JP6172583B2 - ゴルフクラブおよびゴルフクラブシリーズ - Google Patents

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Description

この発明は、ゴルフクラブに関し、特に、ボールの飛距離を増大させることが可能となるゴルフクラブに関する。
ゴルフにおいて、ボールの飛距離は、スコアに大きな影響を与える。そのため、飛距離の低下を抑制し、あるいは、飛距離を増大させるため、種々の改良がゴルフクラブに施されている。例えば、特許文献1では、スイートスポットの上下方向にずれたミスヒットの際に、シャフトが曲がりフェースの向きが変化することにより、ゴルフボールの弾道が低くあるいは高くなって飛距離が低下することに着目し、フェースの向きの変化を防止し、飛距離を確保することが可能なゴルフクラブが開示されている。具体的には、ヘッドの基部に対してシャフトが挿入固定されたゴルフクラブにおいて、シャフトの基部内からグリップ方向への所定の範囲の曲げ剛性を補強するとともに、補強した領域の端部付近に重量体を設けることにより、フェース方向の変化を防止している。
特開平09−262325号公報
しかしながら、特許文献1に示されたゴルフクラブでは、補強領域や重量体が設けられる位置が必ずしも個々のゴルフクラブに最適な位置とならず、飛距離の変化や低下を十分に抑制することが困難である。また、特許文献1のゴルフクラブでは、補強領域を設けているためにシャフト全体の重量が増加して、ゴルフクラブ自体が振り難くなり、さらには、補強領域の端部に応力が集中して、シャフトが折損する虞もある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ボールの飛距離を増大させることが可能となるゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を達成するために、本発明のゴルフクラブは、ヘッドと、前記ヘッドに取り付けられたシャフトとを有し、前記シャフトを前記ヘッドに取り付けるホーゼルの開口端からの距離が下限距離と上限距離との間となる位置において前記シャフトに重量物が取り付けられたゴルフクラブであって、前記上限距離は、前記ヘッドによりボールを打撃した際に前記ヘッドと前記ボールとが接触している時間であるインパクト時間と、前記打撃により前記ボールから前記ヘッドが受ける衝撃力が前記シャフトを伝播する衝撃伝播速度とを乗じた値に設定されており、前記下限距離は、前記上限距離の1/3に設定されていることを特徴とする。
シャフトの特定部分に重量物を取り付けると、シャフトの先端部の撓りが抑制される。そのため、重量物をシャフトに取り付けることにより、シャフトの撓りによるエネルギーロスを低減し、ボールの飛距離を増大させることが期待される。しかしながら、重量物は、打撃によりボールからヘッドに加えられた衝撃力がボールとヘッドとが接触しているインパクト中に伝わる範囲外に取り付けても、飛距離の増大効果が望めない。
本願の発明者は、新たな手法によりインパクト時間を高い精度で測定することに成功した。そして、高い精度で測定されたインパクト時間と、衝撃伝播速度とを乗じた距離を重量物を取り付ける位置の上限距離とするのが、飛距離の増大させるために最適であることを見出した。一方、重量物を取り付ける位置のホーゼルの開口端からの距離を上限距離の1/3に設定された下限距離よりも長くすると、シャフトの撓りを抑制してエネルギーロスを低減する効果の減弱が抑制される。従って、この新たな知見に基づく本発明によれば、ボールの飛距離をより効果的に増大させることが可能となる。
本発明において、msで表した前記インパクト時間Tiは、度で表した前記ゴルフクラブのロフト角αを用いて、数式Ti=6.729×10−5α−8.580×10−3α+0.5716によって算出されるものとしても良い。このようにインパクト時間を算出することにより、個々のゴルフクラブについてのインパクト時間の測定を省略できるので、重量物を取り付ける位置の上限距離をより簡単に設定することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ゴルフクラブ、そのゴルフクラブを複数含むゴルフクラブのシリーズ、ゴルフクラブ用シャフト、既存のゴルフクラブ用シャフトあるいはゴルフクラブの調整方法、および、当該調整方法において使用される部材等、種々の態様で実現するものとしてもよい。
本発明の一実施形態におけるゴルフクラブの構成を示す説明図。 シャフトの先端部に取り付けた錘の機能を説明する説明図。 ロフト角とインパクト時間との関係を示すグラフ。 ロフト角と、インパクト時間を用いて求められる上限距離との関係を示すグラフ。 ロフト角と、下限距離および上限距離との関係を示すグラフ。
図1は、本発明の一実施形態におけるゴルフクラブ1の構成を示す説明図である。図1(a)は、ゴルフクラブ1の全体を示し、図1(b)は、図1(a)において二点鎖線で囲んだ領域Aを拡大して示している。ゴルフクラブ1は、シャフト10と、シャフト10の先端部に取り付けられたヘッド20と、シャフト10の後端部に取り付けられたグリップ30とを有している。シャフト10は、例えば、炭素繊維強化樹脂(CFRP)の未硬化のシート(プリプレグ)を芯金に多重に巻き付けた後、加熱してプリプレグを硬化させることにより形成される。なお、以下では、シャフト10の中心軸に沿った方向のうち、グリップ30からヘッド20に向かう方向の側を先端側とも呼び、ヘッド20からグリップ30に向かう方向の側を後端側とも呼ぶ。また、各部材の先端側の部分を先端部とも呼び、後端側の部分を後端部とも呼ぶ
ヘッド20は、チタン合金等により一体に形成された中空構造となっており、スリーブ40を介してシャフト10を取り付けるためのホーゼル21が設けられている。シャフト10とスリーブ40とは、シャフト10の先端側をスリーブ40のシャフト嵌入穴49に嵌め込むことにより固定される。スリーブ40は、その先端部(スリーブ先端部)41をホーゼル21に設けられた穴に挿入し、ホーゼル21の開口端(ホーゼル上端)22とスリーブ40の段差(スリーブ段差)42とが接触した状態で取り付けられる。但し、シャフト10とヘッド20とは、スリーブ40を用いることなく、直接取り付けるものとしても良い。
なお、図1では、ゴルフクラブ1の一例として、ドライバーと呼ばれるゴルフクラブを示しているが、本発明は、ドライバーに限らず、スプーンと呼ばれるゴルフクラブやアイアン系のゴルフクラブ等の種々のゴルフクラブに適用される。この場合において、ヘッドや、ヘッドとシャフトとの取付部分等の構成は、適用対象となるゴルフクラブに合わせて、適宜変更される。
図1の例においては、シャフト10の先端部の外周に、重量物としての錘11が取り付けられている。このような錘11は、例えば、鉛等の可撓性の金属シートをシャフト10の外周に巻き付けることにより形成することができる。この場合、ルールに適合するように、金属シートとしては、鉛のシートを使用するのが望ましい。また、錘として、金属や樹脂の部材をシャフト10の内面に固定しても良い。さらに、このようなシャフトに取り付ける錘に限らず、例えば、シャフト10の製造工程においてプリプレグを多重に巻き付ける際に、タングステン等の高比重の金属粉を付着させたプリプレグや金属シートを挟み込むことにより、シャフト10に重量物を形成するものとしてもよい。なお、錘11の重量が増加すると、錘11を取り付けた効果が増大するが、ゴルフクラブ1の取り回しが難しくなる。錘11の重量は、このような特性を考慮して、例えば、30g以下に設定される。
図2は、シャフト10(図1)の先端部に取り付けた錘11の機能を説明する説明図である。図2(a)は、錘11を取り付けていないゴルフクラブGCによりボールBLを打撃した際の、インパクト中におけるゴルフクラブGCの挙動を示している。ここで、インパクトとは、ゴルフクラブGCのヘッドHDがボールBLと接触している状態を謂う。
図2(b)および図2(c)は、それぞれ、インパクト前後およびインパクト中におけるゴルフクラブGCの各部の加速度を示すグラフである。図2(b)および図2(c)において、横軸は、時間を表し、縦軸は、インパクトの際のヘッドHDおよびシャフトSTの進行方向(X方向)の加速度を表している。また、図2(b)および図2(c)の破線は、ヘッドHDのX方向の加速度を示し、実線は、ホーゼル上端22(図1)からの距離が0mmから210mmまで、30mmごとに取った位置におけるシャフトSTのX方向の加速度を示している。なお、図2(b)および図2(c)は、ゴルフクラブGCとして、ロフト角αが10度のドライバー用のヘッドHDに、衝撃力(後述する)がシャフトSTを伝播する速度(衝撃伝播速度)Viが360m/sのシャフトSTを取り付けて測定した結果を示している。
図2に示すように、ゴルフクラブGCのヘッドHDがボールBLに接触してインパクトが始まると、打撃の反作用としての衝撃力がボールBLからヘッドHDに加わり、ヘッドHDが減速し始める。図2(b)および図2(c)では、インパクトの開始時点(1.4ms)から、ヘッドHDのX方向加速度が負となり、ヘッドHDの減速が始まっている。そして、ヘッドHDがボールBLに接触してから0.5ms後(1.9ms)、ボールBLがヘッドHDから離れてインパクトが終了することにより、ヘッドHDのX方向加速度は、0に向かって戻り始める。
ボールBLからヘッドHDに加わる衝撃力は、図2(a)に示すように、波のようにシャフトST上を伝播する。そのため、図2(b)および図2(c)のグラフに示すように、シャフトSTの先端部(シャフト先端部)S1の近傍部分(先端近傍部)S2は、インパクトの開始(1.4ms)から少し時間が経過した時点(1.5ms)から、ヘッドHDに近い先端側から順に加速が始まり、X方向加速度が順次極大値を取った後、減速し始める。そのため、インパクト中において、ヘッドHDから先端近傍部S2までの部分は、紙面上方から見て右回りに回転して、シャフトSTが撓る。
このように、インパクト中にシャフトSTが撓ることにより、エネルギーロスが生じ、ボールBLの飛距離が短くなる。そこで、本実施形態では、インパクト中にボールBLからの衝撃力が伝わる先端近傍部S2に重量物(図1の錘11)を取り付けている。これにより、インパクト中の先端近傍部S2の加速が抑制され、これに伴ってシャフト先端部S1の減速が抑制される。その結果、シャフトSTの撓りが小さくなり、エネルギーロスが低減されて、ボールBLの飛距離を長くすることができる。
重量物を取り付ける位置は、このような重量物の機能を考慮して決定される。具体的には、重量物(図1の錘11)は、ヘッド20(図1)のホーゼル上端22からの距離が、下限距離Ltと、上限距離Lbとの間に取り付けられる。上限距離Lbは、重量物がインパクト中に衝撃力が伝わる領域に取り付けられるので、インパクトの時間(インパクト時間)Tiに、シャフトSTにおける衝撃伝播速度Viを乗じた値に設定される。下限距離Ltは、0mm以上であればよい。そのため、重量物は、シャフト10上であれば、ホーゼル上端22からの距離が上限距離Lb以下となる任意の位置に取り付けることができる。但し、重量物を取り付けることによるエネルギーロスの低減効果が減弱することを抑制するため、下限距離Ltは、上限距離Lbの1/3にするのがより好ましい。
以下の表1は、シリーズを構成する種々のゴルフクラブにおける、ロフト角αの設計値、インパクト時間Tiの測定値、および、衝撃伝播速度Viを300m/sから600m/sまで100m/sごとに取った場合の上限距離Lbを示している。ここで、ゴルフクラブのシリーズとは、製造者側において、1つの商品群として販売するために開発されたゴルフクラブのセットである。このようなゴルフクラブのシリーズにおいては、通常、剛性や重量(密度)等の衝撃伝播速度Viを決定するシャフトの特性が同一に設定される。そのため、同一シリーズのゴルフクラブにおいては、シャフトの衝撃伝播速度Viは、ほぼ同一となる。
Figure 0006172583
表1に示すように、ドライバーと呼ばれる1番ウッド(1W)、スプーンと呼ばれる3番ウッド(3W)、5番アイアン(5I)、9番アイアン(9I)およびサンドウェッジ(SW)のように、ゴルフクラブでは、番手が大きくなるに従って、ロフト角αが大きくなる。ロフト角αが大きくなると、インパクト時間Tiが短くなるため、上限距離Lbもロフト角αが大きくなるに従って短く設定される。
図3は、表1に示す、ロフト角αとインパクト時間Tiとの関係を示すグラフである。図3において、円形のマーカーは、各ゴルフクラブにおけるインパクト時間Tiの測定値を示している。また、曲線は、インパクト時間Tiをロフト角αの二次関数で近似した回帰曲線である。図3に示すように、ロフト角αとインパクト時間Tiとの関係は、二次関数により良好に近似される。そのため、msで表したインパクト時間Tiは、度で表したロフト角αを用いて、以下の式(1)のように表すことができる。
Ti=6.729×10−5α−8.580×10−3α+0.5716 …(1)
各ゴルフクラブにおける上限距離Lbは、式(1)を用いてロフト角αから算出されるインパクト時間Tiと、実験的あるいは理論的に求められるシャフトの衝撃伝播速度Viとを乗ずることにより求められる。図4は、表1に示す、ロフト角αと、式(1)のインパクト時間Tiを用いて求められる上限距離Lbとの関係を示すグラフである。図4に示すように、ロフト角αと衝撃伝播速度Viとが与えられることにより、上限距離Lbが決定される。なお、上述のように、同一シリーズのゴルフクラブにおいては、シャフトの衝撃伝播速度Viがほぼ同一となるため、上限距離Lbは、図4の衝撃伝播速度Viごとの曲線で示すように、ロフト角αが大きくなるに従って、単調に減少するように設定される。
以下の表2は、図2(b)および図2(c)に示す加速度を評価したゴルフクラブGCと同一シリーズのゴルフクラブにおける、ロフト角αの設計値、インパクト時間Tiの測定値、下限距離Ltと上限距離Lbとの計算値、および、上限距離Lbの実験値を示している。なお、表2においては、下限距離Ltを上限距離Lbの1/3に設定している。図5は、表2に示す、ロフト角αと、下限距離Ltおよび上限距離Lbとの関係を示すグラフである。図5において、四角形のマーカーは、下限距離Ltを示し、円形のマーカーは上限距離Lbを示している。また、円形のマーカーのうち、黒く塗りつぶされたマーカーは、上限距離Lbの実験値を示している。上限距離Lbの実験値は、錘11(図1)の取付位置を後端側に移動させながらボールの飛距離を測定し、最後に飛距離の増大効果が確認された際の錘11の取付位置と、ホーゼル上端22との距離を測定することにより求めた。
Figure 0006172583
表2および図5に示すように、上限距離Lbの計算値と、1番ウッド(1W)および5番アイアン(5I)における上限距離Lbの実験値とは一致した。従って、ホーゼル上端22からの距離が、式(1)を用いてロフト角αから算出されるインパクト時間Tiと、衝撃伝播速度Viとから求められる上限距離Lb以下となる位置に、重量物(図1の錘11)を取り付けることにより、飛距離を増大させることができることが確認できた。また、表2および図5に示す例においては、衝撃伝播速度Viが360m/sであるため、mmで表した下限距離Ltおよび上限距離Lbは、度で表したロフト角αを用いて、式(1)と衝撃伝播速度Vi(360m/s)とを乗じた次の式(2)および(3)で与えられる。
Lt=8.075×10−3α−1.030α+68.6 …(2)
Lb=2.422×10−2α−3.089α+205.8 …(3)
このように、本実施形態では、重量物を、ホーゼル上端22からの距離が、ロフト角αから式(1)を用いて算出されるインパクト時間Tiにシャフトの衝撃伝播速度Viを乗じて得られる上限距離Lbと、上限距離Lbから算出される下限距離Ltとの間になるように取り付けることにより、ボールの飛距離を増大させることが可能となる。この場合、重量物の取付位置は、ロフト角α(番手)ごとに最適な位置となるため、飛距離の増大効果をより大きくすることができる。また、重量物の位置が番手ごとに最適な位置となるため、番手ごとの飛距離の増大効果の減弱が抑制されるので、番手と飛距離との対応関係(飛距離フロー)が崩れることが抑制することができる。そのため、飛距離を増大させるとともに、番手の異なるゴルフクラブを組み合わせて使用することがより容易となる。
なお、本実施形態では、上限距離Lbを、式(1)を用いて算出されるインパクト時間Tiにシャフトの衝撃伝播速度Viを乗じることにより算出しているが、上限距離Lbは、インパクト時間Tiと衝撃伝播速度Viを乗じて算出されればよい。例えば、ロフト角αの異なる個々のヘッドについてインパクト時間Tiを計測し、計測したインパクト時間Tiと衝撃伝播速度Viとを乗じて上限距離Lbを算出することも可能である。なお、インパクト時間Tiは、例えば、超高速度カメラにより打撃中のボールおよびヘッドの挙動を観察し、あるいは、打撃中のボールおよびヘッドの挙動を観察と、ヘッドの進行方向に対する加速度の評価とを組み合わせることにより、測定することができる。
また、本実施形態では、インパクト時間Tiと衝撃伝播速度Viとを乗ずることによって上限距離Lbを決定しているが、一般的には、上限距離Lbは、ロフト角αが大きくなるに従って単調に減少するように設定されていればよい。言い換えれば、ロフト角αが特定の値に設定されたゴルフクラブにおける上限距離Lbを基準として、あるゴルフクラブにおける上限距離Lbは、ロフト角αが大きくなるに従って短くなるように設定されていればよい。このようにしても、飛距離を増大させるとともに、飛距離フローの崩れが抑制されるので、番手の異なるゴルフクラブを組み合わせて使用することがより容易となる。
さらに、個々のゴルフクラブにおける上限距離Lbは、ゴルフクラブのシリーズ(ゴルフクラブシリーズ)とは無関係に設定することもでき、シリーズ内で、上述の関係のいずれかを満たすように設定することもできる。但し、シリーズ内のゴルフクラブを使用することで飛距離フローの一貫性をより高くすることができ、番手の異なるゴルフクラブを組み合わせて使用することがさらに容易となる点で、ゴルフクラブシリーズ内で上述の関係のいずれかを満たすように上限距離Lbを設定するのが好ましい。また、このように上限距離Lbを設定することをゴルフクラブシリーズとして見た場合、当該ゴルフクラブシリーズは、上述の関係のいずれかを満たすように構成された複数のゴルフクラブを含んでいるとも謂うことができる。
1…ゴルフクラブ、10…シャフト、11…錘、20…ヘッド、21…ホーゼル、22…ホーゼル上端、30…グリップ、40…スリーブ、49…シャフト嵌入穴、BL…ボール、GC…ゴルフクラブ、HD…ヘッド、S1…シャフト先端部、S2…先端近傍部、ST…シャフト

Claims (3)

  1. ヘッドと、前記ヘッドに取り付けられたシャフトとを有し、前記シャフトを前記ヘッドに取り付けるホーゼルの開口端からの距離が下限距離と上限距離との間となる位置において前記シャフトに重量物が取り付けられたゴルフクラブであって、
    前記上限距離は、前記ヘッドによりボールを打撃した際に前記ヘッドと前記ボールとが接触している時間であるインパクト時間と、前記打撃により前記ボールから前記ヘッドが受ける衝撃力が前記シャフトを伝播する衝撃伝播速度とを乗じた値に設定されており、
    前記下限距離は、前記上限距離の1/3に設定されている、
    ゴルフクラブ。
  2. msで表した前記インパクト時間Tiは、度で表した前記ゴルフクラブのロフト角αを用いて、下記数式によって算出される、請求項記載のゴルフクラブ。
    Ti=6.729×10−5α−8.580×10−3α+0.5716
  3. 複数のゴルフクラブを含むゴルフクラブシリーズであって、
    前記複数のゴルフクラブのそれぞれは、請求項1または2に記載されたゴルフクラブとして構成されている、
    ゴルフクラブシリーズ。
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