JP2016168623A - 搬送装置及び搬送方法 - Google Patents

搬送装置及び搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016168623A
JP2016168623A JP2015051611A JP2015051611A JP2016168623A JP 2016168623 A JP2016168623 A JP 2016168623A JP 2015051611 A JP2015051611 A JP 2015051611A JP 2015051611 A JP2015051611 A JP 2015051611A JP 2016168623 A JP2016168623 A JP 2016168623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
unit
suction
interval
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015051611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6568694B2 (ja
Inventor
和久 野木
Kazuhisa Nogi
和久 野木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Holdings Co Ltd filed Critical Amada Holdings Co Ltd
Priority to JP2015051611A priority Critical patent/JP6568694B2/ja
Publication of JP2016168623A publication Critical patent/JP2016168623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6568694B2 publication Critical patent/JP6568694B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】搬送ユニットを小型化することができる搬送装置を提供する。【解決手段】搬送ユニット20は、被搬送物を吸着する吸着パッドが中心点に対して点対称に配置されている。旋回角度決定部511は、搬送ユニット20が、水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、所定の配置角度が、搬送ユニット20を最大の旋回角度範囲(180度)の範囲内で旋回させても、旋回角度を所定の配置角度に対応させることができないとき、所定の配置角度を最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正した補正角度を求めて、補正角度に対応した角度を旋回角度と決定する。オン・オフ情報入替部513は、搬送ユニット20の複数の吸着パッドのうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかを示すオン・オフ情報のオン・オフの設定状態を中心点に対して点対称となるように入れ替える。【選択図】図6

Description

本発明は、被搬送物を吸着パッドによって吸着して搬送する搬送装置及び搬送方法に関する。
例えば金属の板材であるワークを加工機によって加工する際に、搬送装置によってワークを加工機へと搬送することがある。また、切断加工機によってワークを切断加工してパーツを形成した際に、搬送装置によってパーツを所定の場所へと搬出することがある。
ワークやパーツ等の被搬送物を搬送する搬送装置は、被搬送物を吸着パッドによって吸着する搬送ユニットを備える。被搬送物を吸着した搬送ユニットを移動させることによって、被搬送物を所定の位置へと搬送することができる。
特開2014−188547号公報
従来の搬送装置においては、被搬送物の種々の形状や向きに対応させて搬送ユニットを最適な角度に回転させるために、搬送ユニットが水平平面内で360度回転できるように構成されている。
搬送ユニットを360度回転できるようにするには、被搬送物を吸着させるために吸引した空気を送ったり、搬送ユニットに電力を供給したりするためのチューブを十分に長く余裕を持って引き回さなければならない。これに伴って、搬送ユニットは大型化してしまう。
本発明は、従来と比較して、吸引した空気を送ったり、電力を供給したりするチューブを短くすることができ、搬送ユニットを小型化することができる搬送装置及び搬送方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、被搬送物を吸着する複数の吸着パッドが所定の中心点に対して点対称に配置された搬送ユニットと、前記搬送ユニットを水平平面内で前記中心点を中心として、最大の旋回角度範囲を180度として旋回させる回転機構と、前記搬送ユニットが、前記水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させることによって、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができる第1の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定し、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させても、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができない第2の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度を前記最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正した補正角度を求めて、前記補正角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定する旋回角度決定部と、前記搬送ユニットを、前記旋回角度決定部によって決定された旋回角度とするよう、前記回転機構を制御する旋回制御部と、前記所定の配置角度が前記第1の状態の配置角度であるとき、前記搬送ユニットの複数の吸着パッドのうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかを示すオン・オフ情報のオン・オフの設定状態を入れ替えず、前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であるとき、前記オン・オフ情報のオン・オフの設定状態を、前記中心点に対して点対称となるように入れ替えるオン・オフ情報入替部と、前記オン・オフ情報入替部で入れ替えられなかったオン・オフの設定状態または入れ替えられたオン・オフの設定状態に基づいて、前記搬送ユニットによって前記被搬送物を吸着させるよう制御する吸着制御部とを備えることを特徴とする搬送装置を提供する。
上記の搬送装置において、前記搬送ユニットは、本体吸着部と、前記本体吸着部に対して伸縮アームで連結され、前記本体吸着部を挟むように配置された第1及び第2のアーム吸着部とを有し、前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であり、前記本体吸着部と前記第1のアーム吸着部との間隔を設定する第1の間隔情報が示す間隔と、前記本体吸着部と前記第2のアーム吸着部との間隔を設定する第2の間隔情報が示す間隔とが異なるとき、前記第1の間隔情報と前記第2の間隔情報とを入れ替える間隔情報入替部と、前記間隔情報入替部で入れ替えられた間隔情報に基づいて、前記本体吸着部と前記第1及び第2のアーム吸着部それぞれとの間隔を制御する間隔制御部とをさらに備えることが好ましい。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、被搬送物を吸着する複数の吸着パッドが所定の中心点に対して点対称に配置された搬送ユニットが、水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを最大の旋回角度範囲を180度として前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させることによって、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができる第1の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定し、前記搬送ユニットが、前記水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させても、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができない第2の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度を前記最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正した補正角度を求めて、前記補正角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定し、前記搬送ユニットを、決定された旋回角度となるよう前記水平平面内で前記中心点を中心として旋回させ、前記所定の配置角度が前記第1の状態の配置角度であるとき、前記搬送ユニットの複数の吸着パッドのうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかを示すオン・オフ情報のオン・オフの設定状態を入れ替えず、前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であるとき、前記オン・オフ情報のオン・オフの設定状態を、前記中心点に対して点対称となるように入れ替え、入れ替えられなかったオン・オフの設定状態または入れ替えられたオン・オフの設定状態に基づいて、前記搬送ユニットによって前記被搬送物を吸着して搬送することを特徴とする搬送方法を提供する。
上記の搬送方法において、前記搬送ユニットは、本体吸着部と、前記本体吸着部に対して伸縮アームで連結され、前記本体吸着部を挟むように配置された第1及び第2のアーム吸着部とを有し、前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であり、前記本体吸着部と前記第1のアーム吸着部との間隔を設定する第1の間隔情報が示す間隔と、前記本体吸着部と前記第2のアーム吸着部との間隔を設定する第2の間隔情報が示す間隔とが異なるとき、前記第1の間隔情報と前記第2の間隔情報とを入れ替え、入れ替えられた間隔情報に基づき前記本体吸着部と前記第1のアーム吸着部との間隔と前記本体吸着部と前記第2のアーム吸着部との間隔とを入れ替えて、前記搬送ユニットによって前記被搬送物を吸着することが好ましい。
本発明の搬送装置及び搬送方法によれば、吸引した空気を送ったり、電力を供給したりするチューブを短くすることができ、搬送ユニットを小型化することができる。
一実施形態の搬送装置の全体的な構成を示す斜視図である。 一実施形態の搬送装置を構成する搬送ユニットを示す斜視図である。 搬送ユニットにおける本体吸着部及びアーム吸着部を上から見た状態を概念的に示す図である。 本体吸着部またはアーム吸着部に装着されている吸着パッドのグループ分けを説明するための図である。 伸縮アームの伸縮によって本体吸着部とアーム吸着部とが取り得る形態の例を説明するための図である。 一実施形態の搬送装置の制御動作を説明するための自動プログラミング装置及び制御装置の構成を示すブロック図である。 ワークより切り出されるパーツの例を示す平面図である。 パーツ配置位置を説明するための図である。 パーツ配置角度を説明するための図である。 パーツ配置角度が0度であるパーツに対して、搬送ユニットの旋回角度を決定した状態を示す図である。 パーツ配置角度が0度であるパーツに対して、搬送ユニットの旋回角度を0度とした状態を示す図である。 本体吸着部とアーム吸着部との間隔を説明するための図である。 パレット上にパーツが形成された状態のワークが置かれている状態を示す平面図である。 図6における吸着情報変換処理部51の動作を説明するためのフローチャートである。 図4に示す領域VHPT1と領域VHPT2との吸着パッドのオン・オフの状態の入れ替えを説明するための図である。 図4に示す領域VHPT3における吸着パッドのオン・オフの状態の入れ替えを説明するための図である。 搬送ユニット20によって図13に示すパーツP2,P4を吸着させた状態を概念的に示す図である。 搬送ユニット20によって図13に示すパーツP6を吸着させた状態を概念的に示す図である。
以下、一実施形態の搬送装置及び搬送方法について、添付図面を参照して説明する。図1において、一実施形態の搬送装置100は、Y方向に延びる一対の梁11a,11bを備える。梁11a,11bには、X方向に延びる梁12がY方向に移動自在に取り付けられている。
梁12には、被搬送物を搬送する搬送ユニット20が取り付けられている。搬送ユニット20は、X方向に移動自在となっている。モータ11Mによって、梁12はY方向に移動し、モータ12Mによって、搬送ユニット20は梁12に沿ってX方向に移動するように構成されている。
搬送ユニット20をX方向またはY方向に移動させるモータ11M,12M及びその他の機構部分を移動機構110(図6に図示)と称することとする。後述する搬送ユニット20をZ方向に移動させるモータも移動機構110に含まれる。
梁11a,11bは、脚13a,13b,13c,13d及び矩形状のフレーム14,15等によって、搬送装置100の設置面から所定距離離れた上方に位置している。よって、搬送ユニット20も、設置面から離れた上方に位置している。
制御装置50は、搬送装置100を制御する。制御装置50は、ここでは図示していない加工機を制御してもよい。
搬送ユニット20には、カバー201,202が装着されている。図2は、カバー201,202を取り外した状態の搬送ユニット20を示している。
搬送ユニット20は、本体吸着部21と、本体吸着部21を挟むように配置されたアーム吸着部22a,22bとを有する。本体吸着部21は、下方に向かって装着された複数の吸着パッド24を有する。アーム吸着部22a,22bは、下方に向かって装着された複数の吸着パッド25を有する。
搬送ユニット20は、図1,図2に示す状態が基準状態である。搬送ユニット20は、XY平面(水平平面)内で、モータ20Mによって、基準状態から最大±90度の180度の範囲で回転するように構成されている。搬送ユニット20は、図示していないモータによって、Z方向に移動するように構成されている。
搬送ユニット20を水平平面内で旋回させるモータ20M及びその他の機構部分を回転機構210(図6に図示)と称することとする。
本体吸着部21には、吸着パッド24,25によって被搬送物を吸着させるために吸引した空気を送り、図示していないソレノイドバルブを開閉するための電力を供給するチューブ26が取り付けられている。
搬送ユニット20は、従来の搬送ユニットとは異なり、360度回転せず、180度の範囲で回転するように構成されているため、チューブ26をさほど長く引き回す必要はない。よって、搬送ユニット20を小型化することができる。
図3〜図5を用いて、本体吸着部21とアーム吸着部22a,22bの詳細な構成を説明する。図3の概念図に二点鎖線で示すように、本体吸着部21とアーム吸着部22a,22bはそれぞれ、仮想的に複数の領域に分割されている。それぞれの領域に、吸着パッド24または25が配置されている。
本体吸着部21のアーム吸着部22a,22bが対向していない側の端部には、大きい吸着パッド24が配置され、内部には小さい吸着パッド24が配置されている。アーム吸着部22a,22bには、大きい吸着パッド25が配置されている。
アーム吸着部22a,22bを結ぶ方向を第1の方向、第1の方向と直交する方向を第2の方向とする。搬送ユニット20は、図1,図2に示す基準状態において、第1の方向はX方向と平行であり、第2の方向はY方向と平行である。
本体吸着部21には、第1の方向と第2の方向とのそれぞれに配列するように複数の吸着パッド24が配置されている。アーム吸着部22a,22bには、第2の方向に配列するように複数の吸着パッド25が配置されている。
本実施形態においては、本体吸着部21及びアーム吸着部22a,22bの吸着パッド24,25が、図4に示すような3つの領域VHPT1〜VHPT3にグループ分けされている。
領域VHPT1のグループには、図3に右上向きのハッチングを付している吸着パッド24が含まれている。領域VHPT2のグループには、図3に左上向きのハッチングを付している吸着パッド24が含まれている。領域VHPT3のグループには、図3に水平のハッチングを付している本体吸着部21の吸着パッド24とアーム吸着部22a,22bの吸着パッド25とが含まれている。
本体吸着部21に配置された複数の吸着パッド24のうち、第2の方向の一方の端部と、第2の方向の中央に第1の方向に配列されている吸着パッド24との間に配置されている吸着パッド24が領域VHPT1に配置されている吸着パッドである。
本体吸着部21に配置された複数の吸着パッド24のうち、第2の方向の他方の端部と、第2の方向の中央に第1の方向に配列されている吸着パッド24との間に配置されている吸着パッド24が領域VHPT2に配置されている吸着パッドである。
アーム吸着部22a,22bに配置された複数の吸着パッド25と、本体吸着部21における第2の方向の中央に第1の方向に配列されている吸着パッド24とが領域VHPT3に配置されている吸着パッドである。
領域VHPT1のグループ内の吸着パッド24には、後述する説明のため、数字1〜16を付している。領域VHPT2のグループ内の吸着パッド24にも、後述する説明のため、数字1〜16を付している。領域VHPT3のグループ内の吸着パッド24,25には、後述する説明のため、数字1〜11を付している。
図3より分かるように、本体吸着部21及びアーム吸着部22a,22bの吸着パッド24,25は、本体吸着部21の中央に位置する領域VHPT3のグループの数字6を付した吸着パッド24を中心として、点対称に配置されている。
図3,図4に示す領域VHPT1〜VHPT3はグループ分けの一例であり、グループ分けの仕方はこれに限定されるものではない。
搬送ユニット20は、領域VHPT3のグループの数字6を付した吸着パッド24を中心として、水平平面内で旋回するように構成されている。
図5(a)〜図5(c)に示すように、本体吸着部21とアーム吸着部22aとは一対の伸縮アーム23aで連結され、本体吸着部21とアーム吸着部22bとは一対の伸縮アーム23bで連結されている。
伸縮アーム23aは、図5(b)に示す最も縮んだ状態から、図5(a)または図5(c)に示す最も伸びた状態との間の任意の状態とすることができる。伸縮アーム23bは、図5(a)に示す最も縮んだ状態から、図5(b)または図5(c)に示す最も伸びた状態との間の任意の状態とすることができる。
伸縮アーム23a,23b双方を最も縮んだ状態とすると、本体吸着部21及びアーム吸着部22a,22bを図3の状態とすることができる。伸縮アーム23aを最も伸びた状態とし、伸縮アーム23bを最も縮んだ状態とすると、本体吸着部21及びアーム吸着部22a,22bを図5(a)の状態とすることができる。
伸縮アーム23aを最も縮んだ状態とし、伸縮アーム23bを最も伸びた状態とすると、本体吸着部21及びアーム吸着部22a,22bを図5(b)の状態とすることができる。伸縮アーム23a,23b双方を最も伸びた状態とすると、本体吸着部21及びアーム吸着部22a,22bを図5(c)の状態とすることができる。
図7に示すように、板材であるワークWを切断加工してL字状のパーツP1〜P6を切り出し、パーツP1〜P6それぞれを搬送装置100によって搬出する場合を例として制御動作を説明する。パーツP1〜P6のいずれかを特定しないパーツをパーツPと称することとする。
図6において、自動プログラミング装置40は、例えばCAMによって構成される。自動プログラミング装置40は、プログラム生成処理部401を有する。プログラム生成処理部401は、ワークWに対してパーツP1〜P6を図7のように自動的にネスティングする。
パーツP1〜P6はそれぞれ、パーツ配置位置を示す情報とパーツ配置角度を示す情報とを含むパーツ情報を有する。
図8(a),(b)に示すように、パーツPのX方向の最小値から最大値まで、Y方向の最小値から最大値までを破線にて示す矩形領域で囲む。矩形領域のX方向の最小値とY方向の最小値との角部の座標を(PBX,PBY)とする。座標(PBX,PBY)をパーツ配置位置と定義する。
図7に示すように、例えばパーツP1,P2,P5においては、ぞれぞれの図示の位置がパーツ配置位置(PBX,PBY)となる。
パーツP1,P3の配置状態を、パーツPが回転していない標準状態とする。図9において、パーツPの角部Pc0をパーツPの回転中心位置としたとき、X方向と辺Ps0とがなす角度PANGをパーツ配置角度と称することとする。角部Pc0をパーツ回転中心位置Pc0と称することとする。
図9に示す方向にパーツ配置角度PANGのプラスとマイナスを定義する。パーツ配置角度PANGは−180度から180度の範囲となる。
図7において、パーツP1,P3のパーツ配置角度PANGは0度である。パーツP2,P4のパーツ配置角度PANGは180度である。パーツP5のパーツ配置角度PANGは−90度である。パーツP6のパーツ配置角度PANGは90度である。
図6に戻り、プログラム生成処理部401は、ワークWよりパーツP1〜P6それぞれを切り出すための加工プログラム1〜6を自動的に生成する。プログラム生成処理部401は、パーツ情報が示すパーツ配置位置(PBX,PBY)とパーツ配置角度PANGとに基づいて、ワークWよりパーツP1〜P6それぞれを切り出す位置と角度を決定することができる。
プログラム生成処理部401は、パーツP1〜P6それぞれを搬送ユニット20によってどのように吸着させるかを示す吸着情報を自動的に生成する。
図7に示すパーツP1とパーツP3は同じ形状で同じ向きであるから、吸着情報は共通である。パーツP2とパーツP4も同じ形状で同じ向きであるから、吸着情報は共通である。よって、パーツP1〜P6それぞれを吸着して搬送する場合には、プログラム生成処理部401は、パーツP1,P3に対応する吸着情報1と、パーツP2,P4に対応する吸着情報2と、パーツP5に対応する吸着情報3と、パーツP6に対応する吸着情報4の4つの吸着情報を生成すればよい。
パーツ情報と、加工プログラム1〜6及び吸着情報1〜4は、制御装置50に供給される。図6に示す構成例では、制御装置50は、搬送装置100と加工機200とを制御する。加工機200は、一例として、レーザ切断加工機である。加工機200を、制御装置50とは異なる制御装置によって制御してもよい。
ここで、図10〜図15を用いて、吸着情報に含まれる各種の情報を説明する。
プログラム生成処理部401は、まず、パーツ配置角度PANGが0度であるパーツP(P1,P3)に対応する吸着情報1を生成する。プログラム生成処理部401は、パーツPに対して搬送ユニット20を図10に示すような角度として、パーツPを吸着するための吸着情報1を生成したとする。
なお、吸着情報は、パーツ配置角度PANGが異なるパーツPそれぞれに対応して生成される。
図10は、搬送ユニット20を実際に図示のように旋回させた状態を示しているのではなく、パーツPと搬送ユニット20とを仮想的にディスプレイ41に表示させた状態を示している。プログラム生成処理部401は、パーツPの形状や向きに対応させて、搬送ユニット20をどのような旋回角度及び相対位置として、パーツPを吸着させるかを自動的に決定することができる。搬送ユニット20の旋回角度及び相対位置を手動で決定してもよい。
図10に示すように、パーツ回転中心位置Pc0からの、搬送ユニット20の旋回中心位置20cのX方向の位置までの距離をVVX、Y方向の位置までの距離をVVYとする。パーツ回転中心位置Pc0を基準とする旋回中心位置20cの座標(VVX,VVY)を、搬送ユニット20の旋回中心位置とする。
旋回中心位置(VVX,VVY)を示す情報は、吸着情報1〜4に対して共通に用いられる。
図11に示すように、パーツ配置角度PANGが0度である状態のパーツPに対して、搬送ユニット20が、本体吸着部21における伸縮アーム23a,23bが伸縮する方向と平行の側面がX方向と平行の状態で対向しているとき、搬送ユニット20の旋回角度は0度である。
搬送ユニット20の旋回中心位置20cを通る第1の方向の中心線を20Xとし、旋回中心位置20cを通る第2の方向の中心線を20Yとする。図11の状態は、中心線20Xと、旋回中心位置20cを通るX方向と平行な平行線X0とが一致した状態である。図11においては、中心線20Xと平行線X0とを判別しやすいよう、両者を若干ずらした状態で図示している。
図10に示すように、プログラム生成処理部401がパーツP1,P3に対して、搬送ユニット20を図示の旋回角度とするよう決定したとする。中心線20Xと平行線X0とがなす角度が旋回角度VANGである。ここで、旋回角度VANGは60度であるとする。
パーツPと搬送ユニット20とが図10に示す位置関係にあるとき、黒く塗りつぶした吸着パッド24,25をオン(吸着状態)とすればよい。白い吸着パッド24,25がオフ(非吸着状態)である。
パーツ配置角度PANGが基準角度であるパーツPに対して決定した旋回角度VANGを基準旋回角度VANG0と称することとする。パーツ配置角度PANGの基準角度は、0度であることが好ましい。基準のパーツ配置角度PANGで配置されているパーツを基準のパーツ(基準の被搬送物)とする。
プログラム生成処理部401は、パーツP1〜P6それぞれに対して旋回角度VANGを決定する。旋回角度VANGを示す情報は、吸着情報1〜4それぞれで異なる値である。プログラム生成処理部401は、−180度から180度の範囲で旋回角度VANGを決定する。吸着情報は、旋回角度VANGを示す情報を含む。
なお、実際には、パーツPのパーツ配置角度PANGが0度であれば、搬送ユニット20の旋回角度VANGを0度として、相対位置を例えば図11に示すような状態とするのがよい。後述する本実施形態による吸着情報の変換処理の理解を容易にするため、パーツP1,P3に対して搬送ユニット20を図10に示すような旋回角度VANG及び相対位置で位置決めした状態で吸着情報1を生成した場合を説明する。
図12に示すように、伸縮アーム23aの伸縮の程度である本体吸着部21とアーム吸着部22aとの間隔をVDISa、伸縮アーム23bの伸縮の程度である本体吸着部21とアーム吸着部22bとの間隔をVDISbとする。吸着情報は、間隔VDISa,VDISbを示す間隔情報を含む。
間隔情報は、吸着情報1〜4に対して共通に用いられる。間隔情報は、搬送ユニット20を−180度から180度の範囲の旋回角度としてパーツPを吸着することを前提として設定されている。本実施形態においては、間隔VDISa,VDISbはいずれも伸縮アーム23a,23bを最も縮めた状態とする最小値(伸ばし量0)である。
また、プログラム生成処理部401は、パーツPと搬送ユニット20との相対的な位置関係に対応して、領域VHPT1〜VHPT3それぞれの吸着パッド24,25のどれをオンにしてどれをオフにするのかを示すオン・オフ情報を生成する。
以上のように、プログラム生成処理部401は、従来と同様に、搬送ユニット20の旋回角度VANGを−180度から180度の範囲で決定して、オン・オフ情報を生成する。即ち、オン・オフ情報は、搬送ユニット20を−180度から180度の範囲の旋回角度で旋回させてパーツPを吸着することを前提として設定されている。
次に、搬送ユニット20を180度の範囲で回転させるだけで、被搬送物の種々の形状や向きに対応させて被搬送物を吸着して搬送するための制御装置50による制御動作を説明する。
制御装置50は、機能的な内部構成として、吸着情報変換処理部51と、吸着制御部52と、間隔制御部53と、旋回制御部54と、移動制御部55と、加工制御部56とを有する。
吸着情報変換処理部51と、吸着制御部52と、間隔制御部53と、旋回制御部54と、移動制御部55と、加工制御部56は、それぞれ、ソフトウェアモジュールによって構成することができる。
吸着情報変換処理部51は、旋回角度決定部511と、旋回角度置換部512と、オン・オフ情報入替部513と、間隔情報入替部514とを含む。旋回角度決定部511と、旋回角度置換部512と、オン・オフ情報入替部513と、間隔情報入替部514は、それぞれ、ソフトウェアモジュールによって構成することができる。
加工制御部56は、加工プログラム1〜6に従ってパーツP1〜P6を切断加工するよう加工機200を制御する。
図13は、加工機200によって切断加工されて、パーツP1〜P6が形成された状態のワークWがパレット30上に置かれている状態を示している。ワークWは、パレット30上の予め定められた位置に配置されている。搬送装置100は、パレット30上のワークWより、パーツP1〜P6を順に吸着して搬出する。パーツP1〜P6を搬出する順番は特に限定されない。
旋回角度決定部511は、後述するように、搬送ユニット20の旋回角度VANGが−90度から90度の範囲となるように計算して、旋回角度VANGを決定する。旋回角度置換部512は、プログラム生成処理部401が−180度から180度の範囲で設定した旋回角度VANGを、旋回角度決定部511が決定した旋回角度VANGに置換する。
オン・オフ情報入替部513は、−180度から180度の範囲で設定した旋回角度VANGを−90度から90度の範囲で設定した旋回角度VANGに置換することに対応して、オン・オフ情報が示す吸着パッド24,25のオン・オフの状態を後述するルールに従って入れ替える。
但し、オン・オフ情報入替部513は、吸着パッド24,25のオン・オフの状態を入れ替えない場合がある。
間隔情報入替部514は、間隔情報が示す間隔VDISaと間隔VDISbとを入れ替える場合がある。
吸着制御部52は、オン・オフ情報が示す吸着パッド24,25のオン・オフの状態(入れ替えられたオン・オフの状態を含む)に従って吸着パッド24,25をオンまたはオフとするよう、搬送ユニット20を制御する。
間隔制御部53は、間隔情報が示す間隔VDISaと間隔VDISb(入れ替えられた間隔VDISaと間隔VDISbを含む)に従って伸縮アーム23a,23bを伸縮させるよう、搬送ユニット20を制御する。
旋回制御部54は、搬送ユニット20が旋回角度置換部512によって置換された旋回角度VANGとなるよう、回転機構210を制御する。
移動制御部55は、搬送ユニット20がパーツ配置位置(PBX,PBY)及び旋回中心位置(VVX,VVY)に応じた位置となるように移動機構110を制御する。また、移動制御部55は、搬送ユニット20がパーツPを吸着した後、パーツPを所定の搬出位置まで搬出するよう移動機構110を制御する。
吸着情報変換処理部51の動作を、図14に示すフローチャートを用いて具体的に説明する。図14に示すフローチャートは、1つのパーツPに対する吸着情報の変換処理を示している。それぞれのパーツPに対して、吸着情報の変換処理が実行される。
図14において、旋回角度決定部511は、ステップS101にて、パーツ配置角度PANGを取得する。旋回角度決定部511は、ステップS102にて、アーム吸着部22a,22bの角度angをang=PANG+VANG0より求める。
アーム吸着部22a,22bの角度angとは、平行線X0と中心線20Xとがなす角度である。基準旋回角度VANG0はパーツ配置角度PANGが0度である状態のパーツPに対して決定されているので、パーツ配置角度PANGと基準旋回角度VANG0とを加算すれば、それぞれのパーツPに対して設定すべき角度angが決まる。
旋回角度決定部511は、ステップS103にて、角度angを−360度から360度までの範囲に正規化する。正規化した角度を正規化角度Nangとする。旋回角度決定部511は、ステップS104にて、正規化角度Nangがどの範囲に含まれるかを判定する。
正規化角度Nangが−90度以上90度以下であれば、旋回角度決定部511は、ステップS105にて、正規化角度Nangを補正角度ANangとする。正規化角度Nangが90度を超え、270度未満であれば、旋回角度決定部511は、ステップS106にて、正規化角度Nang−180度を補正角度ANangとする。
正規化角度Nangが270度以上、360度未満であれば、旋回角度決定部511は、ステップS107にて、正規化角度Nang−360度を補正角度ANangとする。正規化角度Nangが−270度以上、−90度以下であれば、旋回角度決定部511は、ステップS108にて、正規化角度Nang+180度を補正角度ANangとする。
角度angが−360度以上、−270度以下であれば、旋回角度決定部511は、ステップS109にて、正規化角度Nang+360度を補正角度ANangとする。
旋回角度決定部511は、ステップS110にて、補正角度ANangを旋回角度VANGと決定する。旋回角度決定部511が決定した旋回角度VANGは、−90度から90度の範囲となる。
旋回角度決定部511は、ステップS111にて、正規化角度Nangが−90度未満であるかまたは90度を超えるか、あるいはその他の角度であるかを判定する。
旋回角度決定部511は、その他の角度であれば処理を終了させ、正規化角度Nangが−90度未満であるかまたは90度を超えれば、処理をステップS112に移行させる。
間隔情報入替部514は、ステップS112にて、間隔VDISa,VDISbが異なるか否かを判定する。間隔VDISa,VDISbが異なれば(YES)、間隔情報入替部514は、ステップS113にて、間隔VDISa,VDISbを入れ替えて、処理をステップS114に移行させる。間隔VDISa,VDISbが異ならなければ(NO)、間隔情報入替部514は、処理をステップS114に移行させる。
オン・オフ情報入替部513は、ステップS114にて、吸着パッド24,25のオン・オフの状態を入れ替えて、処理を終了させる。
ステップS114における吸着パッド24,25のオン・オフの状態の入れ替えとは具体的に、次のとおりである。オン・オフ情報入替部513は、領域VHPT1における吸着パッド24のオン・オフの状態と、領域VHPT2における吸着パッド24のオン・オフの状態とを、図15に示すような関係で入れ替える。
抜粋して説明すると、領域VHPT1における数字1を付した吸着パッド24のオン・オフの状態と、領域VHPT2における数字1を付した吸着パッド24のオン・オフの状態とを入れ替える。領域VHPT1における数字2を付した吸着パッド24のオン・オフの状態と、領域VHPT2における数字2を付した吸着パッド24のオン・オフの状態とを入れ替える。
例えば、領域VHPT1における数字1を付した吸着パッド24がオンで、領域VHPT2における数字1を付した吸着パッド24がオフであったとすると、領域VHPT1における数字1を付した吸着パッド24がオフ、領域VHPT2における数字1を付した吸着パッド24がオンとされる。
領域VHPT1における数字1を付した吸着パッド24と領域VHPT2における数字1を付した吸着パッド24がいずれもオンであれば、入れ替えても実質的には変わらない。
オン・オフ情報入替部513は、領域VHPT3における吸着パッド24のオン・オフの状態を、図16に示すような関係で入れ替える。抜粋して説明すると、領域VHPT3における数字1を付した吸着パッド25のオン・オフの状態と、領域VHPT3における数字11を付した吸着パッド25のオン・オフの状態とを入れ替える。
例えば、領域VHPT3における数字1を付した吸着パッド25がオンで数字11を付した吸着パッド25がオフであったとすると、数字1を付した吸着パッド25がオフ、数字11を付した吸着パッド25がオンとされる。
領域VHPT3における数字6を付した吸着パッド24のオン・オフの状態は変更しない。
旋回角度置換部512は、自動プログラミング装置40から入力された吸着情報1〜4における−180度から180度の範囲の旋回角度VANGを、旋回角度決定部511が決定した−90度から90度の範囲の旋回角度VANGに置換する。
図14は、旋回角度決定部511が、搬送ユニット20によってパーツPを吸着する際の回転機構210による搬送ユニット20の旋回角度を、旋回角度0度の状態を基準として−90度から90度の範囲で決定するための1つの方法である。必ずしも図14に示す決定方法に限定されるものではない。
図14において、ステップS103では角度angを−360度から360度までの720度の範囲に正規化しているが、360度の範囲に正規化してもよい。360度の範囲に正規化した場合には、ステップS104〜S109を異ならせればよい。
さらには、吸着情報変換処理部51において図14の全てのステップを実行させているが、一部のステップ、例えば角度の正規化のステップを自動プログラミング装置40内で実行させてもよい。
旋回角度決定部511は、次のようにして、−90度から90度の範囲の旋回角度を決定すればよい。
被搬送物の所定の位置を回転中心位置とし、回転中心位置を中心とした被搬送物の水平平面内での回転角度を被搬送物の配置角度とし、基準の配置角度で配置されている被搬送物を基準の被搬送物である第1の被搬送物とする。図7におけるパーツP1,P3が第1の被搬送物に相当する。
搬送ユニット20が、配置角度0度を基準として−180度から180度の範囲の配置角度に設定されている、第1の被搬送物以外の第2の被搬送物を吸着するときを考える。図7におけるパーツP2,P4,P5,P6が第2の被搬送物に相当する。
第2の被搬送物と、搬送ユニット20の旋回角度を旋回角度0度の状態を基準として−90度から90度の範囲としたときの搬送ユニット20との相対的な位置関係を第1の位置関係とする。第2の被搬送物と、搬送ユニット20の旋回角度を−180度から180度の範囲としたときの搬送ユニット20との相対的な位置関係を第2の位置関係とする。
旋回角度決定部511は、第1の位置関係と第2の位置関係とが一致するような、−90度から90度の範囲の旋回角度を決定すればよい。第1の位置関係と第2の位置関係とが一致するとは、アーム吸着部22a,22bの向き(位置)を考慮せず、被搬送物に対する搬送ユニット20の全体的な向きが同じであるということである。
オン・オフ情報入替部513は、搬送ユニット20が第1の被搬送物を吸着するときに設定された複数の吸着パッド24,25のうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかのオン・オフの設定状態を、次の条件で、入れ替えずそのままとするか、入れ替えればよい。
オン・オフ情報入替部513は、搬送ユニット20が第2の被搬送物を吸着するとき、第2の位置関係における旋回角度が−90度から90度の範囲のときには、オン・オフの設定状態を入れ替えない。オン・オフ情報入替部513は、第2の位置関係における旋回角度が−90度から90度の範囲ではないとき、オン・オフの設定状態を、中心点に対して点対称となるように入れ替える。
図17は、図14に示すフローチャートに従ってパーツP2,P4に対応する吸着情報2を変換処理して、搬送ユニット20によってパーツP2,P4を吸着させた状態を概念的に示している。
パーツP2,P4のパーツ配置角度PANGは180度であり、旋回角度VANGは60度であるから、図14に示すフローチャートより、補正角度ANangは60度となり、旋回角度VANGは60度となる。パーツP2,P4に対する旋回角度VANGは基準旋回角度VANG0と同じである。
図17において、黒く塗りつぶした吸着パッド24,25は、オン・オフ情報入替部513によってオン・オフの状態が入れ替えられてオンとされた吸着パッドである。図10と図17とを比較すれば分かるように、吸着パッド24,25のオン・オフの状態は、図15,図16で説明した関係で入れ替えられている。
本実施形態を用いない場合には、搬送ユニット20を180度回転させなければならない。一方、本実施形態においては、搬送ユニット20を回転させる必要がなく、図15及び図16に示す関係で吸着パッド24,25のオン・オフの状態を入れ替えることによって、搬送ユニット20はパーツP2,P4を吸着することが可能となる。
図18は、図14に示すフローチャートに従ってパーツP6に対応する吸着情報4を変換処理して、搬送ユニット20によってパーツP6を吸着させた状態を概念的に示している。
パーツP6のパーツ配置角度PANGは90度であり、旋回角度VANGは60度であるから、図14に示すフローチャートより、補正角度ANangは−30度となり、旋回角度VANGは−30度となる。
同様に、図18において、黒く塗りつぶした吸着パッド24,25は、オン・オフ情報入替部513によってオン・オフの状態が入れ替えられてオンとされた吸着パッドである。図10と図18とを比較すれば分かるように、吸着パッド24,25のオン・オフの状態は、図15,図16で説明した関係で入れ替えられている。
このように、本実施形態においては、搬送ユニット20の旋回角度VANGを180度の範囲に限定するように構成しているため、チューブ26をさほど長く引き回す必要はなく、搬送ユニット20を小型化することが可能となる。
また、本実施形態においては、搬送ユニット20の旋回角度VANGを180度に限定するのに対応させて、吸着パッド24,25のオン・オフの状態を入れ替えるように構成しているため、旋回角度VANGを360度とした場合と同じ状態で被搬送物を吸着することが可能となる。
以上の説明より分かるように、旋回角度決定部511は、次のようにして搬送ユニット20の旋回角度を決定し、オン・オフ情報入替部513は、次のような条件でオン・オフ情報が示すオン・オフの設定状態を入れ替えればよい。
搬送ユニット20が、水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、所定の配置角度が、搬送ユニット20を最大の旋回角度範囲(180度)の範囲内で旋回させることによって、搬送ユニット20の旋回角度を所定の配置角度に対応させることができる第1の状態の配置角度であるときには、旋回角度決定部511は、所定の配置角度に対応した角度を搬送ユニット20の旋回角度と決定する。
所定の配置角度に対応した角度とは、搬送ユニット20が被搬送物を吸着するのに適した角度である。図10に示す例では、所定の配置角度は0度であり、所定の配置角度(0度)に対応した角度を60度とし、60度を搬送ユニット20の旋回角度としている。
所定の配置角度に対応した角度とは、好ましくは、所定の配置角度に対応した最適な角度である。前述のように、パーツPを例とすれば、配置角度が0度であるとき、その配置角度に対応した最適な旋回角度は0度である。最適な旋回角度とは、例えば、吸着パッド24,25が最も多く被搬送物と接触する状態の角度である。
被搬送物の形状によって被搬送物の配置角度に対応した最適な旋回角度は異なるから、旋回角度決定部511は、搬送ユニット20の旋回角度を所定の配置角度に対応した適宜の角度に決定すればよい。
所定の配置角度が、搬送ユニット20を最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させても、搬送ユニット20の旋回角度を所定の配置角度に対応させることができない第2の状態の配置角度であるとき、旋回角度決定部511は、所定の配置角度を最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正した補正角度を求めて、補正角度に対応した角度を搬送ユニット20の旋回角度と決定する。
所定の配置角度を180度または360度回転させれば、最大の旋回角度範囲の範囲内の補正角度とすることができる。詳細には、所定の配置角度を180度増加または減少させ、180度の増加または減少では最大の旋回角度範囲の範囲内とならない場合に、所定の配置角度を360度増加または減少させればよい。
図14においては、基準旋回角度VANG0が0度でない場合を考慮した処理となっているものの、結局のところ、第2の状態の配置角度のときに、被搬送物の所定の配置角度を最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正して、補正角度に対応した角度を搬送ユニット20の旋回角度と決定していることになる。
オン・オフ情報入替部513は、所定の配置角度が第1の状態の配置角度であるとき、搬送ユニット20の吸着パッド24,25のうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかを示すオン・オフ情報のオン・オフの設定状態を入れ替えない。
オン・オフ情報入替部513は、所定の配置角度が第2の状態の配置角度であるとき、オン・オフ情報のオン・オフの設定状態を、中心点に対して点対称となるように入れ替える。
吸着制御部52は、オン・オフ情報入替部513で入れ替えられなかったオン・オフの設定状態または入れ替えられたオン・オフの設定状態に基づいて、搬送ユニット20によって被搬送物を吸着させるよう制御する。
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。搬送ユニット20は、本体吸着部21のみでアーム吸着部22a,22bを有さない構成であってもよい。この場合には、図14におけるステップS112,S113は不要となる。
本実施形態においては、自動プログラミング装置40が−180度から180度の範囲で設定された旋回角度VANGを生成し、制御装置50が−90度から90度の範囲で設定された旋回角度VANGに置換している。これは、自動プログラミング装置40が、水平平面内で360度回転する搬送ユニットを前提として旋回角度VANGを生成しているからである。
−180度から180度の範囲で設定された旋回角度VANGは制御装置50において用いられないため、−180度から180度の範囲で設定された旋回角度VANGを生成しなくてもよい。
20 搬送ユニット
21 本体吸着部
22a,22b アーム吸着部
24,25 吸着パッド
50 制御装置
51 吸着情報変換処理部
52 吸着制御部
53 間隔制御部
54 旋回制御部
55 移動制御部
100 搬送装置
110 移動機構
200 加工機
210 回転機構
511 旋回角度決定部
512 旋回角度置換部
513 オン・オフ情報入替部
514 間隔情報入替部

Claims (4)

  1. 被搬送物を吸着する複数の吸着パッドが所定の中心点に対して点対称に配置された搬送ユニットと、
    前記搬送ユニットを水平平面内で前記中心点を中心として、最大の旋回角度範囲を180度として旋回させる回転機構と、
    前記搬送ユニットが、前記水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させることによって、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができる第1の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定し、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させても、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができない第2の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度を前記最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正した補正角度を求めて、前記補正角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定する旋回角度決定部と、
    前記搬送ユニットを、前記旋回角度決定部によって決定された旋回角度とするよう、前記回転機構を制御する旋回制御部と、
    前記所定の配置角度が前記第1の状態の配置角度であるとき、前記搬送ユニットの複数の吸着パッドのうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかを示すオン・オフ情報のオン・オフの設定状態を入れ替えず、前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であるとき、前記オン・オフ情報のオン・オフの設定状態を、前記中心点に対して点対称となるように入れ替えるオン・オフ情報入替部と、
    前記オン・オフ情報入替部で入れ替えられなかったオン・オフの設定状態または入れ替えられたオン・オフの設定状態に基づいて、前記搬送ユニットによって前記被搬送物を吸着させるよう制御する吸着制御部と、
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搬送ユニットは、本体吸着部と、前記本体吸着部に対して伸縮アームで連結され、前記本体吸着部を挟むように配置された第1及び第2のアーム吸着部とを有し、
    前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であり、前記本体吸着部と前記第1のアーム吸着部との間隔を設定する第1の間隔情報が示す間隔と、前記本体吸着部と前記第2のアーム吸着部との間隔を設定する第2の間隔情報が示す間隔とが異なるとき、前記第1の間隔情報と前記第2の間隔情報とを入れ替える間隔情報入替部と、
    前記間隔情報入替部で入れ替えられた間隔情報に基づいて、前記本体吸着部と前記第1及び第2のアーム吸着部それぞれとの間隔を制御する間隔制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 被搬送物を吸着する複数の吸着パッドが所定の中心点に対して点対称に配置された搬送ユニットが、水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを最大の旋回角度範囲を180度として前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させることによって、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができる第1の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定し、
    前記搬送ユニットが、前記水平平面内で所定の配置角度で配置されている被搬送物を吸着する際、前記所定の配置角度が、前記搬送ユニットを前記最大の旋回角度範囲の範囲内で旋回させても、前記搬送ユニットの旋回角度を前記所定の配置角度に対応させることができない第2の状態の配置角度であるとき、前記所定の配置角度を前記最大の旋回角度範囲の範囲内となる角度に補正した補正角度を求めて、前記補正角度に対応した角度を前記搬送ユニットの旋回角度と決定し、
    前記搬送ユニットを、決定された旋回角度となるよう前記水平平面内で前記中心点を中心として旋回させ、
    前記所定の配置角度が前記第1の状態の配置角度であるとき、前記搬送ユニットの複数の吸着パッドのうちのどの吸着パッドをオンとし、どの吸着パッドをオフとするかを示すオン・オフ情報のオン・オフの設定状態を入れ替えず、前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であるとき、前記オン・オフ情報のオン・オフの設定状態を、前記中心点に対して点対称となるように入れ替え、
    入れ替えられなかったオン・オフの設定状態または入れ替えられたオン・オフの設定状態に基づいて、前記搬送ユニットによって前記被搬送物を吸着して搬送する
    ことを特徴とする搬送方法。
  4. 前記搬送ユニットは、本体吸着部と、前記本体吸着部に対して伸縮アームで連結され、前記本体吸着部を挟むように配置された第1及び第2のアーム吸着部とを有し、
    前記所定の配置角度が前記第2の状態の配置角度であり、前記本体吸着部と前記第1のアーム吸着部との間隔を設定する第1の間隔情報が示す間隔と、前記本体吸着部と前記第2のアーム吸着部との間隔を設定する第2の間隔情報が示す間隔とが異なるとき、前記第1の間隔情報と前記第2の間隔情報とを入れ替え、
    入れ替えられた間隔情報に基づき前記本体吸着部と前記第1のアーム吸着部との間隔と前記本体吸着部と前記第2のアーム吸着部との間隔とを入れ替えて、前記搬送ユニットによって前記被搬送物を吸着する
    ことを特徴とする請求項3記載の搬送方法。
JP2015051611A 2015-03-16 2015-03-16 搬送装置及び搬送方法 Active JP6568694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051611A JP6568694B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 搬送装置及び搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051611A JP6568694B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 搬送装置及び搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016168623A true JP2016168623A (ja) 2016-09-23
JP6568694B2 JP6568694B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=56982949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015051611A Active JP6568694B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 搬送装置及び搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6568694B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107552670A (zh) * 2017-10-25 2018-01-09 安徽工程大学 一种冲压送料机器人
JP2019013977A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社アマダホールディングス ワーク供給装置
JP7305282B2 (ja) 2019-11-25 2023-07-10 大和製衡株式会社 押込み装置及びそれを備えた箱詰め装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61214989A (ja) * 1985-03-15 1986-09-24 三菱電機株式会社 産業用ロボツトのハンド装置
JPH03198931A (ja) * 1989-12-26 1991-08-30 Murata Mach Ltd 板材加工装置
JP2000061875A (ja) * 1998-08-25 2000-02-29 Matsushita Electric Works Ltd ロボットハンド
JP2003200233A (ja) * 2001-10-25 2003-07-15 Murata Mach Ltd 板材部品搬送システム
JP2014188547A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Amada Co Ltd ワーク搬送方法及び装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61214989A (ja) * 1985-03-15 1986-09-24 三菱電機株式会社 産業用ロボツトのハンド装置
JPH03198931A (ja) * 1989-12-26 1991-08-30 Murata Mach Ltd 板材加工装置
JP2000061875A (ja) * 1998-08-25 2000-02-29 Matsushita Electric Works Ltd ロボットハンド
JP2003200233A (ja) * 2001-10-25 2003-07-15 Murata Mach Ltd 板材部品搬送システム
JP2014188547A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Amada Co Ltd ワーク搬送方法及び装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019013977A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社アマダホールディングス ワーク供給装置
CN107552670A (zh) * 2017-10-25 2018-01-09 安徽工程大学 一种冲压送料机器人
CN107552670B (zh) * 2017-10-25 2023-10-20 安徽工程大学 一种冲压送料机器人
JP7305282B2 (ja) 2019-11-25 2023-07-10 大和製衡株式会社 押込み装置及びそれを備えた箱詰め装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6568694B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573861B2 (ja) 搬送システム
CN101454125B (zh) 工件输送系统
KR101850214B1 (ko) 반송 시스템 및 반송 방법
JP6568694B2 (ja) 搬送装置及び搬送方法
JP2007221031A (ja) 搬送装置及び搬送方法
CN105936416B (zh) 制造装置以及输送方法
JP2015032617A (ja) 搬送ロボットの教示データ補正方法、および搬送システム
CN110010521B (zh) 基板处理装置、其控制方法、保存有程序的存储介质
JP2013000861A (ja) ピッキングシステム
JP5026235B2 (ja) 基板切断装置
JP2012248778A (ja) ダイボンダ及びボンディング方法
US20170066127A2 (en) Transfer device and vacuum apparatus
JP6154130B2 (ja) 電子部品装着装置及び電子部品装着方法
JP6281554B2 (ja) 教示治具、ロボット、教示システムおよび教示方法
US11410960B2 (en) Bonding apparatus
JP2009016834A (ja) 自動装着機および構成素子をハンドリングするための方法
JP5850794B2 (ja) 部品搬送装置および部品実装機
JP5064181B2 (ja) 基板切断装置
JP5923278B2 (ja) 切断製品の吸着搬送格納方法及び装置
JP2008010620A (ja) Xy方向移動装置及びxy方向移動方法
JP5786136B2 (ja) 部品吸着ノズル及び部品実装装置
JP2017092175A (ja) 部品実装機、部品吸着方法
WO2019202678A1 (ja) 部品認識装置、部品実装機および部品認識方法
JP6685186B2 (ja) 基板搬送態様決定方法、基板搬送態様決定プログラム、部品実装機
JP2012160766A (ja) 基板切断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6568694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350