JP2016162946A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Katsuya Nagaya
勝也 長屋
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孝史 坪内
遵生子 嶋田
Nobuko Shimada
遵生子 嶋田
耕治 畠山
Koji Hatakeyama
耕治 畠山
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Abstract

【課題】製造コストを抑えつつ検出精度の高い固体撮像装置を提供すること。
【解決手段】可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過する第1光学層と、近赤外光の少なくとも一部を吸収する第2光学層と、前記第1光学層及び前記第2光学層を透過した前記可視光を検出する第1受光素子、並びに、前記第1光学層を透過した前記近赤外光を検出する第2受光素子を含む画素アレイと、を備え、前記第2光学層は、前記第2受光素子に対応する部分に開口部を有し、前記第1受光素子の上方に、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む層を有する固体撮像装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置に関する。特に、デュアルバンドパスフィルタ(Dual Band Pass Filter)と近赤外光カットフィルタ(Near Infrated Ray Cut Filter)とを用いた固体撮像装置に関する。
従来、光電変換装置として、カメラ等の撮像機器に使用される固体撮像装置が知られている。固体撮像装置は、画素ごとに可視光を検出する受光素子(可視光検出用センサ)を備え、外界から入射した可視光に応じて電気信号を発生し、その電気信号を処理して撮像画像を形成するものである。受光素子としては、半導体プロセスを用いて形成されたCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどが広く知られている。
上述の固体撮像装置では、受光素子に入射する可視光の強さを正確に検出するため、ノイズ成分となる可視光以外の光を遮蔽することも行われている。例えば、入射光が受光素子に到達する前に、赤外線カットフィルタを用いて赤外光成分を遮蔽する技術がある。この場合、ほぼ可視光域の光のみが受光素子に到達するため、ノイズ成分の比較的少ないセンシング動作が可能となる。
一方で、近年、近赤外光を利用したモーションキャプチャや距離認識(空間認識)などのセンシング機能を固体撮像装置に付与する要求が高まっている。そのための技術として、TOF(Time Of Flight)方式を採用した距離画像センサを、固体撮像装置に組み込む研究が進められている。
TOF方式とは、光源から出力された光が撮像対象物で反射し、戻ってくるまでの時間を測定することにより光源から撮像対象物までの距離を測定する技術である。時間の測定には、光の位相差を用いる。つまり、撮像対象物までの距離に応じて戻ってくる光に位相差が生じるため、TOF方式では、その位相差を時間差に変換し、その時間差と光の速度とに基づいて、画素ごとに撮像対象物までの距離を計測する。
このようなTOF方式を用いた固体撮像装置は、画素ごとに可視光の強さと近赤外光の強さとを検出する必要があるため、各画素に可視光検出用の受光素子と近赤外光検出用の受光素子とを備える必要がある。例えば、可視光検出用の受光素子と近赤外光検出用の受光素子を各画素に設けた例として、特許文献1に記載された技術が知られている。
特許文献1には、デュアルバンドパスフィルタと赤外線パスフィルタを含む光学フィルタアレイと、RGB画素アレイとTOF画素アレイとを含む画素アレイとを組み合わせたイメージセンシング装置が記載されている。特許文献1に記載された技術では、デュアルバンドパスフィルタによって可視光と赤外線を選択的に通過させ、TOF画素アレイ上にのみ赤外線パスフィルタを設けて赤外線を通過させる。これにより、RGB画素アレイには可視光及び赤外線が入射され、TOF画素アレイには赤外線が入射されるため、それぞれの画素アレイで必要な光線を検出することができる。
特開2014−103657号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術を用いた場合、RGB画素アレイには可視光だけでなく赤外線も入射することになるため、赤外線がノイズとなり、可視光のみを正確に検出することができないという問題がある。また、特許文献1には、RGB画素アレイ上に可視光パスフィルタを設けた構成も開示されているが、この場合には、可視光パスフィルタと赤外線パスフィルタの両方を配置する必要性があり、製造コストが増加してしまう問題がある。
さらに、特許文献1に記載された技術では、外光の入射角依存性を考慮していないという問題がある。例えば、デュアルバンドパスフィルタに入射する外光の入射角が大きくなると、デュアルバンドパスフィルタの透過スペクトルが短波長側にシフトし、RGB画素アレイやTOF画素アレイに不要な近紫外光線を十分にカットできない場合がある。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、そのような点についての考慮がなされていない。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、製造コストを抑えつつ検出精度の高い固体撮像装置を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態による固体撮像装置は、可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過する第1光学層と、近赤外光の少なくとも一部を吸収する第2光学層と、前記第1光学層及び前記第2光学層を透過した前記可視光を検出する第1受光素子、並びに、前記第1光学層を透過した前記近赤外光を検出する第2受光素子を含む画素アレイと、を備えた固体撮像装置であって、前記第2光学層は、前記第2受光素子に対応する部分に開口部を有し、前記第1受光素子の上方に、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む層を有することを特徴とする。
第1光学層と第2光学層の配置順序(上下関係)はいずれが上であっても良いが、第1光学層を第2光学層の上(最初に入射光が当たる側)に配置し、第1光学層を透過した近赤外光の少なくとも一部を、第2光学層が吸収するように配置することが好ましい。
化合物(U)を含む層は、少なくとも第1受光素子よりも上(最初に入射光が当たる側)であればいずれの層でもよく、第1光学層であってもよいし、後述する第2光学層や、マイクロレンズ、平坦化膜であってもよい。また、化合物(U)を含む層は、前記化合物(U)を含む透光性樹脂組成物を含んでもよい。化合物(U)としては、例えば、アゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、サリシレート系化合物、オキサニリド系化合物、マロン酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
化合物(U)を含む層を第1光学層とする場合、第1光学層は、前記化合物(U)に加え、波長600〜850nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物(A)を含んでもよい。例えば、化合物(A)は、スクアリリウム系色素、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物およびシアニン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を用いてもよい。特に、スクアリリウム系化合物を用いることが好ましい。
前記第2光学層は、波長755〜2000nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物(B)を含んでもよい。この場合、第2光学層は、化合物(B)を含む硬化性樹脂組成物を含んでもよい。化合物(B)は、波長820〜880nmに吸収極大を有してもよい。例えば、化合物(B)は、ジイミニウム系化合物、スクアリリウム系化合物、シアニン系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クアテリレン系化合物、アミニウム系化合物、イミニウム系化合物、アゾ系化合物、アントラキノン系化合物、ポルフィリン系化合物、ピロロピロール系化合物、オキソノール系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物、金属ジチオール系化合物、銅化合物、タングステン化合物、金属ホウ化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことができる。
ここで、上述した化合物(B)として用いることのできる化合物につて、より詳細に以下に例示する。
前記ジイミニウム(ジインモニウム)系化合物の具体例としては特開平01−113482号公報、特開平10−180922号公報、国際公開WO2003−5076号、国際公開WO2004−48480号公報、国際公開WO2005−44782号、国際公開WO2006−120888号公報、特開2007−246464号公報、国際公開WO2007−148595号公報、特開2011−038007号公報、国際公開WO2011−118171号公報の段落0118等に記載の化合物が挙げられる。市販品としては、例えばEPOLIGHT1178などのEPOLIGHTシリーズ(Epolin社製)、CIR−1085などのCIR−108XシリーズおよびCIR−96Xシリーズ(日本カーリット社製)、IRG022、IRG023、PDC−220(日本化薬社製)等を挙げることができる。
前述のシアニン系化合物の具体例としては特開2007−271745号公報の段落0041〜0042、特開2007−334325号公報の段落0016〜0018、特開2009−108267号公報、特開2009−185161号公報、特開2009−191213号公報、特開2012−215806号公報の段落0160、特開2013−155353号公報の段落0047〜0049等に記載の化合物が挙げられる。市販品としては、例えばDaito chmix 1371F(ダイトーケミックス社製)、NK−3212、NK‐5060などのNKシリーズ(林原生物化学研究所製)等を挙げることができる。
前述のフタロシアニン系化合物の具体例としては、特開昭60−224589号公報、特表2005−537319号公報、特開平4−23868号公報、特開平4−39361号公報、特開平5−78364号公報、特開平5−222047号公報、特開平5−222301号公報、特開平5−222302号公報、特開平5−345861号公報、特開平6−25548号公報、特開平6−107663号公報、特開平6−192584号公報、特開平6−228533号公報、特開平7−118551号公報、特開平7−118552号公報、特開平8−120186号公報、特開平8−225751号公報、特開平9−202860号公報、特開平10−120927号公報、特開平10−182995号公報、特開平11−35838号公報、特開2000−26748号公報、特開2000−63691号公報、特開2001−106689号公報、特開2004−18561号公報、特開2005−220060号公報、特開2007−169343号公報、特開2013−195480号公報の段落0026〜0027等に記載の化合物が挙げられる。市販品としては、例えばFB−22、24などのFBシリーズ(山田化学工業社製)、Excolorシリーズ、Excolor TX−EX 720、同708K(日本触媒製)、Lumogen IR788(BASF製)、ABS643、ABS654、ABS667、ABS670T、IRA693N、IRA735(Exciton製)、SDA3598、SDA6075、SDA8030、SDA8303、SDA8470、SDA3039、SDA3040、SDA3922、SDA7257(H.W.SANDS製)、TAP−15、IR−706(山田化学工業製)等を挙げることができる。
前述のナフタロシアニン系化合物の具体例としては特開平11−152413号公報、特開平11−152414号公報、特開平11−152415号公報、特開2009−215542号公報の段落0046〜0049等に記載の化合物が挙げられる。
前述のクアテリレン系化合物の具体例としては特開2008−009206号公報の段落0021等に記載の化合物が挙げられる。市販品としては、例えばLumogen IR765(BASF社製)等を挙げることができる。
前述のアミニウム系化合物の具体例としては特開平08−027371号公報の段落0018、特開2007−039343号公報等に記載の化合物が挙げられる。市販品としては、例えばIRG002、IRG003(日本化薬社製)等を挙げることができる。
前述のイミニウム系化合物の具体例としては国際公開WO2011−118171号公報の段落0116等に記載の化合物が挙げられる。
前述のアゾ系化合物の具体例としては特開2012−215806号公報の段落0114〜0117等に記載の化合物が挙げられる。
前述のアントラキノン系化合物の具体例としては特開2012−215806号公報の段落0128、0129等に記載の化合物が挙げられる。
前述のピロロピロール系化合物の具体例としては特開2011−068731号公報、特開2014−130343号公報の段落0014〜0027等に記載の化合物が挙げられる。
前述のオキソノール系化合物の具体例としては特開2007−271745号公報の段落0046等に記載の化合物が挙げられる。
前述のクロコニウム系化合物の具体例としては特開2007−271745号公報の段落0049、特開2007−31644号公報、特開2007−169315号公報等に記載の化合物が挙げられる。
前述の金属ジチオール系化合物の具体例としては特開平01−114801号公報、特開昭64−74272号公報、特開昭62−39682号公報、特開昭61−80106号公報、特開昭61−42585号公報、特開昭61−32003号公報等に記載の化合物が挙げられる。
前述の銅化合物としては銅錯体が好ましく、具体例としては特開2013−253224号公報、特開2014−032380号公報、特開2014−026070号公報、特開2014−026178号公報、特開2014−139616号公報、特開2014−139617号公報等に記載の化合物が挙げられる。
前述のタングステン化合物としては酸化タングステン化合物が好ましく、セシウム酸化タングステン、ルビジルム酸化タングステンがより好ましく、セシウム酸化タングステンが更に好ましい。セシウム酸化タングステンの組成式としてはCs0.33WO等を、ルビジルム酸化タングステンの組成式としてはRb0.33WO等を挙げることができる。酸化タングステン系化合物は、例えば、住友金属鉱山株式会社製のYMF−02Aなどのタングステン微粒子の分散物としても、入手可能である。
前述の金属ホウ化物の具体例としては特開2012−068418号公報の段落0049等に記載の化合物が挙げられる。なかでもホウ化ランタンが好ましい。
なお、上記化合物が有機化合物である場合には、レーキ色素として用いることもできる。レーキ色素を製造するための方法は公知の方法を採用することができ、例えば特開2007−271745号公報等を参考にできる。
また、本発明の他の実施形態による光学フィルタは、可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過し、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む層を有することを特徴とする。化合物(U)としては、上述のアゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。また、光学フィルタは、化合物(U)を含む透光性樹脂組成物を含んでもよい。
さらに、上記光学フィルタは、化合物(U)に加え、波長600〜850nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物(A)を含んでもよい。その際、化合物(A)としては、スクアリリウム系色素、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物およびシアニン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことができる。
本発明によれば、製造コストを抑えつつ検出精度の高い固体撮像装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の応用例を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の概略を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置に用いる第1光学層の透過スペクトルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置に用いる第2光学層の透過スペクトルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置に用いる近赤外光パスフィルタの透過スペクトルを示す図である。 第1光学層に化合物(U)を含まない場合において、入射角が0度の場合と30度の場合とにおける透過スペクトルを示す図である。 第1光学層に化合物(U)を含まない場合において、入射光を斜め30度の方向から測定した場合における第1光学層の平均透過率と第2光学層の平均透過率との積を計算した結果を示す図である。 第1光学層に化合物(U)を含む場合において、入射光を斜め30度の方向から測定した場合における第1光学層の平均透過率と第2光学層の平均透過率との積を計算した結果を示す図である。 第1光学層に化合物(U)を含まない場合において、垂直方向から測定した透過スペクトルと斜め30度の方向から測定した透過スペクトルとを示す図である。 第1光学層に化合物(U)を含む場合において、垂直方向から測定した透過スペクトルと斜め30度の方向から測定した透過スペクトルとを示す図である。 透過スペクトルを垂直方向及び斜め30度の方向から測定する構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置に用いる第2光学層の透過スペクトルを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はここで説明する実施形態に限定されるものではない。
なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
また、本明細書中において「上」とは、支持基板の主面(固体撮像素子を配置する面)を基準とした相対的な位置を指し、支持基板の主面から離れる方向が「上」である。本願図面では、紙面に向かって上方が「上」となっている。また、「上」には、物体の上に接する場合(つまり「on」の場合)と、物体の上方に位置する場合(つまり「over」の場合)とが含まれる。逆に、「下」とは、支持基板の主面を基準とした相対的な位置を指し、支持基板の主面に近づく方向が「下」である。本願図面では、紙面に向かって下方が「下」となっている。
図1は、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の応用例である。具体的には、本実施形態の固体撮像装置をTOF方式の撮像装置(例えば距離画像カメラ)に応用した例を示している。なお、ここで説明する撮像装置はあくまで概念図であり、他の要素が追加もしくは削除されることを妨げるものではない。
図1において、撮像機器(カメラ)10は、基本的な構成要素として、光源11、固体撮像装置(イメージセンサ)12、信号処理部13、主制御部14を備えている。主制御部14は、光源11、固体撮像装置12及び信号処理部13と接続され、それぞれの動作を制御する役割を果たす。固体撮像装置12は、さらに信号処理部13とも接続され、固体撮像装置12で生成された電気信号を信号処理部13に伝達する。
光源11としては、近赤外光を出力する公知のLED(Light Emmiting Diode)を用いることができる。光源11から出力された近赤外光は、撮像対象物15に当たって反射され、その反射光が固体撮像装置12に入射する。このとき、光源11から出力された近赤外光と撮像対象物15から戻ってきた近赤外光との間には、撮像対象物15の立体形状に応じた位相差が生じることとなる。
固体撮像装置12としては、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサを用いることができる。CMOSイメージセンサとしては、表面照射型と裏面照射型のいずれのタイプを用いることも可能であるが、本実施形態では、高感度な裏面照射型CMOSイメージセンサを用いることとする。
撮像対象物15で反射した外界の可視光と光源11から出力された近赤外光は、固体撮像装置12内の固体撮像素子(光電変換素子やセンサ素子とも呼ばれる)に入射し、光量に応じた電気信号に変換される。変換された電気信号は、固体撮像装置15内に設けられたAD変換回路によってデジタル化され、デジタル信号として信号処理部13へ出力される。固体撮像装置12の具体的な構造については後述する。
信号処理部13は、固体撮像装置12から出力されたデジタル信号を受信して信号処理を行い、撮像対象物15に基づく画像を形成する。その際、可視光に基づくデジタル信号は、撮像対象物15の色彩や形状を再現する情報として用いられ、近赤外光に基づくデジタル信号は、撮像対象物15までの距離を認識するための情報として用いられる。これらのデジタル信号により撮像対象物15を立体的に把握することが可能となる。
主制御部14は、CPUを中心とする演算処理部であり、光源11、固体撮像装置12及び信号処理部13を制御するとともに、信号処理部13から得られた情報に基づいて、図示しない他の処理部をも制御する。
図2は、固体撮像装置12の概略を説明するための平面図である。パッケージ16には、画素部17及び端子部18が配置される。画素部17と端子部18との間には、AD変換回路が設けられていてもよい。拡大部19は、画素部17の一部を拡大した様子を示している。拡大部19に示されるように、画素部17には、複数の画素20がマトリクス状に配置されている。
図2には、画素部17と端子部18というように単純な構造しか示していないが、本実施形態の固体撮像装置は、これに限定されるものではない。例えば、図2に示した固体撮像装置12に対し、図1に示した信号処理部13としての機能を内蔵させることも可能である。さらには、図1に示した主制御部14と同等の演算処理能力をも内蔵させ、ワンチップで撮像機能と演算機能を備えるシステムIC回路としてよい。
図3は、図2に示した画素20をIII−III’で切断した断面図である。図3には、外光が入射する側から、第1光学層21、第1間隙22、マイクロレンズアレイ23、第2間隙24、第2光学層25、第3間隙26、可視光パスフィルタ(カラーレジスト)27a〜27c、近赤外光パスフィルタ27d、絶縁体28、フォトダイオード29a〜29d、並びに、支持基板30が図示されている。第1間隙22、第2間隙24及び第3間隙26は、空気や不活性ガスで充填された空間として確保されてもよいし、有機絶縁膜や無機絶縁膜で構成される絶縁体として確保されてもよい。また、第1間隙22、第2間隙24又は第3間隙26は無くてもよく、例えば第2光学層25と可視光パスフィルタ27a〜27cとが接していてもよいし、マイクロレンズアレイ23と第2光学層25とが接していてもよい。
本明細書中において、可視光パスフィルタ27a〜27c及びそれらに対応して配置されたフォトダイオード29a〜29cで構成される画素を「可視光検出用画素」と呼び、近赤外光パスフィルタ27d及びフォトダイオード29dで構成される画素を「近赤外光検出用画素」と呼ぶ。
ここで、第1光学層21は、可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過する光学層であり、例えば波長400〜700nmの可視光と波長750〜2500nmの少なくとも一部(典型的には750〜950nm)の近赤外光とを透過する。勿論、透過する波長域はここで述べた範囲に限られず、R(赤)、G(緑)及びB(青)の光に対応する可視光と、後述する近赤外光検出用画素で検出可能な波長域の近赤外光とを透過できればよい。このように異なる2つの波長域を透過する光学特性を備えたフィルタは、一般的にデュアルバンドパスフィルタと呼ばれる。
なお、本実施形態では、第1光学層21として、特定の光学特性を有する化合物を含む透明樹脂層(透光性を有する樹脂組成物)を有する基材(フィルム)に誘電体多層膜を設けた光学層を用いる。特定の光学特性を有する化合物としては、例えば、近赤外光の一部を吸収する化合物(以下「化合物(A)」という)が挙げられる。具体的には、化合物(A)として、波長600〜850nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物、例えばスクアリリウム系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物およびシアニン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を用いることができる。
このように、近赤外光の一部を吸収する化合物を含む透明樹脂層を有する基材に誘電体多層膜を設けることにより、可視光と近赤外光の少なくとも一部とを透過するデュアルバンドパスフィルタとすることができる。このとき、基材は、単層であっても多層であってもよい。単層であれば、透明樹脂層で構成される可撓性の基材とすることができる。多層の場合は、例えば、ガラス基板や樹脂基板など透明基板上に化合物(A)および硬化性樹脂を含む透明樹脂層が積層された基材や、化合物(A)を含む透明基板上に硬化性樹脂を含むオーバーコート層などの樹脂層が積層された基材を用いることができる。
前述のように、第1光学層21を樹脂製の基材で構成した場合、一般的なデュアルバンドパスフィルタよりも薄くすることが容易であり、例えばフィルム状とすることが可能である。つまり、前述の化合物(A)を含む透明樹脂層を有する基材に誘電体多層膜を積層した構造とした場合、第1光学層21の厚さは、例えば200μm以下、好ましくは180μm以下、より好ましくは150μm以下、特に好ましくは120μm以下とすることができる。
さらに、本実施形態における第1光学層21は、化合物(A)に加えて、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む。例えば、基材そのものに化合物(U)を添加したものを用いることも可能であるし、ガラス基板等の基材に化合物(U)を含む層を形成したものを用いることも可能である。いずれにしても、第1光学層21を構成するいずれかの層に化合物(U)が含まれていればよい。
化合物(U)としては、アゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、サリシレート系化合物、オキサニリド系化合物、マロン酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。本実施形態の固体撮像装置では、第1光学層21に化合物(U)を含むことにより、第1光学層21の可視光域から紫外光域にかけての入射角依存性を改善する。この点については後述する。
なお、化合物(U)として使用しうる上記化合物について詳細に説明する。本実施形態で用いられる、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)は、一般的に近紫外線吸収剤と称され、前記波長範囲に2つ以上の吸収極大を持っていてもよい。化合物(U)の最も長波長側の吸収極大の波長は300〜420nmの範囲にあれば良いが、好ましくは315〜415nm、さらに好ましくは330〜410nm、特に好ましくは345〜405nmの範囲にあっても良い。
このような化合物(U)としては、特に限定されるものではないが、前述のアゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、サリシレート系化合物、オキサニリド系化合物、マロン酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物からなるからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、アゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾフェノン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることがより好ましい。
(A)アゾメチン系化合物
前記アゾメチン系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば下記式(1)で表すことができる。
(1)
式(1)中、Ra1〜Ra5は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、炭素数1〜15のアルキル基、炭素数1〜9のアルコキシ基または炭素数1〜9のアルコキシカルボニル基を表す。
(B)インドール系化合物
前記インドール系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば下記式(2)で表すことができる。
(2)
式(2)中、Rb1〜Rb5は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、フェニル基、アラルキル基、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜9のアルコキシ基または炭素数1〜9のアルコキシカルボニル基を表す。
(C)ベンゾトリアゾール系化合物
前記ベンゾトリアゾール系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば下記式(3)で表すことができる。
(3)
式(3)中、Rc1〜Rc3は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アラルキル基、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜9のアルコキシ基、または置換基として炭素数1〜9のアルコキシカルボニル基を有する炭素数1〜9のアルキル基を表す。
(D)トリアジン系化合物
前記トリアジン系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば下記式(4)、(5)または(6)で表すことができる。
(4)
(5)
(6)
式(4)〜(6)中、Rd1は、独立に水素原子、炭素原子数1〜15のアルキル基、炭素原子数3〜8 のシクロアルキル基、炭素原子数3〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基またはアリールアルキル基を表す。ただし、これらアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基およびアリールアルキル基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のアルキル基またはアルコキシ基で置換されてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基またはイミノ基で中断されてもよい。また、前記置換及び中断は組み合わされてもよい。Rd2〜Rd9は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素原子数1〜15のアルキル基、炭素原子数3〜8 のシクロアルキル基、炭素原子数3〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基またはアリールアルキル基を表す。
(E)ベンゾフェノン系化合物
前記ベンゾフェノン系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば特開2014−218610号公報の段落0067等に記載の化合物が挙げられる。
(F)ベンゾエート系化合物
前記ベンゾエート系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば特開2014−218610号公報の段落0066等に記載の化合物が挙げられる。
(G)サリシレート系化合物
前記サリシレート系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば特開2014−218610号公報の段落0069等に記載の化合物が挙げられる。
(H)オキサニリド系化合物
前記オキサニリド系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば特開2014−218610号公報の段落0070等に記載の化合物が挙げられる。
(I)マロン酸エステル系化合物
前記マロン酸エステル系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば特開2015−30811号公報の段落0074等に記載の化合物が挙げられる。
(J)シアノアクリレート系化合物
前記シアノアクリレート系化合物は、特に限定されるものではないが、例えば特開2014−218610号公報の段落0068等に記載の化合物が挙げられる。
また、本実施形態では、第1光学層21に化合物(U)を含む例を示したが、化合物(U)を含む層は、第1光学層21とは別の層として存在してもよい。例えば、図3において、第1間隙22、第2間隙24または第3間隙26のいずれかを平坦化膜として機能させ、その内部に化合物(U)を含ませてもよい。
さらに、図3に図示されない別の層として、化合物(U)を含む層を設けてもよい。つまり、最終的に可視光パスフィルタ27a〜27cに到達する前に、紫外光を吸収する機能を有する層が存在すればよく、可視光検出用画素の上方に、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む層が存在すればよい。
次に、マイクロレンズアレイ23は、個々のマイクロレンズの位置が各画素の位置に対応しており、各マイクロレンズで集光された入射光が、それぞれ対応する各画素(具体的には、各フォトダイオード)に受光される。マイクロレンズアレイ23は、樹脂材料を用いて形成することができるため、オンチップで形成することも可能である。例えば、第2間隙24として絶縁体を用い、その上に塗布した樹脂材料を加工してマイクロレンズアレイ23を形成してもよい。また、第2間隙24として樹脂で構成された基材(フィルム)を用い、その上に塗布した樹脂材料を加工してマイクロレンズアレイ23を形成した後、その基材を貼り付ける形で固体撮像素子12に組み込んでもよい。
第2光学層25は、近赤外光の少なくとも一部を吸収する光学層であり、例えば波長750〜2000nmに吸収極大を有する化合物(以下「化合物(B)」という)を含む。化合物(B)としては、例えば、ジイミニウム系化合物、スクアリリウム系化合物、シアニン系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クアテリレン系化合物、アミニウム系化合物、イミニウム系化合物、アゾ系化合物、アントラキノン系化合物、ポルフィリン系化合物、ピロロピロール系化合物、オキソノール系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物、金属ジチオール系化合物、銅化合物、タングステン化合物、金属ホウ化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を用いることができる。第2光学層25は、化合物(B)の光学特性に応じて近赤外光の一部を吸収する近赤外光カットフィルタとして機能する。なお、第2光学層25は、単層で構成されていてもよいし、複数層で構成されていてもよい。複数層で構成する場合、化合物(B)は、いずれかの層に含まれてもよいし、複数層に含まれてもよい。
第2光学層25は、近赤外光検出用画素(具体的には、フォトダイオード29d)に対応する部分に開口部を有する。つまり、フォトダイオード29dに対してそのまま近赤外光が到達するように、フォトダイオード29dの上方には開口部が設けられ、近赤外光の入射を妨げない構造となっている。換言すれば、第2光学層25における「フォトダイオード29dに対応する部分」とは、フォトダイオード29dの上方、つまりフォトダイオード29dに向かう近赤外光の光路と第2光学層25とが交差する部分を指す。
このように、第2光学層25は、近赤外光検出用画素以外の部分(すなわち可視光検出用画素)の上方を覆うように配置される。これにより、可視光検出用画素に近赤外光が到達することを極力抑えることができる。その結果、可視光検出用画素においてノイズ成分を低減することができ、可視光の検出精度を向上させることが可能である。
第2光学層25の下方には、前述した可視光検出用画素と近赤外光検出用画素とを含む画素群が配置される。前述のように、本実施形態では、各フォトダイオード29a〜29cと可視光パスフィルタ27a〜27cとがそれぞれ対応して可視光検出用画素を構成する。また、フォトダイオード29dと近赤外光パスフィルタ27dとが対応して近赤外光検出用画素を構成する。本明細書では、フォトダイオード29a〜29cを「第1受光素子」と呼び、フォトダイオード29dを「第2受光素子」と呼ぶ。
なお、実際には、可視光パスフィルタ27a〜27cは、それぞれ異なる波長の可視光を透過するパスフィルタで構成される。例えば、可視光パスフィルタは、緑色光を透過するパスフィルタ27a、赤色光を透過するパスフィルタ27b、及び、青色光を透過するパスフィルタ27cを含むことができる。したがって、それら個別の色に対応する画素をそれぞれ緑色光検出用画素、赤色光検出用画素、青色光検出用画素と呼んでもよい。
また、可視光パスフィルタ27a〜27c及び近赤外光パスフィルタ27dは、特定波長に吸収を有する色素(顔料や染料)を含有させた樹脂材料を用いることができる。例えば、近赤外光パスフィルタ27dは、可視光の波長域に吸収を持つ色素と硬化性成分とを含む硬化性組成物を用いて形成することができる。可視光の波長域に吸収を持つ色素は1つ以上含有させれば良いが、複数の色素を組み合わせてもよい。
上述したフォトダイオード29a〜29dは、支持基板30としてシリコン基板を用い、シリコン基板の表面に公知の半導体プロセスを用いて形成することができる。勿論、支持基板30としてガラス、セラミックス、樹脂等の基板を用い、公知の薄膜形成技術を用いてフォトダイオード29a〜29dを形成することも可能である。
本実施形態では、フォトダイオード29aを波長520〜560nmの緑色光を受光するための受光素子として用い、フォトダイオード29bを波長580〜620nmの赤色光を受光するための受光素子として用い、フォトダイオード29cを波長430〜470nmの青色光を受光するための受光素子として用いる。このように、本実施形態の固体撮像装置12では、これらのフォトダイオード29a〜29cを用いて外部から入射した可視光を検出する。
他方、フォトダイオード29dは、波長750〜2500nm(典型的には波長750〜950nm)の近赤外光を受光するための受光素子として機能し、フォトダイオード29dにより、外部から入射した近赤外光が検出される。
ここで、本実施形態の固体撮像装置12において使用する第1光学層21、第2光学層25及び近赤外光パスフィルタ27dの光学特性を図4〜6に示す。
4は、本実施形態の固体撮像装置12に用いる第1光学層(デュアルバンドパスフィルタ)21において、入射角が0度の場合と30度の場合とにおける透過スペクトルの一例を示す図である。図4において、横軸は入射光の波長を示し、縦軸は透過率を百分率で示している。図4に示されるように、本実施形態で使用される第1光学層21は、基本的に、波長400〜700nmの可視光と波長750〜950nmの近赤外光とを透過する光学特性を有している。また、第1光学層21は、前述のように化合物(U)を含むため、近紫外光をも吸収する特性を有する。そのため、入射角が30度の場合において、透過スペクトル全体が短波長側にシフトしても、波長420nm付近以下の近紫外光を効果的にカットしていることが分かる。勿論、図4に示す光学特性は一例であり、本実施形態で用いる第1光学層21としては、可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過する光学特性を有するものであれば、他の波長域を透過するデュアルバンドパスフィルタであっても使用することができる。
図5は、本実施形態の固体撮像装置12に用いる第2光学層(近赤外光カットフィルタ)25の透過スペクトルを示す図である。図5において、横軸は入射光の波長を示し、縦軸は第2光学層25に対して垂直方向から測定した場合における透過率を百分率で示している。なお、図5には、第2光学層(A)と第2光学層(B)の二種類について示したが、両者の透過スペクトルの差異は、含有する化合物(B)の違いによるものである。具体的には、第2光学層(A)は、最大の吸収極大波長が865nmのシアニン系化合物を含有し、第2光学層(B)は、最大の吸収極大波長が865nmのシアニン系化合物と同波長が810nmのシアニン系化合物を含有する。
図5に示されるように、本実施形態で使用される近赤外光カットフィルタ25は、おおよそ波長600〜950nmの入射光をカットする機能を有している。勿論、図5に示す光学特性は一例であり、本実施形態で用いる第2光学層25としては、波長750〜2000nmに吸収極大を有する化合物(B)を含む光学層を用いればよい。
図6は、本実施形態の固体撮像装置12に用いる近赤外光パスフィルタ27dの透過スペクトルを示す図である。図6において、横軸は入射光の波長を示し、縦軸は近赤外光パスフィルタ27dに対して垂直方向から測定した場合における透過率を百分率で示している。図6に示されるように、本実施形態で使用される近赤外光パスフィルタ27dは、波長800nm付近よりも長波長側の光を透過する特性を示す。勿論、本実施形態で使用可能な近赤外光パスフィルタ27dは、図6に示す透過スペクトル特性を持つものに限られず、吸収端がより長波長側もしくは短波長側にあってもよい。
本実施形態における固体撮像装置12は、まず、図4に示される光学特性を有する第1光学層21により、外光をフィルタリングして、波長400〜700nmの可視光と波長750〜2500nmの近赤外光の少なくとも一部(具体的には、波長750〜950nmの近赤外光)とを透過する。そして、第1光学層21を透過した可視光と近赤外光の一部は、第2光学層25に入射する。
その際、フォトダイオード29dの上方における第2光学層25には開口部が設けられているため、第1光学層21を透過した可視光と近赤外光の一部は、そのまま近赤外光パスフィルタ27dへと入射する。近赤外光パスフィルタ27dでは、図6に示されるように、おおよそ波長750nm以下の可視光が吸収(カット)され、波長750〜950nmの近赤外光がフォトダイオード29dに入射する。これにより、可視光に起因するノイズ等の影響を受けずに、精度良く撮像対象物15までの距離を把握することが可能となっている。
他方、フォトダイオード29a〜29cの上方(可視光パスフィルタ27a〜27cの上方)には、第2光学層25が設けられているため、第1光学層21を透過した可視光と近赤外光の一部は、第2光学層25へと入射する。第2光学層25では、図5に示されるように、おおよそ波長800〜900nmの近赤外光が吸収(カット)され、RGBの各成分光を含む可視光が可視光パスフィルタ27a〜27cを介してフォトダイオード29a〜29cに入射する。これにより、フォトダイオード29a〜29cに入射する近赤外光の光量を大幅に低減することができるため、赤外光に起因するノイズ等の影響を受けずに、精度良く撮像物15の色度や形状を把握することが可能となっている。
このように、本実施形態における固体撮像装置12では、第1光学層21と第2光学層25の光学特性を適切に調整することにより、最終的に可視光検出用画素に入射する近赤外光を抑制することができる。つまり、第1光学層21と第2光学層25とを併用し、かつ、両者の光学特性を適切に調整することにより、可視光検出用画素と近赤外光検出用画素に対して、それぞれ可視光と近赤外光とを選択的に入射させることが可能となる。そして、その結果として、検出精度の高い固体撮像装置を実現することができる。
また、従来例のように、可視光検出用画素や赤外光検出用画素の上方に別途可視光パスフィルタと赤外線パスフィルタの両方を配置する必要がなく、製造コストを抑えつつ検出精度の高い固体撮像装置を実現することができる。
これに対し、第1光学層21のみを設けた場合、第1光学層21を透過した近赤外光はそのまま可視光検出用画素に入射するため、色再現性が悪化するおそれがある。
また、第2光学層25のみを設けた場合は、可視光検出用画素やフォトダイオード29dに不要となる近赤外光を十分にカットすることができず、色再現性や近赤外線センシング性能が悪化するおそれがある。例えば、一般的に、赤色用のカラーレジストは波長600nm以上の光を透過する光学特性を有するため、近赤外光が赤色光検出用画素に入射することとなる。また、一般的に、緑色用のカラーレジストや青色用のカラーレジストは、波長750nm付近から徐々に透過率が増加する光学特性を有するため、やはり近赤外光が緑色光検出用画素や青色光検出用画素に入射することとなる。
本実施形態に係る固体撮像装置においては、さらに第1光学層の入射角依存性をも考慮して光学特性の設計を行っている。ここで、第1光学層21の入射角依存性について説明する。第1光学層21は、入射光の入射角によって若干透過率がシフトする。具体的には、入射角が0度、すなわち第1光学層21に対して垂直方向から入射する場合に比べ、斜め方向から入射する場合に、透過率が短波長側にシフトする傾向がある。
図7は、第1光学層21に化合物(U)を含まない場合において、入射角が0度の場合と30度の場合とにおける透過スペクトルの一例を示す図である。前述のように、入射角が0度の場合に比べて、入射角が30度の場合における透過スペクトルは、全体的に短波長側にシフトしている。このとき、波長420nm付近において、透過率の急峻な変化がみられるが、入射角が0度の場合に比べて入射角が30度の場合は、十数nm程度のシフトが起り、波長380nm付近までの近紫外光が透過している。その結果、入射角が斜め方向となったとき、通常ならばカットされるべき近紫外光が第1光学層21を透過してしまうこととなる。
そこで、第1光学層21に化合物(U)を含む場合と含まない場合とで、どのように光学特性が変化するかについて説明する。
図8は、第1光学層21に対して化合物(U)を含まない場合において、入射角が0度の場合と30度の場合とにおける第1光学層21の透過率と第2光学層25の透過率との積を計算した結果を示すスペクトル図の一例である。図9は、第1光学層21に対して化合物(U)を含む場合において、入射角が0度の場合と30度の場合とにおける第1光学層21の透過率と第2光学層25の透過率との積を計算した結果を示すスペクトル図の一例である。
図8及び図9に示されるように、第1光学層21を透過した可視光及び近赤外光のうち近赤外光は、第2光学層25によって吸収されるため、波長800〜950nmの範囲で透過率が約30%以下となっている。すなわち、第1光学層21及び第2光学層25を1つの光学層としてみたとき、入射光に対して出射光が70%以上吸収される。この傾向は、入射角が0度の場合においても30度場合においても同様である。これにより、可視光検出用画素への近赤外光の入射を極力少なくすることができる。
また、図8に示す化合物(U)を含まない場合においては、波長380〜420nmの近紫外光も第2光学層25を透過してしまうため、結果として、可視光用画素に対して近紫外光が入射してしまうことが示されている。逆に、図9に示す化合物(U)を含む場合においては、波長420nm付近以下の近紫外光がカットされるため、可視光用画素への近紫外光の入射が効果的に抑制されることが示されている。
このように、本実施形態の固体撮像装置では、第1光学層21と第2光学層25とを併用することにより、可視光検出用画素と近赤外光検出用画素に対して、それぞれ可視光と近赤外光とを選択的に入射させることが可能となる。そして、その結果として、検出精度の高い固体撮像装置を実現することができる。
また、従来例のように、可視光検出用画素や赤外光検出用画素の上方に別途可視光パスフィルタと赤外線パスフィルタの両方を配置する必要がなく、製造コストを抑えつつ検出精度の高い固体撮像装置を実現することができる。
さらに、本出願人は、第1光学層21を垂直方向から測定した場合に300〜450nmの波長領域で透過率が50%となる最も長波長側の波長(H)の前後20nmの波長領域の各波長における透過率と、同じ波長領域において第1光学層21を斜め30度の方向から測定した場合の各波長における透過率との差の絶対値の最大値(以下「最大値(U)」という)を入射角依存性の評価指標として用いた。
図10は、波長(H)及び最大値(U)について、化合物(U)を含まない第1光学層21を用いて垂直方向から測定した透過スペクトル(曲線1001)と、斜め30度の方向から測定した透過スペクトル(曲線1002)の一例を示す図である。図10の場合、300〜450nmの波長領域において曲線1001で示される透過率が50%となる波長(H)(符号1003で示す)は423nmである。波長(H)の前後20nmの波長領域(403〜443nm)(符号1004で示す)の各波長において、曲線1001で示される透過率と曲線1002で示される透過率との差の絶対値の最大値(U)(符号1005で示す)は、波長415nmにおける差分値となる。すなわち、曲線1001で示される透過率が9%、曲線1002で示される透過率が67%であるため、最大値(U)は58%となっている。
他方、図11は、波長(H)及び最大値(U)について、化合物(U)を含む第1光学層21を用いて垂直方向から測定した透過スペクトル(曲線1101)と、斜め30度の方向から測定した透過スペクトル(曲線1102)の一例を示す図である。図11の場合、300〜450nmの波長領域において曲線1101で示される透過率が50%となる波長(H)(符号1103で示す)は427nmである。波長(H)の前後20nmの波長領域の各波長(407〜447nm)(符号1104で示す)において、曲線1101で示される透過率と曲線1102で示される透過率との差の絶対値の最大値(U)(符号1105で示す)は、波長419nmにおける差分値となる。すなわち、曲線1101で示される透過率が6%、曲線1102で示される透過率が23%であるため、最大値(U)は17%となっている。
本実施形態の固体撮像装置に用いられる第1光学層21としては、前記最大値(U)は、30%未満(より好ましくは25%未満、特に好ましくは20%未満)であることが望ましい。このように最大値(U)を低く抑えることにより、入射角依存性が小さく、視野角の広い光学フィルタを得ることができる。
以上のように、第1光学層21に化合物(U)を含む層を設けることにより、光が斜め方向から入射した場合においても光学特性のシフトに起因する紫外光の入射を抑制することができ、可視光検出用画素への紫外光の入射を効果的に抑止することができる。
[実施例]
以下、実施例に基づいて上記実施形態に示した第1光学層及び第2光学層について、より具体的に説明するが、上記実施形態はこれら実施例に何ら限定されるものではない。なお、「部」は、特に断りのない限り「重量部」を意味する。また、各物性値の測定方法および物性の評価方法は以下のとおりである。
<分子量>
樹脂の分子量は、各樹脂の溶剤への溶解性等を考慮し、下記の方法にて測定を行った。
ウオターズ(WATERS)社製のゲルパーミエ−ションクロマトグラフィー(GPC)装置(150C型、カラム:東ソー(株)製Hタイプカラム、展開溶剤:o−ジクロロベンゼン)を用い、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)を測定した。
<ガラス転移温度(Tg)>
エスアイアイ・ナノテクノロジーズ(株)製の示差走査熱量計(DSC6200)を用いて、昇温速度:毎分20℃、窒素気流下で測定した。
<分光透過率>
第1光学層の(X1)および(X2)、ならびに、第1光学層の各波長領域における透過率は、(株)日立ハイテクノロジーズ製の分光光度計(U−4100)を用いて測定した。
ここで、第1光学層および第2光学層の垂直方向から測定した場合の透過率は、図12(a)のようにフィルタに対して垂直に透過した光を測定した。また、光学フィルタの垂直方向に対して30°の角度から測定した場合の透過率では、図12(b)のようにフィルタの垂直方向に対して30°の角度で透過した光を測定した。
[合成例]
上記実施形態で用いた化合物(U)および化合物(A)は、一般的に知られている方法で合成することができ、例えば、特許第3366697号、特許第2846091号、特許第2864475号、特許第3094037号、特許第3703869号、特開昭60−228448号公報、特開平1−146846号公報、特開平1−228960号公報、特許第4081149号、特開昭63−124054号公報、「フタロシアニン −化学と機能―」(アイピーシー、1997年)、特開2007−169315号公報、特開2009−108267号公報、特開2010−241873号公報、特許第3699464号、特許第4740631号などに記載されている方法を参照して合成することができる。
<脂合成例1>
下記式(a)で表される8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン100部、1−ヘキセン(分子量調節剤)18部およびトルエン(開環重合反応用溶媒)300部を、窒素置換した反応容器に仕込み、この溶液を80℃に加熱した。次いで、反応容器内の溶液に、重合触媒として、トリエチルアルミニウムのトルエン溶液(濃度0.6mol/リットル)0.2部と、メタノール変性の六塩化タングステンのトルエン溶液(濃度0.025mol/リットル)0.9部とを添加し、得られた溶液を80℃で3時間加熱攪拌することにより開環重合反応させて開環重合体溶液を得た。この重合反応における重合転化率は97%であった。
このようにして得られた開環重合体溶液1,000部をオートクレーブに仕込み、この開環重合体溶液に、RuHCl(CO)[P(C6533を0.12部添加し、水素ガス圧100kg/cm2、反応温度165℃の条件下で、3時間加熱撹拌して水素添加反応を行った。得られた反応溶液(水素添加重合体溶液)を冷却した後、水素ガスを放圧した。この反応溶液を大量のメタノール中に注いで凝固物を分離回収し、これを乾燥して、水素添加重合体(以下「樹脂A」ともいう。)を得た。得られた樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が32,000、重量平均分子量(Mw)が137,000であり、ガラス転移温度(Tg)が165℃であった。
<第1光学層の作製>
本実施例では第1光学層として、両面に樹脂層を有する透明樹脂製基板からなる基材を有し、波長820〜910nm付近に近赤外線選択透過帯域を有する光学フィルタを作成した。容器に、樹脂合成例1で得られた樹脂A 100部、化合物(U)として下記構造の化合物(u−1:ジクロロメタン中での最も長波長側の吸収極大波長395nm)0.10部、化合物(A)として下記構造の化合物(a−1:ジクロロメタン中での吸収極大波長698nm)0.03部、(a−2:ジクロロメタン中での吸収極大波長733nm)0.03部、(a−3:ジクロロメタン中での吸収極大波長776nm)0.03部、ならびに塩化メチレンを加えて樹脂濃度が20重量%の溶液を得た。次いで、得られた溶液を平滑なガラス板上にキャストし、20℃で8時間乾燥した後、ガラス板から剥離した。剥離した塗膜をさらに減圧下100℃で8時間乾燥して、厚さ0.1mm、縦60mm、横60mmの透明樹脂製基板からなる基材を得た。
(u−1)

(a−1)

(a−2)

(a−3)
得られた透明樹脂製基板の片面に、下記組成の樹脂組成物(1)をバーコーターで塗布し、オーブン中70℃で2分間加熱し、溶剤を揮発除去した。この際、乾燥後の厚みが2μmとなるように、バーコーターの塗布条件を調整した。次に、コンベア式露光機を用いて露光(露光量500mJ/cm2,200mW)を行い、樹脂組成物(1)を硬化させ、透明樹脂製基板上に樹脂層を形成した。同様に、透明樹脂製基板のもう一方の面にも樹脂組成物(1)からなる樹脂層を形成し、化合物(U)および化合物(A)を含む透明樹脂製基板の両面に樹脂層を有する基材を得た。
樹脂組成物(1):トリシクロデカンジメタノールアクリレート 60重量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 40重量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 5重量部、メチルエチルケトン(溶剤、固形分濃度(TSC):30%)
続いて、得られた基材の片面に誘電体多層膜(I)を形成し、さらに基材のもう一方の面に誘電体多層膜(II)を形成し、厚さ約0.109mmの光学フィルタを得た。
誘電体多層膜(I)は、蒸着温度100℃でシリカ(SiO2)層とチタニア(TiO2)層とが交互に積層されてなる(合計24層)。誘電体多層膜(II)は、蒸着温度100℃でシリカ(SiO2)層とチタニア(TiO2)層とが交互に積層されてなる(合計18層)。誘電体多層膜(I)および(II)のいずれにおいても、シリカ層およびチタニア層は、基材側からチタニア層、シリカ層、チタニア層、・・・シリカ層、チタニア層、シリカ層の順で交互に積層されており、光学フィルタの最外層をシリカ層とした。
誘電体多層膜(I)および(II)の設計は、以下のようにして行った。各層の厚さと層数については、可視域の反射防止効果と近赤外域の選択的な透過・反射性能を達成できるよう基材屈折率の波長依存特性や、使用した化合物(U)および化合物(A)の吸収特性に合わせて光学薄膜設計ソフト(Essential Macleod、Thin Film Center社製)を用いて最適化を行った。最適化を行う際、本実施例においてはソフトへの入力パラメーター(Target値)を下記表1の通りとした。

膜構成最適化の結果、本実施例では、誘電体多層膜(I)は、膜厚27〜198nmのシリカ層と膜厚10〜121nmのチタニア層とが交互に積層されてなる、積層数24の多層蒸着膜となり、誘電体多層膜(II)は、膜厚41〜198nmのシリカ層と膜厚12〜122nmのチタニア層とが交互に積層されてなる、積層数18の多層蒸着膜となった。最適化を行った膜構成の一例を表2に示す。

この光学フィルタの分光透過率および反射率を測定し、各波長領域における光学特性を評価した。評価の結果、本実施例においては、波長430〜620nmにおける垂直方向から測定した場合の平均透過率が85%、波長430〜470nmにおける垂直方向から測定した場合の平均透過率が77%、波長520〜560nmにおける垂直方向から測定した場合の平均透過率が91%、波長580〜620nmにおける垂直方向から測定した場合の平均透過率が80%となり、可視域と一部の近赤外波長帯域において優れた透過特性を有することが確認された。前述の図4は、本実施例により作成した第1光学層を測定して得られた透過スペクトルを示している。
<樹脂合成例2>
反応容器に、ベンジルメタクリレート14g、N−フェニルマレイミド12g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15g、スチレン10g 及びメタクリル酸20g をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート200gに溶解し、更に2,2’−アゾイソブチロニトリル3g及びα−メチルスチレンダイマー5g を投入した。反応容器内を窒素パージ後、攪拌及び窒素バブリングしながら80℃で5時間加熱し、バインダー樹脂含む溶液(以下バインダー樹脂溶液(P)固形分濃度35質量%)を得た。得られたバインダー樹脂について、昭和電工社ゲルパーミエ−ションクロマトグラフィー(GPC)装置(GPC‐104型、カラム:昭和電工社製LF‐604を3本とKF‐602を結合したもの、展開溶剤:テトラヒドロフラン)を用いて、ポリスチレン換算の分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)が9700、数平均分子量(Mn)が5700であり、Mw/Mnが1.70であった。
<硬化性樹脂組成物Aの調製>
林原製のシアニン染料であるNK‐5060(メチルエチルケトン中の極大吸収波長864nm)を6.6部、シクロヘキサノンを507部、前記バインダー樹脂溶液(P)を100部、群栄化学工業社製レヂトップC‐357PGMEA(下記構造の化合物を主成分とする、固形分濃度20質量%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液)を175部、ADEKA製ビス‐(4‐tert‐ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロブタンスルホナートを2.23部、株式会社ネオス製FTX‐218Dを0.14部混合して、硬化性組成物Aを調製した。
<第2光学層の作製>
前記硬化性樹脂組成物Aをガラス基板上にスピンコート法にて塗布した後、100℃で120秒間加熱し、次いで140℃で300秒間加熱することで、ガラス基板上に厚さ0.50μmの第2光学層を作製した。なお、膜厚は触針式段差計(ヤマト科学(株)製、アルファステップIQ)にて測定した。
<分光透過率>
前記ガラス基板上に作製した第2光学層の各波長領域における透過率は、分光光度計(日本分光(株)製、V−7300)を用いて、ガラス基板対比で測定した。
この光学フィルタの分光透過率および反射率を測定し、各波長領域における光学特性を評価した。評価の結果、本実施例においては、波長430〜620nmにおける垂直方向から測定した場合の平均透過率が93%、波長750〜950nmにおける垂直方向から測定した場合の平均透過率が51%となり、一部の近赤外波長帯域において優れた透過特性を有することが確認された。測定により得られたスペクトルを図13に示す。
1:光学フィルタ
2:分光光度計
3:光
10:撮像機器(カメラ)
11:光源
12:固体撮像装置(イメージセンサ)
13:信号処理部
14:主制御部
15:撮像対象物
16:パッケージ
17:画素部
18:端子部
19:拡大部
20:画素
21:第1光学層(デュアルバンドパスフィルタ)
22:第1間隙
23:マイクロレンズアレイ
24:第2間隙
25:第2光学層(近赤外光カットフィルタ)
26:第3間隙
27a〜27c:可視光パスフィルタ
27d:近赤外光パスフィルタ
28:絶縁体
29a〜29d:フォトダイオード
30:支持基板
1001:化合物(U)を含まない第1光学層を垂直方向から測定した透過スペクトル
1002:化合物(U)を含まない第1光学層を斜め30度方向から測定した透過スペクトル
1003:波長(H)
1004:波長(H)の前後20nmの波長領域
1005:最大値(U)
1101:化合物(U)を含む第1光学層を垂直方向から測定した透過スペクトル
1102:化合物(U)を含む第1光学層を斜め30度方向から測定した透過スペクトル
1103:波長(H)
1104:波長(H)の前後20nmの波長領域
1105:最大値(U)

Claims (15)

  1. 可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過する第1光学層と、
    近赤外光の少なくとも一部を吸収する第2光学層と、
    前記第1光学層及び前記第2光学層を透過した前記可視光を検出する第1受光素子、並びに、前記第1光学層を透過した前記近赤外光を検出する第2受光素子を含む画素アレイと、
    を備えた固体撮像装置であって、
    前記第2光学層は、前記第2受光素子に対応する部分に開口部を有し、
    前記第1受光素子の上方に、最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む層を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記化合物(U)を含む層は、前記第1光学層であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1光学層は、前記化合物(U)に加え、波長600〜850nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物(A)を含むことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記化合物(A)は、スクアリリウム系色素、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物およびシアニン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2光学層は、前記第1光学層を透過した前記近赤外光の少なくとも一部を吸収することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記化合物(U)がアゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、サリシレート系化合物、オキサニリド系化合物、マロン酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記化合物(U)を含む層は、前記化合物(U)を含む透光性樹脂組成物を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2光学層は、波長755〜2000nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物(B)を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2光学層は、前記化合物(B)を含む硬化性樹脂組成物を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記化合物(B)は、ジイミニウム系化合物、スクアリリウム系化合物、シアニン系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クアテリレン系化合物、アミニウム系化合物、イミニウム系化合物、アゾ系化合物、アントラキノン系化合物、ポルフィリン系化合物、ピロロピロール系化合物、オキソノール系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物、金属ジチオール系化合物、銅化合物、タングステン化合物、金属ホウ化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の固体撮像装置。
  11. 可視光及び近赤外光の少なくとも一部を透過する光学フィルタであって、
    最も長波長側の吸収極大が波長300〜420nmである化合物(U)を含む層を有することを特徴とする光学フィルタ。
  12. 前記化合物(U)に加え、波長600〜850nmに少なくとも一つの吸収極大を有する化合物(A)を含むことを特徴とする請求項11に記載の光学フィルタ。
  13. 前記化合物(A)は、スクアリリウム系色素、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、クロコニウム系化合物、ヘキサフィリン系化合物およびシアニン系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項12に記載の光学フィルタ。
  14. 前記化合物(U)がアゾメチン系化合物、インドール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、サリシレート系化合物、オキサニリド系化合物、マロン酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  15. 前記化合物(U)を含む透光性樹脂組成物を含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
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