JP2016167325A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貫通電流を止めつつ、チップ面積の縮小を図る。
【解決手段】半導体記憶装置は、直列に順に接続された第1選択トランジスタST2b、第2選択トランジスタST2a、および第1メモリセルトランジスタMTを含む第1メモリストリング18と、前記第1メモリセルトランジスタの一端に電気的に接続されたビット線BLと、前記第1選択トランジスタの一端に電気的に接続されたソース線SLと、前記第1選択トランジスタの一端に接続され、かつ前記ソース線と共通ノードに接続されたウェル領域20と、を具備する。前記ソース線および前記ウェル領域に第1電圧VDDが印加され、前記第1選択トランジスタのゲートに前記第1電圧が印加され、前記第2選択トランジスタのゲートに前記第1電圧より小さい第2電圧VSSが印加される。
【選択図】 図2

Description

本実施形態は、半導体記憶装置に関する。
メモリセルが3次元に配列されたNAND型フラッシュメモリが知られている。
米国特許第7,936,004号明細書
貫通電流を止めつつ、チップ面積の縮小を図る半導体記憶装置を提供する。
本実施形態による半導体記憶装置は、直列に順に接続された第1選択トランジスタST2b、第2選択トランジスタST2a、および第1メモリセルトランジスタMTを含む第1メモリストリング18と、前記第1メモリセルトランジスタの一端に電気的に接続されたビット線BLと、前記第1選択トランジスタの一端に電気的に接続されたソース線SLと、前記第1選択トランジスタの一端に接続され、かつ前記ソース線と共通ノードに接続されたウェル領域20と、を具備する。前記ソース線および前記ウェル領域に第1電圧VDDが印加され、前記第1選択トランジスタのゲートに前記第1電圧が印加され、前記第2選択トランジスタのゲートに前記第1電圧より小さい第2電圧VSSが印加される。
第1実施形態に係る半導体記憶装置のブロック図。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す回路図。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す断面図。 第1実施形態に係る書き込み動作時における各種電圧のタイミングチャート。 第1実施形態に係るプログラム時における選択ブロックの選択フィンガーの選択ストリングの各種電圧を示す図。 第1実施形態に係るプログラム時における選択ブロックの選択フィンガーの非選択ストリングの各種電圧を示す図。 第1実施形態に係るプログラム時における選択ブロックの非選択フィンガーのストリングの各種電圧を示す図。 第1実施形態に係るプログラム時における非選択ブロックのストリングの各種電圧を示す図。 第1比較例に係るプログラム時における選択ブロックの選択フィンガーの選択ストリングの各種電圧を示す図。 第2比較例に係るプログラム時における選択ブロックの選択フィンガーの選択ストリングの各種電圧を示す図。 第2実施形態に係る書き込み動作時における各種電圧のタイミングチャート。 第1実施形態に係るプログラム時における非選択ブロックのストリングの各種電圧を示す図。 第3実施形態に係る書き込み動作時における各種電圧の一例を示すタイミングチャート。 第3実施形態に係るプログラム時における非選択ブロックのストリングの各種電圧の一例を示す図。 第3実施形態に係る書き込み動作時における各種電圧の他の例を示すタイミングチャート。 第3実施形態に係るプログラム時における非選択ブロックのストリングの各種電圧の他の例を示す図。
本実施形態を以下に図面を参照して説明する。図面において、同一部分には同一の参照符号を付す。
<第1実施形態>
以下に図1乃至図9を用いて、第1実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。ここでは、半導体記憶装置として、3次元積層型のNAND型フラッシュメモリを例に説明する。
[第1実施形態における構成]
図1乃至図3を用いて、第1実施形態に係る半導体記憶装置における構成について説明する。
図1に示すように、半導体記憶装置(NAND型フラッシュメモリ)10は、メモリセルアレイ11、ロウデコーダ12、センスアンプ13、ソース線/ウェルドライバ15、シーケンサ16、およびレジスタ17を備える。
メモリセルアレイ11は、複数のブロックBLK(BLK0、BLK1、BLK2、…)を備える。各ブロックBLKは、複数の不揮発性メモリセルの集合である。各不揮発性メモリセルは、ワード線およびビット線によって関連付けられる。ブロックBLKはデータの消去単位であり、同一ブロックBLK内のデータは一括して消去される。各ブロックBLKは、複数のフィンガーFNG(FNG0、FNG1、FNG2、…)を備える。各フィンガーFNGは、メモリセルが直列接続されたNANDストリング18の集合である。メモリセルアレイ11内のブロック数、および1ブロックBLK内のフィンガー数は任意である。
なお、ブロックBLK内のデータの消去は、一括で行われることに限らず、ブロックよりも小さな単位、例えばハーフブロック(HBL)単位で消去されてもよい。ブロックよりも小さな単位で消去されるケースとしては、例えば、“不揮発性半導体記憶装置”という2011年9月18日に出願された米国特許出願13/235,389号、および2010年1月27日に出願された米国特許出願12/694,690号に記載されている。
ロウデコーダ12は、ブロックアドレスおよびページアドレスをデコードして、対応するブロックのいずれかのワード線を選択する。そして、ロウデコーダ12は、選択ワード線および非選択ワード線に、各種電圧を印加する。
センスアンプ13は、データの読み出し時に、メモリセルからビット線に読み出されたデータをセンスする。またデータの書き込み時には、書き込みデータをメモリセルに転送する。メモリセルアレイ11へのデータの読み出しおよび書き込みは、複数のメモリセル単位で行われる。より具体的には、いずれかのブロックのいずれかのフィンガーFNGにおける、いずれかのワード線WLに共通に接続された複数のメモリセルトランジスタMTにつき、一括して行われる。このデータ単位を「ページ」と呼ぶ。
このデータ単位がページとなる。
ソース線/ウェルドライバ15は、各動作において、ソース線およびウェル領域に同じ電圧を印加する。
レジスタ17は、種々の信号を保持する。レジスタ17は、例えば、データの書き込みおよび消去動作のステータスを保持する。これによって、レジスタ17は、図示せぬコントローラに動作が正常に完了したか否かを通知する。また、レジスタ17は、コントローラから受信したコマンドやアドレス等を保持し、また種々のテーブルを保持することも可能である。
シーケンサ16は、NAND型フラッシュメモリ10全体の動作を制御する。
図2では、隣り合う2個のブロックBLKの回路図を示している。また、1個のNANDストリングが6個のメモリセルトランジスタMTを含む場合を示している。図3は、図2に対応するメモリセルアレイの断面図である。
図2に示すように、ブロックBLKは、例えば紙面の左右方向(D1)に並ぶ4個のフィンガーFNG(FNG0〜FNG3)を含む。また、各フィンガーFNGは、紙面の奥行き方向(D2)に並ぶ複数のNANDストリング18を含む。
各NANDストリング18は、例えば6個のメモリセルトランジスタMT(MT0〜MT5)と、選択トランジスタST(ドレイン側の選択トランジスタST1、およびソース側の選択トランジスタST2)とを含む。また、選択トランジスタST2は、2個の選択トランジスタST2a,ST2bを含む。
メモリセルトランジスタMTは、選択トランジスタST1、ST2間に、その電流経路が直列に形成されるようにして配置される。一端側のメモリセルトランジスタMT7の一端は選択トランジスタST1の一端に接続され、他端側のメモリセルトランジスタMT0の一端は選択トランジスタST2(ST2a)の一端に接続される。また、選択トランジスタST1の他端は、ビット線BLに接続される。一方、選択トランジスタST2aの他端は、選択トランジスタST2bの一端に接続される。そして、選択トランジスタST2bの他端はソース線SLおよびウェルに接続される。
ソース線SLおよびウェルは、紙面の左右方向D1に並ぶNANDストリング18を共通に接続する。また、図示はしないが、ソース線SLおよびウェルは、紙面の奥行き方向D2に並ぶNANDストリング18を共通に接続する。一方、図示せぬ複数のビット線BLが紙面の奥行き方向に並び、紙面の左右方向D1に並ぶNANDストリング18はいずれかのビット線BLに共通に接続する。また、ソース線SLおよびビット線BLは、複数のブロックBLK間のNANDストリング18に共通接続される。
フィンガーFNG0〜FNG3のそれぞれの選択トランジスタST1のゲートは、セレクトゲート線SGD0〜SGD3のそれぞれに共通接続される。また、フィンガーFNG0〜FNG3のそれぞれの選択トランジスタST2aのゲートは、セレクトゲート線SGS0〜SGS3のそれぞれに共通接続される。一方、選択トランジスタST2bのゲートは、複数のフィンガー間で同一のセレクトゲート線SGSBに共通接続される。また、同一のブロック内にあるメモリセルトランジスタMT0〜MT5の制御ゲートはそれぞれ、ワード線WL0〜WL5のそれぞれに共通接続される。
図3に示すように、半導体基板のp型ウェル領域20上に複数のNANDストリング18が設けられる。
より具体的には、p型ウェル領域20上には、ピラー状の半導体層31が積層方向(D3)に延びる。半導体層31は、NANDストリング18の電流経路として機能し、メモリセルトランジスタMT並びに選択トランジスタSTの動作時にチャネルを形成する。この半導体層31の周囲を覆うように、図示せぬトンネル絶縁層、電荷蓄積層、およびブロック絶縁層が順に設けられる。そして、ブロック絶縁層の周囲を覆うように、積層方向下方側から配線層28、複数の配線層27、複数の配線層23、および複数の配線層25が順に設けられる。
配線層28はセレクトゲート線SGSBとして機能し、配線層27はセレクトゲート線SGSとして機能し、配線層23はワード線WLとして機能し、配線層25はセレクトゲート線SGDとして機能する。
ピラー状の半導体層31、各絶縁層(トンネル絶縁層、電荷蓄積層、およびブロック絶縁層)、および配線層28で選択トランジスタST2bが構成される。また、ピラー状の半導体層31、各絶縁層、および配線層27で選択トランジスタST2aが構成される。また、ピラー状の半導体層31、各絶縁層、および配線層23でメモリセルトランジスタMTが構成される。また、ピラー状の半導体層31、各絶縁層、および配線層25で選択トランジスタST1が構成される。
なお、ここでは、複数(本例では3層)設けられた配線層27は、電気的に共通に接続され、同一のセレクトゲート線SGSに接続される。すなわち、この3層の配線層27は、実質的に1個の選択トランジスタST2aのゲート電極として機能する。これは選択トランジスタST1(4層のセレクトゲート線SGD)についても同様である。
以上の構成により、各NANDストリング18において、ウェル領域20上に選択トランジスタST2b,ST2a、メモリセルトランジスタMT、および選択トランジスタST1が順に積層される。
半導体層31の上端には、ビット線BLとして機能する配線層32が設けられる。ビット線BLは、センスアンプ13に接続される。
更に、p型ウェル領域20の表面には、複数の半導体層31を挟むようにn+型不純物拡散層33が設けられる。n+型不純物拡散層33上にはコンタクトプラグ35が設けられ、コンタクトプラグ35上にはソース線SLとして機能する配線層36が設けられる。配線層36は、セレクトゲート線SGDよりも上層であり、かつ配線層32よりも下層に形成される。これらp型ウェル領域20とn+型不純物拡散層33(ソース線SL)とは、共通ノード(例えば共通の上層配線)に接続される。または、ソース線SLのみが上層配線に接続され、p型ウェル領域20とソース線SL(n+型不純物拡散層33)とがショートしてもよい。
また、p型ウェル領域20と配線層28との間にはゲート絶縁層が形成され、配線層28およびゲート絶縁層はn+型不純物拡散層33近傍まで形成される。このため、選択トランジスタST2bがオン状態とされる際、チャネルは半導体層31内だけでなく、ウェル領域20の表面にも形成される。すなわち、選択トランジスタST2bによって、選択トランジスタST2aと拡散層33とが電気的に接続される。これにより、拡散層33(ソース線SL)に電圧を印加することで、半導体層31のチャネルに電位を与えることができる。一方、半導体層31は、ウェル領域20に接続される。したがって、ウェル領域20に電圧を印加することでも、チャネルに電位を与えることができる。
本例では、ウェル領域20とソース線SLとが共通ノードであるため、これらに同電圧が印加される。すなわち、この同電圧に基づいて、半導体層31のチャネルに電位が与えられる。
なお、メモリセルアレイ11の構成についてはその他の構成であっても良い。すなわちメモリセルアレイ11の構成については、例えば、“三次元積層不揮発性半導体メモリ”という2009年3月19日に出願された米国特許出願12/407,403号に記載されている。また、“三次元積層不揮発性半導体メモリ”という2009年3月18日に出願された米国特許出願12/406,524号、“不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法”という2010年3月25日に出願された米国特許出願12/679,991号“半導体メモリおよびその製造方法”という2009年3月23日に出願された米国特許出願12/532,030号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
[第1実施形態における書き込み動作]
図4乃至図7を用いて、第1実施形態に係る半導体記憶装置における書き込み動作について説明する。
図4に示すように、時刻t0においてロウデコーダ12は、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGD、および選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGDに電圧VSGを印加する。電圧VSGは、選択トランジスタST1をオンさせる電圧であり、VSG>VSGDである。
また、時刻t0においてロウデコーダ12は、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、および非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSBに電圧VDD(例えば、1.5〜2.5V)を印加する。
さらに、ロウデコーダ12は、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGS、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGS、および非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSに電圧VSS(例えば、0V)を印加する。
次に、時刻t1においてセンスアンプ13は、全ビット線BLに電圧VDDを印加する。選択トランジスタST1は、この電圧をドレインからソースへ転送する。すなわち、チャネルがプリチャージされる。
一方、ソース線/ウェルドライバ15は、全ソース線SLおよびウェル領域20に電圧VDDを印加する。
その後、時刻t2においてセンスアンプ13は全ビット線BLに0Vを印加した後、時刻t3においてロウデコーダ12は選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGDに0Vを印加する。このようにして、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGにおけるチャネルのプリチャージが完了する。
次に、時刻t4において、センスアンプ13は、選択ビット線BL(program対象のビット線BL)に0Vを印加し、非選択ビット線BL(inhibit対象のビット線BL)に電圧VDDを印加する。選択トランジスタST1は、これらの電圧をドレインからソースへ転送する。
次に、時刻t5においてロウデコーダ12は、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGDを電圧VSGDに低下させる。これにより、非選択ビット線BL(つまり、電圧VDDが印加されているビット線BL)に対応する選択トランジスタST1はカットオフされる。
そして、時刻t6においてロウデコーダ12は、選択ワード線WLおよび非選択ワード線WLに電圧VPASSを印加する。その後、時刻t7においてロウデコーダ12が選択ワード線WLを電圧VPGMに上昇させることで、プログラム動作が実行される。
一方、非選択ビット線BLに対応するNANDストリングでは、選択トランジスタST1がカットオフ状態であるので、チャネルは電気的にフローティングとなる。その結果、チャネルの電位がワード線WLとのカップリングによりVBSTに上昇し、プログラムが禁止される。なお、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのストリングにおいても、選択トランジスタST1がカットオフ状態であるので、プログラムは実行されない。また、および非選択ブロックBLKのストリングにおいても、選択トランジスタST1がカットオフ状態であり、さらに、ワード線WLがフローティングであるので、プログラムは実行されない。
次に、時刻t8においてロウデコーダ12が選択ワード線WLを電圧VPASSに低下させることで、プログラム動作が終了する。
その後、時刻t9において、センスアンプ13は選択ビット線BLを0Vに低下させ、ソース線/ウェルドライバ15はソース線SLおよびウェル領域20を0Vに低下させる。
さらに、時刻t10においてロウデコーダ12は、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGDを0Vに低下させる。また、ロウデコーダ12は、選択ワード線WLおよび非選択ワード線WLを0Vに低下させる。また、ロウデコーダ12は、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、および非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSBを0Vに低下させる。
このようにして、第1実施形態における書き込み動作が行われる。
なお、図4に示すタイミングチャートにおいて、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGD、および選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGDに電圧VSGを印加するタイミングは、時刻t0に限らず、ビット線BLに電圧VDDを印加するタイミング(時刻t1)より前であればよい。
また、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、および非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSBに電圧VDDが印加されるタイミングは、ソース線SLおよびウェル領域20に電圧VDDが印加されるタイミング(時刻t1)より前であればよい。
また、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSBが0Vに低下されるタイミングは、ビット線BLが0Vに低下されるタイミング(時刻t9)より後であればよい。
また、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのセレクトゲート線SGSB、および非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSBが0Vに低下されるタイミングは、ソース線SLおよびウェル領域20が0Vに低下されるタイミング(時刻t9)より後であればよい。
また、その他の各種電圧が印加されるタイミングも図4に示すタイミングに限らず、適宜変更可能である。
上述した書き込み動作(特に、時刻t7〜t8のプログラム動作)時の全てのストリングにおいて、ソース線SL/ウェル領域20からビット線BLへの貫通電流は止められている。その原理について、以下に説明する。
図5Aに示すように、時刻t7〜t8のプログラム時において、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGの選択ストリングでは、ビット線BLに電圧VSS(0V)、セレクトゲート線SGDに電圧VSGD、選択ワード線WLに電圧VPGM、非選択ワード線WLに電圧VPASS、セレクトゲート線SGSに電圧VSS、セレクトゲート線SGSBに電圧VDD、ソース線およびウェル領域20に電圧VDDが印加される。
ビット線BLに電圧VSS(0V)、セレクトゲート線SGDに電圧VSGDが印加されることで、選択トランジスタST1はオンする。これにより、ビット線BLからチャネルに電圧VSSが転送されるとともにキャリアとして電子が注入される。
ここで、チャネル側に注目すると、チャネルの電圧VSSよりもウェル領域20の電圧VDDの方が大きいため、チャネル内の電子はウェル領域20側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSに電圧VSSが印加されている。このため、チャネル内の電子は選択トランジスタST2aによってカットオフされ、チャネル内の電子による貫通電流を防ぐことができる。言い換えると、キャリアがチャネル内の電子である場合に、Nチャネル型トランジスタとして機能する選択トランジスタST2aのセレクトゲート線SGSに電圧VSSが印加されることで、これをオフすることができる。
一方、ウェル領域20にはキャリアとして正孔が存在し、ソース線SL(拡散層33)にはキャリアとして電子が存在する。
ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧VSSの方が小さいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSBに電圧VDDが印加されている。すなわち、ウェル領域20とセレクトゲート線SGSBとに同一の電圧VDDが印加される(VGSが0V)。このため、ウェル領域20内の正孔は選択トランジスタST2bによってカットオフされ、ウェル領域20内の正孔による貫通電流を防ぐことができる。言い換えると、キャリアがウェル領域20内の正孔である場合に、Pチャネル型トランジスタとして機能する選択トランジスタST2bのセレクトゲート線SGSBに電圧VDDが印加されることで、これをオフすることができる。
また、ソース線SL側に注目すると、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧VSSの方が小さいため、拡散層33内の電子はチャネル側へ流れない。
このように、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGの選択ストリングにおいて、各種キャリアによる貫通電流の発生を止めることができる。
図5Bに示すように、時刻t7〜t8のプログラム時において、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGの非選択ストリングでは、ビット線BLに電圧VDD、セレクトゲート線SGDに電圧VSGD、選択ワード線WLに電圧VPGM、非選択ワード線WLに電圧VPASS、セレクトゲート線SGSに電圧VSS、セレクトゲート線SGSBに電圧VDD、ソース線およびウェル領域20に電圧VDDが印加される。
ビット線BLに電圧VDD、セレクトゲート線SGDに電圧VSGD(<VDD)が印加されることで、選択トランジスタST1はオフする。これにより、プログラム時において、ビット線BLからチャネルにキャリア(電子)は注入されず、チャネルはフローティングになる。しかし、非選択ストリングのチャネルには、プログラムの初期期間(時刻t4直後の期間)に電圧VDDが転送される。このため、非選択ストリングのチャネルには、すでに電子が注入されている。また、非選択ストリングのチャネルは、プログラム時にワード線WLとのカップリングによって電圧VBST(>VDD)まで上昇する。
ここで、チャネル側に注目すると、チャネルの電圧VBSTよりもウェル領域20の電圧VDDの方が小さいため、チャネル内の電子はウェル領域20側へ流れない。
一方、ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧VBSTの方が大きいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へ流れない。
また、ソース線SL側に注目すると、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧VBSTの方が大きいため、拡散層33内の電子はチャネル側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSに電圧VSSが印加されている。このため、拡散層33内の電子は選択トランジスタST2aによってカットオフされ、拡散層33内の電子による貫通電流を防ぐことができる。言い換えると、キャリアが拡散層33内の電子である場合に、Nチャネル型トランジスタとして機能する選択トランジスタST2aのセレクトゲート線SGSに電圧VSSが印加されることで、これをオフすることができる。
このように、選択ブロックBLKの選択フィンガーFNGの非選択ストリングにおいて、貫通電流の発生を止めることができる。
図6に示すように、時刻t7〜t8のプログラム時において、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのストリングでは、ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSS、選択ワード線WLに電圧VPGM、非選択ワード線WLに電圧VPASS、セレクトゲート線SGSに電圧VSS、セレクトゲート線SGSBに電圧VDD、ソース線およびウェル領域20に電圧VDDが印加される。
ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSSが印加されることで、選択トランジスタST1はオフする。これにより、プログラム時において、ビット線BLからチャネルにキャリア(電子)は注入されず、チャネルはフローティングになる。しかし、非選択フィンガーFNGのストリングのチャネルには、プリチャージ期間(時刻t1〜t2の期間)に電圧VDDが転送される。このため、非選択ストリングのチャネルには、すでに電子が注入されている。そして、非選択ストリングのチャネルは、プログラム時にワード線WLとのカップリングによって電圧VBSTまで上昇する。
ここで、チャネル側に注目すると、チャネルの電圧VBSTよりもウェル領域20の電圧VDDの方が小さいため、チャネル内の電子はウェル領域20側へ流れない。
一方、ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧VBSTの方が大きいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へ流れない。
また、ソース線SL側に注目すると、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧VBSTの方が大きいため、拡散層33内の電子はチャネル側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSに電圧VSSが印加されている。このため、拡散層33内の電子は選択トランジスタST2aによってカットオフされ、拡散層33内の電子による貫通電流を防ぐことができる。
このように、選択ブロックBLKの非選択フィンガーFNGのストリングにおいて、貫通電流の発生を止めることができる。
図7に示すように、時刻t7〜t8のプログラム時において、非選択ブロックBLKのストリングでは、ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSS、セレクトゲート線SGSに電圧VSS、セレクトゲート線SGSBに電圧VDD、ソース線およびウェル領域20に電圧VDDが印加される。また、ワード線WLは、フローティングである。
ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSSが印加されることで、選択トランジスタST1はオフする。これにより、プログラム時において、ビット線BLからチャネルにキャリア(電子)は注入されず、チャネルはフローティングになる。また、ワード線WLがフローティングのため、このワード線WLとのカップリングによってチャネルの電圧は実質的には上昇しない。しかし、隣接する選択ブロックBLKのワード線WLやソース線SLとのカップリングによってワード線WLの電圧が上昇し、これに伴ってチャネルは電圧VSSと電圧VDDとの間の電圧程度に上昇する。
ここで、チャネル側に注目すると、チャネル内にキャリアはないため、貫通電流は流れない。
一方、ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が小さいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSBに電圧VDDが印加されている。このため、ウェル領域20内の正孔は選択トランジスタST2bによってカットオフされ、ウェル領域20内の正孔による貫通電流を防ぐことができる。
また、ソース線SL側に注目すると、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が小さいため、拡散層33内の電子はチャネル側へ流れない。仮に、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が大きいとしても、拡散層33内の電子は選択トランジスタST2aによってカットオフされ、拡散層33内の電子による貫通電流を防ぐことができる。
このように、非選択ブロックBLKのストリングにおいて、貫通電流の発生を止めることができる。
[第1実施形態における効果]
図8に示すように、第1比較例では、図5Aに示す本実施形態に対して、セレクトゲート線SGSBに電圧VSSが印加されている。ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧VSSの方が小さいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へと流れようとする。このとき、セレクトゲート線SGSB,SGSにはともに電圧VSSが印加されている。このため、正孔は、選択トランジスタST2b,2aでカットオフされず、チャネルへと流れる。また、セレクトゲート線SGDには電圧VSSが印加されているため、正孔は選択トランジスタST1でもカットオフされない。その結果、正孔はビット線BLまで流れてしまい、その結果、貫通電流が発生してしまう。
これに対し、図9に示すように、第2比較例では、ウェル領域20に電圧VSSが印加されている。この場合、ウェル領域20の電圧VSSとチャネルの電圧VSSとが同程度であるため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へ流れない。しかし、ウェル領域20に電圧VSSが印加される一方、ソース線SLに電圧VDDが印加される。これでは、ウェル領域20とソース線SLとを別のドライバを用いて制御する必要があり、回路および配線が増加してしまい、チップ面積の縮小を図ることができない。また、プロセス上で、ソース線SLとウェル領域20とがショートしてしまう場合がある。この場合、ソース線SLおよびウェル領域20のそれぞれに別の電圧を印加するような制御はできなくなる。
上記問題に対し、第1実施形態によれば、書き込み時において、ソース線SLおよびウェル領域20に同じ電圧VDDが印加される。そして、セレクトゲート線SGSに電圧VSSが印加され、セレクトゲート線SGSBに電圧VDDが印加される。これにより、ソース線SL(n+型不純物拡散層33)からの電子および半導体層31からの電子がセレクトゲート線SGSでカットオフされ、ウェル領域20からの正孔がセレクトゲート線SGSBでカットオフされる。したがって、ソース線SLおよびウェル領域20とビット線BLとの間に貫通電流が流れることを防ぐことができる。
また、第1実施形態では、上述したように、書き込み時においてソース線SLおよびウェル領域20に同じ電圧VDDが印加される。また、読み出し時および消去時においてもソース線SLおよびウェル領域20に同じ電圧が印加される。これにより、ソース線SLとウェル領域20とに異なる電圧を印加する必要はなく、1つのドライバ(ソース線/ウェルドライバ15)によってソース線SLおよびウェル領域20の電圧を制御することができる。このため、回路および配線を削減することができ、チップ面積の縮小を図ることができる。また、プロセス上でソース線SLとウェル領域20とがショートしても、これらに異なる電圧を印加することはないため、動作において問題は生じない。
また、第1実施形態では、ソース線SLおよびウェル領域20に電圧を供給する上層配線を共有して、実質的にウェル領域専用に設けられていた配線を削除することができる。これにより、読み出し時に大きな電流が流れるソース線SLの配線面積が大きくなり、配線抵抗を小さくすることができる。その結果、読み出し時のノイズが低減され、信頼性を向上させることができる。
<第2実施形態>
以下に図10および図11を用いて、第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の点については説明を省略し、主に異なる点について説明する。
[第2実施形態における書き込み動作]
図10および図11を用いて、第2実施形態に係る半導体記憶装置における書き込み動作について説明する。
図10に示すように、第2実施形態において上記第1実施形態と異なる点は、書き込み時に非選択ブロックBLKにおけるセレクトゲート線SGSに電圧VDDが印加される点である。
より具体的には、時刻t0においてロウデコーダ12は、非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSに電圧VDDを印加する。そして、時刻t10においてロウデコーダ12は、非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSを0Vに低下させる。すなわち、時刻t7〜t8のプログラム時において、非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSに電圧VDDが印加される。
上述した書き込み動作(特に、時刻t7〜t8のプログラム動作)時の非選択ブロックBLKのストリングにおいて、ソース線SL/ウェル領域20からビット線BLへの貫通電流を止めている。その原理について、以下に説明する。
図11に示すように、時刻t7〜t8のプログラム時において、非選択ブロックBLKのストリングでは、ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSS、セレクトゲート線SGSに電圧VDD、セレクトゲート線SGSBに電圧VDD、ソース線およびウェル領域20に電圧VDDが印加される。また、ワード線WLは、フローティングである。
ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSSが印加されることで、選択トランジスタST1はオフする。これにより、プログラム時において、ビット線BLからチャネルにキャリア(電子)は注入されず、チャネルはフローティングになる。また、ワード線WLがフローティングのため、このワード線WLとのカップリングによってチャネルの電圧は実質的には上昇しない。しかし、隣接する選択ブロックBLKのワード線WLやソース線SLとのカップリングによってワード線WLの電圧が上昇し、これに伴ってチャネルは電圧VSSと電圧VDDとの間の電圧程度に上昇する。
ここで、チャネル側に注目すると、チャネル内にキャリアはないため、貫通電流は流れない。
一方、ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が小さいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSB,SGSに電圧VDDが印加されている。このため、ウェル領域20内の正孔は選択トランジスタST2bまたは選択トランジスタST2aによってカットオフされ、ウェル領域20内の正孔による貫通電流を防ぐことができる。
また、ソース線SL側に注目すると、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が小さいため、拡散層33内の電子はチャネル側へ流れない。仮に、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が大きいとしても、拡散層33内の電子は選択トランジスタST1によってカットオフされ、拡散層33内の電子による貫通電流を防ぐことができる。
このように、非選択ブロックBLKのストリングにおいて、貫通電流の発生を止めることができる。
[第2実施形態における効果]
第1の実施形態では、ウェル領域20からの正孔をセレクトゲート線SGSBのみでカットオフしていた。この場合、各ストリングにおいて、少なからず正孔のリークが生じてしまう。このリークは、1個の非選択ブロックBLKでは少なくても、全ての非選択ブロックBLKでは大きな値となる。
これに対し、第2実施形態によれば、セレクトゲート線SGSBだけでなくセレクトゲート線SGSにも電圧VDDが印加される。これにより、ウェル領域20からの正孔をセレクトゲート線SGSB,SGSでカットオフすることができる。すなわち、第1の実施形態と比べて、ウェル領域20からの正孔をよりカットオフすることができ、そのリークを抑えることができる。
また、セレクトゲート線SGDに電圧VSSが印加される。このため、仮に拡散層33からの電子がチャネルに流れても、セレクトゲート線SGDによってカットオフすることができる。
また、セレクトゲート線SGSBとセレクトゲート線SGSとを同じ電圧VDDまで上昇させる。これにより、これらの間の容量負荷を小さくすることができ、容易に電圧を上昇させることができる。
<第3実施形態>
以下に図12乃至図15を用いて、第3実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。なお、第3実施形態において、上記第1実施形態と同様の点については説明を省略し、主に異なる点について説明する。
[第3実施形態における書き込み動作]
図12および図13を用いて、第3実施形態に係る半導体記憶装置における書き込み動作について説明する。
図12に示すように、第3実施形態において上記第1実施形態と異なる点は、書き込み時に非選択ブロックBLKにおけるセレクトゲート線SGSがフローティングである点である。
より具体的には、時刻t0においてロウデコーダ12は、非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSをフローティングにする(電圧を与えない)。そして、時刻t10においてロウデコーダ12は、非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSに0Vを印加する。すなわち、時刻t7〜t8のプログラム時において、非選択ブロックBLKのセレクトゲート線SGSはフローティングである。
上述した書き込み動作(特に、時刻t7〜t8のプログラム動作)時の非選択ブロックBLKのストリングにおいて、ソース線SL/ウェル領域20からビット線BLへの貫通電流を止めている。その原理について、以下に説明する。
図13に示すように、時刻t7〜t8のプログラム時において、非選択ブロックBLKのストリングでは、ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSS、セレクトゲート線SGSBに電圧VDD、ソース線およびウェル領域20に電圧VDDが印加される。また、セレクトゲート線SGSおよびワード線WLは、フローティングである。
ビット線BLに電圧VDD/VSS、セレクトゲート線SGDに電圧VSSが印加されることで、選択トランジスタST1はオフする。これにより、プログラム時において、ビット線BLからチャネルにキャリア(電子)は注入されず、チャネルはフローティングである。また、ワード線WLがフローティングのため、このワード線WLとのカップリングによってチャネルの電圧は実質的には上昇しない。しかし、隣接する選択ブロックBLKのワード線WLやソース線SLとのカップリングによってワード線WLの電圧が上昇し、これに伴ってチャネルは電圧VSSと電圧VDDとの間の電圧程度に上昇する。
ここで、チャネル側に注目すると、チャネル内にキャリアはないため、貫通電流は流れない。
一方、ウェル領域20側に注目すると、ウェル領域20の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が小さいため、ウェル領域20内の正孔はチャネル側へと流れようとする。これに対し、セレクトゲート線SGSB,SGSに電圧VDDが印加されている。このため、ウェル領域20内の正孔は選択トランジスタST2bによってカットオフされ、ウェル領域20内の正孔による貫通電流を防ぐことができる。
また、ソース線SL側に注目すると、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が小さいため、拡散層33内の電子はチャネル側へ流れない。仮に、ソース線SL(拡散層33)の電圧VDDよりもチャネルの電圧の方が大きいとしても、拡散層33内の電子は選択トランジスタST1によってカットオフされ、拡散層33内の電子による貫通電流を防ぐことができる。
このように、非選択ブロックBLKのストリングにおいて、貫通電流の発生を止めることができる。
なお、第3の実施形態では、図14および図15に示すように、セレクトゲート線SGSに電圧VDDが印加され、セレクトゲート線SGSBがフローティングであっても、同様に貫通電流の発生を止めることができる。この場合、ウェル領域20内の正孔は選択トランジスタST2aによってカットオフされ、ウェル領域20内の正孔による貫通電流を防ぐことができる。
<第3実施形態における効果>
第3実施形態では、セレクトゲート線SGSBに電圧VDDが印加され、セレクトゲート線SGSはフローティングである。これにより、ウェル領域20からの正孔をセレクトゲート線SGSBでカットオフすることができる。一方、セレクトゲート線SGSはフローティングとするため、これに電圧を印加する回路を動作させる必要はない。したがって、消費電力を削減することができる。
また、セレクトゲート線SGDに電圧VSSが印加される。このため、仮に拡散層33からの電子がチャネルに流れても、セレクトゲート線SGDによってカットオフすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
ST1,ST2a,ST2b…選択トランジスタ、MT…メモリセルトランジスタ、BL…ビット線、SL…ソース線、18…NANDストリング、20…ウェル領域。

Claims (9)

  1. 直列に順に接続された第1選択トランジスタ、第2選択トランジスタ、および第1メモリセルトランジスタを含む第1メモリストリングと、
    前記第1メモリセルトランジスタの一端に電気的に接続されたビット線と、
    前記第1選択トランジスタの一端に電気的に接続されたソース線およびウェル領域と、
    を具備し、
    前記ソース線および前記ウェル領域に第1電圧が印加され、前記第1選択トランジスタのゲートに前記第1電圧が印加され、前記第2選択トランジスタのゲートに前記第1電圧より小さい第2電圧が印加される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ソース線および前記ウェル領域に前記第1電圧が印加される前に、前記第1選択トランジスタのゲートに前記第1電圧が印加され、かつ前記第2選択トランジスタのゲートに前記第2電圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1メモリストリングは、前記第1メモリセルトランジスタと前記ビット線との間に直列に接続された第3選択トランジスタをさらに含み、
    前記第3選択トランジスタのゲートに、前記第1電圧をカットオフし、前記第2電圧を転送する第3電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 直列に順に接続された第4選択トランジスタ、第5選択トランジスタ、および第2メモリセルトランジスタを含む第2メモリストリングをさらに具備し、
    前記第2メモリセルトランジスタの一端は前記ビット線に電気的に接続され、前記第4選択トランジスタの一端は前記ソース線および前記ウェルに電気的に接続され、
    前記第4選択トランジスタのゲートに前記第1電圧が印加され、前記第2選択トランジスタのゲートに前記第2電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 直列に順に接続された第4選択トランジスタ、第5選択トランジスタ、および第2メモリセルトランジスタを含む第2メモリストリングをさらに具備し、
    前記第2メモリセルトランジスタの一端は前記ビット線に電気的に接続され、前記第4選択トランジスタの一端は前記ソース線および前記ウェルに電気的に接続され、
    前記第4選択トランジスタのゲートおよび前記第5選択トランジスタのゲートに前記第1電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第2メモリストリングは、前記第2メモリセルトランジスタと前記ビット線との間に直列に接続された第6選択トランジスタをさらに含み、
    前記第6選択トランジスタのゲートに前記第2電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 直列に順に接続された第4選択トランジスタ、第5選択トランジスタ、および第2メモリセルトランジスタを含む第2メモリストリングをさらに具備し、
    前記第2メモリセルトランジスタの一端は前記ビット線に電気的に接続され、前記第4選択トランジスタの一端は前記ソース線および前記ウェルに電気的に接続され、
    前記第4選択トランジスタのゲートおよび前記第5選択トランジスタのゲートの一方に前記第1電圧が印加され、他方はフローティングである
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第2メモリストリングは、前記第2メモリセルトランジスタと前記ビット線との間に直列に接続された第6選択トランジスタをさらに含み、
    前記第6選択トランジスタのゲートに前記第2電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記ソース線は第1導電型のキャリアを含み、前記ウェル領域は前記第1導電型と異なる第2導電型のキャリアを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
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