ピース50と、受動ピース50を上下操作する偏心カム軸51とで構成する。偏心カム軸51は、操作頭部52と軸部53とを一体に備えており、操作頭部52の側端面が戸パネル2の側端面に露出する状態で組み込まれ、軸部53に装着した止輪54で回転可能に、しかし抜け出しは不能に保持される。軸部53の突端には軸部53の中心から偏心する操作ピン55を突設してある。操作ピン55は、受動ピース50に設けた前後方向の溝56内に側方から差し込み係合する。
上記の振止め構造によれば、戸パネル2の両側端に設けた偏心カム軸51を回転操作して振止めレール6の高さを変更することにより、レール突起12と床面Fとの上下間隔を調整できる。ガイドレール1と床面Fとが平行で、それぞれ傾斜していない場合には、戸パネル2の吊り高さに応じて振止めレール6の高さのみを調整すればよい。したがって、この実施例のような簡単な構造の振止め構造で戸パネル2の揺れ動きを規制してもよい。ガイドユニット9は先の実施例と同じものを適用できる。
図12ないし図17は、振止め構造のさらに別の実施例を示す。そこでは、戸パネル2の下枠にビス80で締結固定される基枠5と、基枠5の内部に配置される振止めレール6と、振止めレール6の両端を支持した状態で床面F上を転動する一対のランナ7と、振止めレール6およびランナ7を上下動自在に案内支持するガイドブロック81と、床面側に設けられるガイドユニット9などで振止め構造を構成する。
図16に示すように振止めレール6は、前後一対の半レール体6a・6aを一体に成形したプラスチック条材からなり、両半レール体6a・6aを二つ折り状に接合して形成してある。両半レール体6a・6aの接合面の間には、断面縦長の鉄板13が挟持固定され、鉄板13の上隣に断面四角形の連結穴15が形成してある。振止めレール6とランナ7とは、ランナ台19と一体に成形した角軸82を、先の連結穴15に圧入し接着することにより一体化してある。先の実施例における装着穴14は省略してある。
図13に示すようにガイドブロック81は、戸パネル2の下枠にビス83で固定してあり、その一側に突設したガイド片84でランナ台19のスライド溝20を上下動のみ自在に案内する。そのために、ガイド片84を挟むスライド溝20の前後壁に上下方向の溝85を形成し、この溝85と係合するピン86をガイド片84に固定している。
ガイドユニット9は、図12に示すように床面Fに埋設固定されるケース31と、ケース31に上面側から嵌め込み装着される内ケース90と、内ケース90で上下出没自在に案内支持される規制体32と、規制体32の内部に配置される磁石34などで構成する。規制体32の上面にはガイド溝33が形成してあり、その溝底と磁石34とは薄い肉壁を介して隣接している。
ケース31は上向きに開口する丸筒状のプラスチック成形品であり、その内部に内ケース90が収容され、両ケース31・90の間に前後調整機構を設けている。前後調整機構は、内ケース90の対向周面に形成される連続波型の内係合リブ46と、ケース31の内面に形成される連続波型の外係合リブ36とで構成してある。
内ケース90は、角筒状の係合軸部98の上端に、前後一対の受壁40を一体に形成したプラスチック成形品からなり、その中央部分に上下貫通状のガイド穴99が形成してある。係合軸部98の左右周面に、先の内係合リブ46が形成してある。受壁40の間にはガイド溝33が形成してある。
内ケース90をケース31から抜き外したうえで、両係合リブ36・46の係合位置を変更することにより、ガイド溝33の溝中心線位置を前後方向へ1mm刻みで変更できる。ケース31に組み付けた内ケース90は、ケース31の内底に設けた弾性係合爪91で浮き離れ不能に係合保持してある。
規制体32は、横断面が四角形状のプラスチックブロックからなり、図14に示すように、下向きに開口する凹部92に磁石34とバックヨーク93とを収容し、2個のスプリングピン94で固定している。規制体32の上面には、ローラ17の通り抜けを許すガイド溝33が形成してある。
規制体32は、内ケース90のガイド穴99で上下動自在に案内支持する。詳しくは、規制体32の下面に設けた前後壁にスライドピン95を固定し、スライドピン95の前後端をガイド穴99の前後壁に形成した縦長のガイド溝96でスライド自在に案内支持する。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
以上のように、ケース31とは別に内ケース90を設け、内ケース90で規制体32を上下スライド自在に支持すると、レール突起12が規制体32のガイド溝33を通過するとき、規制体32のみが鉄板13へ向かって吸着上昇するので、規制体32の出没動作をさらに軽快に行うことができる。しかも、受壁40が内ケース90に設けてあるので、先の実施例とは異なり、規制体32が出没するとき受壁40が上下動するのを阻止できる。
受壁40が規制体32と共に上下する場合には、受壁40の下面とケース31の上面開口との間に挟み込まれた塵埃によって、規制体32が動作不良に陥るおそれがある。しかし、上記のように内ケース90に受壁40を設けると、塵埃が受壁4で挟み込まれるのを一掃して規制体32の出没動作の信頼性を向上できる。
上記の実施例以外に、基枠5と、基枠5内に収容される振止めレール6およびランナ7からなるユニット部品は、戸パネル2の下面側に埋設配置するのが好ましいが、実施例で説明したように引き違い開閉されない2枚構造の引戸の場合には、戸パネル2の前後面のいずれかに配置することができる。同様に、ランナ7は必ずしも基枠5の内部に収容する必要はなく、戸パネル2の外面に露出する状態で設けることができる。ランナ7は、ローラ17に換えて、床面F上を摺接する橇体を備えていてもよい。
磁性金属板13は、鉄板以外に、磁性を備えたステンレス板や、ゴム磁石を適用できる。必要に応じて閉じ始端側の鉄板13の上面には磁石を埋設して、規制体32の吸着をさらに確実化することができる。磁石34はガイド溝33の溝底と、溝内側面に設けてもよい。
ケース31の筒内面と、連結筒39の筒外面とにそれぞれ前後一対の平坦面を設け、これら平坦面に、前後調整機構を構成する内係合リブ36と外係合リブ46とを形成することができる。ガイド突起35と連結筒39との凹凸係合関係は逆であってもよく、例えばケース31側に係合凹部を形成し、連結筒39側に係合突起を形成することができる。
振止め構造の縦断側面図である。 吊戸全体の斜視図である。 吊戸の正面図である。 振止め構造の縦断正面図である。 振止め構造の分解正面図である。 ガイドユニットの分解断面図である。 規制体の磁気吸着動作を示す縦断正面図である。 振止め構造の横断平面図である。 図7におけるA−A線断面図である。 ガイド溝から外れた状態の振止めレールを示す縦断側面図である。 振止め構造の別実施例を示す縦断正面図である。 別の振止め構造に係るガイドユニットの分解斜視図である。 規制体の磁気吸着動作を示す縦断正面図である。 ガイドユニットの縦断正面図である。 ガイドユニットの横断平面図である。 規制体の磁気吸着動作を示す縦断側面図である。 待機状態の規制体を示す縦断側面図である。 振止め構造の改良案を示す断面図である。 図18におけるB−B線断面図である。
符号の説明
2 戸パネル
3 ランナ
5 基枠
6 振止めレール
7 ランナ
9 ガイドユニット
13 磁性金属板
31 ケース
32 規制体
33 ガイド溝
34 磁石
F 床面

Claims (4)

  1. 戸パネル(2)がランナ(3)を介して吊り下げ支持してある吊戸用の振止め構造であって、
    戸パネル(2)の下面側に配した下凸状の振止めレール(6)と、床面(F)側に設けたガイドユニット(9)とを備えており、
    振止めレール(6)の下周面に沿って磁性金属板(13)が配置されており、
    ガイドユニット(9)が、床面(F)に埋設固定したケース(31)と、このケース(31)に上下出没自在に案内支持される規制体(32)と、磁性金属板(13)に吸着する磁石(34)とを含み、
    規制体(32)の上面に、振止めレール(6)と係合するガイド溝(33)が凹み形成されていて、ガイド溝(33)の内部に前記磁石(34)が配されており、
    規制体(32)の上面を振止めレール(6)が通過するとき、磁石(34)と磁性金属板(13)との磁気吸着作用により、振止めレール(6)とガイド溝(33)とが係合して戸パネル(2)を振れ止め状に保持でき
    戸パネル(2)の下部に、戸パネル(2)の開閉移動に同行して床面(F)上を転動する複数個のランナ(7)が配置されており、
    振止めレール(6)が前記ランナ(7)で支持されていて、振止めレール(6)と床面(F)との上下間隔を一定に保持できる振止め構造を備えている吊戸。
  2. 戸パネル(2)がランナ(3)を介して吊り下げ支持してある吊戸用の振止め構造であって、
    戸パネル(2)の下面側に配した下凸状の振止めレール(6)と、床面(F)側に設けたガイドユニット(9)とを備えており、
    振止めレール(6)の下周面に沿って磁性金属板(13)が配置されており、
    ガイドユニット(9)が、床面(F)に埋設固定したケース(31)と、このケース(31)に嵌め込み装着される内ケース(90)と、内ケース(90)で上下出没自在に案内支持される規制体(32)と、規制体(32)の内部に配置される磁石(34)とを含み、
    規制体(32)の上面に、振止めレール(6)と係合するガイド溝(33)が凹み形成されており、
    規制体(32)の上面を振止めレール(6)が通過するとき、磁石(34)と磁性金属板(13)との磁気吸着作用により、振止めレール(6)とガイド溝(33)とが係合して戸パネル(2)を振れ止め保持でき、
    戸パネル(2)の下部に、戸パネル(2)の開閉移動に同行して床面(F)上を転動する複数個のランナ(7)が配置されており、
    ランナ(7)は戸パネル(2)で上下動自在に支持されており、
    振止めレール(6)が前記ランナ(7)で支持されていて、振止めレール(6)と床面(F)との上下間隔を一定に保持できる振止め構造を備えている吊戸。
  3. 前記ケース(31)の内面と内ケース(90)との間に、ガイド溝(33)の溝中心線位置を前後方向へ変更調整する前後調整機構が設けられており、
    前後調整機構が、ケース(31)の内面に形成される連続波型の外係合リブ(36)と、外係合リブ(36)に対応して内ケース(90)の周面に形成される連続波型の内係合リブ(46)とで構成してある請求項2記載の振止め構造を備えている吊戸。
  4. 内ケース(90)の上端に、ガイド溝(33)を間に挟む状態で受壁(40)が張り出し形成してある請求項2または3記載の振止め構造を備えている吊戸
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