JP2002026400A - 熱電変換材料および熱電変換素子 - Google Patents
熱電変換材料および熱電変換素子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉛を含まないフィルドスクッテルダイト系の
熱電変換材料であって、粉砕・ホットプレスを省略した
簡単な製造工程で、700K以下の中温度域で高い熱電
特性を示す、高熱電変換効率の熱電変換材料の提供。 【解決手段】 材料の主たる部分が、組成式LnXT4
Pn12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,L
u,Th,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはF
e,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Pt
の群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,S
b,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、
Xは0.2以上1以下)で示されるフィルドスクッテル
ダイト化合物を主とする熱電変換材料を溶融後急冷して
得た金属塊を熱処理した材料を、急冷方向に垂直な面内
方向に電流を流す事により得られる。
熱電変換材料であって、粉砕・ホットプレスを省略した
簡単な製造工程で、700K以下の中温度域で高い熱電
特性を示す、高熱電変換効率の熱電変換材料の提供。 【解決手段】 材料の主たる部分が、組成式LnXT4
Pn12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,L
u,Th,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはF
e,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Pt
の群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,S
b,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、
Xは0.2以上1以下)で示されるフィルドスクッテル
ダイト化合物を主とする熱電変換材料を溶融後急冷して
得た金属塊を熱処理した材料を、急冷方向に垂直な面内
方向に電流を流す事により得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換材料およ
び熱電変換素子に係わり、特にフィルドスクッテルダイ
ト系の熱電変換材料およびそれを用いた熱電変換素子に
関する。
び熱電変換素子に係わり、特にフィルドスクッテルダイ
ト系の熱電変換材料およびそれを用いた熱電変換素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する意識の高揚
から、フロンレス冷却機器であるぺルチェ効果を利用し
た熱電冷却素子に関する関心が高まっている。また、同
じく、二酸化炭素排出量を削減するために、未利用廃熱
エネルギーを使った発電システムを提供する、ゼーベッ
ク効果を利用した熱電発電素子に対する関心が高まって
いる。
から、フロンレス冷却機器であるぺルチェ効果を利用し
た熱電冷却素子に関する関心が高まっている。また、同
じく、二酸化炭素排出量を削減するために、未利用廃熱
エネルギーを使った発電システムを提供する、ゼーベッ
ク効果を利用した熱電発電素子に対する関心が高まって
いる。
【0003】このような素子に用いるp型、n型の熱電
冷却材料、熱電発電材料は、効率の高さから、Bi−T
e系の単結晶または多結晶を使用したものが多い。ま
た、室温より高温で使用される熱電材料には、やはり効
率の高さから、p型、n型共にPb−Te系が用いられ
ている。
冷却材料、熱電発電材料は、効率の高さから、Bi−T
e系の単結晶または多結晶を使用したものが多い。ま
た、室温より高温で使用される熱電材料には、やはり効
率の高さから、p型、n型共にPb−Te系が用いられ
ている。
【0004】室温より高温で使用される熱電変換素子に
用いられているPb(鉛)は人体にとって有毒有害であ
り、また地球環境問題の観点からも好ましくない。この
ため、室温より高温側では、これまでPb−Te系より
高効率で、かつ材料として無害な各種材料の検討がなさ
れている組成式LnXT4Pn12(LnはLa,C
e,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Th,Uの群から
選ばれる少なくとも一種、TはFe,Ru,Os,C
o,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群から選ばれる少
なくとも一種、PnはP,As,Sb,S,Se,Te
の群から選ばれる少なくとも一種、Xは0.2以上1以
下)で示されるフィルドスクッテルダイト化合物は、C
oSb3で代表される立方晶構造を示し、毒性もない
(例えば、J.−P. Fleurial, et a
l., Proc. 15th Intl. Con
f. Termoelectrics, 91−95
(1996).)。
用いられているPb(鉛)は人体にとって有毒有害であ
り、また地球環境問題の観点からも好ましくない。この
ため、室温より高温側では、これまでPb−Te系より
高効率で、かつ材料として無害な各種材料の検討がなさ
れている組成式LnXT4Pn12(LnはLa,C
e,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Th,Uの群から
選ばれる少なくとも一種、TはFe,Ru,Os,C
o,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群から選ばれる少
なくとも一種、PnはP,As,Sb,S,Se,Te
の群から選ばれる少なくとも一種、Xは0.2以上1以
下)で示されるフィルドスクッテルダイト化合物は、C
oSb3で代表される立方晶構造を示し、毒性もない
(例えば、J.−P. Fleurial, et a
l., Proc. 15th Intl. Con
f. Termoelectrics, 91−95
(1996).)。
【0005】ところで、熱電変換材料の無次元性能指数
Zは、絶対温度Tにおける熱電変換材料の起電力を示す
ゼーベック係数をα、抵抗率をρ、熱伝導率をκとした
時、ZT=α2/ρκで示される。ZTの値が高いほど
熱電変換材料としての特性が優れる。
Zは、絶対温度Tにおける熱電変換材料の起電力を示す
ゼーベック係数をα、抵抗率をρ、熱伝導率をκとした
時、ZT=α2/ρκで示される。ZTの値が高いほど
熱電変換材料としての特性が優れる。
【0006】前記フィルドスクッテルダイト化合物に
は、ZT>1という高い熱電変換特性を示す物がある。
例えば、CeFe3CoSb12なる組成の化合物は、
900Kで無次元性能指数ZT=1.4という高い熱電
性能を示した(J.−P. Fleurial, et
al., Proc. 15th Intl. Co
nf. Termoelectrics, 91−95
(1996).)。
は、ZT>1という高い熱電変換特性を示す物がある。
例えば、CeFe3CoSb12なる組成の化合物は、
900Kで無次元性能指数ZT=1.4という高い熱電
性能を示した(J.−P. Fleurial, et
al., Proc. 15th Intl. Co
nf. Termoelectrics, 91−95
(1996).)。
【0007】しかしながら、特性を出すためには、調合
粉末を石英管に真空封入し、溶融後急冷して得た金属塊
(インゴット)を熱処理し、冷却後粉砕した粉末をホッ
トプレスして成型品を得るという煩雑な製造工程を必要
としていた。ホットプレスという煩雑な製造工程を必要
としない、簡単な製法による高い熱電性能を示す材料の
報告は、従来にはなかった。
粉末を石英管に真空封入し、溶融後急冷して得た金属塊
(インゴット)を熱処理し、冷却後粉砕した粉末をホッ
トプレスして成型品を得るという煩雑な製造工程を必要
としていた。ホットプレスという煩雑な製造工程を必要
としない、簡単な製法による高い熱電性能を示す材料の
報告は、従来にはなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
知られるフィルドスクッテルダイトは、ゼーベック係数
が大きく無次元性能指数ZTの大きい熱電変換材料が得
られるものの、900K以上の高温度域に限られ、ま
た、その製造工程にホットプレスを必要とし煩雑であっ
た。
知られるフィルドスクッテルダイトは、ゼーベック係数
が大きく無次元性能指数ZTの大きい熱電変換材料が得
られるものの、900K以上の高温度域に限られ、ま
た、その製造工程にホットプレスを必要とし煩雑であっ
た。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、環境性に優れた希土類元素と遷移金属材
料を用い、700K以下の中温度域で無次元性能指数Z
Tの大きな熱電変換材料を、溶融後急冷して得た金属塊
を熱処理した状態で提供することを目的とする。
たものであり、環境性に優れた希土類元素と遷移金属材
料を用い、700K以下の中温度域で無次元性能指数Z
Tの大きな熱電変換材料を、溶融後急冷して得た金属塊
を熱処理した状態で提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の熱電変換材料
は、材料の主たる部分が、組成式LnXT4Pn
12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,G
d,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,T
h,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはFe,R
u,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群か
ら選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,Sb,
S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、Xは
0.2以上1以下)で示されるフィルドスクッテルダイ
ト化合物からなり、材料の残部が、組成式TPn2(T
はFe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,
Ptの群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,A
s,Sb,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも
一種)で示される金属間化合物の結晶粒が連鎖状に配列
してなる熱電変換材料に於いて、前記配列方向に垂直な
面内方向に電流を流すことを特徴とする。
は、材料の主たる部分が、組成式LnXT4Pn
12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,G
d,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,T
h,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはFe,R
u,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Ptの群か
ら選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,Sb,
S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、Xは
0.2以上1以下)で示されるフィルドスクッテルダイ
ト化合物からなり、材料の残部が、組成式TPn2(T
はFe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,
Ptの群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,A
s,Sb,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも
一種)で示される金属間化合物の結晶粒が連鎖状に配列
してなる熱電変換材料に於いて、前記配列方向に垂直な
面内方向に電流を流すことを特徴とする。
【0011】前記熱電変換材料の組織は、組成式LnX
T4Pn12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,
Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,L
u,Th,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはF
e,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Pt
の群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,S
b,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、
Xは0.2以上1以下)なる組成で示されるフィルドス
クッテルダイト化合物の各構成元素を所定の割合で調合
し、真空容器内に装填して真空引きした後、非酸化性雰
囲気下、溶解後急冷して得られた金属塊を石英管等に真
空封入し、真空中で熱処理して得られる。
T4Pn12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,
Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,L
u,Th,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはF
e,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Pt
の群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,S
b,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、
Xは0.2以上1以下)なる組成で示されるフィルドス
クッテルダイト化合物の各構成元素を所定の割合で調合
し、真空容器内に装填して真空引きした後、非酸化性雰
囲気下、溶解後急冷して得られた金属塊を石英管等に真
空封入し、真空中で熱処理して得られる。
【0012】前記調合の際、蒸気圧の高いPnで示され
る元素群から選ばれる少なくとも一種の元素は、前記組
成式の化学量論組成より重量で約1〜10%多く調合す
ると良い。また、前記調合の際、Lnで示される元素群
の内、融点が高いGd,Tb,Dy,Ho,Er,T
m,Lu,Thから少なくとも一種の元素が選ばれる場
合は、予めTで示される元素群の元素と合金化しておく
と、目標とする前記組成式の化学量論組成を達成しやす
くなる。
る元素群から選ばれる少なくとも一種の元素は、前記組
成式の化学量論組成より重量で約1〜10%多く調合す
ると良い。また、前記調合の際、Lnで示される元素群
の内、融点が高いGd,Tb,Dy,Ho,Er,T
m,Lu,Thから少なくとも一種の元素が選ばれる場
合は、予めTで示される元素群の元素と合金化しておく
と、目標とする前記組成式の化学量論組成を達成しやす
くなる。
【0013】溶解時に先立つ真空引きは、5×10−3
Pa以下の高真空が望ましいが、10−5Pa以上の真
空度であれば充分である。また、溶解時の非酸化性雰囲
気は、純度が99.99%以上の高純度のAr,He等
のガスが望ましいが、99.9999%以下の純度であ
れば充分である。溶解して得られた金属塊を石英管等に
真空封入する際は、5×10−3Pa以下の高真空が望
ましい。でき得れば5×10−4Pa以下の高真空が望
ましいが、10−5Pa以上の真空度であれば充分であ
る。上述した真空雰囲気は、いずれも前記熱電変換材料
の酸化を防ぐ目的で実施される。
Pa以下の高真空が望ましいが、10−5Pa以上の真
空度であれば充分である。また、溶解時の非酸化性雰囲
気は、純度が99.99%以上の高純度のAr,He等
のガスが望ましいが、99.9999%以下の純度であ
れば充分である。溶解して得られた金属塊を石英管等に
真空封入する際は、5×10−3Pa以下の高真空が望
ましい。でき得れば5×10−4Pa以下の高真空が望
ましいが、10−5Pa以上の真空度であれば充分であ
る。上述した真空雰囲気は、いずれも前記熱電変換材料
の酸化を防ぐ目的で実施される。
【0014】尚、急冷を伴う溶解法としては、ア−ク溶
解法が挙げられるが、ア−ク溶解以外にも、高周波溶解
後に溶湯を回転している熱容量の大きい金属ドラム表面
に射出して急冷する、所謂、単ロ−ル法、または、双ロ
−ル法でも良い。
解法が挙げられるが、ア−ク溶解以外にも、高周波溶解
後に溶湯を回転している熱容量の大きい金属ドラム表面
に射出して急冷する、所謂、単ロ−ル法、または、双ロ
−ル法でも良い。
【0015】真空中熱処理の温度範囲は、組成にも拠る
が、873K〜1023Kが望ましい。873Kより低
いと反応が進まず、1023Kより高いと特性上望まし
くない相が出現する。熱処理時間は5時間以上が望まし
い。温度にも拠るが、5時間より短い時間だと反応が進
まない。また、100時間より長い処理時間は実用的で
はない。
が、873K〜1023Kが望ましい。873Kより低
いと反応が進まず、1023Kより高いと特性上望まし
くない相が出現する。熱処理時間は5時間以上が望まし
い。温度にも拠るが、5時間より短い時間だと反応が進
まない。また、100時間より長い処理時間は実用的で
はない。
【0016】前記組成式TPn2で示される残部の比率
は、前記組成式LnXT4Pn12で示される材料の主
たる部分を含めた材料全体に対して、前記金属塊の急冷
方向の断面組織に於いて10%以下の面積比率であるこ
とが望ましい。10%を越えると、材料全体としての熱
電特性が低下する。でき得れば5%以下の比率が望まし
いが、1%以上の比率であれば良い。材料全体として充
分な熱電特性が望める。
は、前記組成式LnXT4Pn12で示される材料の主
たる部分を含めた材料全体に対して、前記金属塊の急冷
方向の断面組織に於いて10%以下の面積比率であるこ
とが望ましい。10%を越えると、材料全体としての熱
電特性が低下する。でき得れば5%以下の比率が望まし
いが、1%以上の比率であれば良い。材料全体として充
分な熱電特性が望める。
【0017】前記組成式TPn2で示される金属間化合
物結晶粒の連鎖状配列は、連続している必要性はなく、
島状に不連続であってよい。結晶粒の間隔は、一定でな
くてよい。前記金属塊の急冷方向の断面組織に於いて、
パタ−ン認識上、急冷方向に配列が特定できれば良い。
物結晶粒の連鎖状配列は、連続している必要性はなく、
島状に不連続であってよい。結晶粒の間隔は、一定でな
くてよい。前記金属塊の急冷方向の断面組織に於いて、
パタ−ン認識上、急冷方向に配列が特定できれば良い。
【0018】電流を流す方向は、前記配列方向に垂直な
面内であればよい。また、別な表現をすれば、前記金属
塊の急冷方向に垂直な面内であればよい。なお、正確に
垂直である必要はなく、プラス、または、マイナス15
度の範囲で傾いていても、充分な熱電特性が望める。
面内であればよい。また、別な表現をすれば、前記金属
塊の急冷方向に垂直な面内であればよい。なお、正確に
垂直である必要はなく、プラス、または、マイナス15
度の範囲で傾いていても、充分な熱電特性が望める。
【0019】次に、本発明の熱電変換素子は、電気的に
接続されたp型熱電変換材料およびn型熱電変換材料か
らなる熱電変換素子において、前記p型熱電変換材料
は、本発明の熱電変換材料であるp型の熱電変換材料で
あることを特徴とする。
接続されたp型熱電変換材料およびn型熱電変換材料か
らなる熱電変換素子において、前記p型熱電変換材料
は、本発明の熱電変換材料であるp型の熱電変換材料で
あることを特徴とする。
【0020】尚、n型熱電変換材料としては、Bi
2(Te,Se)3、Co0.97Ir 0.03Sb
2.81Te0.04As0.15、及び(Pd
0.03Co0. 97)Sb3などの既知の材料を使用
すればよい。
2(Te,Se)3、Co0.97Ir 0.03Sb
2.81Te0.04As0.15、及び(Pd
0.03Co0. 97)Sb3などの既知の材料を使用
すればよい。
【0021】p型熱電変換材料の一端はn型熱電変換材
料の一端と共通の電極を介して接続されており、それぞ
れの熱電変換材料の他端は個別の電極が形成されてい
る。共通の電極を高温に加熱し、個別の電極を冷却し
て、それぞれの熱電変換材料端部に温度差をつけること
で、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料との間に電圧
が発生する。その結果、個別の電極の間に抵抗を接続す
ると電流が流れ、電力を取り出すことができる。
料の一端と共通の電極を介して接続されており、それぞ
れの熱電変換材料の他端は個別の電極が形成されてい
る。共通の電極を高温に加熱し、個別の電極を冷却し
て、それぞれの熱電変換材料端部に温度差をつけること
で、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料との間に電圧
が発生する。その結果、個別の電極の間に抵抗を接続す
ると電流が流れ、電力を取り出すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の熱電変換材料について、
実施例を用いて以下に詳細に説明する。 (実施例1)組成式Ce0.9Fe3CoSb12で示
される各構成元素を、Sbが所定の割合より重量で3%
多くなるように調合し、ア−ク炉内の水冷されているC
u製のハ−スに装填して、2×10−3Paの真空度ま
で真空引きした後、純度99.999%の高純度Arを
−0.04MPaまで導入して減圧Ar雰囲気にして、
ア−ク溶解した。溶解後、水冷されているCu製のハ−
スで急冷して得られた金属塊を、石英管に10−4Pa
の高真空で真空封入し、973Kで30時間熱処理し
た。
実施例を用いて以下に詳細に説明する。 (実施例1)組成式Ce0.9Fe3CoSb12で示
される各構成元素を、Sbが所定の割合より重量で3%
多くなるように調合し、ア−ク炉内の水冷されているC
u製のハ−スに装填して、2×10−3Paの真空度ま
で真空引きした後、純度99.999%の高純度Arを
−0.04MPaまで導入して減圧Ar雰囲気にして、
ア−ク溶解した。溶解後、水冷されているCu製のハ−
スで急冷して得られた金属塊を、石英管に10−4Pa
の高真空で真空封入し、973Kで30時間熱処理し
た。
【0023】得られた金属塊の一部を粉砕しX線回折法
にて調べたところ、CoSb3で代表されるフィルドス
クッテルダイト化合物と同じ立方晶構造の相を主とし、
少量のSb2Feと同じ構造の相を含むことが分かっ
た。
にて調べたところ、CoSb3で代表されるフィルドス
クッテルダイト化合物と同じ立方晶構造の相を主とし、
少量のSb2Feと同じ構造の相を含むことが分かっ
た。
【0024】次に、金属塊の急冷方向の断面組織をSE
Mにて観察した所、Feの多い異種相が急冷方向に島状
に析出しているのが確認された。Feの多い異種相の面
積比率は、断面全体に対して3%であった。
Mにて観察した所、Feの多い異種相が急冷方向に島状
に析出しているのが確認された。Feの多い異種相の面
積比率は、断面全体に対して3%であった。
【0025】また、得られた金属塊の組成をICP発光
分光法で分析した所、ほぼ所定の組成になっているのを
確認した。
分光法で分析した所、ほぼ所定の組成になっているのを
確認した。
【0026】金属塊の急冷方向に垂直な面内に測定方向
を有する各種測定用試料を採取した。4端子法にて抵抗
率ρ、両端に温度差を設け起電力を測定して得られるゼ
ーベック係数α、さらに、熱伝導率κを求めるため、光
交流法による熱拡散率、示差走査熱量計測定による比
熱、アルキメデス法による密度の各測定を、300Kか
ら700Kの範囲で行い、これらの結果から無次元性能
指数ZT(Z=α2ρ/κ)を求めた。結果を表1に示
す。 (実施例2乃至実施例7)La0.5Fe3CoSb
12、YbFe3CoSb12、PrOs2Rh2Sb
12、NdFe2Ni2As12、La0.5Ru4P
12の各組成式で示される各構成元素を、Sb、As、
Pが所定の割合より重量で3%多くなるように調合し、
実施例1と同様にア−ク溶解した。真空熱処理は、それ
ぞれ、973Kで30時間、973Kで50時間、92
3Kで70時間、900Kで30時間、873Kで30
時間実施した。
を有する各種測定用試料を採取した。4端子法にて抵抗
率ρ、両端に温度差を設け起電力を測定して得られるゼ
ーベック係数α、さらに、熱伝導率κを求めるため、光
交流法による熱拡散率、示差走査熱量計測定による比
熱、アルキメデス法による密度の各測定を、300Kか
ら700Kの範囲で行い、これらの結果から無次元性能
指数ZT(Z=α2ρ/κ)を求めた。結果を表1に示
す。 (実施例2乃至実施例7)La0.5Fe3CoSb
12、YbFe3CoSb12、PrOs2Rh2Sb
12、NdFe2Ni2As12、La0.5Ru4P
12の各組成式で示される各構成元素を、Sb、As、
Pが所定の割合より重量で3%多くなるように調合し、
実施例1と同様にア−ク溶解した。真空熱処理は、それ
ぞれ、973Kで30時間、973Kで50時間、92
3Kで70時間、900Kで30時間、873Kで30
時間実施した。
【0027】また、ErFe4Sb12の組成式で示さ
れる各構成元素の内、予めErとFeを実施例1と同様
にア−ク溶解して得られる所定比の合金を、Sbが所定
の割合より重量で3%多くなるように調合し、実施例1
と同様にア−ク溶解した。真空熱処理は、873Kで8
0時間実施した。
れる各構成元素の内、予めErとFeを実施例1と同様
にア−ク溶解して得られる所定比の合金を、Sbが所定
の割合より重量で3%多くなるように調合し、実施例1
と同様にア−ク溶解した。真空熱処理は、873Kで8
0時間実施した。
【0028】得られた金属塊の無次元性能指数ZTを、
実施例1と同様にして求めた結果を表1に併記する。
実施例1と同様にして求めた結果を表1に併記する。
【表1】 (比較例1)実施例3で得られた金属塊の、急冷方向の
面内に測定方向を有する各種測定用試料を採取した。4
端子法にて抵抗率ρ、両端に温度差を設け起電力を測定
して得られるゼーベック係数α、さらに、熱伝導率κを
求めるため、光交流法による熱拡散率、示差走査熱量計
測定による比熱、アルキメデス法による密度の各測定
を、300Kから700Kの範囲で行い、これらの結果
から無次元性能指数ZTを求めた。その結果を表1に併
記する。
面内に測定方向を有する各種測定用試料を採取した。4
端子法にて抵抗率ρ、両端に温度差を設け起電力を測定
して得られるゼーベック係数α、さらに、熱伝導率κを
求めるため、光交流法による熱拡散率、示差走査熱量計
測定による比熱、アルキメデス法による密度の各測定
を、300Kから700Kの範囲で行い、これらの結果
から無次元性能指数ZTを求めた。その結果を表1に併
記する。
【0029】実施例および比較例1から、金属塊の急冷
方向に垂直な面内に測定方向を有する試料の熱電特性が
高いことが分かる。
方向に垂直な面内に測定方向を有する試料の熱電特性が
高いことが分かる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、溶
融後急冷して得た金属塊を熱処理した状態のフィルドス
クッテルダイト系の試料において、急冷方向に垂直な面
内方向に電流を流す事により、700K以下の中温度域
で高い熱電特性を示す熱電変換材料が得られる。
融後急冷して得た金属塊を熱処理した状態のフィルドス
クッテルダイト系の試料において、急冷方向に垂直な面
内方向に電流を流す事により、700K以下の中温度域
で高い熱電特性を示す熱電変換材料が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 材料の主たる部分が、組成式LnXT4
Pn12(LnはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,L
u,Th,Uの群から選ばれる少なくとも一種、TはF
e,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,Pt
の群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,As,S
b,S,Se,Teの群から選ばれる少なくとも一種、
Xは0.2以上1以下)で示されるフィルドスクッテル
ダイト化合物からなり、材料の残部が、組成式TPn2
(TはFe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,P
d,Ptの群から選ばれる少なくとも一種、PnはP,
As,Sb,S,Se,Teの群から選ばれる少なくと
も一種)で示される金属間化合物の結晶粒が連鎖状に配
列してなる熱電変換材料に於いて、前記配列方向に垂直
な面内方向に電流を流すことを特徴とする熱電変換材
料。 - 【請求項2】 電気的に接続されたp型熱電変換材料お
よびn型熱電変換材料からなる熱電変換素子において、
前記p型熱電変換材料は、請求項1記載の熱電変換材料
であることを特徴とする熱電変換素子。
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JP2000199936A JP2002026400A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 熱電変換材料および熱電変換素子 |
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