JP2016155557A - ロック機構付き蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器への取り付けが容易なロック機構付き蓋の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のロック機構付き蓋10は、容器90のフランジ部93に重ねられる蓋体11と、蓋体11をフランジ部93に固定するロック部材50とを備えている。ロック部材50は、蓋体11の内外方向にスライドしてロック位置とロック解除位置とに配置されるスライドベース51と、スライドベース51がロック位置に配置されたときに、スライドベース51との間に蓋体11とフランジ部93を挟み付けて固定し、スライドベース51がロック解除位置に配置されたときに、フランジ部93の外側に配置されるロック片61とを有している。蓋体11には、スライドベース51に前方から突き当てられて、フランジ重なり領域R1にロック片61が進入することを規制する当接突部45が設けられている。
【選択図】図11

Description

本発明は、容器の開口縁から外側に張り出したフランジ部に重ねられる蓋体と、蓋体をフランジ部に固定するロック部材とを備えたロック機構付き蓋に関する。
従来、この種のロック機構付き蓋として、ロック部材が、蓋体の表側で蓋体の外縁部を横切るようにスライドするスライドベースと、スライドベースから蓋体の内側に折り返されてスライドベースに裏側から対向するロック片と、を有し、スライドベースが蓋体の内側へ移動したときに、スライドベースとロック片とで蓋体とフランジ部を挟みつけるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭和61−91547号公報(図3及び図5)
しかしながら、上述した従来のロック機構付き蓋では、スライドベースが可動ストロークの全域にわたって自由にスライドするため、蓋体をフランジ部に重ねるときに、スライドベースがロック位置に配置されていると、ロック片がフランジ部と干渉して、フランジ部に蓋体を重ねることができなくなるという問題があった。このため、蓋体をフランジ部に重ねる際には、予めスライドベースを蓋体の外側に移動させておく必要があり、容器への取り付けに手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容器への取り付けを容易に行うことが可能なロック機構付き蓋の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、容器の開口縁から外側に張り出したフランジ部に重ねられる蓋体と、前記蓋体を前記フランジ部に重ねた状態に固定するロック部材とを備えたロック機構付き蓋において、前記ロック部材は、前記蓋体に表側から重ねられて前記蓋体の内外方向にスライドし、前記蓋体の内側へ前進したときにロック位置に配置され、前記蓋体の外側へ後退したときにロック解除位置に配置されるスライドベースと、前記スライドベースの後端部から前記蓋体の裏側に折り返され、前記スライドベースが前記ロック位置に配置されたときに、前記スライドベースとの間に前記蓋体と前記フランジ部を挟み付けて固定し、前記スライドベースが前記ロック解除位置に配置されたときに、前記フランジ部より外側に配置されて前記蓋体と前記フランジの固定を解除するロック片と、を有し、前記蓋体には、前記スライドベースに前方から突き当てられて、前記蓋体のうち前記フランジ部と重なる部分の裏側に位置するフランジ重なり領域に前記ロック片が進入することを規制し、前記スライドベースが前記ロック位置側へスライド操作されたときに、前記スライドベースと摺接して前記ロック片が前記フランジ重なり領域へ進入することを許容する内側進入規制部が設けられたロック機構付き蓋である。
請求項2の発明は、前記スライドベースには、スライド方向に延びて前記ロック片に連絡するベース本体と、ベース本体の前端部からスライド方向と交差する方向に張り出した連絡突部と、前記連絡突部から後側に延びて前記ベース本体との間に線状隙間を形成し、前記蓋体と係合して前記スライドベースを前記ロック位置に保持する一方、前記線状隙間を狭めるように弾性変形して前記蓋体との係合を解除する弾性係合片と、が備えられ、前記内側進入規制部は、前記蓋体のうち前記スライドベースと摺接するスライドベース摺接面から突出し、前記スライドベースが前記ロック位置へ向けて前進したときに前記連絡突部に前方から突き当てられる当接突部で構成され、前記当接突部は、前記スライドベースが前記ロック位置に配置されたときに前記線状隙間に受容される請求項1に記載のロック機構付き蓋である。
請求項3の発明は、前記スライド摺接面は、前記蓋体の表側面に配置されて前記スライドベースの裏面に摺接すると共に、前記弾性係合片は、前記スライドベースの幅方向に弾性変形し、前記蓋体には、前記スライドベースを幅方向に挟むように対向して、前記スライドベースを前記蓋体の内外方向にガイドする1対の側方ガイド壁が設けられ、前記1対の側方ガイド壁には、前記スライドベースが前記ロック位置に配置されたときに、前記弾性係合片に後側から当接するロック突部が形成された請求項2に記載のロック機構付き蓋である。
[請求項1の発明]
請求項1の発明では、ロック解除位置に配置されたスライドベースが操作力を受けることなくロック位置側へスライドすると、蓋体に設けられた内側進入規制部がスライドベースに前方から突き当てられ、蓋体のうちフランジ部と重なる部分の裏側に位置するフランジ重なり領域にロック片が進入することを規制する。一方、スライドベースがロック位置側へスライド操作されるときには、内側進入規制部は、スライドベースと摺接して、ロック片がフランジ重なり領域へ進入することを許容する。このように、本発明のロック機構付き蓋によれば、スライドベースが操作力を受けないときには、ロック片のフランジ重なり領域への進入が規制されるので、従来のロック機構付き蓋のように、容器へ取り付ける前に予めスライドベースをロック解除位置へ配置する必要がなくなり、容器への取り付け作業を容易に行うことが可能となる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明では、スライドベースがロック位置側へスライド操作されると、内側進入規制部としての当接突部が、連絡突部と摺接して、ベース本体と弾性係合片との間の線状隙間に受容される。本発明によれば、スライドベースがロック位置に配置されたときに、当接突部によって弾性係合片の弾性変形が抑制されるので、弾性係合片の係合が不意に解除されることが抑制される。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、蓋体に設けられた1対の側方ガイド壁によってスライドベースをガイドすることができるので、スライドベースがロック位置に配置されたときに、当接突部を線状隙間に確実に受容させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るロック機構付き蓋が取り付けられた容器の斜視図 容器の斜視図 蓋体を上方から見た斜視図 蓋体を下方から見た斜視図 ロック部材装着部の一部破断斜視図 ロック部材の(A)上方から見た斜視図、(B)下方から見た斜視図 ロック片がロック解除位置に配置された状態のロック機構付き蓋の平面図 ロック機構付き蓋及び容器の側断面図 フランジ部に重ねられた状態のロック機構付き蓋の側断面図 ロック片がロック位置へ向かう途中のロック機構付き蓋の平面図 ロック片がロック位置へ向かう途中のロック機構付き蓋の側断面図 図11における当接突部周辺の拡大図 ロック片がロック位置に配置された状態のロック機構付き蓋の平面図 図13におけるA−A断面図 図13におけるB−B断面図 第2実施形態に係るロック部材装着部の一部破断斜視図 ロック片がロック位置に配置された状態のロック機構付き蓋の側断面図 変形例に係るロック機構付き蓋の側断面図 変形例に係るロック機構付蓋の平面図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のロック機構付き蓋10(以下、単に「蓋10」という。)は、上端で開口した容器90に取り付けられる。容器90は、図2に示すように、平面視長方形状の底壁91の外周部から包囲壁92が起立した略直方体状をなし、包囲壁92の上端部から外側に張り出した四角枠状のフランジ部93を有している。そして、フランジ部93の内側部分によって、容器90の上端開口90Aが形成されている。フランジ部93は、包囲壁92の上端から外側に張り出した上端フランジ93Aと、包囲壁92の上端より若干下方位置から外側に張り出して上端フランジ93Aと対向する下端フランジ93Bと、上端フランジ93Aと下端フランジ93Bとを連絡する複数の連絡リブ93Cと、を備えている。
包囲壁92のうち底壁91の長手方向に延びた長辺側壁92Aの両端部には、取手受容部94が形成されている。取手受容部94は、長辺側壁92Aの上端部のうち容器90の内側部分を陥没させてなり、容器90の内側を向いた面に、取手(図示せず)を取り付けるための取付孔95を備えている。
図1に示すように、蓋10は、平面視長方形状をなす蓋体11の各辺部にロック部材50を取り付けてなる。図3に示すように、蓋体11は、長方形状の主板12の外周部から環状土手部13が上方に突出した構造になっている。なお、以下では、蓋10の上面側を表側、下面側を裏側と、適宜呼ぶこととする。
環状土手部13は、主板12の外周部から起立した内側包囲壁13Aと、内側包囲壁13Aに外側から対向する外側対向壁13Bと、内側包囲壁13Aと外側包囲壁13Bの上端部同士を連絡する上端連絡壁13Cと、を備えてなり、環状土手部13の裏側には、環状溝13Mが形成されている(図4参照)。外側対向壁13Bの下端部からは、主板12より下方に配置されるスカート部16が延設されている。
図3に示すように、環状土手部13のうち蓋体11の長手方向に延びた長辺土手部14の両端部には、上方に開放し且つ環状土手部13を内外に貫通する端部溝14Aが形成されている。また、環状土手部13の各辺部の中間部には、端部溝14Aと同様に、上方に開放して環状土手部13を内外に貫通する中間溝31が形成されている。なお、中間溝31の溝幅は、端部溝14Aの溝幅より広くなっている。
また、図3に示すように、環状土手部13のうち蓋体11の短手方向に延びた短辺土手部15は、長辺土手部14よりも蓋体11の内外方向における幅が広くなっていて、短辺土手部15の両端部には、蓋体11の内側に位置する部分が下方に配置されるような段差部18が形成されている。そして、短辺土手部15のうち段差部18より内側部分には、容器90を蓋体11の上に積み重ねたときに容器90を下方から支持する支持突部18Tが形成されている。
図4に示すように、蓋体11の裏側には、蓋体11を容器90の上部に重ねたときに、容器90のフランジ部93(図2参照)に蓋体11を仮止めするための係止突部17が複数設けられている。複数の係止突部17は、スカート部16のうち上述した端部溝14A(図3参照)に対応する位置から内側に突出している。係止突部17を側方から見た形状は、下方へ向かうにつれて蓋体11の内側から外側へ向かう傾斜部17Kを有した三角形状となっている。
図1に示すように、蓋体11における各辺部の中間部には、ロック部材50が蓋体11の内外方向にスライド可能に装着されるロック部材装着部20が形成されている。以下、ロック部材装着部20及びロック部材50について詳説する。
図3及び図5に示すように、ロック部材装着部20は、上述した中間溝31の底部に対応して配置され、中間溝31の底部32と、環状土手部13から蓋体11の内側に突出した包囲突部21と、を備えている。
中間溝31の底部32は、蓋板11の主板12から外側に突出してスカート部16と連絡する外側突壁33と、外側突壁33から上方に突出して中間溝31の溝幅方向で対向した底部対向壁34,34と、それら底部対向壁34,34の上端部同士を連絡する架橋壁35と、を備えている。そして、外側突壁33と、底部対向壁34,34と、架橋壁35とに囲まれた部分に、蓋体11の内外方向に延びたスライドベース挿通孔32Aが形成されている。
包囲突部21は、環状土手部13側で開放した「コの字」形状をなし、包囲突部21の内側に形成されたスライドベース受容部26がスライドベース挿通孔32Aに連絡している。そして、スライドベース受容部26の底面26Mと、外側突壁33の上面33Mとによって、後述するロック部材50のスライドベース51と摺接するスライドベース摺接面27が形成されている。
また、包囲突部21のうちスライドベース受容部26を挟んで対向する包囲対向壁23,23は、上述した底部対向壁34,34に連絡していて、それら包囲対向壁23,23と底部対向壁34,34とによって、蓋体11の内外方向に延びてロック部材50をスライド方向にガイドする側方ガイド壁28,28が形成されている。なお、包囲突部21のうち包囲対向壁23,23を連絡する内側連絡壁22は、ロック部材50にスライド方向で突き当てられる。
側方ガイド壁28,28には、蓋体11の内外方向の中間位置に段差部28D,28Dが設けられ、側方ガイド壁28,28のうち段差部28D,28Dより外側には、互いに接近するように台形状に突出したロック突部25,25が形成されている(図5には、一方のロック突部のみが示されている。)。そして、ロック突部25と段差部28Dとの間に、スライドベース受容部26の左右方向の幅を広げる受容凹部24が形成されている。
架橋壁35には、蓋体11の外側で開放したU字状の切欠部35Kが形成されている。また、図8に示すように、架橋壁35のうち蓋体11の内側を向いた部分からは、抜止突部36が垂下している。
図6(A)に示すように、ロック部材50は、略帯板状のスライドベース51における長手方向の一端部からロック片61が折り返された構造になっている。ここで、ロック部材50のうちロック片61が配された側を後側と呼ぶことにすると、スライドベース51は、前側が幅狭となったベース本体51Hにおける幅狭部51Aの両側に弾性係合片53,53を備えた構造になっていて、ロック片61は、ベース51本体における幅広部51Bの後端部に連絡している。
ベース本体51Hの幅広部51Bの上面には、略半円状をなしてスライドベース51をスライド操作するための指を受容する操作凹部55が形成されている。また、幅広部51Bのうち操作凹部55の後側には、操作凹部55に受容された指と係止する指掛突部55Tが形成されている。
ベース本体51Hの幅狭部51Aにおける前端部の上面には、後上がりに傾斜した上面傾斜部58が設けられている。そして、幅狭部51Aの上面のうち上面傾斜部58より後側部分に、前後方向に延びたスライド溝57が形成されている。また、図6(B)に示すように、スライドベース51の下面の前端部には、前上がりに傾斜した下面傾斜部59が形成されている。
図6(A)及び図6(B)に示すように、ロック片61は、スライドベース51の後端部(即ち、幅広部51Bの後端部)から垂下した垂下壁62と、垂下壁62の下端から前方に延びてスライドベース51と対向する挟持対向壁63とで構成されている。挟持対向壁63の前端部には、前下がりに傾斜した前端傾斜部63Kが形成されている。なお、詳細には、挟持対向壁63の前後方向の長さは、幅広部51Bより若干短くなっていて、挟持対向壁63は、幅狭部51Aの下方には配置されないようになっている。
ベース本体51Hの幅狭部51Aの前端部からは、連絡突部52,52が左右両側に対をなして突出している。そして、上述した弾性係合片53,53は、連絡突部52,52から後側に直線状に延びて、幅狭部51Aとの間に線状隙間54,54を形成している。
図7及び図8に示すように、ロック部材50がロック部材装着部20に取り付けられた状態で、スライドベース51は、蓋体11のスライドベース挿通孔32Aに挿通されて、スライドベース摺接面27の上に重ねられる。また、スライド溝57には、架橋壁35の抜止突部36が受容され、スライドベース51(ロック部材50)は、スライド溝57が延びる方向、即ち、蓋体11の内外方向にスライド可能となっている。なお、抜止突部36は、スライドベース51がスライドベース挿通孔32Aに挿通されるときに、スライドベース51の前端部に形成された上面傾斜部58を摺動してスライド溝57に受容される。
図7及び図8には、スライドベース51が蓋体11の内外方向で最も外側に配置された状態が示されている。この状態で、抜止突部36は、スライド溝57の前端に位置してスライド溝57の内面に後側から当接し、これにより、ロック部材50が蓋体11の外側に脱落することが防がれている。また、この状態で、ロック片61は、蓋体11のスカート部16より外側に配置されている。なお、図7及び図8に示すスライドベース51の位置が本発明の「ロック解除位置」となっている。
図13及び図14には、スライドベース51が蓋体11の内外方向で最も内側に配置された状態が示されている。この状態で、スライドベース51は包囲突部21の内側連絡壁22に突き当てられ、架橋壁35の切欠部35Kの下方にスライドベース51の操作凹部55が配置される。また、ロック片61は、スカート部16に形成されたロック片挿通孔16Aを貫通して、スカート部16の内側に進入する。なお、図13及び図14に示すスライドベース51の位置が本発明の「ロック位置」となっている。
次に、蓋10の容器90への取り付けについて説明する。蓋10を容器90に取り付けるには、まず、図8に示すように、スライドベース51をロック解除位置に配置しておく。なお、後に説明するように、蓋10を容器90から取り外すときには、スライドベース51はロック解除位置に配置されるので、この作業は、蓋10を最初に容器90へ取り付ける場合にのみ行えばよい。
次いで、図8から図9への変化に示すように、蓋体11を容器90の上に重ねる。このとき、蓋体11における環状土手部13がフランジ部93の上方に配置され、外側突部33が上端フランジ93Aの上に重ねられる。スカート部16は、フランジ部93の外側を囲むように配置される。なお、蓋体11のうちフランジ部93に重なる部分の裏側に位置する領域、即ち、図8において符号R1で示す領域が本発明に係るフランジ重なり領域R1となっている。
次いで、図13及び図14に示すように、スライドベース51を蓋体11の内側へと前進させて、ロック位置へと移動させる。スライドベース51がロック位置へ向かう途中で、弾性係合片53の係合突部53Tがロック突部25と干渉し、弾性係合片53は線状隙間54を狭めるように弾性変形する。なお、スライドベース51は、幅方向で側方ガイド壁28,28に挟まれて蓋体11の内外方向に案内されるので、スライドベース51の左右方向のズレが抑制される。
スライドベース51がロック位置に配置されると、係合突部53Tがロック突部25より前側に配置され、弾性係合片53が復元する。そして、係合突部53Tが受容凹部24に受容される。この状態で、係合突部53Tの後側には、ロック突部25が配置されるので、スライドベース51のロック解除位置への後退が規制され、スライドベース51がロック位置に保持される。ロック片61は、スカート部16のロック片挿通孔16Aを貫通してフランジ重なり領域R1に進入し、スライドベース51との間に外側突壁33と上端フランジ93Aを挟み付ける。これにより、蓋10(蓋体11)が容器90のフランジ部93に固定される。なお、ロック片61の挟持対向壁63は、前端傾斜部63Kによって上端フランジ93Aの下方へとスムーズに案内される。
蓋10(蓋体11)のフランジ部93への固定を解除するには、スライドベース51をロック解除位置へと移動させる。具体的には、架橋壁35の切欠部35Kを通して操作凹部55に指を受容させ、その指で指掛突部55Tを外側に押す。
スライドベース51がロック解除位置へ移動する途中で、弾性係合片53の係合突部53Tはロック突部25と干渉し、弾性係合片53は、線状隙間54を狭めるように弾性変形する。そして、スライドベース51がロック解除位置に配置されると、係合突部53Tがロック突部25よりも後側に配置され、弾性係合片53が復元する。
ところで、スライドベース51がロック位置とロック解除位置との間を自由にスライド可能となっていると、蓋体11をフランジ部93へ重ねるときにスライドベース51がロック位置に配置されている場合に、ロック片61が蓋体11とフランジ部93との間に挟まれて破損するという問題が生じる。また、このようなロック片61の破損を防止すべく、蓋体11をフランジ部93へ重ねる前に、ロック片61をロック解除位置へ配置することにすると、蓋10の取り付けに手間がかかるという別の問題が生じる。これに対し、本実施形態の蓋10では、以下に説明するように、スライドベース51の自由なスライドが規制されることで、蓋10の取り付けが容易に行えるようになっている。
即ち、図5に示すように、本実施形態の蓋10では、スライドベース摺接面27から当接突起45(本発明の「内側進入規制部」に相当する。)が突出している。図10に示すように、当接突起45は、スライドベース51の幅方向に対をなして配置され、側方ガイド壁28に形成された受容凹部24よりも蓋体11の内側に配置されている。また、当接突部45のうち蓋体11の内側に配置される部分には、蓋体11の外側に向かってスライドベース摺接面27からの突出量が大きくなるテーパ部45Aが形成されている(図12参照)。なお、当接突部45の突出量は、スライドベース51の下部に形成された下面傾斜部59の高さよりも低くなっている。
図10及び図11に示すように、スライドベース51がロック解除位置からロック位置へ向かって前進すると、スライドベース51に前側から当接突起45が突き当てられる。このとき、ロック片61の前端部はスカート部16のロック片挿通孔16A内に位置し、ロック片61はフランジ重なり領域R1より外側に配置されている。
詳細には、図12に示すように、当接突部45は、スライドベース51の下面傾斜部59と当接する。ここで、スライドベース51にロック位置へと移動させる操作力が作用していない状態では、スライドベース51は、図11に示す位置よりロック位置側(図11の左側)へ前進することが規制される。
一方、スライドベース51にロック位置へと移動させる操作力が作用した状態では、スライドベース51の下面傾斜部59が当接突部45と摺接し、スライドベース51の連絡突部52が当接突部45の上に乗り上げる。このとき、スライドベース51は、前端部が上方に配置されるように撓む。そして、スライドベース51がロック位置側へ前進して、当接突部45が連絡突部52より後側に配置されると、図13及び図15に示すように、当接突部45は、線状隙間54内に受容され、スライドベース51の撓みが解消される。ここで、本実施形態では、スライドベース51がロック位置に配置されたときに、当接突部45が線状隙間54に受容されることで、弾性係合片53の弾性変形が抑制される。これにより、弾性係合片53の係合(スライドベース51のロック位置への保持)が不意に解除されることが抑制される。また、上述したように、当接突部45は受容凹部24よりも蓋体11の内側に配置されているので、当接突部45は線状隙間54の前側部分のみに受容される。これにより、弾性係合片53を弾性変形可能とするスペース(線状隙間54の後側部分)が確保される。
なお、スライドベース51がロック解除位置へスライド操作されたときには、当接突部45のテーパ部45Aによって、スライドベース51の連絡突部52が当接突部45の上に乗り上げるように案内される。このとき、スライドベース51は、前端部が上方に配置されるように撓む。そして、連絡突部52が当接突部45より後側に配置されると、スライドベース51の撓みが解消される。
本実施形態に係る蓋10の構成に関する説明は以上である。次に、蓋10の作用効果について説明する。
本実施形態の蓋10では、ロック解除位置に配置されたスライドベース51が操作力を受けることなくロック位置側へ前進すると、蓋体11に設けられた当接突部45がスライドベース51に前方から突き当てられ、蓋体11のうちフランジ部93と重なる部分の裏側に位置するフランジ重なり領域R1にロック片61が進入することを規制する。一方、スライドベース51がロック位置側へスライド操作されるときには、当接突部45は、スライドベース51と摺接して、ロック片61がフランジ重なり領域R1へ進入することを許容する。このように、本実施形態の蓋10によれば、スライドベース51が操作力を受けないときには、ロック片61のフランジ重なり領域R1への進入が規制されるので、従来のロック機構付き蓋のように、容器90へ取り付ける際にスライドベース51をロック解除位置へ配置する必要がなくなり、容器への取り付け作業を容易に行うことが可能となる。
また、当接突部45は、スライドベース51がロック位置側へスライド操作されたときに、スライドベース51の連絡突部52と摺接し、スライドベース51と弾性係合片53との間の線状隙間54に受容される。本実施形態によれば、スライドベース51がロック位置に配置されたときに、当接突部45によって弾性係合片53の弾性変形が抑制されるので、弾性係合片53の係合が不意に解除されることが抑制される。しかも、スライドベース51は、蓋体11に設けられた1対の側方ガイド壁28,28によってガイドされるので、スライドベース51がロック位置に配置されたときに、当接突部45を線状隙間54に確実に受容させることが可能となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図16〜図17に基づいて説明する。図16に示すように、本実施形態は、上記第1実施形態を変形したものであり、ロック部材装着部20の構成が上記第1実施形態と異なっている。
図16に示すように、本実施形態では、当接突部45Vが、スライドベース受容部26において、スライドベース51の幅方向(左右方向)全体に亘って形成されている。具体的には、当接突部45Vは、スライドベース受容部26の底面26Mに、蓋体11の内側に配置された部分が上方に配置されるような段差部26Dを形成することで構成される(図17参照)。
本実施形態のその他の構成については、上記第1実施形態と同様になっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。なお、図17に示すように、本実施形態では、ロック位置に配置されたスライドベース51は、前端部が上方に撓んだ状態を維持する。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態のロック機構付き蓋10では、スライドベース51は、ロック解除位置とロック位置との間の中間位置で当接突部54と当接する構成であったが、図18に示すように、ロック解除位置で当接突部45と当接する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、弾性係合片53が、スライドベース51の幅方向(左右方向)に弾性変形する構成であったが、スライドベース51の厚さ方向(上下方向)に弾性変形する構成であってもよい。
(3)上記実施形態において、ロック突部25を「内側進入規制部」に兼用してもよい。具体的には、図19に示すロック突部25Vのように、スライドベース51がロック解除位置に配置された状態で、係合突部53Tに前側から突き当てられる構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、ロック片61は、スライドベース51がロック位置に配置されたときに、スカート部16に形成されたロック片挿通孔16Aを貫通する構成であったが、スカート部16に下方に開放した切欠部を形成し、その切欠部に挿通される構成であってもよい。また、蓋体11は、スカート部16を備えない構成であってもよい。
10 ロック機構付き蓋
11 蓋体
45,45V 当接突部
50 ロック部材
51 スライドベース
53 弾性係合片
54 線状隙間
61 ロック片

Claims (3)

  1. 容器の開口縁から外側に張り出したフランジ部に重ねられる蓋体と、前記蓋体を前記フランジ部に重ねた状態に固定するロック部材とを備えたロック機構付き蓋において、
    前記ロック部材は、
    前記蓋体に表側から重ねられて前記蓋体の内外方向にスライドし、前記蓋体の内側へ前進したときにロック位置に配置され、前記蓋体の外側へ後退したときにロック解除位置に配置されるスライドベースと、
    前記スライドベースの後端部から前記蓋体の裏側に折り返され、前記スライドベースが前記ロック位置に配置されたときに、前記スライドベースとの間に前記蓋体と前記フランジ部を挟み付けて固定し、前記スライドベースが前記ロック解除位置に配置されたときに、前記フランジ部より外側に配置されて前記蓋体と前記フランジの固定を解除するロック片と、を有し、
    前記蓋体には、前記スライドベースに前方から突き当てられて、前記蓋体のうち前記フランジ部と重なる部分の裏側に位置するフランジ重なり領域に前記ロック片が進入することを規制し、前記スライドベースが前記ロック位置側へスライド操作されたときに、前記スライドベースと摺接して前記ロック片が前記フランジ重なり領域へ進入することを許容する内側進入規制部が設けられたロック機構付き蓋。
  2. 前記スライドベースには、
    スライド方向に延びて前記ロック片に連絡するベース本体と、
    ベース本体の前端部からスライド方向と交差する方向に張り出した連絡突部と、
    前記連絡突部から後側に延びて前記ベース本体との間に線状隙間を形成し、前記蓋体と係合して前記スライドベースを前記ロック位置に保持する一方、前記線状隙間を狭めるように弾性変形して前記蓋体との係合を解除する弾性係合片と、が備えられ、
    前記内側進入規制部は、前記蓋体のうち前記スライドベースと摺接するスライドベース摺接面から突出し、前記スライドベースが前記ロック位置へ向けて前進したときに前記連絡突部に前方から突き当てられる当接突部で構成され、
    前記当接突部は、前記スライドベースが前記ロック位置に配置されたときに前記線状隙間に受容される請求項1に記載のロック機構付き蓋。
  3. 前記スライド摺接面は、前記蓋体の表側面に配置されて前記スライドベースの裏面と摺接すると共に、前記弾性係合片は、前記スライドベースの幅方向に弾性変形し、
    前記蓋体には、前記スライドベースを幅方向に挟むように対向して、前記スライドベースを前記蓋体の内外方向にガイドする1対の側方ガイド壁が設けられ、
    前記1対の側方ガイド壁には、前記スライドベースが前記ロック位置に配置されたときに、前記弾性係合片に後側から当接するロック突部が形成された請求項2に記載のロック機構付き蓋。
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