JP2016169833A - トリポード型等速自在継手 - Google Patents

トリポード型等速自在継手 Download PDF

Info

Publication number
JP2016169833A
JP2016169833A JP2015051120A JP2015051120A JP2016169833A JP 2016169833 A JP2016169833 A JP 2016169833A JP 2015051120 A JP2015051120 A JP 2015051120A JP 2015051120 A JP2015051120 A JP 2015051120A JP 2016169833 A JP2016169833 A JP 2016169833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
trunnion journal
constant velocity
corner
universal joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015051120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6545489B2 (ja
Inventor
達朗 杉山
Tatsuro Sugiyama
達朗 杉山
弘昭 牧野
Hiroaki Makino
弘昭 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2015051120A priority Critical patent/JP6545489B2/ja
Priority to CN201680014150.5A priority patent/CN107466341B/zh
Priority to EP16764657.9A priority patent/EP3269990B1/en
Priority to PCT/JP2016/055565 priority patent/WO2016147827A1/ja
Priority to US15/556,156 priority patent/US10563700B2/en
Publication of JP2016169833A publication Critical patent/JP2016169833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6545489B2 publication Critical patent/JP6545489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S464/00Rotary shafts, gudgeons, housings, and flexible couplings for rotary shafts
    • Y10S464/904Homokinetic coupling
    • Y10S464/905Torque transmitted via radially extending pin

Abstract

【課題】 強度および寿命を維持しながら、従来技術では到達できない軽量・コンパクトなトリポード型等速自在継手を提供すること。【解決手段】 円周方向の三等分位置に軸方向に延びるトラック溝6を形成した外側継手部材2と、トラニオン胴部8の円周方向の三等分位置から半径方向に突出したトラニオンジャーナル9を有するトリポード部材3と、トラニオンジャーナル9の回りに複数の針状ころ5を介して回転可能に装着された球状ローラ4とを備え、この球状ローラ4がトラック溝6に収容され、球状ローラ4の外球面がトラック溝6の両側壁に形成されたローラ案内面7によって案内されるようにしたトリポード型等速自在継手1において、トラニオンジャーナル9の付根部Aにぬすみ形状のない隅部10bを形成し、針状ころ5の端面隅アール部5cと付根部Aの隅部10bとの干渉により、トラニオンジャーナル9の付根部A側への針状ころ5の軸方向移動を規制したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や産業機械等における動力伝達に使用される摺動式のトリポード型等速自在継手に関する。
トリポード型等速自在継手51は、図12(a)に示すように、円周方向の三等分位置に軸方向に延びる3本のトラック溝53を有し、各トラック溝53の対向する側壁にローラ案内面54を形成した外側継手部材52と、トラニオン胴部61の円周方向の三等分位置から半径方向に突出したトラニオンジャーナル62を有するトリポード部材60と、各トラニオンジャーナル62の回りに複数の針状ころ72を介して回転自在に装着された球状ローラ70とを備え、この球状ローラ70が外側継手部材52のトラック溝53に収容され、球状ローラ70の外球面がトラック溝53の両側壁に形成されたローラ案内面54によって案内されるようになっている。
上記のトラニオンジャーナル62の付根部A’を図12(b)に拡大して示す。図示のように、付根部A’は、針状ころ72の内側軌道面となる円筒形外周面74に連続した曲率半径Rbのアール面で形成され肩面61aに繋がっている。針状ころ72の端部と肩面61aの間にインナーワッシャ78が介在されている。このインナーワッシャ78の側面と針状ころ72の端面の接触により、トラニオンジャーナル62の付根部A’側への針状ころ72の軸方向移動を規制したものである(特許文献1参照)。
図12(c)に示すように、トラニオンジャーナル62’の付根部A”にインナーワッシャを設けないものも知られている。この場合は、トラニオン胴部61’に設けた肩面61a’と針状ころ72’の端面の接触により、トラニオンジャーナル62’の付根部A”側への針状ころ72’の軸方向移動を規制している(例えば、特許文献2参照)。
特許第3947342号公報 特開2005−36982号公報
特許文献1および特許文献2に記載のトリポード型等速自在継手は、いずれも継手外径のコンパクト化を考えたものである。このコンパクト化に当たっては、トリポード部材の最小肉厚となる付根部の肉厚を確保しながら、ローラ案内面のピッチ円直径(PCD)を下げる必要がある。特許文献1に記載のトリポード型等速自在継手51では、インナーワッシャ78があるので、針状ころ72の継手半径方向の位置を下げることは困難であるため、別の工夫をしないとPCDを下げることができない。
一方、特許文献2に記載のトリポード型等速自在継手では、インナーワッシャを廃止して針状ころ72’の端面と肩面61a’を接触させるために、トラニオンジャーナル62’の付根部A”にぬすみ部74aを設ける必要がある。ぬすみ部74aを設けると、付根部A”の肉厚が減少し強度が低下することや、針状ころ72’の内側軌道面となる円筒形外周面74’がぬすみ部74aの長さ分減り、転動寿命が低下することが考えられる。
近年、自動車の燃費向上に対する要求がますます強くなり、自動車部品の1つである等速自在継手のさらなる軽量化・継手外径のコンパクト化が強く望まれている。この要求に対して、これまでに提案されたトリポード型等速自在継手では到達することができないことに着目した。
本発明は、上記の問題に鑑み、強度および寿命を維持しながら、従来技術では到達できない軽量・コンパクトなトリポード型等速自在継手を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するため種々検討、検証した結果、以下の知見と着想に基づいて本発明に至った。
(1)トリポード型等速自在継手のトラニオンジャーナルの付根部の円筒形外周面と肩面との間は、強度面からアール形状で接続することが不可欠である。このため、アール形状をぬすみ部のない形状で肩面に繋いだ場合は、インナーワッシャを入れてワッシャ側面と針状ころの端面が接触する構造となる。インナーワッシャを入れない場合は、アール形状のぬすみ部を設けて肩面に繋ぎ、この場合は、針状ころ端面と肩面が直接接触する構造となる。このように、針状ころの端面とつば面あるいはインナーワッシャ側面で規制すること、すなわち、面同士の接触により規制することが技術常識となっている(SAE Universal Joint and Driveshaft DESIGN MANUAL Section 3.2.6 138頁のFig.10参照)。
(2)継手外径がコンパクトなトリポード型等速自在継手を開発するに当って、針状ころの長さを確保するためにはインナーワッシャタイプでは成立不可能との着目により、ぬすみ部を設けて、針状ころの端面と肩面が直接接触するタイプを製作し耐久試験を実施した。その結果、針状ころの付根部側の端部にエッジロードによる損傷が生じることや、針状ころの回転が安定しないことが判明し、この原因を検討した。図11に示すように、針状ころ5が肩面8aに当接するまで付根部A”側に移動したとき、針状ころ5の端部がトラニオンジャーナル9の円筒形外周面10とぬすみ部10aの境界エッジ部10a’に位置するためエッジロードが発生することや、針状ころ5とトラニオンジャーナル9の円筒形外周面10との接触長さがぬすみ部10aの長さ分だけ減少するので、針状ころ5の荷重中心(接触長さの中心)Pnと球状ローラ4の荷重中心(球状ローラの幅方向中心)Prとが一致しなくなり、荷重のバランスが崩れ、針状ころ5の回転が安定しなくなり、この傾向がコンパクトなトリポード型等速自在継手では顕著になることが考察された。
(3)前項の考察を通じて、針状ころの全長(端面隅アール部を除く)をトラニオンジャーナルの円筒形外周面に接触させること、および、針状ころの荷重中心と球状ローラの荷重中心を略一致させることが鍵になるとの着想に至り、この着想が、従来の技術常識を破る針状ころの位置決め構造として、トラニオンジャーナルの付根部にぬすみ形状のない隅部を形成した試験サンプルを製作し耐久試験を試みる動機づけとなった。
(4)前項の耐久試験の結果、意外にも、針状ころの端面隅アール部とトラニオンジャーナルの付根部にぬすみ形状のない隅部の干渉により、針状ころの付根部側への移動を規制できることが判明した。この理由は、トリポード型等速自在継手は、作動角をとって回転するとき、1回転ごとに、トラニオンジャーナルが一方側の傾斜状態から反対側に傾斜するワイパーのような運動を繰り返す揺動運動を行うが、この揺動運動に伴う針状ころの転がり量は、一般的な転がり軸受における転動体の転がり量に比べ、極めて少ないことが起因しているかと考えられる。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、円周方向の三等分位置に軸方向に延びるトラック溝を形成した外側継手部材と、トラニオン胴部の円周方向の三等分位置から半径方向に突出したトラニオンジャーナルを有するトリポード部材と、前記各トラニオンジャーナルの回りに複数の針状ころを介して回転可能に装着された球状ローラとを備え、この球状ローラが前記トラック溝に収容され、前記球状ローラの外球面が前記トラック溝の両側壁に形成されたローラ案内面によって案内されるようにしたトリポード型等速自在継手において、前記各トラニオンジャーナルの付根部にぬすみ形状のない隅部を形成し、前記針状ころの端面隅アール部と前記付根部の隅部との干渉により、前記トラニオンジャーナルの付根側への前記針状ころの軸方向移動を規制したことを特徴とする。これにより、強度および寿命を維持しながら針状ころの径方向位置を下げることができ、部品点数を削減し、従来技術では到達できない軽量・コンパクト化を図ることができる。
具体的には、上記のトラニオンジャーナルの付根部の隅部がアール形状であることが好ましい。これにより、付根部の強度を確保し、トラニオンジャーナルの円筒形外周面から隅部にかけて連続した焼入れ鋼切削加工が容易となる。また、円筒形外周面から隅部にかけて一体砥石による研削加工が容易となる。
上記のトラニオンジャーナルの付根部の隅部の曲率半径Rと針状ころの端面隅アール部の曲率半径rとの比R/rを1.0〜5.0とすることが好ましい。これにより、付根部の強度や耐久性を確保すると共に、加工性に優れ、実用性が高い。
上記のトラニオンジャーナルの軌道面となる円筒形外周面から付根部の隅部にかけて連続した焼入れ鋼切削加工や一体砥石による研削加工を施すことにより、円筒形外周面に滑らかに接続する隅部を形成でき、かつ加工が容易となる。
上記のトラニオンジャーナルの軌道面となる外周面から付根部の隅部にかけての表面硬度を針状ころの表面硬度より低くすることが好ましい。これにより、付根部の隅部の強度を確保できると共に、針状ころの位置決め性が確実となる。
上記の針状ころの長さの中央位置をローラ案内面のピッチ円直径(PCD)に略一致させることが好ましい。これにより、球状ローラと針状ころの荷重バランスがよく、針状ころの回転が安定する。
本発明のトリポード型等速自在継手によれば、強度および寿命を維持しながら針状ころの径方向位置を下げることができ、部品点数を削減し、従来技術では到達できない軽量・コンパクト化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るトリポード型等速自在継手を示し、(a)は横断面図で、(b)は縦断面図である。 図1のトリポード型等速自在継手が作動角を取った状態を示す縦断面図である。 図1のトリポード型等速自在継手の各部の寸法を示す横断面図である。 図1の球状ローラとローラ案内面との接触部を拡大した横断面図である。 図1のトリポード型等速自在継手の作動角を取ったときの球状ローラの動きを示し、(a)図は外側継手部材とトリポード部材が傾斜した状態を示す縦断面図で、(b)図は外側継手部材とトリポード部材が傾斜していない状態を示す縦断面図である。 球状ローラの動作を説明する模式図で、(a)図は球状ローラが位相角0°に位置する状態を示す模式図で、(b)図は球状ローラが位相角90°に位置する状態を示す模式図である。 球状ローラの移動量を示す縦断面図である。 図1のトリポード部材を示し、(a)図は、(b)図のF−F線で矢視した側面図で、(b)は縦断面図である。 図8(a)の付根部A部を拡大した図である。 耐久試験後の図8(a)の付根部A部を拡大した図である。 開発過程の知見を示す横断面図である。 従来のトリポード型等速自在継手を示し、(a)図は横断面図で、(b)図は、(a)図の付根部A’を拡大した図で、(c)は他の従来のトリポード型等速自在継手の一部を示す図である。
本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るトリポード型等速自在継手の横断面図であり、図1(b)は縦断面図である。図示のように、本実施形態に係るトリポード型等速自在継手1は、外側継手部材2、内側継手部材としてのトリポード部材3、球状ローラ4および転動体としての針状ころ5を主な構成とする。外側継手部材2は、その内周に円周方向の三等分位置に軸方向に延びる3本のトラック溝6を有する中空カップ状である。各トラック溝6の対向する側壁にローラ案内面7が形成されている。ローラ案内面7は、円筒面の一部、すなわち部分円筒面で形成されている。
トリポード部材3は、トラニオン胴部8とトラニオンジャーナル9からなり、トラニオンジャーナル9はトラニオン胴部8の円周方向の三等分位置から半径方向に突出して3本形成されている。各トラニオンジャーナル9は、円筒形外周面10と、軸端付近に形成された環状の止め輪溝11を備えている。トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10の周りに複数の針状ころ5を介して回転自在に球状ローラ4が装着されている。トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10は針状ころ5の内側軌道面を形成する。球状ローラ4の内周面4aは円筒形状で、針状ころ5の外側軌道面を形成する。
トラニオンジャーナル9の軸端付近に形成された止め輪溝11には、アウタワッシャ12を介して止め輪13が装着されている。針状ころ5は、トラニオンジャーナル9の付根部Aとアウタワッシャ12により、トラニオンジャーナル9の軸線方向の移動が規制されている。アウタワッシャ12は、トラニオンジャーナル9の半径方向に延びた円盤部12aと、トラニオンジャーナル9の軸線方向に延びた円筒部12bとからなる。アウタワッシャ12の円筒部12bは球状ローラ4の内周面4aより小さな外径を有し、トリポード部材3の半径方向で見た円筒部12bの外側の端部12cは、球状ローラ4の内周面4aよりも大径に形成されている。したがって、球状ローラ4は、トラニオンジャーナル9の軸線方向に移動することができ、かつ、端部12cにより脱落が防止されている。
トラニオン部材3のトラニオンジャーナル9に回転自在に装着された球状ローラ4は、外側継手部材2のトラック溝6のローラ案内面7に回転自在に案内される。図2にトリポード型等速自在継手1が作動角θを取った状態を示す。ローラ案内面7は部分円筒面で形成されているので、球状ローラ45はローラ案内面7内で傾斜することができる。このような構造により、外側継手部材2とトリポード部材3との間の相対的な軸方向変位や角度変位が吸収され、回転が等速で伝達される。
球状ローラ4とローラ案内面7の接触形態には、一般的にアンギュラコンタクトとサーキュラコンタクトの二通りがある。アンギュラコンタクトは接触角をもち、2点で接触する。サーキュラコンタクトは、図4に示すように1点で接触する。本実施形態では、ローラ案内面7の曲率半径をRt、球状ローラ4の曲率半径をRrとしたとき、接触率Rt/Rrを1.02〜1.15程度としている。本実施形態では、後述するように、従来のトリポード型等速自在継手に対して球状ローラ4の幅Ls(図3参照)を大幅に縮小しているので、サーキュラコンタクトが望ましい。
図3に示すように、外側継手部材2の内径は、円周方向に交互に現れる内径D1の大内径部と内径D2の小内径部とで構成される。そして、外側継手部材2の内部に組み込まれるトリポード部材3は、そのトラニオン胴部8にスプライン大径(軸径)dのスプライン孔が形成され、トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10は外径Djを有する。トリポード部材3の外径はSDjであり、トラニオン胴部の外径はdrである。球状ローラ4は、その外径がDsであり、球状ローラ4の幅はLsである。針状ころ5は長さLnを有する。ローラ案内面7のピッチ円直径はPCDである。
本実施形態に係るトリポード型等速自在継手1は、強度および寿命を維持しながら、継手外径のコンパクト化を図るために、従来技術とは大幅に異なる寸法設定となっている。まず、本実施形態のトリポード型等速自在継手1のベースになる寸法設定ついて説明する。
トリポード型等速自在継手1の強度はシャフト強度以上とすることを基本としているが、その次に強度の確保が必要な部材がトリポード部材3と球状ローラ4となることから、本実施形態に係るトリポード型等速自在継手1はトリポード部材3と球状ローラ4の強度の確保を前提とした寸法設定になっている。
基本指針としては、ジョイントサイズ毎に決められる軸径dを一定として、トルク負荷方向のトラニオンジャーナル9の付根部Aにおけるトラニオン胴部8の最小肉厚tを確保しながら、ローラ案内面7のピッチ円直径PCDが大幅に縮小されている。
上記の基本指針を実現するためには、上記のようにローラ案内面7のピッチ円直径PCDを縮小しても、トルク負荷方向のトラニオンジャーナル9の付根部Aにおけるトラニオン胴部8の最小肉厚tを確保する必要がある。このために、トラニオンジャーナル9の外径Djを拡大した寸法設定となっている。そして、トラニオンジャーナル9の外径Djに合わせて球状ローラ4の外径Dsも大きくなっている。
球状ローラ4の外径Dsを大きくすると、外側継手部材2の外径も大きくなるので、球状ローラ4の幅Lsを縮小することにより外側継手部材2の外径を縮小している。
球状ローラ4の幅Lsを縮小すると、外側継手部材2の外径が縮小され、小内径D2/大内径D1(D2/D1)が大きくなり、小内径D2と大内径D1との凹凸が縮小される。小内径D2と大内径D1の凹凸が縮小されるので、軽量化と鍛造加工性に優位となる。
寿命(耐久性)の観点からは、トラニオンジャーナル9の外径Djが大きくなることにより、装填する針状ころ5の本数が増加し面圧が減少するので、従来と同等の寿命を確保している。
本実施形態のトリポード型等速自在継手1のベースになる寸法比率を表1に示す。
Figure 2016169833
次に、本実施形態のトリポード型等速自在継手の特徴的な構成を図4〜10に基づいて説明する。図4に示すように、トリポード型等速自在継手1の構成部材であるトリポード部材3のトラニオンジャーナル9の付根部Aには、ぬすみ形状のない隅部10bが形成され、隅部10bはアール形状となっている。このアール形状の隅部10bに針状ころ5の端面隅アール部が干渉することにより、針状ころ5は、トラニオンジャーナル9の付根部A側への移動が規制される。これにより、針状ころ5の長さの中央位置をローラ案内面7のピッチ円直径(PCD、図3参照)に略一致させることができ、球状ローラ4と針状ころ5の荷重バランスがよく、針状ころ5の回転が安定する。
ここで、トリポード型等速自在継手1が作動角を取ったときの作動について説明する。トリポード型等速自在継手1は、図2のように、作動角θを取って回転するとき、1回転ごとに外側継手部材2のトラック溝6(ローラ案内面7)に対してトラニオンジャーナル9および球状ローラ4がワイパーのような揺動運動を行う。
上記の揺動運動を図5(a)および図5(b)に基づいて説明する。図5(b)は作動角0°の状態を示し、図5(a)は作動角θを取ってトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)が図の左側に揺動した状態を示す。図5(a)の状態を詳述すると、上死点、すなわち、位相角が0°の位置にある1つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)は、作動角θと同じ角度で傾斜してローラ案内面7内に位置する。位相角0°の位置から120°の周方向の間隔をもった残り2つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4、図示省略)は、下側の2つのローラ案内面7〔図1(a)参照〕内に位置している。このように、3つのトラニオンジャーナル9および球状ローラ4の軸線は、外側継手部材2の軸線Xに対してθ傾いた平面Jθ上に整列している。そして、継手が1回転する間に、図5(a)の傾斜状態から反対の傾斜状態を経て揺動運動する。
上記の揺動運動の際、球状ローラ4は、トラニオンジャーナル9に対してその軸線方向に相対移動する。この相対移動量を作動角0°の状態を基準にして説明する。作動角0°の状態を示す図5(b)の球状ローラ4のトラニオンジャーナル9に対する位置を、作動角θを取って左側に揺動した状態を示す図5(a)に重ねて破線で示す。このように、球状ローラ4は、作動角を取った状態では、トラニオンジャーナル9の軸線方向に相対移動する。
球状ローラ4が上記の動作をする理由を図6に基づいて説明する。図6は球状ローラ4の中心を示す模式図で、図6(a)は図5(a)の状態、すなわち1つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)が位相角0°に位置する状態を示し、図6(b)は、1つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)が位相角90°に位置する状態を示す。図6(a)および図6(b)において、二点鎖線で示す真円のピッチ円は、作動角0°の状態、すなわち、図5(b)の状態におけるローラ案内面7の中心を結んだものである。また、一点鎖線で示す楕円のピッチ円は、図5(a)のθ傾いた平面Jθにおけるローラ案内面7の中心を結んだものである。
図6(a)に示すように、作動角0°の状態では、二点鎖線で示す真円のピッチ円上の円周方向の三等分位置であるOr0にローラ案内面7の中心(球状ローラ4の中心でもある)が位置する。この状態では、トリポード部材3の中心Ot0は、外側継手部材2の軸線Xと一致している。θ傾いた平面Jθの断面では、一点鎖線で示す楕円のピッチ円上にローラ案内面7の中心Orθが位置することになる。トラニオンジャーナル9はトラニオン胴部8〔図1(a)参照〕の円周方向の三等分位置(120°間隔)から半径方向に突出しているので、1つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)が位相角0°に位置する状態で、トリポード部材3の中心Otθは外側継手部材2の軸線Xより下側にδ1ずれる。また、ローラ案内面7の中心OrθとOr0はδ2ずれる。このため、位相角0°に位置する球状ローラ4は、トラニオンジャーナル9に対してδ1+δ2の量だけトラニオンジャーナル9の軸端側に相対移動する。
トリポード部材3が回転し、図6(b)に示すように、1つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)が位相角90°に位置する状態を説明する。作動角0°の状態では、二点鎖線で示す真円のピッチ円上のOr0’にローラ案内面7の中心(球状ローラ4の中心でもある)が位置する。この状態では、トリポード部材3の中心Ot0は、外側継手部材2の軸線Xと一致している。θ傾いた平面Jθの断面では、一点鎖線で示す楕円のピッチ円上にローラ案内面7の中心Orθ’が位置することになる。この場合には、トリポード部材3の中心Otθ’は外側継手部材2の軸線Xより左側にδ3ずれる。これに伴い、位相角90°に位置する球状ローラ4は、トラニオンジャーナル9に対してδ3の量だけトラニオンジャーナル9の付根部A側に相対移動する。
トリポード部材3がさらに回転し、1つのトラニオンジャーナル9(球状ローラ4)が位相角180°に位置すると、前述した位相角0°の状態と同様になる。さらに、位相角270°に位置すると、前述した位相角90°の状態と同様になり、球状ローラ4は、これらの動作を繰り返す。トリポード型等速自在継手1は、トリポード部材3の中心Otθ、Otθ’の上記ずれ運動により等速性が得られる。
トラニオンジャーナル9に対する球状ローラ4の相対移動の状態をまとめて図7に示す。実線で示した球状ローラ4が作動角0°の位置で、破線で示した球状ローラ4’が位相角0°および180°において相対移動した状態で、細破線で示した球状ローラ4”が位相角90°および270°において相対移動した状態を示す。作動角0°の球状ローラ4の位置を基準にして、球状ローラ4’はトラニオンジャーナル9の軸端側にδ1+δ2の量で相対移動し、球状ローラ4”はトラニオンジャーナル9の付根部A側にδ3の量で相対移動する。
球状ローラ4は、トルク負荷状態で、前述した揺動運動をしながら相対移動する。その際、針状ころ5は球状ローラ4から荷重を受けて回転し、球状ローラ4の移動方向に引き摺られる。このため、球状ローラ4(4’)が図7の細破線で示す方向に相対移動するとき、針状ころ5がトラニオンジャーナル9の付根部A側に移動し隅部10bに針状ころ5の端面隅アール部が干渉する。
本実施形態のトリポード型等速自在継手1のトラニオンジャーナル9の付根部A側における針状ころ5の位置決め構造の詳細を図8〜10に基づいて説明する。
図8はトリポード部材3を示し、図8(a)は、図8(b)のF−F線で矢視した側面図で、図8(b)は部分縦断面図である。トリポード部材3のトラニオンジャーナル9の付根部Aには隅部10bが形成されている。図8(a)および図8(b)に示すように、隅部10bは、トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10の全周にわたって形成されている。トラニオンジャーナル9において、トルク負荷を受けるのは円筒形外周面10の部分である。
トラニオンジャーナル9の付根部Aの詳細形状を図9に示す。図9において、実線はトラニオンジャーナル9の形状を示し、破線は針状ころ5の形状を示す。トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10の付根部A側端部に連続して曲率半径Rのアール形状の隅部10bが形成されている。アール形状の隅部10bはトラニオン胴部8の肩面8aに繋がっている。針状ころ5は平坦な端面5aを有し、この端面5aと転動面5bとの間に曲率半径rの端面隅アール部5cが形成されている。そして、トラニオンジャーナル9の隅部10bのアール形状の立ち上がり部に針状ころ5の端面隅アール部5cが干渉することにより、針状ころ5は、トラニオンジャーナル9の付根部A側への移動が規制される。
ここで、本実施形態に至った開発過程の知見と着想を説明する。
(1)トリポード型等速自在継手のトラニオンジャーナルの付根部の円筒状外周面と肩面との間は、強度面からアール形状で接続することが不可欠である。このため、アール形状をぬすみ部のない形状で肩面に繋いだ場合は、インナーワッシャを入れてワッシャ側面と針状ころの端面が接触する構造となる。インナーワッシャを入れない場合は、アール形状のぬすみ部を設けて肩面に繋ぎ、この場合は、針状ころ端面と肩面が直接接触する構造となる。このように、針状ころの端面とつば面あるいはインナーワッシャ側面で規制すること、すなわち、面同士の接触により規制することが技術常識となっている(SAE Universal Joint and Driveshaft DESIGN MANUAL Section 3.2.6 138頁のFig.10参照)。
(2)前述した寸法設定をベースとする継手外径がコンパクトなトリポード型等速自在継手を開発するに当って、針状ころの長さを確保するためにはインナーワッシャタイプでは成立不可能との着目により、ぬすみ部を設けて、針状ころの端面と肩面が直接接触するタイプを製作し耐久試験を実施した。その結果、針状ころの付根部側の端部にエッジロードによる損傷が生じることや、針状ころの回転が安定しないことが判明し、この原因を検討した。
その結果、図11に示すように、針状ころ5が肩面8aに当接するまで付根部A”側に移動したとき、針状ころ5の端部がトラニオンジャーナル9の円筒形外周面10とぬすみ部10aの境界エッジ部10a’に位置するためエッジロードが発生することや、針状ころ5とトラニオンジャーナル9の円筒形外周面10との接触長さがぬすみ部10aの長さ分だけ減少するので、針状ころ5の荷重中心(接触長さの中心)Pnと球状ローラ4の荷重中心(球状ローラの幅方向中心)Prとが一致しなくなり、荷重のバランスが崩れ、針状ころ5の回転が安定しなくなり、この傾向が、前述した針状ころの長さLnを短縮したコンパクトなトリポード型等速自在継手1では顕著になることが考察された。
(3)前項の考察を通じて、針状ころ5の全長(端面隅アール部を除く)をトラニオンジャーナル9の円筒状外周面10に接触させること、および、針状ころ5の荷重中心Pnと球状ローラ4の荷重中心Prを略一致させることが鍵になるとの着想に至り、この着想が、従来の技術常識を破る針状ころの位置決め構造として、トラニオンジャーナルの付根部にぬすみ形状のない隅部を形成した試験サンプルを製作し耐久試験を試みる動機づけとなった。
(4)前項の耐久試験の結果、意外にも、針状ころ5の端面隅アール部5cとトラニオンジャーナル9の付根部Aにぬすみ形状のない隅部10bの干渉により、針状ころ5の付根部A側への移動を規制できることが判明した。なお、耐久試験は、高負荷をかけながら回転させて寿命・破損モードを確認するためのもので、負荷トルクT=540Nm、角度θ=6deg、回転数N=270rpmの条件で実施をした。
耐久試験後のトラニオンジャーナル9の隅部10bの状態を図10に示す。前述したように、球状ローラ4(図7参照)は、トルク負荷状態で揺動運動をしながら相対移動することにより、針状ころ5がトラニオンジャーナル9の付根部A側に移動し隅部10bに針状ころ5の端面隅アール部5cが干渉する。耐久試験中に針状ころ5が、その端面隅アール部5cよりトラニオンジャーナル9の隅部10bに力を加え、次第に隅部10bが塑性変形し、針状ころ5の端面隅アール部5cの形状が転写されるが、図10に示すように、許容範囲Gで塑性変形が収束し、損傷に至ることがないことが確認できた。
上記の理由は、トリポード型等速自在継手1は、作動角θをとって回転するとき、1回転ごとに、トラニオンジャーナル9が一方側の傾斜状態から反対側に傾斜するワイパーのような運動を繰り返す揺動運動を行うが、この揺動運動に伴う針状ころ5の転がり量は、一般的な転がり軸受における転動体の転がり量に比べ、極めて少ないことが起因しているかと考えられる。以上の知見および着想に基づいて本実施形態に至った。
トラニオンジャーナル9の付根部Aの隅部10bはアール形状が好ましい。これにより、付根部Aの強度を確保し、トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10から隅部10bにかけて連続した焼入れ鋼切削加工が容易となる。また、トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10から隅部10bにかけて一体砥石による研削加工が容易となる。
トラニオンジャーナル9の付根部Aの隅部10bの曲率半径Rと針状ころ5の端面隅アール部5cの曲率半径rとの比R/rは、付根部Aの強度や耐久性、加工面を考慮すると、1.0〜5.0が好ましい。
トリポード部材3は、クロム鋼(例えば、SCr415又はSCr420)やクロム・モリブデン鋼(例えば、SCM420)からなる。トラニオンジャーナル9の円筒形外周面10から付根部Aの隅部10bにかけての表面硬度を針状ころ5の表面硬度より低くすることが好ましい。具体的には、トラニオンジャーナル9の表面硬度をHRC57〜62とし、針状ころ5の表面硬さをHRC60〜65とした。これにより、付根部Aの隅部10bの強度を確保できると共に、針状ころ5の位置決め性が確実となる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 トリポード型等速自在継手
2 外側継手部材
3 トリポード部材
4 球状ローラ
5 針状ころ
5c 端面隅アール部
6 トラック溝
7 ローラ案内面
8 トラニオン胴部
9 トラニオンジャーナル
10 円筒形外周面
10b 隅部
A 付根部
Ls 球状ローラの幅
PCD ローラ案内面のピッチ円直径
R 曲率半径
r 曲率半径

Claims (7)

  1. 円周方向の三等分位置に軸方向に延びるトラック溝を形成した外側継手部材と、トラニオン胴部の円周方向の三等分位置から半径方向に突出したトラニオンジャーナルを有するトリポード部材と、前記各トラニオンジャーナルの回りに複数の針状ころを介して回転可能に装着された球状ローラとを備え、この球状ローラが前記トラック溝に収容され、前記球状ローラの外球面が前記トラック溝の両側壁に形成されたローラ案内面によって案内されるようにしたトリポード型等速自在継手において、
    前記各トラニオンジャーナルの付根部にぬすみ形状のない隅部を形成し、前記針状ころの端面隅アール部と前記付根部の隅部との干渉により、前記トラニオンジャーナルの付根部側への前記針状ころの軸方向移動を規制したことを特徴とするトリポード型等速自在継手。
  2. 前記トラニオンジャーナルの付根部の隅部がアール形状であることを特徴とする請求項1に記載のトリポード型等速自在継手。
  3. 前記トラニオンジャーナルの付根部の隅部の曲率半径Rと前記針状ころの端面隅アール部の曲率半径rとの比R/rを1.0〜5.0としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトリポード型等速自在継手。
  4. 前記トラニオンジャーナルの軌道面となる円筒形外周面から前記付根部の隅部にかけて連続して焼入れ鋼切削加工が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリポード型等速自在継手。
  5. 前記トラニオンジャーナルの軌道面となる円筒形外周面から前記付根部の隅部にかけて一体砥石による研削加工が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリポード型等速自在継手。
  6. 前記トラニオンジャーナルの軌道面となる円筒形外周面から前記付根部の隅部にかけての表面硬度を前記針状ころの表面硬度より低くしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のトリポード型等速自在継手。
  7. 前記針状ころの長さの中央位置を前記ローラ案内面のピッチ円直径(PCD)に略一致させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のトリポード型等速自在継手。
JP2015051120A 2015-03-13 2015-03-13 トリポード型等速自在継手 Active JP6545489B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051120A JP6545489B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 トリポード型等速自在継手
CN201680014150.5A CN107466341B (zh) 2015-03-13 2016-02-25 三球销型等速万向联轴器
EP16764657.9A EP3269990B1 (en) 2015-03-13 2016-02-25 Tripod type constant velocity universal joint
PCT/JP2016/055565 WO2016147827A1 (ja) 2015-03-13 2016-02-25 トリポード型等速自在継手
US15/556,156 US10563700B2 (en) 2015-03-13 2016-02-25 Tripod type constant velocity universal joint

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051120A JP6545489B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 トリポード型等速自在継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016169833A true JP2016169833A (ja) 2016-09-23
JP6545489B2 JP6545489B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=56918939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015051120A Active JP6545489B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 トリポード型等速自在継手

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10563700B2 (ja)
EP (1) EP3269990B1 (ja)
JP (1) JP6545489B2 (ja)
CN (1) CN107466341B (ja)
WO (1) WO2016147827A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108757758A (zh) * 2018-08-03 2018-11-06 浙江德福精密驱动制造有限公司 一种移动节组件
JP7358046B2 (ja) * 2018-12-27 2023-10-10 Ntn株式会社 トリポード型等速自在継手
JP7075879B2 (ja) * 2018-12-28 2022-05-26 本田技研工業株式会社 等速ジョイント
US11585388B2 (en) 2019-01-30 2023-02-21 Steering Solutions Ip Holding Corporation Needle retainer for constant velocity joint and method of determining trunnion shape
CN115143197B (zh) * 2022-09-06 2022-12-02 万向钱潮股份公司 一种轻量化万向节

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025599A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Ntn Corp トリポード型等速自在継手
JP2009058076A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Ntn Corp トリポード型等速自在継手
JP2013234702A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Nsk Ltd プラネタリギヤ装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1096430A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Ntn Corp トリポード型等速自在継手
JP3947342B2 (ja) 2000-05-22 2007-07-18 Ntn株式会社 トリポード型等速自在継手
FR2857710B1 (fr) 2003-07-16 2005-11-04 Gkn Driveline Sa Joint homocinetique compact
US7641558B2 (en) 2004-03-02 2010-01-05 Honda Motor Co., Ltd. Constant velocity joint
JP2005248998A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Honda Motor Co Ltd 等速ジョイント
JP5020750B2 (ja) * 2007-09-10 2012-09-05 Ntn株式会社 トリポード型等速自在継手
JP6152650B2 (ja) * 2013-02-05 2017-06-28 株式会社ジェイテクト ダブルローラタイプのトリポード型等速ジョイント

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025599A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Ntn Corp トリポード型等速自在継手
JP2009058076A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Ntn Corp トリポード型等速自在継手
JP2013234702A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Nsk Ltd プラネタリギヤ装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3269990B1 (en) 2019-11-27
WO2016147827A1 (ja) 2016-09-22
EP3269990A1 (en) 2018-01-17
US20180045249A1 (en) 2018-02-15
JP6545489B2 (ja) 2019-07-17
US10563700B2 (en) 2020-02-18
CN107466341A (zh) 2017-12-12
EP3269990A4 (en) 2018-12-05
CN107466341B (zh) 2020-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016147827A1 (ja) トリポード型等速自在継手
JP2006283828A (ja) トリポード型等速自在継手
EP3168490B1 (en) Tripod-type constant-velocity universal joint
US7217194B2 (en) Constant velocity universal joint
JP2016130533A (ja) 摺動式等速ジョイント
US7435181B2 (en) Tripot ball with two point contact
JP2008240825A (ja) 加工方法、トラニオン及びトリポード型等速自在継手
JP2010255801A (ja) トリポード型等速ジョイント
US9618055B2 (en) Constant-velocity joint
JP2008286330A (ja) トリポード型等速自在継手
JP6265061B2 (ja) 遊星ローラ式トラクションドライブ装置
JP2012007644A (ja) 摺動式トリポード型等速ジョイント
JP5323572B2 (ja) トリポード型等速自在継手およびその製造方法
JP6605233B2 (ja) トリポード型等速自在継手
JP2008190621A (ja) トリポード型等速自在継手
JP3984776B2 (ja) トリポード型等速自在継手
JP2012197832A (ja) 摺動式トリポード型等速ジョイント
JP2023128849A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2000291677A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2010106892A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2023062929A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2009002388A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2007040419A (ja) トリポート型等速ジョイント
JP2007024266A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2006266324A (ja) 等速自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6545489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250