JP2016178176A - 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法 - Google Patents

熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016178176A
JP2016178176A JP2015056207A JP2015056207A JP2016178176A JP 2016178176 A JP2016178176 A JP 2016178176A JP 2015056207 A JP2015056207 A JP 2015056207A JP 2015056207 A JP2015056207 A JP 2015056207A JP 2016178176 A JP2016178176 A JP 2016178176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric conversion
conversion material
phase
elements
alloy powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015056207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6567847B2 (ja
Inventor
革 聶
Ge NIE
革 聶
篤郎 住吉
Atsuro SUMIYOSHI
篤郎 住吉
健稔 富田
Taketoshi Tomita
健稔 富田
孝洋 越智
Takahiro Ochi
孝洋 越智
尚吾 鈴木
Shogo Suzuki
尚吾 鈴木
昌晃 菊地
Masaaki Kikuchi
昌晃 菊地
俊清 郭
Junqing Guo
俊清 郭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP2015056207A priority Critical patent/JP6567847B2/ja
Priority to EP16160697.5A priority patent/EP3070181B1/en
Priority to US15/072,528 priority patent/US10056536B2/en
Publication of JP2016178176A publication Critical patent/JP2016178176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6567847B2 publication Critical patent/JP6567847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C12/00Alloys based on antimony or bismuth
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/04Making non-ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C1/047Making non-ferrous alloys by powder metallurgy comprising intermetallic compounds
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N10/00Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects
    • H10N10/01Manufacture or treatment
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N10/00Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects
    • H10N10/80Constructional details
    • H10N10/81Structural details of the junction
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N10/00Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects
    • H10N10/80Constructional details
    • H10N10/85Thermoelectric active materials
    • H10N10/851Thermoelectric active materials comprising inorganic compositions
    • H10N10/852Thermoelectric active materials comprising inorganic compositions comprising tellurium, selenium or sulfur
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2998/00Supplementary information concerning processes or compositions relating to powder metallurgy
    • B22F2998/10Processes characterised by the sequence of their steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F7/00Manufacture of composite layers, workpieces, or articles, comprising metallic powder, by sintering the powder, with or without compacting wherein at least one part is obtained by sintering or compression
    • B22F7/06Manufacture of composite layers, workpieces, or articles, comprising metallic powder, by sintering the powder, with or without compacting wherein at least one part is obtained by sintering or compression of composite workpieces or articles from parts, e.g. to form tipped tools
    • B22F7/08Manufacture of composite layers, workpieces, or articles, comprising metallic powder, by sintering the powder, with or without compacting wherein at least one part is obtained by sintering or compression of composite workpieces or articles from parts, e.g. to form tipped tools with one or more parts not made from powder

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】熱電変換性能に優れる熱電変換材料を提供する。
【解決手段】熱電変換材料10は、互いに元素組成が異なる第1の相20および第2の相30を含む複数種類の相からなる。第1の相20および第2の相30はいずれもスクッテルダイト構造を有する。熱電変換材料10における第1の相20および第2の相30の体積含有率はいずれも10%以上、より好ましくは、20%以上である。熱電変換材料10は、第1の相20および第2の相30に加え、元素組成が異なる他の相を1つ以上さらに含んでも良い。他の相の構造は、スクッテルダイト構造を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法に関する。
熱電変換材料について、熱電変換性能の向上が求められている。たとえば、特許文献1には、希土類元素と遷移金属材料を用いた熱電変換材料が記載されている。
特開2002−26400号公報
発明者が鋭意検討したところ、特許文献1に記載の方法では、更なる熱電変換効率向上の要求に対応できないことが明らかになった。
本発明は、熱電変換性能に優れる熱電変換材料を提供するものである。
本発明によれば、
互いに元素組成が異なる第1の相および第2の相を含む複数種類の相からなり、
前記第1の相および前記第2の相はいずれもスクッテルダイト構造を有する熱電変換材料
が提供される。
本発明によれば、
上記の熱電変換材料と、
電極とを備える熱電変換素子
が提供される。
本発明によれば、
上記の熱電変換素子を備える熱電変換モジュール
が提供される。
本発明によれば、
上記の熱電変換素子を備える熱電発電装置
が提供される。
本発明によれば、
上記の熱電変換素子を備える熱電変換システム
が提供される。
本発明によれば、
複数種類の合金粉末を準備する工程と、
前記複数種類の合金粉末を混合した混合物を得る工程と、
前記混合物を焼結する工程とを含み、
前記複数種類の合金粉末は、第1の合金粉末と、前記第1の合金粉末とは異なる種類の第2の合金粉末とを含み、
前記第1の合金粉末および前記第2の合金粉末はいずれもスクッテルダイト構造を有する熱電変換材料の製造方法
が提供される。
本発明によれば、熱電変換性能に優れる熱電変換材料を提供することができる。
実施形態に係る熱電変換材料の断面構造を示す図である。 実施形態に係る熱電変換素子の構造を示す図である。 実施形態に係る熱電変換モジュールの構造を示す断面模式図である。 図3に示す一点鎖線I−Iの断面から図中矢印で示す方向に観察した平面図である。 実施形態に係る熱電発電装置の斜視図である。 (a)は各実施例のゼーベック係数Sを示す図、(b)は各実施例の熱伝導率κを示す図、(c)は各実施例の電気抵抗率ρを示す図である。 (a)は各実施例の出力因子Pを示す図、(b)は各実施例の無次元性能指数ZTを示す図である。 (a)は各比較例のゼーベック係数Sを示す図、(b)は各比較例の熱伝導率κを示す図、(c)は各比較例の電気抵抗率ρを示す図である。 (a)は各比較例の出力因子Pを示す図、(b)は各比較例の無次元性能指数ZTを示す図である。 実施例1の熱電変換材料の断面を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を示す図である。 (a)および(b)は、実施例1の熱電変換材料の断面を、エネルギー分散型X線分析により組成分析した結果を示す図である。 (a)は、合金粉末Aおよび合金粉末Dを用いて製造した熱電変換材料の断面を走査型電子顕微鏡で観察した結果を示す図、(b)は、エネルギー分散型X線分析により行った硫黄(S)の組成マッピングの結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、「〜」は特に断りがなければ、以上から以下を表す。
図1は、本実施形態に係る熱電変換材料10の断面構造を示す図である。本実施形態に係る熱電変換材料10は、互いに元素組成が異なる第1の相20および第2の相30を含む複数種類の相からなる。第1の相20および第2の相30はいずれもスクッテルダイト構造を有する。以下に詳細に説明する。
まず、熱電変換材料の性能を示す指標について、以下に説明する。
熱電変換材料の性質は、性能指数Zによって評価される。性能指数Zとは、ゼーベック係数S、熱伝導率κ及び電気抵抗率ρを用いた以下の式(1)によって表される。
Z=S/(κρ) ・・・式(1)
また、熱電変換材料の性質は、性能指数Zと温度Tとの積によって評価されることがある。この場合には、式(1)の両辺に温度T(ここで、Tは絶対温度)を乗じて以下の式(2)とする。
ZT=ST/(κρ) ・・・式(2)
式(2)に示したZTは無次元性能指数と呼ばれ、熱電変換材料の性能を示す指標になる。熱電変換材料は、このZTの値が大きいほど、その温度Tにおける熱電性能が高いことになる。式(1)および式(2)から、優れた熱電変換材料とは、性能指数Zの値を大きくできる材料、すなわちゼーベック係数Sが大きく、熱伝導率κおよび電気抵抗率ρが小さい材料である。
また、電気的な観点から熱電変換材料の性能を評価する場合、次式(3)で表される出力因子Pを用いる場合がある。
P=S/ρ ・・・式(3)
なお、ゼーベック係数Sと電気抵抗率ρは、たとえば熱電能測定装置(アルバック理工株式会社製、ZEM−2)を用いて測定できる。また、熱伝導率κはκ=α・d・Cの関係から求めることができる。ここで密度dは室温において密度計を用いて測定でき、熱拡散率αはたとえばレーザフラッシュ法熱定数測定装置(アルバック理工株式会社製、TC−7000H)を用いて、比熱Cは示差走査熱量測定の熱分析装置を用いて、各温度で測定できる。
本実施形態に係る熱電変換材料について、以下に詳細に説明する。
本実施形態に係る熱電変換材料10は、第1の相20および第2の相30を含む。第1の相20と第2の相30はいずれもスクッテルダイト構造を有し、互いに元素組成が異なる。なお、スクッテルダイト構造には、非充填スクッテルダイト構造および充填スクッテルダイト構造が含まれる。熱電変換材料10は全体として主にスクッテルダイト構造を有することが好ましい。熱電変換材料10は、第1の相20および第2の相30を含むことにより、熱電変換性能に優れる。
理由は定かではないが、以下の様に考えられる。1つの相からなる熱電変換材料においては、熱伝導率κおよび電気抵抗率ρのうち、一方を低くすると他方が高くなるため、両方を小さくすることは困難である。これに対し、熱電変換材料10は比較的熱伝導率が低い相と、比較的電気抵抗率が低い相とを含むことにより、熱電変換材料10としての熱伝導率κ及び電気抵抗率ρをいずれも低くすることができ、上記式(1)で求められる性能指数Z、および上記式(2)で求められる無次元性能指数ZTを大きくすることができると考えられる。理由は定かではないが、電気伝導と熱伝導とが互いに異なる経路で生じるためと推察される。
ここで、熱電変換材料10における第1の相20および第2の相30の体積含有率はいずれも10%以上であることが好ましく、いずれも20%以上であることがより好ましい。このように第1の相20および第2の相30のそれぞれが一定程度の体積を占めることにより、各相の特徴が熱電変換材料10全体の特徴に対してより明確に寄与し、熱電変換性能を向上させることができる。
熱電変換性能向上の観点から、第1の相20および第2の相30は、それぞれ一般式R(0≦r≦1、3≦t≦5、9≦x≦15)で表される組成を有することが好ましい。ここで、Rは、希土類元素、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、第4族元素、および第13族元素からなる群から選択される1種以上の元素からなる。Tは、希土類元素と第4族元素とを除く遷移金属元素からなる群から選択される1種以上の元素からなる。Xは第14族元素、第15族元素、および第16族元素からなる群から選択される1種以上の元素からなる。
希土類元素としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、およびLuが挙げられる。アルカリ金属元素としては、Li、Na、K、Rb、Cs、およびFrが挙げられる。アルカリ土類金属元素としては、Ca、Sr、およびBaが挙げられる。第4族元素としては、Ti、Zr、およびHfが挙げられる。第13族元素としては、B、Al、Ga、In、およびTlが挙げられる。
Rとしては、p型熱電変換材料においては、たとえば希土類元素のLa、Ce、およびPr、第4族元素のTi、Zr、およびHf、第13族元素のAl、Ga、およびInからなる群から選択される一種以上の元素を主とすることができる。Rとしては、n型熱電変換材料においては、たとえば希土類元素のYb、La、Ce、およびPr、アルカリ土類金属元素のCa、Sr及びBa、第13族元素のAl、Ga、およびInからなる群から選択される一種以上の元素を主とすることができる。熱電変換材料はn型でも良いし、p型でも良い。なお、熱電変換材料がn型であれば、熱電変換性能をより効果的に向上させることができる。
熱電変換性能向上の観点から、Rは、希土類元素、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、第4族元素および第13族元素からなる群から選択される四種以上の元素であることが好ましい。また、当該四種以上の元素は、三種の異なる族の元素を含むことがより好ましい。
希土類元素と第4族元素とを除く遷移金属元素としては、特に限定されないが、たとえばFe、Ru、Os、Co、Pd、Ni、およびPtが挙げられる。熱電変換性能向上の観点から、Tは、Fe、CoおよびNiから選択される一種以上の元素からなることがより好ましい。
第14族元素としては、たとえばC、Si、Ge、Sn、およびPbが挙げられる。第15族元素としては、たとえばN、P、As、Sb、Biが挙げられる。また、第16族元素としては、たとえばO、S、Se、Te、およびPoが挙げられる。なお、Xは第14族元素、窒素を除く第15族元素、および酸素を除く第16族元素からなる群から選択される1種以上の元素からなることがより好ましく、Sbを含むことがさらに好ましい。
ここで、熱電変換性能向上の観点から、第1の相20および第2の相30の少なくとも一方において、Xは第16族元素を含むことが好ましく、硫黄(S)を含むことがより好ましい。一方、同様の観点から、第1の相20および第2の相30の一方において、Xは第16族元素を含み、他方においてXは第16族元素を含まないことが好ましい。また、第1の相20および第2の相30の一方において、Xは硫黄を含み、他方においてXは硫黄を含まないことがより好ましい。
一方、第1の相20および第2の相30の両方においてXは第15族元素を含むことが好ましく、Sbを含むことがより好ましい。
熱電変換材料10を構成する結晶相の構造や体積含有率は、たとえばX線回折法で確認することができる。元素組成の違いがわずかである場合など、X線回折法では複数相の存在が確認できない場合もあるが、その場合、相の数や各相の元素組成、体積含有率は、たとえば熱電変換材料10の断面をSEM(Scanning Electron Microscope)−EDX(EDS)(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)やEPMA(Electron Probe Micro Analyser)により分析することで確認できる。熱電変換材料10には、第1の相20および第2の相30を含む複数の相ごとの粒塊が形成されている。この粒塊の大きさは特に限定されない。
熱電変換性能向上の観点から、熱電変換材料10の、100℃以上600℃以下における熱伝導率の最大値を4.00W/(m・K)以下とすることが好ましく、3.80W/(m・K)以下とすることがより好ましい。一方、熱電変換性能向上の観点から、熱電変換材料10の、100℃以上600℃以下における、電気抵抗率の最大値を18.00×10−6Ω・m以下とすることが好ましく、12.00×10−6Ω・m以下とすることがより好ましい。また、同様の観点から、熱電変換材料10の、100℃以上600℃以下における熱伝導率の最大値を4.00W/(m・K)以下、かつ、電気抵抗率の最大値を15.00×10−6Ω・m以下とすることがより好ましく、当該温度範囲における熱伝導率の最大値を3.80W/(m・K)以下、かつ、電気抵抗率の最大値を13.00×10−6Ω・m以下とすることがさらに好ましい。熱電変換材料10の熱伝導率および電気抵抗率は、第1の相20および第2の相30の元素組成および、体積含有率を調整することにより、制御できる。
熱電変換材料10の、100℃以上600℃以下における無次元性能指数ZTの最大値は0.70以上とすることができ、さらには1.00以上とすることができる。
一方、熱電変換材料10の、100℃以上600℃以下における出力因子Pの最大値は3.00×10−3W/(m・K)以上とすることができ、さらには3.45×10−3W/(m・K)以上とすることができる。
なお、熱電変換材料10が第1の相20および第2の相30の2つの相からなる場合、第1の相20と第2の相30との体積比率は10:90〜90:10の範囲内であることが好ましく、20:80〜80:20の範囲内であることがより好ましい。
なお、熱電変換材料10は、第1の相20および第2の相30に加え、元素組成が異なる他の相を1つ以上さらに含んでも良い。他の相の構造は特に限定されないが、スクッテルダイト構造を有することが好ましい。また、他の相の体積含有率は特に限定されない。熱電変換材料10が3つ以上の相からなる場合、たとえば、第1の相20および第2の相30は、熱電変換材料10のうち最も体積含有率が大きいスクッテルダイト構造の相および2番目に体積含有率が大きいスクッテルダイト構造の相である。この場合、第1の相20と第2の相30との体積比率は10:90〜90:10の範囲内であることが好ましく、20:80〜80:20の範囲内であることがより好ましい。
本実施形態に係る熱電変換材料10の製造方法は、複数種類の合金粉末を準備する工程、複数種類の合金粉末を混合した混合物を得る工程、および混合物を焼結する工程を含む。複数種類の合金粉末は、第1の合金粉末と、第1の合金粉末とは異なる種類の第2の合金粉末とを含む。第1の合金粉末および第2の合金粉末はいずれもスクッテルダイト構造を有する。以下に詳しく説明する。
まず、第1の合金粉末と、第2の合金粉末を含む複数種類の合金粉末を準備する。得られる熱電変換材料10を構成する各相の構造および元素組成は、各合金粉末の構造および元素組成に基づくと考えられる。合金粉末の構造および元素組成を調整することで、熱電変換材料10の各相の構造および元素組成を調整することができる。
複数種類の合金粉末を準備する工程は、特に限定されないが、たとえば、溶解法や急冷凝固法を用いて行うことができる。
溶解法を用いる場合、所定比率で単体(たとえば純金属)の原料を坩堝に入れ、不活性ガス雰囲気中において、電気炉加熱によってたとえば1000℃〜1250℃まで加熱溶解し、5時間保持する。不活性ガスとしてはArガスやNガスが挙げられる。次いで、組成の均一性を確保するために、急速に室温まで冷却する。水急冷した材料を粉砕し、合金粉末を得る。
一方、急冷凝固法としては、たとえばガスアトマイズ、水アトマイズ、単ロール法、双ロール法が挙げられる。このうち、たとえばガスアトマイズ法を用いる場合、所定比率で単体(たとえば純金属)の原料を坩堝に入れ、不活性ガス雰囲気中において、高周波加熱によって、得ようとする合金の融点以上の温度まで、たとえば1200℃〜1250℃程度まで昇温して加熱溶解する。そのまま2時間保持した後、溶融した原料を、たとえば0.5〜20MPa程度のAr噴射圧力およびφ2mmの噴射ノズルでアトマイズ装置によって粒子化することで、合金粉末を得る。
複数種類の合金粉末を同様の方法でそれぞれ準備する。複数種類の合金粉末は、少なくとも元素組成が互いに異なる。上記の方法においては、坩堝に入れる原料の配合等を調整することで、所望の結晶構造および元素組成の合金粉末を得ることができる。好ましい合金粉末の元素組成は、熱電変換材料10の第1の相20および第2の相30について上述したのと同様である。なお、第1の合金粉末および第2の合金粉末の少なくとも一方が、Xとして硫黄を含む場合、その硫黄の含有量は一般式Rのxのうち1200分の1以上を占めることが好ましく、120分の1以上を占めることがより好ましい。また、当該含有量は当該xのうち120分の12以下であることが好ましく、120分の6以下であることがより好ましい。
ここで、熱電変換材料10の熱電変換性能向上の観点から、複数種類の合金粉末のゼーベック係数の絶対値の最大値はいずれも150μV/K以上であることが好ましく、180μV/K以上であることがより好ましい。なお、同様の観点から、第1および第2の合金粉末のうち少なくとも一方は、熱伝導率の100℃以上600℃以下における最大値が4.00W/(m・K)以下であることが好ましく、3.80W/(m・K)以下であることがより好ましい。なお、同様の観点から、第1および第2の合金粉末のうち少なくとも一方は、電気抵抗率の100℃以上600℃以下における最大値が18.00×10−6Ω・m以下であることが好ましく、12.00×10−6Ω・m以下であることがより好ましい。ここで、各合金粉末の含有率を100%として焼結して得た試料を測定したときの、ゼーベック係数、熱伝導率、および電気抵抗率を、合金粉末のゼーベック係数、熱伝導率、および電気抵抗率とみなすことができる。ここで、当該試料の見かけ密度は、真密度の90%以上とする。
次いで、混合物を得る工程では、準備した複数種類の合金粉末を合わせて混合する。混合は、たとえば、ボールミル装置を用い、短時間で均一に混合する。このとき、各合金粉末の配合比率を調整することで、熱電変換材料10の各相の体積含有率を調整することができる。混合物における、第1の合金粉末および第2の合金粉末の体積含有率は、いずれも10%以上とすることが好ましく、20%以上とすることがより好ましい。ここで、第1の合金粉末および第2の合金粉末は、たとえば、熱電変換材料10を構成する合金粉末のうち最も体積含有率が大きいスクッテルダイト構造の合金粉末および2番目に体積含有率が大きいスクッテルダイト構造の合金粉末である。
なお、複数種類の合金粉末が第1の合金粉末および第2の合金粉末の2種類である場合、第1の合金粉末と第2の合金粉末との体積比率は10:90〜90:10の範囲内であることが好ましく、20:80〜80:20の範囲内であることがより好ましい。
なお、複数種類の合金粉末が3種類以上の合金粉末である場合、たとえば、複数種類の合金粉末のうち最も体積含有率が大きい合金粉末を第1の合金粉末、2番目に体積含有率が大きい合金粉末を第2の合金粉末として、第1の合金粉末と第2の合金粉末との体積比率は10:90〜90:10の範囲内であることが好ましく、20:80〜80:20の範囲内であることがより好ましい。
次いで、混合物を焼結する工程では、ホットプレス法、加熱焼結法、放電プラズマ成型法などを用いることができる。
放電プラズマ成型法を用いる場合には、得られた混合物をカーボンダイスに入れ、真空もしくは不活性ガス雰囲気中において、5MPa〜60MPaの圧力の下でパルス電流をかけながら500〜750℃の温度まで加熱する。そのまま10分間保持した後、室温まで冷却することで熱電変換材料10を得ることができる。
次いで、本実施形態に係る熱電変換素子40について説明する。
図2は、本実施形態に係る熱電変換素子40の構造を示す図である。熱電変換素子40は、熱電変換材料10と、電極42とを備える。以下に詳細に説明する。
本実施形態に係る熱電変換素子40は、熱電変換材料10として、n型熱電変換材料12およびp型熱電変換材料14を少なくとも1つずつ備える。そして、熱電変換素子40は、複数の電極42、接合部材44、および拡散防止部材46をさらに備える。熱電変換素子40では、n型熱電変換材料12とp型熱電変換材料14とを組み合わせたペアが1つ以上、電気的に直列に接続されている。熱電変換素子40を用いて、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換できる。あるいは、電気エネルギーを熱エネルギーに直接変換できる。
熱電変換素子40は、電極42として、p型熱電変換材料14の一端とn型熱電変換材料12の一端とを相互に電気的に接続している第1電極413と、p型熱電変換材料14の他端に接続されている第2電極414と、n型熱電変換材料12の他端に接続されている第3電極415とを有している。
n型熱電変換材料12およびp型熱電変換材料14と、電極42とは、それぞれ接合部材44および拡散防止部材46を介して接合されている。接合部材44および拡散防止部材46は熱電変換材料10と電極42との間に積層して設けられており、接合部材44は電極42と、拡散防止部材46は熱電変換材料10と接合されている。
電極42は特に限定されないが、Fe合金、Co合金、Ni合金、Cu合金、Ti合金、およびAl合金からなる群より選択される少なくとも一種の合金からなることが好ましい。なお、電極42は、たとえば、鉄、コバルト、ニッケル、銅、チタン、およびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも一種の金属であっても良い。なお、電極42の材料は、接合部材44の合金層と同じ組成の合金を使用することがより好ましい。これにより、両者の密着性を高めることができる。
接合部材44は、熱応力を緩和する観点から、Cu合金、Ag合金、Au合金、およびAl合金からなる群より選択される少なくとも一種の合金からなることが好ましい。
拡散防止部材は、熱電変換材料10の構成元素の拡散を防止する観点から、Fe−M1(M1は、Cr、Mo、W、V、Nb、Ta、Mn、Ti、Zr、Hf、C、Si、および、Geからなる群から選択される少なくとも一種の元素)合金、Co−M1合金、Ni−M1合金、Ti−M2(M2はAl、Ga、In、Cu、Ag、Au、Sn、Zn、および、Mgからなる群から選択される少なくとも一種の元素)合金、Zr−M2合金、Hf−M2合金、V−M2合金、Nb−M2合金、Ta−M2合金、Cr−M2合金、Mo−M2合金、および、W−M2合金からなる群より選択される少なくとも一種の合金からなることが好ましい。
なお、接合部材44および拡散防止部材46はそれぞれ一種の合金層からなってもよいが、二種以上の合金層からなっても構わない。
拡散防止部材46および接合部材44はそれぞれロウ付け、スパッタリング、蒸着、溶射、あるいは放電プラズマ焼結法などの方法によって、熱電変換材料10に積層させることができる。
電極42は、ロウ付け、スパッタリング、蒸着、容射、放電プラズマ焼結法、あるいは微小レーザー溶接などの公知の方法によって、接合部材44に積層させることができる。
なお、本実施形態では、接合部材44および拡散防止部材46を有する熱電変換素子40について説明したが、接合部材44および拡散防止部材46はいずれか一方を省略することもできるし、両方を省略することもできる。
図3は、本実施形態に係る熱電変換モジュール200の構造を示す断面模式図である。また、図4は、図3に示す一点鎖線I−Iの断面から図中矢印で示す方向に観察した平面図である。なお、図3及び4においては、熱電変換素子40は、n型熱電変換材料12とp型熱電変換材料14とを組み合わせたペアが複数、電気的に直列に接続された構造である。
熱電変換モジュール200は、熱電変換素子40、熱電変換素子40を気密封止した容器230、第1熱伝導性絶縁体203、および第2熱伝導性絶縁体204を備える。容器230は、土台部205と、天井部206とを有する。そして、土台部205から略垂直に延伸した側壁部262を介して、土台部205と天井部206とが繋がっている。本実施形態では、天井部206が加熱されて高温状態となり、土台部205の少なくとも一部が冷却されて低温状態となる。
第1熱伝導性絶縁体203は熱電変換素子40の一端と容器230の天井部206の内面(容器230の内部空間側の面)との間に挿入される。一方、第2熱伝導性絶縁体204は熱電変換素子40の他端と容器230の土台部205の内面(容器230の内部空間側の面)との間に挿入される。第1熱伝導性絶縁体203は、熱電変換素子40の一端と容器230の天井部206の内面とに密着し、第2熱伝導性絶縁体204は、熱電変換素子40の他端と容器230の土台部205の内面とに密着している。
土台部205は、平坦に形成されている。土台部205は、周縁部を構成する枠状体205bと、その中央部を構成する熱伝導体205aとを有する。土台部205は、中央部が円形状にくり抜かれた枠状体205bと、枠状体205bの中央部にはめこまれた熱伝導体205aとからなる。
そして、熱伝導体205a上に、第2熱伝導性絶縁体204を介して熱電変換素子40が配置され、更に、熱電変換素子40上に第1熱伝導性絶縁体203が配置されている。また、枠状体205b上に、側壁部262が配置されている。このような構成の場合、土台部205の中の熱伝導体205aが、冷却されることとなる。
容器230内の熱電変換素子40では、熱電変換材料10がアレイ状に配置されるとともに、直列に接続されている。直列に接続された複数の熱電変換材料10の中の最前段のp型熱電変換材料14の第2電極414に、図示しない第1リードの一端が接続される。また、直列に接続された複数の熱電変換材料10の中の最後段のn型熱電変換材料12の第3電極415に、図示しない第2リードの一端が接続される。第1リードおよび第2リードは真空導入端子254を介して外部に接続される。天井部206が加熱されて高温状態となり、土台部205の少なくとも一部が冷却されて低温状態となることで起電力が生じ、電気エネルギーとして真空導入端子254から取り出される。
図5は、本実施形態に係る熱電発電装置100の斜視図である。熱電発電装置100は、熱電変換素子40を備える熱電発電装置である。熱電発電装置100は熱電変換モジュール200、フィン120を備える。また、ケース118の内部には、図示しない冷却部を備える。
ケース118の外面には、1つ又は複数の熱電変換モジュール200が取付けられる。熱電変換モジュール200は、土台部205の外面がケース118の外面に接する状態で取付けられる。また、ケース118を挟んで対峙するように、ケース118の対向する2つの面各々に、複数の熱電変換モジュール200が取付けられている。
ケース118の内部には、ケース118の外部温度よりも低温に維持されている冷却部が位置する。内部空間と繋がる流入口121及び流出口122が設けられ、流入口121を介して内部空間に冷却流体を流入させるとともに、流出口122を介して内部空間から冷却流体を流出させることで、冷却流体を流動させることができる。
フィン120は、例えばステンレス等耐熱耐食性を有する材料で構成することができる。そして、フィン120は、一方向に延在することで表面積を大きくし、外部空間から熱を吸収し易くなっている。フィン120は、熱電変換モジュール200における容器230の天井部206の外面に取り付けられる。熱電変換モジュール200、及び、フィン120は、取り付けボルト及びナット150を用いて、互いに接続されている。
本実施形態の熱電発電装置100は、例えば高温(例:600℃以上900℃以下)の空間内に設置される。すると、フィン120は、外部空間から熱を吸収し、高温状態になる。このようなフィン120側に位置する熱電変換モジュール200の容器230の天井部206も、高温状態になる。一方、ケース118の内部は、冷却部により、外部空間の温度(外部温度)よりも低温に維持されている。このようなケース118の外面に接する熱電変換モジュール200の底部は、低温状態になる。すなわち、容器230の天井部(高温状態)と、底部(低温状態)との間に温度差が生じる。このような熱電変換モジュール200の中に、収容されている熱電変換素子40は、一端が高温状態となり、他端が低温状態となる。すなわち、熱電変換素子40の両端に温度差が生じ、起電力が生じる。
熱電発電装置100に対し、変圧器、蓄電池、およびそれらのコントローラ等をさらに設けることで、熱電変換システムを構成できる。
なお、熱電変換素子40、熱電変換モジュール200、熱電発電装置100、および熱電変換システムについて説明したが、これらは例示であり、各構造は上記に限定されない。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態に係る熱電変換材料は、熱電変換性能に優れる。また、本実施形態に係る熱電変換材料を用いて熱電変換性能に優れた熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置および熱電変換システムを実現することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。なお、本実施形態は、これらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
[熱電変換材料の作製]
(実施例1〜4、比較例1、2)
熱電変換材料を構成する各元素の原料の純金属を、所定比率でカーボン材質の坩堝に入れ、Arガス雰囲気中において、電気炉加熱によって1200℃まで加熱溶解し、5時間保持した後、水急冷した。次いで、水急冷した材料を粉砕し、一般式Yb0.3Ca0.1Al0.1Ga0.1In0.1Fe0.25Co3.75Sb12で表わされるスクッテルダイト構造の合金粉末Aを得た。また、原料比率以外は同様にして、一般式Yb0.3Ca0.1Al0.1Ga0.1In0.1Fe0.25Co3.75Sb11.80.2で表わされるスクッテルダイト構造の合金粉末Bを得た。なお、得られた各合金粉末の組成はICP(Inductively Coupled Plasma)分析によって測定した。
各実施例および各比較例において、表1に示す体積含有率で合金粉末Aおよび合金粉末Bを混合した。次いで、得られた混合物をカーボンダイスに入れ、Arガス雰囲気中において、40MPaの圧力の下で加熱した。600℃〜750℃の温度で10分間保持した後、室温まで冷却することで熱電変換材料を得た。
(比較例3)
熱電変換材料を構成する各元素の原料の純金属を、所定比率でカーボン材質の坩堝に入れ、Arガス雰囲気中において、電気炉加熱によって1200℃まで加熱溶解し、5時間保持した後、水急冷した。次いで、水急冷した材料を粉砕し、一般式Yb0.3Ca0.1Al0.1Ga0.1In0.1Fe0.25Co3.75Sb11.90.1で表わされるスクッテルダイト構造の合金粉末Cを得た。なお、得られた合金粉末Cの組成はICP(Inductively Coupled Plasma)分析によって測定した。
次いで、合金粉末Cをカーボンダイスに入れ、Arガス雰囲気中において、40MPaの圧力の下で加熱した。600℃〜750℃の温度で10分間保持した後、室温まで冷却することで熱電変換材料を得た。
X線回折法を用いて確認したところ、各実施例および各比較例で得られた熱電変換材料はいずれもスクッテルダイト構造からなっていた。
[熱電変換材料の評価]
各実施例および各比較例の熱電変換材料について、以下の評価を行った。
(2相以上の有無)
熱電変換材料が2つ以上の相を含むか否かを確認した。具体的には、各実施例および比較例で得られた熱電変換材料から小片を切り取り、平面(断面の露出面)を有するサンプルに加工、研磨した。次いで、走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、S4700)を用いたSEM−EDXにより、サンプルの当該平面を組織観察および組成分析した。EDX分析の結果、硫黄(S)を含む領域とSを含まない領域とが存在することが確認できた場合を2相以上「あり」、そのような2種類の領域が確認できなかった場合を2相以上「なし」と評価した。
(熱電変換性能の評価)
各実施例および各比較例の熱電変換材料について、100℃〜600℃の温度範囲でゼーベック係数S、電気抵抗率ρおよび熱伝導率κを測定し、出力因子Pと無次元性能指数ZTをそれぞれ算出した。具体的には、熱電変換材料の角柱状試料片を対象に、熱電能測定装置(アルバック理工株式会社製、ZEM−2)によりゼーベック係数Sと電気抵抗率ρを測定した。このとき、角柱状試験片はl×w×hの大きさの角柱状とし、lは2.5mm、wは2.5mm、hは15mmとした。また、熱電変換材料のディスク状試料片を対象に、室温において密度計により密度dを測定した上で、レーザフラッシュ法熱定数測定装置(アルバック理工株式会社製、TC−7000H)により各温度における熱拡散率αを測定した。さらに、示差走査熱量測定の熱分析装置を用いて100℃〜600℃の温度範囲で熱電変換材料の比熱Cを測定した。測定した密度d、比熱Cおよび熱拡散率αを用い、κ=α・d・Cの関係から、熱伝導率κを求めた。そして、実施形態において述べた式(2)を用いて無次元性能指数ZTを、式(3)を用いて出力因子Pを算出した。
各実施例および各比較例の結果を図6から図9に示す。
図6(a)は各実施例のゼーベック係数Sを示す図であり、図6(b)は各実施例の熱伝導率κを示す図であり、図6(c)は各実施例の電気抵抗率ρを示す図である。図7(a)は各実施例の出力因子Pを示す図であり、図7(b)は各実施例の無次元性能指数ZTを示す図である。図8(a)は各比較例のゼーベック係数Sを示す図であり、図8(b)は各比較例の熱伝導率κを示す図であり、図8(c)は各比較例の電気抵抗率ρを示す図である。図9(a)は各比較例の出力因子Pを示す図であり、図9(b)は各比較例の無次元性能指数ZTを示す図である。また、各実施例および各比較例において、2相以上の有無と、得られた値のうちZTの最大値、熱伝導率κの最大値、電気抵抗率ρの最大値、および出力因子Pの最大値を表1にまとめて示した。実施例1〜4の熱電変換材料は、比較例1〜3の熱電変換材料よりもZTの最大値が大きかった。
図6から図9および表1に示した結果から、実施例1〜4の熱電変換材料は、比較例1〜3の熱電変換材料よりも熱電変換性能が高いことが確かめられた。
(体積含有率)
実施例1に関して、さらに熱電変換材料における各相の体積含有率を測定した。具体的には、まず、走査型電子顕微鏡(カールツアイス社製 FE−SEM:Supra−35および日立製作所製 FE−SEM:S−4700)を用いて、熱電変換材料の断面の組織観察を行った。そして、電子線マイクロアナライザ(日本電子株式会社製、FE−EPMA:JXA−8500)とエネルギー分散型X線分析EDX(EDS)により、熱電変換材料の断面組織の組成分析を行った。
図10は実施例1の熱電変換材料の断面を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を示す図である。本図から、熱電変換材料は複数の粒塊からなることが確認された。また、図11(a)および(b)は、実施例1の熱電変換材料の断面を、エネルギー分散型X線分析EDX(EDS)により組成分析した結果を示す図である。具体的には、図11(a)は分析した領域の形状を示す図であり、図11(b)は、図11(a)のうち破線の位置でのラインプロファイルを示す図である。本図から、実施例1の断面に観察された粒塊には、硫黄(S)を含む粒塊とSを含まない粒塊とが存在することが確認できた。このように粒塊毎に、Sを含む粒塊(相)であるか、Sを含まない粒塊(相)であるかを識別し、露出断面におけるSを含まない相の占有面積とSを含む相の占有面積との面積比を算出した。そして、得られた面積比を、Sを含まない相の体積VとSを含む相の体積Vとの体積比率V:Vとみなした。その結果、実施例1において、V:V=50:50と求められた。これは、製造工程における合金粉末Aと合金粉末Bとの体積比率50:50に相当する。よって、得られる熱電変換材料中の相の体積比率は、合金粉末の仕込み比に基づくことが確かめられた。このことから、実施例2〜4においても、Sを含まない相の体積とSを含む相の体積との体積比率は、製造工程で用いた合金粉末Aと合金粉末Bとの体積比率に等しいと理解できる。そして、実施例1〜4では、Sを含まない相およびSを含む相の体積含有率がいずれも10%以上であることが分かる。
なお、図12(a)は、合金粉末Bの代わりに一般式Yb0.3Ca0.1Al0.1Ga0.1In0.1Fe0.25Co3.75Sb11.250.75で表わされるスクッテルダイト構造の合金粉末Dを用いて製造した熱電変換材料の断面を走査型電子顕微鏡で観察した結果を示す図である。本図のように、コントラストが互いに異なる2種類の粒塊が観察された。また、図12(b)は、エネルギー分散型X線分析EDX(EDS)により行った硫黄(S)の組成マッピングの結果を示す図である。本図では、より輝度の暗い部分に、より多くのSが含まれることを示している。相同士の組成の違いが大きい場合には、このように組成マッピングを行った結果から各相の占有面積率を求め、各相の体積含有率としてみなすことができる。
10 熱電変換材料
100 熱電発電装置
118 ケース
12 n型熱電変換材料
120 フィン
121 流入口
122 流出口
14 p型熱電変換材料
150 取り付けボルト及びナット
20 第1の相
200 熱電変換モジュール
203 第1熱伝導性絶縁体
204 第2熱伝導性絶縁体
205 土台部
205a 熱伝導体
205b 枠状体
206 天井部
230 容器
254 真空導入端子
262 側壁部
30 第2の相
40 熱電変換素子
413 第1電極
414 第2電極
415 第3電極
42 電極
44 接合部材
46 拡散防止部材

Claims (14)

  1. 互いに元素組成が異なる第1の相および第2の相を含む複数種類の相からなり、
    前記第1の相および前記第2の相はいずれもスクッテルダイト構造を有する、熱電変換材料。
  2. 請求項1に記載の熱電変換材料において、
    前記第1の相および前記第2の相の体積含有率がいずれも10%以上である、熱電変換材料。
  3. 請求項1または2に記載の熱電変換材料において、
    前記第1の相および前記第2の相は、それぞれ一般式R(0≦r≦1、3≦t≦5、9≦x≦15)で表される組成を有し、
    Rは、希土類元素、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、第4族元素、および第13族元素からなる群から選択される1種以上の元素からなり、
    Tは、希土類元素と第4族元素とを除く遷移金属元素からなる群から選択される1種以上の元素からなり、
    Xは第14族元素、第15族元素、および第16族元素からなる群から選択される1種以上の元素からなる、熱電変換材料。
  4. 請求項3に記載の熱電変換材料において、
    前記第1の相と前記第2の相の少なくとも一方において、Xは硫黄を含む、熱電変換材料。
  5. 請求項4に記載の熱電変換材料において、
    前記第1の相と前記第2の相の一方において、Xは硫黄を含み、他方において、Xは硫黄を含まない、熱電変換材料。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の熱電変換材料において、
    100℃以上600℃以下における、無次元性能指数ZTの最大値が0.70以上である、熱電変換材料。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の熱電変換材料において、
    100℃以上600℃以下における、熱伝導率の最大値が4.00W/(m・K)以下である、熱電変換材料。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の熱電変換材料において、
    100℃以上600℃以下における、電気抵抗率の最大値が18.00×10−6Ω・m以下である、熱電変換材料。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の熱電変換材料と、
    電極とを備える、熱電変換素子。
  10. 請求項9に記載の熱電変換素子を備える、熱電変換モジュール。
  11. 請求項9に記載の熱電変換素子を備える、熱電発電装置。
  12. 請求項9に記載の熱電変換素子を備える、熱電変換システム。
  13. 複数種類の合金粉末を準備する工程と、
    前記複数種類の合金粉末を混合した混合物を得る工程と、
    前記混合物を焼結する工程とを含み、
    前記複数種類の合金粉末は、第1の合金粉末と、前記第1の合金粉末とは異なる種類の第2の合金粉末とを含み、
    前記第1の合金粉末および前記第2の合金粉末はいずれもスクッテルダイト構造を有する、熱電変換材料の製造方法。
  14. 請求項13に記載の熱電変換材料の製造方法において、
    前記混合物における、前記第1の合金粉末および前記第2の合金粉末の体積含有率が、いずれも10%以上である、熱電変換材料の製造方法。
JP2015056207A 2015-03-19 2015-03-19 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法 Active JP6567847B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015056207A JP6567847B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法
EP16160697.5A EP3070181B1 (en) 2015-03-19 2016-03-16 Thermoelectric conversion material, thermoelectric conversion element, thermoelectric conversion module, thermoelectric generator, thermoelectric conversion system, and method of manufacturing thermoelectric conversion material
US15/072,528 US10056536B2 (en) 2015-03-19 2016-03-17 Thermoelectric conversion material, thermoelectric conversion element, thermoelectric conversion module, thermoelectric generator, thermoelectric conversion system, and method of manufacturing thermoelectric conversion material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015056207A JP6567847B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016178176A true JP2016178176A (ja) 2016-10-06
JP6567847B2 JP6567847B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=55587115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015056207A Active JP6567847B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10056536B2 (ja)
EP (1) EP3070181B1 (ja)
JP (1) JP6567847B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018148114A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 株式会社豊田中央研究所 p型熱電材料
JP2018157002A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 古河機械金属株式会社 熱電変換材料
JP2019519092A (ja) * 2016-12-28 2019-07-04 エルジー・ケム・リミテッド 新規な化合物半導体およびその活用
JP2019519090A (ja) * 2017-03-15 2019-07-04 エルジー・ケム・リミテッド 新規な化合物半導体およびその活用
JP2019216231A (ja) * 2018-06-08 2019-12-19 株式会社日本触媒 n型熱電変換材料及び熱電変換素子

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018123899A1 (ja) * 2016-12-26 2019-10-31 国立大学法人名古屋大学 熱電変換材料および熱電変換素子
JP2020087997A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 株式会社安永 スタナイド系熱電変換素子及びスタナイド系熱電変換モジュール
CN114903418A (zh) * 2021-02-08 2022-08-16 苏州佳世达光电有限公司 口腔扫描仪

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11150307A (ja) * 1997-11-19 1999-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd Co−Sb系熱電材料
JP2002033527A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Asahi Kasei Corp 熱電材料およびその製造方法
US20110108778A1 (en) * 2008-04-30 2011-05-12 Massachusetts Institute Of Technology Thermoelectric skutterudite compositions and methods for producing the same
JP2014195080A (ja) * 2008-01-23 2014-10-09 Furukawa Co Ltd 熱電変換材料および熱電変換モジュール

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002026400A (ja) 2000-06-30 2002-01-25 Toshiba Corp 熱電変換材料および熱電変換素子
US7321157B2 (en) * 2004-07-23 2008-01-22 Gm Global Technology Operations, Inc. CoSb3-based thermoelectric device fabrication method
US20100111754A1 (en) * 2006-07-12 2010-05-06 Gm Global Technology Operations, Inc. Potassium and Sodium Filled Skutterudites
JP6206658B2 (ja) 2013-09-10 2017-10-04 矢崎総業株式会社 コネクタの嵌合構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11150307A (ja) * 1997-11-19 1999-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd Co−Sb系熱電材料
JP2002033527A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Asahi Kasei Corp 熱電材料およびその製造方法
JP2014195080A (ja) * 2008-01-23 2014-10-09 Furukawa Co Ltd 熱電変換材料および熱電変換モジュール
US20110108778A1 (en) * 2008-04-30 2011-05-12 Massachusetts Institute Of Technology Thermoelectric skutterudite compositions and methods for producing the same

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
BO DUAN, ET AL.: "Enhanced thermoelectric performance in sulfur-dopoed Co4Sb11.9-xTexS0.1 skutterudites", MATERIALS LETTERS, vol. Volume 79, JPN6018038315, 15 July 2012 (2012-07-15), NL, pages 69 - 71 *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019519092A (ja) * 2016-12-28 2019-07-04 エルジー・ケム・リミテッド 新規な化合物半導体およびその活用
US11072530B2 (en) 2016-12-28 2021-07-27 Lg Chem, Ltd. Compound semiconductor and use thereof
JP2018148114A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 株式会社豊田中央研究所 p型熱電材料
JP2019519090A (ja) * 2017-03-15 2019-07-04 エルジー・ケム・リミテッド 新規な化合物半導体およびその活用
US11162159B2 (en) 2017-03-15 2021-11-02 Lg Chem, Ltd. Compound semiconductor and use thereof
JP2018157002A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 古河機械金属株式会社 熱電変換材料
JP2019216231A (ja) * 2018-06-08 2019-12-19 株式会社日本触媒 n型熱電変換材料及び熱電変換素子

Also Published As

Publication number Publication date
US10056536B2 (en) 2018-08-21
JP6567847B2 (ja) 2019-08-28
EP3070181A1 (en) 2016-09-21
EP3070181B1 (en) 2017-12-27
US20160276564A1 (en) 2016-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6567847B2 (ja) 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、熱電発電装置、熱電変換システム、および熱電変換材料の製造方法
EP2242121B1 (en) Thermoelectric conversion material and thermoelectric conversion module
EP1523048A2 (en) Thermoelectric material and thermoelectric module using the thermoelectric material
JP7138307B2 (ja) 熱電変換素子及び熱電変換モジュール
JP2021044574A (ja) マグネシウム系熱電変換材料の製造方法
US11889761B2 (en) Thermoelectric conversion module member, thermoelectric conversion module, and method for manufacturing thermoelectric conversion module member
JP2016092174A (ja) 熱電変換材料および熱電変換モジュール
JP6382093B2 (ja) 熱電変換素子および熱電変換モジュール
JP5877275B2 (ja) 熱電変換材料の製造方法
US10468573B2 (en) Thermoelectric conversion material
US9761779B2 (en) Thermoelectric conversion material
US11616183B2 (en) Alloy, sintered article, thermoelectric module and method for the production of a sintered article
JP6809852B2 (ja) 熱電変換素子および熱電変換モジュール
CN114402445A (zh) 热电转换元件、热电转换组件、接合材料、制造热电转换元件的方法
JP2008227321A (ja) 熱電変換材料及びこれを用いた熱電変換モジュール
WO2023145340A1 (ja) 熱電変換モジュール及び熱電変換システム
JP5820550B2 (ja) (Zr,Hf)3Ni3Sb4系のn型の熱電変換材料
KR102092894B1 (ko) 곡면형 열전소자의 제조 방법
Seo et al. Fabrication of Metallic Glass Powder for Brazing Paste for High-Temperature Thermoelectric Modules
KR20190058221A (ko) 곡면형 열전소자의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6567847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250