JP2017092175A - 部品実装機、部品吸着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープフィーダー31とノズル40との位置関係にずれが在る場合でも、吸着主体となる2個のノズル40と吸着対象となる2個の部品Eとの間の位置ずれを抑制して、適切な部品Eの吸着を可能とする。【解決手段】ノズル40a、40bを回転させてそれぞれの位置をY方向にずらすことで、テープフィーダー31a、31bにより供給された部品Ea、Ebの位置に対してノズル40a、40bの位置を調整する回転調整処理を、位置合わせ動作において実行可能である。したがって、テープフィーダー31とノズル40との位置関係にずれが在る場合であっても、この回転調整処理を実行することにより、吸着主体となる2個のノズル40a、40bと吸着対象となる2個の部品Ea、Ebとの間の位置ずれを抑制して、適切な部品Eの吸着が可能となる。【選択図】図6

Description

この発明は、回転軸を中心とする円周軌道上に並べられて回転軸の回りで回転可能な複数のノズルを用いて部品を吸着する部品吸着技術に関する。
特許文献1〜3には、回転軸を中心とする円周軌道上に並ぶ複数のノズルを回転軸の回りで回転可能に保持するロータリーヘッドを用いて、フィーダーが供給する部品を吸着する部品実装機が記載されている。特に特許文献2では、所定の配列方向に複数の部品供給位置が並んでおり、この配列方向に並ぶ2個のノズルの距離が部品供給位置の隣接間隔の整数倍となるように、ロータリーヘッドが構成されている。かかる構成では、2個の部品供給位置に2個のノズルを同時に対向させた後に、2個の部品供給位置からの部品の吸着をそれぞれに対向する2個のノズルにより実行することで、部品の吸着を効率的に実行することができる。
特開2010−219306号公報 特開2009−272652号公報 特開2013−125921号公報
しかしながら、機械的な誤差等が原因となって、吸着対象となる2個の部品を供給する2個のフィーダーと、吸着を実行する2個のノズルとの相互の位置関係にずれが生じることがある。そのため、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれが大きくなって、部品を適切に吸着できない場合があった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、フィーダーとノズルとの位置関係にずれが在る場合でも、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれを抑制して、適切な部品の吸着を可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係る部品実装機は、第1方向に部品を送り出すことで部品を供給する第1フィーダーおよび第2フィーダーが第1方向に直交する第2方向の異なる位置に設けられた部品供給部と、第1ノズルおよび第2ノズルを所定の回転軸を中心に一体的に回転可能に保持する実装ヘッドと、第1フィーダーおよび第2フィーダーが供給する部品に第1ノズルおよび第2ノズルを上方から対向させる位置合わせ動作を実行する制御部とを備え、制御部は、第1ノズルおよび第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を第1方向にずらすことで、第1フィーダーおよび第2フィーダーにより供給された部品の位置に対して第1ノズルおよび第2ノズルの位置を調整する回転調整処理を、位置合わせ動作で実行可能であり、実装ヘッドは、位置合わせ動作の完了後に、第1フィーダーにより供給された部品を第1ノズルにより吸着するとともに、第2フィーダーにより供給された部品を第2ノズルにより吸着する。
本発明に係る部品吸着方法は、第1フィーダーおよび第2フィーダーが供給する部品に第1ノズルおよび第2ノズルを上方から対向させる位置合わせ動作を実行する工程と、位置合わせ動作の完了後に、第1フィーダーにより供給された部品を第1ノズルにより吸着するとともに、第2フィーダーにより供給された部品を第2ノズルにより吸着する工程とを備え、第1フィーダーおよび第2フィーダーは、第1方向に部品を送り出すことで部品を供給し、第1方向に直交する第2方向の異なる位置に設けられ、第1ノズルおよび第2ノズルは、所定の回転軸を中心に一体的に回転可能であり、位置合わせ動作では、第1ノズルおよび第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を第1方向にずらすことで、第1フィーダーおよび第2フィーダーにより供給された部品の位置に対して第1ノズルおよび第2ノズルの位置を調整する回転調整処理を実行可能である。
このように構成された本発明(部品実装機、部品吸着方法)では、第1方向に部品を送り出すことで部品を供給する第1フィーダーおよび第2フィーダーが第1方向に直交する第2方向の異なる位置に設けられる。また、第1ノズルおよび第2ノズルが回転軸を中心に回転可能に保持されている。そして、第1フィーダーおよび第2フィーダーが供給する部品を、第1ノズルおよび第2ノズルにより吸着する。この際、第1フィーダーおよび第2フィーダーが供給する部品に第1ノズルおよび第2ノズルを上方から対向させる位置合わせ動作が予め実行される。特に、本発明では、第1ノズルおよび第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を第1方向にずらすことで、第1フィーダーおよび第2フィーダーにより供給された部品の位置に対して第1ノズルおよび第2ノズルの位置を調整する回転調整処理を、位置合わせ動作において実行可能である。したがって、フィーダーとノズルとの位置関係にずれが在る場合であっても、この回転調整処理を実行することにより、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれを抑制することができる。その結果、適切な部品の吸着が可能となっている。
また、制御部は、第1フィーダーの位置と第2フィーダーの位置とが第1方向へずれるフィーダー位置誤差が生じている場合に、第1ノズルおよび第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を第1方向にずらすことでフィーダー位置誤差に応じて第1ノズルおよび第2ノズルの位置を第1方向に調整する回転調整処理を実行するように、部品実装機を構成しても良い。これによって、複数のフィーダーの相互の位置関係が第1方向にずれている場合であっても、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれを抑制することができる。
また、制御部は、第1フィーダーにより供給される部品の中心と第2フィーダーにより供給される部品の中心との第2方向への距離であるフィーダー間隔に対して第1ノズルと第2ノズルとの中心間距離が異なる場合に、第1ノズルおよび第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を第1方向にずらすことでフィーダー間隔に応じて第1ノズルおよび第2ノズルの位置を第2方向に調整する回転調整処理を実行するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成は、回転することによって第1ノズルおよび第2ノズルの位置が第1方向にずれるのに伴って第1ノズルおよび第2ノズルの位置が第2方向にもずれることを利用して、フィーダー間隔に応じて第1ノズルおよび第2ノズルの位置を第2方向に調整する。これによって、フィーダーとノズルとの位置関係が第2方向にずれている場合であっても、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれを抑制することができる。
さらに、制御部は、位置合わせ動作において、回転調整処理に伴う第1ノズルおよび第2ノズルの位置の第1方向へのずれに応じて、第1フィーダーおよび第2フィーダーが供給する部品の位置を第1方向へ調整するように、部品実装機を構成しても良い。これによって、第1方向および第2方向のいずれにおいても、第1フィーダーおよび第2フィーダーにより供給される部品に対して第1ノズルおよび第2ノズルの位置をより的確に合わせることができる。こうして、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれをより確実に抑制することができる。
なお、実装ヘッドは、第1ノズルおよび第2ノズルを含む3個以上のノズルが回転軸を中心とする円周軌道上に並んで、3個以上のノズルを回転軸を中心に一体的に回転可能に保持するロータリーヘッドであっても良い。
あるいは、実装ヘッドは、第1ノズルおよび第2ノズルを含む3個以上のノズルが直線状に並んで、3個以上のノズルを回転軸を中心に一体的に回転可能に保持するインラインヘッドであっても良い。
以上のように、本発明によれば、フィーダーとノズルとの位置関係にずれが在る場合でも、吸着主体となる2個のノズルと吸着対象となる2個の部品との間の位置ずれを抑制して、適切な部品の吸着が可能となっている。
本発明に係る部品実装機を模式的に示す部分平面図である。 図1の部品実装機が備える電気的構成を示すブロック図である。 実装ヘッドの一例の下端部近傍を模式的に示す部分正面図である。 図3の実装ヘッドの底部を模式的に示す部分平面図である。 テープフィーダーおよびノズルの位置情報の取得動作の一例を示すフローチャートである。 位置合わせ動作および部品吸着動作の一例を示すフローチャートである。 回転調整処理の第1例を模式的に示す平面図である。 回転調整処理の第2例を模式的に示す平面図である。
図1は本発明に係る部品実装機を模式的に示す部分平面図である。図2は図1の部品実装機が備える電気的構成を示すブロック図である。両図および以下の図では、Z方向を鉛直方向とするXYZ直交座標を適宜示す。図2に示すように、部品実装機1は、装置全体を統括的に制御するコントローラー100を備える。コントローラー100は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)で構成されたコンピューターである演算処理部110およびHDD(Hard Disk Drive)で構成された記憶部120を有する。さらに、コントローラー100は、部品実装機1の駆動系を制御する駆動制御部130と、部品実装機1の撮像系を制御する撮像制御部140とを有する。
そして、演算処理部110は記憶部120に記憶されるプログラムに従って駆動制御部130を制御することで、プログラムが規定する部品実装を実行する。この際、演算処理部110は撮像制御部140が撮像カメラ51、52により撮像した画像に基づき、部品実装を制御する。また、部品実装機1には、表示/操作ユニット150が設けられており、演算処理部110は、部品実装機1の状況を表示/操作ユニット150に表示したり、表示/操作ユニット150に入力された作業者からの指示を受け付けたりする。
図1に示すように、部品実装機1は、基台11の上に設けられた一対のコンベア12、12を備える。そして、部品実装機1は、コンベア12によりX方向(基板搬送方向)の上流側から実装処理位置(図1の基板Sの位置)に搬入した基板Sに対して部品を実装し、部品実装を完了した基板Sをコンベア12により実装処理位置からX方向の下流側へ搬出する。
部品実装機1では、Y方向に延びる一対のY軸レール21、21と、Y方向に延びるY軸ボールネジ22と、Y軸ボールネジ22を回転駆動するY軸モーターMyとが設けられ、ヘッド支持部材23が一対のY軸レール21、21にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ22のナットに固定されている。ヘッド支持部材23には、X方向に延びるX軸ボールネジ24と、X軸ボールネジ24を回転駆動するX軸モーターMxとが取り付けられており、ヘッドユニット20がヘッド支持部材23にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ24のナットに固定されている。したがって、駆動制御部130は、Y軸モーターMyによりY軸ボールネジ22を回転させてヘッドユニット20をY方向に移動させ、あるいはX軸モーターMxによりX軸ボールネジ24を回転させてヘッドユニット20をX方向に移動させることができる。
一対のコンベア12、12のY方向の両側それぞれでは、2つの部品供給部3がX方向に並んでいる。各部品供給部3に対しては、複数のテープフィーダー31がX方向(フィーダー配設方向)に並んで着脱可能に装着されている。テープフィーダー31はY方向に延設されており、Y方向におけるヘッドユニット20側の先端部に部品供給箇所32を有する。そして、集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の部品(チップ電子部品)を所定間隔おきに収納したテープがテープフィーダー281に装填されている。また、各テープフィーダー31は、Y方向へテープを駆動するフィードモーターMfを内蔵し、駆動制御部130の指令を受けて回転するフィードモーターMfによりテープをヘッドユニット20側へ向けてY方向に間欠的に送り出す。これによって、テープ内の部品がY方向(フィード方向)に送り出されて、各テープフィーダー31の部品供給箇所32に順番に供給される。なお、フィードモーターMfはテープフィーダー31毎に設けられるが、図2では1個のフィードモーターMfのみが示されている。
ヘッドユニット20は、X方向に直線状に並ぶ複数(4本)の実装ヘッド4を有する。各実装ヘッド4は下端に取り付けられたノズル40(図3)により、部品Eの吸着・実装を行う。つまり、実装ヘッド4はテープフィーダー31の上方へ移動して、テープフィーダー31により部品供給箇所32に供給された部品Eを吸着する。具体的には、実装ヘッド4は、部品Eに当接するまでノズル40を下降させた後にノズル40内に負圧を発生させつつノズル40を上昇させることで、部品Eを吸着する。続いて、実装ヘッド4は実装処理位置の基板Sの上方に移動して基板Sに部品Eを実装する。具体的には、実装ヘッド4は、部品Eが基板Sに当接するまでノズル40を下降させた後にノズル40内に大気圧あるいは正圧を発生させることで、部品Eを実装する。
また、部品実装機1は、ヘッドユニット20に取り付けられて、ヘッドユニット20に伴って移動する撮像カメラ51を備える。撮像カメラ51は下方を向いて取り付けられており、撮像制御部140の制御を受けて、基板Sに付されたフィデューシャルマークや、テープフィーダー31の部品供給箇所32等を撮像する。そして、演算処理部110は。撮像制御部140を介して取得した撮像カメラ51の撮像結果に基づき、基板Sや部品供給箇所32の位置を認識することができる。
さらに、部品実装機1は、上方を向いて基台11に取り付けられた撮像カメラ52をX方向に並ぶ部品供給部28の間に備える。この撮像カメラ52は、その上方を通過する実装ヘッド4のノズル40を下方から撮像する。そして、演算処理部110は、撮像制御部140を介して取得した撮像カメラ52の撮像結果に基づき、ノズル40による部品Eの吸着状態を判定したり、各ノズル40の位置を認識したりすることができる。
図3は実装ヘッドの一例の下端部近傍を模式的に示す部分正面図である。図4は図3の実装ヘッドの底部を模式的に示す部分平面図である。図3および図4に示すように、各実装ヘッド4は、複数のノズル40を円周状に配列したロータリーヘッドである。続いては、図3および図4を併用しつつ実装ヘッド4の構成について説明する。なお、4本の実装ヘッド4の構成は共通するため、ここでは1本の実装ヘッド4について説明する。また、実装ヘッド4の駆動に関するZ軸モーターMz、ヘッドモーターMhおよびロータリーモーターMrのセットは実装ヘッド4毎に設けられるが、図2では1セットのみが示されている。
実装ヘッド4はZ方向(鉛直方向)に延びるメインシャフト41と、メインシャフト41の下端に支持されたノズルホルダー42とを有する。ノズルホルダー42は、Z方向に平行な回転軸C(仮想軸)を中心とする回転方向Rにメインシャフト41に対して回転可能に支持されており、ロータリーモーターMr(図2)の駆動力を受けて回転する。また、ノズルホルダー42は、回転軸Cを中心とする円周状に等角度θiを空けて配列された複数(8本)の昇降シャフト43を支持する。
各昇降シャフト43は昇降可能に支持されており、図略の付勢部材により上方へ付勢されている。各昇降シャフト43の下端にはノズル40が着脱可能に装着される。これによって、ノズルホルダー42は、回転軸Cを中心とする円周状に等角度θiを空けて配列された複数のノズル40を支持する。したがって、駆動制御部130がロータリーモーターMrに回転指令を出力すると、ロータリーモーターMrからの駆動力を受けて回転するノズルホルダー42に伴って、複数のノズル40が一体的に回転軸Cを中心とする円周軌道Oに沿って回転する。
こうして、実装ヘッド4では、8個のノズル40が回転軸Cの回りで互いに等しい回転角度θiを空けて並んでおり、換言すれば、8個のノズル40が円周軌道Oに沿って互いに等しい中心間距離aを空けて並ぶ。ここで、ノズル40の中心は、例えばノズル40が部品Eの吸着を行う開口の底面視における幾何重心を通る鉛直線で代表できる。また、吸着する部品Eの回転角度を調整するために、ノズル40は一般に自転可能である。したがって、ノズル40の中心は、開口の幾何重心を通る鉛直線に代えてノズル40の自転中心線で代表できる。そして、中心間距離aは、隣接する2個のノズル40それぞれの中心間の円周軌道Oに沿った距離で代表でき、回転軸Cからノズル40までの半径r(円周軌道Oの半径)を有して角度θiを中心角とする円弧の長さに相当する。
また、メインシャフト41は、複数の昇降シャフト43の上方にノズル昇降機構44を支持する。ノズル昇降機構44は、回転軸Cを中心として180度の角度を空けて配置された2本の押圧部材441を有する。各押圧部材441は、ノズル昇降機構44に内蔵されたZ軸モーターMz(図2)の駆動力を受けて、互いに独立して昇降する。したがって、駆動制御部130がZ軸モーターMzに下降指令を出力すると、Z軸モーターMzからの駆動力を受けて押圧部材441が下降する。これにより、押圧部材441は、複数の昇降シャフト43のうち直下に位置する一の昇降シャフト43を当該昇降シャフト43に働く付勢力に抗して下降させ、部品Eの吸着あるいは実装を行う下降位置Zdまでノズル40を下降させる。一方、駆動制御部130がZ軸モーターMzに上昇指令を出力すると、Z軸モーターMzからの駆動力を受けて押圧部材441が上昇する。これにより、押圧部材441に押下されていた一の昇降シャフト43が、ノズル40を伴いつつ付勢力に従って上昇し、ノズル40が上昇位置Zuまで上昇する。なお、図3においては、ノズル40の下端に対して下降位置Zdおよび上昇位置Zuがそれぞれ示されている。
このような実装ヘッド4では、押圧部材441の直下がノズル40による部品Eの吸着・実装を行う作業位置Poとなる。すなわち、上述した2個の押圧部材441の配置に対応して、実装ヘッド4では、2個の作業位置Po、Poが回転軸Cを中心に180度の角度を空けて設けられている。一方、図4に示すようにノズルホルダー42では、回転軸Cを中心に180度の間隔を空けて配置された2個のノズル40(回転軸Cを挟んで互いに逆側に位置する2個のノズル40)の対(ノズル対)が4対設けられて、2×4(=8)個のノズル40が円周軌道Oに沿って配列されている。こうして対を成す2個のノズル40は、一方のノズル40が一方の作業位置Poに位置すると同時に他方のノズル40が他方の作業位置Poに位置できる配置関係を満たす。したがって、駆動制御部130はロータリーモーターMrにより複数のノズル40の回転角度を調整することで、4個のノズル対のうち任意の1個のノズル対を成す2個のノズル40、40のそれぞれを作業位置Po、Poに位置させて、部品Eの吸着・実装に用いることができる。
例えば、作業位置Poで部品Eを吸着する場合は、実装ヘッド4を部品供給部3の上方へ移動させて作業位置Poをテープフィーダー31の部品供給箇所32の直上に位置決めする。この状態で、部品Eを吸着しないノズル40を回転方向Rにおいて作業位置Poに停止させつつ、Z方向において上昇位置Zuから下降位置Zdへ下降させる。そして、ノズル40が部品供給箇所32に供給される部品Eに接したタイミングでノズル40に負圧を与えて、テープフィーダー31からノズル40に部品Eを吸着する。続いて、部品Eを吸着したノズル40をZ方向において下降位置Zdから上昇位置Zuまで上昇させる。ここで、作業位置Poのノズル40が上昇位置Zuからの下降を開始してから、下降位置Zdで部品Eを吸着した後に上昇位置Zuに戻るまでの一連の動作を「部品吸着動作」と称することとする。
あるいは、作業位置Poで部品Eを実装する場合は、実装ヘッド4を基板Sの上方へ移動させて作業位置Poを基板Sの実装対象箇所の直上に位置決めする。この状態で、部品Eを吸着するノズル40を回転方向Rにおいて作業位置Poに停止させつつ、Z方向において上昇位置Zuから下降位置Zdへ下降させる。そして、部品Eが基板Sに接したタイミングでノズル40に大気圧あるいは正圧を与えて、ノズル40から基板Sへ部品Eを実装する。続いて、部品Eが離脱したノズル40をZ方向において下降位置Zdから上昇位置Zuまで上昇させる。
また、かかる実装ヘッド4のメインシャフト41は、ヘッドモーターMh(図2)に接続されている。そして、駆動制御部130がヘッドモーターMhに回転指令を出力すると、ヘッドモーターMhからの駆動力を受けてメインシャフト41がノズルホルダー42およびノズル昇降機構44を伴って回転軸Cを中心とする回転方向Rへ回転する。こうして駆動制御部130は、ヘッドモーターMhにより実装ヘッド4を回転させることで、作業位置Po、Poを回転方向Rに調整することができる。
このように、2個の作業位置Po、Poを有する実装ヘッド4は、それぞれ異なる作業位置Poに位置する2個のノズル40が、部品供給箇所32からの部品吸着動作を互いに並行して実行できる。ここで、2個のノズル40が部品吸着動作を並行して行うとは、複数のノズル40の回転方向Rへの回転を停止した状態において実行される一方のノズル40の部品吸着動作と他方のノズル40の部品吸着動作とが少なくとも一部で時間的に重複することを示す。ただし、このように部品吸着動作を並行して行うためには、2個のノズル40をそれぞれ異なる部品供給箇所32に供給された2個の部品Eに上方から対向させる位置合わせ動作を実行する必要がある。
そこで、本実施形態では、吸着対象となる部品Eを供給する2個のテープフィーダー31と吸着を実行する2個のノズル40との位置関係にずれが在る場合でも位置合わせ動作を適切に実行するために、図5および図6に示す制御を実行する。具体的には、テープフィーダー31およびノズル40それぞれの位置情報を取得し(図5)、この位置情報に基づいてテープフィーダー31とノズル40との位置合わせを実行して部品Eを吸着する(図6)。
図5はテープフィーダーおよびノズルの位置情報の取得動作の一例を示すフローチャートである。ステップS11では、駆動制御部130がX軸モーターMxおよびY軸モーターMyを制御することで、各テープフィーダー31の部品供給箇所32の上方で撮像カメラ51をX方向に移動(スキャン)させつつ、撮像制御部140が撮像カメラ51に下方の各部品供給箇所32を撮像させる。そして、ステップS12では、演算処理部110がステップS11での撮像結果に基づき部品供給箇所32の位置情報(X座標、Y座標)を演算により求めて、記憶部120に記憶する。この際、各部品供給箇所32に供給される部品Eの位置も併せて求めて、記憶部120に記憶しておいても良い。
ステップS13では、駆動制御部130がX軸モーターMxおよびY軸モーターMyを制御することで、撮像カメラ52の上方で実装ヘッド4をX方向に移動(スキャン)させつつ、撮像制御部140が撮像カメラ52に上方の各実装ヘッド4の複数のノズル40を撮像させる。そして、ステップS14では、演算処理部110がステップS13での撮像結果に基づき各実装ヘッド4における各ノズル40の位置情報(X座標、Y座標)を演算により求めて、記憶部120に記憶する。この際に求められるノズル40の位置情報は、実装ヘッド4に固定されたローカル座標系での座標である。
ちなみに、ここでは部品供給箇所32の位置情報を求めてからノズル40の位置情報を求めたが、ステップS11、12とステップS13、14との実行順序を逆にして、ノズル40の位置情報を求めてから部品供給箇所32の位置情報を求めることもできる。
図6は位置合わせ動作および部品吸着動作の一例を示すフローチャートである。ステップS21では、駆動制御部130がX軸モーターMxおよびY軸モーターMyを制御することで、部品供給箇所32に供給された吸着対象となる2個の部品Eの上方を目的地として、吸着主体の2個のノズル40を移動させる。具体的には、駆動制御部130は、ヘッドモーターMhを制御することでそれぞれ作業位置Poに位置する2個のノズル40をX方向に平行に並べた状態で、2個の部品供給箇所32の中点と2個のノズル40の中点(すなわち回転軸C)とをX方向およびY方向において一致させる。ここで、2個の部品供給箇所32の中点は、部品供給箇所32の位置情報から求めた2個の部品供給箇所32それぞれの中心(例えば平面視における幾何重心)の中点とすることができ、2個のノズル40の中点は、ノズル40の位置情報から求めた2個のノズル40それぞれの中心の中点とすることができる。
ステップS22では、それぞれ吸着対象の部品Eを供給する2個の部品供給箇所32と、吸着主体の2個のノズル40との間に位置ずれが存在するかを、演算処理部110が部品供給箇所32およびノズル40の位置情報に基づき判断する。
演算処理部110は、ステップS22で位置ずれが在る(YES)と判断すると、ステップS23の回転調整処理を実行する。具体的には、駆動制御部130がヘッドモーターMhを制御することで複数のノズル40を回転方向Rに回転させて、作業位置Po、Poに位置する2個のノズル40それぞれの位置をY方向に相互にずらす。これによって、後に図7および図8に例示するように、2個のテープフィーダー31それぞれが部品供給箇所32に供給した部品Eの位置に対して、作業位置Po、Poの2個のノズル40の位置が調整される。そして、この回転調整処理によって、平面視における吸着主体の2個のノズル40と吸着対象の2個の部品Eとの位置ずれを減少させつつ、吸着対象の2個の部品Eに吸着主体の2個のノズル40を上方から対向させると、演算処理部110はステップS24に進む。
一方、演算処理部110がステップS22で位置ずれがない(NO)と判断した場合には、ステップS21での移動の完了時点で、平面視において吸着主体の2個のノズル40と吸着対象の2個の部品Eとの位置が一致した状態にある。そのため、演算処理部110は、ステップS23の回転調整処理を省略してステップS24に進む。
このように図6のフローチャートでは、ステップS21〜S23により位置合わせ動作が実行される。そして、この位置合わせ動作が完了すると、演算処理部110は、作業位置Po、Poの2個のノズル40に部品吸着動作を並行して実行させる(ステップS24)。
ところで、吸着対象の部品Eを供給する2個の部品供給箇所32と、吸着主体の2個のノズル40との間における位置ずれの状態は一通りではない。したがって、位置ずれ状態に応じた態様でステップS23の回転調整処理を実行することができる。続いては、この回転調整処理の具体的態様について説明する。
図7は回転調整処理の第1例を模式的に示す平面図である。同図では、回転調整処理の前(同図の左の欄)と回転調整処理の後(同図の右の欄)とを比較しつつ、1個のテープフィーダー31を挟んで配置された2個のテープフィーダー31が供給する部品Eを2個のノズル40により吸着する場合が例示されている。また、吸着対象の部品Eを供給する2個のテープフィーダー31を区別するために、これらのテープフィーダー31に異なる符合31a、31bを付するとともに、これらテープフィーダー31の部品供給箇所32に異なる符合32a、32bを付する。また、これら部品供給箇所32に供給される部品Eを区別するために、これら部品Eに異なる符合Ea、Ebを付する。さらに、吸着主体の2個のノズル40を区別するために、これらのノズル40に異なる符合40a、40bを付する。
図7の例では、テープフィーダー31a、31bがY方向にずれているために、それぞれの部品供給箇所32a、32bがY方向にずれ量ΔY(フィーダー位置誤差)が生じている。その結果、部品供給箇所32a、32bそれぞれに供給される部品Ea、Ebの位置もY方向にずれ量ΔYだけずれている。したがって、回転調整処理の前は、ノズル40a、40bはX方向に平行に並んだ状態、すなわちそれぞれの位置がY方向において一致した状態にあるため、Y方向にずれた2個の部品Ea、Ebそれぞれの中心(例えば、平面視における幾何重心)に対して同時に対向することはできない。
そこで、演算処理部110は回転調整処理を実行することで、ずれ量ΔYに相当する角度θ1だけ複数ノズル40を回転方向Rに回転させる。具体的には、部品供給箇所32a、32bの位置情報から部品供給箇所32a、32bに供給される部品Ea、Ebの位置座標Ea(Xea、Yea)、Eb(Xeb、Yeb)を求める。ここで、位置座標Ea(Xea、Yea)、Eb(Xeb、Yeb)は、例えば平面視における部品Ea、Ebの幾何重心として求めることができる。
続いて、ステップS21による移動後の複数のノズル40の回転軸Cの位置座標C (Xc、Yc)として、部品Ea、Ebの中点を次式
C(Xc、Yc)=((Xea+Xeb)/2、(Yea+Yeb)/2))…式(1)
に基づき求める。
そして、実装ヘッド4におけるノズル40a、40bの位置情報(Xoa、Yoa)(Xob、Yob)と回転軸Cの位置座標C(Xc、Yc)を、座標系XYZにおけるノズル40a、40bの位置座標Na(Xna、Yna)、Nb(Xnb、Ynb)に、次式
Na(Xna、Yna)=(Xoa−r、Yoa)…式(2)
Nb(Xnb、Ynb)=(Xob+r、Yob)…式(3)
に基づき変換する。なお、回転軸Cからノズル40までの半径r(円周軌道Oの半径)は、ノズル40の位置情報に基づき予め求められる。
これらから、部品Ea、Ebとノズル40a、40bとの差分Δa(ΔXa、ΔYa)、Δb(ΔXb、ΔYb)を、次式
Δa(ΔXa、ΔYa)=Ea(Xea、Yea)−Na(Xna、Yna)…式(4)
Δb(ΔXb、ΔYb)=Eb(Xeb、Yeb)−Nb(Xnb、Ynb)…式(5)
に基づき求める。
そして、次式
r−r×sinθ1=ΔYa…式(6)
を満たす角度θ1を求める。この際、式(6)に代えて次式
r−r×sinθ1=ΔYb…式(7)
によっても、同様に角度θ1を求めることができる。こうして求められた角度θ1だけ複数のノズル40を回転させる回転調整処理の後は、平面視における吸着主体のノズル40a、40bと吸着対象の部品Ea、Ebとの位置ずれが抑制され、吸着主体のノズル40a、40bは、吸着対象の部品Ea、Ebそれぞれの略中心に上方から対向する。
図8は回転調整処理の第2例を模式的に示す平面図である。図8での表記は図7でのそれと同様であるので説明を省略する。図8の例では、テープフィーダー31a、31bが供給する吸着対象の部品Ea、EbのX方向における中心間距離であるフィーダー間隔Ifが、吸着主体のノズル40a、40bの中心間距離であるノズル間隔In(=2×r)より小さい(If<In)。そのため、回転調整処理の前は、平面視において吸着主体のノズル40a、40bが吸着対象の部品Ea、Ebに対してX方向に位置ずれを起こしている。
そこで、演算処理部110は回転調整処理を実行することで、フィーダー間隔Ifとノズル間隔Inとの差に相当する角度θ2だけ複数ノズル40を回転方向Rに回転させる。つまり、ノズル40a、40bが回転方向Rに回転すると、ノズル40a、40bのX方向における中心間距離であるX方向ノズル間隔Inxがノズル間隔Inより短くなることを利用して、フィーダー間隔IfとX方向ノズル間隔Inxとの差を減少させる。
具体的には、式(1)〜(5)の演算結果に基づき、次式
r−r×cosθ2=ΔXa…式(8)
を満たすθ2を求める。この際、式(8)に代えて次式
r−r×cosθ2=ΔXb…式(9)
によっても、同様に角度θ2を求めることができる。こうして求められた角度θ2だけ複数のノズル40を回転させる回転調整処理の後は、平面視における吸着主体のノズル40a、40bと吸着対象の部品Ea、Ebとの位置ずれがX方向に抑制される。
さらに図8の例では、回転方向Rの回転に伴って、ノズル40a、40bとの間に生じたY方向への位置ずれに応じた距離だけ、テープフィーダー31a、31bが部品Ea、EbをY方向に移動させる。具体的には、テープフィーダー31aは、Y方向の正方向(矢印方向)に送り量(=r×sinθ2)だけ部品Eaを送り、テープフィーダー31bは、Y方向の負方向(矢印反対方向)に送り量(=r×sinθ2)だけ部品Ebを送る。これによって、平面視における吸着主体のノズル40a、40bと吸着対象の部品Ea、Ebとの位置ずれがX方向およびY方向の両方向に抑制され、吸着主体のノズル40a、40bは、吸着対象の部品Ea、Ebそれぞれの略中心に上方から対向する。
以上に説明したように本実施形態では、それぞれY方向に部品Eを送り出すことで部品Eを供給する複数のテープフィーダー31がX方向の異なる位置に設けられる。また、複数のノズル40が回転軸Cを中心とする円周軌道O上に並べられて、回転軸Cを中心に回転可能に保持されている。そして、2個のテープフィーダー31a、31bが供給する部品Ea、Ebを、2個のノズル40a、40bにより吸着する。この際、テープフィーダー31a、31bそれぞれが供給する部品Ea、Ebにノズル40a、40bのそれぞれを上方から対向させる位置合わせ動作が予め実行される。特に、本実施形態では、複数のノズル40を回転させてノズル40a、40bそれぞれの位置をY方向にずらすことで、テープフィーダー31a、31bそれぞれにより供給された部品Ea、Ebの位置に対してノズル40a、40bそれぞれの位置を調整する回転調整処理を、位置合わせ動作において実行可能である。したがって、テープフィーダー31とノズル40との位置関係にずれが在る場合であっても、この回転調整処理を実行することにより、吸着主体となる2個のノズル40a、40bと吸着対象となる2個の部品Ea、Ebとの間の位置ずれを抑制することができる。その結果、適切な部品Eの吸着が可能となっている。
また、図7に例示したように、テープフィーダー31a、31bそれぞれの位置がY方向へずれるフィーダー位置誤差ΔYが生じている場合には、ノズル40a、40bの位置をフィーダー位置誤差ΔYに応じてY方向に調整するように回転調整処理が実行される。これによって、複数のテープフィーダー31の相互の位置関係がY方向にずれている場合であっても、吸着主体となる2個のノズル40a、40bと吸着対象となる2個の部品Ea、Ebとの間の位置ずれをY方向に抑制することができる。
また、図8に例示したように、テープフィーダー31aにより供給される部品Eaの中心とテープフィーダー31bにより供給される部品Ebの中心とのX方向への距離であるフィーダー間隔Ifに対して、ノズル40aとノズル40bとの中心間距離が異なる場合には、ノズル40a、40bの位置をフィーダー間隔Ifに応じてX方向に調整するように回転調整処理が実行される。これによって、テープフィーダー31とノズル40との位置関係がX方向にずれている場合であっても、吸着主体となる2個のノズル40a、40bと吸着対象となる2個の部品Ea、Ebとの間の位置ずれをX方向に抑制することができる。
さらに、回転調整処理に伴うノズル40a、40bそれぞれの位置のY方向へのずれに応じて、テープフィーダー31a、31bのそれぞれが供給する部品Ea、Ebの位置をY方向へ調整する。これによって、Y方向およびX方向のいずれにおいても、テープフィーダー31a、31bにより供給される部品Ea、Ebに対してノズル40a、40bの位置をより的確に合わせることができる。こうして、吸着主体となる2個のノズル40a、40bと吸着対象となる2個の部品Ea、Ebとの間の位置ずれをより確実に抑制することができる。
このように本実施形態では、部品実装機1が本発明の「部品実装機」の一例に相当し、部品供給部3が本発明の「部品供給部」の一例に相当し、テープフィーダー31が本発明の「フィーダー」の一例に相当し、テープフィーダー31aが本発明の「第1フィーダー」の一例に相当し、テープフィーダー31bが本発明の「第2フィーダー」の一例に相当し、実装ヘッド4が本発明の「ヘッド」の一例に相当し、ノズル40が本発明の「ノズル」の一例に相当し、ノズル40aが本発明の「第1ノズル」の一例に相当し、ノズル40bが本発明の「第2ノズル」の一例に相当し、コントローラー100が本発明の「制御部」の一例に相当し、Y方向が本発明の「第1方向」の一例に相当し、X方向が本発明の「第2方向」の一例に相当し、回転軸Cが本発明の「回転軸」の一例に相当し、円周軌道Oが本発明の「円周軌道」の一例に相当し、ずれ量ΔYが本発明の「フィーダー位置誤差」の一例に相当し、フィーダー間隔Ifが本発明の「フィーダー間隔」の一例に相当し、ノズル間隔Inが本発明の「第1ノズルと第2ノズルとの中心間距離」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、図8に示した例では、回転調整処理の実行によりノズル40a、40bをY方向に移動させた結果、ノズル40a、40bのいずれか一方が、対応する部品供給箇所32からY方向に外れてしまい、部品供給箇所32からの部品Eの吸着が不能となる場合も想定される。このような場合には、回転調整処理によりノズル40を回転させる角度θ2を、ノズル40a、40bのそれぞれが対応する部品供給箇所32に対向する範囲内に制限すると良い。具体的には、当該範囲内で部品Ea、EbをY方向に移動できる最大量Aに対して、次式
A=r×sinθ2
を満たすように角度θ2を求めると良い。かかる構成によっても、吸着主体となる2個のノズル40a、40bと吸着対象となる2個の部品Ea、Ebとの間の位置ずれを抑制することができ、適切な部品Eの吸着が可能となる。
また、作業位置Po、Poに位置するノズル40a、40bは部品吸着動作を並行して行っていた。この際、ノズル40a、40bが部品Ea、Ebを同時吸着するように制御することもできる。ここで、同時吸着とは、2個のノズル40a、40bが並行して実行する各部品吸着動作において同一のタイミングで部品Ea、Ebを吸着する動作を示す。
また、図6のフローチャートに対しても種々の変更が可能である。そこで、ステップS21の実行前あるいは実行中に、位置ずれの有無を判断するステップS22を実行しても良い。さらに、位置ずれがあると判断された場合は、ステップS21の実行前あるいは実行中に回転調整処理を実行しても良い。
また、実装ヘッド4の種類は、回転軸Cを中心とする円周軌道Oに沿って3個以上のノズル40を並べたロータリータイプに限られず、直線状に3個以上のノズル40を並べたインラインタイプであっても良い。つまり、直線状に並ぶこれらノズル40を一体的に回転可能にインラインヘッドを構成することで、かかるインラインヘッドを用いた部品実装機1も図5〜図8に示す動作を同様に実行することができる。
また、フィーダーの種類も適宜変更が可能であり、上述のテープフィーダー31に限られない。
1…部品実装機
3…部品供給部
31…テープフィーダー(フィーダー)
31a…テープフィーダー(第1フィーダー)
31b…テープフィーダー(第2フィーダー)
32…部品供給箇所
4…実装ヘッド
40…ノズル
40a…ノズル(第1ノズル)
40b…ノズル(第2ノズル)
100…コントローラー(制御部)
E…部品
Y…Y方向(第1方向)
X…X方向(第2方向)
C…回転軸
O…円周軌道
ΔY…ずれ量(フィーダー位置誤差)
If…フィーダー間隔
In…ノズル間隔(第1ノズルと第2ノズルとの中心間距離)

Claims (7)

  1. 第1方向に部品を送り出すことで部品を供給する第1フィーダーおよび第2フィーダーが前記第1方向に直交する第2方向の異なる位置に設けられた部品供給部と、
    第1ノズルおよび第2ノズルを所定の回転軸を中心に一体的に回転可能に保持する実装ヘッドと、
    前記第1フィーダーおよび前記第2フィーダーが供給する部品に前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを上方から対向させる位置合わせ動作を実行する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を前記第1方向にずらすことで、前記第1フィーダーおよび前記第2フィーダーにより供給された部品の位置に対して前記第1ノズルおよび前記第2ノズルの位置を調整する回転調整処理を、前記位置合わせ動作で実行可能であり、
    前記実装ヘッドは、前記位置合わせ動作の完了後に、前記第1フィーダーにより供給された部品を前記第1ノズルにより吸着するとともに、前記第2フィーダーにより供給された部品を前記第2ノズルにより吸着する部品実装機。
  2. 前記制御部は、前記第1フィーダーの位置と前記第2フィーダーの位置とが前記第1方向へずれるフィーダー位置誤差が生じている場合に、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を前記第1方向にずらすことで前記フィーダー位置誤差に応じて前記第1ノズルおよび前記第2ノズルの位置を前記第1方向に調整する前記回転調整処理を実行する請求項1に記載の部品実装機。
  3. 前記制御部は、前記第1フィーダーにより供給される部品の中心と前記第2フィーダーにより供給される部品の中心との前記第2方向への距離であるフィーダー間隔に対して前記第1ノズルと前記第2ノズルとの中心間距離が異なる場合に、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を前記第1方向にずらすことで前記フィーダー間隔に応じて前記第1ノズルおよび前記第2ノズルの位置を前記第2方向に調整する前記回転調整処理を実行する請求項1または2に記載の部品実装機。
  4. 前記制御部は、前記位置合わせ動作において、前記回転調整処理に伴う前記第1ノズルおよび前記第2ノズルの位置の前記第1方向へのずれに応じて、前記第1フィーダーおよび前記第2フィーダーが供給する部品の位置を前記第1方向へ調整する請求項3に記載の部品実装機。
  5. 前記実装ヘッドは、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを含む3個以上のノズルが前記回転軸を中心とする円周軌道上に並んで、前記3個以上のノズルを前記回転軸を中心に一体的に回転可能に保持するロータリーヘッドである請求項1ないし4のいずれか一項に記載の部品実装機。
  6. 前記実装ヘッドは、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを含む3個以上のノズルが直線状に並んで、前記3個以上のノズルを前記回転軸を中心に一体的に回転可能に保持するインラインヘッドである請求項1ないし4のいずれか一項に記載の部品実装機。
  7. 第1フィーダーおよび第2フィーダーが供給する部品に第1ノズルおよび第2ノズルを上方から対向させる位置合わせ動作を実行する工程と、
    前記位置合わせ動作の完了後に、前記第1フィーダーにより供給された部品を前記第1ノズルにより吸着するとともに、前記第2フィーダーにより供給された部品を前記第2ノズルにより吸着する工程と
    を備え、
    前記第1フィーダーおよび前記第2フィーダーは、第1方向に部品を送り出すことで部品を供給し、前記第1方向に直交する第2方向の異なる位置に設けられ、
    前記第1ノズルおよび前記第2ノズルは、所定の回転軸を中心に一体的に回転可能であり、
    前記位置合わせ動作では、前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを回転させてそれぞれの位置を前記第1方向にずらすことで、前記第1フィーダーおよび前記第2フィーダーにより供給された部品の位置に対して前記第1ノズルおよび前記第2ノズルの位置を調整する回転調整処理を実行可能である部品吸着方法。
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