JP2016153660A - 防振架台接合構造及び防振架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】防振架台の下架台としての強度及び美観を損なうことなく、下架台の架台枠内に溜まった汚水を簡便且つ効率的に排出することができる防振架台接合構造及び防振架台をもたらす。【解決手段】防振架台1の下架台3の架台枠39の隅部に設けられる下側ブラケット32の側壁部34に切欠き36を形成するに当たり、その切欠き36を拡大し、角パイプ材30が側壁部34に溶接されたときに、切欠き36により角パイプ材30の内部と外部とを連通させるだけでなく、下架台3の枠内と枠外とをも連通させるようにした。【選択図】図5

Description

本発明は、振動発生機器が載置される防振架台の接合構造及びその接合構造を備えた防振架台に関し、特に防振架台の下架台の架台枠を形成する梁部材間の接合構造に関するものである。
一般に、空調室外機やチラー等の振動発生機器から発生する振動が地面や床面などの設置面に伝わるのを防止するため、振動発生機器は設置面に対し、振動発生機器が載置される上架台と、該上架台と防振体を介して連結される下架台とよりなる防振架台を介して設置される。
そして、従来、振動発生機器から生じた水滴等の汚水により防振架台の架台枠等に錆が発生すること等を防ぐため、例えば架台枠の隅に設けられたブラケット部材に、下架台の架台枠を形成する角パイプ内に溜まった排水を排出するための水抜き孔を形成することが行われている(例えば、特許文献1の図3参照)。
特開2014−163505号公報
例えば図8は、従来のブラケット部材の構成の一例を示している。図8に示すように、従来のブラケット部材132は、ボルト孔133aが設けられた水平部133と、角パイプ材(図示せず)が溶接される側壁部134とを備えている。そして、側壁部134の底辺側に切欠き136が設けられている。この切欠き136は、その周囲にそれぞれ一対の外側突起部134bと、内側突起部134cとが残るように形成されている。そして、一対の内側突起部134c間、すなわち側壁部134の略中央には、凹陥部134dが設けられている。
このブラケット部材132の側壁部134に、角パイプ材を溶接すると、突起部134b,134cの位置が角パイプ材の溶接位置となるため、切欠き136により角パイプ材の内部と外部とが連通する貫通孔が形成される。この貫通孔を通じて角パイプ材内部に溜まった汚水は外部に排出される。また、凹陥部134dは、本来は角パイプ溶接後のめっき工程において洗浄水を排出するためのものであり、そのめっき工程においてこの凹陥部134dを通じて洗浄水が排出されると、その凹陥部134dがめっきの厚さにより非常に小さくなってしまう。そのため、架台枠の内側と外側とに連通する有効な連通路は実質的に存在しない構成となっている。
したがって、このような従来のブラケット部材の構成では、振動発生機器により生じる水滴等は角パイプ内部のみならず架台枠の内側にも溜まり得ること、また、振動発生機器を屋外に設置する場合などは雨水等も架台枠の内側に溜まり得ることなどにより、下架台枠内の領域に溜まった汚水を十分に排出することは実質的に困難であるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、防振架台の下架台としての強度及び美観を損なうことなく、下架台の架台枠内に溜まった汚水を簡便且つ効率的に排出することができる防振架台接合構造及び防振架台をもたらすことにある。
上記課題を解決するために、本発明では、防振架台の下架台の架台枠の隅部に設けられるブラケット部材の側壁部に切欠きを形成するに当たり、その切欠きを拡大することで、梁部材が側壁部に溶接されたときに、切欠きにより梁部材の内部と外部とを連通させるだけでなく、下架台枠内と枠外とをも連通させるようにした。
すなわち、ここに開示する防振架台接合構造は、防振架台の下架台の架台枠が、枠状に配置された複数本の中空状の梁部材と、該隣接する梁部材間に位置し、該両梁部材の端部に溶接されて梁部材同士を一体化する複数のブラケット部材とを備え、前記ブラケット部材は、ボルト孔が形成された水平部と、前記水平部の周縁から下方に折り曲げられ且つ前記水平部の周縁に沿って延びる方向に一対の端部を有し、前記梁部材の端部に該端部の開口が塞がれるように溶接される側壁部とを有し、前記側壁部に、前記一対の端部間に亘って切欠きが設けられており、前記側壁部に前記梁部材の端部が溶接されて該側壁部により梁部材端部の開口が塞がれた状態で、前記切欠きにより、前記梁部材の内部空間を外部に連通させる貫通孔と、前記架台枠の内側領域を外側領域に連通する連通路とが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記下架台の架台枠の内側領域に溜まった汚水を、前記連通路により簡便且つ効率的に排水することができる。また、本発明に係る切欠きは、従来のものと同様に簡単にブラケット部材に形成することができるため、例えば梁部材に別途架台枠内外の水抜き孔を設ける必要もなく、製造工程が簡単である。さらに、従来の梁部材内部の汚水を排出するための水抜き孔も貫通孔で構成されているので、損なわれず、梁部材内部の排水性も維持することができる。
好ましい態様では、前記切欠きは、側壁部において前記一対の端部間の中央以外の位置に突起部が残るように形成されている。これにより、前記連通路が前記一対の端部間の中央位置を含んで形成されるため、架台枠内外の良好な排水性を確保することができる。そして、前記突起部が残るように切欠きを形成することにより、ブラケット部材の強度を確保するとともに、ブラケット部材に梁部材が溶接されてなる架台枠の強度も確保することができる。
また、特に好ましい態様では、前記切欠きは、側壁部において前記一対の端部に突起部が残るように形成されている。これにより、ブラケット部材の強度を効果的に確保するとともに、ブラケット部材に梁部材が溶接されてなる架台枠の強度も効果的に確保することができる。
また、前記梁部材の端部は前記突起部にて側壁部に溶接されていることが好ましい。すなわち、前記突起部には切欠きが形成されていないため、突起部に溶接することにより、梁部材の溶接長を確保することができるとともに、架台枠の強度を効果的に確保することができる。
好ましい態様では、前記下架台の架台枠は、矩形枠状に配置された4本の梁部材と、該隣接する梁部材間に位置し、該両梁部材の端部に溶接されて梁部材同士を一体化する4つのブラケット部材とを備え、前記切欠きは、前記側壁部の一対の端部間を略四分割する位置であって、前記一対の端部間の中央以外の位置に突起部が残るように形成されている。これにより、ブラケット部材の側壁部に梁部材の端部を溶接したときに前記一対の端部間の中央には切欠きが形成されているため、架台枠内外に連通する連通路が確保され、この連通路を通じて架台枠の内側に溜まった汚水を効果的に架台枠の外側に排出することができる。また、前記突起部を梁部材溶接時の位置決めに使用することができ、溶接工程の作業が容易となる。そして、ブラケット部材の強度を確保することができるとともに、架台枠の強度も確保することができる。
また、防振架台は、上記防振架台接合構造を好適に備え得る。これにより、防振架台の下架台の枠内に溜まった汚水を効果的に排出することができる防振架台をもたらすことができる。
以上説明したように、本発明によれば、前記下架台の架台枠の内側領域に溜まった汚水を、前記連通路により簡便且つ効率的に排水することができる。また、本発明に係る切欠きは、従来のものと同様に簡単にブラケット部材に形成することができるため、例えば梁部材に別途架台枠内外の水抜き孔を設ける必要もなく、製造工程が簡単である。さらに、従来の梁部材内部の汚水を排出するための水抜き孔も貫通孔で構成されているので、損なわれず、梁部材内部の排水性も維持することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る防振架台接合構造を備えた防振架台の正面図である。 図2は、図1の防振架台の平面図である。 図3は、図1の防振架台の揺れ止め装置を拡大して示す断面図である。 図4(a)は、本実施形態に係るブラケット部材を示す斜視図、図4(b)は同下面図、図4(c)は同側面図である。 図5(a)は、図4に示すブラケット部材に角パイプ材を溶接した状態を示す下側斜視図、図5(b)は同上側斜視図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るブラケット部材の図4相当図である。 図7(a)は、第1実施形態に係る防振架台接合構造を備えた防振架台の引張り強度試験の結果を示すグラフ、図7(b)は、従来の防振架台接合構造を備えた防振架台の引張り強度試験の結果を示すグラフである。 図8は、従来のブラケット部材の図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
[第1実施形態]
(防振架台)
図1に示すように、本実施形態に係る防振架台1は、空調室外機等の振動発生機器(図示せず)が載置される矩形枠状の上架台2と、この上架台2の下側にこれと上下に対向するように設けられ、地面や床面等の設置面上に設置される矩形枠状の下架台3と、両架台2,3間に設けられたアイソレータ4と、両架台2,3の四隅にて両架台2,3間に介設された揺れ止め装置5とを備える。
図2に示すように、上架台2は架台枠29を有し、この架台枠29は、矩形枠状に配置された中空状の4本の角パイプ材20,21と、隣接する角パイプ材20,21間に位置し、これら両角パイプ材20,21の端部に溶接されて角パイプ材20,21同士を一体化する4つの上側ブラケット22とを備える。
また、下架台3は、上架台2と同様に架台枠39を有し、この架台枠39は、矩形枠状に配置された中空状の4本の角パイプ材30,31と、隣接する角パイプ材30,31(梁部材)間に位置し、これら両角パイプ材30,31の端部に溶接されて角パイプ材同士を一体化する4つの下側ブラケット32(ブラケット部材)とを備える。角パイプ材30,31は、例えばいずれも断面が60mm×30mmの略長方形状を有している。この下架台3における角パイプ材30,31と下側ブラケット32とよりなる下架台接合構造(防振架台接合構造)は、本発明の特徴を有するものであり、後に詳述する。
アイソレータ4は、振動発生機器から生じた振動が上架台2を介して下架台3に伝わるのを防止するためのものである。すなわち、振動発生機器から上架台2に伝わった振動は、下架台3に伝わる前に、このアイソレータ4により吸収・絶縁される。図1に示すように、アイソレータ4は、防振架台1における上架台2及び下架台3の長辺の角パイプ材20,30間に各々2つずつ設けられている。アイソレータ4としては、既知のものを使用することができる。
揺れ止め装置5は、振動発生機器から発生した振動により生じる上架台2の揺れを吸収・緩和するためのものである。図3に拡大して示すように、揺れ止め装置5は、上側ブラケット22と、下側ブラケット32と、これらを連結するための連結ボルト50と、上側ブラケット22の揺れを吸収する緩衝ゴムと、両ブラケット22,32及び連結ボルト50間に介設されたゴム体とよりなる。
(下架台接合構造)
以下、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る下架台接合構造(防振架台接合構造)11について詳述する。
図5に示すように、本実施形態に係る下架台接合構造11は、前記下側ブラケット32と、これに溶接される角パイプ材30,31との溶接構造である。
図4に示すように、下側ブラケット32は、前記連結ボルト50を挿通するためのボルト孔33aが形成された矩形状の水平部33と、前記角パイプ材30,31の端部30a,31aが溶接される一対の側壁部34,34とを備える。両側壁部34,34は、水平部33の周縁35のうち隣接する一対の辺部からそれぞれ下方に向かうように水平部33に対し直角に折り曲げられて、水平部33の周縁35に沿って互いに連続するように形成されており、両側壁部34,34は、その水平部33の周縁35に沿って延びる方向に一対の端部34a,34aを有している。
そして、図4に示すように、側壁部34,34には、前記一対の端部34a,34a間に亘って、側壁部34,34の下端部を上方に切り欠いてなる切欠き36が設けられている。
具体的には、この切欠き36は、側壁部34,34において前記一対の端部34a,34a間の中央34d(側壁部34,34間の位置)が切り欠かれ、それ以外の位置に外側突起部34b,34b及び内側突起部34c,34cが残るように形成されている。外側突起部34b,34bは、前記一対の端部34a,34aに配置されている。また、内側突起部34c,34cは、側壁部34,34の一対の端部34a,34a間を略四分割する位置であって、一対の端部34a,34a間の中央34d以外の位置に配置されている。すなわち、図4(b)に示すように、外側突起部34bと、それに隣接する内側突起部34cとの間、及び互いに隣接する内側突起部34c,34c間には、切欠き36が形成されている。特に、後者の内側突起部34c,34c間は、側壁部34の一対の端部34a,34a間の中央34dの位置に相当し、この位置には突起部がなくて、切欠き36が形成されている。
なお、本明細書において、「突起部が一対の端部34a,34a間を略四分割する位置に設けられている」とは、側壁部34の一対の端部34a,34a間を四分割する位置を含んで突起部34c,34cが設けられていることを意味する。
図5(a)に示すように、側壁部34,34は、角パイプ材30,31の端部30a,31aに、側壁部34,34により前記端部30a,31aの開口が塞がれるように溶接される。このように溶接された状態においては、上述のごとく下側ブラケット32に形成された切欠き36により、前記4本の角パイプ材30,31の各々の内部空間を外部に連通させる貫通孔12a,12a,12b,12bと、下架台3の架台枠39において4本の角パイプ材30,31(梁部材)及び4つの下側ブラケット32で囲まれる内側領域38(図2参照)を外側領域に連通する連通路13とが形成される。
また、角パイプ材30,31の端部30a,31aは側壁部34,34にその突起部34b,34b,34c,34cにて溶接されている。すなわち、図5(a)に示すように、角パイプ材30,31の四周壁部のうち、架台枠39外側に位置する横壁部の端部は外側突起部34b,34bに溶接され、内側に位置する横壁部の端部は切欠き36上側の側壁部34に溶接され、防振架台1の設置面側に位置する下壁部の端部も一部で内側突起部34c,34cに溶接され、上壁部の端部は全体で側壁部34の上部に溶接されている。
本実施形態の構成によれば、下架台3の架台枠39の内側領域38に溜まった汚水を、この連通路13により簡便且つ効率的に排水することができる。特に、前記突起部34b,34b,34c,34cは、一対の端部34a,34a間の中央34dの位置には設けられていないため、連通路13が、一対の端部34a,34a間の中央34dの位置を含んで形成され、下架台3の架台枠39内外の良好な排水性を確保することができる。また、前記切欠き36は、従来のものと同様に簡単に下側ブラケット32に形成することができるため、例えば角パイプ材30,31に下架台3の架台枠39内外に連通する水抜き孔を別途設けたりする必要もなく、製造工程が簡単である。
さらに、前記貫通孔12a,12a,12b,12bが形成されることにより、従来から設けられていた角パイプ材内部の汚水を排出するための水抜き孔の機能も損なわれないため、角パイプ材内部の排水性も維持することができる。
また、上述のごとく、切欠き36は、突起部34b,34b,34c,34cが残るように形成されている。これにより、下側ブラケット32の強度を確保するとともに、下側ブラケット32に角パイプ材30,31が溶接されてなる下架台3の架台枠39の強度も確保することができる。また、突起部34b,34b,34c,34cを角パイプ材30,31溶接時の位置決めに使用することができ、溶接工程の作業が容易となる。
また、上述のごとく、角パイプ材30,31の端部30a,31aは側壁部34,34にその突起部34b,34b,34c,34cにて溶接されている。このように、切欠き36が形成されていない突起部34b,34b,34c,34cに角パイプ材30,31の端部30a,31aを溶接することにより、角パイプ材30,31の溶接長を確保することができるとともに、下架台3の架台枠39としての強度を効果的に確保することができる。
なお、本実施形態において、角パイプ材30,31は断面形状が略長方形状のものを使用しているが、略正方形状のものなど、任意の形状のものを使用することができる。具体的には、角パイプ材30,31はいずれも断面が60mm×30mmの略長方形状を有しているが、例えば30mm×30mmの略正方形状を有する角パイプ材を使用してもよい。この場合、角パイプ材の溶接位置は、外側突起部34b,34bと内側突起部34c,34cとに位置する。これにより、図5(a)に示す貫通孔12b,12bが形成されなくなる一方、連通路13が拡大するため、下架台3の架台枠39内外の排水性を効果的に向上させることができる。また、突起部34b,34cが溶接位置となることで、角パイプ材30,31の十分な溶接長を確保できるとともに、下架台3としてより強度を向上させることができ、また下架台3の美観も向上させることができる。
また、本実施形態において、外側突起部34b,34bは一対の端部34a,34aに、また内側突起部34c,34cは一対の端部34a,34a間を略四分割する位置にそれぞれ配置されていたが、突起部は一対の端部34a,34a間の中央34d以外の位置であればいずれの位置に配置されてもよい。好ましくは、突起部は一対の端部34a,34a間に少なくとも2つ以上配置されていることが望ましい。これにより、下側ブラケットの強度が向上するとともに、下架台3の強度も向上する。
なお、下側ブラケット32は、矩形枠状の下架台3の架台枠39に適用されるように、図4(b)に示すように、側壁部34の一対の端部34a,34a間の中央34dの位置を中心として一対の側壁部34,34の成す角度が互いに直角となるように形成されているが、この角度を調節することにより、矩形枠状以外の形状を有する下架台の架台枠に適用可能な下側ブラケット32及び下架台接合構造11をもたらすことができる。
また、本実施形態に係る下架台接合構造11は、防振架台1上に設置される振動発生機器の大きさや重量等により、任意の寸法・材質で作製することができる。特に、角パイプ材の寸法・材質に応じて、任意の寸法・材質の下側ブラケット32を用いることができる。また、角パイプ材30,31は、用途に応じ異なる寸法を有するものを組み合わせて使用する構成としてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について詳述する。なお、この実施形態の説明において、第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係る下側ブラケット32は、円弧形状の周縁35を有する四半円状の水平部33と、この水平部33の周縁35から下方に折り曲げられ、円弧形状に湾曲する側壁部34とからなっている。この下側ブラケット32の側壁部34に対して角パイプ材30,31を溶接する場合には、角パイプ材30,31の端部30a,31aを、下側ブラケット32の水平部33の周縁35に沿うように円弧形状に形成しておけばよい。このような水平部33の周縁35が円弧形状の下側ブラケット32を使用することにより、下架台3の美観を効果的に向上させることができる。
また、本実施形態においては、図6(b)に示すように、水平部33の周縁35の円弧形状は、水平部33において下架台3の架台枠39の外側に位置する角部37を中心とする円の4分の1の円弧に相当する形状である。これにより、主に架台枠39が矩形枠状である下架台3の隅部に設置される下側ブラケット32として使用することができる。
前記水平部33の周縁35の円弧長は、上記水平部33の角部37両側の辺部間の角度を90°から変更することにより、任意の円弧長に設定することが可能であり、辺部間の角度を90°よりも大きくしてより円弧長の長い形状とすれば、5つ以上の隅部を有する多角形状の下架台に適用可能であるし、逆に辺部間の角度を90°よりも小さくして円弧長を短くすれば、3つの隅部を有する三角形状の下架台に適用可能である。
このように、矩形枠状以外の形状の下架台に適用する下側ブラケット32の場合は、その側壁部34に配置される突起部34b,34cは、側壁部34の一対の端部34a,34a間を略四分割する位置以外の位置に配置されてもよいし、図6に示す4つの突起部以外にさらに別の突起部を備える構成としてもよい。この場合、特に、例えば溶接される角パイプ材30,31の溶接位置等に突起部が配置されることが望ましい。これにより、角パイプ材30,31の溶接長を確保することができるとともに、下架台3の架台枠39の強度も確保することができる。また突起部をさらに多く配置すれば、下架台3の架台枠としての強度はさらに向上する。
(引張り強度試験)
前記実施形態に係る下架台接合構造11の強度を確認するため、引張り強度試験を行った。試験片としては、上架台2としての角パイプ材と、下架台3としての角パイプ材と、その両端に1対の揺れ止め装置5とが設けられ、両角パイプ材間に2つのアイソレータ4が設けられたものを1セットとして、第1実施形態に係る下架台接合構造11(角パイプ材は一方の側壁部34にのみ溶接されている)を有するものと、従来の下架台接合構造(図8参照)を有するものと、それぞれ3セットずつ準備した。
これらの試験片について、上架台2及び下架台3を試験機に固定した状態で、試験片の破損が確認できるまで上架台2及び下架台3を離間させる方向の引張り荷重を加えた。
図7に、試験結果を示す。図7(a)は、第1実施形態に係る下架台接合構造を有する試験片についての試験結果であり、図7(b)は、従来の下架台接合構造を有する試験片についての試験結果である。図7に示すように、両者についてそれぞれ3セットずつ試験を行い、両者ともほぼ同じ値が得られた。また、両者ともに引張り荷重が25000N(変位量15〜20mm)を超えたところで破損が確認された。破損後の試験片を観察すると、角パイプ材及び上側・下側ブラケットなどで同様の変形が生じていることが判った。特に、変形が激しいのは上架台2側の上側ブラケットであり、いずれの試験片においても上側ブラケットと角パイプ材との溶接位置に亀裂が入っていることが確認された。以上の結果より、本実施形態に係る下架台接合構造11を備えた試験片についても、従来の下架台接合構造を有する試験片と同程度の強度を有することが確認された。
本発明は、防振架台の下架台の架台枠の内側領域に溜まった汚水を、ブラケット部材に設けられた切欠きにより形成された連通路により簡便且つ効率的に排水することができるので、極めて有用である。
1 防振架台
3 下架台
11 下架台接合構造(防振架台接合構造)
12a,12b 貫通孔
13 連通路
30,31 角パイプ材(梁部材)
32 下側ブラケット(ブラケット部材)
33 水平部
33a ボルト孔
34 側壁部
34a 一対の端部
34b 外側突起部(突起部)
34c 内側突起部(突起部)
34d 一対の端部間の中央
35 周縁
36 切欠き
38 内側領域
39 架台枠

Claims (6)

  1. 防振架台の下架台の架台枠が、枠状に配置された複数本の中空状の梁部材と、該隣接する梁部材間に位置し、該両梁部材の端部に溶接されて梁部材同士を一体化する複数のブラケット部材とを備え、
    前記ブラケット部材は、ボルト孔が形成された水平部と、
    前記水平部の周縁から下方に折り曲げられ且つ前記水平部の周縁に沿って延びる方向に一対の端部を有し、前記梁部材の端部に該端部の開口が塞がれるように溶接される側壁部とを有し、
    前記側壁部に、前記一対の端部間に亘って切欠きが設けられており、
    前記側壁部に前記梁部材の端部が溶接されて該側壁部により梁部材端部の開口が塞がれた状態で、前記切欠きにより、前記梁部材の内部空間を外部に連通させる貫通孔と、前記架台枠の内側領域を外側領域に連通する連通路とが形成されている
    ことを特徴とする防振架台接合構造。
  2. 請求項1において、
    前記切欠きは、側壁部において前記一対の端部間の中央以外の位置に突起部が残るように形成されている
    ことを特徴とする防振架台接合構造。
  3. 請求項2において、
    前記切欠きは、側壁部において前記一対の端部に突起部が残るように形成されている
    ことを特徴とする防振架台接合構造。
  4. 請求項2又は請求項3において、
    前記梁部材の端部は前記突起部にて側壁部に溶接されている
    ことを特徴とする防振架台接合構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    前記下架台の架台枠は、矩形枠状に配置された4本の梁部材と、該隣接する梁部材間に位置し、該両梁部材の端部に溶接されて梁部材同士を一体化する4つのブラケット部材とを備え、
    前記切欠きは、前記側壁部の一対の端部間を略四分割する位置であって、前記一対の端部間の中央以外の位置に突起部が残るように形成されている
    ことを特徴とする防振架台接合構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つの防振架台接合構造を備えた防振架台。
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