JP2016179170A - カテーテル - Google Patents

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祐弥 金沢
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Abstract

【課題】 優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部等に容易に挿入することができ、カテーテルの湾曲の度合いが大きくなり、カテーテルが変形した場合にも容易に元の形状に戻り、カテーテル本体と先端チップとの境界での破断を防止し、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性を向上させたカテーテルを提供する。【解決手段】 カテーテル1は、第一素線31a及び第二素線31bを撚り合わせた撚線30を、中空螺旋状に巻回したコイル体20を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、医療用のカテーテルに関する。
従来から、素線が螺旋状に巻回されて構成されたカテーテル本体と、そのカテーテル本体の先端に固着された先端チップとを備えるカテーテルが知られている。
例えば、特許文献1には、金属製の素線が巻回されたコイル体の先端に、金属製の先端チップが取り付けられた医療用処置具(カテーテル)が開示されている。
特開2007−98120号公報
しかしながら、特許文献1に記載のカテーテルでは、1本の素線を単条(単条コイル体)または複数の素線を多条(多条コイル体)にしてコイル体を構成していることから、単条コイル体では、柔軟性が良好であるものの、トルク伝達性が低下し、多条コイル体では、トルク伝達性が良好であるものの、柔軟性が低下するという問題があった。その為、カテーテルを血管の閉塞部等に容易に挿入させることが困難であった。
また、特許文献1に記載のカテーテルは、カテーテルの湾曲の度合いが大きくなった場合に、カテーテル自体が若干変形してしまうことがあるが、一旦変形した場合には元に戻ることがない為、その場合には、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作が困難になるという問題があった。
また、特許文献1に記載のカテーテルは、カテーテル本体の先端に金属製の先端チップを別途接続したものであるから、カテーテル本体と先端チップとの境界部分に応力が集中し易く、境界部で破断が生じ易いという問題があった。
また、特許文献1に記載のカテーテルは、カテーテル本体の先端に金属製の先端チップを別途接続したものであるから、カテーテルの内腔部に挿入されるガイドワイヤ等の併用デバイスがカテーテル本体と先端チップとの境界部分に引っ掛かかり、併用デバイスを押し引きする際に抵抗が増えるという問題もあった。
さらに、特許文献1に記載のカテーテルは、1本の素線を単条(単条コイル体)または複数の素線を多条(多条コイル体)にしてコイル体を構成しており、コイル体を構成する素線がカテーテルの長軸方向に対して傾斜していることから、カテーテルを血管の閉塞部等に挿入する際に挿入抵抗が増大するという問題があった。
本発明の第1の目的は、優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部等に容易に挿入することができるカテーテルを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、カテーテルの湾曲の度合いが大きくなり、カテーテルが変形した場合にも容易に元の形状に戻るカテーテルを提供することである。
さらに、本発明の第3の目的は、カテーテル本体と先端チップとの境界での破断を防止し、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性を向上させたカテーテルを提供することである。
本発明の第1の態様は、複数の素線を撚り合わせた撚線を、中空螺旋状に巻回したコイル体を備えたことを特徴とするカテーテルである。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の発明において、前記コイル体は、複数の前記撚線を中空螺旋状に巻回して形成されていることを特徴とするカテーテルである。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様の発明または第2の態様の発明において、前記コイル体の先端部は、前記素線を溶融して形成されていることを特徴とするカテーテルである。
また、本発明の第4の態様は、第1の態様の発明または第2の態様の発明において、前記コイル体の先端部は、前記素線を溶融して形成された外周面と、前記撚線の形態が保持された内周面とを備えたことを特徴とするカテーテルである。
また、本発明の第5の態様は、第1の態様の発明乃至第4の態様の発明の何れかにおいて、 前記コイル体の内側に形成された内層と、その内層の外側に前記コイル体を被覆するように形成された外層とを備えていることを特徴とするカテーテルである。
さらに、本発明の第6の態様は、第3の態様の発明または第4の態様の発明において、前記コイル体の内側に形成された内層と、前記コイル体の先端部以外の領域において、前記内層の外側に前記コイル体を被覆するように形成された外層とを備えていることを特徴とするカテーテルである。
本発明の第1の態様のカテーテルは、複数の素線を撚り合わせた撚線を、中空螺旋状に巻回したコイル体を備えているので、優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部内への挿入性を向上させることができる。また、カテーテルが湾曲した場合には、カテーテルを容易に元の形状に戻すことができる。
本発明の第2の態様のカテーテルは、第1の態様のカテーテルにおいて、コイル体が、複数の撚線を中空螺旋状に巻回して形成されているので、第1の態様のカテーテルの効果に加え、血管の閉塞部内への挿入性をさらに向上させることができ、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性を向上させることができる。また、カテーテルが湾曲した場合には、カテーテルをさらに容易に元の形状に戻すことができる。
本発明の第3の態様のカテーテルは、第1の態様のカテーテルまたは第2の態様のカテーテルにおいて、コイル体の先端部は、素線を溶融して形成されているので、第1の態様のカテーテルまたは第2の態様のカテーテルの効果に加え、カテーテル本体と先端部との境界での破断を防止し、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性を向上させることができる。
本発明の第4の態様のカテーテルは、第1の態様のカテーテルまたは第2の態様のカテーテルにおいて、コイル体の先端部は、素線を溶融して形成された外周面と、撚線の形態が保持された内周面とを備えているので、第1の態様のカテーテルまたは第2の態様のカテーテルの効果に加え、カテーテル本体と先端部との境界での破断を防止し、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性を向上させ、血管の閉塞部等への挿入性をさらに向上させることができる。
本発明の第5の態様のカテーテルは、第1の態様のカテーテル乃至第4の態様のカテーテルの何れかにおいて、コイル体の内側に形成された内層と、その内層の外側にコイル体を被覆するように形成された外層とを備えているので、第1の態様乃至第4の態様のうち何れかのカテーテルの効果に加え、血管の閉塞部内への挿入性をさらに向上させるとともに、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性をさらに向上させることができる。
本発明の第6の態様のカテーテルは、第3の態様のカテーテルまたは第4の態様のカテーテルにおいて、コイル体の内側に形成された内層と、コイル体の先端部以外の領域において、内層の外側にコイル体を被覆するように形成された外層とを備えているので、第3の態様のカテーテルまたは第4の態様のカテーテルの効果に加え、血管の閉塞部内への挿入性をさらに向上させるとともに、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性をさらに向上させることができる。
本発明の第1実施形態のカテーテルの平面図である。 図1のA−A線断面図である。 第1実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図である。 図3のB−B線部分断面図である。 第2実施形態のカテーテルの断面図である。 第2実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図である。 図6のC−C線部分断面図である。 第3実施形態のカテーテルの平面図である。 第3実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図である。 図9のD−D線部分断面図である。 図9のE−E線端面図である。 第4実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図である。 図12のF−F線部分断面図である。 第5実施形態のカテーテルの先端部を示す部分断面図である。 第6実施形態のカテーテルの先端部を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のカテーテルの平面図であり、図2は、図1のA−A線断面図であり、図3は、第1実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図であり、図4は、図3のB−B線部分断面図である。
図1に示すように、カテーテル1は、手技者が操作する操作部10と、操作部10の先端に接続されたコイル体20とから構成されている。
また、コイル体20は、操作部10から先端側に向かって延設される本体部21と、本体部21の先端側に位置する先端部22とを有しており、本体部21内及び先端部22内には中空部25(図2参照)が形成されている。
また、図2に示すように、コイル体20の本体部21は、8束の撚線30を用いて多条コイル状に巻回されたチューブ状とされている。なお、撚線30は、芯線となるステンレス製の第一素線31aの周りに側線となる6本のステンレス製の第二素線31bが撚り合わされて構成されている。
さらに、図3及び図4に示すように、コイル体20の先端部22は、先端部22に位置する各撚線30の端部がYAG溶接等により溶融され、結合されることで、第一素線31a及び第二素線31bが解けないように構成され、かつ、中空部25に連通する先端開口部26が形成されている。
本実施形態のカテーテル1では、コイル体20が複数の撚線30を螺旋状に巻回して構成されているため、柔軟性を損なうことなくトルク伝達性を向上させることができ、血管の閉塞部内への挿入性を向上させることができる。
また、使用時にカテーテル1の湾曲の度合いが大きくなった場合には、カテーテルを容易に元の形状に戻すことができる。
また、図1及び図3に示すように、コイル体20の内周面側及び外周面において、撚線30を構成する第二素線31bの撚り方向がカテーテルの長軸方向に対して略平行な方向となっている為、血管の閉塞部内への挿入性及びガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性が向上する。
本実施形態においては、第一素線31a及び第二素線31bの材料としてステンレスを使用したが、Ni−Ti合金等の超弾性合金、タングステン線等の他の金属素線を使用しても良い。
また、本実施形態においては、撚線30を構成する素線数を7条としたが、構成する第一素線31a及び第二素線31bの数は特に限定されず、2条以上であれば良く、トルク伝達性や柔軟性等の観点から3本〜10本であることが望ましい。
また、コイル体20は、撚線30を1束巻回して形成しても良いが、撚線30を複数束巻回して形成した方が、血管の閉塞部内への挿入性をさらに向上させることができ、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性をさらに向上させることができ、カテーテルが湾曲した場合には、カテーテルをさらに容易に元の形状に戻すことができるようになる。
また、本実施形態では、先端部22は、撚線30を構成する第一素線31a及び第二素線31bを溶融することにより形成したが、その他の実施形態として、複数の撚線30によって本体部21を構成し、先端部22は、本体部21とは別個に設けるようにしても良い。その場合においても、カテーテル1は、優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部内への挿入性を向上させ、カテーテルが湾曲した場合には、カテーテルを容易に元の形状に戻すことができる。
但し、先端部22を、撚線30を構成する第一素線31a及び第二素線31bを溶融することにより形成する方が、血管の閉塞部内への挿入性、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性及びカテーテルの形状回復性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、先端部22は、撚線30を構成する第一素線31a及び第二素線31bを溶接することにより溶融したが、溶接以外の方法で形成されていてもよい。例えば、第一素線31a及び第二素線31bをロウ付けすることにより先端部22を構成するようにしても良い。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態のカテーテルの断面図であり、図6は、第2実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図であり、図7は、図6のC−C線部分断面図である。
図5に示すように、第2実施形態におけるカテーテルと第1実施形態におけるカテーテル1とを比較すると、その相違点は、撚線の数にある。即ち、第1実施形態のコイル体20の本体部21は、8束の撚線30を用いて多条コイル状に巻回されていたが(図2参照)、第2実施形態のコイル体40の本体41は、1束の撚線30を用いて単条コイル状に巻回されている。
なお、撚線50が、芯線となるステンレス製の第一素線51aの周りに側線となる6本のステンレス製の第二素線51bが撚り合わされて構成されている点、コイル体40が、操作部10から先端側に向かって延設される本体部41と、本体部41の先端側に位置する先端部42とを有しており、本体部41内及び先端部42内には中空部45が形成されている点、及びコイル体40の先端部42が、先端部22に位置する各撚線50の端部がYAG溶接等により溶融され、結合されることで、第一素線51a及び第二素線51bが解けないように構成されている点は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のコイル体40は、1束の撚線50を螺旋状に巻回して構成されているため、第1実施形態のカテーテルに比べ柔軟性をさらに向上させることができ、カテーテルが湾曲した場合には、カテーテルを容易に元の形状に戻すことができる。
但し、図6に示すように、撚線50を構成する第二素線51bの撚り方向がカテーテルの長軸方向に対して略垂直に方向となっている為、血管の閉塞部内への挿入性及びガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性は、第1実施形態のカテーテルよりは若干劣ることとなる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態のカテーテルの平面図であり、図9は、第3実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図であり、図10は、図9のD−D線部分断面図であり、図11は、図9のE−E線端面図である。
第3実施形態におけるカテーテル5と第1実施形態におけるカテーテル1とを比較すると、その相違点は、先端部の構造にある。即ち、第1実施形態のコイル体20の先端部22は、撚線30を構成する第一素線31a及び第二素線31b全体を溶融することにより形成したが、第3実施形態のコイル体60の先端部62は、図10に示すように、先端部62における内周面64は、第二素線31bが溶融されることなく、撚線30の形態が保持されている。すなわち、内周面64は、撚線30を構成する第二素線31bの外形に基づく凹凸形状になっている。
なお、コイル体60が、操作部10から先端側に向かって延設される本体部61と、本体部61の先端側に位置する先端部62とを有しており、本体部61内及び先端部62内には中空部25が形成されている点は、第1実施形態と同様である。
また、コイル体60の本体部61が、8束の撚線30を用いて多条コイル状に巻回されている点も第1実施形態と同様である。
一方、図9、図10及び図11に示すように、先端部62における外周面63は、先端部62に位置する各撚線30を構成する第一素線31a及び第二素線31bがYAG溶接等により溶融され、結合されることで、第一素線31a及び第二素線31bが解けることなく、滑らかな面とされている。
なお、図11は、すべての第一素線31a及び外側に位置するすべての第二素線31bが溶融した状態を示しているが、溶接の状態によっては、一部の第一素線31a及び第二素線31bが溶融しない場合もある。その場合であっても、外周面63が平坦になっていれば良い。
溶接を用いることによって、内周面64に相当する第一素線31a及び第二素線31bは溶融することなく、外周面63に相当する第一素線31a及び第二素線31bのみを容易に溶融させることができる。
また、先端部62の先端に形成された先端開口部66は、中空部25に連通しており、図10に示すように、先端部62の先端に位置する隣接する各撚線30が溶着されることで、撚線30が解けないように構成されている。
本実施形態のコイル体60にあっては、先端部62の外周面63が滑らかな面とされているため、血管の閉塞部等に進入させる際の抵抗が低減されて、閉塞部内への挿入性を向上させることができる。これに対し、先端部62の内周面64は、撚線60の形態が保持された凹凸形状とされているため、コイル体60の中空部25に挿通されるガイドワイヤ等の併用デバイスと内周面64との接触面積が小さくなり、これにより摺動抵抗が抑制されて操作性が良好となる。
また、撚線30を構成する第二素線31bの撚り方向がカテーテルの長軸方向に対して略平行な方向となっている為、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性をさらに向上させることができる。
また、カテーテル5は、コイル体60の先端部62から本体部61にわたって同一部材で一体的に構成されているため、先端部62と本体部61との境界部分に破断を招くような応力集中が発生しない。
さらに、コイル体60は、複数の撚線30が多条コイル状に巻回されてなるため、コイル体60の剛性がより大きくなって閉塞部等への進入性がより優れたものとなっている。
なお、本実施形態では、コイル体60の先端部62に滑らかな外周面63と撚線60の形態が保持された内周面64とを形成したが、本体部61に、滑らかな外周面と撚線の形態が保持された内周面とを有するようにしても良い。
但し、コイル体60の先端部62を滑らかな外周面63と撚線60の形態が保持された内周面64とで形成した方が先端部を別個の部品で構成する必要がなくなる利点がある。
また、本実施形態では、先端部42は、撚線50を構成する第一素線51a及び第二素線51bを溶融することにより形成したが、その他の実施形態として、撚線50によって本体部41を構成し、先端部42は、本体部41とは別個に設けるようにしても良い。その場合においても、カテーテル1は、優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部内への挿入性を向上させ、カテーテルが湾曲した場合には、カテーテルを容易に元の形状に戻すことができる。
但し、先端部42を、撚線50を構成する第一素線51a及び第二素線51bを溶融することにより形成する方が、血管の閉塞部内への挿入性、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性及びカテーテルの形状回復性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、先端部42は、撚線50を構成する第一素線51a及び第二素線51bを溶接することにより溶融したが、溶接以外の方法で形成されていてもよい。例えば、第一素線51a及び第二素線51bをロウ付けすることにより先端部42を構成するようにしても良い。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態のカテーテルの先端部を示す部分拡大図であり、図13は、図12のF−F線部分断面図である。
第4実施形態におけるカテーテルと第3実施形態におけるカテーテル5とを比較すると、その相違点は、撚線の数にある。即ち、第3実施形態のコイル体60の本体部61は、8束の撚線30を用いて多条コイル状に巻回されていたが、第4実施形態のコイル体80の本体81は、1束の撚線50を用いて単条コイル状に巻回されている。
なお、撚線50が、芯線となるステンレス製の第一素線51aの周りに側線となる6本のステンレス製の第二素線51bが撚り合わされて構成されている点、コイル体80が、操作部10から先端側に向かって延設される本体部81と、本体部81の先端側に位置する先端部82とを有しており、本体部81内及び先端部82内には中空部45が形成されている点、及びコイル体80の先端部82が、先端部82に位置する各撚線50の端部がYAG溶接等により溶融され、結合されることで、第一素線51a及び第二素線51bが解けないように構成されている点は、第3実施形態と同様である。
一方、図13に示すように、先端部82における外周面83は、先端部82に位置する各撚線50を構成する第一素線51a及び第二素線51bがYAG溶接等により溶融され、結合されることで、第一素線51a及び第二素線51bが解けることなく、滑らかな面とされている。
また、溶接を用いることによって、内周面84に相当する第一素線51a及び第二素線51bは溶融することなく、外周面83に相当する第一素線51a及び第二素線51bのみを容易に溶融させることができる。
また、先端部82の先端に形成された先端開口部86は、中空部45に連通しており、先端部82の先端に位置する隣接する各撚線50が溶着されることで、撚線50が解けないように構成されている。
本実施形態のコイル体80であっても、先端部82の外周面83が滑らかな面とされているため、血管の閉塞部等に進入させる際の抵抗が低減されて、閉塞部内への挿入性を向上させることができる。これに対し、先端部82の内周面84は、撚線80の形態が保持された凹凸形状とされているため、コイル体80の中空部45に挿通されるガイドワイヤ等の併用デバイスと内周面84との接触面積が小さくなり、これにより摺動抵抗が抑制されて操作性が良好となる。
また、カテーテル1は、コイル体80の先端部82から本体部81にわたって同一部材で一体的に構成されているため、先端部82と本体部81との境界部分に破断を招くような応力集中が発生しない。
なお、本実施形態では、コイル体80の先端部82に滑らかな外周面83と撚線80の形態が保持された内周面84とを形成したが、本体部81に、滑らかな外周面と撚線の形態が保持された内周面とを有するようにしても良い。
但し、コイル体80の先端部82を滑らかな外周面83と撚線80の形態が保持された内周面84とで形成した方が先端部を別個の部品で構成する必要がなくなる利点がある。
(第5実施形態)
図14は、第5実施形態のカテーテルの先端部を示す部分断面図である。
第5実施形態におけるカテーテルは、第1実施形態におけるカテーテルの外周を樹脂で被覆したものである。具体的には、コイル体100の内側に中空部25に沿って内層92を形成し、内層92の外側にコイル体100を被覆するように外層94を形成したものである。
第5実施形態のカテーテルによれば、優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部内への挿入性をさらに向上させるとともに、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態におけるカテーテルは、第1実施形態におけるカテーテルの外周を樹脂で被覆したものとしたが、第2実施形態のカテーテルにおけるカテーテルの外周を樹脂で被覆したものとしても良い。
また、第1実施形態におけるコイル体20の先端部または第2実施形態におけるコイル体40の先端部を本体部21または本体部41とは別個に設けるようにしたカテーテルの外周を樹脂で被覆したものとしても良い。
(第6実施形態)
図15は、第6実施形態のカテーテルの先端部を示す部分断面図である。
第6実施形態におけるカテーテルは、第3実施形態におけるカテーテルの外周の一部を樹脂で被覆したものである。具体的には、コイル体120の内側に中空部45に沿って内層112を形成し、内層112の外側に、外周面63以外のコイル体120を被覆するように外層114を形成したものである。
第6実施形態のカテーテルによれば、優れたトルク伝達性と優れた柔軟性とを有し、血管の閉塞部内への挿入性をさらに向上させるとともに、ガイドワイヤ等の併用デバイスの操作性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態におけるカテーテルは、第3実施形態におけるカテーテルの外周を樹脂で被覆したものとしたが、第4実施形態のカテーテルにおけるカテーテルの外周を樹脂で被覆したものとしても良い。
また、第3実施形態におけるコイル体60の先端部または第4実施形態におけるコイル体80の先端部を本体部61または本体部81とは別個に設けるようにしたカテーテルの外周を樹脂で被覆したものとしても良い。
1,5 カテーテル
10 操作部
20,40,60,80,100,120 コイル体
21,41,61,81 本体部
22,42,62,82 先端部
63,83 外周面
64,84 内周面
25,45 中空部
26,66,86 先端開口部
30,50 撚線
31a,51a 第一素線(素線)
31b,51b 第二素線(素線)
92,112 内層
94,114 外層

Claims (6)

  1. 複数の素線を撚り合わせた撚線を、中空螺旋状に巻回したコイル体を備えたことを特徴とするカテーテル。
  2. 前記コイル体は、複数の前記撚線を中空螺旋状に巻回して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記コイル体の先端部は、前記素線を溶融して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記コイル体の先端部は、前記素線を溶融して形成された外周面と、前記撚線の形態が保持された内周面とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  5. 前記コイル体の内側に形成された内層と、
    その内層の外側に前記コイル体を被覆するように形成された外層と
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のカテーテル。
  6. 前記コイル体の内側に形成された内層と、
    前記コイル体の先端部以外の領域において、前記内層の外側に前記コイル体を被覆するように形成された外層と
    を備えていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカテーテル。
JP2015242279A 2015-03-23 2015-12-11 カテーテル Active JP6624600B2 (ja)

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