JP2016162178A - 物品管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 棚卸作業の効率化を支援できる物品管理装置を提供する。【解決手段】 実施形態によれば、物品管理装置は、取得手段と、表示手段と、制御手段とを有する。取得手段は、棚卸の対象とする物品についての物品管理情報に基づく理論在庫情報を取得する。表示手段は、無線タグリーダにより物品に付された無線タグから読み取るタグ情報に基づく実在庫情報と理論在庫情報とを表示する。制御手段は、棚卸の対象とする物品の少なくとも一部を一覧表示し、実在庫情報と理論在庫情報とが一致しない物品のうち無線タグリーダにより新たに読み取った無線タグの物品を優先表示させる。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、物品管理装置に関する。
従来、店舗などにおいて、商品に付したRFIDなどのICタグ(無線タグ)を用いて商品管理を行うシステムがある。このようなシステムでは、ICタグを読取ることにより棚卸業務が行える。例えば、棚卸業務は、商品の管理情報から得られる理論在庫数と実際にリーダライタが読み取ったICタグの数とが一致することにより終了することができる。しかしながら、実際には、理論在庫数とICタグの読取数とは、不一致が生じことがある。理論在庫数とICタグの読取数とに不一致が生じたものについては、その差異を詰める作業(差異詰め)が必要となる。差異詰めでは、読取にくいICタグを読み取るなどの作業が必要となるため、作業負担が大きい。
特開2010−44724号公報
本発明が解決しようとする課題は、棚卸作業の効率化を支援できる物品管理装置を提供することにある。
実施形態によれば、物品管理装置は、取得手段と、表示手段と、制御手段とを有する。取得手段は、棚卸の対象とする物品についての物品管理情報に基づく理論在庫情報を取得する。表示手段は、無線タグリーダにより物品に付された無線タグから読み取るタグ情報に基づく実在庫情報と理論在庫情報とを表示する。制御手段は、棚卸の対象とする物品の少なくとも一部を一覧表示し、実在庫情報と理論在庫情報とが一致しない物品のうち無線タグリーダにより新たに読み取った無線タグの物品を優先表示させる。
図1は、実施形態に係る物品管理装置としての携帯端末を含む物品(商品)管理システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係るリーダライタに携帯端末を装着したタグ読取装置の斜視図である。 図3は、実施形態に係るリーダライタおよび携帯端末における制御系の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係る在庫管理情報の例を示す図である。 図5は、実施形態に係るリーダライタの制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図6は、実施形態に係る携帯端末による棚卸処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図7は、実施形態に係る携帯端末による棚卸処理における差異詰めモードでの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図8は、実施形態に係る携帯端末の表示部における棚卸操作画面の表示例である。 図9は、実施形態に係る携帯端末の表示部における棚卸操作画面の表示例である。 図10は、実施形態に係る携帯端末の表示部における差異詰め操作画面の表示例である。 図11は、実施形態に係る携帯端末の表示部における差異詰め操作画面の表示例である。 図12は、実施形態に係る携帯端末の表示部における差異詰め操作画面の表示例である。 図13は、実施形態に係る携帯端末の表示部における差異詰め操作画面の表示例である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る物品管理装置として携帯端末を有する物品(商品)管理システムの構成例を示す図である。
商品管理システムは、携帯端末D(D1、D2、D3、D4)とリーダライタR(R1、R2、R3、R4)とで構成するタグ読取装置とサーバSとを有する。図1は、1つのサーバSと複数のタグ読取装置とを有する商品管理システムの構成例を示す。タグ読取装置は、複数であっても良いし、単数であっても良い。
物品管理装置としての携帯端末Dは、例えば、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等である。リーダライタRは、商品(物品)に付されたICタグ(無線タグ)としてのRFID(Radio Frequency Identification)と通信する装置である。リーダライタRは、ICタグと無線通信することにより、ICタグから情報を読み取ったりICタグに情報を書込んだりする。例えば、リーダライタRは、ハンディ型のRFIDリーダライタである。本実施形態において、タグ読取装置は、ハンディ型のRFIDリーダライタに携帯端末を装着した装置であるものとする。
サーバSは、管理対象とする商品の在庫管理情報を含む管理情報のマスタデータを記憶するデータベースMを有する。サーバSは、携帯端末Dとの通信機能を有する。サーバSは、後述する棚卸(在庫管理)の処理などのために、タグ読取装置にマスタデータとしての在庫管理情報を提供する。また、サーバSは、タグ読取装置からICタグの読取結果などの情報を取得する。
なお、以下の実施形態は、店舗の例として衣料品等を販売するアパレルショップで本システムを運用する例を想定して説明をする。本実施形態に係るシステムは、物品に付したICタグで物品(商品)を管理するシステムであれば適用可能である。例えば、衣料品以外の商品を販売する店舗で運用しても良い。
図2は、実施形態に係るリーダライタRに携帯端末Dを装着したタグ読取装置の斜視図である。
図1に示す構成例おいて、リーダライタRは、本体部2、グリップ部4と、トリガスイッチ5、および、載置部6を有する。
本体部2は、アンテナ、通信制御部、制御部およびバッテリなどを有する。本体部2は、商品に付される無線タグとしてのICタグ(RFID)と無線通信を行う。本体部2は、ICタグと無線通信を行うための電波を送受信する。ICタグとの無線通信については後述する。
グリップ部4は、操作者が操作時に握る部位である。グリップ部4は、本体部2に対して後ろ側に配置される。トリガスイッチ5は、グリップ部4に設けられる。操作者がグリップ部4を握りながらトリガスイッチ5をオンすると、リーダライタRは、本体部2内のアンテナから電波を放射する。操作者がトリガスイッチ5をオフすると、リーダライタRは、本体部2のアンテナからの電波の放射を停止する。
載置部6は、携帯端末Dを保持する。載置部6は、本体部2とグリップ部4との間に設ける。載置部6は、本体部2と連結する。載置部6は、グリップ部4と連結する。載置部6は、一対の保持部7(7a、7b)を備える。保持部7は、載置部6に載置された携帯端末Dを挟持する上部保持部7aと下部保持部7bとを有する。保持部7は、携帯端末Dを通信接続した状態で、上部保持部と下部保持部とで固定して保持する。
また、携帯端末Dは、表示部11および操作部12を有する。表示部11は、表示画面を有する。操作部12は、操作者による情報の入力を受け付ける。例えば、表示部11及び操作部12は、タッチパネル付きの液晶表示装置により構成する。また、保持部7は、リーダライタRのグリップ部4を握る操作者が直視できる方向に、表示部11の表示画面が向くように、携帯端末Dを保持する。
図3は、リーダライタRおよび携帯端末Dにおける制御系の構成例を示すブロック図である。
図3に示す構成例において、リーダライタRは、制御部21、メモリ部22、通信制御部23、アンテナ24、携帯端末インターフェース(1/F)25、バッテリ26、トリガスイッチ5などを有する。制御部21は、データバスを介して、メモリ部22、通信制御部23、携帯端末インターフェース25およびトリガスイッチ5に接続する。また、バッテリ26は、リーダライタRの各部に電力を供給する。
制御部21は、プロセッサ31、プログラムメモリ32、ワーキングメモリ33ななどを有する。プロセッサ31は、プログラムを実行する。プロセッサ31は、例えば、CPUなどの演算ユニットである。プログラムメモリ32は、各種プログラムおよび制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。プログラムメモリ32は、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)である。ワーキングメモリ33は、各種データを展開するメモリである。ワーキングメモリ33は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)である。プロセッサ31は、データバスを介して、プログラムメモリ32、ワーキングメモリ33およびメモリ部22に接続される。制御部21は、プロセッサ31がワーキングメモリ33を用いてプログラムメモリ32又はメモリ部22に記憶したプログラムを実行することで各種の処理を実現する。
メモリ部22は、書換え可能な不揮発性のメモリにより構成する。メモリ部22は、例えば、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等で実現できる。メモリ部22は、制御プログラムあるいは制御データなどを記憶する。
通信制御部23は、アンテナ24と接続する。通信制御部23は、アンテナ24を介してICタグ(無線タグ)としてのRFIDと無線通信する。通信制御部23は、アンテナを介して電波を送受信する。通信制御部23は、所定の規格に従ってICタグとしてのRFIDから情報を読み取る。例えば、RFID(ICタグ)と無線通信するための規格は、ISO/IEC 18000−6 TypeC(EPC global Class1 Generation2)などである。
本システムにおいて、管理対象とする物(物品、商品)には、RFIDとしてのICタグが付される。ICタグは、後述する情報を含むEPC(Electronic Product Code)データ(ICタグ情報)を記憶する。例えば、通信制御部23は、アンテナ24を介して衣料品等の商品に付されたICタグにICタグ情報を要求する応答要求を伝送するための電波を発信する。ICタグは、受信した電波により起動し、当該ICタグに記憶されたICタグ情報を応答電波に乗せて送信する。通信制御部23は、アンテナ24によりICタグからの応答電波を受信する。通信制御部23は、受信した応答電波に含まれるICタグ情報をワーキングメモリ33やメモリ部22に記憶する。
携帯端末インターフェース25は、携帯端末Dとデータ通信するためのインターフェースである。携帯端末インターフェース25は、携帯端末Dのインターフェースと通信接続が可能なものであれば良い。例えば、携帯端末インターフェース25は、無線通信インターフェースであっても良いし、接触式のインターフェースであっても良い。例えば、携帯端末インターフェース25は、NFC(Near Field Communication)により携帯端末Dと通信接続するインターフェースであっても良い。
また、バッテリ26は、リーダライタRの各部に電力を供給する。
携帯端末Dは、図3に示す構成例において、表示部11、操作部12、制御部51、メモリ部52、RWインターフェース53、無線通信部54、スピーカ55、およびバッテリ56を有する。制御部51は、データバスを介して、表示部11、操作部12、メモリ部52、RWインターフェース53、無線通信部54、およびスピーカ55に接続する。
制御部51は、プロセッサ61、プログラムメモリ62、ワーキングメモリ63を有する。プロセッサ61は、プログラムを実行する。プロセッサ61は、例えば、CPUである。プログラムメモリ62は、各種プログラム及び制御データを記憶する。プログラムメモリ62は、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)により構成する。ワーキングメモリ63は、各種データを展開するメモリである。ワーキングメモリ63は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)で構成する。
プロセッサ61は、データバスを介して、プログラムメモリ62、ワーキングメモリ63、メモリ部52に接続する。制御部51は、プロセッサ61がワーキングメモリ63を使用してプログラムメモリ62又はメモリ部52に記憶したプログラムを実行することで種々の処理を実現する。
メモリ部52は、書換え可能な不揮発性のメモリにより構成する。メモリ部52は、例えば、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等で実現できる。メモリ部52は、制御プログラムあるいは制御データなどを記憶する。例えば、メモリ部52は、制御プログラムをインストール可能である。また、メモリ部52は、サーバなどから転送されたデータを記憶できる。
表示部11は、操作者に対して各種の情報を表示する表示画面を有する。表示部11は、例えば液晶パネル等で形成する。操作部12は、操作者が後述する操作キーを入力するための入力部である。操作部12は、例えばタッチパネルで構成する。操作部12は、表示部11が表示する操作キーへの入力をタッチパネルにより検知する。すなわち、表示部11及び操作部12は、タッチパネル付きの表示装置により構成できる。なお、操作部12は、メカニカルなハードキーを含むものであっても良い。
RWインターフェース53は、リーダライタRの携帯端末インターフェース25と通信接続する。制御部51は、RWインターフェース53を介して、バッテリ残量情報を含む各種情報をリーダライタRとの間で送受信する。RWインターフェース53は、リーダライタRから送信されたICタグ情報を入力する。
無線通信部54は、サーバSと通信するための通信インターフェースである。無線通信部54は、例えば、棚卸作業を開始する場合、サーバSから棚卸の対象となる商品の管理情報を取得する。また、無線通信部54は、棚卸作業の結果を示す情報をサーバSへ送信する。例えば、無線通信部54は、棚卸作業の結果を示す情報として、ICタグの読取結果および操作員が入力する入力情報などをサーバSへ送信する。
スピーカ55は、報知部として機能する。スピーカ55は、例えば、ブザー音を鳴らす機能を有する。スピーカ55は、操作者に注意を喚起するための音としてブザー音を発する。
バッテリ56は、携帯端末Dの各部に電力を供給する。
サーバSは、図3に示す構成例において、制御部71、メモリ部72および無線通信部73を有する。また、制御部71は、プロセッサ81、プログラムメモリ82及びワーキングメモリ83を有する。
プロセッサ81は、プログラムを実行する。プロセッサ81は、例えば、CPUである。プログラムメモリ82は、各種プログラム及び制御データを記憶する。プログラムメモリ82は、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)により構成する。ワーキングメモリ83は、各種データを展開するメモリである。ワーキングメモリ83は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)で構成する。プロセッサ81は、データバスを介して、プログラムメモリ82、ワーキングメモリ83、メモリ部72に接続する。
制御部71は、プロセッサ81がワーキングメモリ83を使用してプログラムメモリ82又はメモリ部72に記憶したプログラムを実行することで種々の処理を実現する。
メモリ部72は、書換え可能な不揮発性のメモリにより構成する。メモリ部72は、例えば、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等で実現できる。メモリ部72は、制御プログラムあるいは制御データなどを記憶する。例えば、メモリ部72は、制御プログラムを適宜インストール可能である。
また、メモリ部72は、商品の管理情報を記憶するデータベースMを有する。データベースMは、マスタデータとしての商品の管理情報を記憶する。データベースMは、各携帯端末から取得する棚卸作業の結果を示す情報に基づいて更新される。
無線通信部73は、携帯端末Dと通信するための通信インターフェースである。例えば、無線通信部73は、棚卸作業を実施する領域(例えば、店舗内及び商品(商材)の在庫置場など)を通信範囲して無線通信する。無線通信部73は、例えば、棚卸作業を開始する場合、携帯端末Dへ棚卸の対象となる商品の管理情報を転送する。また、無線通信部73は、棚卸作業の結果を示す情報を携帯端末Dから取得する。例えば、制御部71は、無線通信部73により複数の携帯端末Dから取得する棚卸作業の結果を示す情報に対して重複チェックなどを実施してデータベースMを更新する。
次に、携帯端末Dが保持する情報について説明する。
図3に示す構成例において、メモリ部52は、在庫情報記憶部52a、棚卸記憶部52bおよびカウンタ52cを有する。
在庫情報記憶部52aは、サーバSから取得する在庫管理情報を記憶する。例えば、在庫情報記憶部52aは、在庫管理を開始する時点でサーバSからダウンロードする在庫管理情報を記憶する。在庫管理情報は、少なくとも商品を識別する最小の管理単位としての品番としてのSKU(Stock Keeping Unit)と個々の商品(又は個々の商品に付するICタグ)に付与するユニークなシリアルデータと含む情報に基づいて各商品を管理する情報である。在庫管理情報は、在庫管理に用いられる。棚卸処理は、在庫管理情報で管理する理論在庫数と実際の在庫数とを確認する処理である。在庫管理情報及び棚卸処理については、後述する。
棚卸記憶部52bは、棚卸処理の結果を示す情報を記憶する。例えば、棚卸記憶部52bは、ICタグを付した個々の商品ごとに、棚卸処理結果を記憶する。例えば、棚卸記憶部52bは、リーダライタRで実際にICタグが読み取れた商材を示す情報、あるいは、操作員がマニュアルで棚卸した結果を示す情報などを記憶する。
また、カウンタ52cは、SKUごとにカウントした情報(棚卸完了数)を記憶する。カウンタ52cは、実際に読み取れたICタグの数を棚卸処理数としてSKUごとにカウントした値を記憶する。
次に、在庫管理情報について説明する。
図4は、在庫管理情報の例を示す図である。
サーバSは、データベースMに商品の管理情報を記憶する。サーバSのデータベースMに記憶する商品の管理情報は、各商品の在庫を示す在庫情報のマスタデータである。例えば、携帯端末Dは、在庫管理(棚卸)作業を実施する場合、サーバSから棚卸の対象となる商品の管理情報をダウンロードする。
在庫管理情報(在庫情報)は、少なくともSKUとシリアルデータとを含む。図4に示す例では、商品の関する情報としては、SKU、シリアルデータ(RFIDのシリアルデータ)、品名、サイズなどを含む。また、図4に示す例では、棚卸に関する情報として、棚卸完了フラグ、タグ読取フラグを記憶する。
品名およびサイズは、商品を分類するための情報(商品情報)である。SKUは、商品を識別するための情報である。すなわち、SKUは、品名、サイズの各情報で分類される商品ごとの識別情報である。SKUは、在庫数を管理する単位で各商品を識別できるものであれば良い。例えば、SKUは、品名、サイズの各情報をコード化した情報を含む品番であっても良い。また、SKUは、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、UPC(Universal Product Code)などであっても良い。
また、シリアルデータは、個々の商品に付与されるICタグの識別情報である。シリアルデータは、個々のICタグに対してユニークな情報である。例えば、同じ商品が複数存在する場合、同じ商品であっても、個々の商品には、異なるシリアルデータを保持するICタグがそれぞれに付される。
図4に示す例では、品名「メンズTシャツ」、サイズ「L」の商品は、SKUが「0001」である。SKU「0001」の商品は、25点の在庫がある。SKU「0001」の各商品に付されるICタグは、それぞれシリアルデータが「0001001」、「0001002」、…、「0001025」である。
棚卸完了フラグ、タグ読取フラグは、個々の商品に対する棚卸作業の結果を示す情報である。棚卸完了フラグは、SKUに対する棚卸が完了したか未完了かを示す情報である。例えば、棚卸が完了しているSKUについては、棚卸完了フラグが「1」にセットされる。また、棚卸が未完了のSKUについては、棚卸完了フラグが「0」にセットされる。タグ読取フラグは、シリアルコードで識別される個々の商品のICタグを読み取れたか否かを示す情報である。例えば、棚卸作業において、ICタグ(RFID)が読み取れた商品(商材)については、タグ読取フラグが「1」にセットされる。また、対応するシリアルコードのICタグ(RFID)が読み取れていない商品については、タグ読取フラグが「0」にセットされる。
なお、携帯端末Dは、SKU(品番)、シリアルデータ、品名およびサイズなどの商品情報を在庫情報記憶部52aに記憶する。携帯端末Dは、商品情報をサーバSからダウンロードすることにより取得する。また、携帯端末Dは、SKU及びシリアルデータに対応づけて、棚卸完了フラグおよびタグ読取フラグなどの情報を棚卸記憶部52bに記憶する。また、携帯端末Dは、SKUごとの理論在庫数と棚卸処理済みの数(ICタグの読取数)とをカウンタ52cに記憶する。
次に、リーダライタRによるICタグの読取処理について説明する。
図5は、リーダライタRの読取処理の流れを説明するためのフローチャートである。
リーダライタRは、携帯端末Dを装着した状態において、ICタグ(RFID)との通信を行うための電波が送受信可能となる。この状態において、制御部21は、トリガスイッチ5がオンされた状態であるか否かを検知する(ACT11)。
トリガスイッチ5がオンされた状態であると判断した場合(ACT11、Yes)、制御部21は、通信制御部23によりアンテナ24を介して、商品に付されたICタグに対する応答要求を含む電波を放射する(ACT12)。これに対して、各ICタグは、リーダライタRからの応答要求を含む電波を受信すると、当該ICタグが記憶しているICタグ情報を含む応答電波を返信する。
応答要求を含む電波を放射した状態において、リーダライタRは、ICタグからのICタグ情報を含む応答が受信可能な状態となる。制御部21は、ICタグからの応答電波を受信した場合(ACT13、Yes)、携帯端末インターフェース25を介して受信したICタグ情報を携帯端末Dへ送信する(ACT14)。制御部21は、受信したICタグ情報を携帯端末Dへ転送した後、ACT11に戻る。また、制御部21は、ICタグ情報を含む応答電波を受信していなければ(ACT13、No)、ACT11に戻る。
また、トリガスイッチ5がオンしていないと判断した場合(ACT11、No)、制御部21は、通信制御部23によるアンテナ3からの電波の放射を停止する(ACT15)。電波の放射を停止した場合、制御部21は、ACT11に戻り、再びトリガスイッチ5がオンされるか否かを検知する。
次に、携帯端末Dを用いた棚卸処理について説明する。
図6及び図7は、携帯端末Dにおける棚卸処理の流れを説明するためのフローチャートである。また、図8乃至12は、携帯端末Dの表示部11が表示する表示画面の例である。
なお、図6又は図7に示す各処理は、携帯端末用の棚卸処理のアプリケーションプログラムを制御部51のプロセッサ31が実行することにより実現される。例えば、棚卸処理のアプリケーションプログラムは、携帯端末の制御部51が実装するOS(Operation System)上で実行するプログラムとして提供される。すなわち、棚卸作業を実施する操作員は、棚卸処理用のアプリケーションプログラムをイントールした携帯端末DをリーダライタRに装着する。操作員は、リーダライタRに装着した携帯端末Dの操作部12により棚卸の開始を指示する。
棚卸の開始が指示されると(ACT21、YES)、携帯端末Dの制御部51は、選択された当該店舗の在庫管理情報をサーバSからダウンロードする(ACT22)。例えば、制御部51は、無線通信部54によりサーバSに対して在庫管理情報のダウンロードを要求する。サーバSは、無線通信部73により携帯端末Dからの在庫管理情報のダウンロード要求を受信する。サーバSの制御部71は、ダウンロード要求に応じてデータベースMが記憶する在庫管理情報を携帯端末Dへダウンロードする。
なお、棚卸対象とする在庫管理情報は操作員が選択するようにしても良い。例えば、棚卸を店舗ごとに実行する運用を想定すれば、棚卸対象とする在庫管理情報は、店舗単位で選択できるようにしても良い。この場合、携帯端末Dは、操作部12により選択される店舗の在庫管理情報のダウンロードのサーバSへ要求すれば良い。
在庫管理情報のダウンロードが完了すると、携帯端末Dの制御部51は、表示部11に棚卸作業を行うための棚卸操作画面を表示する(ACT23)。制御部51は、表示部11に表示する操作画面において、棚卸対象の商品の品番ごとの在庫数と読取(棚卸)数を表示するとともに、各種の操作ボタンを表示する。
なお、携帯端末Dは、当該端末が棚卸処理を行う商品分類を選択できるようにしても良い。例えば、商品が複数のカテゴリに分類されている場合、携帯端末Dは、棚卸対象の商品群をカテゴリで選択できるようにしても良い。棚卸処理を行う商品分類を選択する場合、携帯端末Dは、選択された商品群に対する棚卸作業の操作画面を表示するようにすれば良い。
図8及び図9は、表示部11が表示する棚卸操作画面の表示例である。図8及び図9は、棚卸操作画面における案内表示部をスクロールさせた場合の表示例である。図8は、棚卸操作画面において最上部に表示するSKUから順に表示可能な範囲の各品名を表示した例である。図9は、棚卸操作画面において最下部に表示されるSKUまでを表示可能な範囲で順に表示した例である。
図8及び図9に示す棚卸操作画面では、案内表示部に、棚卸の状況の案内として、SKU(品番)単位で品名と数量と状態とを表示する。品名は、在庫管理情報においてSKUと対応する情報である。数量は、SKUごとの理論在庫数とICタグの読取数とを示す。状態は、棚卸が完了したか否かを示す。また、案内表示部では、棚卸が完了したSKUについては反転表示する。
理論在庫数は、サーバSからダウンロードした在庫管理情報における当該SKUの総数である。つまり、理論在庫数は、当該店舗において当該SKUの数として管理している値である。読取数は、当該SKUの商品のうち、リーダライタRを用いた読取処理によってICタグを読み取った数を示す。リーダライタRでICタグが読み取れた商品は、棚卸できた数として認識される。従って、数量の表示は、SKUごとの棚卸作業の進捗状況を示す情報である。たとえば、数量の表示において、読取数が理論在庫数になったSKUは、棚卸が完了したものと認識できる。
また、図8及び図9に示す棚卸操作画面では、上述の案内とともに、操作部12としてのタッチパネルにて選択可能な各種の操作ボタンが表示される。図8及び図9に示す棚卸操作画面では、読取開始ボタン111、読取中断ボタン112、更新ボタン113、範囲指定ボタン114および差異詰めボタン115が表示される。
読取開始ボタン111は、ICタグの読取処理の開始を指示するボタンである。読取中断ボタン112は、ICタグの読取処理を中断することを指示するボタンである。更新ボタン113は、処理結果の更新を指示するボタンである。範囲指定ボタン114は、読取範囲を指定するためのボタンである。特定のSKUのみを読取対象とするセレクトモードでの読取処理を実行する場合、範囲指定ボタン114が指示される。差異詰めボタン115は、後述する差異詰めモードへの移行を指示するボタンである。
棚卸操作画面において読取開始ボタン111が指示されると(ACT24、YES)、携帯端末Dの制御部51は、リーダライタRを用いたICタグの読取処理を開始する(ACT25)。制御部51は、リーダライタRに対してICタグの読取開始を指示する。リーダライタRは、携帯端末DからのICタグの読取開始の指示に応じてICタグの読取処理を実行する。例えば、リーダライタRは、上述した図5に示すフローチャートで示すような処理によってICタグの読取処理を行う。携帯端末Dの制御部51は、読取処理を開始した後、リーダライタRがICタグから読み取る情報を取得するとともに、各操作ボタンへの指示に応じた処理を実行する。
読取中断ボタン112が指示された場合(ACT26、YES)、制御部51は、リーダライタRによるICタグの読取処理を停止する(ACT27)。この場合、携帯端末Dの制御部51は、リーダライタRに対して読取停止を指示する。リーダライタRは、携帯端末Dの読取停止の指示に従ってICタグの読取処理を停止する。携帯端末Dの制御部51は、ICタグの読取処理を停止すると、上記ACT24へ戻り、読取処理の再開を受け付ける。
更新ボタン113が指示された場合(ACT28、YES)、制御部51は、処理結果の更新処理を行う(ACT29)。更新処理は、棚卸結果として棚卸記憶部52bに記憶するものであっても良いし、サーバSに現時点までの処理結果をアップロードするものであっても良い。
範囲指定ボタン114が指示された場合(ACT30、YES)、制御部51は、読取範囲を指定する処理を行う(ACT31)。例えば、読取範囲としては、特定のSKUが指定される。読取範囲としてSKUが指定された場合、制御部51は、セレクトコマンドを発行し、指定されたSKUのみを読取対象とするセレクトモードでの読取処理を実行する。
差異詰めボタン115が指示された場合(ACT32、YES)、制御部51は、差異詰めモードへ移行する。差異詰めモードは、棚卸が完了していないSKU(ICタグの読取数が理論在庫数に達していないSKU)を特定し、特定したSKUの棚卸処理を行う処理モードである。差異詰めモードの処理については、後述するものとする。
また、ICタグの読取処理中において、リーダライタRは、携帯端末インターフェース25を介してICタグから読みとったICタグ情報を携帯端末Dへ供給する。携帯端末Dの制御部51は、リーダライタRが読取ったICタグ情報を取得すると、リーダライタRが読取ったICタグ情報が新たに読取った情報か否かを判断する(ACT33)。新たなICタグ情報を読み取ったと判断した場合(ACT33、YES)、制御部51は、当該ICタグ情報を読取済みのICタグとして記録する(ACT34)。
新たなICタグ情報を読み取ると、制御部51は、全てのSKUに対する棚卸処理が完了したか否かを判断する(ACT35)。例えば、制御部51は、棚卸対象の全てのSKUについて読取数が理論在庫数と一致した場合に全てのSKUの棚卸処理が完了したものと判断する。また、制御部51は、棚卸が完了としたと判断した場合に、棚卸確定ボタンを表示するようにしても良い。これにより、操作員は、棚卸確定ボタンが表示されたことにより、棚卸が完了した事を認識できる。この場合、制御部51は、棚卸の完了に伴って表示する棚卸確定ボタンが指示されると、棚卸処理を完了させる。
全ての棚卸が完了したと判断した場合(ACT35、YES)、制御部51は、棚卸結果を示す情報をサーバSへアップロードし(ACT36)、棚卸処理を終了する。
また、全ての棚卸が完了していないと判断した場合(ACT35、NO)、制御部51は、上記ACT26へ戻り、上述の処理を繰り返し実行する。
次に、棚卸処理における差異詰めモードでの処理について説明する。
図7は、携帯端末Dによる差異詰めモードでの処理の流れを説明するためのフローチャートである。
棚卸操作画面において差異詰めボタン115が指示された場合、制御部51は、処理モードを差異詰めモードに移行する(ACT41)。差異詰めモードに移行すると、制御部51は、差異詰め作業を行うための差異詰め操作画面を表示する(ACT42)。差異詰め操作画面は、差異詰めが必要なSKU(棚卸が未完了のSKU)に対する棚卸(ICタグの読取処理)を支援するための画面である。例えば、制御部51は、差異詰め操作画面において、棚卸が完了したSKUを非表示とし、棚卸が未完了のSKUを表示させる。
図10乃至13は、差異詰め操作画面の表示例である。
図10は、図8及び図9に示す状態から差異詰めモードに移行した場合の差異詰め操作画面の表示例である。図10に示す表示例では、棚卸が未完了のSKU(読取率が100%でないSKU)が一覧表示される。図10に示すような差異詰め操作画面は、差異詰め作業が必要なSKUを分かり易く案内できる。例えば、表示部11の表示領域が小さい場合であっても、棚卸(ICタグの読取)が必要なSKUを分かり易く表示できる。
差異詰めモード中において、制御部51は、棚卸が完了したSKUの有無を判断する(ACT43)。棚卸が完了したSKUがあると判断した場合(ACT43、YES)、制御部51は、フィルタ使用中であるか否かを判断する(ACT44)。フィルタ使用は、セレクトコマンドによる読取制御(セレクトモードでの読取処理)を意味する。フィルタは、セレクトコマンドで指定したSKUに設定される。
また、フィルタ使用中において、フィルタが設定されたSKUのICタグは、優先的な読取対象として読取処理される。また、フィルタ使用中(セレクトモードでの読取処理において)、フィルタが設定されたSKUに対して電波の出力が大きくなるような制御が行われる。このため、フィルタ使用(セレクトモードでの読取処理)によって、フィルタが設定されたSKUが読取易くなるようになる。なお、セレクトコマンドによる読取制御(セレクトモードでの読取処理)は、例えば、EPC global Class1 Generation2で規定される。
また、棚卸が完了したSKUに対してフィルタ使用中であると判断した場合(ACT44、YES)、制御部51は、当該SKUに対するフィルタを解除する(ACT45)。例えば、制御部51は、当該SKUに対するセレクトコマンドを解除するコマンドを発行することによりフィルタを解除する。
また、棚卸が完了したSKUを判断した場合、制御部51は、棚卸が完了したSKUを差異詰め操作画面において非表示とする(ACT46)。すなわち、制御部51は、差異詰め操作画面において、棚卸が完了したSKUを非表示とし、棚卸が未完了のSKUを表示するように表示部11の表示を更新する。
また、棚卸が完了したSKUを非表示すると、制御部51は、全てのSKUに対する棚卸が完了したか否かを判断する(ACT47)。全てのSKUに対する棚卸が完了したと判断した場合(ACT47、YES)、制御部51は、棚卸結果を示す情報をサーバSへアップロードし(ACT48)、差異詰め及び棚卸処理を完了する。なお、差異詰めモードで全SKUの棚卸が完了したと判断した場合、制御部51は、通常の処理モードに戻ってから棚卸を完了させるようにしても良い。これにより、通常の棚卸操作画面において全SKUの状態を一端表示させた後、棚卸処理が終了するようにできる。
また、差異詰めモード中において、制御部51は、リーダライタRが新たなICタグ(差異詰めの対象となるICタグ)を読取ったか否かを判断する(ACT49)。新たなICタグを読み取ったと判断した場合(ACT49、YES)、制御部51は、読み取ったICタグのICタグ情報を読取済みの情報として記録する(ACT50)。また、制御部51は、読み取れたICタグのSKUに対する読取数をカウントアップする。
新たに読み取ったICタグに関する情報を記録すると、制御部51は、差異詰め操作画面において、読み取ったSKUを優先表示させる(ACT51)。優先表示とは、読み取れたSKUを操作者が認識し易いように優先的に表示するものである。すなわち、制御部51は、差異詰め操作画面において、読み取ったSKUを操作者が認識し易いように優先表示する。例えば、制御部51は、優先表示として、SKUの表示位置を最も見やすい位置(例えば、最上部)に表示させる。
また、制御部51は、優先表示として、読み取ったSKUについて、表示形式、表示サイズ、表示色、背景などを目立つ表示に変更するようにしても良い。例えば、制御部51は、読み取ったSKUを表示するフォント、表示サイズあるいは表示色を変更したり、当該SKUの表示領域における背景色を変更したりしても良い。
図11及び図12は、ICタグが読み取れたSKUを優先表示する表示例を示す図である。
図10に示す表示状態で「レディースTシャツS」のICタグが読取れた場合、制御部51は、図11に示すように、SKU「レディースTシャツS」の読取数を更新する。さらに、制御部51は、優先表示として、図12に示すように、SKU「レディースTシャツ S」の表示位置を最上位に変更する。つまり、携帯端末Dの表示部11には、ICタグを読取るごとに、読み取ったICタグのSKUが優先表示される。これにより、操作員は、読み取れたSKUをリアルタイムに認識し易くなる。この結果、操作員は、SKUが読み取り易くなるようにリーダライタRを操作でき、差異詰め作業を効率良く行うことができる。
また、フィルタ使用(セレクトモード)が有効である場合(ACT52、YES)、制御部51は、操作部12によるSKUの指示(選択)を受け付ける(ACT53)。例えば、制御部51は、範囲指定ボタン114によりフィルタ使用の有効無効を切替るようにしても良い。フィルタ使用が有効な状態において操作部12でSKUが指示された場合(ACT53)、制御部51は、指示されたSKUがフィルタ使用中であるか否かを判断する(ACT54)。ここでは、SKUが選択される毎に、フィルタの設定及び非設定が切り替えられるものとする。制御部51は、フィルタ使用中のSKUが指示された場合には当該SKUに対するフィルタを解除し、フィルタが未使用のSKUが指示された場合には当該SKUにフィルタを設定する。
操作部12により指示されたSKUがフィルタ使用中でないと判断した場合(ACT54、NO)、制御部51は、セレクトコマンドにより当該SKUに対してフィルタを設定する(ACT55)。また、操作部12により指示されたSKUにフィルタを設定すると、制御部51は、当該SKUの表示を強調表示にする(ACT56)。たとえば、制御部51は、強調表示として、フィルタを設定したSKUの表示部位を視認し易いように表示させる。強調表示としては、当該SKUに対して、表示形式、表示サイズ、表示色、背景などを目立つ表示に変更するようにしても良い。
図13は、フィルタを設定したSKUを強調表示した表示例を示す図である。図13に示す表示例は、SKU「レディースTシャツS」及び「メンズTシャツL」を強調表示した例を示す。図13に示すような強調表示によれば、フィルタを設定したSKUを操作員が直観的に認識できる。この結果、フィルタを設定した特定のSKUについての読取作業を効率良く行える。
また、操作部12で指示されたSKUがフィルタ使用中であると判断した場合(ACT54、YES)、制御部51は、当該SKUに対するフィルタを解除する(ACT57)。また、操作部12で指示されたSKUに対するフィルタを解除すると、制御部51は、当該SKUに対する強調表示を解除する(ACT58)。
上記ACT53−58の処理によりフィルタの設定を変更した場合、制御部51は、ACT47へ進み、上述した処理を繰り返し実行する。すなわち、差異詰めモードにおいて、制御部51は、全SKUの棚卸処理が完了するまで、上記ACT43−46、49−58の処理を繰り返し実行する。
なお、携帯端末Dは、棚卸処理においても上記のような優先表示を行うようにしても良い。すなわち、携帯端末Dは、棚卸操作画面のSKUの一覧表示において、上記のような優先表示を行うようにしても良い。例えば、携帯端末Dは、棚卸処理において、新しいICタグを読み取るごとに、読み取ったICタグのSKUをSKUの一覧表示の最上位に表示するようにしても良い。
また、上記フィルタを設定したSKUに対する強調表示は、優先表示とは異なる表示とするものとする。例えば、強調表示は、SKUの表示欄の背景色を所定の色とし、優先表示は、一覧における表示位置を最上位とする。すなわち、携帯端末は、フィルタを設定したSKU(強調表示したSKU)に対しても、ICタグを読み取るごとに優先表示するようにする。これにより、フィルタ使用中であっても、読み取ったICタグのSKUを優先的に表示し、当該SKUの棚卸や差異詰めを支援することができる。
上記のように、実施形態によれば、携帯端末は、管理単位となる物品ごとの識別情報としてのSKUと個々の物品に付するICタグごとの識別情報とを関連付けた在庫管理情報を保持し、SKUごとの理論在庫数とICタグの読取数とを一覧表示し、さらに、リーダライタが新たなICタグを読み取るごとに、読み取ったICタグのSKUに関する情報を優先的に表示させる。
これにより、上記携帯端末は、棚卸を実施する操作者に対して、棚卸が未完了の物品のICタグを効率良く読み取らせることを支援できる案内表示が可能となる。この結果、棚卸作業が効率良く実施でき、棚卸作業を高速化できる。
また、上記実施形態に係る携帯端末は、操作部で差異詰めが指示された場合、理論在庫数とICタグの読取数とが不一致のSKUを一覧表示する差異詰めモードとし、差異詰めモードにおいて理論在庫数とICタグの読取数とが不一致のSKUのうちリーダライタが新たにICタグを読み取ったSKUを優先的に表示させる。
これにより、上記携帯端末は、差異詰め作業を実施する操作者に対して、理論在庫数と読取数とが不一致のSKUを一覧表示するとともに、読み取ったICタグのSKUを優先表示することで差異詰め作業を支援できる。この結果、操作員に差異詰めの対象となるSKUのICタグを効率良く探索させることができ、差異詰め作業を効率良く実施でき、作業の高速化が図れる。
さらに、上記実施形態に係る携帯端末は、セレクト(SELECT)コマンドを用いて操作部で指定されたSKUのICタグを優先的に読み取るフィルタを設定できる。これにより、棚卸が未完了のSKUのうち操作員が指定するSKUを絞り込んで読み取ることが可能となり、差異詰め作業を効率良く行うことができる。
なお、上記実施形態において、携帯端末の制御部が実施する各種の処理は、一部又は全部をリーダライタの制御部が行うようにしても良い。つまり、携帯端末を装着したリーダライタがタグ読取装置として、上述の処理を実施するようにしても良い。また、在庫記憶部、棚卸記憶部、カウンタおよび入力情報記憶部の一部又は全部もリーダライタRのメモリ部に設けても良い。
また、上記実施形態では、リーダライタは、ハンディタイプ以外のリーダライタであってもよい。例えば、RFIDリーダライタの代わりに、読取専用のリーダを用いてもよい。また、RFID以外のICタグ情報を読み取るリーダライタ、またはリーダを用いてもよい。
上述した実施形態の携帯端末で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供される。また、実施形態の携帯端末で実行されるプログラムは、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
D…携帯端末(物品管理装置)、R…リーダライタ(無線タグリーダ)、S…サーバ、M…データベース、11…表示部(表示手段)、12…操作部(操作手段)、21…制御部、23…通信制御部、24…アンテナ、25…携帯端末インターフェース、51…制御部(制御手段)、52…メモリ部、53…RWインターフェース、54…無線通信部(取得手段)。

Claims (5)

  1. 棚卸の対象とする物品についての物品管理情報に基づく理論在庫情報を取得する取得手段と、
    無線タグリーダにより物品に付された無線タグから読み取るタグ情報に基づく実在庫情報と前記理論在庫情報とを表示する表示手段と、
    棚卸の対象とする物品の少なくとも一部を一覧表示し、前記実在庫情報と前記理論在庫情報とが一致しない物品のうち前記無線タグリーダにより新たに読み取った無線タグの物品を優先表示させる制御手段と、
    を有する物品管理装置。
  2. さらに、差異詰めの指示する指示ボタンを有し、
    前記制御手段は、前記指示ボタンによる差異詰めの指示に応じて前記実在庫情報と前記理論在庫情報とが一致しない物品を一覧表示し、一覧表示した物品のうち新たに読み取った無線タグの物品を優先表示させる、
    請求項1に記載の物品管理装置。
  3. 前記制御手段は、優先表示として、無線タグを読み取った物品を一覧表示の最上位に表示させる、
    請求項1又は2に記載の物品管理装置。
  4. さらに、フィルタを使用した読取対象とする物品を指定する操作手段を有し、
    前記制御手段は、セレクトコマンドにより前記操作手段で指定された物品を前記無線タグリーダによる読取対象とする、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の物品管理装置。
  5. 前記制御手段は、前記操作手段により指定されたフィルタを使用した読取対象の物品を強調表示させる、
    請求項4に記載の物品管理装置。
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