JP2016162626A - 非水電解液電池 - Google Patents
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Abstract
Description
一般式LiNixM1-xO2(式中、Mは、Li、Ni以外の金属元素であり、xは0<x<1を満たす。)、で表される正極活物質を備えた正極と、
負極と、
ジフルオロリン酸塩を0.1質量%以上2.0質量%以下の範囲で含み、テトラフルオロオキサラトリン酸塩を0.1質量%以上2.0質量%以下の範囲で含む非水電解液と、
を備えたものである。
エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートの体積比 3:4:3の混合溶媒中に、溶質として、LiPF6を1.1mol/L、ジフルオロリン酸リチウム(式(1))を0.5質量%、テトラフルオロオキサラトリン酸リチウム(式(2))を0.4質量%となるように溶解させて電解液を調製した。
正極活物質にはLiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2 を用いた。この正極活物質を91質量%、導電材としてアセチレンブラック(電気化学工業(株)製、HS−100)を6質量%、結着材としてポリフッ化ビニリデンを3質量%混合し、分散材としてN−メチル−2−ピロリドンを適量添加、分散してスラリー状正極合材とした。スラリー状正極合材を15μm厚のアルミニウム箔集電体の両面に塗布、乾燥させた後、ロールプレスで高密度化し、52mm幅×450mm長の形状に切り出したものを正極シートとした。なお、正極活物質の付着量は、片面当り5.5mg/cm2程度とした。
上記の方法で作製した電池を用いて、25℃の環境温度で初期充放電試験をおこなった。1サイクル目は電流密度0.33mA/cm2(C/4相当)の定電流で上限電圧4.1Vまで充電し、4.1Vで7時間保持した。その後、電流密度0.33mA/cm2の定電流で下限電圧3.0Vまで放電した。2から4サイクル目までは、電流密度1.3mA/cm2(1C相当)の定電流で上限電圧4.1Vまで充電し、4.1Vで2.5時間保持した。その後、電流密度1.3mA/cm2の定電流で下限電圧3.0Vまで放電した。5サイクル目では、電流密度0.33mA/cm2の定電流で上限電圧4.1Vまで充電し、4.1Vで7時間保持した。その後、電流密度0.33mA/cm2の定電流で下限電圧3.0Vまで放電し、放電容量を確認した。この放電容量を初期容量とした。
コンディショニング後の電池を電流密度0.33mA/cm2で3.97Vまで充電し、60℃の環境温度で21時間放置した後に、再び電流密度0.33mA/cm2で3.0Vまで放電した。
上記の方法で調整したエージング後の電池について、電圧を3.87Vに設定し、75℃ の環境温度で1か月間の保存試験を実施した。
保存試験後の電池を、電流密度0.33mA/cm2の定電流で上限電圧4.1Vまで充電し、4.1Vで7時間保持した。その後、電流密度0.33mA/cm2の定電流で下限電圧3.0Vまで放電し、放電容量を確認した。この放電容量を保存後容量とした。そして、容量維持率を容量維持率(%)=(保存後容量(mAh/g)/初期容量(mAh/g))×100の式より導出した。実験例1の電池の容量維持率は、75%であった。
保存試験後の電池を、電池容量の60%(SOC=60%)に調整し、25℃の温度環境下において0.12A、0.4A、1.2A、2.4A、4.8Aの電流を10秒間流したときの電圧の変化をI−V線図で表し、求めた近似直線の傾きからI−V抵抗を求めた。実験例1の電池のI−V抵抗は、53.7mΩであった。
上記の方法で調整したエージング後の電池について、25℃の温度環境下で電池容量の100%(SOC=100%)に調整した後、電流密度130mA/cm2(10C相当)の定電流で上限電圧12Vまで充電し、12Vで保持した。保持開始から10分経過時に発煙および発火の有無を調べた。その結果、発煙、発火ともに観測されなかった。なお、発煙および発火の有無は、目視で確認した。
実験例1において電解液中のテトラフルオロオキサラトリン酸リチウムの濃度を0.8質量%にしたこと以外は同様にして電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は75%、I−V抵抗は53.6mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例2において電解液中のジフルオロリン酸リチウムの濃度を1.0質量%にしたこと以外は同様にして電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は74%、I−V抵抗は54.2mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例2において電解液中のジフルオロリン酸リチウムの濃度を1.5質量%にしたこと以外は同様にして電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は76%、I−V抵抗は52.9mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例1において電解液中のテトラフルオロオキサラトリン酸リチウムの濃度を1.6質量%にしたこと以外は同様にして電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は73%、I−V抵抗は57.2mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例1において正極活物質をLiNi0.8Co0.15Al0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は61%、I−V抵抗は48.6mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例2において正極活物質をLiNi0.8Co0.15Al0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は60%、I−V抵抗は48.9mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例3において正極活物質をLiNi0.8Co0.15Al0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は62%、I−V抵抗は48.1mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例4において正極活物質をLiNi0.8Co0.15Al0.05O2 にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は61%、I−V抵抗は48.5mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例5において正極活物質をLiNi0.8Co0.15Al0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は58%、I−V抵抗は49.2mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例1において正極活物質をLiNi0.75Co0.15Al0.05Mg0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は73%、I−V抵抗は64.8mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例2において正極活物質をLiNi0.75Co0.15Al0.05Mg0.05O2にしたこと以外は同様にして電解液を調製した。調製した電解液を用い、実験例1と同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は73%,I−V抵抗は64.6mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例3において正極活物質をLiNi0.75Co0.15Al0.05Mg0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は71%、I−V抵抗は65.3mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例4において使用した正極活物質をLiNi0.75Co0.15Al0.05Mg0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は74%、I−V抵抗は64.4mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例5において正極活物質をLiNi0.75Co0.15Al0.05Mg0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は72%、I−V抵抗は65.0mΩであった。また、過充電試験において発煙および発火は観測されなかった。
実験例1において電解液中にジフルオロリン酸リチウム及びテトラフルオロオキサラトリン酸リチウムを添加しなかったこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は65%、I−V抵抗は59.4mΩであった。また、過充電試験において発煙が観測された。
実験例3において電解液中のテトラフルオロオキサラトリン酸リチウム濃度を5.0質量%にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は66%、I−V抵抗は59.6mΩであった。また、過充電試験において発煙が観測された。
実験例16において正極活物質をLiNi0.8Co0.15Al0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は67%、I−V抵抗は59.2mΩであった。また、過充電試験において発煙が観測された。
実験例16において正極活物質をLiNi0.75Co0.15Al0.05Mg0.05O2にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は66%、I−V抵抗は59.4mΩであった。また、過充電試験において発煙が観測された。
実験例3において正極活物質をLiCoO2 にしたこと以外は同様に電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果、容量維持率は63%、I−V抵抗は59.8mΩであった。また、過充電試験において発煙が観測された。
Claims (8)
- 一般式LiNixM1-xO2(式中、Mは、Li、Ni以外の金属元素であり、xは0<x<1を満たす。)、で表される正極活物質を備えた正極と、
負極と、
ジフルオロリン酸塩を0.1質量%以上2.0質量%以下の範囲で含み、テトラフルオロオキサラトリン酸塩を0.1質量%以上2.0質量%以下の範囲で含む非水電解液と、
を備えた非水電解液電池。 - 前記非水電解液は、ジフルオロリン酸塩を0.5質量%以上1.5質量%以下の範囲で含み、テトラフルオロオキサラトリン酸塩を0.4質量%以上1.6質量%以下の範囲で含む、請求項1に記載の非水電解液電池。
- 前記Mは、Co、Mn、Fe、Mg及びAlからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の非水電解液電池。
- 前記Mは、Co及びMnを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解液電池。
- 前記Mは、Co及びAlを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解液電池。
- 前記xは1/3≦x≦0.8を満たす、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解液電池。
- 前記負極は、炭素質材料を負極活物質として備えている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解液電池。
- 前記ジフルオロリン酸塩はLiPO2F2であり、前記テトラフルオロオキサラトリン酸塩はLiP(C2O4)F4である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の非水電解液電池。
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JP2018116912A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | トヨタ自動車株式会社 | 非水電解質二次電池 |
JP2018156805A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社豊田中央研究所 | リチウムイオン二次電池 |
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JP2011049153A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-03-10 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液二次電池 |
JP2014035939A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水電解質二次電池 |
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- 2015-03-03 JP JP2015041302A patent/JP2016162626A/ja active Pending
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