JP2016169554A - 連続ベルトコンベヤの高さ調整機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トンネルT内に設置された連続ベルトコンベヤ100の高さ調整機構1であって、トンネルT内に設置された換気台車4(作業台車)に支持された傾斜フレーム10を備えている。傾斜フレーム10の上面は、坑口側よりも切羽側が下方に配置されるように傾斜しており、傾斜フレーム10の上面に連続ベルトコンベヤ100が載置される。
【選択図】図1
Description
このように、連続ベルトコンベヤの水平区間とテールピースとの高さが異なる場合には、トンネルの床面に傾斜架台を設置し、傾斜架台によって連続ベルトコンベヤを支持することで、連続ベルトコンベヤの高さを調整している(例えば、特許文献2参照)。
また、トンネルの掘進に伴って、連続ベルトコンベヤを延長するときに、傾斜架台を移動させる作業が煩雑になるという問題がある。
また、本発明では、作業台車によって傾斜フレームを支持しているので、トンネルの床面に傾斜フレームの設置スペースを確保する必要がなくなるとともに、傾斜フレームを小型化することができる。
また、本発明では、連続ベルトコンベヤを延長するときには、作業台車とともに傾斜フレームを移動させることができるため、作業効率を高めることができる。
傾斜フレームのローラによって連続ベルトコンベヤを支持すると、連続ベルトコンベヤに対して傾斜フレームをトンネルの延長方向にスムーズに移動させることができる。
また、本発明では、作業台車によって傾斜フレームを支持することで、トンネルの床面に傾斜フレームの設置スペースを確保する必要がなくなるとともに、傾斜フレームを小型化することができる。したがって、高さ調整機構の設置コストを低減するとともに、トンネル内の設備のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、本発明では、連続ベルトコンベヤを延長するときには、作業台車とともに傾斜フレームを移動させることができるため、作業効率を高めることができる。
本実施形態の高さ調整機構1は、図1に示すように、トンネルT内に設置された連続ベルトコンベヤ100の高さを調整するものである。
以下の説明では、最初にトンネルTおよび連続ベルトコンベヤ100の全体構造について説明した後に、高さ調整機構1について詳細に説明する。
換気台車4は、トンネルT内を換気する設備であり、トンネルTの延長方向に走行可能な台車4aと、台車4aに設置された換気ファン4bと、を備えている。台車4aは床面Fに敷設されたレールR上を走行する。
連続ベルトコンベヤ100は、無端状のゴムベルト110と、トンネルTの延長方向に連結された複数の支持フレーム120と、を備えている。
また、図4(a)に示すように、支持フレーム120の上面には、複数のキャリアローラ130および複数のリターンローラ140がトンネルTの延長方向に間隔を空けて並設されている。
また、ゴムベルト110は、図4(a)および(b)に示すように、各キャリアローラ130および各リターンローラ140に支持されている。
そして、ゴムベルト110の切羽側の端部の上面に、クラッシャー2から掘削土砂を供給することで、掘削土砂を切羽側から坑口側に搬送することができる。
高さ調整機構1の傾斜フレーム10および吊り部材20は、連続ベルトコンベヤ100の傾斜区間102を支持するものである。
本実施形態では、図2に示すように、四つの支持ブラケット11がトンネルTの延長方向に間隔を空けて並設されている。
下側フレーム部材12aは、図2に示すように、トンネルTの延長方向に延びている直線状の部材である。図3に示すように、両下側フレーム部材12a,12aは、トンネルTの幅方向に間隔を空けて各支持ブラケット11の上面に取り付けられている。
各縦フレーム部材12bの高さは、坑口側の縦フレーム部材12bから切羽側の縦フレーム部材12bに向かうに従って、順次に低くなるように設定されている。
上側フレーム部材13aは、図2に示すように、トンネルTの延長方向に延びている直線状の部材である。
上側フレーム部材13aは、下部フレーム12の各縦フレーム部材12bの上端部に連結されており、坑口側から切羽側に向かうに従って下方に傾斜している。
このように、傾斜フレーム10の上面は、坑口側から切羽側に向かうに従って下方に傾斜している。
各ローラ14の外周面の上部は、両上側フレーム部材13a,13aの上面よりも上方に突出している(図3参照)。このように、傾斜フレーム10の上面に複数のローラ14が並設されている。連続ベルトコンベヤ100は、各ローラ14上に載置される。
このように、傾斜フレーム10によって連続ベルトコンベヤ100を支持することで、連続ベルトコンベヤ100に傾斜区間102が形成される。
吊り部材20は、図4(b)に示すように、アーム3bに取り付けられた左右一対のチェーンブロック21,21と、両チェーンブロック21,21のフック21c,21cに連結された支持部材22と、を備えている。また、支持部材22の上面には、三つのローラ23(図4(a)参照)が設けられている。
そして、両チェーンブロック21,21の駆動部21a,21aを駆動させて、フック21c,21cを昇降させることで、支持部材22を昇降させることができる。
各ローラ23の外周面の上部は、両側部フレーム部材22a,22aの上面よりも上方に突出している(図4(b)参照)。すなわち、支持部材22の上面には、三つのローラ23がトンネルTの延長方向に間隔を空けて並設されている。
このようにして、吊り部材20は、図1に示すように、傾斜フレーム10とテールピース台車3との間で連続ベルトコンベヤ100の傾斜区間102を支持している。
なお、吊り部材20の支持部材22によって、連続ベルトコンベヤ100の傾斜区間102を吊り上げることで、傾斜区間102を上昇させてもよい。
そして、換気台車4を切羽側に移動させ、テールピース台車3と換気台車4との間隔を詰める。
また、換気台車4の坑口側では、作業台車(図示せず)に乗った作業者によって、連続ベルトコンベヤ100の水平区間101をトンネルTの側面に固定する。
さらに、傾斜フレーム10とテールピース台車3との間の連続ベルトコンベヤ100を吊り部材20によって支持する。
したがって、高さ調整機構1の設置コストを低減するとともに、トンネルT内の設備のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、吊り部材20によって換気台車4とテールピース台車3との間で連続ベルトコンベヤ100を支持することで、換気台車4とテールピース台車3との間隔を大きくすることができる。連続ベルトコンベヤ100を延長するときには、換気台車4をテールピース台車3に近づけた後に、テールピース台車3を切羽側に移動させるが、その際に、テールピース台車3の移動量を大きくすることができる。
したがって、高さ調整機構1では、連続ベルトコンベヤ100を延長するときの作業効率を高めることができる。
さらに、図4(a)に示すように、吊り部材20の各ローラ23によって連続ベルトコンベヤ100を支持しているため、連続ベルトコンベヤ100に対して吊り部材20をスムーズに移動させることができる。
本実施形態では、図1に示すように、傾斜フレーム10の上面は坑口側よりも切羽側が下方に配置されるように傾斜しているが、その傾斜方向は限定されるものではない。
例えば、連続ベルトコンベヤ100のテールピース3aが水平区間101よりも高い位置に配置される場合には、傾斜フレーム10の上面は坑口側よりも切羽側が上方に配置されるように傾斜させる。これにより、連続ベルトコンベヤ100の水平区間101からテールピース3aに向かうに従って上方に傾斜した傾斜区間を形成することができる。
2 クラッシャー
3 テールピース台車
3a テールピース
3b アーム
4 換気台車
4b 換気ファン
10 傾斜フレーム
11 支持ブラケット
12 下部フレーム
12a 下側フレーム部材
12b 縦フレーム部材
13 上部フレーム
13a 上側フレーム部材
14 ローラ
20 吊り部材
21 チェーンブロック
21a 駆動部
21c フック
22 支持部材
22a 側部フレーム部材
22b 連結フレーム部材
23 ローラ
24 ワイヤ
100 連続ベルトコンベヤ
101 水平区間
102 傾斜区間
110 ゴムベルト
120 支持フレーム
130 キャリアローラ
140 リターンローラ
F 床面
R レール
T トンネル
Claims (5)
- トンネル内に設置された連続ベルトコンベヤの高さ調整機構であって、
前記トンネル内に設置された作業台車に支持された傾斜フレームを備え、
前記傾斜フレームの上面は、坑口側よりも切羽側が下方または上方に配置されるように傾斜しており、
前記傾斜フレームの上面に前記連続ベルトコンベヤが載置されることを特徴とする連続ベルトコンベヤの高さ調整機構。 - 前記傾斜フレームの上面には、回転自在なローラが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の連続ベルトコンベヤの高さ調整機構。
- 切羽側にテールピース台車が設置され、前記テールピース台車のアームに吊り下げられた吊り部材を備え、
前記吊り部材は、前記傾斜フレームと前記テールピース台車との間で前記連続ベルトコンベヤを支持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連続ベルトコンベヤの高さ調整機構。 - 前記吊り部材は、
前記アームから吊り下げられた複数の線状体と、
前記各線状体の下端部に取り付けられた支持部材と、を備え、
前記支持部材の上面に前記連続ベルトコンベヤが載置されることを特徴とする請求項3に記載の連続ベルトコンベヤの高さ調整機構。 - 前記支持部材の上面には、回転自在なローラが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の連続ベルトコンベヤの高さ調整機構。
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