JP2016163623A - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールのコントロールがより容易となるゴルフクラブを構成可能なゴルフクラブ用シャフトを提供する。【解決手段】ゴルフクラブ1に用いられるシャフト10には、重量物が設けられている。この重量物は、シャフトSTをヘッドHDに設けられたホーゼルに取り付けた際の、ホーゼルの開口端の近傍の領域であって、ヘッドHDがボールBLを打撃した際に、当該打撃の開始から0.1ms〜0.3msにおいて、ヘッドHDの進行方向(X方向)の速度が減少を開始する領域に設けられている。【選択図】図2
Description
この発明は、ゴルフクラブ用シャフトに関し、特に、ボールのコントロールがより容易となるゴルフクラブ用シャフトに関する。
ゴルフの競技においてより良いスコアを得るため、種々の改良がゴルフクラブに施されている。例えば、特許文献1では、スイートスポットの上下方向にずれたミスヒットの際に、シャフトが曲がりフェースの向きが変化することにより、ゴルフボールの弾道が低くあるいは高くなって飛距離が低下することに着目し、フェースの向きの変化を防止し、飛距離を確保することが可能なゴルフクラブが開示されている。具体的には、ヘッドの基部に対してシャフトが挿入固定されたゴルフクラブにおいて、シャフトの基部内からグリップ方向への所定の範囲の曲げ剛性を補強するとともに、補強した領域の端部付近に重量体を設けることにより、フェース方向の変化を防止している。
しかしながら、ゴルフにおいては、打球のコントロールを行うことも、飛距離を伸ばすことと同様に重要であり、単に打球の飛距離を延ばすのみで良いスコアを得ることは難しい。特許文献1に示されたゴルフクラブでは、シャフトの基部内からグリップ方向に延びる補強領域を設けているため、打球のバックスピンが弱くなる虞がある。通常、打球のバックスピンが弱くなると弾道が安定しなくなるため、打球のコントロールが難しくなる。また、特許文献1のゴルフクラブでは、補強領域を設けているためにシャフト全体の重量が増加して、ゴルフクラブ自体が振り難くなり、さらには、補強領域の端部に応力が集中して、シャフトが折損する虞もある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ボールのコントロールがより容易となるゴルフクラブを構成可能なゴルフクラブ用シャフトを提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を達成するために、本願の第1の発明としてのゴルフクラブ用シャフトは、前記シャフトをヘッドに設けられたホーゼルに取り付けた際の前記ホーゼルの開口端の近傍の領域であって、前記ヘッドがボールを打撃した際に、当該打撃の開始から0.1ms〜0.3msにおいて、前記ヘッドの進行方向の速度が減少を開始する領域に重量物が設けられていることを特徴とする。
また、本願の第2の発明としてのゴルフクラブ用シャフトは、前記シャフトをヘッドに設けられたホーゼルに取り付けた際の前記ホーゼルの開口端の近傍であって、前記ヘッドがボールを打撃した際のインパクト中に、前記ヘッドの進行方向の加速度が極大値を取り、前記極大値に対する前記インパクト中の前記加速度の最小値の比の絶対値が16以上である領域に重量物が設けられていることを特徴とする。
上記第1あるいは第2の発明としてのゴルフクラブ用シャフトでは、ボールとヘッドとが接触している時点で減速する位置に重量物を取り付けている。この場合、ヘッドから重量物の取付位置までの領域は、ボールに対しては、一体のものとして作用する。このボールに対して作用する領域は、全体として重心が高くなっているので、ボールのバックスピンは、ギア効果により増強される。このようにして、打撃後のボール(打球)のバックスピンが増強されることにより、打球をより容易にコントロールすることができるようになる。
前記重量物は、重量が30g以下であるものとしても良い。重量物の重量を30g以下とすることにより、シャフト自体の重量の増大を抑制することができるので、ゴルフクラブが振り難くなることを抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ゴルフクラブ用シャフト、そのシャフトを使用したゴルフクラブ、既存のゴルフクラブ用シャフトあるいはゴルフクラブの調整方法、および、当該調整方法において使用される部材等、種々の態様で実現するものとしてもよい。
A1.第1実施形態:
図1は、第1実施形態におけるゴルフクラブ1の構成を示す説明図である。図1(a)は、ゴルフクラブ1の全体を示し、図1(b)は、図1(a)において二点鎖線で囲んだ領域Aを拡大して示している。ゴルフクラブ1は、ドライバーと呼ばれるゴルフクラブであり、シャフト10と、シャフト10の一方の端部(チップ)に取り付けられたヘッド20と、シャフト10の他方の端部(バット)に取り付けられたグリップ30とを有している。シャフト10は、例えば、炭素繊維強化樹脂(CFRP)の未硬化のシート(プリプレグ)を芯金に多重に巻き付けた後、加熱してプリプレグを硬化させることにより形成される。
図1は、第1実施形態におけるゴルフクラブ1の構成を示す説明図である。図1(a)は、ゴルフクラブ1の全体を示し、図1(b)は、図1(a)において二点鎖線で囲んだ領域Aを拡大して示している。ゴルフクラブ1は、ドライバーと呼ばれるゴルフクラブであり、シャフト10と、シャフト10の一方の端部(チップ)に取り付けられたヘッド20と、シャフト10の他方の端部(バット)に取り付けられたグリップ30とを有している。シャフト10は、例えば、炭素繊維強化樹脂(CFRP)の未硬化のシート(プリプレグ)を芯金に多重に巻き付けた後、加熱してプリプレグを硬化させることにより形成される。
ヘッド20は、チタン合金等により一体に形成された中空構造となっており、スリーブ40を介してシャフト10を取り付けるためのホーゼル21が設けられている。シャフト10とスリーブ40とは、シャフト10のチップ側端をスリーブ40のシャフト嵌入穴49に嵌め込むことにより固定される。スリーブ40は、先端部(スリーブ先端部)41をホーゼル21に設けられた穴に挿入し、ホーゼル21の開口端(ホーゼル上端)22とスリーブ40の段差(スリーブ段差)42とが接触した状態で取り付けられる。なお、シャフト10とヘッド20とは、スリーブ40を用いることなく、直接取り付けるものとしても良い。
図1の例においては、シャフト10のチップ側の外周には、重量物としての錘11が取り付けられている。このような錘11は、例えば、鉛等の可撓性の金属シートをシャフト10の外周に巻き付けることにより形成することができる。この場合、ルールに適合するように、金属シートとしては、鉛のシートを使用するのが望ましい。また、錘として、金属や樹脂の部材をシャフト10の内面に固定しても良い。さらに、このようなシャフトに取り付ける錘に限らず、例えば、プリプレグを多重に巻き付ける際に、タングステン等の高比重の金属粉を付着させたプリプレグや金属シートを挟み込むことにより、シャフト10に重量物を形成するものとしてもよい。なお、錘11の重量が増加すると、錘11を取り付けた効果が増大するが、ゴルフクラブ1の取り回しが難しくなる。錘11の重量は、このような特性を考慮して、例えば、30g以下に設定される。
図2は、シャフト10(図1)のチップ側に取り付けた錘11の機能を説明する説明図である。図2(a)は、錘11を取り付けていないゴルフクラブGCによりボールBLを打撃した際の、インパクト中におけるゴルフクラブGCの挙動を示している。ここで、インパクトとは、ゴルフクラブGCのヘッドHDがボールBLと接触している状態を謂う。図2(b)および図2(c)は、それぞれ、インパクト前後およびインパクト中におけるゴルフクラブGC各部の加速度を示すグラフである。図2(b)および図2(c)において、横軸は、時間を表し、縦軸は、インパクトの際のヘッドHDおよびシャフトSTの進行方向(X方向)の加速度を表している。また、図2(b)および図2(c)の破線は、ヘッドHDのX方向の加速を示し、実線は、ホーゼル上端22(図1)からの距離が0mmから210mmまで、30mmごとに取った位置におけるシャフトSTのX方向の加速度を示している。
図2に示すように、ゴルフクラブGCのヘッドHDがボールBLに接触してインパクトが始まると、打撃の反作用がボールBLからヘッドHDに加わり、ヘッドHDが減速し始める。図2(b)および図2(c)では、インパクトの開始時点(1.4ms)から、ヘッドHDのX方向加速度が負となり、ヘッドHDの減速が始まっている。そして、ヘッドHDがボールBLに接触してから0.5ms後(1.9ms)、ボールBLがヘッドHDから離れ、インパクトが終了することにより、ヘッドHDのX方向加速度は、0に向かって戻り始める。
打撃の反作用としてヘッドHDに加わる力は、図2(a)に示すように、波のようにシャフトSTに伝達される。そのため、図2(b)および図2(c)に示すように、シャフトSTのチップ側の部分(シャフト先端部)S1とシャフト先端部の近傍部分(先端近傍部)S2は、ヘッドHDに近い位置から順に加速が始まり、X方向加速度が順次極大値を取った後、インパクトの開始(1.4ms)から少し時間が経過した時点(1.5ms)から順次減速し始める。X方向加速度は、続いて、順次極小値を取った後、0に戻る。このインパクト中において、ヘッドHDとシャフト先端部S1とは、紙面上方から見て右回りに回転する。
インパクト中では、ヘッドHDとボールBLとが接触しているので、インパクト中に減速するシャフト先端部S1は、ボールBLに対してヘッドHDと一体のものとして作用する。そのため、上述のように、シャフト先端部S1に重量物(図1の錘11)を付加すると、ヘッドHDの重心を高くした場合と同様に、いわゆるギア効果により、ボールBLにはより強くバックスピンがかかる。さらに、第1実施形態によれば、ボールBLに対してヘッドHDと一体のものとして作用するシャフト先端部S1に重量物を付加することで、ヘッドHDのみで重心を高くする場合よりも、ボールBLに作用する領域(すなわち、ヘッドHD、シャフト先端部S1および錘11)の重心が高くなるので、より強いバックスピンをボールBLにかけることが可能となる。
なお、重量物を付加する位置がヘッドHDに近すぎると、ボールBLにバックスピンをかける効果が減弱する。また、重量物を付加する位置がヘッドHDから遠すぎると、重量物がヘッドHDと一体のものとして機能しない。そのため、重量物を付加する位置は、インパクトの開始(図2(b)および図2(c)では、1.3ms)から0.1ms〜0.3ms後(図2(c)のハッチング部分)において、進行方向(X方向)への速度の低下が始まる(すなわち、加速度が負となり始める)位置とするのが好ましい。なお、重量物を付加する位置は、シャフトSTの剛性や重量比等で決定される力(振動)の伝播速度に応じて適宜変更されるが、一般的なシャフト10の場合、図2(c)に示すように、ホーゼル上端22(図1)からの距離が30mm〜90mmとなる位置とするのが好ましい。
また、バックスピンの増強効果が高くなる重量物の付加位置は、ヘッドHDから少し離れているため、インパクトの開始時点においてヘッドHDの進行方向に一旦加速される位置となり、当該位置におけるヘッドHDの進行方向への加速度は、インパクト中に極大値を取る。さらに、バックスピンの増強効果を高めるためには、インパクトの終了時点におけるヘッドHDの進行方向(X方向)とは反対方向(−X方向)の加速度が高い方が好ましい。そのため、バックスピンの増強効果を高くするためには、重量物は、ヘッドHDの進行方向への加速度が、インパクト中に極大値を取るとともに、当該極大値に対するインパクト中におけるヘッドHDの進行方向への加速度の最小値の比(すなわち、最小値を極大値で除した値)の絶対値が所定の閾値(例えば、16)以上の位置に設けるのが好ましい。
このように、第1実施形態によれば、シャフト10のチップ側に重量物(錘11)を設けることにより、打撃したボールBL(打球)のバックスピンを増強し、打球のコントロールをより容易にすることができる。この第1実施形態の効果は、シャフト10に錘11を取り付けることにより実現できるので、どのように設計されたシャフトにも適用でき、また、既存のシャフトの改善を図ることも可能である。
A2.実施例:
シャフト10(図1)に重量物(錘11)を付加することにより、打球のバックスピンが増強されることを確認した。具体的には、錘11を取り付けていない基となるゴルフクラブを準備し、準備したゴルフクラブと、錘11の重心位置とホーゼル上端22との距離(錘の取付位置)を0mm〜300mmまで、30mmごとに位置を変えて錘11を取り付けたゴルフクラブとを用いてボールを打撃し、インパクト後のバックスピン回転数を計測した。なお、錘11の重量は、10gとした。
シャフト10(図1)に重量物(錘11)を付加することにより、打球のバックスピンが増強されることを確認した。具体的には、錘11を取り付けていない基となるゴルフクラブを準備し、準備したゴルフクラブと、錘11の重心位置とホーゼル上端22との距離(錘の取付位置)を0mm〜300mmまで、30mmごとに位置を変えて錘11を取り付けたゴルフクラブとを用いてボールを打撃し、インパクト後のバックスピン回転数を計測した。なお、錘11の重量は、10gとした。
図3は、錘11の取付位置とバックスピン回転数との関係を示すグラフである。図3において、横方向に延びる破線は、錘11を取り付けていない状態(錘なし)におけるバックスピン回転数を表している。図3から判るように、バックスピン回転数は、錘11の取付位置を30mm〜90mmとすることにより、錘11を取り付けていない状態(錘なし)よりも、約100rpm〜200rpm上昇した。一方、錘11の取付位置を120mm以上とすると、バックスピン回転数は低下し、錘11の取付位置を180mmとすると、バックスピン回転数は、錘11を取り付けていない状態よりも約100rpm低下した。以上の結果から、シャフト10のチップ側に錘11を取り付けることにより、バックスピンを増強することが可能であることが判った。そして、評価に用いたゴルフクラブにおいては、バックスピンを増強するためには、インパクト開始から0.1ms〜0.3ms後の時点で減速が始まる30mm〜90mmの位置に錘11を取り付けるのが好ましいと判った。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態におけるゴルフクラブ1aの構成を示す説明図であり、ゴルフクラブ1aのバランス(クラブバランス)を測定する様子を示している。第2実施形態のゴルフクラブ1aは、シャフト10aのバット側に重量物である錘12を取り付けている点で、第1実施形態のゴルフクラブ1と異なっている。他の点は、第1実施形態のゴルフクラブ1と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図4は、第2実施形態におけるゴルフクラブ1aの構成を示す説明図であり、ゴルフクラブ1aのバランス(クラブバランス)を測定する様子を示している。第2実施形態のゴルフクラブ1aは、シャフト10aのバット側に重量物である錘12を取り付けている点で、第1実施形態のゴルフクラブ1と異なっている。他の点は、第1実施形態のゴルフクラブ1と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図4に示すように、クラブバランス(「スイングウェイト」とも呼ばれる)は、ゴルフクラブ1aのバット端からの距離Lpが355.6mm(14in(インチ))の基準点を支点(バランス測定支点)Pとして測定される。ここで、バット端とは、ゴルフクラブ1aを構成した際のバット側の端、すなわち、グリップ30のバット側の端を謂う。バランス測定支点Pを基準として、チップ側の重量が重く、あるいは、バット側の重量が軽くなると、スイングを行ったときのヘッド20の重量感が増大する。一方、バランス測定支点Pを基準として、チップ側の重量が軽く、あるいは、バット側の重量が重くなると、スイングを行ったときのヘッド20の重量感が低減する。一般的には、この重量感が大きくなるほど、スイングの安定性が向上するものの、ヘッドスピードが低下する。逆に、重量感が小さくなるほど、ヘッドスピードが上昇するが、スイングの安定性が低下する。そのため、クラブバランスは、ゴルフクラブのユーザであるゴルファーの体格やスイングの特性等によって適正に調整する必要がある。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、シャフト10aのチップ側に錘11を取り付けている。この錘11は、通常、バランス測定支点Pよりもチップ側に位置するため、錘11を取り付けることにより、クラブバランスの変化による重量感が増大する。そこで、第2実施形態においては、シャフト10aのバット側に錘12を取り付けることにより、クラブバランスの変化を抑制している。クラブバランスの変化を抑制するためには、錘12がバット端から離れるに従って錘12を重くする必要がある。そのため、錘12の取付位置(すなわち、シャフト10a上における錘12の重心位置)は、シャフト10aの全重量の増加を抑制するため、シャフト10のバット側の端から100mmまでの範囲に設定される。また、錘12の重量W2は、錘11の重量W1と、バット端からバランス測定支点P(すなわち、クラブバランスの基準点)までの距離Lpと、バット端から錘11までの距離L1と、バット端から錘12までの距離L2としたときに、下記数式を満たすように設定される。
クラブバランスは、バランス測定支点Pを基準としたチップ側とバット側の力のモーメントの差が1.75in×oz(オンス)変化するごとに、最小単位である1ポイント分変化する。ここでバランス測定支点Pから14in離れたバット端に3.6g(0.127oz)の錘を付加すると、クラブバランスの変化量は、14in×0.127oz÷(1.75in×oz)=1.02≒1ポイントとなる。錘12は、バット端からチップ側の位置に配置されるので、上記数式を満たすように錘12の重量W2を設定することにより、錘11,12を使用しない状態からのクラブバランスの変化を、±1ポイント以下に抑えることが可能となる。なお、錘12の重量W2が上記数式を満たしていない場合においても、錘12を取り付けることにより、チップ側の錘11を取り付けたことによるクラブバランスの変化を抑制することができる。そのため、バット側の錘12の重量W2は、必ずしも上記数式を満たす必要はない。このように第2実施形態によれば、クラブバランスの変化を抑制することができるので、ゴルフクラブ1aの振りやすさ(スイングのしやすさ)を確保することが可能となる。
第2実施形態によれば、シャフト10aのチップ側とバット側との2箇所に重量物(錘11,12)を設けることにより、クラブバランスの変化を抑制してゴルフクラブ1の振りやすさを確保しつつ、バックスピンを増強してより容易に打球をコントロールすることが可能となる。この第2実施形態の効果は、シャフト10aに錘11,12を取り付けることにより実現できるので、どのように設計されたシャフトにも適用でき、また、既存のシャフトの改善を図ることも可能である。
C.変形例:
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施形態では、本発明をドライバーに適用しているが、本発明が適用されるゴルフクラブは、ドライバーに限らず、いわゆるフェアウェイウッド等のウッド系のゴルフクラブ、ユーティリティと呼ばれるゴルフクラブ、あるいは、アイアン系のゴルフクラブにも適用することが可能である。
上記実施形態では、本発明をドライバーに適用しているが、本発明が適用されるゴルフクラブは、ドライバーに限らず、いわゆるフェアウェイウッド等のウッド系のゴルフクラブ、ユーティリティと呼ばれるゴルフクラブ、あるいは、アイアン系のゴルフクラブにも適用することが可能である。
1,1a…ゴルフクラブ、10,10a…シャフト、11,12…錘、20…ヘッド、21…ホーゼル、22…ホーゼル上端、30…グリップ、40…スリーブ、41…スリーブ先端部、42…スリーブ段差、49…シャフト嵌入穴、BL…ボール、GC…ゴルフクラブ、HD…ヘッド、S1…シャフト先端部、S2…先端近傍部、ST…シャフト
Claims (3)
- ゴルフクラブ用シャフトであって、
前記シャフトをヘッドに設けられたホーゼルに取り付けた際の前記ホーゼルの開口端の近傍の領域であって、前記ヘッドがボールを打撃した際に、当該打撃の開始から0.1ms〜0.3msにおいて、前記ヘッドの進行方向の速度が減少を開始する領域に重量物が設けられている、
ゴルフクラブ用シャフト。 - ゴルフクラブ用シャフトであって、
前記シャフトをヘッドに設けられたホーゼルに取り付けた際の前記ホーゼルの開口端の近傍であって、前記ヘッドがボールを打撃した際のインパクト中に、前記ヘッドの進行方向の加速度が極大値を取り、前記極大値に対する前記インパクト中の前記加速度の最小値の比の絶対値が16以上である領域に重量物が設けられている、
ゴルフクラブ用シャフト。 - 前記重量物は、重量が30g以下である、請求項1または2記載のゴルフクラブ用シャフト。
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