JP5329032B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、本発明は、例えば複写機、プリンター、ファクシミリ等、電子写真方式により画像形成を行う画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、例えば導電性の帯電ローラを感光体ドラムに接触させ、この帯電ローラに、直流電圧に交流電圧を重畳させて得られた帯電用のバイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム表面を帯電させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このように、感光体ドラムに接触させた帯電ローラに電圧を印加して感光体ドラム表面を帯電させる場合、印加電圧が必要以上に高いと帯電ローラや感光体を劣化させてしまうおそれがある。そのため、帯電ローラに印加する交流電圧Vppは、感光体表面を均一に帯電できる最小限の電圧に設定することが望ましい。
そして、湿度が50%以下の低湿環境下では、長時間、例えば550時間以上使用した帯電ローラは、トナーの外添剤や、放電生成物の付着により表面抵抗が高くなるため、感光体表面を均一に帯電させる為に必要な交流電源の電圧は、長時間使用される前の初期状態の帯電ローラで帯電させる場合よりも高い電圧が必要になる。そのため、帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流を検出しながら帯電ローラに印加するバイアスの交流電圧を徐々に上昇させ、帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流の検出値の変化量が小さくなる電圧を、交流電源の適正な電圧として設定するものが知られている。
図8は、28℃60%の環境において、アモルファスシリコンを感光体として用いた場合の帯電用のバイアス電圧として用いられる交流電圧Vppと、感光体の表面電圧Voと、帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流Idcとの関係を示すグラフである。グラフG1は、新品の帯電ローラを用いた場合の感光体ドラムにおける表面電圧Voを示し、グラフG2は、新品の帯電ローラを用いた場合の感光体ドラムにおける電流Idcを示している。また、グラフG3は、長時間使用後の帯電ローラを用いた場合の感光体ドラムにおける表面電圧Voを示し、グラフG4は、長時間使用後の帯電ローラを用いた場合の感光体ドラムにおける電流Idcを示している。
図8のグラフG1,G2に示すように、新品の帯電ローラを用いた場合、交流電圧Vppを徐々に上昇させると、表面電圧Vo及び電流Idcがほぼ飽和する。そこで、電流Idcが飽和して帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流の検出値の変化量が小さくなる電圧を、帯電用のバイアス電圧として設定することで、交流電圧Vppを適正な電圧に設定することができる。
特開2001−201921号公報
しかしながら、例えば周囲温度27℃以上、相対湿度60%以上といった高温高湿環境では、帯電ローラ表面に付着した放電生成物が吸水する為、長時間使用した帯電ローラは表面抵抗が低くなる。図9は、長時間使用後の帯電ローラを用いて感光体ドラムに帯電させた場合の感光体ドラムの表面電位Voと、帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流Idとの関係を示すグラフである。横軸は時間の経過を示しており、矢印Aで示す期間、交流電圧Vppを徐々に増大している。
図9に示すように、長時間使用後の帯電ローラを用いて感光体ドラムに帯電させた場合、交流電圧Vppを増大させても表面電位Voがほぼ一定であるにもかかわらず、電流Idが増大し続けている。そのため、電流Idに基づき表面電位Voを適正な電圧に設定することが困難である。そして、図8のグラフG4に示すように、帯電ローラに印加するバイアスの交流電圧Vppを上昇させても帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流Idcが飽和せず、電流Idcの検出値の変化量が小さくならないためにバイアス交流電圧Vppを上昇し続けることになる結果、帯電ローラから感光体へ印加される交流電圧が必要以上に上昇し、帯電ローラや感光体を劣化させてしまったり、画像形成に適さない電圧になって、いわゆる画像のカブリを発生する等の画像品質の低下をまねくおそれがあるという不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、感光体ドラムを帯電させるための帯電電圧を、高温高湿環境において過度に上昇させてしまうことを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを帯電させる帯電部と、前記帯電部に、直流電圧を出力する直流電源部と、前記帯電部に、交流電圧を出力する交流電源部と、周囲温度を検出する温度検出部と、周囲湿度を検出する湿度検出部と、前記帯電部から前記感光体ドラムへ流れる電流を検出する電流検出部と、前記直流電圧を、予め設定された初期直流電圧に設定する直流電圧設定部と、前記交流電源部によって前記交流電圧を予め設定された初期交流電圧から所定の制限電圧に向けて、予め定められた一定電圧ずつ徐々に増大させ、前記交流電圧が前記制限電圧を超える前に前記電流検出部により検出される電流値が飽和した場合、当該電流値が飽和した際の前記交流電圧の電圧値を前記交流電源部の出力電圧として設定し、前記交流電圧が前記制限電圧を超えるまでに前記電流値が飽和しない場合には、前記初期交流電圧を前記交流電源部の出力電圧として設定する交流電圧設定部と、前記温度検出部により検出された温度が予め設定された基準値を超え、かつ湿度検出部により検出された湿度が予め設定された基準値を超えた第1の場合には、前記温度検出部により検出された温度及び前記湿度検出部により検出された湿度のうち少なくとも一方が前記各基準値に満たない第2の場合よりも、前記制限電圧を小さくする制限電圧設定部とを備え、前記交流電圧設定部は、前記交流電圧を予め設定された所定電圧だけ増大させた際に前記電流検出部により検出される電流値の変化量が、予め設定された飽和判定電流値に満たない場合、前記電流値が飽和したと判定し、前記制限電圧設定部は、前記第1の場合が前記第2の場合よりも、前記制限電圧と前記初期交流電圧との差が小さくなるように、前記制限電圧を設定し、前記交流電圧設定部は、前記第1の場合と前記第2の場合とにおいて、前記一定電圧を同じにして、前記初期交流電圧から前記制限電圧に向けて前記一定電圧ずつ徐々に増大させる
この構成によれば、直流電圧設定部によって、帯電部に印加される直流電圧が、予め設定された初期直流電圧に設定される。また、交流電圧設定部によって、交流電源部により帯電部に印加される交流電圧が、所定の制限電圧を超えない範囲で、予め設定された初期交流電圧から電流検出部により検出される電流値が飽和するまで徐々に増大されることにより、交流電源部の出力電圧が設定される。この際、電流検出部により検出される電流値が飽和する前に交流電圧が所定の制限電圧を超えた場合には、交流電圧設定部によって、交流電源部の出力電圧として初期交流電圧が設定される。そして、制限電圧設定部によって、温度検出部で検出された温度が予め設定された基準値を超え、かつ湿度検出部で検出された湿度が予め設定された基準値を超えた場合、温度検出部により検出された温度及び前記湿度検出部により検出された湿度のうち少なくとも一方が各基準値に満たない場合よりも、前記制限電圧が小さくされる。この場合、温度が予め設定された基準値を超え、かつ湿度が予め設定された基準値を超えた高温高湿環境、すなわち帯電部から感光体ドラムへ流れる電流が飽和しにくい環境では、交流電源部の出力電圧を設定する際に交流電圧を上昇させる上限が、高温高湿環境ではない場合よりも低くされ、速やかに初期交流電圧が交流電源部の出力電圧として設定されるので、感光体ドラムを帯電させるための帯電電圧を、高温高湿環境において過度に上昇させてしまうことを低減することができる。
また、前記交流電圧設定部は、前記交流電圧を予め設定された所定電圧だけ増大させた際に前記電流検出部により検出される電流値の変化量が、予め設定された飽和判定電流値に満たない場合、前記電流値が飽和したと判定することが好ましい。
この構成によれば、交流電圧設定部によって、帯電部に印加される交流電圧を予め設定された所定電圧だけ増大させた際に電流検出部により検出される電流値の変化量が、予め設定された飽和判定電流値に満たない場合、前記電流値が飽和したと判定されるので、電流値の飽和を容易に検出できる。
また、前記直流電圧設定部は、さらに、前記交流電圧設定部により前記交流電源部の出力電圧が設定された後、前記電流検出部により検出される電流値が予め設定された基準電流値に近づくように、前記直流電圧を調節することが好ましい。
この構成によれば、直流電圧設定部によって、交流電圧設定部により前記交流電源部の出力電圧が設定された後、電流検出部により検出される電流値が予め設定された基準電流値に近づくように、帯電部に印加される直流電圧が調節される。
また、温度と湿度との組み合わせに対応して、温度が低いほど高電圧となり、湿度が低いほど高電圧となるように予め設定された初期交流電圧を記憶する記憶部をさらに備え、前記交流電圧設定部は、前記温度検出部により検出された温度と、前記湿度検出部との組み合わせに対応して前記記憶部に記憶されている初期交流電圧を用いることが好ましい。
この構成によれば、記憶部によって、温度と湿度との組み合わせに対応して、温度が低いほど高電圧となり、湿度が低いほど高電圧となるように予め設定された初期交流電圧が記憶される。そして、交流電圧設定部によって、温度検出部により検出された温度と、湿度検出部との組み合わせに対応して前記記憶部に記憶されている初期交流電圧を用いて、帯電部に印加される交流電圧が設定される。
また、前記感光体ドラムは、感光体としてアモルファスシリコンを用いることが好ましい。この構成によれば、感光体ドラムの感光体としてアモルファスシリコンが用いられるので、耐久性が非常に高く、印字の繰り返しによる感光体の帯電能の変化が小さいため、帯電ローラから感光体に流れ込む電流値を検出することにより、感光体の表面電位Voの制御が容易である。
このような構成の画像形成装置は、温度が予め設定された基準値を超え、かつ湿度が予め設定された基準値を超えた高温高湿環境、すなわち帯電部から感光体ドラムへ流れる電流が飽和しにくい環境では、交流電圧を設定する際に交流電圧を上昇させる上限が、高温高湿環境ではない場合よりも低くされ、速やかに初期交流電圧が設定されるので、感光体ドラムを帯電させるための帯電電圧を、高温高湿環境において過度に上昇させてしまうことを低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す側面図である。なお、図1におけるYによる方向表示は、−Yが前方を示し、+Yが後方を示す。また、図1に示す画像形成装置1はプリンタである。図1に示すように、画像形成装置1は、用紙束として貯留された用紙Pを後述する画像形成部13へ送り込む給紙部12と、この給紙部12から送り込まれた用紙Pを搬送しながら用紙Pにトナー像を転写する画像形成部13と、この画像形成部13で用紙Pに転写されたトナー像に対し定着処理を施す定着部14と、定着部14で定着処理の施された用紙Pの排出先を切り換える排出先切換え部15と、印刷処理が完了した用紙Pを排出する排紙部16とが本体11に装着されることによって構成されている。
給紙部12は、本体11内の下部に挿脱自在に装着された複数枚の用紙Pが貯留可能な用紙カセット121と、用紙Pを手差しで給紙するときに用いられる手差しトレイ122とを備えている。
用紙カセット121の上方位置には並設された2つのピックアップローラ123が設けられ、これらのピックアップローラ123の駆動によって用紙カセット121に貯留されている用紙Pが1枚ずつ繰り出され、このピックアップローラ123の下流側に設けられた軸心が左右方向(用紙搬送方向と直交する方向)に延びる大径の給紙ローラ124を介して画像形成部13に向けて送り出される。
一方、手差しトレイ122の後方位置には、軸心が左右方向(用紙搬送方向と直交する方向)に延びた手差しローラ126が設けられ、手差しトレイ122を介して手差しで給紙された用紙は、この手差しローラ126の駆動で画像形成部13へ向けて送り込まれる。
画像形成部13は、感光体ドラム131と、帯電ローラ132(帯電部)と、露光装置133と、回転式現像装置20と、トナーコンテナ30と、中間転写ベルト134と、一次転写ローラ135と、二次転写ローラ136と、ドラムクリーニング装置137と、ベルトクリーニング装置138とを備えている。
感光体ドラム131は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ってトナー像を形成させるためのものであり、本体11の略中央部において左右方向(図1の紙面に直交する方向)に延びた軸心回りに回転可能とされている。また、感光体ドラム131の周面には、アモルファスシリコンの感光体が設けられている。なお、感光体としては、セレンやOPC(Organic Photo Conductor)を用いてもよいが、アモルファスシリコンを感光体として用いた場合、耐久性が非常に高く、印字の繰り返しによる感光体の帯電能の変化が小さいため、帯電ローラから感光体に流れ込む電流値を検出することにより、感光体の表面電位Voの制御が容易であり好ましい。
帯電ローラ132は、感光体ドラム131の周面に帯電処理を施すことにより同周面に一様な電荷を形成させるためのものである。図2は、帯電ローラ132に帯電用の直流電圧Vdcを印加する直流電源部701と、帯電ローラ132に帯電用の交流電圧Vppを印加する交流電源部702と、帯電ローラ132との接続関係を説明するための説明図である。図2に示すように、直流電源部701と交流電源部702との直列回路が電流検出部703を介して帯電ローラ132に接続されている。電流検出部703としては、例えばホール素子を用いた電流センサやシャント抵抗等が用いられる。
これにより、直流電源部701から出力された直流電圧Vdcに交流電源部702から出力された交流電圧Vppが重畳されて帯電用電圧が生成され、この帯電用電圧が帯電ローラ132を介して感光体ドラム131に印加されるようになっている。そして、直流電源部701及び交流電源部702から帯電ローラ132へ供給される電流Id、すなわち帯電ローラ132から感光体ドラム131へ流れる電流Idが、電流検出部703によって検出される。
帯電ローラ132は、直流電源部701と交流電源部702とから印加された帯電用電圧によって周面に所定の極性の電荷が形成される。そして、帯電ローラ132の周面が感光体ドラム131の周面に当接されていることにより、感光体ドラム131の周面に一様な電荷が帯電されるようになっている。
露光装置133は、帯電ローラ132により一様な電荷の付与された感光体ドラム131の周面に画像データに基づくレーザー光を照射することにより静電潜像を形成する。かかる露光装置133は、図略のコンピュータ等から入力された画像データに基づくレーザー光を照射するようになっており、このレーザー光の照射によって感光体ドラム131の周面に静電潜像を形成する。かかる静電潜像に回転式現像装置20からのトナーが供給され、感光体ドラム131の周面にトナー像が形成され、このトナー像が周回している中間転写ベルト134に転写される。
回転式現像装置20は、静電潜像の形成された感光体ドラム131の周面にトナーを供給することにより同周面にトナー像を形成する。かかる回転式現像装置20へは、複数のトナーコンテナ30(ブラック〜イエロー用コンテナ30K,30C,30M,30Y)からそれぞれの色のトナーが供給されるようになっている。
中間転写ベルト134には、感光体ドラム131の周面に形成されたトナー像が転写され、一次転写ローラ135は、感光体ドラム131上のトナー像を静電的に引き剥がして中間転写ベルト134の表面に転写する。
二次転写ローラ136は、中間転写ベルト134上のトナー像を静電的に引き剥がして給紙部12から送り込まれた用紙Pに転写する。
ドラムクリーニング装置137は、中間転写ベルト134へ転写処理後の感光体ドラム131の周面を清浄化処理する。ベルトクリーニング装置138は、用紙Pに対する転写処理後の中間転写ベルト134の表面に清浄化処理を施す。
回転式現像装置20は、側面視で(図1の紙面に直交する方向から見て)円形に形成された回転枠体21と、この回転枠体21に周方向で等ピッチに装着された4つの現像器22(22K,22C,22M,22Y)とを備えている。回転枠体21は、感光体ドラム131の後方位置で感光体ドラム131の軸心と平行に、かつ、略同一高さレベルで配設された枠体軸211回りに回転可能に軸支されている。かかる回転枠体21は、枠体軸211から径方向に向けて突設された4枚の仕切板212によって周方向に均等に4区画に区分され、各区画に現像器22が装着されている。
現像器22は、ブラックトナーが充填されるブラック用現像器22Kと、シアントナーが充填されるシアン用現像器22Cと、マゼンタのトナーが充填されるマゼンタ用現像器22Mと、イエロートナーが充填されるイエロー用現像器22Yとの4種類の現像器を備えている。そして、感光体ドラム131の周面にイエロートナーでトナー像を形成させるときは、回転枠体21の枠体軸211回りの回転によってイエロー用現像器22Yが感光体ドラム131と対向する位置に設定され、この状態で感光体ドラム131が一周することによりその周面にイエローのトナー像を形成させる。このイエローのトナー像は、周回している中間転写ベルト134に直ちに転写される。
感光体ドラム131の周面にマゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像を形成するときもイエローのときと同様であり、対象の色のトナーの充填された現像器22を感光体ドラム131の周面と対向させ、これによって中間転写ベルト134への転写処理によりトナー像が消滅した感光体ドラム131の周面には次の色のトナー像が順次転写される。そして、中間転写ベルト134の周回と感光体ドラム131のトナー像形成動作とを適正に同期させることにより、中間転写ベルト134の表面に、カラー画像が形成される。このカラー画像が給紙部12から給紙された用紙Pに二次転写ローラ136の作用で転写され、用紙Pにカラー印刷が行われる。
なお、二次転写ローラ136の直上流側の位置にはレジストローラ対125が設けられ、給紙部12から画像形成部13へ送り込まれた用紙Pは、このレジストローラ対125によって搬送タイミングが調整される。かかるレジストローラ対125による搬送タイミングのタイミング調整によって中間転写ベルト134上のカラー画像が用紙P上の適正な位置に転写される。また、レジストローラ対125近傍の上流側には、レジストローラ対125まで用紙Pが搬送された否かを検出するレジストスイッチ700が配設されている。レジストスイッチ700としては、マイクロスイッチを採用することができ、用紙Pと当接する当接部が用紙Pに当接している場合にオンし、当接部が用紙Pに当接していない場合にオフする。
中間転写ベルト134は、一次転写ローラ135と、この一次転写ローラ135の若干後方位置に設けられたアイドルローラ134cと、感光体ドラム131の下方の若干後方側に設けられた駆動ローラ134aと、感光体ドラム131の下方の前方位置で駆動ローラ134aと対向配置された従動ローラ134bとに掛け回されている。
従動ローラ134bは、コイルスプリング等の付勢部材134dの付勢力によって駆動ローラ134aから離間する方向に向けて付勢され、これによって中間転写ベルト134の緊張状態が維持されるようになっている。そして、二次転写ローラ136は、駆動ローラ134aの直下位置で中間転写ベルト134を介して当該駆動ローラ134aと対向配置されている。
二次転写ローラ136には、中間転写ベルト134上のトナー画像を静電的に引き剥がすバイアス電圧が図略の電源から印加されている。従って、中間転写ベルト134と二次転写ローラ136との間を通過する用紙Pには、中間転写ベルト134のトナー画像が転写されることになる。
そして、駆動ローラ134aとアイドルローラ134cとの間には、用紙Pに対する転写処理後の中間転写ベルト134の表面を清浄化処理するベルトクリーニング装置138が設けられ、このベルトクリーニング装置138によって清浄化処理が施された中間転写ベルト134は、次の転写処理を受けるために感光体ドラム131へ向かうことになる。
定着部14は、画像形成部13で用紙Pに転写された転写画像に定着処理を施すものであり、加熱ローラ141と、加熱ローラ141に対向配置され、周面が加熱ローラ141の周面に押圧当接される加圧ローラ142とを備えて構成されている。そして、画像形成部13で中間転写ベルト134により転写処理の施された用紙Pは、中間転写ベルト134と二次転写ローラ136とに挟持された状態で中間転写ベルト134の周回に誘導されて定着部14に導入され、加熱ローラ141と加圧ローラ142との間を通過するときの加熱によりトナー像が当該用紙Pに定着処理される。
定着部14近傍の下流側には、用紙Pの通過を検出する排出スイッチ800が配設されている。排出スイッチ800としては、例えばマイクロスイッチが採用され、用紙Pと当接する当接部が用紙Pに当接しているときにオンし、当接部が用紙Pに当接していないときにオフする。
定着処理後の用紙Pは、第1排出ローラ対143の駆動により排紙搬送路101へ導出され、第2排出ローラ対102の順駆動で排紙搬送路101に上昇され、排紙口162を通って本体11の頂部に設けられた排紙トレイ161へ排出される。
排出先切換え部15は、用紙Pに対して両面印刷を施す場合に利用されるものであり、片面の定着処理が完了して定着部14から一旦排紙搬送路101へ送り出された用紙Pを表裏逆転させた状態で再度画像形成部13へ返送する。かかる排出先切換え部15は、排紙搬送路101の下端部に第1排出ローラ対143の下方のものと周面同士が互いに当接するように対向配置された返送ローラ151と、この返送ローラ151の下部から定着部14の下を通ってレジストローラ対125の上流側(図1における右側)へ延びた返送搬送路152とを備えている。
そして、用紙Pに両面印刷を施すに際しては、片面印刷が完了した定着処理後の用紙Pを、その後端が第1排出ローラ対143を通過するまで排紙搬送路101へ導出し、引き続き第2排出ローラ対102を逆駆動させるようになされている。こうすることで片面印刷の完了した用紙Pは、返送ローラ151の駆動に誘導されて返送搬送路152へ逆送され、この返送搬送路152を通って表裏が逆転した状態でレジストローラ対125へ向かうため、以後、画像形成部13において当該用紙Pの裏面側に印刷処理が施されることになる。
なお、返送搬送路152におけるレジストローラ対125の下部前方には、返送ローラ対153が設けられ、返送搬送路152を移動中の用紙Pは、この返送ローラ対153の駆動でレジストローラ対125へ向けて確実に返送されるようになっている。
図3は、図1に示す画像形成装置1の電気的構成の一例を示すブロック図である。図3に示す画像形成装置1は、搬送部200、定着部14、中間転写部400、トナー像形成部500、制御部600、温度検出部301、湿度検出部302、及び通信I/F部111を備えている。
搬送部200は、図1に示すピックアップローラ123、給紙ローラ124、レジストローラ対125、及び第2排出ローラ対102等の用紙搬送機構である。中間転写部400は、図1に示す駆動ローラ134a、従動ローラ134b、中間転写ベルト134等からなり、制御部600からの制御信号に応じて、トナー像形成部500によって形成されたマゼンタ、シアン、ブラック、イエローのトナー像が中間転写ベルト134に順次転写されることで、カラーのトナー像を形成し、形成したカラーのトナー像を用紙Pに転写する。
温度検出部301は、例えば熱電対やサーミスタ等を用いて構成された温度センサであり、画像形成装置1の周囲温度Tを検出してその検出信号を制御部600へ出力する。湿度検出部302は、例えば高分子膜湿度センサ、セラミック湿度センサ、電解質湿度センサ等を用いて構成された湿度センサであり、画像形成装置1の周囲の相対湿度Hを検出してその検出信号を制御部600へ出力する。
トナー像形成部500は、図1、図2に示す感光体ドラム131、帯電ローラ132、直流電源部701、交流電源部702、電流検出部703、露光装置133、及び回転式現像装置20等を含み、カラー画像を構成する色成分毎の画像データに従って、色成分毎のトナー像を順次、感光体ドラム131に形成し、中間転写ベルト134に順次転写する。
通信I/F部111は、例えばLAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)等の伝送路を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続され、外部機器との間で通信信号を送受信するためのインターフェース回路である。通信I/F部111は、制御部600からのデータを外部機器で受信可能な通信信号に変換すると共に外部機器からの通信信号を制御部600が処理可能な形式のデータに変換する。
制御部600は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びこれらの周辺回路等から構成され、画像形成装置1の全体の制御を司る。本実施の形態では、制御部600は、特に、直流電圧設定部601、交流電圧設定部602、制限電圧設定部603、及び記憶部604を備えている。直流電圧設定部601、交流電圧設定部602、及び制限電圧設定部603は、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
記憶部604は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)を用いて構成されている。そして、記憶部604には、基準環境、例えば周囲温度23℃、周囲の相対湿度50%の環境条件において、例えば工場で画像形成装置1を生産した際に、適正な帯電量が得られる基準交流電圧Vps、基準直流電圧Vds(初期直流電圧)、及びこの条件において電流検出部703で得られる基準電流値Isが予め記憶されている。また、記憶部604には、温度と湿度との組み合わせに対応して、温度が低いほど高電圧となり、湿度が低いほど高電圧となるように設定された補正値Vrevが、予め記憶されている。そして、基準交流電圧Vpsと補正値Vrevとを加算することにより、初期交流電圧Viniが、得られるようになっている。なお、記憶部604には、基準交流電圧Vpsと補正値Vrevとを記憶させておくのではなく、各温度、湿度に対応する初期交流電圧Viniを直接記憶させておいてもよい。
図4は、記憶部604に記憶されている補正値Vrevの一例を示す表である。図4に示すように、補正値Vrevは、まず相対湿度について、例えば湿度35%以下の場合、湿度が35%を超えて65%以下の場合、及び湿度が65%を超える場合の3段階で、湿度が低いほど高電圧となるように設定されている。また、補正値Vrevは、温度Tについて、上記3段階の湿度区分毎に、例えば10段階の温度範囲に区分され、各温度区分について温度が低いほど高電圧となるように設定されている。
このように、補正値Vrevは、温度が低いほど高電圧となり、湿度が低いほど高電圧となるように設定されているので、適正なVpp設定に調整する時間が短縮できるという効果が得られる。
また、記憶部604には、基準交流電圧Vpsとして例えば1100Vが記憶されている。
交流電圧設定部602は、温度検出部301で検出された温度Tと、湿度検出部302で検出された湿度Hとに対応する補正値Vrevを、記憶部604から読み出して基準交流電圧Vpsに加算することで、当該温度Tと湿度Hとに対応する初期交流電圧Viniを取得する。また、交流電圧設定部602は、交流電圧Vppが制限電圧設定部603により設定された制限電圧Vlimを超えない範囲で、交流電圧Vppを、電流検出部703により検出される電流値Idが飽和するまで初期交流電圧Viniから徐々に増大させることにより、感光体ドラム131の帯電に適した電圧に設定し、電流値Idが飽和する前に交流電圧Vppが制限電圧Vlimを超えた場合には、交流電圧Vppの電圧値として初期交流電圧Viniを設定する。
制限電圧設定部603は、温度検出部301により検出された温度Tが予め設定された基準値、例えば26℃に満たないか、あるいは湿度検出部302により検出された湿度Hが予め設定された基準値、例えば50%に満たない場合、制限電圧Vlim=初期交流電圧Vini+500Vとする。また、制限電圧設定部603は、高温高湿状態の場合、例えば温度検出部301により検出された温度Tが予め設定された基準値、例えば26℃以上であって、かつ湿度検出部302により検出された湿度Hが予め設定された基準値、例えば50%以上の場合、制限電圧Vlim=初期交流電圧Vini+250Vとする。
直流電圧設定部601は、さらに、交流電圧設定部602により交流電圧Vppが設定された後、電流検出部703により検出される電流値Idが予め設定された基準電流値Isに近づくように、直流電圧Vdcを調節する。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。図5、図6、図7は、画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、直流電圧設定部601によって、記憶部604から基準交流電圧Vps、基準直流電圧Vds、及び基準電流値Isが読み出される(ステップS1)。そして、直流電圧設定部601によって、直流電圧Vdcが基準直流電圧Vdsに設定され、直流電源部701から直流電圧Vdcとして基準直流電圧Vdsが出力される(ステップS2)。
次に、温度検出部301、湿度検出部302によって、温度T、湿度Hが検出される(ステップS3)。そして、制限電圧設定部603によって、高温高湿状態であるか否かが確認され(ステップS4)、高温高湿状態、例えば温度Tが26℃以上であってかつ湿度Hが50%以上であった場合(ステップS4でYES)、変数n(max)に「4」が代入され(ステップS5)、高温高湿状態ではない場合(ステップS4でNO)、変数n(max)に「6」が代入される(ステップS6)。
ステップS5における変数n(max)に「4」を代入する処理は、後述するステップS9〜S16の処理において、制限電圧Vlimとして、初期交流電圧Vini+125×(4−2)を設定することを意味している。また、ステップS6における変数n(max)に「6」を代入する処理は、後述するステップS9〜S16の処理において、制限電圧Vlimとして、初期交流電圧Vini+125×(6−2)を設定することを意味している。すなわち、温度検出部301により検出された温度Tが予め設定された基準値26℃以上であって、かつ湿度検出部302により検出された湿度Hが予め設定された基準値50%以上、すなわち高温高湿状態では、温度Tが26℃に満たないか、あるいは湿度Hが50%に満たない場合よりも、制限電圧Vlimが小さな値に設定される。
次に、交流電圧設定部602によって、記憶部604から、基準交流電圧Vpsと、温度T、湿度Hに対応する補正値Vrevとが読み出され(ステップS7)、当該基準交流電圧Vpsと補正値Vrevとの加算値が、初期交流電圧Viniとして取得される(ステップS8)。
次に、交流電圧設定部602によって、初期交流電圧Vini−250Vが交流電圧Vpp(0)として設定され、交流電源部702から交流電圧Vpp(0)が出力される。そして、交流電圧設定部602によって、電流検出部703で検出される電流値Idが、Iac(0)として一次記憶される(ステップS9)。
次に、交流電圧設定部602によって、交流電圧Vpp(0)+125Vが交流電圧Vpp(1)として設定され、交流電源部702から交流電圧Vpp(1)が出力される。そして、交流電圧設定部602によって、電流検出部703で検出される電流値Idが、Iac(1)として一次記憶される(ステップS10)。
次に、交流電圧設定部602によって、変数nに1が代入される(ステップS11)。そして、交流電圧設定部602によって、交流電圧Vpp(n)+125Vが交流電圧Vpp(n+1)として設定され、交流電源部702から交流電圧Vpp(n+1)が出力される。ここで、n=1のとき、交流電圧Vpp(n+1)=初期交流電圧Viniとなる。さらに、交流電圧設定部602によって、電流検出部703で検出される電流値Idが、Iac(n+1)として一次記憶される(ステップS12)。
次に、交流電圧設定部602によって、交流電圧Vpp(n+1)が2500V以下であるか否かが確認される(ステップS13)。交流電圧Vpp(n+1)が2500Vを超えていれば(ステップS13でNO)、帯電ローラ132から感光体ドラム131へ印加される電圧が高いために帯電ローラ132や感光体ドラム131を劣化させてしまうおそれがあるので、ステップS18へ移行して交流電圧Vppとして初期交流電圧Viniが設定されると共に、調整判定フラグFに「1」が代入され、ステップS19へ移行する。
一方、交流電圧Vpp(n+1)が2500V以下であれば(ステップS13でYES)、交流電圧設定部602によって、変数nが変数n(max)以下であるか否か、すなわち交流電圧Vppが制限電圧Vlim以下であるか否かが確認される(ステップS14)。そして、変数nが変数n(max)以下であれば(ステップS14でYES)、交流電圧Vppは制限電圧Vlimに満たないので、電流検出部703で検出される電流値Idが飽和しているか否かが確認される(ステップS15)。
具体的には、ステップS15において、交流電圧設定部602によって、Iac(n+1)とIac(n−1)との差の絶対値が、予め設定された飽和判定電流値、例えば4μA以下であるか否かが確認される。そうすると、例えばn=1のとき、Iac(n+1)は、交流電源部702から出力される交流電圧Vppを初期交流電圧Viniにした場合に電流検出部703で検出された電流値Idを示しており、Iac(n−1)は、交流電源部702から出力される交流電圧Vppを初期交流電圧Vini−250にした場合に電流検出部703で検出された電流値Idを示しているから、|Iac(n+1)−Iac(n−1)|は、交流電圧Vppを250V増大させた際に、電流検出部703で検出される電流値Idの変化量を表している。
そして、交流電圧設定部602は、|Iac(n+1)−Iac(n−1)|≦4μAであれば電流値Idが飽和したと判定し(ステップS15でYES)、交流電源部702から出力される交流電圧VppがVpp(n)に設定されると共に調整判定フラグFに「0」が代入され、ステップS19へ移行する。
一方、交流電圧設定部602は、|Iac(n+1)−Iac(n−1)|>4μAであれば電流値Idはまだ飽和していないと判定し(ステップS15でNO)、変数nに「1」が加算され(ステップS16)、再びステップS12へ移行する。このようにして、ステップS12〜S16が繰り返されることにより、交流電源部702から出力される交流電圧Vppが、制限電圧設定部603により設定された制限電圧Vlimを超えない範囲で、初期交流電圧Viniから電流検出部703により検出される電流値Idが飽和するまで125Vずつ徐々に増大される。
そして、電流値Idが飽和する前に交流電圧Vppが制限電圧Vlimを超えた場合には(ステップS14でNO)、帯電ローラ132から感光体ドラム131へ印加される電圧が高いために帯電ローラ132や感光体ドラム131を劣化させてしまったり、画像形成に適さない電圧になって画像品質を低下させたりするおそれがあるので、ステップS18へ移行して交流電圧Vppとして初期交流電圧Viniが設定されると共に、調整判定フラグFに「1」が代入され、ステップS19へ移行する。
この場合、ステップS5において、高温高湿状態では変数n(max)に「4」が代入され、高温高湿状態でなければ変数n(max)に「6」が代入されることによって、高温高湿状態であるために帯電ローラ132から感光体ドラム131へ流れる電流が飽和しない可能性が高い場合は、高温高湿状態でない通常環境での動作時よりも、制限電圧Vlimが小さくされ、速やかに交流電圧Vppが初期交流電圧Viniに設定されるので、感光体ドラム131を帯電させるための交流電圧Vppを、高温高湿環境において過度に上昇させてしまうことを低減することができる。
次に、ステップS19において、直流電圧設定部601によって、記憶部604に記憶されている基準直流電圧Vdsが、直流電圧Vdc(1)として設定され、直流電源部701から直流電圧Vdc(1)が出力される。そして、直流電圧設定部601によって、電流検出部703で検出される電流値IdがIac(n)として取得され、Iac(n)がIdc(1)として一次記憶される(ステップS19)。
次に、直流電圧設定部601によって、変数mに「1」が代入され(ステップS20)、直流電圧Vdc(m)が直流電圧Vdcとして設定され、直流電源部701から直流電圧Vdc(m)が出力される。そして、直流電圧設定部601によって、電流検出部703で検出される電流値Idが、Idc(m)として一次記憶される(ステップS21)。
次に、直流電圧設定部601によって、|Is−Idc(m)|が、変数ΔIdc(m)に代入される(ステップS22)。変数ΔIdc(m)は、直流電圧Vdc(m)が直流電源部701から出力された場合において電流検出部703で検出される電流値Idと、基準電流値Isとの差を示している。
次に、直流電圧設定部601によって調整判定フラグFが確認され(ステップS23)、F=0であれば、ステップS24へ移行して、ΔIdc(m)の値が確認される。そして、ΔIdc(m)≦5μAであれば(ステップS24でYES)、電流値Idと基準電流値Isとの差は充分小さいので、直流電圧設定部601によって、直流電圧Vdc(m)が帯電用の直流電圧Vdcとして設定され(ステップS29)、処理を終了する一方、ΔIdc(m)>5μAであれば(ステップS24でNO)、ΔIdc(m)を小さくして電流値Idを基準電流値Isに近づけるべくステップS26へ移行する。
また、ステップS23において、F=1であれば、ステップS25へ移行して、ΔIdc(m)の値が確認される。そして、ΔIdc(m)≦2.5μAであれば(ステップS25でYES)、電流値Idと基準電流値Isとの差は充分小さいので、直流電圧設定部601によって、直流電圧Vdc(m)が帯電用の直流電圧Vdcとして設定され(ステップS29)、処理を終了する一方、ΔIdc(m)>2.5μAであれば(ステップS25でNO)、ΔIdc(m)を小さくして電流値Idを基準電流値Isに近づけるべくステップS26へ移行する。
ステップS26では、直流電圧設定部601によって、ΔIdc(m)×2.5Vが補正値ΔVdcとして算出される。補正値ΔVdcは、電流値Idを基準電流値Isに近づけるための直流電圧Vdcの補正値を示している。
次に、直流電圧設定部601によって、直流電圧Vdc(m)が直流電源部701から出力された場合において電流検出部703で検出される電流値であるIdc(m)と、基準電流値Isとが比較され、Idc(m)が基準電流値Isより小さければ、直流電圧Vdc(m)に補正値ΔVdcが加算されて直流電圧Vdc(m+1)とされる一方、Idc(m)が基準電流値Isより大きければ、直流電圧Vdc(m)から補正値ΔVdcが減算されて直流電圧Vdc(m+1)とされる(ステップS27)。
これにより、帯電ローラ132から感光体ドラム131へ流れる電流値Idが、基準電流値Isに近づけられるので、帯電ローラが通電劣化やトナーの外添剤などにより抵抗が上昇していても、感光体の表面電位Voを目標値に調整できるという効果が得られる。
次に、直流電圧設定部601によって、変数mに「1」加算されて(ステップS28)再びステップS21へ移行する。そして、ステップS21〜S28の処理により、帯電ローラ132から感光体ドラム131へ流れる電流値Idが基準電流値Isに近づけられ、調整判定フラグFが「0」であって、かつΔIdc(m)≦5μA(ステップS24でYES)の条件を満たした場合、あるいは調整判定フラグFが「1」であって、かつΔIdc(m)≦2.5μA(ステップS25でYES)の条件を満たした場合、電流値Idと基準電流値Isとの差は充分小さいと判断されて、直流電圧Vdc(m)が直流電圧Vdcとして設定されて直流電源部701の出力電圧が直流電圧Vdc(m)にされ(ステップS29)、処理を終了する。
以上、ステップS1〜S29の処理により、高温高湿状態であるために帯電ローラ132から感光体ドラム131へ流れる電流が飽和しない可能性が高い場合は、高温高湿状態でない通常環境での動作時よりも、制限電圧Vlimが小さくされ、速やかに交流電圧Vppが初期交流電圧Viniに設定されるので、感光体ドラム131を帯電させるための帯電電圧を、高温高湿環境において過度に上昇させてしまうことを低減することができる。
なお、回転式のカラー現像装置を備えたカラープリンタの例を示したが、タンデム方式のカラープリンタであってもよく、また、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置であってもよい。また、白黒画像の画像形成を行う画像形成装置であってもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す側面図である。 帯電ローラに帯電用の直流電圧Vdcを印加する直流電源部と、帯電ローラに帯電用の交流電圧Vppを印加する交流電源部と、帯電ローラとの接続関係を説明するための説明図である。 図1に示す画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図3に示す記憶部に記憶されている補正値Vrevの一例を示す表である。 図1に示す画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 アモルファスシリコンを感光体として用いた場合の帯電用のバイアス電圧として用いられる交流電圧Vppと、感光体の表面電圧Voと、帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流Idcとの関係を示すグラフである。 長時間使用後の帯電ローラを用いて感光体ドラムに帯電させた場合の感光体ドラムの表面電位Voと、帯電ローラから感光体ドラムへ流れる電流Idとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
13 画像形成部
20 回転式現像装置
131 感光体ドラム
132 帯電ローラ
133 露光装置
134 中間転写ベルト
301 温度検出部
302 湿度検出部
400 中間転写部
500 トナー像形成部
600 制御部
601 直流電圧設定部
602 交流電圧設定部
603 制限電圧設定部
604 記憶部
701 直流電源部
702 交流電源部
703 電流検出部
Id 電流値
Vdc 直流電圧
Vpp 交流電圧

Claims (4)

  1. 感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムを帯電させる帯電部と、
    前記帯電部に、直流電圧を出力する直流電源部と、
    前記帯電部に、交流電圧を出力する交流電源部と、
    周囲温度を検出する温度検出部と、
    周囲湿度を検出する湿度検出部と、
    前記帯電部から前記感光体ドラムへ流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記直流電圧を、予め設定された初期直流電圧に設定する直流電圧設定部と、
    前記交流電源部によって前記交流電圧を予め設定された初期交流電圧から所定の制限電圧に向けて、予め定められた一定電圧ずつ徐々に増大させ、前記交流電圧が前記制限電圧を超える前に前記電流検出部により検出される電流値が飽和した場合、当該電流値が飽和した際の前記交流電圧の電圧値を前記交流電源部の出力電圧として設定し、前記交流電圧が前記制限電圧を超えるまでに前記電流値が飽和しない場合には、前記初期交流電圧を前記交流電源部の出力電圧として設定する交流電圧設定部と、
    前記温度検出部により検出された温度が予め設定された基準値を超え、かつ湿度検出部により検出された湿度が予め設定された基準値を超えた第1の場合には、前記温度検出部により検出された温度及び前記湿度検出部により検出された湿度のうち少なくとも一方が前記各基準値に満たない第2の場合よりも、前記制限電圧を小さくする制限電圧設定部とを備え、
    前記交流電圧設定部は、前記交流電圧を予め設定された所定電圧だけ増大させた際に前記電流検出部により検出される電流値の変化量が、予め設定された飽和判定電流値に満たない場合、前記電流値が飽和したと判定し、
    前記制限電圧設定部は、前記第1の場合が前記第2の場合よりも、前記制限電圧と前記初期交流電圧との差が小さくなるように、前記制限電圧を設定し、
    前記交流電圧設定部は、前記第1の場合と前記第2の場合とにおいて、前記一定電圧を同じにして、前記初期交流電圧から前記制限電圧に向けて前記一定電圧ずつ徐々に増大させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記直流電圧設定部は、さらに、前記交流電圧設定部により前記交流電源部の出力電圧が設定された後、前記電流検出部により検出される電流値が予め設定された基準電流値に近づくように、前記直流電圧を調節すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 温度と湿度との組み合わせに対応して、温度が低いほど高電圧となり、湿度が低いほど高電圧となるように予め設定された初期交流電圧を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記交流電圧設定部は、前記温度検出部により検出された温度と、前記湿度検出部との組み合わせに対応して前記記憶部に記憶されている初期交流電圧を用いること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体ドラムは、感光体としてアモルファスシリコンを用いること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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