JP2016157063A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体の膜厚減耗によらず、適切な交流電流のピーク間電圧値を設定可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】通紙時に画像を媒体に印刷する画像形成装置であって、交流電圧をそれぞれ含む複数の帯電電圧であって、各交流電圧が互いに異なるピーク間電圧を有する複数の帯電電圧を、非通紙時に、前記帯電手段に順次印加する電源手段と、各複数の帯電電圧の印加中に、帯電手段に流れる交流電流値を検知する電流検知手段と、電流検知手段の検出結果に基づき、プロセスで使用すべきピーク間電圧値を導出する第一帯電電圧決定を行う処理手段と、像担持体の減耗度ごとに基準ピーク間電圧値を予め記憶する記憶手段と、を備え、処理手段は、電流検知手段の検出結果に応じて、第一帯電電圧決定の実施を禁止して、像担持体の現在の減耗度に対応する基準ピーク間電圧値を記憶手段から取得する。
【選択図】図2

Description

本発明は、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧が印加される、近接帯電方式の帯電手段を備えた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置での帯電方式として、近接帯電方式が主流になりつつある。近接帯電方式では、例えばローラ型の帯電手段が感光体ドラムの表面に接触あるいは非接触で近接配置される。帯電手段には、感光体ドラム表面が均一に帯電するよう、直流電圧に交流電圧が重畳された帯電電圧が印加される。
上記画像形成装置では、帯電電圧決定により、帯電電圧に重畳すべき交流電圧Vacのピーク間電圧値Vppが導出される。従来、この種の帯電電圧決定は例えば特許文献1に記載されている。特許文献1では、交流電圧Vacのピーク間電圧値Vppが、初期値から、電流検知手段により検出される電流値が飽和するまで徐々に増大させられて、交流電圧Vacのピーク間電圧値Vppが導出される。この制御中に交流電圧Vacが制限電圧を超えると、ピーク間電圧値Vppは初期電圧に設定される。それに対し、温湿度が所定の基準値を超えると、ピーク間電圧値Vppは、温湿度のいずれか一方が基準値を満たない場合のピーク間電圧値Vppよりも小さい値に設定される。
特開2008−107605号公報
特許文献1では、例えばa−Si(アモルファスシリコン)感光体のように硬い感光体膜を有する感光体ドラムを用いることが前提とされている。それゆえ、特許文献1は、感光体ドラムの膜厚減耗による検出電流値の変化を考慮していない。
感光体膜が硬いと、感光体ドラム表面に付着する放電生成物等の除去に不利であるため、クリーニング時等に膜厚が適度に減耗する感光体ドラムが使用されることが望ましい。しかし、このような感光体ドラムを用いた場合に、特許文献1に記載の帯電電圧決定を採用すると、電流検知手段が膜厚減耗に起因して不正確な電流値を検知する可能性があり、ひいては、制御手段が不正確なピーク間電圧値Vppを設定してしまう可能性がある。
それゆえに、本発明は、像担持体の膜厚減耗によらず、適切な交流電流のピーク間電圧値を設定することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、通紙時に画像を媒体に印刷する画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体に近接配置される帯電手段と、交流電圧をそれぞれ含む複数の帯電電圧であって、各前記交流電圧が互いに異なるピーク間電圧を有する複数の帯電電圧を、非通紙時に、前記帯電手段に順次印加する電源手段と、各前記複数の帯電電圧の印加中に、前記帯電手段に流れる交流電流値を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段で検出された交流電流値に基づいて、プロセスで使用すべきピーク間電圧値を導出する第一帯電電圧決定を行う処理手段と、前記像担持体の減耗度ごとに基準ピーク間電圧値を予め記憶する記憶手段と、を備え、前記処理手段は、前記電流検知手段から得られる少なくとも一つの交流電流値に応じて、前記第一帯電電圧決定の実施を禁止して、第二帯電電圧決定を行い、前記第二帯電電圧決定では、前記像担持体の現在の減耗度に対応する基準ピーク間電圧値を前記記憶手段から取得し、取得したピーク間電圧値に基づき、プロセスで使用すべきピーク間電圧値とする。
上記局面によれば、像担持体の膜厚減耗によらず、適切な交流電流のピーク間電圧値を導出することが可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
画像形成装置の大略的な構成を示す模式図である。 画像形成装置の要部の構成を示す模式図である。 図1の感光体ドラムの詳細な構成を示す模式図である。 帯電電圧決定時におけるCPUの処理の前半部分を示すフロー図である。 帯電電圧決定時におけるCPUの処理の後半部分を示すフロー図である。 図4BのS220におけるCPUの詳細な処理を示すフロー図である。 図5のS31〜S33の処理内容を示す図である。 電流検知手段で検知される交流電流値と、基準ピーク間電圧との関係を示す図である。 電流検知手段の代替例およびその問題点を示す図である。 第一変形例での帯電電圧決定時のCPUの処理を示すフロー図である。 第二変形例での帯電電圧決定時のCPUの処理を示すフロー図である。 第三変形例での帯電電圧決定時のCPUの処理を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本画像形成装置の各実施形態を詳説する。
《第一欄:定義》
いくつかの図には、互いに直交するx軸、y軸およびz軸が示される。x軸およびz軸は、画像形成装置1の左右方向および上下方向を示す。また、y軸は、画像形成装置1の前後方向を示す。
《第二欄:画像形成装置の全体構成・印刷プロセス》
図1,図2において、画像形成装置1は、例えば、複写機、プリンタまたはファクシミリ、もしくは、これらの機能を備えた複合機であって、周知の電子写真方式およびタンデム方式により、各種画像(典型的にはフルカラー画像またはモノクロ画像)を印刷媒体(用紙やOHPシート)Mに印刷する。そのために、画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色の作像ユニット2と、中間転写ベルト3と、二次転写ローラ4と、電源手段10と、制御手段11と、温湿度検知手段12と、少なくとも一個の電流検知手段13と、をさらに備える。
四色分の作像ユニット2は、例えば左右方向に並置され、対応色の感光体ドラム5を含む。各感光体ドラム5は、例えば前後方向に延在する円筒形状を有し、自身の軸を中心に例えば矢印αの方向に回転する。
感光体ドラム5は、図3に例示するように、好ましくは、前後方向に延在するアルミニウム基体上に、電荷発生層(以下、CGLと称する)51、電荷輸送層(以下、CTLと称する)52および保護層(以下、OCLと称する)53を、この順番に積層した有機感光体である。なお、感光体ドラム5は、OCL53は無くとも構わない。
ここで、感光体ドラム表面の削れ易さの指標であるα値を、10万回転あたりの削れ量(摩耗量)(μm)と定義する。各種感光体ドラムのα値は下表1の通りである。なお、表1には、比較のために、アモルファスシリコン(a−Si)からなる感光体ドラムのα値も記載されている。OCL53等の感光体膜は適宜削られて、放電生成物等が除去される。α値が小さすぎると、感光体膜が削れ難くなり、放電生成物等を確実に除去できないことがある。ゆえに、本実施形態に関しては、感光体ドラム5のα値は0.5超であることが好ましい。
Figure 2016157063
再度、図1,図2を参照する。各感光体ドラム5の周囲には、回転方向αの上流側から下流側に向かって、少なくとも、帯電手段6と、現像手段8と、一次転写ローラ9とが配置される。
各帯電手段6は、典型的には、前後方向に延在する帯電ローラであって、感光体ドラム5の周面に接触あるいは非接触で近接配置される帯電ローラである。各帯電手段6は、電源手段10からの帯電電圧Vgにより、回転する感光体ドラム5の周面を一様に帯電させる。
電源手段10は、色毎に、直流電源回路101および交流電源回路102の組みを含む。
各直流電源回路101は、制御手段11の制御下で、所定の直流電圧Vdcを出力する。直流電源回路101は色毎で個別的に設けられ、これによって、色毎に直流電圧Vdcを調整可能にしている。しかし、本実施形態では、直流電圧Vdcを色毎に変更する点には関心が無いので、便宜上、直流電圧Vdcは各色で同じ値として説明を続ける。
また、各交流電源回路102は、例えば交流トランスから構成され、制御手段11の制御下で、ピーク間電圧値Vppが可変の交流電圧Vacを出力する。なお、直流電圧Vdcと同様の観点で、各交流電圧Vacは同じ値であるとして説明を続ける。
各交流電源回路102の出力端は、対応色の直流電源回路101の各出力端とで接続され、これによって、交流電圧Vacが直流電圧Vdcに重畳された帯電電圧Vgが生成され、対応色の帯電手段6に印加される。
各感光体ドラム5の下方には露光装置7が設けられる。各露光装置7は、画像データに基づく光ビームBを、感光体ドラム5の帯電域の直ぐ下流側の露光域に照射し、これにより、対応色の静電潜像を形成する。
各現像手段8は、対応色の感光体ドラム5の露光域の直ぐ下流側の現像域に、対応色の現像剤を供給して対応色のトナー像を形成する。
中間転写ベルト3は、例えば左右方向に配列された少なくとも二個のローラの外周面に掛け渡され、例えば矢印βで示す方向に回転する。中間転写ベルト3の外周面は、例えば、各感光体ドラム5の上端と当接する。
各一次転写ローラ9は、対応色の感光体ドラム5と中間転写ベルト3を挟んで対向すると共に中間転写ベルト3を上方から押圧して、感光体ドラム5と中間転写ベルト3との間に一次転写ニップ91を形成する。各一次転写ローラ9には、印刷プロセス中、一次転写バイアス電圧が印加され、その結果、感光体ドラム5上のトナー像は、対応する一次転写ニップ91にて、回転する中間転写ベルト3に転写される。
二次転写ローラ4は、自身の軸を中心に回転可能に構成される。二次転写ローラ4には、印刷プロセス中、二次転写バイアス電圧が印加される。二次転写ローラ4は、例えば中間転写ベルト3の右端近傍にて、中間転写ベルト3の外周面を押圧して、二次転写ローラ4と中間転写ベルト3の間の接触部分に二次転写ニップ41を形成する。この二次転写ニップ41には、印刷プロセス中、印刷媒体Mが送り込まれる。
上記二次転写ニップ41を印刷媒体Mが通過中(即ち、通紙中)、二次転写ローラ4には二次転写バイアス電圧が印加されるため、中間転写ベルト3に担持されたトナー像が印刷媒体Mに移動し転写される。この印刷媒体Mは、二次転写ニップ41を通過後、周知の定着器を通過した後、印刷物としてトレイに排出される。
制御手段11は、例えば、ROM111と、処理手段の一例としてのCPU112と、SRAM113と、記憶手段の一例としてのNVRAM114と、を含む。CPU112は、ROM111に予め記憶された制御プログラムを、SRAM113を作業領域として用いつつ実行して、各種プロセスを制御する。本実施形態では、下記の四プロセス(即ち、印刷、画像安定化、強制トナー補給およびTCR調整)に特に関連する。下記の四プロセスでも、感光体ドラム5を帯電させる必要があるため、帯電手段6には帯電電圧Vgが印加される。
(1)印刷:印刷媒体Mに画像を印刷すること
(2)画像安定化:既知のパターン画像の濃度に基づき、トナー濃度を目標値に制御すること
(3)強制トナー補給:現像手段に強制的にトナーを補充すること
(4)TCR調整:トナーとキャリアの比率を目標値に制御すること
CPU112はさらに他にも、後述の第一帯電電圧決定および第二帯電電圧決定のいずれかを行って、各上記プロセスで使用すべきピーク間電圧値Vppであって、帯電電圧Vgに重畳すべき交流電圧Vacの基準となるピーク間電圧値Vpp(以下、基準ピーク間電圧Vpp0という)を決定する。また、各上記プロセスで実際に重畳される交流電圧Vacのピーク間電圧Vpp(以下、実際のピーク間電圧Vpp1という)を決定するために、CPU112は、NVRAM114に、画像形成装置1における現在の総印刷枚数Sを、感光体ドラム5の膜厚の減耗度を示す減耗度情報Iwstの一例として保持する(下表2を参照)。なお、詳細は後で明らかになるが、本実施形態では、基準ピーク間電圧値Vpp0と、実際のピーク間電圧Vpp1とは異なるので注意を要する。
Figure 2016157063
温湿度検知手段12は、温度センサ121と湿度センサ122とを含む。温度センサ121は、画像形成装置1内の温度(即ち、機内温度)Stを検知してCPU112に出力する。それに対し、湿度センサ122は、画像形成装置1内の相対湿度(以下、機内湿度という)Shを検知してCPU112に出力する。
また、電流検知手段13は、各帯電手段6に帯電電圧Vgが印加された時に、対応する感光体ドラム5に流れる交流電流値Iacを検知して、CPU112に出力する。
《第三欄:画像形成装置の動作》
次に、図4A〜図7を参照して、画像形成装置1の動作について説明する。
図4Aにおいて、CPU112は、上記四プロセスにおいて帯電電圧決定を決定する場合、画像形成装置1内に印刷媒体Mを搬送しない状態で(即ち、非通紙の状態で)、まず、ある色の感光体ドラム5に関し、周知の手法により、各感光体ドラム5が新品か否かを判断する(S21)。肯定判断がなされると(即ち、Yの場合)、CPU112は、各色の禁止フラグ(詳細は後述)をオフにする(S22)。それに対し、否定判断がなされると(即ち、Nの場合)、CPU112は、S22をスキップする。
CPU112は、S22の次、または、S21でNと判断すると、温湿度検知手段12から、現在の機内温度Stおよび機内湿度Shを取得する(S23)。次に、CPU112は、各色の禁止フラグがオンか否かを判断する(S24)。以下には、まず、オフの場合について説明する。この場合、CPU112は、ROM111またはNVRAM114に予め保持された環境ステップテーブルT1から、S23で得た機内温度Stおよび機内湿度Shに対応する環境ステップを取得する(S25)。テーブルT1には、下表3に示すように、機内温度および機内湿度の組み合わせごとに、絶対湿度の大きさを示す指標である環境ステップが記述される。このテーブルT1は、本画像形成装置1の製造段階や開発段階に予め実験等で作成される。この点については、他のテーブルでも同様である。本実施形態では、環境ステップは十六段階に区分され、環境ステップ1〜3が低温低湿環境(所謂、LL環境)を、環境ステップ4〜7が常温常湿環境(所謂、NN環境)を、環境ステップ8〜12がやや高温高湿環境を示し、環境ステップ13〜16が高温高湿環境(所謂、HH環境)を示す。
Figure 2016157063
次に、CPU112は、NVRAM114等に予め保持されたピーク間電圧値テーブルT2から、S25で得た環境ステップに対応するピーク間電圧値Vppの組みを一つ選択する(S26)。テーブルT2には、下表4に示すように、環境ステップの範囲毎に、互いに異なる八個のピーク間電圧値Vppからなる組みが記述される。各組みには、正放電領域および逆放電領域のそれぞれにつき、四個のピーク間電圧値Vppが含まれる。本明細書では、後述のピーク間電圧値Vppが2×Vth未満の領域(図6を参照)であって、帯電手段6に帯電電圧Vgを印加した時に、帯電手段6から感光体ドラム5への単方向のみの電荷移動が起こるピーク間電圧Vppの領域を正放電領域という。逆に、2×Vth以上の領域(図6を参照)であって、感光体ドラム5および帯電手段6の間で双方向への電荷移動が交互に起こる領域を逆放電領域という。また、Vthは、直流電圧Vdcにより感光体ドラムの帯電が開始される帯電開始電圧値であって、感光体ドラム5の諸特性により定められる。
例えば、環境ステップ1〜3に対しては、ピーク間電圧値Vppの組みAが割り当てられ、組みAは、正放電領域に含まれる600V,700V,800Vおよび900Vと、逆放電領域に含まれる1850V,1950V,2050Vおよび2150Vとからなる。環境ステップ4〜7,8〜12,13〜16には、表4に示した通りのピーク間電圧値Vppの組みB,C,Dが割り当てられる。
Figure 2016157063
次に、CPU112は、第一カウンタ値nを1に初期化し(S27)、選択した組みにおいて現在の第一カウンタ値nに相当するピーク間電圧値Vppを取得する(S28)。
CPU112は、各色の交流電源回路102から出力すべき交流電圧Vacのピーク間電圧値Vppを、S25で取得した値に設定する。また、CPU112は、各色の直流電源回路101から出力すべき直流電圧Vdcを予め定められた値に設定する(S29)。
S29の結果、電源手段10から各色の帯電手段6に帯電電圧Vgが印加される。CPU112は、各交流電源回路102の交流電圧Vacが安定すると(S210)、第二カウンタ値mを1に初期化する(図4B;S211)。次に、CPU112は、各色の電流検知手段13から交流電流値Iacを取得して、取得した交流電流値Iacを色毎にSRAM113に記憶する(S212)。
次に、CPU112は、第二カウンタ値mがyか否かを判断する(S213)。ここで、yは、各感光体ドラム5の一回転あたりのサンプリング数であって、1以上の自然数である。CPU112は、S213で否定判断をすると、第二カウンタ値mを1だけインクリメントして(S214)、S212を行う。
以上のS211〜S214を繰り返すことで、SRAM113には、各色の感光体ドラム5を一回転する間に、周方向に相異なるy個の場所にて測定された各色の交流電流値IacがSRAM113に保持される。CPU112は、S213で肯定判断をすると、y個の交流電流値Iacの平均値を導出し、SRAM113に記憶する(S215)。
本実施形態では、S211〜S215により、感光体ドラム5の膜厚のバラツキが考慮される。即ち、CPU112は、各感光体ドラム5が一回転している間に、周方向に相異なる複数箇所で得たy個の交流電流値Iacの平均値をとる。これにより、感光体ドラム5の膜厚のバラツキが平滑化される。
次に、CPU112は、今回(即ち、直前)のS215で導出した平均値から、前回のS215で導出した平均値を減算して、差分値ΔIacを導出する(S216)。なお、初回のS216に限り前回の平均値が無いので、便宜上、例えば、前回の平均値を0としてS216が行われる等する。
次に、CPU112は、S216で得た差分値ΔIacが所定の閾値ΔIth以下か否かを判断する(S217)。ここで、閾値ΔIthの詳細については後述する。
S217でNと判断すると、CPU112は、第一カウンタ値nが8か否かを判断することで、S26で選択した組みの全ピーク間電圧値VppについてS28〜S217の処理を行ったか否かを判断する(S218)。S218でNと判断すると、CPU112は、第一カウンタ値nを1だけインクリメントして(S219)、図4AのS28を行う。
以上のS28〜S219により、SRAM113には、正放電領域および逆放電領域それぞれに四個ずつ含まれるピーク間電圧値Vppを有する交流電圧Vacを重畳した各帯電電圧Vgを順次印加した時に、各帯電手段6に流れる交流電流値Iacが合計八個得られる。CPU112は、S29で使用したピーク間電圧値Vppと、S215で得られた交流電流値(平均値)Iacとの組み合わせを八組分、各色毎にSRAM113に保持する。ここで、以下では、SRAM113に保持されたピーク間電圧値Vppおよび交流電流値Iacの組み合わせを包括的に(Vpp,Iac)と表記する。また、n=1〜8のいずれかを個別的に表記する場合には、(Vppj,Iacj)と表記する。ここで、jは1,2,…8の自然数である。
CPU112は、色毎の(Vpp,Iac)に基づき、第一帯電電圧決定を行って、各種プロセス等で使用すべき基準ピーク間電圧値Vpp0を色毎に導出してNVRAM114に格納する(S220)。
ここで、図5,図6を参照して、第一帯電電圧決定について詳説する。
まず、図5,図6において、CPU112は、色毎に、正放電領域に属する四組の(Vpp,Iac)を選択して、これら四組のデータを最小二乗法により直線近似して、正放電領域における印加交流電圧Vppに対する交流電流値Iacの特性直線L1(Iac=a×Vac+b)(図6を参照)を得る(S31)。
次に、CPU112は、同様の手法で、色毎に、逆放電領域に属する四組の(Vpp,Iac)を直線近似して、逆放電領域における印加交流電圧Vppに対する交流電流値Iacの特性直線L2(Iac=c×Vac+d)(図6を参照)を得る(S32)。
ここで、a〜dは定数であって、特に、c−aは傾きで、b,dは切片であって、a,bは、次式(1),(2)から導出される。c,dも同様の式からも導出される。
Figure 2016157063
Figure 2016157063
次に、CPU112は、第一帯電電圧決定を行って、S31,S32で得た特性直線L1,L2の交点のVpp値(=(d−b)/(c−a))を色毎に導出する。そして、CPU112は、色毎に導出した(d−b)/(c−a)を、今回の帯電電圧決定における基準ピーク間電圧値Vpp0として定める(S33)。
以上のS33が終了すると、CPU112は、図5の処理を抜けて(つまり、図4BのS220を終了して)、図4BのS221を行う。S220で格納された基準ピーク間電圧値Vpp0は、環境ステップに基づく値であるため、現在の環境条件に高精度に合った値とは言い難い。そこで、CPU112は、NVRAM114等に予め保持された補正値テーブルT3から、S23で得た機内温度Stおよび機内湿度Shに対応する傾きおよび切片の組みを一つ選択する(S221)。補正値テーブルT3には、表5に示すように、温度範囲および相対湿度範囲の組み合わせ毎に、傾きおよび切片の組みが記述される。例えば、機内湿度Shが20%未満で機内温度Stが10.5℃以上12.5℃未満であれば、(傾き,切片)は(−0.0054,269)と記述される。
Figure 2016157063
次に、CPU112は、NVRAM114の減耗度情報Iwstから、色毎の総印刷枚数を取得する(S222)。
次に、CPU112は、次式(3)に基づき、補正値を導出する(S223)。
補正値=傾き×回転数+切片 …(3)
次に、CPU112は、S220で導出した基準ピーク間電圧値Vpp0に対応色の補正値を加算して、現在の環境条件(即ち、温度および相対湿度)に高精度に合った実際のピーク間電圧値Vpp1を導出する(S224)。
以上のようにして、実際のピーク間電圧値Vpp1が導出されると、CPU112は、各交流電源回路102から出力すべき交流電圧Vacのピーク間電圧値Vppを、S224で導出したVpp1に設定し、各直流電源回路101から出力すべき直流電圧Vdcを予め定められた値に設定する。その結果、電源手段10から各帯電手段6に、帯電電圧Vgが印加されて、各感光体ドラム5の帯電が行われる(S225)。
ところで、電流検知手段13が検知可能な交流電流値Iacには上限値Ilimitがある。第一帯電電圧決定において、検知された全ての交流電流値Iacが上限値Ilimitを超えない場合、適切に基準ピーク間電圧値Vppを導出することができる(図7上段を参照)。それに対し、検知された交流電流値Iacは、逆放電領域における交流電圧値Vacを増加させていくと、上限値Ilimitで飽和し交流電圧値Vacに追従しなくなることがある(図7中段を参照)。このような状態で、第一帯電電圧決定を行うと、特性直線L2の傾きが小さくなるため、交点のVpp値(=(d−b)/(c−a))が実際よりも低くなってしまう。この場合、かぶりトナーに起因する画像不良が印刷物に生じる可能性がある。
また、逆放電領域の交流電流値Iacの多くが上限値Ilimitで飽和すると、交点のVpp値自体を導出できなくなることもある(図7下段を参照)。
上記問題点への対処のために、電流検知手段13を、上限値Ilimitがより大きなものに置換することが考えられる。しかしながら、上限値Ilimitの大きな電流検知手段は高コストであるだけでなく、第一帯電電圧決定において、検出される交流電流値Iacのバラツキが大きくなるため(図8上段を参照)、導出されるピーク間電圧値Vppの精度が低下する。
他にも、検出される交流電流値Iacが上限値Ilimitを超えないように、第一帯電電圧決定で印加すべき交流電圧値Vppのうち、少なくとも逆放電領域に属するものを小さくする方法もある(図8中段を参照)。しかし、逆放電領域の交流電圧値Vppを小さくすると、特性直線L2の傾きcが小さくなる傾向があり、さらには、検出される交流電流値Iacのバラツキも相俟って、傾きcのバラツキも大きくなる。その結果、特性直線L1とL2の交点のVpp値も大きくバラツキ、その結果、導出されるピーク間電圧値Vppの精度が低下する(図8下段を参照)。
また、感光体ドラム5の使用により膜厚は減耗し、感光体ドラム5の抵抗値は低下する。したがって、同じ交流電圧値Vacを印加しても、感光体ドラム5の減耗度合いにより、感光体ドラム5に近接する帯電手段6に流れる交流電流値Iacは異なる。したがって、感光体ドラム5の減耗が進み過ぎると、電流検知手段13が検知する交流電流値Iacは、大きな交流電圧値Iacの印加に対し、上限値Ilimitで飽和してしまうことがある。このような状態で電流検知手段13の交流電圧値Iacに基づいて第一帯電電圧決定を行っても、正確なピーク間電圧値Vppが得られる可能性は低い。
以上の観点から、図4BのS217では、各色の差分値ΔIacがΔIth以下か否かが判断される。ΔIthは、検知された交流電流値Iacが飽和しているか否かを判断するための基準値であって、数十μA程度に設定される。S217でYと判断されると、対応色の感光体ドラム5の減耗が進み過ぎているとみなして、CPU112は、禁止フラグをオンにする(S226)。これにより、図4AのS24にて、Nと判断されることが無くなるため、今後のプロセスにおいても、第一帯電電圧決定の実行が禁止されることになる。
次に、CPU112は、NVRAM114等に予め保持された基準値テーブルT3から、減耗情報度Iwstとしての現在の印刷枚数に対応する基準ピーク間電圧値Vpp(単位はV)を取得する(S227)。基準値テーブルT4には、表6に示すように、総印刷枚数の範囲毎に、ピーク間電圧値Vppの基準値が記述される。この基準値テーブルT3は、本画像形成装置1の製造段階や開発段階に予め実験等で作成される。例えば、印刷枚数が0枚以上で20000枚未満であれば、基準値として1300Vと記述される。
Figure 2016157063
S227で得られた基準ピーク間電圧値Vppの基準値は、単に総印刷枚数に基づくだけであるため、必ずしも、現在の温湿度に高精度に合っていない。そこで、CPU112は、NVRAM114等に予め保持された補正値テーブルT5から、S23で得た機内温度Stおよび機内湿度Shに対応する補正値(単位はV)を取得する(S228)。補正値テーブルT5には、表7に示すように、温度範囲および相対湿度範囲の組み合わせ毎に、補正値が記述される。例えば、機内湿度Shが20%未満で機内温度Stが10℃以上11℃未満であれば、補正値は100Vと記述される。
Figure 2016157063
次に、CPU112は、S227で得た基準ピーク間電圧値VppとS228で得た補正値とを加算して、実際のピーク間電圧値Vppを導出する(第二帯電電圧決定,S229)。
その後、CPU112は、S225と同様の処理を行い、その結果、各帯電手段6に帯電電圧Vgが印加されて、各感光体ドラム5の帯電が行われる。
最後に、再度図4AのS24を参照する。S24でYと判断されると、CPU112は、第一帯電電圧決定の実施が禁止されているとみなして、図4BのS226を行って、第二帯電電圧決定により実際のピーク間電圧値Vppを導出する。
《第四欄:画像形成装置の作用・効果》
上述の通り、感光体ドラム5の膜厚の減耗度が進行し、その結果、電流検知手段13で検知される交流電流値Iacが不正確である可能性が高くなる。このような状態であるか否かが、図4BのS217にて判断される。否定判断がなされると、第一帯電電圧決定が実施されて、電流検知手段13で検知された交流電流値Iacに基づきピーク間電圧Vppが導出される。それに対し、S217で肯定判断がなされると、S226において、禁止フラグをオンにすることで、それ以降のプロセスにおいて第一帯電電圧決定の実施が禁止される。その上で、減耗度に相関する総印刷枚数毎に予め導出されている基準値と、温湿度毎に予め導出されている補正値とに基づき、ピーク間電圧値Vppが導出される。よって、感光体ドラム5の膜厚減耗によらず、適切なピーク間電圧値Vppを導出可能な画像形成装置1を提供することができる。
なお、本実施形態では、感光体ドラム5が新品に交換されれば、第一帯電電圧決定の禁止が解除されるため(図4A;S21,S22)、この場合には、第一帯電電圧決定により、適切なピーク間電圧値Vppが導出される。
《第五欄:第一変形例》
次に、第一変形例に係る画像形成装置1について説明する。第一変形例は、上記実施形態と比較すると、図4Bの処理に代えて、図9に示す処理を行う点で相違する。図9は、図4Bと比較すると、S216を行わない点と、S217に代えてS41を行う点とで相違する。それ以外に両画像形成装置1の間に相違点は無いので、上記実施形態および第一変形例の間で共通する構成・ステップには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
S41において、CPU112は、S215で導出した交流電流値Iac(平均値)が上限値Ilimit(例えば、3066μA)を超えているか否かを判断する。Yと判断すると、CPU112は、S226を行うが、Nと判断すると、S218を行う。
前述の通り、感光体ドラム5の膜厚減耗が過度に進むと、電流検知手段13により検知された交流電流値Iacは、原理的には、上限値Ilimitで飽和するが(図7下段を参照)、突発的に、上限値Ilimitを超えてしまうこともある。このような場合、検知された交流電流値Iacの精度が高いとは言えないので、第一帯電電圧決定を行わずに、第二帯電電圧決定により、実際のピーク間電圧値Vppが導出される。よって、感光体ドラム5の膜厚減耗によらず、適切なピーク間電圧値Vppを導出可能な画像形成装置1を提供することができる。
《第六欄:第二変形例》
次に、第二変形例に係る画像形成装置1について説明する。
温湿度環境が高温多湿であれば、感光体ドラム5の抵抗値は相対的に低下する。このような高温多湿下では、電流検知手段13により検知された交流電流値Iacは大きくなる傾向があり、その結果、上限値Ilimitに到達し易くなる。よって、高温多湿を示す所定の環境ステップ(例えば、16)であれば、第一帯電電圧決定を行わずに、第二帯電電圧決定を行った方が、素早く、より適切なピーク間電圧値Vppが得られる。
そこで、第二変形例は、上記実施形態と比較すると、図4Aの処理に代えて、図10に示す処理を行う点で相違する。図10は、図4Aと比較すると、S25とS26の間にS51を行う点で相違する。それ以外に両画像形成装置1の間に相違点は無いので、上記実施形態および第一変形例の間で共通する構成・ステップには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
S51において、CPU112は、S25で得られた環境ステップが所定の環境ステップ(例えば、16)か否かを判断する。Yと判断されると、CPU112は、第二帯電電圧決定を行うために、S226を行う。それに対し、Nと判断されると、CPU112は、S26を行う。
第二変形例によれば、S22で得られた環境ステップに基づいて、即座に、第二帯電電圧決定が行われ、その結果、適切なピーク間電圧値Vppをいち早く導出することが可能となる。
《第七欄:第三変形例》
次に、第三変形例に係る画像形成装置1について説明する。
また、感光体ドラム5の寿命が末期の場合には、膜厚の残りが少なくなり、その結果、感光体ドラム5の抵抗値が相対的に低下する。このような寿命末期の場合には、電流検知手段13により検知された交流電流値Iacは上限値Ilimitに到達し易くなる。よって、感光体ドラム5が寿命末期の場合には、第一帯電電圧決定を行わずに、第二帯電電圧決定を行った方が、素早く、より適切なピーク間電圧値Vppが得られる。
そこで、第三変形例は、上記実施形態と比較すると、図4Aの処理に代えて、図11に示す処理を行う点で相違する。図11は、図4Aと比較すると、S21の前に、S61〜S63を行う点で相違する。それ以外に両画像形成装置1の間に相違点は無いので、上記実施形態および第一変形例の間で共通する構成・ステップには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
S61において、CPU112は、NVRAM114等に保持された減耗情報度Iwstを取得し、総印刷枚数Sが閾値Sth以上か否かを判断する(S62)。ここで、閾値Sthは、感光体ドラム5が寿命末期となる総印刷枚数Sであり設計・開発段階で予め導出される。Yと判断されれば、CPU112は、温湿度検知手段12から、現在の機内温度Stおよび機内湿度Shを取得し(S63)、その後、第二帯電電圧決定を行うために、S226を行う。それに対し、Nと判断されると、CPU112は、S21を行う。
第二変形例によれば、感光体ドラム5の寿命が末期であれば、即座に、第二帯電電圧決定が行われ、その結果、適切なピーク間電圧値Vppをいち早く導出することが可能となる。
《第五欄:付記》
上記実施形態の説明では、画像形成装置1は、色毎に電流検知手段13を備えていた。しかし、これに限らず、全色を代表する特定の一色乃至三色の帯電手段6にのみ電流検知手段13が設けられても構わない。
また、CPU112は、図4B等のS228において、現在の環境条件(機内温度Stおよび機内湿度Sh)に基づき、補正値を導出する。しかし、温湿度検知手段12が、絶対湿度センサを備えている場合には、絶対湿度に基づき補正値を導出しても良い。また、補正テーブルT4は、温度、相対湿度のいずれか一方のみに基づき作成されていても構わない。
本発明に係る画像形成装置は、周囲温度や感光体膜厚によらず、適切な交流電流のピーク間電圧値を導出することが可能であり、カラー機かモノクロ機かを問わず、ファクシミリ、コピー機、プリンタおよびこれらの機能を備えた複合機に好適である。
1 画像形成装置
5 感光体ドラム(像担持体)
6 帯電手段
10 電源手段
112 CPU(処理手段)
121 温度センサ
122 湿度センサ

Claims (9)

  1. 通紙時に画像を媒体に印刷する画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に近接配置される帯電手段と、
    交流電圧をそれぞれ含む複数の帯電電圧であって、各前記交流電圧が互いに異なるピーク間電圧を有する複数の帯電電圧を、非通紙時に、前記帯電手段に順次印加する電源手段と、
    各前記複数の帯電電圧の印加中に、前記帯電手段に流れる交流電流値を検知する電流検知手段と、
    前記電流検知手段で検出された交流電流値に基づいて、プロセスで使用すべきピーク間電圧値を導出する第一帯電電圧決定を行う処理手段と、
    前記像担持体の減耗度ごとに基準ピーク間電圧値を予め記憶する記憶手段と、を備え、
    前記処理手段は、
    前記電流検知手段から得られる少なくとも一つの交流電流値に応じて、前記第一帯電電圧決定の実施を禁止して、第二帯電電圧決定を行い、
    前記第二帯電電圧決定では、前記像担持体の現在の減耗度に対応する基準ピーク間電圧値を前記記憶手段から取得し、取得したピーク間電圧値に基づき、プロセスで使用すべきピーク間電圧値とする、画像形成装置。
  2. 前記電流検知手段から得られた今回の交流電流値と前回の交流電流値との差分値が所定の閾値以下であれば、前記第一帯電電圧決定の実施が禁止され、前記第二帯電電圧決定が行われる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電流検知手段から得られたいずれかの交流電流値が所定の閾値を超えると、前記第一帯電電圧決定の実施が禁止され、前記第二帯電電圧決定が行われる、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段はさらに、周囲温度および/または周囲湿度ごとに、ピーク間電圧値の補正値を予め記憶し、
    前記処理手段は、前記第二帯電電圧決定において、前記像担持体の現在の減耗度に対応する基準ピーク間電圧値と、現在の周囲温度および/または現在の周囲湿度に対応する補正値と、を前記記憶手段から取得し、プロセスで使用すべきピーク間電圧値を導出する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 現在の温湿度が所定の高温多湿状態であれば、前記第一帯電電圧決定が行われる事無く、前記第二帯電電圧決定が行われる、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体の寿命が末期の場合には、前記第一帯電電圧決定が行われる事無く、前記第二帯電電圧決定が行われる、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記処理手段は、前記第一帯電電圧決定にて、正放電領域および逆放電領域のそれぞれにおける交流電圧に対する交流電流値の特性直線の交点が、基準ピーク間電圧値として導出される、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記処理手段は、前記像担持体の減耗度、周囲温度および周囲湿度の少なくとも一つに基づき、導出した基準ピーク間電圧値を補正して、プロセスで使用すべきピーク間電圧とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記処理手段は、前記像担持体が新品に交換されると、前記第一帯電電圧決定の実施禁止を解除する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
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