JP2016155373A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016155373A
JP2016155373A JP2016020056A JP2016020056A JP2016155373A JP 2016155373 A JP2016155373 A JP 2016155373A JP 2016020056 A JP2016020056 A JP 2016020056A JP 2016020056 A JP2016020056 A JP 2016020056A JP 2016155373 A JP2016155373 A JP 2016155373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
image processing
threshold
types
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016020056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6587552B2 (ja
JP2016155373A5 (ja
Inventor
山田 顕季
Akitoshi Yamada
顕季 山田
宮▲崎▼ 真一
Shinichi Miyazaki
真一 宮▲崎▼
加藤 真夫
Masao Kato
真夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JP2016155373A publication Critical patent/JP2016155373A/ja
Publication of JP2016155373A5 publication Critical patent/JP2016155373A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6587552B2 publication Critical patent/JP6587552B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/52Circuits or arrangements for halftone screening
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions
    • H04N1/4053Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions with threshold modulated relative to input image data or vice versa
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Abstract

【課題】混色画像において粒状感を抑え分散性に優れた画像を実現しつつも、色材間に記録位置ずれが発生するような場合には、これに伴う弊害を画像上に現れ難くするような画像処理装置および方法を提供する。
【解決手段】第1の量子化処理を選択した場合に得られる記録媒体における複数のインクのドット配置は、第2の量子化処理を選択した場合よりも、複数のインクのドット間の排他性および分散性が高く、ドット間の重複率が低くなるようにする。
【選択図】図9

Description

本発明は、量子化処理を行って記録媒体に画像を形成するための画像処理装置および画像処理方法に関する。
擬似階調法を用いて画像を記録する場合、多値の画像データを量子化する必要があるが、この際に利用される量子化法としては誤差拡散法やディザ法が知られている。特に、予め記憶されている閾値と多値データの階調値とを比較してドットの記録または非記録を決定するディザ法は、誤差拡散法に比べて処理負荷が小さく、多くの画像処理装置で有用されている。このようなディザ法では、特に低階調領域におけるドットの分散性が課題となるが、好適なドット分散性を得るための閾値マトリクスとして、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスが提案されている。
図14(a)〜(c)は、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いたディザ処理を説明するための図である。図14(a)は、10画素×10画素領域に入力される画像データ例を示している。ここでは全ての画素に階調値「36」が入力された状態を示している。図14(b)は、上記10画素×10画素領域に対応して用意された閾値マトリクスを示している。個々の画素には0〜254のいずれかの閾値が対応づけられている。ディザ法の場合、多値の画像データが示す階調値が閾値よりも大きい場合、当該画素はドットの記録「1」と指定される。一方、多値の画像データが示す階調値が閾値以下の場合、当該画素はドットの非記録「0」と指定される。図14(c)は、上記ディザ法による量子化の結果を示している。記録「1」を示す画素をグレーで、非記録「0」となる画素を白で示している。図14(c)に見るような記録「1」画素の分布は、閾値マトリクスにおける閾値の配置によって変化する。ブルーノイズ特性を有する図14(b)のような閾値マトリクスを用いれば、図14(a)のように所定の領域に等しい多値データが入力された場合にも図14(c)のように記録「1」画素が分散性の高い状態で配置される。そして、人間が目視した場合、ドットの偏りや周期性が感知され難く、快適な画像として認識することが出来る。
しかしながら、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いても、複数の色材(すなわち混色)で画像を記録する場合には、分散性が損なわれ粒状感が目立ってしまう場合があった。特許文献1では、このような課題を解消するためのディザ法が開示されている。具体的には、好適な分散性を有する1つの共通ディザマトリクスを用意し、複数の色間で互いの閾値をシフトさせながら量子化処理を行う方法が開示されている。特許文献1によれば、低階調部において異なる色のドット同士は互いに排他的かつ分散性の高い状態で記録されるので、混色画像においても好適な画質を実現することが出来る。
US6867884号公報
しかしながら、特許文献1の方法は混色画像における粒状感や分散性には着眼しているものの、色材間の記録位置ずれに伴う弊害には着眼していなかった。そのため、記録する色材ごとに記録ヘッドを用意する構成において、なんらかの原因で記録ヘッド間の記録位置に相対的なずれが発生した場合、画像上に濃度むらや色むらが招致されていた。そして、このようなむらはディザマトリクスの大きさの周期で繰り返され、画像弊害として認識されやすい状況にあった。
本発明は、上記問題点を解消するために成されたものである。よってその目的とするところは、混色画像において粒状感を抑え分散性に優れた画像を実現しつつも、色材間に記録位置ずれが発生するような場合には、これに伴う弊害を画像上に現れ難くするような画像処理装置および方法を提供することである。
そのために本発明は、記録手段から互いに異なる複数の種類のインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための画像処理装置において、前記記録手段を用いて記録を行う第1の記録および前記第1の記録よりも前記記録手段による前記記録媒体への記録位置ずれの発生の程度が大きい第2の記録を少なくとも含む複数の記録の中で、実行される記録を決定する決定手段と、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、注目画素に対応する多値データを取得するデータ取得手段と、前記決定手段が決定した実行される記録に応じて、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、画素の位置に応じた閾値の配列を定める閾値マトリクスに配置され閾値取得手段が取得した前記注目画素に対応する閾値と、前記多値データとを比較することにより、ドットを記録するための量子化データを生成する生成手段と、を備え、前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合、前記生成手段は、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、閾値の配置が互いに異なる閾値マトリクスから得られた閾値を用いて前記量子化データを生成し、前記決定手段が前記第1の記録の実行を決定した場合に、前記生成手段によって生成される量子化データに基づき前記記録手段により記録された前記記録媒体における前記複数の種類のインクのドット配置は、前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合に、前記生成手段によって生成される量子化データに基づき前記記録手段により記録された前記記録媒体における前記複数の種類のインクのドット配置よりも、前記複数の種類のインクのドット間の排他性および分散性が高く、前記複数の種類のインクのドット間の重複率が低いことを特徴とする。
本発明によれば、混色画像において粒状感を抑え分散性に優れた画像を実現しつつも、色材間に記録位置ずれが発生するような場合には、これに伴う弊害を画像上に現れ難くすることが出来る。
インクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。 画像データの処理を説明するためフローチャートである。 量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は色間処理部の構成および処理工程を説明する図である。 第1のディザ処理で、記録(1)と判断される閾値範囲を色毎に示す図である。 (a)〜(c)は、第1のディザ処理の結果を示す図である。 (a)〜(c)は、第1のディザ処理の結果を示す図である。 (a)〜(d)は、第2のディザ処理の結果を示す図である。 ディザ処理の選択処理を説明するためのフローチャートである。 ディザ処理を選択するための判断の具体例を説明するための図である。 (a)および(b)は、実施例2のディザ処理を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、第1のディザ処理の別例を示す図である。 (a)〜(d)は、第2のディザ処理の別例を示す図である。 (a)〜(c)は、ブルーノイズ特性を有するディザ処理を示す図である。 色間処理部における処理の構成を説明するためのブロック図である。
(実施例1)
図1は本発明に適用可能なインクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。本実施例におけるインクジェット記録システムは、画像供給デバイス3、画像処理装置2およびインクジェット記録装置1(以下、単に記録装置とも言う)から構成されている。画像供給デバイス3より供給された画像データは、画像処理装置2にて所定の画像処理が施された後、記録装置1に送られ、記録される。
記録装置1において、記録装置主制御部101は記録装置1全体を制御するためのものであり、CPU、ROM、RAMなどによって構成されている。記録装置主制御部101は、設定された印刷モードに応じて記録方法を様々に異ならせることが出来る。例えば、余白無し印刷モードが設定された場合は、記録媒体の最端部まで吐出動作を行うように記録ヘッド103の吐出動作やキャリッジの移動を制御する。また、余白有り印刷モードが設定されている場合は、記録媒体の4辺に余白を残すように記録ヘッド103の吐出動作やキャリッジの移動を制御する。更に、設定された印刷モードのマルチパス数に応じた記録動作が行えるように、記録ヘッド103の吐出動作や記録媒体の搬送動作も制御する。
記録バッファ102は、記録ヘッド103に転送する前の画像データを、ラスタデータとして格納することができる。記録ヘッド103は、インクを滴として吐出可能な複数の記録素子を有するインクジェット方式の記録ヘッドであり、記録バッファ102に格納された画像データに従って、各記録素子からインクを吐出する。本実施例では、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色分の大ドット用の記録素子列と小ドット用の記録素子列の計8列の記録素子列が、記録ヘッド103上に配列するものとする。
キャリッジ制御部115は、記録ヘッド103を搭載するキャリッジを記録媒体に対して相対移動させるよう制御する。例えば、高速印刷モードと高画質印刷モードが用意されている場合、キャリッジ制御部115は高速印刷モードのほうが高画質印刷モードのキャリッジの移動速度よりも速くなるように制御する。
給排紙モータ制御部104は記録媒体の搬送や給排紙を制御する。本実施形態の記録装置1は、普通紙や写真用紙など厚みや摩擦係数が異なる複数種類の記録媒体に対し画像を記録することが可能になっており、給排紙モータ制御部104は給紙される記録媒体の種類に応じて給排紙モータを制御する。また、記録媒体の両面に画像を記録する場合、給排紙モータ制御部104は、表面に画像が記録された記録媒体を反転し、これを記録ヘッド103によって裏面への記録が可能な位置まで搬送する。
記録装置インタフェイス(I/F)105は、画像処理装置2との間でデータ信号の授受を行う。I/F信号線114は両者を接続する。I/F信号線114の種類としては、例えばセントロニクス社の仕様のものを適用することができる。データバッファ106は、画像処理装置2から受信した画像データを一時的に格納する。システムバス107は記録装置1の各機能を接続する。操作部116は、ユーザが記録装置の操作を行うための機構であり、例えば電源ボタン等を適用することが出来る。
スキャナ部117は、セットされた原稿を光学的に読み取り、読み取ったデータを記録装置主制御部101に転送することができるユニットである。スキャナ117はフラットヘッド型であっても良いし、給排紙モータ制御部104で搬送される原稿を読み取るADF型であっても良い。
一方、画像処理装置2において、画像処理装置主制御部108は、画像供給デバイス3から供給された画像に対し様々な処理を行って記録装置1が記録可能な画像データを生成するためのものであり、CPU、ROM、RAM等を備えている。後述する図3や図4(a)に示した本発明の特徴的な構成も画像処理装置主制御部108に備えられており、図2、図4(b)および図9で説明するフローチャートは画像処理装置主制御部108のCPUが実行するものである。画像処理装置インタフェイス(I/F)109は、記録装置1との間でデータ信号の授受を行う。外部接続インタフェイス(I/F)113は、外部に接続された画像供給デバイス3との間で、画像データなどの授受を行う。画像供給デバイスとしては、デジタルカメラ等が挙げられるが、本インクジェット記録システムがコピー機能を有している場合には、内蔵されているスキャナデバイスもここに接続される。表示部110は、ユーザに対し様々な情報を表示し、例えばLCDなどを適用することが出来る。操作部111は、ユーザがコマンド操作を行うための機構であり、例えばキーボードやマウスを適用することが出来る。システムバス112は、画像処理装置主制御部108と各機能とを結ぶ。
画像処理装置主制御部108は、量子化処理を行う際に、複数のインク色について互いに排他的にドット配置する第1のディザ処理と、互いに無相関または相関性の低い状態でドット配置する第2のディザ処理とを選択的に切り替えることが出来るようになっている。これら2つのディザ処理については後に詳しく説明する。
図2は、本実施形態の画像処理装置主制御部108が行う画像データの処理を説明するためフローチャートである。 本処理は、画像処理装置制御部108に備えられたCPUが、ROMに記憶されたプログラムに従って実行する。図2において、画像供給デバイス3より注目画素の画像データが入力されると(ステップS200)、画像処理装置制御部108は、まずステップS201において色補正を実行する。画像処理装置2が画像供給デバイス3より受信する画像データは、sRGB等の規格化された色空間を表現するための、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)の8bit輝度データである。ステップS201では、これら輝度データを記録装置固有の色空間に対応するRGB12bitの輝度データに変換する。信号値を変換する方法は、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照する等の公知の方法を採用することが出来る。
ステップS202において、画像処理装置制御部108は、変換後のRGBデータを、記録装置のインク色である、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)それぞれの16bit階調データ(濃度データ)に分解する。この段階で、16bitのグレー画像が4チャンネル分(4色分)生成される。インク色分解処理においても、色補正処理と同様、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照することが出来る。
ステップS203において、画像処理装置制御部108は、インク色のそれぞれに対応する16bit階調データに対し所定の量子化処理を行い、数ビットの量子化データに変換する。例えば3値に量子化する場合、画像処理装置制御部108は、16bit階調データをレベル0〜レベル2の2bitデータに変換する。当該量子化処理については、後に詳しく説明する。
続くステップS204において、画像処理装置制御部108はインデックス展開処理を行う。具体的には、個々の画素に記録するドットの数と位置を定めた複数のドット配置パターンの中から、1つのドット配置パターンを、ステップS203で得られたレベルに対応づけて選出する。そして、このドットデータを2値データとして出力する(ステップS205)。以上で本処理が終了する。
図3は、図2のステップS203で実行される量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。本発明の量子化処理はディザ法によって行われる。本実施例の量子化処理では、まず入力値に関する処理が施され、次に閾値に関する処理が施され、最後に量子化処理が施される。これら一連の処理はインク色ごと(プレーンごと)に並列処理される。以下、図3を参照しながら個々の処理を詳しく説明する。
画像データ取得部301は、個々の画素の濃度を示す16bitの階調データを取得する。本実施形態の画像データ取得部301は、最大16bitの信号を8色分受信することが出来るものとする。図では、第1〜第4のインクそれぞれの16bitデータが入力される状態を示している。
ノイズ付加処理部302は、16bitの階調データに所定のノイズを付加する。ノイズを付加することにより、同レベルの階調データが連続して入力された場合も、同一パターンが連続配置される状態を回避し、すじやテクスチャ等を緩和することが出来る。ノイズ付加処理部302では、所定のランダムテーブルと、固定強度と、入力値に応じた変動強度を掛け合わせることにより、個々の画素ごとにノイズが生成され入力値に付加される。ここで、ランダムテーブルはノイズの正負を設定するテーブルであり、画素位置ごとに正、ゼロまたは負を設定している。本実施例のランダムテーブルは最大8面有することが出来、それぞれのテーブルサイズは任意に設定可能としている。固定強度はノイズ量の強さを示し、その大きさによってノイズの大小が決まる。本実施例では、画像の粒状度とすじやテクスチャの度合い等に応じ、印刷モードごとに最適なランダムテーブルや固定強度を設定することによって、ノイズ量を適切に調整することが可能になっている。
正規化処理部303は、16bitで表される個々の画素の階調値を、ステップS204でインデックス展開が可能なレベル値に対応づけた後、個々のレベルのレンジを12ビットに正規化する。以下、具体的に説明する。ステップS204におけるインデックス展開処理がレベル0〜レベル(n−1)のn値に対応する処理の場合、正規化処理部303は、16bitで表される65535階調を(n−1)等分する。更に、それぞれのレベルに対応するレンジを、12bit(4096階調)に正規化する。これにより、個々の画素について、レベル0〜レベル(n−1)のいずれかに対応づけられた状態の12bitデータが得られる。
例えば、インデックス展開処理がレベル0、レベル1、レベル2の3値に対応する場合、正規化処理部303は、16bitで表される65535階調を2等分する。そして、それぞれのレンジである、階調値0〜32767と、階調値32768〜65535を12bit(0〜4095階調)に正規化する。第1レンジである入力階調値0〜32767の画素は、後段の量子化処理によりレベル0またはレベル1が出力され、第2レンジである入力階調値32768〜65535の画素は、後段の量子化処理によりレベル1またはレベル2が出力される。以上の制御により、量子化数(n)が3値以上のいくつであっても、後段の量子化処理を同様の処理で行うことができる。
以上説明した画像データ取得部301〜正規化部303の処理は、各色の階調データについて並列に行われる。すなわち、本実施例の場合は、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローについての12bitデータが生成され、ディザ処理部311に入力される。
ディザ処理部311では、色間で排他的に処理する第1のディザ処理と色間で相関性の低い状態で処理する第2のディザ処理の、2種類のディザ処理が実行可能になっている。いずれのディザ処理においても、量子化すべき12bitデータ(処理対象データ)はそのまま量子化処理部306に送信される。そして、処理対象データ以外の色の12bitデータは、参照データとして色間処理部304に入力される。
閾値取得部305は、ROMなどのメモリ310に記憶されている閾値マトリクスより、印刷モードに対応した閾値マトリクスを選択し、処理対象データの画素位置に対応した閾値を取得する。本実施形態において、閾値マトリクスは、複数の閾値が配列して形成された閾値マトリクスであり、512×512画素、256×256画素、512×256画素、など様々なサイズや形状を呈することが出来る。すなわち、メモリ310には、このようなサイズや形状の異なる複数の閾値マトリクスが予め格納されており、閾値取得部305は、この中から印刷モードに対応した閾値マトリクスを選択する。
第1のディザ処理が設定される場合、閾値取得部305は第1の閾値マトリクスを選択し、当該閾値マトリクスに配列する複数の閾値の中から、処理対象データの画素位置(x,y)に対応する閾値を色間処理部304に提供する。第2のディザ処理が設定される場合、閾値取得部305は第2の閾値マトリクスを選択し、当該閾値マトリクスに配列する複数の閾値の中から、処理対象データの画素位置(x,y)に対応する閾値を量子化切り替え部311に提供する。本実施形態において、第1の閾値マトリクスは、各色(各プレーン)共通のブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスとする。一方、第2の閾値マトリクスは、各色(各プレーン)で独立した閾値マトリクスとする。第2の閾値マトリクスは、各色で相関性が低く、中間調の多値データに対して網点形状のドット配置を提供する閾値マトリクスとしても良いし、ブルーノイズ特性を有しながら各色で異なる閾値マトリクスとしても良い。
色間処理部304は、閾値取得部305が取得した第1のディザ処理用の閾値に対し、参照データに基づいて所定の処理を施し最終的な閾値を決定し、これを量子化切り替え部311に送信する。量子化切り替え部311は、色間処理部304から得られる閾値と閾値取得部305から直接得られる閾値のいずれか一方を印刷モードに基づいて選択し、量子化処理部306に提供する。量子化処理部306は、処理対象データを、量子化切り替え部311より入力された閾値と比較することにより、記録(1)または非記録(0)を決定する。
以下、色間処理部304における閾値の決定方法について詳しく説明する。図4(a)および(b)は、色間処理部304のブロック図および第1のディザ処理が行われる場合の処理工程を説明するためのフローチャートである。色間処理部304は、処理対象データ以外の色に対応する12bitデータを参照データとし、これら参照データを用いて閾値取得部305が取得した閾値に所定の処理を施し、処理対象データを量子化するための閾値を算出する。例えば、処理対象データがブラックの12bitデータの場合、参照データはシアン、マゼンタ、イエローの12bitデータとなる。図3および図4では、処理対象データをIn1(x,y)、参照データをIn2(x,y)、In3(x,y)およびIn4(x,y)として示している。ここで、(x,y)は画素位置を示し、閾値取得部305が閾値マトリクスの中から処理対象データの画素位置に対応する閾値を選出するための座標パラメータとなる。
図4(a)を参照するに、色間処理部304に入力された参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)は、まず、閾値オフセット量算出部308に入力される(ステップS401)。すると、閾値オフセット量算出部308は、これら参照データを用いて処理対象データIn1(x,y)に対する閾値オフセットOfs_1(x,y)を算出する(ステップS402)。本実施形態において、閾値オフセット値Ofs_1(x,y)は(式2)で算出される。
Ofs_1(x,y) = Σi[Ini(x,y)] ・・・(式2)
ここで、iは、参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)のうち、処理対象データIn1に対する閾値を求めるために利用される参照データ(以下実参照データと称す)を個別に示すためのパラメータである。このような実参照データの数および種類は、処理対象データごとに予め指定されている。
本実施例では、処理対象データがIn1(x,y)である場合の実参照データは無し(null)とし、処理対象データがIn2(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)としている。また、処理対象データがIn3(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)およびIn2(x,y)とし、処理対象データがIn4(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)、In2(x,y)およびIn3(x,y)としている。つまり、個々の処理対象データIn1(x,y)〜In4(x,y)に対するオフセットOfs_1(x,y) 〜Ofs_4(x,y)は、(式2)より以下のように表すことが出来る。
Ofs_1(x,y) = Σi[In(x,y)]
=0 ・・・(式2−1)
Ofs_2(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y) ・・・(式2−2)
Ofs_3(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y)+In2(x,y) ・・・(式2−3)
Ofs_4(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y)+In2(x,y) +In3(x,y)
・・・(式2−4)
このように、閾値オフセット値Ofs_1(x,y)〜Ofs_4(x,y)が算出されると、これらは閾値オフセット量加算部309に入力される。一方、閾値オフセット量加算部309は、処理対象データIn(x,y)の座標(x,y)に対応する閾値Dthを閾値取得部305より取得する(ステップS403)。
ステップS404において、閾値オフセット量加算部309は、閾値取得部305より入力された閾値Dth(x,y)から、閾値オフセット量算出部308より入力された閾値オフセット値Ofs_1(x,y)を減算し、量子化閾値Dth´(x,y)を得る。
Dth´(x,y)=Dth(x,y) − Ofs_1(x,y) ・・・(式3)
この際、Dth´(x,y)が負の値となった場合は、Dth_max(ディザパタンが有する閾値の最大値)を加算して量子化閾値Dth´(x,y)とする。これにより、常に量子化閾値Dth´はDth´=0〜Dth_maxとなる。
すなわち、
Dth´(x,y)<0のとき
Dth´(x,y)=Dth´(x,y)+Dth_max ・・・(式4)
とする。
(式3)または(式4)により得られた量子化閾値Dth´(x,y)は、各色の補正閾値として量子化切り替え部311を介して量子化処理部306に送信される。
ステップS405において、量子化処理部306は、処理対象データIn1(x,y)と量子化切り替え部311から提供された量子化閾値を比較し、画素位置(x,y)に対するドットの記録(1)または非記録(0)を決定する。以上で本処理が終了する。
その後は、図2のフローチャートで説明したように、数ビットで表される量子化データOut1(x,y)に対しインデックス展開処理が施され、画素位置(x,y)に記録するドットパターンが決定される。この際、画素位置(x,y)に記録されるドットの数は、例えばレベル値が1の場合は1ドット、レベル値が2の場合は2ドットというように、レベル値に対応する数に設定されている。
図5は、第1のディザ処理が行われた場合の量子化の結果を示す図である。ここでは、第1〜第4のインクそれぞれに対し第1〜第4の多値データ(In1〜In4)が入力されたときの、ディザパタン310に配置された複数の閾値0〜Dth_maxのうち、記録(1)と判断される閾値の範囲を示している。横軸は閾値0〜4094であり、1710はDth_max(ディザパタンのもつ閾値の最大値)である。それぞれの線はドットが配置される閾値の範囲を示している。本実施例の場合、第1のインクについては、(式2−1)よりOfs_1=0である。よって、0〜Dth_maxのうち0〜In1(1702〜1703)の閾値に対応する画素位置が記録(1)に設定される。
第2のインクについては、(式2−2)よりOfs_2=In1である。よって(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1〜In1+In2(1705〜1706)の閾値が記録(1)に設定される。
第3のインクについては、(式2−3)よりOfs_3=In1+In2である。よって、(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1+In2〜In1+In2+In3(1708〜1709)が記録(1)に設定されることになる。但し本例では、In1+In2+In3がDth_maxを超えているものとする。この場合、Dth_maxを超えた領域については、(In1+In2+In3)をDth_maxで除算した余りに相当する領域、すなわち0〜In1+In2+In3−Dth_maxの閾値が記録(1)に設定されるようにする。すなわち、記録(1)と判定される閾値の範囲は、In1+In2〜Dth_max(1708〜1710)と0〜In1+In2+In3−Dth_max(1707〜1711)となる。
第4のインクについては、式(2−4)よりOfs_4=In1+In2+In3である。よって(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1+In2+In3〜In1+In2+In3+In4が記録(1)に設定される閾値となる。但し本例では、In1+In2+In3〜In1+In2+In3+In4の全ての領域がDth_maxを超えてしまっている。よって、(In1+In2+In3+In4)をDth_maxで除算した余りに相当する領域、すなわちIn1+In2+In3−Dth_max〜In1+In2+In3+In4−Dth_max(1713〜1714)の閾値が記録(1)に設定される。
このように、第1のディザ処理では、共通の閾値Dthを利用しながらも、互いの入力値をオフセット値とすることにより、各色で固有の量子化閾値Dth´を求めている。そして、その新たに求めた量子化閾値Dth´を量子化処理で用いることにより、複数の色が混在したドット記録パターンであってもブルーノイズ特性を有するドット配置を実現することができる。
ところで、量子化処理部306における記録(1)または非記録(0)の結果は、処理対象データと閾値の相対比較によるものであるから、上記で行ったオフセット処理は、閾値ではなく処理対象データに施すこともできる。
図15は、このような場合の色間処理部における処理の構成および工程を説明するためのブロック図である。色間処理部1500は、処理対象データ以外の参照データを用いて処理対象データに所定の処理を施し、補正データを算出する。具体的には、まず、入力データオフセット量算出部1501が、参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)に基づいたオフセット量Ofs_1(x,y)を算出する。この際、オフセット量Ofs_1(x,y)は上記実施例で説明したオフセット量Ofs_1(x,y)と同値とすることが出来る。入力データオフセット量加算部1502は、処理対象データ(x,y)に対し、オフセット量Ofs_1(x,y)を加算することにより、補正データIn1´(x,y)を生成し、これを量子化処理部306に送信する。量子化処理部306は、補正データIn1´(x,y)を、閾値取得部305が取得した閾値Dth(x,y)と比較することにより、記録(1)または非記録(0)を決定する。
図4(a)および(b)では、閾値取得部305が取得した閾値より閾値オフセット値Ofs_1(x,y)を減算し、ここから得られる補正後の閾値と処理対象データとを比較している。これに対し、図15の例では、閾値はそのままとし、処理対象データに対しデータオフセット量を加算処理した後の補正データを、上記閾値と比較している。このような構成であっても、量子化処理における閾値と処理対象データとの相対関係およびここから得られる記録(1)または非記録(0)の結果は、図4(a)および(b)の構成と同等にすることができる。すなわち、複数の色が混在したドット記録パターンにおいても、ブルーノイズ特性を有するドット配置を実現することができる。
更に言うと、入力データオフセット量算出部1501が算出したオフセット量は、閾値と処理対象データの両方に分配することもできる。いずれにしても、処理対象データと閾値との相対的な関係に、参照データに基づいた適切な量のオフセットをかけることができれば、上述したような第1のディザ処理の効果を得ることはできる。
一方、第2のディザ処理が行われる場合、量子化切り替え部311は閾値取得部305が第2の閾値マトリクスから取得した閾値を、量子化処理部306に提供する。第2の閾値マトリクスは、色ごとに独立した閾値マトリクスを有しており、各色の閾値は各色の量子化処理部306へ独立に提供され、各色で独立した量子化処理が行われる。そのため、複数の記録ヘッドで形成される混色画像では、第1のディザ処理に比べて、同じ画素位置に異色のドットが記録される割合が高くなる。
図6〜図8は、第1のディザ処理の結果と第2のディザ処理の結果を示す図である。図6(a)および図7(a)は、第1の閾値マトリクスの一例を示している。ここでは簡単のため4×4画素の16画素領域に0〜15の閾値が設定されている。
ここで、第1のインク(黒)と第2のインク(白)に対し、等しく50%(8/16)の濃度データが全画素に入力された場合を考える。この場合、各インク色についての閾値オフセット値は、式(2)より求められ、第1のインクの閾値オフセット値 Ofs_1(x,y)=0、第2のインクの閾値オフセット値 Ofs_2(x,y)=8となる。結果、第1のインクについては、図6(a)に示す閾値マトリクスのうち、0〜7の閾値が設定されている画素にドットが記録されることになる。また、式(3)および式(4)より、第2のインクについては、図6(a)に示す閾値マトリクスのうち、8〜15の閾値が設定されている画素にドットが記録されることになる。図6(b)はこのような場合のドット記録状態を示している。第1のインク(黒)と第2のインク(白)が互いに重複することなく、分散性の高い状態で配列している。
但し、第1のインクを吐出する記録ヘッドの記録位置と第2のインクを吐出する記録ヘッドの記録位置との間に半画素程度のずれが生じた場合、第1のインクと第2のインクのドット配列状態は図6(c)のように崩れる。第1インクのドットと第2インクのドットが重なり合う領域や白紙領域Wが多く出現し、図6(b)の状態とは色相や濃度が異なることが予想される。そして、コックリングなどが原因で記録媒体の位置によって記録位置ずれの程度が変化すると、図6(b)のように記録される領域と図6(c)のように記録される領域とが代わる代わる現れ、濃度むらや色むらのような画像弊害が認識される。
また、図7(a)〜(c)は、第1〜第4のインクに対し、等しく25%(4/16)の濃度データが全画素に入力された場合を示している。図6の場合と同様、各インクについての閾値オフセット値は式(2)より求められる。すなわち、第1のインクの閾値オフセット値 Ofs_1(x,y)=0、第2のインクの閾値オフセット値 Ofs_2(x,y)=4、第3のインクの閾値オフセット値 Ofs_3(x,y)=8となる。また、第4のインクの閾値オフセット値 Ofs_4(x,y)=12、となる。結果、式(3)および式(4)より、第1のインクについては、図7(a)に示す閾値マトリクスのうち、0〜3の閾値が設定されている画素にドットが記録されることになる。また、第2のインクについては4〜7の閾値が設定されている画素に、第3のインクについては8〜11の閾値が設定されている画素に、第4のインクについては12〜15の閾値が設定されている画素に、それぞれドットが記録されることになる。図7(b)はこのような場合のドット記録状態を示している。第1〜第4のインクが互いに重複することなく、分散性の高い状態で配列している。
但し、第1および第4のインクを吐出する記録ヘッドの記録位置と第2および第3のインクを吐出する記録ヘッドの記録位置との間に半画素程度のずれが生じてしまった場合、ドット配列状態は図7(c)のように崩れる。互いのドットが重なり合う領域や白紙領域Wが多く出現し、図7(b)に対し色相や濃度が異なることが予想される。そして、コックリングなどが原因で記録媒体の位置によって記録位置ずれの程度が変化すると、図7(b)のように記録される領域と図7(c)のように記録される領域とが主走査方向に現れ、濃度むらや色むらのような画像弊害が認識される。
一方、図8(a)〜(d)は、第1のインク色および第2のインク色のそれぞれで参照される第2の閾値マトリクスを示している。これら2つの閾値マトリクスは互いに相関性の低い状態で形成されている。ここで、図6の場合と同様に、第1のインク(黒)と第2のインク(白)に対し、等しく50%(8/16)の濃度データが全画素に入力されたとする。すると、第1のインクについても第2のインクについても、それぞれの閾値マトリクスにおいて0〜7の閾値が設定されている位置にドットが記録される。図8(c)はこのような場合のドット記録状態を示している。第1のインク用の閾値マトリクスと第2のインク用の閾値マトリクスは互いに排他ではないので、第1のインク(黒)と第2のインク(白)が互いに重複する画素もあれば、個別に記録される画素もある。第1の閾値を使用した場合のドット配置状態(図6(b))と比較すると、第1のインクのドットと第2のインクのドットの重複率は高く粒状感は低下してしまっている。
但し、本例の場合は、第1のインクを吐出する記録ヘッドと第2のインクを吐出する記録ヘッドとの間に半画素程度の記録位置ずれが生じても、第1のインクと第2のインクのドット配列状態は図8(d)のようになり、図6(c)のような大きな崩れは生じない。第1インクのドットと第2インクのドットが重複する領域や白紙領域Wの位置は変化するが、その大きさは殆ど変わらないからである。すなわち、第2のディザ処理を行った場合、記録位置ずれが生じても色相や濃度の変位は少ないことが予想される。結果、コックリングなどが原因で記録媒体の位置によって記録位置ずれの程度が変化して、図8(c)のような領域と図8(d)のような領域とが代わる代わる現れても、濃度むらや色むらのような画像弊害は認識され難い。このような結果は、第1〜第4のインクに対し、等しく25%程度の濃度データが全画素に入力された場合についても同様である。
このように、本実施形態の量子化処理では粒状感の抑えられた画像を出力することが可能な第1のディザ処理と、記録位置ずれへの耐性に優れた第2のディザ処理の2つを用意する。
図9は、画像処理装置主制御部108が実行するディザ処理の選択処理を説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、画像処理装置主制御部108は、ステップS501で、処理対象となる印刷ジョブの各種設定を確認する。そして、様々な条件より、粒状感を抑制するほうが記録位置ずれに伴う弊害を抑制するよりも重要であるモードの記録の場合はステップS502に進み、第1のディザ処理を設定する。一方、記録位置ずれに伴う弊害を抑制するほうが粒状感を抑制するよりも重要性が高いモードの場合はステップS503に進み、第2のディザ処理を設定する。以上で本処理を終了する。第1のディザ処理が設定された場合、閾値取得部305はメモリ310に格納された第1の閾値マトリクスより閾値を取得し色間処理部に提供する。色間処理部304は図4(b)で説明した一連の処理を実行し、量子化切り替え部311は、色間処理部304より取得した閾値を量子化処理部に提供する。一方、第2のディザ処理が設定された場合、閾値取得部305は第2の閾値マトリクスから閾値を取得し量子化切り替え部311に提供し、量子化切り替え部311はこれを量子化処理部に提供する。
図10は、ステップS501における判断処理の具体例を説明するための図である。画像処理装置主制御部108は、例えば使用する記録媒体の種類に基づいて、ディザ処理の選択を判断することが出来る。具体的には、記録媒体が写真用紙である場合は、個々のドットが目立ちやすいが媒体の剛性は高くコックリングは起こり難いため、第1のディザ処理を設定する。一方、記録媒体が普通紙である場合は、個々のドットは目立ちにくいが媒体の剛性は低くコックリングは起こり易いため、第2のディザ処理を設定する。
ここで、記録位置ずれの発生要因の一つであるコックリングについて簡単に説明する。インクジェット記録装置では、インクの付与や使用環境によって記録媒体中の繊維が収縮すると、コックリング(紙表面の凹凸)が発生して記録媒体と記録ヘッドの吐出口面との距離(紙間距離)が記録媒体の位置によって異なることがある。そして、相対移動中の記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置では、このような紙間距離の変動によって記録位置ずれが招致される。すなわち、コックリングが発生し易い記録媒体に画像を記録すると、記録媒体の位置によって記録位置ずれの程度も変化し濃度むらや色むらが認識され易くなる。このため、本例ではコックリングの起こり易い普通紙では記録位置ずれに強い第2のディザ処理を設定し、コックリングの起こり難い写真用紙では粒状感が抑制された第1のディザ処理を設定している。
また、ドットの大きさによっても記録位置ずれに伴う弊害の程度は異なる。同じ量の記録位置ずれが発生しても、個々のドットが小さい場合は、重複領域や白紙領域の変動が大きくなるからである。よって、大ドットで記録する場合は記録位置ずれに伴う画像弊害よりも粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定し、小ドットで記録する場合は粒状感よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先して第2のディザ処理を設定することも出来る。また、同じ量のインクを吐出しても、記録媒体に形成されるドットの大きさはインクの種類や記録媒体のにじみ率によって異なる。よって例えば、記録媒体に広がり易い染料インクを使用する場合は第1のディザ処理を設定し、記録媒体に広がり難い顔料インクを使用する場合は第2のディザ処理を設定しても良い。また、にじみ率が大きい記録媒体の場合は第1のディザ処理を設定し、にじみ率が小さい記録媒体の場合は第2のディザ処理を設定しても良い。
更に、記録位置ずれは、記録ヘッドにおける吐出周波数にも影響を受ける。吐出周波数が大きい場合は、周辺に気流を発生させ吐出後のインク滴の進行方向に影響を与えるからである。よって、マルチパス記録を行う場合は、個々の走査における吐出周波数は小さく抑えられ気流は発生し難いので、記録位置ずれに伴う画像弊害よりも粒状感の低減を優先するため、第1のディザ処理を設定すれば良い。一方、1パス記録を行う場合は、個々の走査における吐出周波数は大きく気流は発生し易いので、粒状感よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先するため、第2のディザ処理を設定すれば良い。この際、1パス記録とマルチパス記録でディザ処理を異ならせるのでは無く、Nパス以上のマルチパス記録では第1のディザ処理を行い、1パス記録およびNパス未満のマルチパス記録では第2のディザ処理を行うようにしても良い。
また、記録位置ずれは、記録ヘッドの走査速度(キャリッジ走査速度)にも影響を受ける。キャリッジの走査速度が大きいほど、その誤差が記録位置ずれに及ぼす影響も大きくなるからである。よって、キャリッジ速度が相対的に小さい場合は、キャリッジ速度の誤差に伴う記録位置ずれの程度は小さいので、粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定すれば良い。一方、キャリッジ速度が相対的に大きい場合は、キャリッジ速度の誤差に伴う記録位置ずれの程度は大きいので、記録位置ずれに伴う画像弊害を低減することを優先して第2のディザ処理を設定すれば良い。
また、記録位置ずれは、記録ヘッドの吐出口面と記録媒体の距離(紙間距離)にも影響を受ける。紙間距離が大きいほど、キャリッジ速度や吐出速度の誤差に伴う記録位置ずれが大きくなるからである。よって、紙間距離が小さい場合は、粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定し、紙間距離が大きい場合は、記録位置ずれに伴う画像弊害を低減することを優先して第2のディザ処理を設定しても良い。
また、記録位置ずれは、記録ヘッドからのインク滴の吐出速度にも影響を受ける。吐出速度が小さいほど、記録媒体に着弾するまでに時間がかかり、キャリッジ速度の誤差やコックリングに伴う記録位置ずれが大きくなるからである。よって、吐出速度が大きい場合は、粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定し、吐出速度が小さい場合は、記録位置ずれに伴う画像弊害を低減することを優先して第2のディザ処理を設定しても良い。
また、シリアル型のインクジェット記録装置では、記録ヘッドの双方向走査によって画像を記録する場合のほうが、記録ヘッドの片方向走査で画像記録する場合よりも、記録位置ずれの程度は大きくなる。よって、片方向走査で記録する場合は粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定し、双方向走査で記録する場合は記録位置ずれに伴う画像弊害を低減することを優先して第2のディザ処理を設定しても良い。
また、余白無し印刷を行うか否かによっても記録位置ずれの影響は異なる。記録媒体の隅に余白を設けて記録する場合は画像の先端や後端を記録するタイミングでも記録媒体の先後端をしっかりと抑えておくことができるので、紙間距離は維持され記録位置ずれは発生し難い。よって、余白を設けて印刷する場合は、粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定しても良い。一方、記録媒体の隅に余白を設けずに印刷する場合は、画像の先端や後端を記録するタイミングで記録媒体をしっかりと抑えておくことができないので、紙間距離が不安定になり記録位置ずれが発生しやすい。よって、余白無し印刷を行う場合は、粒状感よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先するため、第2のディザ処理を設定すれば良い。
更に、記録媒体に対し片面印刷を行うか両面印刷を行うかによっても記録位置ずれの影響は異なる。記録媒体の片面のみに記録する片面記録の場合は、インク付与量が然程大きくならずコックリングの程度も小さい。よって、片面印刷の場合、記録位置ずれに伴う画像弊害の低減よりも粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定すれば良い。一方、記録媒体の両面に記録する両面記録の場合は、インク付与量が大きくコックリングが懸念される。よって、両面印刷の場合、粒状感よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先して第2のディザ処理を設定すれば良い。この際、両面印刷であっても第1面に対する記録を実行するタイミングでは、記録位置ずれの程度は片面印刷と同程度である。よって、第1面については第1のディザ処理を行い、その後印刷する第2面については第2のディザ処理を行うようにしても良い。
また、記録動作以外の要因で生じる振動の程度によっても記録位置ずれの影響は異なる。例えば、コピー機能を有する記録装置では、スキャナデバイスによる読み取り動作と記録動作を同時に行うが、スキャナデバイスの読取動作に伴う振動が記録位置ずれに影響する場合もある。このような場合には、PCプリント時やカメラダイレクトプリント時等のようにスキャナデバイスが動作しないモードの時に、記録位置ずれに伴う画像弊害の低減よりも粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定すれば良い。一方、コピー記録時、若しくはスキャナ読み取り時等のスキャナ動作時には、粒状感よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先して第2のディザ処理を設定すれば良い。
振動の原因としては、スキャナデバイスだけでは無く、記録媒体の給紙動作等のような突発的な動作も挙げられる。このような場合、例えば、前ページの記録動作中に次ページの給紙動作を行わない印刷モードの場合には、記録位置ずれに伴う画像弊害の低減よりも粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定すれば良い。一方、前ページの記録動作中に次ページの給紙動作を行う印刷モードの場合には、粒状感よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先して第2のディザ処理を設定すれば良い。
上記外的要因としての振動以外にも、記録装置自身の記録ヘッドの走査開始位置の変動に伴う着弾位置への影響も存在する。毎走査時に同じ位置から記録を行っている印刷モードや走査開始位置の変動の回数が少ない場合には、各走査間での振動状況は同じである為に、記録位置ずれに伴う画像弊害の低減よりも粒状感の低減を優先して第1のディザ処理を設定すれば良い。一方、毎走査時に異なる位置から記録を行っている印刷モードの場合や走査開始位置の変動の回数が多い場合は、各走査間での振動状況が異なる為に、粒状感の低減よりも記録位置ずれに伴う画像弊害の低減を優先して第2のディザ処理を設定すれば良い。これは、言いかえれば、複数の印刷モード間では、記録開始位置の変動が相対的により少ない印刷モードに第1のディザ処理を設定し、相対的により多い印字モードに第2のディザ処理を設定する事が好ましい、という事である。
更にまた、以上では、粒状感の抑制と記録位置ずれに伴う弊害の抑制のどちらを優先するかによって、第1のディザ処理と第2のディザ処理の切替えを行う形態で説明したが、画像処理の負荷の程度に応じて上記切り替えを行っても良い。具体的には、第1のディザ処理は各インク色で共通する閾値マトリクスを用いるので、第2のディザ処理のように各インク色で個別の閾値マトリクスを用いる場合よりも量子化の処理負担は小さく高速処理が可能である。よって、より処理負担の大きい高解像度画像を記録する場合には第1のディザ処理を行い、処理負担の小さい低解像度画像を記録する場合には第2のディザ処理を行うようにしても良い。
以上では、第1のディザ処理と第2のディザ処理のいずれを設定するかの判断基準の一例を示したが、判断の方法は上記例に限定されるものではない。上記例とは異なる他の条件に基づいて判断しても構わないし、これら複数の条件の組み合わせによって判断しても良い。いずれにせよ、各色で排他的な傾向を有する閾値を用いる第1のディザ処理と各色で独立的な傾向を有する閾値を用いる第2のディザ処理を用意し、様々な条件に応じて一方のディザ処理が選択されれば、本発明の効果を得ることは出来る。すなわち、混色画像において粒状感を抑え分散性に優れた画像を実現しつつも、記録位置ずれが発生するような場合には、これに伴う弊害を画像上に現れ難くすることが出来る。
(実施例2)
実施例1では、様々なサイズや形状の閾値マトリクスが予め固定メモリ310に複数格納されており、閾値取得部305は、この中から印刷モードに対応した閾値マトリクスを選択する構成を説明した。これに対し、本実施例では、メモリ310を処理回路中に組み込まれた書き換え可能な保存領域とし、使用する閾値マトリクスを外部から読み込んで使用する形態とする。このようなメモリ形態は、高速な処理が実現可能である一方、コストや消費電力は大きく、なるべく少ない容量で効率的に活用することが好ましい。
図11(a)および(b)は、本実施例における第1のディザ処理と第2のディザ処理を説明するためのブロック図である。第1のディザ処理を行う場合、図11(a)のように、メモリ310には32×16画素を有する閾値マトリクスが読み込まれる。そして、各プレーンの閾値取得部305は、この共通する閾値マトリクスを利用しながら、個々の色間処理部304で互いにオフセットをかけた閾値を生成することにより、実施例1の第1のディザ処理と同様の処理を行う。一方、第2のディザ処理を行う場合、図11(b)のように、メモリ310には16×16画素を有する閾値マトリクスAと16×16画素を有する閾値マトリクスBが読み込まれる。そして、各プレーンの閾値取得部305は、閾値マトリクスAまたは閾値マトリクスBのいずれか一方を量子化処理部306に提供し、第2のディザ処理を行う。
図11(a)および(b)を比較するに、本実施例においては、同じ容量のメモリ領域を使用しながらも、第1のディザ処理で使用する閾値マトリクスは第2のディザ処理で使用する閾値マトリクスよりも容量を2倍以上に大きくすることが出来る。このため、本実施例における第1のディザ処理では、閾値マトリクスの繰り返し周期を第2のディザ処理よりも大きくすることが出来、テクスチャなどの周期的なむらをより一層抑制することが出来る。
なお、以上では第2のディザ処理において2色分の閾値マトリクスを用意する形態としたが、4色のインクそれぞれで異なる閾値マトリクスを用いる形態としても良い。この場合、第2のディザ処理において各インク色に対し16×16画素を有する閾値マトリクスを用意すると、第1ディザ処理では64×16画素の領域を有する閾値マトリクスとすることが出来る。
ところで、以上の実施例では、第1のディザ処理ではブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用い、参照色の入力値に応じて閾値にオフセットを加算する構成を例に説明したが、第1のディザ処理は上記構成に限定されるものではない。また、第2のディザ処理においても、必ずしも上述したような網点形状の閾値マトリクスを用いなくても良い。第1のディザ処理で使用する第1の閾値マトリクスは必ずしもブルーノイズ特性を有していなくても良いし、1つの閾値マトリクスに基づいて完全に排他的な処理を施さなくても良い。また、第2のディザ処理で使用する第2の閾値マトリクスがブルーノイズ特性を有するものであっても良い。いずれにしても、第1の閾値マトリクスにおいて、各色のドット配置の和の分散性および各色のドット間の排他性が第2の閾値マトリクスよりも高ければ、これら2つの閾値マトリクスを第1および第2の閾値マトリクスとして本発明で有用することが出来る。
図12および図13は、第1のディザ処理および第2のディザ処理で使用することが可能な閾値マトリクスの別例を示す図である。図12(a)および(b)は、第1のディザ処理で利用可能な第1の閾値マトリクスを示している。これら2つの閾値マトリクスは個別に設けられながらも、閾値オフセットをかけることによってほぼ排他で分散性に優れたドット配置が得られるようになっている。両図を比較すると、下線で示す閾値7および8の画素位置が逆転していることがわかる。図12(c)は、図12(a)および(b)のような閾値マトリクスを用いて記録した場合のドット配置状態を示している。図6の場合と同様、第1のインク(黒)と第2のインク(白)に対し、等しく50%(8/16)の濃度データが全画素に入力された場合を示している。さらに、図12(d)は、第1のインクを吐出する記録ヘッドと第2のインクを吐出する記録ヘッドとの間に記録位置ずれが生じてしまった場合のドット配置状態を示している。図6の場合と全く同様ではないが、第1インクのドットと第2インクのドットが重なり合う領域や白紙領域Wが多く出現し、濃度むらや色むらのような画像弊害が認識されることが予想される。
一方、図13(a)および(b)は、第2のディザ処理において利用可能な第2の閾値マトリクスを示している。図13(a)は図8(a)と同じ閾値マトリクスであり、図13(b)は、図8(b)の閾値マトリクスにおいて、下線で示す閾値7および8の画素位置を逆転させたものである。図13(c)は、図13(a)および(b)のような閾値マトリクスを用いて記録した場合のドット配置状態を示している。図7の場合と同様、第1のインク(黒)と第2のインク(白)に対し、等しく50%(8/16)の濃度データが全画素に入力された場合を示している。さらに、図13(d)は、第1のインクを吐出する記録ヘッドと第2のインクを吐出する記録ヘッドとの間に記録位置ずれが生じてしまった場合のドット配置状態を示している。図8の場合と全く同じではないが、第1インクのドットと第2インクのドットが重なり合う領域や白紙領域Wの変動は少なく、濃度むらや色むらのような画像弊害は認識され難いことが予想される。
このように、図12(a)および(b)のような閾値マトリクスを第1のディザ処理で用いても、図6(a)を用いた場合のように第1のインクと第2のインクは完全に排他な関係は得られない。しかし、実施例1の第1のディザ処理と同様に、粒状感を低く抑えるという効果を得ることは出来る。また、図13(a)および(b)のような閾値マトリクスを第2のディザ処理で用いても、図8(a)および(b)を用いた場合と全く同様のドット配置状態は得られない。しかし、実施例1の第2のディザ処理と同様に、記録位置ずれが生じても濃度むらや色むらのような画像弊害は認識され難いという効果を得ることは出来る。このように、第1の閾値マトリクスと第2の閾値マトリクスの間で上述したような相対関係が得られれば、分散性に優れた第1のディザ処理と記録位置ずれへの耐性に優れた第2のディザ処理のそれぞれにおいて有用することが出来る。
なお以上では、図6〜8、図12および図13を用い、複数のインク色の記録率が略等しく、且つその合計が100%となるような場合について説明した。これは、このような記録率において粒状感や記録位置ずれの弊害が最も目立ちやすく、本発明の効果が最もよく現れ易いからである。逆に言えば、「分散性に優れ粒状感が抑えられている」という第1のディザ処理の特徴や、「記録位置ずれに対する耐性が高い」という第2のディザ処理の特徴は、このような濃度の近傍でさえ得られれば、必ずしも全階調領域で得られていなくても良い。
更に、以上では、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色分の大ドット用の記録素子列と小ドット用の記録素子列を用いる形態で説明したが、無論本発明はこのような形態に限定されるものではない。インク色としては、LC(ライトシアン)やLM(ライトマゼンタ)、Gray(グレー)などの同系色で濃度の違うもの、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)などを更に追加しても良い。
なお、以上の実施例では、図2で示した全工程が画像処理装置2で実行される内容で説明したが、上記処理のそれぞれは図1で示した本実施形態のインクジェット記録システムで行われれば、いずれのデバイスで処理されても構わない。例えば、ステップS203の量子化までを画像処理装置2が行い、ステップS204のインデックス処理は記録装置1で行われる形態としても良い。また、記録装置1が以上説明した画像処理装置2の画像データ生成機能を備えるものとし、ステップS201以降の全ての工程を記録装置1で実行するようにしても良い。この場合は記録装置1が本発明の画像処理装置となる。
また、上述した各ステップにおける入出力データのbit数は、上述した実施例に限定されるものではない。精度を保持するために出力のbit数を入力のbit数よりも多くしてよく、bit数は用途や状況に応じて様々に調整して構わない。
さらに、上記実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも本発明は実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
2 画像処理装置
108 画像処理装置主制御部
301 画像データ取得部
305 閾値取得部
306 量子化処理部
308 閾値オフセット算出部
309 閾値オフセット加算部
310 メモリ
311 量子化切り替え部

Claims (26)

  1. 記録手段から互いに異なる複数の種類のインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための画像処理装置において、
    前記記録手段を用いて記録を行う第1の記録および前記第1の記録よりも前記記録手段による前記記録媒体への記録位置ずれの発生の程度が大きい第2の記録を少なくとも含む複数の記録の中で、実行される記録を決定する決定手段と、
    前記複数の種類のインクのそれぞれについて、注目画素に対応する多値データを取得するデータ取得手段と、
    前記決定手段が決定した実行される記録に応じて、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、画素の位置に応じた閾値の配列を定める閾値マトリクスに配置され閾値取得手段が取得した前記注目画素に対応する閾値と、前記多値データとを比較することにより、ドットを記録するための量子化データを生成する生成手段と、
    を備え、
    前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合、前記生成手段は、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、閾値の配置が互いに異なる閾値マトリクスから得られた閾値を用いて前記量子化データを生成し、
    前記決定手段が前記第1の記録の実行を決定した場合に、前記生成手段によって生成される量子化データに基づき前記記録手段により記録された前記記録媒体における前記複数の種類のインクのドット配置は、
    前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合に、前記生成手段によって生成される量子化データに基づき前記記録手段により記録された前記記録媒体における前記複数の種類のインクのドット配置よりも、前記複数の種類のインクのドット間の排他性および分散性が高く、前記複数の種類のインクのドット間の重複率が低いことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段が前記第1の記録の実行を決定した場合、前記閾値取得手段は前記複数の種類のインクに共通する第1の閾値の配列を定める第1の閾値マトリクスの中から前記注目画素に対応する閾値を取得し、前記生成手段は、前記複数の種類のインクの多値データを用いて前記閾値と前記多値データの相対的な関係を前記複数の種類のインクのそれぞれについてオフセットし、当該オフセットした後の前記相対的な関係に基づいてドットを記録するための量子化データを前記複数の種類のインクのそれぞれについて生成し、
    前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合、前記閾値取得手段は前記複数の種類のインクのそれぞれに個別に用意された第2の閾値マトリクスの中から前記注目画素に対応する閾値を取得し、前記生成手段は、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、前記多値データと前記閾値を比較することによりドットを記録するための量子化データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の閾値マトリクスは中間調の多値データに対する量子化処理で網点形状のドット配置が提供されるような閾値の配列を定める閾値マトリクスであることを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定手段が前記第1の記録の実行を決定した場合に前記第1の閾値マトリクスを保存するメモリ領域と、前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合に前記複数の種類のインクのそれぞれに個別に用意された前記第2の閾値マトリクスを保存するメモリ領域とは等しく、
    前記第1の閾値マトリクスの容量は、1つのインクに対応する前記第2の閾値マトリクスの容量の2倍以上であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の記録は写真用紙への記録であり、前記第2の記録は普通紙への記録であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の記録は、Nパス以上のマルチパス記録による記録であり、前記第2の記録は、Nパス未満のマルチパス記録または1パス記録による記録であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の記録においては、前記記録媒体と前記記録手段との間の距離が所定の距離であり、前記第2の記録においては、前記距離が前記所定の距離より大きいことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の記録は、前記記録媒体の片面のみに記録を行う片面記録であり、前記第2の記録は、前記記録媒体の両面に記録を行う両面記録であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1の記録は前記記録媒体の表面への記録であり、前記第2の記録は前記表面が記録された前記記録媒体の裏面への記録であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1の記録は前記記録媒体に第1の大きさのドットを形成する記録であり、前記第2の記録は前記記録媒体に前記第1の大きさより小さい第2の大きさのドットを形成する記録であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1の記録においては、前記記録手段と前記記録媒体との相対的な走査速度が所定の速度であり、前記第2の記録においては、前記相対的な走査速度が前記所定の速度より大きいことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1の記録においては、前記記録手段から前記複数の種類のインクを第1の吐出速度で吐出し、前記第2の記録においては、前記記録手段は前記複数の種類のインクを前記第1の吐出速度より遅い第2の吐出速度で吐出することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1の記録は、前記記録手段の記録媒体に対する片方向のみの走査での記録であり、前記第2の記録は前記記録手段の記録媒体に対する双方向の走査での印刷であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1の記録は、前記記録媒体の隅に余白を設けて記録する余白有り記録であり、前記第2の記録は、前記記録媒体の隅に余白を設けずに記録する余白無し記録であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 前記生成手段は、前記第1の記録および前記第2の記録において、前記多値のデータを3値以上の量子化データに量子化することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記第1の記録では、記録装置の振動が、実行する記録動作において記録位置ずれに影響する程度が第1の程度であり、前記第2の記録では、前記程度が前記第1の程度よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 前記記録手段を備える前記記録装置は、原稿を読み取るスキャナデバイスをさらに備え、前記振動の影響は、前記スキャナデバイスによる読み取り動作もしくは前記記録手段による記録動作の少なくとも一方による振動の影響であることを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 前記第1の記録において前記記録手段が前記記録媒体に対して走査を開始する開始位置の変動の回数は第1の回数であり、前記第2の記録において、前記回数は前記第1の回数より多いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  20. 前記複数の種類のインクは、互いに色が異なることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  21. 前記記録手段を備える記録装置は、原稿を読み取るスキャナデバイスをさらに備え、前記記録装置において、前記第1の記録では、前記スキャナデバイスによる読み取り動作を行わずに前記記録手段による記録が行われ、前記第2の記録では、前記スキャナデバイスによる読み取り動作が行われていながら前記記録手段により記録が行われることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  22. 前記記録手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  23. 画像記録装置であることを特徴とする請求項22に記載の画像処理装置。
  24. 記録手段から互いに異なる複数の種類のインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための画像処理装置であって、
    前記記録手段を用いて記録を行う第1の記録および前記第1の記録よりも前記記録手段による前記記録媒体への記録位置ずれの発生の程度が大きい第2の記録を少なくとも含む複数の記録の中で、実行される記録を決定する決定手段と、
    前記複数の種類のインクのそれぞれについて、注目画素に対応する多値データを取得するデータ取得手段と、
    前記決定手段が決定した実行される記録に応じて、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、画素の位置に応じた閾値の配列を定める閾値マトリクスに配置され閾値取得手段が取得した前記注目画素に対応する閾値と、前記多値データとを比較することにより、ドットを記録するための量子化データを生成する生成手段と、
    を備え、
    前記決定手段が前記第1の記録の実行を決定した場合、前記閾値取得手段は前記複数の種類のインクに共通する第1の閾値の配列を定める第1の閾値マトリクスの中から前記注目画素に対応する閾値を取得し、前記生成手段は、前記複数の種類のインクの多値データを用いて前記閾値と前記多値データの相対的な関係を前記複数の種類のインクのそれぞれについてオフセットし、当該オフセットした後の前記相対的な関係に基づいてドットを記録するための量子化データを前記複数の種類のインクのそれぞれについて生成し、
    前記決定手段が前記第2の記録の実行を決定した場合、前記閾値取得手段は前記複数の種類のインクのそれぞれに個別に用意された第2の閾値マトリクスの中から前記注目画素に対応する閾値を取得し、前記生成手段は、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、前記多値データと前記閾値を比較することによりドットを記録するための量子化データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  25. 前記記録手段を備える記録装置は、原稿を読み取るスキャナデバイスをさらに備え、前記記録装置において、前記第1の記録では、前記スキャナデバイスによる読み取り動作が行われずに前記記録手段による記録が行われ、前記第2の記録では、前記スキャナデバイスによる読み取り動作が行われていながら前記記録手段により記録が行われることを特徴とする請求項24に記載の画像処理装置。
  26. 記録手段から互いに異なる複数の種類のインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    前記記録手段を用いて記録を行う第1の記録および前記第1の記録よりも前記記録手段による前記記録媒体への記録位置ずれの発生の程度が大きい第2の記録を少なくとも含む複数の記録の中で、実行される記録を決定する決定工程と、
    前記複数の種類のインクのそれぞれについて、注目画素に対応する多値データを取得するデータ取得工程と、
    前記決定工程で決定された実行される記録に応じて、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、画素の位置に応じた閾値の配列を定める閾値マトリクスに配置され閾値取得工程によって取得された前記注目画素に対応する閾値と、前記多値データとを比較することにより、ドットを記録するための量子化データを生成する生成工程と、
    を有し、
    前記決定工程が第2の記録の実行を決定した場合、前記生成工程は、前記複数の種類のインクのそれぞれについて、閾値の配置が互いに異なる閾値マトリクスから得られた閾値を用いて前記量子化データを生成し、
    前記決定工程が第1の記録の実行を決定した場合に、前記生成工程によって生成される量子化データに基づき前記記録手段により記録された前記記録媒体における前記複数の種類のインクのドット配置は、
    前記決定工程が第2の記録の実行を決定した場合に、前記生成工程によって生成される量子化データに基づき前記記録手段により記録された前記記録媒体における前記複数の種類のインクのドット配置よりも、
    前記複数の種類のインクのドット間の排他性および分散性が高く、前記複数の種類のインクのドット間の重複率が低いことを特徴とする画像処理方法。
JP2016020056A 2015-02-20 2016-02-04 画像処理装置および画像処理方法 Active JP6587552B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031836 2015-02-20
JP2015031836 2015-02-20

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016155373A true JP2016155373A (ja) 2016-09-01
JP2016155373A5 JP2016155373A5 (ja) 2018-09-20
JP6587552B2 JP6587552B2 (ja) 2019-10-09

Family

ID=56690660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016020056A Active JP6587552B2 (ja) 2015-02-20 2016-02-04 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US9876940B2 (ja)
JP (1) JP6587552B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018195889A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2020175525A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3125521B1 (en) * 2014-03-27 2019-03-13 Fujifilm Corporation Printing system, halftone processing rule generation method, characteristic parameter acquisition method, image processing device and method, halftone processing rule, halftone image, printed matter production method, inkjet printing system, and program
EP2963908B1 (en) * 2014-07-01 2020-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method and storage medium
JP6381495B2 (ja) 2015-08-07 2018-08-29 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6658032B2 (ja) * 2016-02-04 2020-03-04 株式会社リコー 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム
GB201605130D0 (en) * 2016-03-25 2016-05-11 Barco Nv Complexity control of video codec
JP6869848B2 (ja) * 2017-08-08 2021-05-12 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP2020022095A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2020022090A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
PL3656571T3 (pl) * 2018-11-20 2022-01-03 Flooring Industries Limited, Sarl Dekoracyjny papier lub folia

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6542642B2 (en) 1996-02-29 2003-04-01 Canon Kabushiki Kaisha Image coding process and motion detecting process using bidirectional prediction
JP3530680B2 (ja) * 1996-06-18 2004-05-24 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその方法
JP3431778B2 (ja) 1996-11-19 2003-07-28 ブラザー工業株式会社 閾値マトリックス誤差拡散法による2値化方法およびコンピュータシステム
US6439682B1 (en) * 1998-03-05 2002-08-27 Seiko Epson Corporation Printing method, printing apparatus, and recording medium
JP3667118B2 (ja) 1998-10-27 2005-07-06 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
JP3688938B2 (ja) 1999-03-18 2005-08-31 株式会社リコー 画像データ生成方法、装置および記録媒体
US6867884B1 (en) * 2000-07-07 2005-03-15 Kodak Polychrome Graphics, Llc Halftone dot placement for multi-color images
US7099046B2 (en) 2000-11-30 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method
JP3762319B2 (ja) 2002-03-15 2006-04-05 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システム
EP1345411B1 (en) 2002-03-15 2018-11-21 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and program
JP2004188969A (ja) * 2002-11-27 2004-07-08 Canon Inc 記録方法および記録装置
JP4095423B2 (ja) 2002-12-06 2008-06-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像データ処理方法、記憶媒体、プログラム
JP3854951B2 (ja) * 2003-08-08 2006-12-06 キヤノン株式会社 データ処理装置および印刷制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
JP4547921B2 (ja) * 2004-01-21 2010-09-22 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、及び印刷システム
JP5219791B2 (ja) 2008-12-25 2013-06-26 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP5059057B2 (ja) 2009-06-18 2012-10-24 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP5361650B2 (ja) 2009-10-09 2013-12-04 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2011083932A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2011109383A (ja) 2009-11-17 2011-06-02 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
JP5758675B2 (ja) 2011-03-31 2015-08-05 理想科学工業株式会社 画像処理装置
JP2013103439A (ja) 2011-11-15 2013-05-30 Seiko Epson Corp 印刷装置およびプログラム
JP5991753B2 (ja) 2012-10-01 2016-09-14 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP6102576B2 (ja) 2013-07-02 2017-03-29 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及び画像形成装置
US9087291B2 (en) 2013-10-01 2015-07-21 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method setting thresholds of dither patterns based on density range and generating binary data depending on thresholds of target pixels
US9210292B2 (en) 2013-10-01 2015-12-08 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method using different dither patterns for different inks and selecting a quantization process for each ink
JP6312397B2 (ja) 2013-10-01 2018-04-18 キヤノン株式会社 ディザパタン作成方法
JP6247548B2 (ja) * 2014-01-24 2017-12-13 株式会社Screenホールディングス 画像データ生成装置、画像データ生成方法および印刷システム
JP2015178204A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 セイコーエプソン株式会社 印刷制御装置および印刷制御方法
US9592689B2 (en) * 2014-12-16 2017-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
US9661181B2 (en) * 2014-12-16 2017-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP6391456B2 (ja) 2014-12-16 2018-09-19 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
US9704074B2 (en) 2015-01-21 2017-07-11 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method for quantizing first and second multi-valued data
JP6498132B2 (ja) * 2015-02-12 2019-04-10 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018195889A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US10389910B2 (en) 2017-05-12 2019-08-20 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2020175525A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP7247005B2 (ja) 2019-04-15 2023-03-28 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20160248933A1 (en) 2016-08-25
US9876940B2 (en) 2018-01-23
JP6587552B2 (ja) 2019-10-09
US10469710B2 (en) 2019-11-05
US20180091699A1 (en) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6587552B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US9533492B2 (en) Image recording apparatus and control method therefor
US20120243013A1 (en) Image processing device, printing device, image processing method, and image processing program
US9406004B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
US10005289B2 (en) Printing apparatus, printing method, and non-transitory computer readable medium for storing program
JP6252003B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、画像処理装置およびプログラム
JP2011259121A (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2011025658A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US11407231B2 (en) Image processing method
US11416723B2 (en) Image processing apparatus, and non-transitory computer-readable recording medium therefor
US7623263B2 (en) Settings for monotone printing and color printing
JP6307939B2 (ja) 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2023052886A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
US20220358777A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium storing program
JP6601225B2 (ja) 制御装置、および、コンピュータプログラム
US11679599B2 (en) Image processing apparatus and control method thereof generating quantized based on multinary color data and a threshold matrix
JP7277231B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP7183057B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
US10389910B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
US20180079212A1 (en) Printing apparatus, printing method, and non-transitory computer readable medium for storing program
JP5843532B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP2020192784A (ja) 画像処理装置、印刷方法および印刷装置
JP2020192783A (ja) 画像処理装置、印刷方法および印刷装置
JP2019093678A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190910

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6587552

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151