JP2023023671A - 戸車装置および引戸 - Google Patents

戸車装置および引戸 Download PDF

Info

Publication number
JP2023023671A
JP2023023671A JP2021129396A JP2021129396A JP2023023671A JP 2023023671 A JP2023023671 A JP 2023023671A JP 2021129396 A JP2021129396 A JP 2021129396A JP 2021129396 A JP2021129396 A JP 2021129396A JP 2023023671 A JP2023023671 A JP 2023023671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door roller
door
roller device
sliding door
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021129396A
Other languages
English (en)
Inventor
正 後藤
Tadashi Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KG Paltec Co Ltd
Original Assignee
KG Paltec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KG Paltec Co Ltd filed Critical KG Paltec Co Ltd
Priority to JP2021129396A priority Critical patent/JP2023023671A/ja
Publication of JP2023023671A publication Critical patent/JP2023023671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【課題】 戸車を有効に機能させる戸車装置および引戸を提供する。【解決手段】 戸車装置1は、戸車12と、戸車12を保持して引戸50が有する引戸本体52の取付け穴54に取り付けられる戸車筐体10と、を備える。戸車筐体10は、垂直方向DVで戸車12が露出する露出面と、露出面の反対側に位置する平坦な奥側面と、戸車12の走行方向に位置して水平方向DHに水平締結具が挿入できる水平挿入穴を有する第1端面と、第1端面の反対側に位置する第2端面と、を備え、固定部材25によって引戸本体52に装着される。戸車筐体10の内側に筒状矩形枠体と、戸車12を保持して筒状矩形枠体の内側で垂直方向DVにスライドする内側垂直移動部と、筒状矩形枠体に対して垂直方向DVに内側垂直移動部を変位させるコイルバネと、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、戸車を保持して引戸に装着される戸車装置、およびそのような戸車装置が適用された引戸に関する。
建造物において仕切り用に採用される引戸は種々の戸車装置を備える。戸車装置は、平板状の引戸の上端あるいは下端に位置し、戸車を円滑に走行させ引戸を有効に機能させる。戸車装置は、引戸という広い面積を有する部材の端部に戸車という円運動をする部材を組み合わせることから構造が複雑となり、種々の提案がされている。
本出願人においても引戸の動作を安定化するため、戸車装置に関する特許出願をしている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、引戸の跳ね返りを抑制するという点で作用し、大きな効果が得られる。
特開平11-287065号公報
しかしながら、引戸と戸車装置との関係は、特許文献1の技術範囲に止まらず、種々の要素技術、更には要素技術相互の組み合わせによる種々の構成が提案されている。いずれの提案においても一長一短の態様が生じ得る。このため、多様な要請を満たすべく更なる技術の進展が期待されている。
本発明は、戸車を保持する戸車筐体の形状を特定し、戸車筐体の内部において戸車を保持する内部構造について、要素技術を改良することで戸車の可動範囲を拡大して戸車を有効に機能させる戸車装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、このような戸車筐体を備えた機能性の高い引戸を提供することを他の目的とする。
本発明に係る戸車装置は、引戸の走行を円滑にする戸車と、前記戸車を保持して前記引戸が有する引戸本体の取付け穴に取り付けられる戸車筐体と、を備える戸車装置であって、前記戸車筐体は、垂直方向で前記戸車が露出する露出面と、前記露出面の反対側に位置して前記取付け穴の奥側に位置する平坦な奥側面と、前記戸車の走行方向に位置して水平方向に水平締結具が挿入できる水平挿入穴を有する第1端面と、前記第1端面の反対側に位置して引戸本体に収納される第2端面と、前記露出面から前記奥側面までの間に位置して水平方向の断面が矩形である筒状矩形枠体と、前記戸車を保持して前記筒状矩形枠体の内側で垂直方向にスライドする内側垂直移動部と、前記筒状矩形枠体に対して垂直方向に前記内側垂直移動部を変位させるコイルバネと、を備える、ことを特徴とする。
したがって、本発明に係る戸車装置は、取付け穴に整合性良く装着され、戸車の可動範囲を精度良く拡大して戸車を有効に機能させる。
本発明に係る戸車装置の一実施の形態においては、前記戸車が有する車軸は、前記内側垂直移動部のスライドに応じて前記露出面より外側の離れた位置へ移動する、ことを特徴とする。
本発明に係る戸車装置の一実施の形態においては、前記取付け穴に前記戸車筐体が装着されるとき、前記戸車筐体を前記引戸本体に連結して固定する固定部材を備え、前記固定部材は、前記露出面と平行に位置する長辺部と前記長辺部に対して前記奥側面の側に向かう短辺部とを有するL字型の板状であり、前記第1端面および前記第2端面は、それぞれの内側に前記露出面から垂直方向に凹んだ板状凹部を備え、前記短辺部は、前記板状凹部に挿入され、前記長辺部は、前記引戸本体に固定する垂直締結具が挿入される垂直挿入穴を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る戸車装置の一実施の形態においては、前記短辺部は、板状の長さ方向両端に前記板状凹部と摩擦し合う鋸歯状の切り込みを備える、ことを特徴とする。
本発明に係る戸車装置の一実施の形態においては、前記取付け穴の垂直方向において、前記戸車筐体の奥側への移動を抑制する筐体ストッパーを備え、前記筐体ストッパーは、前記第1端面に向き合う第1対向面、前記奥側面に向き合う奥側対向面、および前記第2端面に向き合う第2対向面を有する板状の筐体外周被覆部と、前記第1対向面の下端および前記第2対向面の下端から水平方向にそれぞれ伸びて前記取付け穴の開口周囲の周縁端部にそれぞれ掛けられる板状の周縁延長掛け部とを備え、前記周縁延長掛け部は、前記周縁端部と前記長辺部との間に挟持される、ことを特徴とする。
本発明に係る戸車装置の一実施の形態においては、前記第1端面および前記第1対向面は、それぞれ互いに引っ掛け合う第1引っ掛け部を備え、前記第2端面および前記第2対向面は、それぞれ互いに引っ掛けあう第2引っ掛け部を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る戸車装置の一実施の形態においては、前記周縁延長掛け部は、前記第1対向面または前記第2対向面のいずれか一方側が他方に対して短い、ことを特徴とする。
本発明に係る引戸は、開閉場所に位置する引戸本体と、前記引戸本体が有する取付け穴に装着された戸車装置とを備える引戸であって、前記戸車装置は、本発明に係る戸車装置のいずれかに記載の戸車装置であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る引戸は、本発明に係る戸車装置を適用するので、装着が容易であり、戸車の機能が発揮しやすい戸車装置であるので機能的に優れた引戸となる。
本発明に係る引戸の一実施の形態においては、前記戸車装置は、前記引戸本体の小口の上端、前記引戸本体の小口の下端、前記引戸本体の上端、および前記引戸本体の下端のいずれかに位置する前記取付け穴に装着されたことを特徴とする。
本発明に係る戸車装置は、引戸の取付け穴に整合性良く装着され、戸車の可動範囲を精度良く拡大して戸車を有効に機能させるという効果を奏する。
本発明に係る引戸は、本発明に係る戸車装置を備えるので、装着が容易で、戸車の機能が発揮しやすく、機能的に優れた引戸となるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る戸車装置の引戸に装着する前の状態を戸車筐体と固定部材とを分離して斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。 図1に示した戸車装置に係る戸車筐体と固定部材との相互関係を分離した状態で斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。 図1に示した戸車装置の戸車筐体が備える筒状矩形枠体、内側垂直移動部、およびコイルバネの相互関係を正面から透視して模式的に示す模式正面図である。 本発明の実施の形態2に係る戸車装置と、戸車装置が取付け穴の奥側へ移動すること停止する筐体ストッパーと、の相互関係を分離した状態で斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。 図4に示した戸車装置が引戸本体の取付け穴に装着される前の分離した状態を、引戸本体の断面、戸車装置(戸車筐体)の透視、固定部材の配置として模式的に示す一部断面模式正面図である。 図5に示した戸車装置、筐体ストッパー、および固定部材が取付け穴に装着された状態を模式的に示す一部断面模式正面図である。 本発明の実施の形態3に係る戸車装置が引戸本体(取付け穴)に装着される前の状態を分離して斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。 図7に示した戸車装置が下方に装着された引戸の主要部を透視して模式的に示す模式正面図である。 図7に示した戸車装置が上方に装着された引戸の主要部を透視して模式的に示す模式正面図である。
以下、本発明に係る戸車装置および引戸について、図面(図1~図9)を参照して説明する。
[実施の形態1](図1~図3)
図1ないし図3を参照して、本発明の実施の形態1に係る戸車装置1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る戸車装置1の引戸50に装着する前の状態を戸車筐体10と固定部材25とを分離して斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。戸車装置1は、引戸本体52が有する取付け穴54に固定部材25を介して連結、固定される。
図2は、図1に示した戸車装置1に係る戸車筐体10と固定部材25との相互関係を分離した状態で斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。固定部材25は、戸車筐体10に挿入される短辺部255と引戸本体52に連結される長辺部251とを備える。
図3は、図1に示した戸車装置1の戸車筐体10が備える筒状矩形枠体20、内側垂直移動部21、およびコイルバネ23の相互関係を正面から透視して模式的に示す模式正面図である。筒状矩形枠体20、内側垂直移動部21およびコイルバネ23は、戸車筐体10の主要部を構成し、内側垂直移動部21をコイルバネ23によって移動させ、戸車12の戸車変位量HWを調整する。
本発明に係る戸車装置1は、引戸50の走行を円滑にする戸車12と、戸車12を保持して引戸50が有する引戸本体52の取付け穴54に取り付けられる戸車筐体10と、を備える。
戸車筐体10は、垂直方向DVで戸車12が露出する露出面14と、露出面14の反対側に位置して取付け穴54の奥側に位置する平坦な奥側面15と、戸車12の走行方向に位置して水平方向DHに水平締結具260(図7参照)が挿入できる水平挿入穴259を有する第1端面16と、第1端面16の反対側に位置して引戸本体52に収納される第2端面17と、露出面14から奥側面15までの間に位置して水平方向DHの断面が矩形である筒状矩形枠体20と、戸車12を保持して筒状矩形枠体20の内側で垂直方向DVにスライドする内側垂直移動部21と、筒状矩形枠体20に対して垂直方向DVに内側垂直移動部21を変位させるコイルバネ23と、を備える。
本実施の形態に係る戸車装置1は、戸車12と戸車12を引戸本体52に取り付ける戸車筐体10とを備える。戸車筐体10の奥側面15は、平坦であるので、引戸本体52に挿入される戸車筐体10を収納する取付け穴54が例えばルータ(ビット)で形成され取付け穴54の底面が平坦となる場合でも形状の整合性が得られるので寸法上の障害が生じにくい。
また、筒状矩形枠体20と、筒状矩形枠体20の内側で垂直方向DVにスライドする内側垂直移動部21と、を備える。このため、戸車12の垂直方向DVでの移動における遊びを抑制しやすい。したがって、戸車12の垂直方向DVでの移動を高精度化できる。なお、内側垂直移動部21の移動変位量HSは、戸車12の戸車変位量HWと整合する。
また、内側垂直移動部21を筒状矩形枠体20に対して垂直方向DVで変位させるコイルバネ23を備えるので、戸車12の露出面14から突出する突出量(スライド量)を大きくして戸車12を有効に機能させやすい。
すなわち、本発明に係る戸車装置1は、取付け穴54へ整合性良く装着され、戸車12の可動範囲を精度良く拡大して戸車12を有効に機能させやすい。
コイルバネ23は直線状の圧縮バネが適用される。筒状矩形枠体20は、第1端面16および第2端面17に沿う面と、第1端面16と第2端面17との間を連結する平面状部(図の紙面)に沿う面とで構成される。
戸車装置1において、戸車12が有する車軸13は、内側垂直移動部21のスライドに応じて露出面14より外側の離れた位置へ移動する。すなわち、戸車12の車軸13は、内側垂直移動部21のスライドに応じて露出面14に対して更に外側の離れた位置へ移動するので、戸車12を更に有効に機能させやすい。
車軸13を支持する内側垂直移動部21は、垂直方向DVにおいて、コイルバネ23の強度に応じて戸車12の車軸13を露出面14から外側へ離れて位置させる。戸車12の車軸13の位置設定は、引戸50の重量に対するコイルバネ23の強度を適宜設定することで容易に調整しやすい。
戸車装置1における、固定部材25は、取付け穴54に戸車筐体10が装着されるとき、戸車筐体10を引戸本体52に連結して固定する。
固定部材25は、露出面14と平行に位置する長辺部251と長辺部251に対して奥側面15の側に向かう短辺部255とを有するL字型の板状である。第1端面16および第2端面17は、それぞれの内側に露出面14から垂直方向DVに凹んだ板状凹部18、板状凹部19をそれぞれ備え、短辺部255は、板状凹部18、板状凹部19のそれぞれに挿入され、長辺部251は、引戸本体52に固定する垂直締結具253が挿入される垂直挿入穴252を有する。垂直締結具253は、具体的には皿ネジが好ましい。
戸車筐体10は、固定部材25により、引戸本体52の取付け穴54に確実に装着され固定されやすい。また、固定部材25は、板状のL字型構造であるので、簡単な構造で戸車筐体10を容易に固定しやすく、容易に提供されやすい。

短辺部255は、板状の長さ方向両端に板状凹部18、板状凹部19と摩擦し合う鋸歯状の切り込み256を備える。これにより、固定部材25は、短辺部255の切り込み256が板状凹部18、板状凹部19と摩擦し合うので、戸車筐体10(取付け穴54)との間での摩擦強度を向上しやすく、戸車筐体10が取付け穴54(固定部材25。短辺部255)から抜けることを抑制しやすい。
なお、短辺部255は、長辺部251が露出面14と接触するように板状凹部18、板状凹部19に差し込まれる。これにより、固定部材25は、確実に戸車筐体10を引戸本体52に固定できる。
[実施の形態2](図4~図6)
図4ないし図6を参照して、本発明の実施の形態2に係る戸車装置1について説明する。戸車装置1は、実施の形態1と同一であるので、同様の部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る戸車装置1と、戸車装置1が取付け穴54の奥側へ移動することを停止する筐体ストッパー30と、の相互関係を分離した状態で斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。
図5は、図4に示した戸車装置1が引戸本体52の取付け穴54に装着される前の分離した状態を、引戸本体52の断面、戸車装置1(戸車筐体10)の透視、固定部材25の配置として模式的に示す一部断面模式正面図である。
図6は、図5に示した戸車装置1、筐体ストッパー30、および固定部材25が取付け穴54に装着された状態を模式的に示す一部断面模式正面図である。
戸車装置1は、取付け穴54の垂直方向DVにおいて、戸車筐体10の奥側への移動を抑制する筐体ストッパー30を備え、筐体ストッパー30は、第1端面16に向き合う第1対向面32、奥側面15に向き合う奥側対向面33、および第2端面17に向き合う第2対向面34を有する板状の筐体外周被覆部31と、第1対向面32の下端および第2対向面34の下端から水平方向DHにそれぞれ伸びて取付け穴54の開口周囲の周縁端部56にそれぞれ掛けられる板状の周縁延長掛け部36とを備え、周縁延長掛け部36は、周縁端部56と長辺部251との間に挟持される。
筐体ストッパー30は、第1端面16に向き合う第1対向面32、奥側面15に向き合う奥側対向面33、第2端面17に向き合う第2対向面34を有する板状の筐体外周被覆部31と、筐体外周被覆部31から取付け穴54の開口周囲にある周縁端部56に掛けられる板状の周縁延長掛け部36とを備える。
なお、筐体外周被覆部31は、戸車筐体10の向き合う面に接触させることが好ましい。これにより、高い精度で固定できる。
周縁延長掛け部36は、周縁端部56と固定部材25の長辺部251との間で挟持されるので、取付け穴54の穴深さHHが戸車筐体10の筐体高さHCより大きい場合でも戸車筐体10が奥側に移動する事象を防止して戸車筐体10の露出面14および周縁延長掛け部36を所定の位置(周縁端部56)で固定できるので戸車装置1および引戸50の信頼性を確保しやすい。
取付け穴54の深さである穴深さHHは、ルータ(ビット)による掘削が過剰にされた場合、必要以上に深くなる事象が生じ得る。このような場合でも、筐体ストッパー30を併用することにより、戸車筐体10の移動を防止して周縁端部56に固定できる。
戸車筐体10は、板状凹部18および板状凹部19に挿入された短辺部255で固定される。このため、短辺部255と一体の長辺部251は、垂直挿入穴252および垂直締結具253を介して引戸本体52に連結され固定される。したがって、戸車筐体10は、取付け穴54に高精度に固定される。
戸車筐体10と筐体ストッパー30において、互いに向き合う第1端面16および第1対向面32は、それぞれ互いに引っ掛け合う第1引っ掛け部16h、第1引っ掛け部32hを備え、互いに向き合う第2端面17および第2対向面34は、それぞれ互いに引っ掛けあう第2引っ掛け部17h、第2引っ掛け部34hを備える。
第1端面16および第2端面17は、それぞれ向かい合う第1対向面32および第2対向面34を備え、それぞれの間で互いに引っ掛け合う第1引っ掛け部16h、第1引っ掛け部32hおよび第2引っ掛け部17h、第2引っ掛け部34hを備えるので、第1端面16および第1対向面32は相互に噛み合わされ、第2端面17および第2対向面34は相互に噛み合わされた状態となる。
このため、戸車筐体10は、筐体外周被覆部31に確実に保持された状態となり、筐体外周被覆部31に固定されるので、取付け穴54の奥側への移動は抑制される。
周縁延長掛け部36は、第1対向面32または第2対向面34のいずれか一方側が他方に対して短いことが好ましい。
周縁延長掛け部36は、第1対向面32または第2対向面34のいずれか一方側が他方に対して短いことが好ましい。取付け穴54の水平方向DHにおいて、周縁延長掛け部36が短い第1対向面32または第2対向面34のいずれか一方側を取付け穴54に接触させて、確実に取付け穴54に固定できるので挟持強度を向上しやすく信頼性を向上しやすい。
[実施の形態3](図7~図9)
図7ないし図9を参照して、本発明の実施の形態3に係る戸車装置および引戸について説明する。戸車装置1および引戸50は、実施の形態1、実施の形態2と同一であるので、同様の部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る戸車装置1が引戸本体52(取付け穴54)に装着される前の状態を分離して斜め上方から模式的に示す分解模式斜視図である。
図8は、図7に示した戸車装置1が下方に装着された引戸50の主要部を透視して模式的に示す模式正面図である。
図9は、図7に示した戸車装置1が上方に装着された引戸50の主要部を透視して模式的に示す模式正面図である。
実施の形態1、実施の形態2では、戸車装置1は、固定部材25、更には筐体ストッパー30を介して取付け穴54(引戸本体52、引戸50)に装着される構造として説明した。これらにおいては、取付け穴54は、引戸50の小口ではなく、中間点に、ルータ(ビット)を介して開設されることが多い。
これに対して、本実施の形態では、引戸50の小口に取付け穴54が開設された場合を例示する。
図2において説明したとおり、戸車装置1(戸車筐体10)は、第1端面16に水平挿入穴259を備える。水平挿入穴259には、水平締結具260が挿入され、引戸本体52に連結される。戸車筐体10は、平坦面である奥側面15を備えるので、取付け穴54が例えばルータ(ビット)で形成されて底面が平坦である場合でも整合性良く装着される。
図8における戸車装置1は、引戸本体52の下ガイドに装着された場合であり、図9における戸車装置1は、引戸本体52の上ガイドに装着された場合である。
戸車装置1の細部の構成は、実施の形態1、実施の形態2に係る戸車装置1と同様であるので詳細な説明は省略する。
上記したとおり、本実施の形態に係る引戸50は、開閉場所に位置する引戸本体52と、引戸本体52が有する取付け穴54に装着された戸車装置1とを備える引戸50であって、戸車装置1は、実施の形態1、実施の形態2または実施の形態3のいずれか一つに記載の戸車装置1である。
本発明に係る引戸50は、本発明に係る戸車装置1を適用するので、装着が容易であり、戸車12の機能が発揮しやすい戸車装置1であるので機能的に優れた引戸50となる。
引戸50において、戸車装置1は、引戸本体52の小口の上端、引戸本体52の小口の下端、引戸本体の上端、および引戸本体の下端のいずれかに位置する取付け穴に装着される。なお、ここで、小口とは引戸本体52における戸先端部、戸尻端部を示す。
具体的には、戸車装置1は、引戸本体52の小口の上端(図9)、引戸本体52の小口の下端(図7、図8)、引戸本体52の上端(次の下端に対して対称的に示されるので図示は省略する)、および引戸本体52の下端(図1、図5、図6)のいずれかに位置する取付け穴54に装着される。
つまり、本発明に係る戸車装置1は、引戸本体52において、上側ガイドあるいは下側ガイドのいずれとしても有効に適用され得る。すなわち、戸車装置1はガイド戸車として有効に適用される。
本発明による戸車装置1および引戸50は、戸車の機能を有効に発揮させ、建造物の一部に利用される戸車装置1および引戸50の利便性と信頼性を向上できるので、産業上の利用性が大きい。
1 戸車装置
10 戸車筐体
12 戸車
13 車軸
14 露出面
15 奥側面
16 第1端面
16h 第1引っ掛け部
17 第2端面
17h 第2引っ掛け部
18 板状凹部
19 板状凹部
20 筒状矩形枠体
21 内側垂直移動部
23 コイルバネ
25 固定部材
251 長辺部
252 挿入穴
253 垂直締結具
255 短辺部
256 切り込み
259 水平挿入穴
260 水平締結具
30 筐体ストッパー
31 筐体外周被覆部
32 第1対向面
32h 第1引っ掛け部
33 奥側対向面
34 第2対向面
34h 第2引っ掛け部
36 周縁延長掛け部
50 引戸
52 引戸本体
54 取付け穴
56 周縁端部
DH 水平方向
DV 垂直方向
HC 筐体高さ
HH 穴深さ
HS 移動変位量
HW 戸車変位量

Claims (9)

  1. 引戸の走行を円滑にする戸車と、前記戸車を保持して前記引戸が有する引戸本体の取付け穴に取り付けられる戸車筐体と、を備える戸車装置であって、
    前記戸車筐体は、垂直方向で前記戸車が露出する露出面と、前記露出面の反対側に位置して前記取付け穴の奥側に位置する平坦な奥側面と、前記戸車の走行方向に位置して水平方向に水平締結具が挿入できる水平挿入穴を有する第1端面と、前記第1端面の反対側に位置して引戸本体に収納される第2端面と、前記露出面から前記奥側面までの間に位置して水平方向の断面が矩形である筒状矩形枠体と、前記戸車を保持して前記筒状矩形枠体の内側で垂直方向にスライドする内側垂直移動部と、前記筒状矩形枠体に対して垂直方向に前記内側垂直移動部を変位させるコイルバネと、を備える、
    ことを特徴とする戸車装置。
  2. 請求項1に記載の戸車装置であって、
    前記戸車が有する車軸は、前記内側垂直移動部のスライドに応じて前記露出面より外側の離れた位置へ移動する、
    ことを特徴とする戸車装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の戸車装置であって、
    前記取付け穴に前記戸車筐体が装着されるとき、前記戸車筐体を前記引戸本体に連結して固定する固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記露出面と平行に位置する長辺部と前記長辺部に対して前記奥側面の側に向かう短辺部とを有するL字型の板状であり、
    前記第1端面および前記第2端面は、それぞれの内側に前記露出面から垂直方向に凹んだ板状凹部を備え、前記短辺部は、前記板状凹部に挿入され、前記長辺部は、前記引戸本体に固定する垂直締結具が挿入される垂直挿入穴を有する、
    ことを特徴とする戸車装置。
  4. 請求項3に記載の戸車装置であって、
    前記短辺部は、板状の長さ方向両端に前記板状凹部と摩擦し合う鋸歯状の切り込みを備える、
    ことを特徴とする戸車装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の戸車装置であって、
    前記取付け穴の垂直方向において、前記戸車筐体の奥側への移動を抑制する筐体ストッパーを備え、
    前記筐体ストッパーは、前記第1端面に向き合う第1対向面、前記奥側面に向き合う奥側対向面、および前記第2端面に向き合う第2対向面を有する板状の筐体外周被覆部と、前記第1対向面の下端および前記第2対向面の下端から水平方向にそれぞれ伸びて前記取付け穴の開口周囲の周縁端部にそれぞれ掛けられる板状の周縁延長掛け部とを備え、
    前記周縁延長掛け部は、前記周縁端部と前記長辺部との間に挟持される、
    ことを特徴とする戸車装置。
  6. 請求項5に記載の戸車装置であって、
    前記第1端面および前記第1対向面は、それぞれ互いに引っ掛け合う第1引っ掛け部を備え、前記第2端面および前記第2対向面は、それぞれ互いに引っ掛けあう第2引っ掛け部を備える、
    ことを特徴とする戸車装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の戸車装置であって、
    前記周縁延長掛け部は、前記第1対向面または前記第2対向面のいずれか一方側が他方に対して短い、
    ことを特徴とする戸車装置。
  8. 開閉場所に位置する引戸本体と、前記引戸本体が有する取付け穴に装着された戸車装置とを備える引戸であって、
    前記戸車装置は、請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の戸車装置であることを特徴とする引戸。
  9. 請求項8に記載の引戸であって、前記戸車装置は、前記引戸本体の小口の上端、前記引戸本体の小口の下端、前記引戸本体の上端、および前記引戸本体の下端のいずれかに位置する前記取付け穴に装着されたことを特徴とする引戸。

JP2021129396A 2021-08-05 2021-08-05 戸車装置および引戸 Pending JP2023023671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129396A JP2023023671A (ja) 2021-08-05 2021-08-05 戸車装置および引戸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129396A JP2023023671A (ja) 2021-08-05 2021-08-05 戸車装置および引戸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023023671A true JP2023023671A (ja) 2023-02-16

Family

ID=85203350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021129396A Pending JP2023023671A (ja) 2021-08-05 2021-08-05 戸車装置および引戸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023023671A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100803818B1 (ko) 미닫이문의 문닫힘장치
CA3090022C (en) Bidirectional damper and shower door assembly
JP2011524478A (ja) 引き戸
JP2010024744A (ja) 戸閉装置
JP4852569B2 (ja) 戸閉具及び引戸の戸閉装置
JP2023023671A (ja) 戸車装置および引戸
US6618996B1 (en) Access panel with sliding clip member
EP3922800A1 (en) Gently-positioned shower door sliding mechanism
CN217554012U (zh) 汽车b柱组件、无阶差平面式闭合装置以及汽车
KR102415384B1 (ko) 건축 마감 패널용 내진 파스너
JPS6037382A (ja) ドアを蝶番に調節可能に固定するための装置
JP2008297830A (ja) 移動式間仕切装置
US20050235568A1 (en) Anti-rattle device for a pocket door assembly
CN113891829A (zh) 车辆用空气动力部件和车辆
JP2863136B2 (ja) 引き戸装置
JP2019148148A (ja) 室内建具
JP6158537B2 (ja) 開口部装置
JP5610676B2 (ja) 開き戸下端と床面との足の指挟み防止構造
JP3113199U (ja) 引き戸の振れ止め具
JP3220848B2 (ja) 雨戸のがたつき防止構造
JP2004300746A (ja) 建築用シャッターのストッパー装置
JP2023001620A (ja) コーナー建具
JP2008080844A (ja) 車両のゲートストッパ装置
JP2023050058A (ja) ドア体の錠装置における防振構造
JP2020105774A (ja) 引戸の引き込み装置の作動部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240216