JP5999708B2 - コイル体、およびコイル体を備えるガイドワイヤ、カテーテル、および医療用処置具 - Google Patents

コイル体、およびコイル体を備えるガイドワイヤ、カテーテル、および医療用処置具 Download PDF

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Description

本発明は、コイル体、およびコイル体を備えるガイドワイヤ、カテーテル、および医療用処置具に関する。
ガイドワイヤやカテーテルなど、血管に挿入される医療器具には、コイル体が用いられることがある。例えば、ガイドワイヤでは、芯材となるコアシャフトの周囲を覆うようにコイル体が設けられる。また、カテーテルでは、血管内に挿入されるシャフト部にコイル体が用いられることがある。
また、コイル体は、内視鏡用処置具などの医療用処置具のロープ部に用いられることもある。
ガイドワイヤ、カテーテル、および医療用処置具などは、血管や内視鏡の内腔などの湾曲した通路を通過する必要がある。従って、これらの医療器具に用いられるコイル体には、先端側が湾曲し易いという特性が求められる。そこで、例えばガイドワイヤに用いられるコイル体において、その先端側の外周面に研磨加工を施すことにより、先端側を湾曲し易くしたものが提案されている(特許文献1)。
特表2004−533271号公報
しかし、上述した従来のコイル体では、先端側は湾曲し易いものの、プッシャビリティ(手元側で加えた押し込み力が減衰せずに、先端側まで伝達される特性)が十分ではないという問題があった。加えて、従来のコイル体では、コイル体の外周面(特に基端側の外周面)に凹凸があるため、血管などの内壁に対する滑り性が良好ではないという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、先端側が湾曲し易く、且つ、十分なプッシャビリティと、良好な滑り性とを兼ね備えるコイル体、およびコイル体を備えるガイドワイヤ、カテーテル、医療用処置具の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のコイル体は次の構成を採用した。すなわち、本発明のコイル体は、第1の素線をらせん状に巻回した部分と、前記第1の素線をらせん状に巻回した部分の基端側に位置し、第2の素線をらせん状に巻回した部分とから成るコイル体であって、前記コイル体の縦断面視における前記第1の素線の断面は、内周側に凸状の湾曲形状であり、前記コイル体の縦断面視における前記第2の素線の断面は矩形形状であり、前記第1の素線の外周面と前記第2の素線の外周面とは、連続した平坦面となっていることを特徴とする。
このような本発明のコイル体においては、コイル体の先端側の素線(第1の素線)の断面が内周側に凸状の湾曲形状となっているので、コイル体の先端側を湾曲し易くすることができる。また、コイル体の基端側の素線(第2の素線)の断面が矩形形状となっているので、コイル体を先端側に押し込んだ際に、第2の素線どうしが面接触することで、押し込み力を先端側に伝達し易くすることができる。更に、第1の素線の外周面と第2の素線の外周面とが連続した平坦面となっているので、コイル体の外周面における滑り性を良好なものとすることができる。その結果、先端側が湾曲し易く、且つ、十分なプッシャビリティと、良好な滑り性とを兼ね備えたコイル体を実現可能となる。
また、上述した本発明のコイル体においては、第1の素線と第2の素線とは、素線どうしが接触する密巻きとしてもよい。こうすれば、コイル体を押し込んだ際に、押し込み力を先端側により伝達し易くすることができるので、コイル体のプッシャビリティをより向上させることが可能となる。
また、上述した本発明のコイル体においては、コイル体の縦断面視における第1の素線の断面を、半円形状としてもよい。
こうすれば、コイル体の外周側での第1の素線どうしの隙間を小さくすることができる。その結果、コイル体の先端側の外周面をより平滑となるので、コイル体の外周面での滑り性を向上させることが可能となる。
また、上述した本発明のコイル体においては、第1の素線と第2の素線とが、連続した1本の素線によって形成されていてもよい。
こうすれば、第1の素線と第2の素線とを溶接、あるいはロウ付けなどの方法で接続してコイル体を形成する場合と比較して、真直性の高いコイル体を簡単に形成することが可能となる。
また、上述した本発明のコイル体においては、コイル体の縦断面視におけるコイル体の長軸方向と直交する方向の第2の素線の厚みを、コイル体の縦断面視におけるコイル体の長軸方向と直交する方向の第1の素線の厚みよりも小さくしてもよい。
詳細については後述するが、こうすれば、コイル体が湾曲した際に、第1の素線と第2の素線との境界部分において、第1の素線が第2の素線に干渉することを抑制することができる。その結果、コイル体の先端側をより湾曲し易くすることが可能となる。
また、上述した本発明のコイル体においては、第1の素線をらせん状に巻回した部分、および第2の素線をらせん状に巻回した部分が、複数の素線をらせん状に巻回することによって中空の撚線状に形成されていてもよい。
一般に、中空の撚線コイルは、単線のコイルに比べてプッシャビリティに優れている。従って、第1の素線をらせん状に巻回した部分、および第2の素線をらせん状に巻回した部分を中空の撚線状に形成することによって、コイル体のプッシャビリティを向上させることが可能となる。
また、上述した本発明のコイル体を、ガイドワイヤに適用することとしてもよい。すなわち、本発明のコイル体と、コイル体の内腔に挿通されたコアシャフトとを備えるガイドワイヤにおいて、第1の素線をらせん状に巻回した部分を、第2の素線をらせん状に巻回した部分よりもガイドワイヤの先端側に配置することとしてもよい。
上述したように、本発明のコイル体は、先端側が湾曲し易く、且つ、十分なプッシャビリティと、良好な滑り性とを兼ね備えている。従って、このようなコイル体をガイドワイヤに適用することで、湾曲した血管に追従し易く、硬い病変部でも貫通可能で、且つ、血管内壁に引っ掛かり難いガイドワイヤを実現することが可能となる。
また、上述した本発明のコイル体を、カテーテルに適用することとしてもよい。すなわち、本発明のコイル体によってシャフト部が構成されたカテーテルにおいて、第1の素線をらせん状に巻回した部分を、第2の素線をらせん状に巻回した部分よりもカテーテルの先端側に配置することとしてもよい。
こうすれば、上述した本発明のコイル体の特性(先端側の湾曲し易さ、プッシャビリティ、および滑り性)により、湾曲した血管に追従し易く、硬い病変部でも貫通可能で、且つ、血管内壁に引っ掛かり難いカテーテルを実現可能となる。
特に、本発明のカテーテルは、病変部に対する高い貫通性を有している。従って、例えば、閉塞した病変部にバルーンカテーテルを挿入する際に、予め病変部に孔を空ける作業を行うカテーテル(いわゆる貫通用カテーテル)として、好適に用いることが可能である。
また、上述した本発明のコイル体を、医療用処置具に適用することとしてもよい。すなわち、本発明のコイル体と、コイル体の先端部に設けられた処置部と、コイル体の基端部に設けられた操作部と、コイル体の内腔に挿通され、処置部と操作部とを連結する芯材とを備える医療用処置具において、第1の素線をらせん状に巻回した部分を、第2の素線をらせん状に巻回した部分よりも医療用処置具の先端側に配置することとしてもよい。
こうすれば、上述した本発明のコイル体の特性(先端の湾曲し易さ、プッシャビリティ、および滑り性)により、湾曲した医療機器の内腔(例えば、内視鏡の内腔)に追従し易く、また、医療機器の内腔の湾曲が大きい部分であっても、基端側から押し込むことで湾曲部を容易に乗り越えることができ、更には医療機器の内腔に引っ掛かり難い医療用処置具を実現可能となる。
本発明の第1実施形態のガイドワイヤの構成を示した説明図である。 本発明の第1実施形態のガイドワイヤのコイル体を示した説明図である。 本発明の第2実施形態のガイドワイヤのコイル体を示した説明図である。 本発明の第3実施形態のガイドワイヤのコイル体を示した説明図である。 本発明の第4実施形態のガイドワイヤのコイル体を示した説明図である。 本発明の第5実施形態のガイドワイヤのコイル体を示した説明図である。 本発明の第6実施形態のガイドワイヤのコイル体を示した説明図である。(a)には、コイル体の縦断面図が示されており、(b)には、(a)のAA断面におけるコイル体の断面図が示されており、(c)には、(a)のBB断面におけるコイル体の断面図が示されている。 本発明の第7実施形態のカテーテルの構成を示した説明図である。(a)には、カテーテルの全体図が示されており、(b)には、シャフト部の縦断面図が示されている。 本発明の第8実施形態の内視鏡用処置具の構成を示した説明図である。(a)には、内視鏡用処置具の全体図が示されており、(b)には、ロープ部の縦断面図が示されている。
A.第1実施形態 :
以下では、上述した本発明の内容を明確にするために、本発明のコイル体、およびコイル体を備えるガイドワイヤ、カテーテル、および医療用処置具の各種実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のガイドワイヤ1の構成を示した説明図である。ガイドワイヤ1は、コアシャフト5と、コアシャフト5を覆うコイル体10などから構成されている。コイル体10の先端部とコアシャフト5の先端部とは先端ロウ付部6で接続されており、コイル体10の基端部とコアシャフト5の中間部とは後端ロウ付部7で接続されている。
図2は、本発明の第1実施形態のガイドワイヤ1のコイル体10を示した説明図である。図示されているように、本実施形態のコイル体10は、第1の素線11をらせん状に巻回した部分(図面右側の部分)と、この部分の基端側に位置し、第2の素線12をらせん状に巻回した部分(図面左側の部分)とから成っている。
第1の素線11をらせん状に巻回した部分と第2の素線12をらせん状に巻回した部分とは、互いの境界部分において、溶接、またはロウ付けなどの方法によって接続される。図2には、上述した2つの部分が溶接部13を介して接続された例が示されている。尚、本実施形態では、第1の素線11の巻き方向が、先端に向かって反時計回り方向(S巻き)となっており、第2の素線12の巻き方向が、先端に向かって時計回り方向(Z巻き)となっている。
ここで、本実施形態のコイル体10では、コイル体10の縦断面視における第1の素線11の断面が、内周側に凸状の湾曲形状となっている。また、コイル体10の縦断面視における第2の素線12の断面が、矩形形状となっている。更に、第1の素線11の外周面と前記第2の素線12の外周面とは、連続した連続面となっている。
このような本実施形態のコイル体10は、以下のような特性を有する。先ず、コイル体10の先端側の素線(第1の素線11)の断面が内周側に凸状の湾曲形状となっているので、コイル体10の先端側が湾曲し易いという特性がある。また、コイル体10の基端側の素線(第2の素線12)の断面が矩形形状となっているので、コイル体10を先端側に押し込んだ際に、第2の素線12どうしが面接触することで、押し込み力を先端側に伝達し易いという特性がある。更に、第1の素線11の外周面と第2の素線12の外周面とが連続した連続面となっているので、コイル体10の外周面での摺動抵抗が小さい(滑り性が良好である)という特性がある。
以上のように、本実施形態のコイル体10は、先端側が湾曲し易く、且つ、十分なプッシャビリティと、良好な滑り性とを兼ね備えている。従って、このようなコイル体10を用いてガイドワイヤ1を構成することによって、湾曲した血管に追従し易く、硬い病変部でも貫通させることができ、且つ、血管内壁に引っ掛かり難いガイドワイヤ1を実現することが可能となる。
上述した第1実施形態には、関連する他の実施形態が存在する。以下では、他の実施形態について簡単に説明する。
B.第2実施形態 :
図3は、第2実施形態のガイドワイヤのコイル体20を示した説明図である。上述した第1実施形態のコイル体10では、第1の素線11(および第2の素線12)どうしが接触しておらず、いわゆる「疎巻き」になっているものとして説明した(図2を参照)。これに対して、第2実施形態のコイル体20では、第1の素線21(および第2の素線22)どうしが接触しており、いわゆる「密巻き」となっている。
尚、第1の素線21と第2の素線22とは、溶接部23を介して接続されている。
このような本実施形態のコイル体20では、第1の素線21(および第2の素線22)が「密巻き」となっているので、第1の素線(および第2の素線)が「疎巻き」の場合に比べて、コイル体20のプッシャビリティをより向上させることができる。その結果、コイル体20を備えるガイドワイヤ(図示は省略)において、病変部の貫通性をより向上させることが可能となる。
C.第3実施形態 :
図4は、第3実施形態のガイドワイヤのコイル体30を示した説明図である。本実施形態のコイル体30は、上述した第1実施形態および第2実施形態のコイル体と比較して、第1の素線31の断面形状が異なっている。すなわち、本実施形態のコイル体30の第1の素線31の断面は、半円形状となっている。
尚、本実施形態のコイル体30においても、第2の素線32の断面は矩形形状となっている。また、第1の素線31と第2の素線32とは、溶接部33を介して接続されている。
このような本実施形態のコイル体30では、第1の素線31の断面が半円形状となっているので、上述した各種実施形態のコイル体と比較して、コイル体30の外周側での第1の素線31どうしの隙間を小さくすることができる。従って、コイル体30の先端側の外周面をより平滑とすることができるので、コイル体30の外周面での滑り性を向上させることができる。その結果、コイル体30を備えるガイドワイヤ(図示は省略)において、血管内壁にガイドワイヤが引っ掛かることをより確実に抑制可能となる。
D.第4実施形態 :
図5は、第4実施形態のガイドワイヤのコイル体40を示した説明図である。上述した第1〜第3実施形態では、第1の素線から成る部分と第2の素線から成る部分とをロウ付けや溶接によって接続することによって、コイル体を形成するものと説明した(図2〜4を参照)。これに対して、本実施形態のコイル体40では、第1の素線41と第2の素線42とが、連続した1本の素線で形成されている。
尚、このような本実施形態のコイル体40は、例えば、以下のようにして製造することができる。先ず、断面が円形の素線をらせん状に巻回してコイルを形成する。続いて、コイルの基端側にスウェージング加工を施すことによって、コイルの縦断面視における断面が矩形形状の部分を形成する。さらに、コイルの先端側(スウェージング加工が施されていない部分)の外周面に研磨加工を施し、コイルの先端側の外径と基端側の外径とを合わせる。こうすることで、本実施形態のコイル体40を形成することができる。もちろん、コイルの先端側の外周面に研磨加工を施した後に、コイルの基端側にスウェージング加工を施すことによっても、コイル体40を形成することができる。
このような本実施形態のコイル体40では、上述した第1〜第3実施形態のように2つの部材(第1の素線からなる部分と第2の素線からなる部分)をロウ付けや溶接などの方法によって接続することなく、コイル体40を形成することができる。従って、真直性の高いコイル体40を簡単に形成することが可能となる。
E.第5実施形態 :
図6は、第5実施形態のガイドワイヤのコイル体50を示した説明図である。上述した第4実施形態のコイル体40では、コイル体40の縦断面視におけるコイル体40の長軸方向と直交する方向の第1の素線41の厚みと第2の素線42の厚みとが同じであった(図5を参照)。これに対して、本実施形態のコイル体50では、コイル体50の縦断面視におけるコイル体50の長軸方向と直交する方向の第2の素線52の厚みは、コイル体50の縦断面視におけるコイル体50の長軸方向と直交する方向の第1の素線51の厚みよりも小さく設定されている。
このような本実施形態のコイル体50では、上述した第4実施形態のコイル体40と比較して、第1の素線51と第2の素線52との境界部分における第2の素線52の出っ張り(内周側への出っ張り)を抑制することができる。従って、コイル体50が湾曲した際に、第1の素線51と第2の素線52との境界部分での第1の素線51と第2の素線52との干渉が抑制され、コイル体50の先端側をより湾曲し易くすることができる。その結果、コイル体50を備えるガイドワイヤ(図示は省略)において、湾曲した血管に対する追従性をより向上させることが可能となる。
F.第6実施形態 :
図7は、第6実施形態のガイドワイヤのコイル体60を示した説明図である。(a)には、コイル体60の縦断面図が示されており、(b)には、(a)のAA断面におけるコイル体60の断面図が示されており、(c)には、(a)のBB断面におけるコイル体60の断面図が示されている。
上述した各種実施形態のコイル体では、先端側および基端側の部分が、1本の素線(第1の素線または第2の素線)をらせん状に巻回することによって形成されていた(図2〜図6を参照)。これに対して、コイル体60では、先端側および基端側の部分が、複数の素線(第1の素線61a〜61h,または第2の素線62a〜62h)をらせん状に巻回することによって、中空の撚線状に形成されている(図3(a)〜(c)を参照)。
また、第1の素線61a〜61hによって形成された部分と、第2の素線62a〜62hによって形成された部分とは、溶接部63を介して接続されている。
以上の点以外は、上述した第1実施形態のコイル体10と同様である。すなわち、コイル体60の縦断面視における第1の素線61の断面は内周側に凸状の湾曲形状となっており、コイル体60の縦断面視における第2の素線62の断面は矩形形状となっており、第1の素線61の外周面と前記第2の素線62の外周面とは、連続した連続面となっている。
一般に、中空の撚線は、単線のコイルに比べてプッシャビリティに優れている。従って、本実施形態のコイル体60のように、コイル体60を中空の撚線状に形成することで、コイル体60のプッシャビリティを向上させることができる。その結果、コイル体60を備えるガイドワイヤ(図示は省略)において、病変部の貫通性を向上させることが可能となる。
G.第7実施形態 :
上述した第1実施形態〜第6実施形態では、本発明のコイル体をガイドワイヤに適用するものとして説明した。これに対して、本発明のコイル体をカテーテルに適用することとしても良い。
図8は、本発明のコイル体を有するカテーテル2の構成を示した説明図である。(a)には、カテーテル2の全体図が示されており、(b)には、シャフト部70の縦断面図が示されている。
図8(a)されているように、本実施形態のカテーテル2は、シャフト部70と、シャフト部70の先端部の設けられた先端チップ74と、シャフト部70の基端部に設けられたコネクター75などから構成されている。そして、シャフト部70には、上述した各種実施形態のコイル体が用いられる。図8(b)に示した例では、シャフト部70は、断面が半円形状の第1の素線71をらせん状に巻回した部分と、断面が矩形形状の第2の素線72をらせん状に巻回した部分とが、溶接部73を介して接続されたものであり、第1の素線71の外周面と前記第2の素線72の外周面とが連続した連続面となっている。
このような本実施形態のカテーテル2においては、上述した各種実施形態のコイル体をシャフト部70に用いているので、カテーテル2の先端側を湾曲し易くすることができ、且つ、十分なプッシャビリティと、良好な滑り性とをカテーテル2に付与することができる。その結果、湾曲した血管に追従し易く、硬い病変部でも貫通することができ、且つ、血管内で内壁に引っ掛かり難いカテーテル2を実現可能となる。
特に、本実施形態のカテーテル2は、病変部に対する高い貫通性を有している。従って、例えば、閉塞した病変部にバルーンカテーテルを挿入する際に、予め病変部に孔を空ける作業を行うカテーテル(いわゆる貫通用カテーテル)として、好適に用いることが可能である。
H.第8実施形態 :
本発明のコイル体は、ガイドワイヤやカテーテル以外にも、例えば、内視鏡用処置具などの医療用処置具に適用することができる。
図9は、本発明のコイル体を有する内視鏡用処置具3の構成を示した説明図である。(a)には、内視鏡用処置具3の全体図が示されており、(b)には、ロープ部80の縦断面図が示されている。
図9(a)に示されているように、本実施形態の内視鏡用処置具3は、中空のロープ部80と、ロープ部80の先端に設けられたループ状の処置部84と、ロープ部80の基端に設けられた操作部85などから構成されている。ロープ部80の内腔には芯線86が挿通されており、芯線86によって、処置部84と操作部85とが連結されている。このため、操作部85を押し引きすることによって、ループ状の処置部84がロープ部80の内腔に出入り可能となっており、そのことによって処置部84のループの大きさを変更可能となっている。
そして、ロープ部80には、上述した各種実施形態のコイル体が用いられる。図9(b)に例示したロープ部80は、断面が半円形状の第1の素線81をらせん状に巻回した部分と、断面が矩形形状の第2の素線82をらせん状に巻回した部分とが、溶接部83を介して接続されたものであり、第1の素線81の外周面と前記第2の素線82の外周面とが連続した連続面となっている。
このような本実施形態の内視鏡用処置具3では、上述した各種実施形態のコイル体をロープ部80に用いているので、内視鏡用処置具3の先端側を湾曲し易くすることができ、且つ、十分なプッシャビリティと、良好な滑り性とを内視鏡用処置具3に付与することができる。その結果、湾曲した内視鏡の内腔にも追従し易く、内視鏡の内腔の湾曲が大きい部分でも、基端側から押し込むことで容易に湾曲部を乗り越えることができ、且つ、内視鏡の内腔の壁面に引っ掛かり難い内視鏡用処置具3を実現可能となる。
以上、各種実施形態のコイル体について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、図7に示したコイル体では、複数の第1の素線61a〜61hをらせん状に巻回した部分と、複数の第2の素線62a〜62hをらせん状に巻回した部分とを、溶接によって接続するものと説明した。しかし、対応する第1の素線と第2の素線(例えば、第1の素線61aと第2の素線62a)どうしを、連続する1本の素線としてもよい(図示は省略)。こうすれば、コイル体を、継ぎ目のない中空の撚線コイル状に形成することができるので、真直性の高いコイル体を簡単に形成することが可能となる。
1・・・ガイドワイヤ
2・・・カテーテル
3・・・内視鏡用処置具
5・・・コアシャフト
6・・・先端ロウ付部
7・・・後端ロウ付部
10,20,30,40,50,60・・・コイル体
11,21,31,41,51,61,71,81・・・第1の素線
12,22,32,42,52,62,72,82・・・第2の素線
13,23,33,63,73,83・・・溶接部
70・・・シャフト部
74・・・先端チップ
75・・・コネクター
80・・・ロープ部
84・・・処置部
85・・・操作部
86・・・芯線

Claims (9)

  1. 第1の素線をらせん状に巻回した部分と、前記第1の素線をらせん状に巻回した部分の基端側に位置し、第2の素線をらせん状に巻回した部分とから成るコイル体であって、
    前記コイル体の縦断面視における前記第1の素線の断面は、内周側に凸状の湾曲形状であり、
    前記コイル体の縦断面視における前記第2の素線の断面は矩形形状であり、
    前記第1の素線の外周面と前記第2の素線の外周面とは、連続した平坦面となっているコイル体。
  2. 請求項1に記載のコイル体であって、
    前記第1の素線と前記第2の素線とは、素線どうしが接触する密巻きとなっていることを特徴とするコイル体。
  3. 請求項1または請求項2の何れかに記載のコイル体であって、
    前記コイル体の縦断面視における前記第1の素線の断面は、半円形状であることを特徴とするコイル体。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載のコイル体であって、
    前記第1の素線と前記第2の素線とは、連続した1本の素線によって形成されていることを特徴とするコイル体。
  5. 請求項4に記載のコイル体であって、
    前記コイル体の縦断面視における前記コイル体の長軸方向と直交する方向の前記第2の素線の厚みは、前記コイル体の縦断面視における前記コイル体の長軸方向と直交する方向の前記第1の素線の厚みよりも小さいことを特徴とするコイル体。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れかに記載のコイル体であって、
    前記第1の素線をらせん状に巻回した部分、および前記第2の素線をらせん状に巻回した部分は、複数の素線をらせん状に巻回することによって中空の撚線状に形成されていることを特徴とするコイル体。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れかに記載のコイル体と、前記コイル体の内腔に挿通されたコアシャフトとを備えるガイドワイヤであって、
    前記第1の素線をらせん状に巻回した部分は、前記第2の素線をらせん状に巻回した部分よりも前記ガイドワイヤの先端側に位置するガイドワイヤ。
  8. 請求項1ないし請求項6の何れかに記載のコイル体によってシャフト部が構成されたカテーテルであって、
    前記第1の素線をらせん状に巻回した部分は、前記第2の素線をらせん状に巻回した部分よりも前記カテーテルの先端側に位置するカテーテル。
  9. 請求項1ないし請求項6の何れか記載のコイル体と、前記コイル体の先端部に設けられた処置部と、前記コイル体の基端部に設けられた操作部と、前記コイル体の内腔に挿通され、前記処置部と前記操作部とを連結する芯材とを備える医療用処置具であって、
    前記第1の素線をらせん状に巻回した部分は、前記第2の素線をらせん状に巻回した部分よりも前記医療用処置具の先端側に位置する医療用処置具。
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