JP2014163505A - 防振架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】上枠の上下に設けられ、地震のような大きな揺れの入力時に対応できるように隙間をできる限り小さく且つ均等に設定することのできる防振架台の上枠移動量規制構造を提供することである。
【解決手段】下枠14、上枠16、吸振体22、上枠移動量規制部18とを具備する防振架台Aである。上枠移動量規制部18は、下枠14に設けられ、上枠16の通孔17に挿通された規制ボルト52と、規制ボルト52に外嵌され、上枠16の通孔17に挿通されて規制ボルト52と通孔17との間の振動伝達を遮断する減衰管54と、枠部材15の上下にて、所定の隙間Tm、Tnを以って規制ボルト52に螺着されて減衰管54を上下から締め付ける固定部材28、29と、規制ボルト52に設けられ、負荷時に上枠16の沈み込み量を確認する隙間確認部材55とで構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ビルや家屋に設置される空調室外機などのような振動発生機器で発生した振動を吸収する防振架台、特にその上枠移動量規制機構に関する。
従来より、空調室外機などの振動発生機器4から発生する振動が基礎や床面のような設置面1に伝わるのを防止するため、振動発生機器4と設置面1との間に防振架台Bが介装されている(例えば、特許文献1参照)。
この防振架台Bは、設置面1に取り付けられる矩形状の下枠2と、振動発生機器4が載置・固定される矩形状の上枠3と、上枠3及び下枠2の間に設けられ、上枠3に載置・固定され、振動発生機器4の荷重やその振動を受止める吸振体(図示せず)と、地震発生のような大きな振動が入力した時に、上枠3と下枠2との上下方向での相対移動量T1+T2が設定範囲内に収まるよう規制すると共に、水平方向の移動量dを規制する上枠移動量規制部5とで大略構成されている。
特開2001−304335号公報
従来の防振架台Bの上枠移動量規制部5は、下枠2の四隅にボルト6を立設すると共にナット9で固定し、このボルト6が上枠3の四隅に設けられ、緩衝用のゴム部材7の通孔に非接触にて挿通し、上枠3の上にて抜け止めのナット8をボルト6に螺着するという構成を採用している。この時点では吸振体の弾発作用によりゴム部材7はナット8に当接している。
このような構成の防振架台Bの上に負荷4を設置すると、負荷4の荷重により吸振体が撓み、上枠3が荷重に合わせて沈み込む。この沈み込みにより、上枠3のゴム部材7は上のナット8から離間し、隙間T2が生じ、同時にボルト6を下枠2に固定しているナット9と沈み込んだ上枠3との間に隙間T1が生じる。この上枠3の上下に設けられた隙間T1、T2によって、振動入力時の上下方向の振幅を規制するものであるが、この隙間T1、T2が過大であると、上枠3が大きく上下運動した時に上下のナット8、9に衝突するまでの距離が長く、振幅が大きくなって加速度が急激に大きくなり、ゴム部材7を設けていたとしても大きな衝撃が上枠3に加わり、防振架台Bを破損するだけでなく、載置された機器Mにも大きなダメージを与える恐れがあった。
そこで、前述の隙間T1、T2をできる限り小さく且つ均等でしかも正確に設定を行うと共にその管理も簡単に行いたいという現場からの要望があったが、上枠移動量規制部5が前述のような構造なので、単に目視で上枠3のゴム部材7と上下のナット8、9との間に隙間T1、T2が設けられていることを確認するのみで満足するしかなかった。換言すれば、上述の事情から隙間T1、T2をできる限り狭く、且つ、同じ幅で簡単に設定できるようにすることは、構造上不可能であった。
本発明の主たる課題は、上枠の上下に設けられ、地震のような大きな揺れの入力時に大きな衝撃を生じることなく対応できるように隙間をできる限り小さく且つ均等に設定することのできる防振架台、特にその上枠移動量規制構造を提供することである。
請求項1に記載の発明は、
設置面12に設置される下枠14と、搭載機器Mが載置される上枠16と、前記下枠14と前記上枠16との間に配置され、搭載機器Mを支える吸振体22と、前記下枠14に対して前記上枠16の上下及び水平方向の移動量(隙間)Tm、Tn、Dを規制する上枠移動量規制部18とを具備する防振架台Aにおいて、
前記上枠移動量規制部18が、
前記下枠14又は前記上枠16のいずれか一方に設けられ、前記上枠16又は下枠14のいずれか他方に設けられ通孔17に挿通された規制ボルト52と、
前記規制ボルト52に外嵌され、且つ、前記上枠16又は下枠14の枠部材15の通孔17に挿通されて規制ボルト52と通孔17との間の振動伝達を遮断する減衰管54と、
前記枠部材15の上下にて、所定の隙間Tm、Tnを以って前記規制ボルト52に螺着されて前記減衰管54を上下から締め付ける固定部材28、29と、
前記下枠14又は前記上枠16或いは規制ボルト52のいずれかに設けられ、負荷時に上枠16の沈み込み量を確認する隙間確認部材55とで構成されていることを特徴とする防振架台Aである。
ここで、規制ボルト52は下枠14又は上枠16のいずれに取り付けてもよいが、その場合は規制ボルト52が取り付けられていない方の枠が枠部材15となる。そして、規制ボルト52に挿通された減衰管54が枠部材15に設けられた通孔17に挿通されることになる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、隙間確認部材55の先端部分が上枠16の側面に沿って折曲されており、設置面12からの基準位置Pに対して該折曲片部55bに上枠16の沈み量を確認する目印55eが設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、減衰管54は、弾性体で構成された、規制ボルト52に接触又は近接する内周部分54aと通孔17内に接触又は近接して挿通される外周部分54b、及び、硬質部材で形成され、内周部分54aと外周部分54bとの間に設けられた中間層54cとで形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、規制ボルト52の下枠14又は上枠16への固定を固定ナット56にて行い、規制ボルト52の固定ナット56側に螺着された固定部材28を一対の薄肉ナット28a、28bで構成し、
固定ナット56側の薄肉ナット28bの外周面にスパナ掛け28cを設け、固定ナット56に対向する面に固定ナット収納凹所28dが形成されていることを特徴とする。
請求項1及び2に記載の発明によれば、負荷時に上枠16の沈み込み量(図4の隙間Tnで表される。)を確認する隙間確認部材55が設けられ、更に隙間確認部材55に沈み込み量を確認する目印55eが設けられているので、外部から目視で上枠16の沈み込みによる隙間Tnが適正かどうかの確認を簡単に行うことができる。そして、請求項3に記載の発明によれば、減衰管54の弾性体で構成された、規制ボルト52に接触又は近接する内周部分54aと通孔17内に接触又は近接して挿通される外周部分54bによって振動伝達が遮断され、加えて、硬質部材にて形成された中間層54cの上下両端を固定部材28、29によって締め付けるように螺着しているので、固定部材28、29の間隔を一義的に規定することができ、固定部材28、29の中間部分に挿通孔48が形成された枠部材15が来るようにすれば適正な隙間Tm、Tnを毎回簡単に設定することができるようになる。また、請求項4の発明では、固定ナット56側の薄肉ナット28bの外周面にスパナ掛け28cが形成され、且つ、固定ナット56に対向する面に固定ナット収納凹所28dが形成されているので、ダブルナット掛け構造としたとしても、この部分の厚みが非常に薄くなり、規制ボルト52の全高を低くすることができる。
本発明の防振架台の一実施例の使用状態を示す正面図である。 図1の側面図である。 図1の上枠移動量規制部の拡大正面図である。 図3の部分断面図である。 図4において、上・下枠の相対移動を示す部分断面図である。 上枠移動量規制部に使用される隙間確認部材の平面図である。 上枠移動量規制部に使用される減衰管の断面図である。 上枠移動量規制部に使用される下側の薄肉ナットの底面図である。 上枠移動量規制部に使用される上側の薄肉ナットの平面図である。 吸振体の半断面図である。 従来の上枠移動量規制部の断面図である。
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。図1は本発明の防振架台Aの一実施例の使用状態を示した正面図、図2はその側面図である。これらの図が示すように、本実施例の防振架台Aは、空調室外機などの振動発生機器Mから発生する振動が基礎や床面などの設置面12に伝わるのを防止するため、或いは精密機器のような振動を嫌う機器M側に設置面12側から外乱のような振動が伝わるのを防止するため、振動発生機器などの機器Mと設置面12との間に配設されるものであり、設置面12に設置される下枠14と、機器Mが載置される上枠16と、下枠14と上枠16との間に配置され、上枠14の荷重を支える吸振体22、更には地震のような大きな振動が入力した場合に下枠14に対する上枠16の上下方向及び水平方向の相対移動量Tm、Tn、Dを規制する上枠移動量規制部18とで大略構成されている。
下枠14は、断面略四角形の4本のパイプ状部材24と、パイプ状部材24同士をコーナー部で接合する4個のコーナー部材26とによって、略四角形に構成されている。パイプ状部材24の長さや太さは、上枠16に載置・固定される機器Mの種類、形状又は重量などに応じて適宜変更可能であり、この実施例では、対向する2本のパイプ状部材24が、他の2本のパイプ状部材24よりも長く且つ幅広に形成されている。
各コーナー部材26は、一方のパイプ状部材24の端部が接合される第1接続板部26aと、他方のパイプ状部材24の端部が接合される第2接続板部26bと、第1接続板部26a及び第2接続板部26bの上部においてこれらを連結する水平板部26cとを有しており、水平板部26cの中央部には、上枠移動量規制部18の規制ボルト52の非円形(本実施例では矩形)の基部52aを取り付ける非円形(本実施例では矩形)の下側挿通孔34が形成されている。
上枠16は、断面略四角形の4本のパイプ状部材36と、パイプ状部材36同士をコーナー部で接合する4個のコーナー部材38とによって、略四角形に構成されている。パイプ状部材36の長さや太さは、パイプ状部材24と同様に、上枠16に載置・固定される機器Mの種類、形状又は重量などに応じて適宜変更可能であり、この実施例では、対向する2本のパイプ状部材36が、他の2本のパイプ状部材36よりも長く且つ幅広に形成されている。
各コーナー部材38は、図3及び図4に示すように、一方のパイプ状部材36の端部が接合される第1接続板部38aと、他方のパイプ状部材36の端部が接合される第2接続板部38bと、第1接続板部38a及び第2接続板部38bの下部においてこれらを連結する水平板部38cとを有しており、水平板部38cの中央部には、上枠移動量規制部18を構成する上側挿通孔48が形成されている。
上枠移動量規制部18は、規制ボルト52、減衰管54、必要に応じて設けられる減震ワッシャ20a及び20b、固定部材28、29及び隙間確認部材55とで構成されている。
規制ボルト52は、非円形(本実施例では矩形)の下側挿通孔34と丸孔の上側挿通孔48とに挿通されるもので、規制ボルト52の基部52aの形状は、非円形(本実施例では矩形)にて形成された下側挿通孔34にガタツキなく嵌合可能な形状に形成されている。なお、この規制ボルト52としては汎用の角根ボルトをそのまま用いることができる。
減衰管54は、図7からわかるように、低反発ゴムのような弾性体で構成された内周部分54aと外周部分54b、及び例えばスチール管のような硬質部材で形成され、内周部分54aと外周部分54bとの間に設けられた中間層54cとで形成されている。外周部分54bは中間層54cの全面を覆うように焼き付けられ、内周部分54aは中間層54cより丈が小さく、中間層54cの両端が露出するように焼付けられている。露出部分を54dで示す。
減震ワッシャ20a及び20bは、リング状の部材で低反発ゴムのような弾性体で形成されている。
下側の固定部材28は、本実施例では異形の薄肉ナット28bと固定ナット収納凹所28dが形成されている薄肉ナット28aとで構成されている。異形の薄肉ナット28bは図9に示すように、板金を四角形と円形を合成した形で、4辺の中央部分が円弧状、四隅が直角になるように打ち抜いて形成したもので、中央に雌ネジ孔28b1が穿設されている。
薄肉ナット28aは、板金を6弁の花びらのように板金を打ち抜き、更に、花びら部分を同方向に折り曲げて成形し、これにより、外周面にスパナ掛け28cが設けられ、更に、一方の面に固定ナット収納凹部28dが形成されことになる。中央には雌ネジ孔28a1が穿設されている。薄肉ナット28aはこのような板金の打ち抜き・折り曲げ体でなく、切削加工、圧造加工或いは鋳造のような方法で形成してもよい。
上側の固定部材29はスペース的な制限がないため、本実施例は通常のナットが使用されている。
隙間確認部材55は、板金をL形に折り曲げ、水平片部55aと折曲片部55bとで構成し、水平片部55aに丸孔55cが穿設され、コーナー部分に角窓55dが形成されている。角窓55dは水平片部55a及び折曲片部55bに跨って形成されている。
そして、上枠移動量規制部18は、図3、4に示すように、下枠14のコーナー部材26の水平板部26cの下側挿通孔34に規制ボルト52が下から挿通され、規制ボルト52の基部52aが嵌め込まれ、スプリングワッシャ57を介して上から固定ナット56にて締め込まれ、下枠14のコーナー部材26の水平板部26cに立設されている。規制ボルト52にはダブルナット構造で下側の固定部材28を構成する薄肉ナット28a、28bが螺着され、その上に前記減衰管54が挿通され、内周部分54aが規制ボルト52に接触又は近接するように配設されている。前述の下側の薄肉ナット28aは固定ナット収納凹部28dを下側に向けて螺着され、下側の固定ナット56が固定ナット収納凹部28dに収容され、上下の水平板部26c、38c間の距離を最小にして規制ボルト52の高さを低くするようにしている。
上側の薄肉ナット28bの上に挿通された減衰管54には上枠16のコーナー部材38の上側挿通孔48が上下方向にスライド可能に挿通されており、減衰管54の上端に接するように隙間確認部材55が配設され、その丸孔55cに規制ボルト52が挿通されている。減衰管54の上下両端には減震ワッシャ20a、20bが設けられており、枠部材15、即ち、この場合は上枠16のコーナー部材38の水平板部38cの上下に所定の隙間Tm、Tnを以って減震ワッシャ20a、20bが位置する。減震ワッシャ20a、20bの内周は減衰管54の外周に固定してよいし、上側の薄肉ナット28b、隙間確認部材55にそれぞれ接着するようにしてもよい。勿論、フリーでもよい。
隙間確認部材55の上にはワッシャ30を介して上側の固定部材29が螺着されており、この固定部材29と下側のダブルの固定部材28によって減衰管54が上下から締め付けられ、両部材28、29の間隔が一義的に決まるようになっている。換言すれば、これによって上下の固定部材28、29の間の距離が正確に設定することができる。そして、この状態では無負荷であるから、吸振体22の弾発作用で図4において、隙間Tnが0となり、枠部材15(ここでは水平板部38c)が減震ワッシャ20bに弾接している。そして、水平板部28cの端面は隙間確認部材55の角窓55dから露出して外部から視認できる。
この状態から上枠16に機器Mを載置すると、その荷重で上枠16が沈み込み、所定量沈み込んだ所でバランスする。吸振体22内の圧縮コイルばね22aは予め負荷に合わせて最適のばね定数のものを選択してある。従って、通常は、このバランス状態で水平板部38c(即ち、枠部材15)の端面は隙間確認部材55の角窓55dから下がり、角窓55dの下縁と水平板部38cの端面の上縁とがほぼ一致する位置で来る。そして、この位置が上下の減震ワッシャ20a,20bと水平板部38cとの間の隙間Tm、Tnがほぼ等しくなる位置である。負荷Mがバランスしたこの状態で角窓55dを覗けば角窓55dの下縁55eと水平板部38cの端面の上縁とがほぼ一致していることを確認することができる。従って、角窓55dの下縁55eが、設置面12からの基準位置Pに対する上枠16、即ち、枠部材15の沈み込み量を確認する目印55eとなる。
仮に、上記の条件で何らかの理由により、隙間Tm,Tnが等しくない場合には、上及び下側の固定部材28、29を緩め、上又は下側の固定部材28、29を回して隙間Tm,Tnが等しくなる位置まで移動させ、その後、固定する。この場合、上下の水平板部26c、38c間の距離が最小に設計されているにも拘らず、異形の薄肉ナット28bは手で回すことができ、下側の薄肉ナット28aはスパナで強固に締め付けることができる。
上記の実施例では、規制ボルト52が下枠14側に取り付けられている例を示したが、勿論これに限られず、単純に規制ボルト52の取り付けを上枠16側にして上下逆にしても同様の効果が得られる。また、隙間確認部材55は規制ボルト52に固定部材29にて共締めされる例を示したが、勿論これに限られず、上枠16や下枠14に直接固定してもよい。上枠16に取り付ける場合は、隙間確認部材55は上枠16と共に上下に移動するので、上枠16の沈み込み量の検出は、移動しない例えば上側の薄肉ナット28bが基準となる。下枠14に取り付ける場合は、例えば、スプリングワッシャ57と共に固定ナット56で共締めすることも考えられる。
このように設定された本発明の防振架台Aに地震のような大きな揺れが入力した場合、上枠16と下枠14の間には上下方向・水平方向或いはローリングの大きな相対移動が生じる(図5参照)。水平方向の相対移動に対しては減衰管54の内外の弾性体(例えば、低反発ゴム)54a、54bの伸縮によりこれを吸収し、上下方向の相対移動に対しては、上限の減震ワッシャ20a、20bの伸縮によりこれを吸収する。この時、隙間Tm、Tnは、一定の高さの減衰管54の高さ、枠部材15と減震ワッシャ20a、20bの肉厚により一時的に決められ、防振架台Aの四隅は勿論、同種の防振架台A間でばらつきが発生せず、前述のように隙間確認部材55で隙間Tnを外部から確認することができるので、防振架台Aの設置作業が極めて簡単且つスムーズに行うことができる。
A…本発明の防振架台、B…従来例の防振架台、T1、T2、Tm、Tn…隙間、d、D…移動量、P…基準位置、M…機器、1…設置面、2…下枠、3…上枠、4…振動発生機器、5…上枠移動量規制部、6…ボルト、7…ゴム部材、8…ナット、9…ナット、12…設置面、14…下枠、15…枠部材、16…上枠、17…通孔、18…上枠移動量規制部、20a、20b…減震ワッシャ、22…吸振体、22a…圧縮コイルバネ、24…パイプ状部材、26…コーナー部材、26a…第1接続板部、26b…第2接続板部、26c…水平板部、28…固定部材、28a…薄肉ナット、28a1…雌ネジ孔、28b…薄肉ナット、28b1…雌ネジ孔、28c…スパナ掛け、28d…固定ナット収納凹所、29…固定部材、30…ワッシャ、34…下側挿通孔、36…パイプ状部材、36a…第1接続板部、36b…第2接続板部、36c…水平板、38…コーナー部材、38a…第1接続板部、38b…第2接続板部、38c…水平板部、48…上側挿通孔、52…規制ボルト、52a…非円形の基部、54…減衰管、54a…内周部分、54b…外周部分、54c…中間層、54d…露出部分、55…隙間確認部材、55a…水平片部、55b…折曲片部、55c…丸孔、55d…角窓、55e…角窓の下縁(目印)、56…固定ナット、57…スプリングワッシャ。

Claims (4)

  1. 設置面に設置される下枠と、搭載機器が載置される上枠と、前記下枠と前記上枠との間に配置され、搭載機器を支える吸振体と、前記下枠に対して前記上枠の上下及び水平方向の移動量を規制する上枠移動量規制部とを具備する防振架台において、
    前記上枠移動量規制部が、
    前記下枠又は前記上枠のいずれか一方に設けられ、前記上枠又は下枠のいずれか他方に設けられ通孔に挿通された規制ボルトと、
    前記規制ボルトに外嵌され、且つ、前記上枠又は下枠の枠部材の通孔に挿通されて規制ボルトと通孔との間の振動伝達を遮断する減衰管と、
    前記枠部材の上下にて、所定の隙間を以って前記規制ボルトに螺着されて前記減衰管を上下から締め付ける固定部材と、
    前記下枠又は前記上枠或いは規制ボルトのいずれかに設けられ、負荷時に上枠の沈み込み量を確認する隙間確認部材とで構成されていることを特徴とする防振架台。
  2. 隙間確認部材の先端部分が上枠の側面に沿って折曲されており、設置面からの基準位置に対して該折曲片部に上枠の沈み量を確認する目印が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防振架台。
  3. 減衰管は、弾性体で構成された、規制ボルトに接触又は近接する内周部分と通孔内に接触又は近接して挿通される外周部分、及び、硬質部材で形成され、内周部分と外周部分との間に設けられた中間層とで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防振架台。
  4. 規制ボルトの下枠又は上枠への固定を固定ナットにて行い、規制ボルトの固定ナット側に螺着された固定部材を一対の薄肉ナットで構成し、
    固定ナット側の薄肉ナットの外周面にスパナ掛けを設け、固定ナットに対向する面に固定ナット収納凹所が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防振架台。

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