JP2016173523A - 電気光学装置、表示ドライバー及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、表示ドライバー及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電源の電位の逆転を抑制して表示ドライバーの安定した動作を実現できる電気光学装置、表示ドライバー及び電子機器等を提供できる。【解決手段】電光光学装置は表示ドライバー100と表示パネル200と電位逆転抑制素子10を含む。表示ドライバー100は、昇圧回路120を有する電源回路110と表示パネル200を駆動する駆動回路130と第1、第2の電源電圧VOUT3、VEE用の第1、第2の電源端子TVOUT3、TVEEを含む。第1の電源電圧VOUT3は第1のモードでは昇圧回路120により生成され、第2のモードでは第1の電源端子TVOUT3を介して外部から供給され、第2の電源電圧VEEは昇圧回路120により生成される。駆動回路130は第1の電源電圧VOUT3に基づいて表示パネル200を駆動する。電位逆転抑制素子10は第1、第2の電源端子TVOUT3、TVEEの間に設けられる。【選択図】 図12

Description

本発明は、電気光学装置、表示ドライバー及び電子機器等に関する。
LCDパネル等の表示パネルを駆動する表示ドライバーでは、駆動用の電源電圧を生成するために、外部から供給される電源電圧を昇圧する必要がある。特許文献1、2には、このような昇圧動作を行う昇圧回路を有する電源回路と、昇圧回路の昇圧動作により生成された電源電圧が供給されて動作する駆動回路を含む表示ドライバーが開示されている。
特開2007−212897 特開2010−145738
駆動回路(ソースドライバー等)に使用される電源の供給能力としては、回路装置の内部に設けられた昇圧回路の電源供給能力では不十分な場合がある。このため、外部から供給された電源電圧を使用できることが望まれる。
しかしながら、電源電圧を外部から供給した場合に、昇圧回路の起動シーケンス期間等において、他の電源電圧との間で電位の逆転現象が生じることが判明した。このような電位の逆転現象が生じると、寄生のバイポーラや保護ダイオード等に流れる電流が、他の回路(基準電圧生成回路等)に悪影響を及ぼす事態が発生してしまう。
本発明の幾つかの態様によれば、電源の電位の逆転を抑制して表示ドライバーの安定した動作を実現できる電気光学装置、表示ドライバー及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、表示ドライバーと、前記表示ドライバーにより駆動される表示パネルと、電位逆転抑制素子と、を含み、前記表示ドライバーは、昇圧回路を有する電源回路と、前記電源回路からの電源電圧に基づいて前記表示パネルを駆動する駆動回路と、第1の電源電圧用の第1の電源端子と、第2の電源電圧用の第2の電源端子と、を含み、前記第1の電源電圧は、第1のモードでは前記昇圧回路により生成され、第2のモードでは前記第1の電源端子を介して外部から供給され、前記第2の電源電圧は、前記昇圧回路により生成され、前記駆動回路は、前記第1の電源電圧に基づいて、前記表示パネルを駆動し、前記電位逆転抑制素子は、前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に設けられる電気光学装置に関係する。
本発明の一態様では、第1、第2の電源電圧用の第1、第2の電源端子が設けられる。そして第1の電源電圧は、第1のモードでは電源回路の昇圧回路により生成され、第2のモードでは第1の電源端子を介して外部から供給され、駆動回路は第1の電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する。このように、第1、第2のモードを設けることで、例えば昇圧回路の電流供給能力が低い場合には、外部からの供給された第1の電源電圧等に基づいて、表示パネルを駆動できるようになる。そして本発明の一態様では、第1の電源端子と第2の電源端子との間に電位逆転抑制素子が設けられる。このような電位逆転抑制素子を設けることで、電源の電位の逆転が抑制され、表示ドライバーの安定した動作を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記電位逆転抑制素子は、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧の電位逆転が生じた場合に、前記第2の電源端子から前記第1の電源端子へ向かう方向に電流を流す素子であってもよい。
このようにすれば、第1、第2の電源電圧の電位逆転が生じた場合に、第2の電源端子から第1の電源端子へ向かう方向に電流が流れることで、電位逆転に起因する不具合の発生を抑制できるようになる。
また本発明の一態様では、PN接合のダイオードの順方向電圧をVFDとし、前記第1の電源電圧をVB1とし、前記第2の電源電圧をVB2とした場合に、前記電位逆転抑制素子は、前記第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制してもよい。
こように、第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制されることで、表示ドライバーの内部のPN接合のダイオードに電流が流れ、当該電流が原因となって不具合が発生するのを抑制できるようになる。
また本発明の一態様では、前記電位逆転抑制素子はショットキーバリアダイオードであってもよい。
このように、電位逆転抑制素子としてショットキーバリアダイオードを設ければ、第1、第2の電源電圧の電位逆転が生じた場合に、ショットキーバリアダイオードに電流が流れることで、電位逆転に起因する不具合の発生を抑制できるようになる。またショットキーバリアダイオードの順方向電圧は、PN接合の順方向電圧よりも低くできるため、このショットキーバリアダイオードにより、例えば第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第2の電源電圧は、前記表示ドライバーの基板電位設定用の電圧であってもよい。
このように第2の電源電圧が基板電位設定用の電圧である場合に、第1、第2の電源電圧の電位逆転が生じると、様々な不具合が発生するおそれがあるが、電位逆転抑制素子により、当該不具合の発生を抑制できるようになる。
また本発明の一態様では、前記駆動回路は、ソースドライバーを有し、前記電源回路は、前記第1の電源電圧に基づいて前記ソースドライバー用の電源電圧を生成してもよい。
このようにすれば、第1のモードでは、昇圧回路により生成された第1の電源電圧に基づいて、ソースドライバー用の電源電圧を生成して、表示パネルを駆動できるようになる。また第2のモードでは、外部から供給された第1の電源電圧に基づいて、ソースドライバー用の電源電圧を生成して、表示パネルを駆動できるようになる。
また本発明の一態様では、前記電源回路は、前記第1の電源電圧に基づき前記ソースドライバー用の前記負極性の電源電圧を生成すると共に、前記ソースドライバー用の正極性の電源電圧を生成し、前記ソースドライバーは、前記ソースドライバー用の前記正極性の電源電圧と前記負極性の電源電圧に基づいて、前記表示パネルのドット反転駆動を行ってもよい。
このようにすれば、第1の電源電圧に基づきソースドライバー用の負極性の電源電圧を生成し、この負極性の電源電圧と、正極性の電源電圧に基づいて、表示パネルのドット反転駆動を実現できるようになる。そして、このようにドット反転駆動用に、第1の電源電圧に基づき生成された負極性の電源電圧を用いると、第1、第2の電源電圧の電位逆転を起因とする不具合が生じるおそれがある。この点、本発明の一態様では、第1、第2の電源端子間に電位逆転抑制素子を設けることで、このような不具合の発生を抑制できる。
また本発明の一態様では、前記駆動回路は、ゲートドライバーを有し、前記電源回路は、前記第2の電源電圧に基づいて、前記ゲートドライバー用の電源電圧を生成してもよい。
このようにすれば、第2の電源電圧に基づいて、ゲートドライバー用の電源電圧を生成して、表示パネルのゲート信号を駆動できるようになる。この場合に第1、第2の電源電圧の電位逆転が生じると、これが起因になって第2の電源電圧等の電圧の絶対値が上昇して、耐圧を越えてしまうなどの不具合が生じるおそれがあるが、本発明の一態様では、第1、第2の電源端子間に電位逆転抑制素子を設けることで、このような不具合の発生を抑制できる。
また本発明の一態様では、前記電源回路は、基準電圧生成回路を有し、前記第2の電源電圧は、前記基準電圧生成回路によって生成された基準電圧に基づき生成されてもよい。
このように、第2の電源電圧が基準電圧により生成される場合には、例えば第1、第2の電源電圧の電位逆転が起因となって、当該基準電圧が変化すると、第2の電源電圧も変化して、様々な不具合を引き起こすおそれがある。この点、本発明の一態様では、第1、第2の電源端子間に電位逆転抑制素子を設けることで、このような不具合の発生を抑制できる。
本発明の他の態様は、表示ドライバーと、前記表示ドライバーにより駆動される表示パネルと、電位逆転抑制素子と、を含み、前記表示ドライバーは、昇圧回路を有する電源回路と、前記電源回路からの電源電圧に基づいて前記表示パネルを駆動する駆動回路と、第1の電源電圧用の第1の電源端子と、第2の電源電圧用の第2の電源端子と、を含み、前記第1の電源電圧は、前記第1の電源端子を介して外部から供給され、前記第2の電源電圧は、前記昇圧回路により生成され、前記駆動回路は、前記第1の電源電圧に基づいて、前記表示パネルを駆動し、前記電位逆転抑制素子は、前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に設けられる電気光学装置に関係する。
本発明の他の態様では、第1、第2の電源電圧用の第1、第2の電源端子が設けられる。そして第1の電源電圧は、第1の電源端子を介して外部から供給され、駆動回路は第1の電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する。また第2の電源電圧は、昇圧回路により生成される。このように、第1の電源電圧を第1の電源端子を介して外部か供給すれば、電源供給能力が高い外部の電源装置等から供給された第1の電源電圧等に基づいて、表示パネルを駆動できるため、高い駆動能力が必要な表示パネルの駆動も可能になる。そして本発明の他の態様では、第1の電源端子と第2の電源端子との間に電位逆転抑制素子が設けられる。このような電位逆転抑制素子を設けることで、電源の電位の逆転が抑制され、表示ドライバーの安定した動作を実現できるようになる。
本発明の他の態様は、昇圧回路を有する電源回路と、前記電源回路からの電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、電位逆転抑制素子と、を含み、前記電源電圧は、第1の電源電圧と第2の電源電圧を含み、前記第1の電源電圧は、第1のモードでは前記昇圧回路により生成され、第2のモードでは外部から供給され、前記第2の電源電圧は、前記昇圧回路により生成され、前記駆動回路は、前記第1の電源電圧に基づいて、前記表示パネルを駆動し、PN接合のダイオードの順方向電圧をVFDとし、前記第1の電源電圧をVB1とし、前記第2の電源電圧をVB2とした場合に、前記電位逆転抑制素子は、前記第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制する表示ドライバーに関係する。
本発明の他の態様では、第1の電源電圧は、第1のモードでは電源回路の昇圧回路により生成され、第2のモードでは外部から供給され、駆動回路は第1の電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する。このように、第1、第2のモードを設けることで、例えば昇圧回路の電流供給能力が低い場合には、外部からの供給された第1の電源電圧等に基づいて、表示パネルを駆動できるようになる。そして本発明の他の態様では、電位逆転抑制素子により、第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制される。従って、電位逆転に起因する不具合の発生を抑制でき、表示ドライバーの安定した動作を実現できるようになる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の電気光学装置を含む電子機器に関係する。
また本発明の他の態様は、上記に記載の表示ドライバーを含む電子機器に関係する。
本実施形態の表示ドライバーの構成例。 電源回路の詳細な構成例。 電源回回路の電源供給を説明するための図。 電源回路の起動シーケンスの例。 図5(A)〜図5(C)は第1、第2のモードの説明図。 電源回路の起動シーケンス期間での問題点を説明する電源電圧波形図。 電源回路の起動シーケンス期間での問題点を説明する電源電圧波形図。 電源電圧の電位逆転に起因して発生する不具合についての説明図。 図9(A)、図9(B)はレギュレーターの構成例。 図10(A)〜図10(C)は基準電圧発生回路において発生する不具合についての説明図図。 3次昇圧部の構成例。 本実施形態の電子機器の構成例。 本実施形態を適用した場合の起動シーケンス期間での電源電圧波形図。 電位逆転抑制素子の詳細例の説明図。 図15(A)、図15(B)も電位逆転抑制素子の詳細例の説明図。 図16(A)、図16(B)はドット反転駆動の説明図。 ゲートドライバーの説明図。 電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.表示ドライバー
図1に本実施形態の表示ドライバー(回路装置)の構成例を示す。表示ドライバーは、電源回路110と駆動回路130を含む。また表示ドライバーは、制御部160、不揮発性メモリー170、温度センサー部172、I/F部180を含むことができる。なお表示ドライバー(回路装置)の構成は図1に限定されず、その構成要素の一部(不揮発性メモリー、温度センサー部等)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
電源回路110は電源電圧を生成して供給する。例えば電源回路110は昇圧回路120や、不図示のレギュレーターを有し、これらの昇圧回路120やレギュレーターにより生成された電源電圧を表示ドライバーの各部に供給する。例えば電源回路110は駆動電源電圧を生成して駆動回路130に供給する。また内部ロジック回路用電源電圧を生成して制御部160に供給する。また電源回路110は基準電圧等も生成する。また昇圧回路120は、複数の昇圧部BC1〜BC5を含む。例えばBC1、BC2、BC3、BC4、BC5は、1次、2次、3次、4次、5次の昇圧部である。
駆動回路130は、表示パネル200(図3参照)を駆動する。具体的には電源回路110から供給された駆動電源電圧に基づいて表示パネル200のソース線等を駆動する。この駆動回路130は、例えばソースドライバー140、ゲートドライバー150や、不図示のD/A変換回路、階調電圧生成回路等を有する。なお駆動回路130にゲートドライバー150等を設けない変形実施も可能である。
ソースドライバー140は表示パネル200のソース線を駆動する。例えば画像データ(表示データ)に基づくソース電圧(データ電圧)を供給してソース線(データ線)を駆動する。ゲートドライバー150は表示パネル200のゲート線を駆動する。例えばゲート線(走査線)を順次選択するための選択電圧を供給してゲート線を駆動する。不図示の階調電圧生成回路(ガンマー回路)は複数の階調電圧(例えば256階調)を生成する。D/A変換回路は、制御部160からの画像データに基づいて、階調電圧生成回路により生成された複数の階調電圧の中から電圧を選択し、選択した電圧をソース電圧としてソースドライバー140に供給する。
制御部160は各種の制御処理を行う。例えば表示ドライバーの各部の制御や表示タイミングの制御やデータ処理の制御などを行う。この制御部160はゲートアレイ回路などのロジック回路やプロセッサー等により実現できる。
不揮発性メモリー170は、表示ドライバーの表示制御等に必要な各種の情報を記憶する。不揮発性メモリー170としては、例えば、EEPROM(OTP)、EPROMなどを用いることができる。EEPROMとしては、例えばMONOS型やフローティングゲート型のメモリーを採用できる。
温度センサー部172は温度検出を行う。例えば温度センサー部172は検出温度(環境温度)に応じた検出温度値を検出して、制御部160に出力する。
I/F(インターフェース)部180は外部デバイス(MPU、表示コントローラー等)とのインターフェース処理を行う。このI/F部180は、例えばMPUインターフェース回路(ホストインターフェース回路)やRGBインターフェース回路を含む。
また図1において、端子TQ1〜TQMは駆動回路130の駆動信号の出力端子である。具体的には、ソースドライバー140からのソース信号(データ信号)やゲートドライバー150からのゲート信号(走査信号)の出力端子である。
また端子TPWは、電源回路110用の端子である。この端子TPWとしては、電源電圧を入力したり出力するための端子や、昇圧回路120のチャージポンプ用のキャパシター(フライング・コンデンサー)を接続するための端子などがある。端子TVPP、TVDは、各々、不揮発性メモリー170用、温度センサー部172用の電源端子である。端子TIFは、I/F部180用の入力端子、出力端子、入出力端子などである。
図2に、図1の電源回路110の詳細な構成例を示す。電源回路110は、第1〜第5の昇圧部BC1〜BC5と、第1〜第13のレギュレーターRG1〜RG13を含む。例えば第1〜第5の昇圧部BC1〜BC5はチャージポンプ回路であり、第1〜第13のレギュレーターRG1〜RG13はリニアレギュレーターである。
なお図2において、各電圧の図面上下方向の位置関係は、おおよその電圧の大小関係を表す。例えば、VDDL、VLDO1、VLDO2等はVDDとVSSの間の電圧である。VOUTM、VOUT3等はVSSよりも低電位の電圧(負電圧)である。VOUT等はVDDよりも高電位の電圧(正電圧)である。
レギュレーターRG1、RG2、RG3は、各々、電源電圧VDDを降圧して、電圧VDDL、VLDO1、VLDO2を生成する。電圧VDDLは制御部160(ロジック回路)の電源電圧である。
昇圧部BC1は、電圧VSSを基準に電圧VLDO1を2倍に昇圧して、電圧VOUTを生成する。レギュレーターRG4、RG5、RG6、RG7、RG8、RG9は、各々、電圧VOUTを降圧して、電圧VREG、VDDHSP、VDDRHP、VDDRMP、VOFREG、VONREGを生成する。レギュレーターRG1、RG4は、不図示の基準電圧生成回路(バンドギャップ回路)からの基準電圧に基づいて電圧VDDL、VREGを生成する。その他のレギュレーターRG2、RG3、RG5〜RG13は、電圧VREGを基準電圧として各電圧を生成する。電圧VDDHSPはソースドライバー140用の正極性の電源電圧(ドット反転駆動の正極駆動に用いる電源電圧)である。電圧VDDRHP、VDDRMPは階調電圧生成回路用(ガンマー回路用)の電源電圧であり、電圧VOFREG、VONREGはゲートドライバー150用の電源電圧である。
昇圧部BC2は、電圧VSSを基準に電圧VLDO2を反転して負の電圧VOUTMを生成する。レギュレーターRG10は、電圧VLDO2と電圧VOUTMから電圧VCOMを生成する。電圧VCOMは、表示パネル200のソース線を駆動する際のコモン電圧である。
昇圧部BC3は、電圧VSSを基準に電圧VDDを4倍に反転昇圧して、負の電圧VOUT3を生成する。レギュレーターRG11は、電圧VOUT3から電圧VDDHSNを生成し、レギュレーターRG12は、電圧VDDHSNから電圧VDDRMNを生成する。電圧VDDHSNはソースドライバー140用の負極性の電源電圧(ドット反転駆動の負極駆動に用いる電源電圧)である。電圧VDDRMNはソースドライバー140用の基準電源電圧である。
昇圧部BC4は、電圧VSSを基準に電圧VOFREGを3倍に反転昇圧し、負の電圧VEEを生成する。電圧VEEは表示ドライバー100の半導体基板(P型基板)の基板電位となる電圧である。レギュレーターRG13は、電圧VEEから電圧VGLを生成する。電圧VGLはゲートドライバー150用の負極性の電源電圧であり、ゲートオフ電圧である。
昇圧部BC5は、電圧VONREGと電圧VGLから電圧VDDHG=VONREG×2−VGLを生成する。電圧VDDHGはゲートドライバー150用の正極性の電源電圧である。
図3は電源回路110の電源供給についての説明図である。電源回路110は昇圧回路120、基準電圧生成回路122、レギュレーターRG1〜RG13を含む。昇圧回路120は図2で説明した昇圧部BC1〜BC5を含む。基準電圧生成回路122は、バッドギャップ等に基づく基準電圧を生成する。レギュレーターRG1〜RG13(電圧生成回路)は図2で説明したような各種の電圧を生成する。
具体的には電源回路110は、表示ドライバー100の外部の電源装置210(システム電源)から電源電圧VDD、VSSが供給されて、各種の電圧を生成する。具体的には電源回路110は、電圧VDDLを生成して制御部160に供給する。制御部160は電圧VDDLをロジック電源電圧として動作する。また電源回路110は、電圧VCOMを表示パネル200に供給する。電圧VCOMは、表示パネル200の対向電極の電圧であるコモン電圧として用いられる。また電源回路110は、電圧VDDHSP、VDDHSN等をソースドライバー140に供給する。ソースドライバー140は、電圧VDDHSP、VDDHSN等を駆動用電源電圧として表示パネル200のソース線(データ線)を駆動する。また電源回路110は、電圧VDDHG、VGLをゲートドライバー150に供給する。ゲートドライバー150は、電圧VDDHG、VGLをゲートオン用、ゲートオフ用の電源電圧として、表示パネル200のゲート信号(データ線)を駆動する。表示ドライバー100の外部の表示コントローラー300は、ホストコントローラーとして、表示ドライバー100表示パネル200に画像を表示するための各種の制御を行う。例えば表示コントローラー300は、表示ドライバー100のI/F部180を介して、画像データ等を表示ドライバー100に供給する。
図4に、制御部160が実行する電源回路110の起動シーケンスの例を示す。ここでは一例として、昇圧部BC1〜BC3の昇圧動作を開始した後、昇圧部BC4、BC5の昇圧動作を開始する場合の起動シーケンスを示す。
なお本実施形態では、レジスター設定により起動シーケンスをユーザー(表示コントローラー)が任意に設定できるようになっている。例えば昇圧部BC1〜BC5の昇圧動作を同時に開始させるなどの種々の起動シーケンスの設定が可能である。
図4に示すように、電源回路110の起動を指示するレジスター値DISONが、表示ドライバー100の外部の表示コントローラー300によりアクティブにされると、制御部160は電源回路110の起動シーケンスを開始する。例えば起動シーケンスの実行期間は6フレームF1〜F6である。なおレギュレーターRG1は表示ドライバー100の電源投入時に基準電圧生成回路122(バンドギャップ回路)等と共に動作オンになる。
図4の起動シーケンスでは、まず第2フレームF2の開始時に昇圧部BC1、BC2、BC3のイネーブル信号をアクティブにして昇圧動作を開始させる。またレギュレーターRG2、RG3、RG4を動作オンにする。第2〜第5フレームF2〜F5までは昇圧部BC1〜BC3のソフトスタート信号BC1_SFT〜BC3_SFTをアクティブにしてソフトスタート動作させる。ソフトスタート動作は、通常昇圧動作に比べてチャージポンピング用のキャパシターに対する電流供給能力が低い動作であり、昇圧の起動時に行われる動作である。次に第3フレームF3の開始時にレギュレーターRG5〜7、11、12のイネーブル信号をアクティブにして動作オンにする。この第3フレームF3までで、1次〜3次の昇圧系が立ち上がり、レギュレーターの基準電圧とコモン電圧、ソースドライバー140の電源電圧が出力される。
また第3フレームF3の開始時に、レギュレーターRG8のイネーブル信号をアクティブにして動作オンさせ、昇圧部BC4のイネーブル信号をアクティブにして昇圧動作を開始させる。また、レギュレーターRG5〜RG7、RG11、RG12のイネーブル信号をアクティブにして動作オンさせる。次に第4フレームF4の開始時にレギュレーターRG13のイネーブル信号をアクティブにして動作オンさせる。またレギュレーターRG9のイネーブル信号をアクティブにして動作オンさせ、昇圧部BC5のイネーブル信号をアクティブにして昇圧動作を開始させる。この第4フレームF4までで、4次及び5次の昇圧系が立ち上がり、ゲートドライバー150の電源電圧と基板電圧が出力される。
次に第5フレームF5の間に(第6フレームF6の開始前)にレギュレーターRG10のイネーブル信号をアクティブにして動作オンさせる。この第5フレームでコモン電圧が出力される。第6フレームF6の開始時には昇圧部BC1〜BC3のソフトスタート動作が終了して通常の昇圧動作に移行し、第6フレームF6の終了で起動シーケンスが終了する。
2.起動シーケンス期間での不具合
本実施形態では、図5(A)に示すように、表示ドライバー100の電源モード(動作モード)として第1のモードと第2のモードが用意されている。第1のモードでは、VOUT3として電源回路110の昇圧回路120で生成された電源電圧VOUT3(第1の電源電圧)が使用される。そして図5(B)に示すように、駆動回路130は、昇圧回路120で生成された電源電圧VOUT3に基づいて、表示パネル200を駆動する。
一方、第2のモードでは、VOUT3として外部から供給された電源電圧VOUT3が使用される。そして図5(C)に示すように、駆動回路130は、外部から端子TVOUT3に供給された電源電圧VOUT3に基づいて、表示パネル200を駆動する。この第1、第2のモードの設定は、図5(A)に示すように、例えば表示ドライバー100(回路装置)の端子PSELの電圧設定により行われる。例えば端子PSELがLレベル(ローレベル)に電圧設定されると、表示パネル200の電源モードが第1のモードに設定され、端子PSELがHレベル(ハイレベル)に電圧設定されると、電源モードが第2のモードに設定される。
具体的には第1のモードでは、図2の昇圧部BC3の昇圧動作により電源電圧VOUT3が生成され、このVOUT3に基づいて、例えばソースドライバー140の負極性の電源電圧VDDHSNが生成される。また第1のモードでは、VOUTについても、電源回路110の昇圧回路120で生成された電源電圧VOUTが使用される。即ち、図2の昇圧部BC1の昇圧動作により電源電圧VOUTが生成され、この電源電圧VOUTに基づいて、ソースドライバー140の正極性の電源電圧VDDHSPが生成される。そしてソースドライバー140は、これらの正極性の電源電圧VDDHSPと負極性の電源電圧VDDHSNを用いて、例えば後述の図16(A)、図16(B)に示す表示パネル200のドット反転駆動等を行う。
一方、第2のモードでは、図3の外部の電源装置210が、電源電圧VOUT3を表示ドライバー100に供給する。また第2のモードでは、電源電圧VOUTについても、外部の電源装置210が表示ドライバー100に供給する。そして、このように外部から供給された電源電圧VOUT、VOUT3に基づいて、電源電圧VDDHSP、VDDHSNが生成される。例えば電源回路110のレギュレーターRG5、RG11により、電源電圧VDDHSP、VDDHSNが生成される。ソースドライバー140は、生成された電源電圧VDDHSP、VDDHSNにより、表示パネル200のドット反転駆動等を行う。
例えば図5(A)の第1のモードでは、表示ドライバー100が内蔵する昇圧回路120がチャージポンプ動作を行うことで、電源電圧VOUT3(及びVOUT)が生成される。しかしながら、昇圧回路120の電源供給能力(電流供給能力)は、外部の電源装置210の電源供給能力に比べると低い。このため、例えばパネルサイズが大きな表示パネル200などにおいては、このような内蔵の昇圧回路120では、駆動回路130の駆動能力が不十分となる場合がある。
このため本実施形態では第2のモードが用意され、第2のモードでは、外部の電源装置210からの電源電圧で、駆動回路130が表示パネル200を駆動する。外部の電源装置210は、内蔵の昇圧回路120に比べて電源供給能力が高い。従って、高い駆動能力が要求される表示パネル200についても、表示ドライバー100の電源モードを第2のモードに設定することで、駆動回路130が高い駆動能力で駆動できるようになる。
しかしながら、このように電源モードを第2のモードに設定した場合に、電源電圧間に電位逆転現象が発生し、不具合が生じることが判明した。
例えば図6は、第2のモードに設定された場合における起動シーケンス期間での電源電圧波形を示す図である。
図6において、VEEは、図2の昇圧部BC4により生成された負の電源電圧である。このVEEは例えば表示ドライバー100の半導体基板の基板電圧(基板電位設定用の電圧)である。VOUT3は、第2のモードに設定されているため、外部の電源装置210から供給されている。外部の電源装置210は電源供給能力が高いため、VOUT3の電圧レベルは殆ど揺らがない。
VDDL、VREGは、図2のレギュレーターRG1、RG4により生成される。具体的には、VDDLは、外部の電源装置210から供給される電源電圧VDDを、レギュレーターRG1により電圧調整(降圧)することで生成される。VREGは、昇圧部BC1により生成された電源電圧VOUTを、レギュレーターRG4により電圧調整(降圧)することで生成される。VREGは、他のレギュレーターの基準電圧として使用される。
VDDHGは、昇圧部BC5により生成される。具体的にはレギュレーターRG9が電源電圧VOUTを電圧調整(降圧)することで、VONREGが生成され、昇圧部BC5が、このVONREGとVGLに基づいて、電源電圧VDDHGを生成する。この電源電圧VDDHGは、ゲートドライバー150の正極性の電源電圧として使用される。なお図6において、縦軸の電圧のスケール(1目盛りの電圧)は、VEE、VDDHG、VOUT3については5V、VREGについては1V、VDDLについては2Vになっている。
そして図6のA1、A2では、電源電圧VEEがオーバーシュートしており、電源電圧VOUT3との間で電位逆転現象が発生している。
例えば図6の電源電圧波形に対応する起動シーケンスでは、まず初めに図2の1次〜4次の昇圧部BC1〜BC4の動作をイネーブルにして、昇圧動作を開始させる。そして次のフレームで、レギュレーターRG13の動作をイネーブルにして、電源電圧VGLを生成し、更にその次のフレームで、5次の昇圧部BC5の動作をイネーブルにして、昇圧動作を開始させ、電源電圧VDDHGを生成する。図6のA1は、レギュレーターRG13の動作をイネーブルにした時に発生したオーバーシュートであり、A2は、昇圧部BC5の動作をイネーブルにした時に発生したオーバーシュートである。
VEEは、昇圧部BC4により生成されており、昇圧部BC4のチャージポンプ用のキャパシター(フライングコンデンサー)に蓄積された電荷に基づき生成される電源電圧である。従って、VGLを生成するレギュレーターRG13の動作開始タイミングや、VGLとVONREGに基づき昇圧動作を行う昇圧部BC5の動作開始タイミングにおいて、VEEのチャージポンプ用のキャパシターに蓄積されている電荷が放電され、A1、A2に示すようなオーバーシュートが発生する。
この場合に、電源電圧VOUT3については、第2のモードに設定されることで、外部の電源装置210から供給されているため、一定の電圧に維持されている。従って、A1、A2に示すオーバーシュートが発生すると、VOUT3とVEEとの間に電位逆転現象が発生する。即ち、図2の電源電位の関係においては、VEE<VOUT3であったのに、A1、A2では、VEE>VOUT3となってしまい、電源電圧VEEの電位がVOUT3を越えてしまう。ここでは、A1に比べて、昇圧部BC5の動作の開始タイミングであるA2の方が、電位の越え具合が大きい。
そして、このようなVOUT3とVEEの電位逆転が生じると、図6のA3に示すように、電源電圧VDDLが持ち上がってしまったり、A4、A5に示すように、VEE、VDDHGの電圧の絶対値が大きくなるなどの問題が生じる。
図3で説明したように、電源電圧VDDLは、低耐圧回路である制御部160に供給されている。従って、A3に示すようにVDDLが高くなると、当該低耐圧回路の耐圧を越えてしまうおそれがある。
また電源電圧VDDHGやVEEに基づく電源電圧VGLは、高耐圧回路であるゲートドライバー150に供給される。従って、A4、A5に示すように、VEE、VDDHGの電圧の絶対値が大きくなると、当該高耐圧回路の耐圧を越えてしまうおそれがある。
このように図6のA3、A4、A5では、第2のモードでのVOUT3とVEEの電位逆転現象が起因となって、低耐圧プロセスで形成される低耐圧回路や高耐圧プロセスで形成される高耐圧回路などの耐圧を越えてしまうという不具合が発生している。なお、第1のモードでも、このような不具合が発生するおそれもあるが、本実施形態では、第1のモードにおいては、例えば昇圧部BC1〜BC5の動作を同時にイネーブルにするなどの手法を用いることで、第1のモードでの不具合の発生を抑制している。
図7は、VOUT3とVEEの電位逆転現象が原因となって、電源電圧VDDLが上昇した様子を示す電源電圧波形(シミュレーション波形)である。図7のB1に示すような電位逆転現象が発生すると、B2に示すように電源電圧VDDLが上昇してしまう。
例えば図8に示すように、電源電圧VEEは、基板電位設定用のP型の不純物領域に供給される。これにより、半導体基板であるP型の基板PSUBが、VEEの電位に設定される。
また図8では、トランジスター等を構成するN型の不純物領域に対して電源電圧VOUT3が供給されている。そして、VEE<VOUT3の電位関係が成り立っている場合には、P型の基板PSUBとN型の不純物領域の接合面により形成される寄生のダイオードDPには電流は流れない。しかしながら、図6のA1、A2に示すようなオーバーシュートにより、VEE>VOUT3となる電位逆転現象が発生すると、この寄生のダイオードDPに順方向の電流が流れてしまう。そして、この電流により、図8に示す寄生のNPNのバイポーラートランジスターBPがオン状態になり、大きな電流IBが流れてしまう。そして、この電流IB等が原因となって、図6のA3、A4、A5に示すような不具合が発生することが判明した。
例えば図9(A)、図9(B)に、図2のレギュレーターRG1、RG4の構成例を示す。基準電圧生成回路122は、例えばバンドギャップを用いて基準電圧VBGを生成する。基準電圧生成回路122は、シリコンのバンドギャップエネルギーに起因する電圧であって温度依存性が非常に小さいバンドギャップ電圧を、基準電圧VBGとして出力する。
図9(A)に示すように、レギュレーターRG1は、演算増幅器OPBと、駆動トランジスターTBと、抵抗RB1、RB2を含む。演算増幅器OPBの反転入力端子には、基準電圧生成回路122からの基準電圧VBGが入力される。非反転入力端子は、抵抗RB1とRB2の接続ノードNB2に接続される。電源電圧VDDとVSSの間には、P型の駆動トランジスターTBと抵抗RB1、RB2が直列に設けられる。駆動トランジスターTBのゲートには、演算増幅器OPBの出力が入力される。そして駆動トランジスターTBのドレインである出力ノードNB1から電源電圧VDDLが出力される。この電源電圧VDDLは、ロジック回路である制御部160に供給される。
図9(B)に示すように、レギュレーターRG4は、演算増幅器OPCと、駆動トランジスターTCと、抵抗RC1、RC2を含み、電源電圧VREGを生成する。レギュレーターRG4の構成は図9(A)のレギュレーターRG1とほぼ同様の構成であるため、説明を省略する。
図9(A)において、抵抗RB1、RB2の抵抗値を同じ符号RB1、RB2で表すと、下式(1)が成り立つ。
VDDL={(RB1+RB2)/RB2}×VBG (1)
同様に図9(B)において、抵抗RC1、RC2の抵抗値を同じ符号RC1、RC2で表すと、下式(2)が成り立つ。
VREG={(RC1+RC2)/RC2}×VBG (2)
図10(A)は、基準電圧生成回路122のバンドギャップ電圧を生成する回路部分を示す図である。基準電圧生成回路122は、NPNのバイポーラートランジスターBG1、BG2と、BG2に直列に設けられる抵抗RGを含む。NPNのバイポーラートランジスターBG1、BG2は、その電流供給能力(電流密度)が異なっている。またバイポーラートランジスターBG1、BG2は、そのコレクターとベースが接続されており、BG1、BG2はPN接合のダイオードとして機能する。
図10(B)に示すように、BG1、BG2の各バイポーラートランジスターは、コレクターとなるN型の不純物領域NDF1と、ベースとなるP型の不純物領域PDF1と、エミッターとなるN型の不純物領域NDF2により実現される。コレクターとなるN型の不純物領域NDF1は、N型のウェルNWLに形成される。
そして、図8で説明したように、電源電圧VOUT3とVEEの電位逆転現象により電流IBが流れると、図10(B)のN型のウェルNWLの電位が上昇してしまう。例えば、本実施形態では、駆動回路130の出力端子の保護ダイオードや、電源間の静電気保護回路が設けられている。そしてVOUT3とVEEの電位逆転現象により、保護ダイオードや静電気保護回路(サイリスター、寄生ダイオード)において電流が流れると、図10(B)のN型のウェルNWLから電流IBが流れ出てしまう現象が発生する。例えば基準電圧生成回路122の近くに、保護ダイオードや静電気保護回路がレイアウト配置されていた場合に、このような現象が起こる可能性が高い。
このような電流IBが流れて、N型のウェルNWLの電位が上昇すると、図10(A)のバイポーラートランジスターBG1、BG2のコレクターの電圧であるVG1、VG2が上昇し、これによりバンドギャップ電圧である基準電圧VBGが上昇してしまう。
図10(C)は、電流IBが流れた場合に、基準電圧生成回路122により生成される基準電圧VBGの変化を示す図である。図10(C)では、基準電圧生成回路122は、例えばVBG=1.2Vとなる定電圧の基準電圧VGBを生成するように設計されている。しかしながら、VOUT3とVEEの電位逆転現象が起こり、寄生のバイポーラートランジスター等により、基準電圧生成回路122が形成されるN型のウェルNWLから電流IBが流れ出す現象が発生すると、基準電圧VBGが上昇してしまう。
そして上式(1)から明らかなように、基準電圧VBGが上昇すると、電源電圧VDDLも上昇し、図6のA3で説明したように低耐圧回路の耐圧を越えてしまう不具合が発生してしまう。
また上式(2)から明らかなように、基準電圧VBGが上昇すると、電圧VREGも上昇する。そして図2のレギュレーターRG8は、この電圧VREGを基準電圧として電圧VOFREGを生成し、昇圧部BC4は、このVOFREGに基づいて電源電圧VEEを生成している。またレギュレーターRG9、RG13は、電圧VREGを基準電圧として電圧VONREG、VGLを生成し、昇圧部BC5は、VONREG、VGLに基づいて電源電圧VDDHGを生成している。従って、基準電圧VBGが上昇して、電圧VREGが上昇すると、VEE、VDDHGの電圧の絶対値も上昇し、図6のA4、A5で説明したように高耐圧回路の耐圧を越えてしまう不具合が発生してしまう。
以上のように、電源電圧VOUT3とVEEの電位逆転現象が発生すると、ダイオードやバイポーラートランジスターに電流が流れる現象が発生し、この電流が基準電圧生成回路122等の他の回路に悪影響を及ぼし、電源電圧が耐圧を越えるなどの様々な不具合が発生してしまうという課題があった。
なお、電源電圧VOUT3とVEEの電位逆転現象を起因として発生する不具合は、上記に限定されず、種々のものを想定できる。
図11に、電源電圧VOUT3を生成する3次の昇圧部BC3の構成例を示す。図11の昇圧部BC3は、P型のトランジスターTD1〜TD3と、N型のトランジスターTD4〜TD10を有する。これらのトランジスターTD1〜TD10のゲートには、図示しない昇圧クロック生成回路からの昇圧クロック信号が入力される。
トランジスターTD1及びTD4、TD2及びTD5、TD3及びTD6は、VDDのノードND1とVSSのノードND5との間に直列に設けられる。トランジスターTD7、TD8、TD9、TD10は、VSSのノードND5とVOUT3のノードND9の間に直列に設けられる。これらのトランジスターTD7、TD8、TD9、TD10の基板電位はVEEに設定されている。
ノードND2とND6、ND3とND7、ND4とND8の間には、チャージポンプ用のキャパシターCD1、CD2、CD3が設けられる。これらのCD1、CD2、CD3は、表示ドライバー100の外付けのキャパシターである。
図11の3次の昇圧部BC3によれば、ノードND7には、キャパシターCD1を用いたチャージポンプ動作により、VSS=0Vを基準にしてVDDを−1倍した−VDDの電圧が生成される。ノードND8には、キャパシターCD2を用いたチャージポンプ動作により、−2×VDDの電圧が生成される。ノードND9には、キャパシターCD3を用いたチャージポンプ動作により、VOUT3=−3×VDDの電圧が生成される。
図11の昇圧部BC3では、例えばN型のトランジスターTD10のソースであるN型の不純物領域は電源電圧VOUT3に設定され、その近くには、基板PSUBを電源電圧VEEに設定するためのP型の不純物領域が存在する。従って、VOUT3とVEEの電位逆転現象が発生すると、PN接合のダイオードに電流が流れ、寄生のバイポーラートランジスターに大電流が流れることで、様々な不具合が生じるおそれがある。例えばこのような昇圧部BC3の近くの位置に、基準電圧生成回路122等の回路が配置されていると、図8〜図10(C)で説明した不具合が発生してしまう可能性がある。
3.電気光学装置
図12に、以上のような課題を解決できる本実施形態の電気光学装置の構成例を示す。本実施形態の電気光学装置は、表示ドライバー100と、表示ドライバー100により駆動される表示パネル200と、電位逆転抑制素子10を含む。
表示ドライバー100は、昇圧回路120を有する電源回路110と、電源回路110からの電源電圧に基づいて表示パネル200を駆動する駆動回路130を含む。また第1の電源電圧VOUT3用の第1の電源端子TVOUT3と、第2の電源電圧VEE用の第2の電源端子TVEEを含む。これらの第1、第2の電源端子TVOUT3、TVEEは、表示ドライバー100のパッケージのピンや表示ドライバー100のICのパッドなどである。
そして図5(A)で説明したように、第1のモードでは、第1の電源電圧VOUT3は昇圧回路120により生成される。即ち、表示ドライバー100が内蔵する昇圧回路120が、チャージポンプ動作等の昇圧動作を行って、第1の電源電圧VOUT3を生成する。
一方、第2のモードでは、第1の電源電圧VOUT3は第1の電源端子TVOUT3を介して外部から供給される。例えば外部の電源装置210が、第1の電源電圧VOUT3を生成し、第1の電源端子TVOUT3を介して表示ドライバー100に供給する。
また本実施形態では、第2の電源電圧VEEも、昇圧回路120により生成される。例えば、第1、第2のモードにかかわらず、第2の電源電圧VEEは、内蔵の昇圧回路120がチャージポンプ動作等の昇圧動作を行うことで生成される。
また駆動回路130は、少なくとも第1の電源電圧VOUT3に基づいて、表示パネル200を駆動する。例えば第1の電源電圧VOUT3に基づく電源電圧VDDHSN等を用いて、表示パネル200を駆動する。
例えば第1、第2の電源電圧VOUT3、VEEは共に負の電圧である。また第2の電源電圧VEEは第1の電源電圧VOUT3よりも、例えば低電位の電圧である。例えば第2の電源電圧VEEは、後述するように表示ドライバー100の基板電位設定用の電圧である。例えば第2の電源電圧VEEは、表示ドライバー100で使用される電源電圧のうち、最も低電位の電源電圧である。
そして本実施形態では、電位逆転抑制素子10が、第1の電源端子TVOUT3と第2の電源端子TVEEとの間に設けられる。例えば第2の電源電圧VEEが第1の電源電圧VOUT3を越えてしまう電位逆転を抑制するための電位逆転抑制素子10が、第1の電源端子TVOUT3と第2の電源端子TVEEとの間に設けられる。例えば電位逆転抑制素子10は、VEEが、VOUT3を越えてVOUT3よりも所与の電圧だけ高くなってしまうのを抑制する。具体的には電位逆転抑制素子10は、例えば第1の電源電圧VOUT3と第2の電源電圧VEEとの間に電位逆転が生じた場合(例えばVEE>VOUT3となった場合)に、例えば第2の電源端子TVEEから第1の電源端子TVOUT3へと向かう方向(VEEからVOUT3に向かう方向)に電流を流す。なお第2の電源端子TVEEには、電位安定化用の外付けのキャパシターCAも接続されている。
このように本実施形態では、電源端子TVOUT3とTVEEとの間に電位逆転抑制素子10が設けられているため、VOUT3とVEEの電位逆転を抑制(低減)できる。例えば、VEEがVOUT3よりも所与の電圧だけ高くなってしまう電位逆転現象を抑制できる。これにより、この電位逆転現象を原因とする様々な不具合の発生を抑制でき、表示ドライバー100の安定した動作を実現できるようになる。例えば電源電圧VOUT3とVEEとの間に電位逆転が生じて、VEEの電位がVOUT3よりも高くなった場合に、電源端子TVEE側から電位逆転抑制素子10を介して電源端子TVOUT3側へと電流が流れる。このような電流が電位逆転抑制素子10を介して流れることで、例えば表示ドライバー100のPN接合のダイオード(図8のDP)等に電流が流れるのが抑制される。従って、ダイオード等に電流が流れたことに起因する不具合の発生を抑制でき、表示ドライバー100の安定した動作を実現できるようになる。
例えば図13は、電位逆転抑制素子10を電源端子TVOUT3とTVEEの間に設けた場合の電源電圧波形を示す図である。図13のC1、C2では、電源電圧VEEがオーバーシュートしており、電源電圧VOUT3との間で電位逆転現象が発生している。即ち、電源電圧VOUT3は、電源モードが第2のモードに設定されることで、電源供給能力が高い外部の電源装置210から供給されており、このようなオーバーシュートは殆ど発生せず、一定の電圧に維持されている。これに対して電源電圧VEEは、外部の電源装置210に比べて電源供給能力が低い昇圧回路120により生成されているため、図13のC1、C2に示すようなオーバーシュートが発生する。
例えば図13のC1は、図2のレギュレーターRG13の動作をイネーブルにした時に発生したオーバーシュートであり、C2は、昇圧部BC5の動作をイネーブルにした時に発生したオーバーシュートである。VEEは、昇圧部BC4により生成されており、昇圧部BC4のチャージポンプ用のキャパシターに蓄積された電荷に基づき生成される電源電圧である。従って、レギュレーターRG13や昇圧部BC5の動作開始タイミングにおいて、VEEのチャージポンプ用のキャパシターに蓄積されている電荷が放電され、C1、C2に示すオーバーシュートが発生する。
そしてC1、C2のように電源電圧VEEがオーバーシュートすることで、VEEの電位がVOUT3を越えてしまう電位逆転が発生する。ここでは、C1に比べて、昇圧部BC5の動作の開始タイミングであるC2の方が、電位の越え具合が大きい。なお図13において、縦軸の電圧のスケール(1目盛りの電圧)は、VEE、VDDHG、VOUT3については5V、VREGについては1V、VDDLについては2Vになっている。
本実施形態では、このような電位逆転が発生した場合に、例えば、当該電位逆転を抑制するように、電位逆転抑制素子10が動作する。例えばVEE>TVOUT3となる電位逆転が発生した場合に、電源端子TVOUT3から電位逆転抑制素子10を介して電源端子TVEEの方に電流が流れる。これにより、VEEが、VOUT3を越えて、VOUT3よりも所与の電圧だけ高くなってしまう事態を抑制できる。
例えば、電源端子TVOUT3から電位逆転抑制素子10を介して電源端子TVEEの方に電流が流れることで、図8のダイオードDP等に電流が流れるのを抑制できる。このため図13のC3に示すように、電源電圧VDDLが立ち上がってしまうのを抑制できる。またC4、C5に示すように、VEE、VDDHGの電圧の絶対値が大きくなってしまうのを抑制できる。
即ち、図6では、A1、A2に示すVOUT3とVEEの電位逆転により、図8のダイオードDPや保護ダイオード等に電流が流れることで、A3に示すように電源電圧VDDLが立ち上がったり、A4、A5に示すようにVDDHG、VEEの電圧の絶対値が大きくなってしまう現象が起きていた。この結果、低耐圧回路の耐圧を越えてしまったり、高耐圧回路の耐圧を越えてしまうなどの不具合が発生していた。
これに対して本実施形態では、図13のC1、C2に示すようにVOUT3とVEEの電位逆転が発生した場合にも、例えば電位逆転抑制素子10に電流が流れることで、C3に示すように、電源電圧VDDLが立ち上がってしまうのが抑制されると共に、C4、C5に示すようにVEE、VDDHGの電圧の絶対値が大きくなってしまうのも抑制される。従って、電位逆転が起因となって低耐圧回路の耐圧を越えたり、高耐圧回路の耐圧を越えてしまうような不具合の発生を、効果的に抑制できるようになる。
図14、図15(A)、図15(B)は、電位逆転抑制素子10の詳細例を説明するための図である。
図14に示すように、昇圧回路120は、1次、2次、3次、4次、5次の昇圧部BC1、BC2、BC3、BC4、BC5を有する。昇圧部BC1、BC2、BC3、BC4、BC5の昇圧動作により生成された電源電圧VOUT、VOUTM、VOUT3、VEE、VDDHGは、各々、電源端子TVOUT、TVOUTM、TVOUT3、TVEE、TVDDHGにより出力される。また昇圧部BC1、BC2、BC3、BC4、BC5に対応して、各々、チャージポンプ用のキャパシター(フライング・コンデンサー)を接続するために端子TFC1、TFC2、TFC3、TFC4、TFC5が設けられている。図11を例にとれば、3次の昇圧部BC3の端子TFC3には、チャージポンプ用のキャパシターCD1、CD2、CD3が外付けキャパシターとして接続される。
そして図14では、電源端子TVOUT3とTVEEとの間に、電位逆転抑制素子10として、ショットキーバリアダイオードSBD(ショットキー接合素子)が設けられている。例えば、電源端子TVEEからTVOUT3へと向かう方向が順方向となるように、電源端子TVEEとTVOUT3の間に、ショットキーバリアダイオードSBDが設けられている。具体的には、ショットキーバリアダイオードSBDのアノードが電源端子TVEEに接続され、カソードが電源端子TVOUT3に接続されている。
ショットキーバリアダイオードSBDは、金属と半導体との接続によって生じるショットキー障壁を利用したダイオードである。ショットキーバリアダイオードSBDでは、多数キャリアによる動作のため、PN接合ダイオードに比べて順方向電圧(順方向での電圧降下)が低く、スイッチング速度(電子移動度)が高いという特徴がある。例えば図8で説明したPN接合のダイオードDPに比べて、ショットキーバリアダイオードSBDは順方向電圧が低い。一例として、例えばPN接合のダイオードDPの順方向電圧を0.6V程度とした場合に、ショットキーバリアダイオードSBDの順方向電圧は、例えば0.2V〜0.5V程度(例えば0.4V)となる。
例えば図15(A)において、図15(B)に示すPN接合のダイオードDPの順方向電圧をVFDとし、第1の電源電圧をVOUT3(VB1)とし、第2の電源電圧をVEE(VB2)としたとする。この場合に、本実施形態の電位逆転抑制素子10は、第2の電源電圧VEEがVOUT3+VFDを越えないように抑制(VB2がVB1+VFDを越えないように抑制)する。
例えば図14のように、電位逆転抑制素子10がショットキーバリアダイオードSBDであり、このショットキーバリアダイオードSBDの順方向電圧をVFSBDとする。この場合に、PN接合の順方向電圧VFDに対して、VFSBD<VFDの関係が成り立つ。従って図14のように、電源端子TVOUT3とTVEEの間にショットキーバリアダイオードSBDを設ければ、図13のC1、C2のように電源電圧VEEがVOUT3を越える電位逆転現象が生じた場合にも、電源電圧VEEがVOUT3+VFSBDにクランプされるようになる。そして、VFSBD<VFDであるため、VOUT3+VFSBD<VOUT3+VFDの関係が成り立つ。従って、電源端子TVOUT3とTVEEの間にショットキーバリアダイオードSBDを設ければ、電源電圧VEEがVOUT3+VFSBDにクランプされることで、図15(A)に示すように、VEEがVOUT3+VFDを越えないようになる。
このように、電源電圧VEEがVOUT3+VFDを越えないように抑制されれば、図15(B)に示すPN接合のダイオードDPに順方向電流が流れるのが抑制される。即ち、電源電圧VEEがVOUT3+VFDを越えないことで、VEE−VOUT3<VFDとなるため、図15(B)のP型の基板PSUB(又はP型のウェルPWL)とN型の不純物領域との接合面で形成されるダイオードDPには電流が流れないようになる。これは、ショットキーバリアダイオードSBDが設けられることで、電源電圧VEEがVOUT3+VFSBDにクランプされ、VEE−VOUT3=VFSBD<VFDとなるためである。また、ショットキーバリアダイオードSBDは、PN接合のダイオードDPに比べて、電子移動度が高いため、VEEをVOUT3+VFSBDにクランプする動作も速いという利点がある。
このように本実施形態の電位逆転抑制素子10としては、ショットキーバリアダイオードSBDを採用することが望ましいが、これに限定されるものではない。例えば図15(A)に示すように、電源電圧VEEがVOUT3+VFDを越えないように抑制できる素子であれば、ショットキーバリアダイオードSBD以外の素子を採用することも可能である。例えば電位逆転抑制素子10として、ショットキー接合を利用した他の素子を採用してもよい。
また、以上では、表示ドライバー100が図5(A)に示すような第1、第2のモードを有する場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、このような第1、第2のモードなどの電源モードを有しない表示ドライバー100や、電源モードが第2のモードに固定されるような表示ドライバー100等にも適用できる。この場合には、表示ドライバー100は、昇圧回路を有する電源回路と、電源回路からの電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、第1の電源電圧用の第1の電源端子と、第2の電源電圧用の第2の電源端子を含む。そして第1の電源電圧は、第1の電源端子を介して外部から供給され、第2の電源電圧は昇圧回路により生成される。また駆動回路は、第1の電源電圧に基づいて、表示パネルを駆動する。そして電位逆転抑制素子は、第1の電源端子と第2の電源端子との間に設けられることになる。
また図12では、表示ドライバー100の外付け部品として電位逆転抑制素子10を設ける場合の構成例を示したが、電位逆転抑制素子10を表示ドライバー100に内蔵させるなどの変形実施も可能である。
この場合には表示ドライバー100は、昇圧回路を有する電源回路と、電源回路からの電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、表示ドライバーに内蔵される電位逆転抑制素子を含む。そして、第1の電源電圧は、第1のモードでは昇圧回路により生成され、第2のモードでは外部(外部の電源装置等)から供給される。また第2の電源電圧も、昇圧回路により生成される。そして駆動回路は、第1の電源電圧に基づいて、表示パネルを駆動し、表示ドライバーに内蔵される電位逆転抑制素子は、第1の電源端子と第2の電源端子との間に設けられる。そして図15(A)に示すように、PN接合のダイオード(寄生ダイオード、保護ダイオード等)の順方向電圧をVFDとし、第1の電源電圧をVB1(VOUT3)とし、第2の電源電圧をVB2(VEE)とした場合に、表示ドライバーに内蔵される電位逆転抑制素子は、第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制することになる。
また図15(B)に示すように、本実施形態では、電源電圧VEEは、表示ドライバー100の基板電位設定用の電圧である。例えば表示ドライバー100では、P型の基板PSUBに、不純物領域やウェル領域などが形成されることで、回路素子が形成される。図15(B)では、VEEは、P型の基板PSUBの電位設定用の電圧となっている。そして、このような基板電位設定用の電圧VEEが上昇するなどして、電位逆転現象が起きると、寄生のダイオードや端子の保護ダイオード等のPN接合のダイオードにおいて、設計では予定していない電流が流れて、様々な不具合が発生するおそれがある。
この点、本実施形態では、電源端子TVOUT3とTVEEの間に、電位逆転抑制素子10が設けられているため、基板電位設定用の電圧VEEが上昇して、電位逆転現象が発生するのが抑制されるため、上記のような不具合の発生を抑制できる。
また本実施形態では駆動回路130はソースドライバー140を有し、電源回路110は、電源電圧VOUT3に基づいてソースドライバー140用の電源電圧VDDHSNを生成する。このような電源電圧VOUT3に対しては、図5(A)に示すような第1、第2のモードを用意することで、表示パネル200の適正な駆動が可能になる。
例えば、表示パネル200のパネルサイズがそれほど大きくなく、高い駆動能力が必要ではない場合には、電源モードを第1のモードに設定して、内蔵の電源回路110(昇圧回路)により電源電圧VOUT3を生成して、表示パネル200を駆動する。こうすることで、外部から電源電圧VOUT3を供給する必要がなくなるため、電子機器の構成の簡素化や低コスト化等を図れる。
一方、表示パネル200のパネルサイズが大きいなどの理由で、高い駆動能力が必要な場合には、第2のモードに設定し、電源供給能力が高い外部の電源装置210により供給された電源電圧VOUT3に基づいて、表示パネル200を駆動する。こうすることで、高い駆動能力が必要とされる表示パネル200についても適正に駆動できるようになる。
また本実施形態では、電源回路110は、電源電圧VOUT3に基づきソースドライバー140用の負極性の電源電圧VDDHSNを生成すると共に、正極性の電源電圧VDDHSPを生成する。例えば図16(A)では、電源回路110のレギュレーターRG5が、電源電圧VOUTに基づいて正極性の電源電圧VDDHSPを生成し、レギュレーターRG11が、電源電圧VOUT3に基づいて負極性の電源電圧VDDHSNを生成する。またレギュレーターRG10が、電源電圧VLDO2に基づいてコモン電圧VCOMを生成する。
この場合に図16(B)に示すように、ソースドライバー140は、ソースドライバー140用の正極性の電源電圧VDDHSPと負極性の電源電圧VDDHSNに基づいて、表示パネル200のドット反転駆動を行う。ドット反転駆動は、フレームごとに1つおきのサブ画素を互い違いに正極と負極を反転させて駆動する駆動方式である。ドット反転駆動では、隣り合う画素において駆動の極性が全て異なるようになる。
例えば、第1の画素(第1のサブ画素)とゲート線上で隣り合う画素を第2の画素(第2のサブ画素)とし、第1の画素とソース線上で隣り合う画素を第3の画素(第3のサブ画素)とする。この場合に図16(B)に示すように、mフレームにおいて第1の画素が正極性(+)で駆動される場合には、第2、第3の画素は負極性(−)で駆動される。そして、次のm+1フレームでは、第1の画素が負極性で駆動され、第2、第3の画素が正極性で駆動される。また、次のm+2フレームでは、第1の画素が正極性で駆動され、第2、第3の画素が負極性で駆動される。正極性の駆動では、例えば電圧VCOMを基準として正となる電源電圧VDDHSPにより画素の駆動が行われる。負極性の駆動では、例えば電圧VCOMを基準として負となる電源電圧VDDHSNにより画素の駆動が行われる。
例えばライン反転駆動では、コモン電圧の極性を反転させるコモン反転を行うため、正負の両方の電源電圧は不要であるが、ドット反転駆動では、正極性及び負極性の両方の電源電圧VDDHSP、VDDHSNが必要になる。そして、負極性の電源電圧VDDHSNを生成するために、負極性の電源電圧VOUT3が必要になり、このVOUT3とVEEとの間での電位逆転の問題が生じて、当該電位逆転に起因した不具合が発生してしまう。
この点、本実施形態では、電位逆転抑制素子10が電源端子TVOUT3、TVEEの間に設けられるため、このようなVOUT3とVEEの電位逆転に起因した不具合の発生を抑制できる。即ち、図16(B)に示すようなドット反転駆動が可能になると共に、ドット反転駆動のために負極性の電源電圧VOUT3を用いた場合にも、VOUT3とVEEの電位逆転に起因した不具合の発生を抑制できるという利点がある。
また本実施形態では駆動回路130はゲートドライバー150を有し、電源回路110は、電源電圧VEEに基づいて、ゲートドライバー150用の電源電圧VGLを生成する。例えば図17では、昇圧回路120より生成された正極性の電源電圧VDDHGと、電源電圧VEEに基づきレギュレーターRG13により生成された負極性の電源電圧VGLが、ゲートドライバー150に供給される。ゲートドライバー150は、これらの正極、負極性の電源電圧VDDHG、VGLに基づいて、表示パネル200のゲート線を駆動する。例えばゲート線の選択処理を行う。
このように本実施形態では、ゲートドライバー150が、正極性及び負極性の電源電圧VDDHG、VGLに基づいてゲート線の駆動を行うため、高耐圧回路であるゲートドライバー150に対して高い耐圧が要求される。従って、図6のA4、A5に示すように、VOUT3とVEEの電位逆転が要因となって、VEEやVDDHGの電圧の絶対値が大きくなってしまう事態は好ましくない。即ち、A4、A5に示す現象が生じると、ゲートドライバー150等の高耐圧回路の耐圧を越えてしまい、信頼性等が低下する。
この点、本実施形態では、電位逆転抑制素子10が電源端子TVOUT3、TVEEの間に設けられるため、VOUT3とVEEの電位逆転が発生した場合にも、図13のC4、C5に示すように、VEEやVDDHGの電圧の絶対値が大きくなってしまうのを抑制できる。従って、正極性及び負極性の電源電圧VDDHG、VGLに基づいてゲート線を駆動するゲートドライバー150を、表示ドライバー100に設けた場合にも、信頼性等が低下するのを抑制できるようになる。
また本実施形態では、図3、図9(A)、図9(B)で説明したように、電源回路110は基準電圧生成回路122を有する。そして電源電圧VEEは、基準電圧生成回路122によって生成された基準電圧VBGに基づき生成される。例えば図2のレギュレーターRG4は、図9(B)に示すように、基準電圧生成回路122からの基準電圧VBGに基づいて、電圧VREGを生成する。そして図2のレギュレーターRG8は、この電圧VREGを基準電圧として、電源電圧VOFREGを生成し、昇圧部BC4は、このVOFREGに基づく昇圧動作により、電源電圧VEEを生成する。従って、電源電圧VEEは、基準電圧生成回路122が生成した基準電圧VBGに基づき生成されており、基準電圧VBGが変化すると、電源電圧VEEも変化してしまう。このため本実施形態では、表示ドライバーの製造時等において、ヒューズ回路等を用いて、基準電圧VBGが正確な電圧になるように調整している。
そして図10(A)〜図10(C)等で説明したように、VOUT3とVEEの電位逆転により、寄生のバイポーラートランジスター等を介して電流IBが流れることで、基準基準電圧VBGが上昇してしまう現象が発生する。そして基準電圧VBGが上昇すると、基準電圧VBGに基づき生成されるVEEの電圧の絶対値も上昇し、図6のA4に示すように、高耐圧回路の耐圧を越えてしまう事態が発生する。
この点、本実施形態では、電位逆転抑制素子10が電源端子TVOUT3、TVEEの間に設けられるため、VOUT3とVEEの電位逆転が生じた場合にも、基準電圧VBGが上昇してしまう事態の発生を抑制できる。即ち、VOUT3とVEEの電位逆転が生じた場合にも、電位逆転抑制素子10に電流が流れることで、基準電圧生成回路122が形成されるN型のウェルから電流が流れて基準電圧VBGが上昇してしまうのを抑制できる。従って、図13のC4に示すように、基準電圧VBGに基づき生成されたVEEの電圧の絶対値が上昇してしまうのを防止でき、高耐圧回路の耐圧を越えてしまう事態も抑制できるようになる。従って、基準電圧VBGに基づき電源電圧VEEを生成できると共に、VOUT3とVEEの電位逆転に起因した不具合の発生を抑制できるようになる。
4.電子機器
図18に、本実施形態の回路装置である表示ドライバー100を含む電気光学装置350と電子機器の構成例を示す。本実施形態の電子機器としては、例えば、携帯型情報端末(スマートフォン、携帯電話機等)、車載用の電子機器(計器類、カーナビゲーションシステム等)、プロジェクター、生体情報検出装置、ロボット、情報処理装置(コンピューター、タブレット型PC等)、テレビション装置、或いは携帯型ゲーム装置等の種々の電子機器を想定できる。
図18に示す電子機器は、電気光学装置350、表示コントローラー300(ホストコントローラー、処理部)、CPU310、記憶部320、ユーザーインターフェース部330、データインターフェース部340を含む。電気光学装置350は表示ドライバー100、表示パネル200を含む。
表示パネル200は例えばマトリックス型の液晶表示パネルである。或いは、表示パネル200は自発光素子を用いたEL(Electro-Luminescence)表示パネルであってもよい。例えば、表示パネル200にはフレキシブル基板が接続され、そのフレキシブル基板に表示ドライバー100が実装され、電気光学装置350が構成される。なお、表示ドライバー100と表示パネル200は電気光学装置350として構成されずに個々の部品として電子機器に組み込まれてもよい。例えば、表示パネル200には配線引き出し用のフレキシブル基板が接続され、表示ドライバー100は表示コントローラー300等と共にリジッド基板に実装され、そのリジッド基板にフレキシブル基板を接続することで表示パネル200が実装されてもよい。
ユーザーインターフェース部330は、ユーザーからの種々の操作を受け付けるインターフェース部である。ユーザーインターフェース部330は、例えばボタン、マウス、キーボード、或いはタッチパネル等により実現できる。データインターフェース部340は、画像データや制御データの入出力を行うインターフェース部である。データインターフェース部340は、例えばUSB等の有線通信インターフェース、或いは無線LAN等の無線通信インターフェースにより実現できる。記憶部320は、データインターフェース部340から入力された画像データを記憶する。或いは、記憶部320は、CPU310や表示コントローラー300のワークメモリーとして機能する。CPU310(MPU)は、電子機器の各部の制御処理や種々のデータ処理を行う。表示コントローラー300は表示ドライバー100の制御処理を行う。例えば、表示コントローラー300は、データインターフェース部340や記憶部320から転送された画像データを、表示ドライバー100が受け付け可能な形式に変換し、その変換された画像データを表示ドライバー100へ出力する。表示ドライバー100は、表示コントローラー300から転送された画像データに基づいて表示パネル200を駆動する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また電気光学装置、表示ドライバー、電子機器の構成、動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
SBD ショットキーバリアダイオード、
VOUT3 第1の電源電圧、VEE 第2の電源電圧、VBG 基準電圧、
TVOUT3 第1の電源端子、TVEE 第2の電源端子、
BC1〜BC5 昇圧部、RG1〜RG13 レギュレーター、
RB1、RB2、RC1、RC2、RG 抵抗、
BG1、BG2 バイポーラートランジスター、
TB、TC、TD1〜TD10 トランジスター、CD1〜CD3 キャパシター、
10 電位逆転抑制素子、100 表示ドライバー、110 電源回路、
120 昇圧回路、122 基準電圧生成回路、
130 駆動回路、140 ソースドライバー、150 ゲートドライバー、
160 制御部、170 不揮発性メモリー、172 温度センサー部、
180 I/F部、200 表示パネル、210 電源装置、
300 表示コントローラー、310 CPU、320 記憶部、
330 ユーザーインターフェース部、340 データインターフェース部

Claims (13)

  1. 表示ドライバーと、
    前記表示ドライバーにより駆動される表示パネルと、
    電位逆転抑制素子と、
    を含み、
    前記表示ドライバーは、
    昇圧回路を有する電源回路と、
    前記電源回路からの電源電圧に基づいて前記表示パネルを駆動する駆動回路と、
    第1の電源電圧用の第1の電源端子と、
    第2の電源電圧用の第2の電源端子と、
    を含み、
    前記第1の電源電圧は、第1のモードでは前記昇圧回路により生成され、第2のモードでは前記第1の電源端子を介して外部から供給され、
    前記第2の電源電圧は、前記昇圧回路により生成され、
    前記駆動回路は、前記第1の電源電圧に基づいて、前記表示パネルを駆動し、
    前記電位逆転抑制素子は、前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に設けられることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1において、
    前記電位逆転抑制素子は、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧の電位逆転が生じた場合に、前記第2の電源端子から前記第1の電源端子へ向かう方向に電流を流す素子であることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は2において、
    PN接合のダイオードの順方向電圧をVFDとし、前記第1の電源電圧をVB1とし、前記第2の電源電圧をVB2とした場合に、
    前記電位逆転抑制素子は、前記第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制することを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記電位逆転抑制素子はショットキーバリアダイオードであることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第2の電源電圧は、前記表示ドライバーの基板電位設定用の電圧であることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記駆動回路は、ソースドライバーを有し、
    前記電源回路は、
    前記第1の電源電圧に基づいて前記ソースドライバー用の電源電圧を生成することを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6において、
    前記電源回路は、
    前記第1の電源電圧に基づき前記ソースドライバー用の前記負極性の電源電圧を生成すると共に、前記ソースドライバー用の正極性の電源電圧を生成し、
    前記ソースドライバーは、
    前記ソースドライバー用の前記正極性の電源電圧と前記負極性の電源電圧に基づいて、前記表示パネルのドット反転駆動を行うことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記駆動回路は、ゲートドライバーを有し、
    前記電源回路は、
    前記第2の電源電圧に基づいて、前記ゲートドライバー用の電源電圧を生成することを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記電源回路は、基準電圧生成回路を有し、
    前記第2の電源電圧は、前記基準電圧生成回路によって生成された基準電圧に基づき生成されることを特徴とする電気光学装置。
  10. 表示ドライバーと、
    前記表示ドライバーにより駆動される表示パネルと、
    電位逆転抑制素子と、
    を含み、
    前記表示ドライバーは、
    昇圧回路を有する電源回路と、
    前記電源回路からの電源電圧に基づいて前記表示パネルを駆動する駆動回路と、
    第1の電源電圧用の第1の電源端子と、
    第2の電源電圧用の第2の電源端子と、
    を含み、
    前記第1の電源電圧は、前記第1の電源端子を介して外部から供給され、
    前記第2の電源電圧は、前記昇圧回路により生成され、
    前記駆動回路は、前記第1の電源電圧に基づいて、前記表示パネルを駆動し、
    前記電位逆転抑制素子は、前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に設けられることを特徴とする電気光学装置。
  11. 昇圧回路を有する電源回路と、
    前記電源回路からの電源電圧に基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、
    電位逆転抑制素子と、
    を含み、
    前記電源電圧は、第1の電源電圧と第2の電源電圧を含み、
    前記第1の電源電圧は、第1のモードでは前記昇圧回路により生成され、第2のモードでは外部から供給され、
    前記第2の電源電圧は、前記昇圧回路により生成され、
    前記駆動回路は、前記第1の電源電圧に基づいて、前記表示パネルを駆動し、
    PN接合のダイオードの順方向電圧をVFDとし、前記第1の電源電圧をVB1とし、前記第2の電源電圧をVB2とした場合に、
    前記電位逆転抑制素子は、前記第2の電源電圧VB2がVB1+VFDを越えないように抑制することを特徴とする表示ドライバー。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
  13. 請求項11に記載の表示ドライバーを含むことを特徴とする電子機器。
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