JP2007296184A - アイアンヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドは、フェース11aを有するヘッド本体11と、ヘッド本体11をシャフト9に装着するためのホーゼル12とを備えている。ヘッドの上下方向の重心回り慣性モーメントと、ヘッド質量とが、Iud≧6.35M−920(Iud(gcm2):上下方向の重心回り慣性モーメント、M(g):ヘッドの質量)の関係を満たしている。また、ヘッド10の重心深度が、Gd≦―0.042M+13.8(Gd(mm):重心深度、M(g):ヘッドの質量)の関係を満たしている。更には、ヘッド10のスイートスポットの高さが15mm以上21mm以下に設定されている。
【選択図】図6
Description
<フェアウェイウッドが打ち易い理由>
スイートスポットから外れた位置でボールをオフセット打撃すると、その際に生じる撃力によって、ヘッドが重心回りに回転する。そして、ヘッドの回転により、エネルギーロスが生じることによって、十分な飛距離が得られなくなる。この場合、ヘッドの回転し易さは、ヘッドの重心回りの慣性モーメントIGに応じて決定される。重心回り慣性モーメントIGと、オフセット打撃したときのヘッドの角速度ωとの関係式(1)を以下に示す。
IGは重心回り慣性モーメント、ωは角速度、tは時間、hはスイートスポットから打点までのオフセット距離、Fは撃力を表す。
また、オフセット距離hが大きくなると、ヘッド1の重心回りの回転量(回転速度)も増大するため、ギア効果による影響も大きくなる。そのため、ボール2のスピン量(回転速度)も増大する。そのときのヘッド1の回転速度をVとし、ボールの回転速度をVaとすると、Va=Vcosθの関係式が成立する。また、ヘッド1の重心Gからボール2の打撃位置Pまでの距離をLとすると、V=L×ωの関係式が成立し、重心GからスイートスポットSSまでの距離を重心深度Gdとすると、Lcosθ=Gdの関係式が成立する。これら3つの関係式から、以下に示す関係式(2)が導き出される。
図3は、既存のゴルフクラブのヘッド質量と重心深度との関係を示す散布図である。図3より、ロングアイアンでは、ヘッドの重心深度が約5mmである一方、フェアウェイウッドでは、ヘッドの重心深度が約25mmである。このように、フェアウェイウッドの場合、ヘッドの重心深度は、ロングアイアンの場合の約5倍の大きさであるため、角速度ωの値を一定とした場合、ボール2の回転速度Vaは、フェアウェイウッドで打球したときの方がロングアイアンの場合よりも大きくなる。これにより、スイートスポットSSで打撃したときとオフセット打撃したときとにおけるボール2のスピン量の差は、フェアウェイウッドを使用したときの方がロングアイアンを使用したときよりも大きくなる。このような理由から、ロングアイアンを使用すれば、フェアウェイウッドを使用する場合よりも球筋が安定する。
本発明の目的は、打ち易く、オフセット打撃した場合でも球筋が安定し、十分な飛距離を得ることの可能なアイアンヘッドを提供することにある。
(i)ヘッドの上下方向の重心回り慣性モーメントと、ヘッドの質量とが、
Iud≧6.35M−920(Iud(gcm2):上下方向の重心回り慣性モーメント、M(g):ヘッドの質量)の関係を満たし、
(ii)ヘッドの重心深度が、
Gd≦―0.042M+13.8(Gd(mm):重心深度、M(g):ヘッドの質量)の関係を満たし、
(iii)ヘッドのスイートスポットの高さが15mm以上21mm以下であることを要旨とする。
同構成によれば、タングステン合金は比重が高く、比較的安価な金属材料であることから、材料コストの上昇を回避することができ、アイアンヘッドの製造コストを抑制することができる。
同構成によれば、ヘッド本体の剛性がより一層高くなるため、打球時のフィーリングをより一層向上させることができる。
ヘッド10の上下方向の重心回り慣性モーメントIudが関係式(1)を満たしている。
Iud≧6.35M−920(Iud(gcm2):上下方向の重心回り慣性モーメント、M(g):ヘッドの質量)…(1)
また、ヘッド10の重心深度Gdが関係式(2)を満たしている。
Gd≦―0.042M+13.8(Gd(mm):重心深度、M(g):ヘッドの質量)…(2)
更に、ヘッド10のスイートスポット高さが15mm以上21mm以下である。
ヘッド本体11は、全体的に下膨れ形状をなしている。ヘッド本体11は、金属材料からなり、中実構造をなしている。また、ホーゼル12は、ヘッド本体11のヒール13から斜め上方に延びている。図7に示すように、ホーゼル12には、シャフト穴12bが形成され、そのシャフト穴12bには、シャフト9の先端が挿入されて、固定される。ヘッド本体11及びホーゼル12は、鍛造あるいは鋳造等の方法を用いて一体形成されている。ヘッド本体11及びホーゼル12を形成する金属材料としては、例えば、強度及び加工性に優れるという観点から、スチール(炭素鋼)、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金等が挙げられ、その中でも、安価で、かつ入手し易いという観点から、スチールを用いることが好ましい。
(1)ヘッド10では、(i)上下方向の重心回り慣性モーメントIudと、ヘッド質量Mとが、Iud≧6.35M−920の関係を満たし、(ii)重心深度Gdが、Gd≦―0.042M+13.8の関係を満たし、(iii)スイートスポット高さが15mm以上21mm以下である。これら(i)〜(iii)の3つの条件を同時に満たすことにより、上下方向の重心回り慣性モーメントIudの増大を図り、かつ重心深度Gdを小さくすると共に、スイートスポット高さを適正な範囲に設定することができる。これにより、打ち易く、オフセット打撃した場合でも球筋が安定し、十分な飛距離が得られるアイアンヘッドを提供することができる。
(実施例A及び比較例1〜6)
実施例Aでは、本発明を具体化した3番アイアンのヘッドを作製した。具体的には、ヘッド質量を241gとし、ロフト角を21度とし、ライ角を59度とした。また、フェース高さを33.6mmとし、ヘッドの基準面から重量体の上端までの距離を79.8mmとし、ソール厚さを18.7mmとした。また、スイートスポットにおけるフェース高さを30.5mmとし、ヘッドの基準面から重量体の重心までの距離を67.7mmとした。こうして得られた3番アイアンのヘッドについて、上下方向の重心回り慣性モーメント(Iud)、スイートスポット高さ(SS高さ)、重心深度をそれぞれ測定した。比較例1〜6では、市販の3番アイアンのヘッドについて、重心回り慣性モーメント(Iud)、SS高さ、重心深度をそれぞれ測定した。その結果を表1に示す。
(実施例B及び比較例7〜12)
実施例Bでは、本発明を具体化した6番アイアンのヘッドを作製した。具体的には、ヘッド質量を261gとし、ロフト角を27度とし、ライ角を60.5度とした。また、フェース高さを33.5mmとし、ヘッドの基準面から重量体の上端までの距離を80.8mmとし、ソール厚さを19.7mmとした。また、スイートスポットにおけるフェース高さを30.5mmとし、ヘッドの基準面から重量体の重心までの距離を68.6mmとした。こうして得られた6番アイアンのヘッドについて、上下方向の重心回り慣性モーメント(Iud)、SS高さ、重心深度をそれぞれ測定した。比較例7〜12では、市販の6番アイアンのヘッドについて、重心回り慣性モーメント(Iud)、SS高さ、重心深度をそれぞれ測定した。その結果を表2に示す。
図8は、ヘッド質量Mと重心回り慣性モーメントIudとの関係を示す散布図である。実施例Aの実測値を白抜き四角でプロットし、実施例Bの実測値を白抜き三角でプロットし、市販のアイアンクラブに適用されるヘッド(比較例1〜12を含む)の実測値を黒い菱形でそれぞれプロットした。図8中の直線は、Iud=6.35M−920を表す。図8のグラフより、実施例A,Bの場合、いずれも重心回り慣性モーメントIudが、Iud≧6.35M−920の関係を満たしていることが確認された。一方、比較例1〜12を含む市販のゴルフクラブについて多くの場合、Iud≧6.35M−920の関係を満たさないことが確認された。
・本実施形態において、ヘッド10は、3番アイアン、6番アイアン以外のロングアイアン、ミドルアイアン、又はショートアイアンなどに適用することができる。
Claims (4)
- ヘッドをシャフトに装着するためのホーゼルの上端には、前記ホーゼル、及びフェースを有するヘッド本体よりも比重の高い材料からなる重量体が装着され、
前記ヘッドの上下方向の重心回り慣性モーメントと、前記ヘッドの質量とが、
Iud≧6.35M−920(Iud(gcm2):上下方向の重心回り慣性モーメント、M(g):ヘッドの質量)の関係を満たし、
前記ヘッドの重心深度が、
Gd≦―0.042M+13.8(Gd(mm):重心深度、M(g):ヘッドの質量)の関係を満たし、
前記ヘッドのスイートスポットの高さが15mm以上21mm以下であることを特徴とするアイアンヘッド。 - 請求項1記載のアイアンヘッドにおいて、
前記ヘッドのフェース高さは21mm以上35mm以下に設定され、前記ヘッドがソールされたときの基準面から前記重量体の上端までの距離は60mm以上90mm以下に設定され、前記ヘッドのソール厚さは25mm以下に設定されていることを特徴とするアイアンヘッド。 - 請求項2記載のアイアンヘッドにおいて、
前記重量体は、タングステン合金からなることを特徴とするアイアンヘッド。 - 請求項2又は3に記載のアイアンヘッドにおいて、
前記ヘッド本体は、中実構造をなしていることを特徴とするアイアンヘッド。
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2006
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