JP2005106140A - 固定構造および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設置や固定が容易で、移動も容易に行うことができる防振機能付き固定構造およびその方法を提供する。
【解決手段】 装置11の底部には、複数のゴム足12が配設される。ゴム足12の上面は装置11の底面に装着され、ゴム足12の下面は支持面13上に載置される。ゴム足12は、装置の重量に応じて弾性変形し、圧縮される。ゴム足12の近傍には、Z字状の金具14が配置される。金具14の上部は装置11に固定される。金具14で支持面13に臨む側には、対向部15が形成され、ボルト16を用いて支持面13に締結して固定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種装置などを必要に応じて接地場所を変えながら固定することができる固定構造および方法に関する。
従来から、各種試験装置や計測装置は、試験や計測対象の現場に直接設置してデータを収集したり、データを収集した装置を研究施設などに持込んで、データの解析などを行うために、設置場所を移動して使用することがある。個人が日常生活で使用する装置でも、生活のサイクルに応じて異なる部屋間を移動しながら使用することがある。そのような各種装置は、使用状態で、外部からの振動や衝撃を受けにくいことが要求される。また、振動や衝撃が大きい場所で使用するような場合は、設置位置がずれないように、固定することも要求される。
図11は、従来からの典型的な防振機能付き固定構造を示す。装置1の底部には、ゴム足2などの弾性材料による防振部材が取付けられ、支持面3の上に載置される。支持面3に加えられる振動や衝撃は、ゴム足2によって緩衝され、装置1に与える影響は低減される。振動や衝撃が大きかったり、支持面3が傾斜していたり平坦ではなかったりする場合は、装置1全体を仮想線で示すように、ベルト4などで固定することもある。
ゴムなどの弾性材料を利用して防振を図りながら、より確実に装置1などを固定する構造も提案されている(たとえば、特許文献1〜4参照)。特許文献1には、平板状のゴム体の外縁部の複数箇所に、端部近傍にナットが埋込まれ、中間部に圧縮量を規制する筒が嵌入された円筒ゴム体を配置して、ボルトを円筒ゴム体に観入させてナットとの間で締結する防振ゴムが開示されている。特許文献2には、振動機械本体側と振動機械の設置面側とに筒状固定金具を設け、筒状固定金具間を防振ゴムを介して連結し、垂直方向および水平方向の同様を抑制する振動機械の防振装置が開示されている。特許文献3には、地盤と構造体との間に設ける免震装置に、硬質板と粘弾性を有する軟質板とを交互に複数枚積層して形成する積層ゴムをを用いることが開示されている。
特許文献4には、たとえば図3および図4などに、防振機構の構成が提案されている。段落番号0030〜0036などには、弾性を有するゴム材により成形され、内部に空間が設けられた空気ばね構造の防振部材の上部と下部とを第1のブラケットと第2のブラケットとにそれぞれネジ止めして、第1のブラケットと第2のブラケットとの間の相対変位を規制部材を用いて規制する構成が記載されている。
実開平6−14583号公報 特開平9−103047号公報 特開平11−190388号公報 特開平7−310785号公報
図11に示すような防振機能付の固定構造では、ベルト4などで固定しないと、振動によって動作が不安定になったり、故障しやすくなったりするおそれがある。ベルト4などで固定しても、ゴム足2などによる防振では、振動の抑制が不充分であったり、支持面3上で位置がずれたりする場合がある。
特許文献1〜4のいずれも、主に垂直方向の振動対策であるため、水平方向の振動に対しては防振性が不充分である。したがって、垂直方向の振動を抑えるとともに、水平方向の振動も確実に抑えることができる固定構造や固定方法が要望されている。
特許文献1〜4に示すような防振構造では、装置が固定され、設置場所を変えることが困難になってしまう。たとえば、製造後の車両、建造物などの検査や試験に使用する装置では、使用する場合に対象物に装着し、使用が終了すると対象物から撤去して、他の対象物に装着することを繰返す必要がある。個人が日常生活の周期に合わせて移動して使用するような装置でも、固定と固定の解除とに手間がかかることは好ましくない。
本発明の目的は、設置や固定が容易で、固定すれば確実な防振が可能となり、移動も容易に行うことができる固定構造および方法を提供することである。
本発明は、支持面に対して装置を固定する固定構造であって、
該装置と該支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、
該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、
該固定手段は、該弾性保持手段に圧縮の余地を残して、該装置と該支持面支持面とを固定することを特徴とする固定構造である。
また本発明は、支持面に対して装置を固定する固定構造であって、
該装置と該支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、
該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、
前記固定手段は、
前記装置側に設けられた装置側固定手段と、
前記支持面側に設けられた支持面側固定手段と、
該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを連結する連結手段とを含み、
該装置側固定手段と該支持面側固定手段とは、前記弾性保持手段のみを使用して該装置と該支持面とを保持している定常状態において、所定距離をおいて対向するように設けられており、
該連結手段は、該所定距離が広がる方向に対しては規制を行うが、該所定距離が狭まる方向に対しては規制を行わないことを特徴とする固定構造である。
また本発明は、装置と支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、該装置と該支持面とを固定する固定方法であって、
外部振動がない状態では、該固定手段以外を使用して該装置と該支持面とを保持し、
外部振動がある状態では、該弾性保持手段と該固定手段とを使用して該装置と該支持面とを固定することを特徴とする固定方法である。
また本発明は、装置と支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、該装置と該支持面とを固定手段によって固定する固定方法であって、
該弾性保持手段に圧縮の余地を残して、該装置と該支持面とを固定する第1の固定方法と、
該弾性保持手段に圧縮の余地を残さず、該装置と該支持面とを固定する第2の固定方法とのいずれかを、該支持面の環境に応じて選択することを特徴とする固定方法である。
また本発明は、装置と支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、前記固定手段は、前記装置側に設けられた装置側固定手段と、前記支持面側に設けられた支持面側固定手段と、該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを締結する締結手段とを含み、該装置と該支持面とを固定手段によって固定する固定方法であって、
該装置側固定手段と該支持面側固定手段との間に所定距離をおいた状態で、該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを該締結手段で固定する第1の固定方法と、
該装置側固定手段と該支持面側固定手段とが接触した状態で、該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを該締結手段で固定する第2の固定方法とのいずれかを、該支持面の環境に応じて選択することを特徴とする固定方法である。
本発明によれば、固定構造は、装置の防振と固定との少なくとも一方を可能にするため、弾性保持手段で装置を支持面上に弾性的に保持可能とし、固定手段で装置を支持面に固定可能としている。装置を支持面上に載置すると、弾性保持手段が支持面に当接するので、平坦な支持面上などには、装置を弾性保持手段で緩衝させながら、固定手段による固定なしで設置することができる。固定していないので、装置の移動は容易に行うことができる。固定手段は、弾性保持手段に圧縮の余地を残して、装置を支持面に固定可能であるので、装置を固定し、しかも弾性保持手段による防振の機能を利用することもできる。さらに、固定手段によって弾性保持手段を圧縮しながら固定すれば、振動が激しいような場所でも、緩み止めを図りながら確実に固定し、装置の水平方向や垂直方向への位置ずれなどを防ぐことができる。
また本発明によれば、弾性保持手段は、装置と支持面との間に介在して、装置と支持面とを弾性的に保持する。装置と支持面とには装置側固定手段と支持面側固定手段とをそれぞれ設け、定常状態では装置側固定手段と支持面側固定手段との間に所定距離をおくように対向するので、たとえばゴム足など、弾性材料を利用する弾性保持手段で装置を保持し、防振を図ることができる。装置側固定手段と支持面側固定手段とは、連結手段で連結され、連結手段は、所定距離が広がる方向に対しては規制を行うが、所定距離が狭まる方向に対しては規制を行わないので、装置の移動を防ぎ、弾性保持手段の防振機能を有効に利用することができる。
また本発明によれば、外部振動がない状態では固定手段以外を使用して装置と支持面とを保持する。装置と支持面との間には弾性保持手段が介在するので、防振状態で装置を支持面上に保持することができる。外部振動がある状態では、弾性保持手段と固定手段とを使用して装置を支持面に固定するので、装置を確実に固定し、弾性保持手段に圧縮の余地を残す固定、および弾性保持手段を圧縮して緩み止めを図りながらの固定を使い分けることができる。
また本発明によれば、装置を支持面上に載置する際に、装置と支持面との間に弾性保持手段を介在させ、弾性保持手段に圧縮の余地を残して固定手段で固定する第1の固定方法と、圧縮の余地を残さないで固定する第2の固定方法とを、支持面の環境に応じて選択するので、環境に応じて適切な固定を行うことができる。
また本発明によれば、装置を支持面上に載置する際に、装置と支持面との間に弾性保持手段を介在させ、弾性保持手段に圧縮の余地を残して装置側固定手段と支持面側固定手段との間を締結手段で固定する第1の固定方法と、圧縮の余地を残さないで固定する第2の固定方法とを、支持面の環境に応じて選択するので、環境に応じて適切な固定を行うことができる。
図1は、本発明の実施の第1形態としての防振機能付き固定構造10の概略的な構成を示す。防振機能付き固定構造10は、装置11の防振と固定との少なくとも一方が可能である。装置11の底部には、複数のゴム足12が配設される。ゴム足12の上面は装置11の底面に装着され、ゴム足12の下面は支持面13上に載置される。ゴム足12は、弾性材料であるゴム製であり、装置の重量に応じて弾性変形し、圧縮される。ゴム足12の近傍には、鉄などの金属材料の板材を折曲げたり、鋳造したり、引抜き加工を施したりして形成するZ字状の金具14が配置される。金具14の上部は装置11に固定される。金具14で支持面13に臨む側には、対向部15が形成され、ボルト16を用いて支持面13に締結して固定することができる。
図2は、図1の防振機能付き固定構造10によって可能になる装置11の設置形態を示す。(a)は、ゴム足12のみで支持する形態を示す。(b)および(c)は、ボルト16で固定する形態を示す。(d)は、クッション17などの上に、ベルト18を用いて固定する形態を示す。(e)は、ゴム足12の両側をボルト16で固定する形態を示す。
図2(a)に示すように、ゴム足12のみを使用して、装置11を支持面13上に据置くことができる。ゴム足12は、装置11を支持面13上に載置する際に、装置11と支持面13との間に高さh1で介在して、装置11の重量を弾性的に保持可能な弾性保持手段として機能する。ゴム足12に代えて、ゴムや弾性を有するエラストマなどの合成樹脂による板状や棒状の部材を用いることもできる。ばねの伸縮を利用するような構成も可能である。装置11は、単に支持面13上に設置してあるだけであるので、固定する手間は不要となり、移動も容易である。装置11の底面は、ゴム足12によって支持面13との間に隙間が生じているので、その隙間を利用して、装置11の設置や除去の作業を容易に行うことができる。
図2(b)に示すように、金具14は、対向部15をボルト16で支持面13に締結して固定することができる。対向部15には、ボルト16の頭部よりも径が小さく、ボルト16の軸部よりも径が大きい挿通孔を設けておき、ボルト16の軸部を挿通させる。支持面13側には、ボルト16の軸部に形成されるねじ山に適合する雌ねじが形成されていたり、そのような雌ねじを有するナットが配置されていれば、ボルト16で支持面13に対して固定を行うことができる。すなわち、金具14およびボルト16は、装置11を支持面13に固定する固定手段として機能する。金具14は、装置11を支持面13上に載置すると、弾性支持手段としてのゴム足12の下面が支持面13に当接し、弾性支持手段であるゴム足12に圧縮の余地を残して、装置11を支持面13に固定可能である。対向部15と支持面13との間には、隙間hが形成され、隙間hの高さの範囲で、ゴム足12は圧縮変形することが可能となり、支持面13から伝わる振動や衝撃を、ゴム足12の圧縮変形で吸収して、防振を図ることができる。
図2(c)に示すように、ボルト16の締結力を増大させれば、図2(b)に示す隙間h=0となって、金具14の対向部15が直接に支持面13上に当接して、装置11の固定を行うことができる。ゴム足12は、ボルト16の締結力で圧縮され、対向部15を支持面13から離隔させる方向の弾発力を生じさせている。この弾発力によって、ボルト16の締結に対する緩み止めを図ることができる。
図2(b)と図2(c)との中間の状態で使用することもできる。隙間hの管理を確実に行うためには、所定の厚さhを有する板材などを、すきまゲージとして、対向部15と支持面13との間に挟んで締結作業を行うようにすればよい。
図2(d)に示すように、金具14にベルト18を通す孔などを設けておき、室内のソファや自動車の座席などのクッション17上に、ベルト18を利用して固定することもできる。このようにベルト18やロープ、ワイヤなどを固定手段として利用することもできる。ゴム足12は、クッション17の表面に対して食込み、ずれを防ぐことができる。
図2(e)に示すように、ゴム足12の両側をボルト16で固定するようにすれば、固定力を高めることができるとともに、ゴム足12を水平に圧縮することにより、ボルト16の締結力を増大させた際にの装置11の傾きを防止することができる。また金具14をほぼ均等に押圧することにより、ボルト16の締結力を増大させた際の金具14の変形を防止することができる。
図3は、金具14の形状の例を示す。(a)は、板材をZ字状に折曲げる形状を示す。(b)は、Z字状の折曲げ部に、補強を施した形状を示す。このような形状は、引抜き加工などによって形成することができる。(c)は、板材を周回するように折曲げ、筒状にした形状を示す。また、金具14として金属製の固定部材を用いる代りに、合成樹脂製などで同様な形状を形成して用いることもできる。いずれにしても、図2(a)に示すようなゴム足12の高さh1よりも図3(a)〜(c)に示す固定部材の高さh2を小さくして、前述の隙間hが生じるようにしておけばよい。
図4は、本発明の実施の第2形態としての防振機能付き固定構造20の部分的な構成を示す。本実施形態で図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態でも、金具21はZ字状であるけれども、装置11の底面にゴム足12とともに固定する固定部22と、固定部22から支持面13側に延びるように形成される傾斜部23は、支持面13に対して垂直ではなく、装置11の底部から外方にずれるように傾斜している。傾斜部23の先端には、隙間hを保って支持面13に臨む対向部24が形成されている。対向部24は、装置11の下側から外方に出るので、ボルト16の頭部を装置11の外部から操作して、締結や締結の解除の作業を容易に行うことができる。
図5は、本発明の実施の第3形態としての防振機能付き固定構造30の部分的な構成を示す。本実施形態で図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態でも金具31はZ字状であるけれども、支持面13側に固定されている。装置11の底面には、平坦な対向板32が外方に延びるように設けられ、ボルト16とナット33とで締結して固定することができる。ナット33を用いる代りに、バーリング加工などで、金具31に直接ねじを形成しておくこともできる。
図6は、本発明の実施の第4形態としての防振機能付き固定構造40の部分的な構成を示す。本実施形態で図1および図5の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態でも金具41はZ字状であるけれども、支持面13側に固定されている。装置11の底面には、浅くZ字状に折曲げられている金具42が外方に延びるように設けられ、ボルト16とナット33とで締結して固定することができる。ナット33を用いる代りに、バーリング加工などで、金具42に直接ねじを形成しておくこともできる。本実施形態では、図5と異なり、支持面13側の金具41にボルト16を挿入し、装置11側の金具42に螺合して締結している。
図5および図6に示す実施の形態では、ボルト16による締結を、支持面13よりも高い位置で行うことができ、作業者が床面などに装置11を固定する作業を容易に行うことができる。また、ナット33を用いる場合、ナット33も支持面13よりも高い位置となるので、ナット33側からの作業もしやすくすることができる。なお、ボルト16とナット33との上下関係は、入換えてもよいことはもちろんである。
図7は、本発明の実施の第5形態としての防振機能付き固定構造50の部分的な構成を示す。本実施形態で図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、装置11の底部に、中央に挿通孔51をあけてあるゴム足52を装着する。ゴム足52の挿通孔51には、装置11の内部からボルト16を挿入し、支持面13側に形成する雌ねじまたはナットに螺合させて固定する。ゴム足52の装置11への固定は、ボルト16ではない他のボルトなどで行うようにしておけば、(a)に示すようにボルト16を挿入しない使用方法、(b)に示すようにボルト16で長さh1のゴム足52を圧縮しない使用方法、(c)に示すようにボルト16でゴム足52を長さh2までh(=h1−h2)だけ圧縮して固定する使用方法を使い分けることができる。
図8は、本発明の実施の第6形態としての防振機能付き固定構造60の部分的な構成を示す。本実施形態で図1および図7の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、装置11の底部付近に作業用の凹部61を形成し、ボルト16に対する作業を、装置11の外部から容易に行うことができるようにしている。操作が容易になる点を除き、構造や使用方法は、図7の実施形態と同様である。
図9は、実施の第1〜第6形態に使用するボルト16として好ましい形状を示す。ボルト16は、径が大きい頭部70と、頭部70から一方に延びる軸部71とからなる。軸部71は、頭部70側の首下に、ねじ山が形成されていない平坦部72を有し、平坦部72よりも軸部71の先端側にねじ山が形成されるねじ山形成部73を有している。平坦部72の長さを、たとえば図7でゴム足52の長さ分に合わせておけば、ボルト16の締結が完了しても、ゴム足52を圧縮しないようにしておくことができる。図1(b)などでは、ボルト16のねじ山形成部73は支持面13などに螺合しているので、ゴム足12が圧縮されると、ボルト16の首下側が金具14の対向部15の表面から浮上する。対向部15を通過する部分は平坦部72であり、ねじ山が形成されていないので、円滑にボルト16の変位が可能になる。ただし、実施の各形態で、首下部分までねじ山が形成されているボルトを使用することができることは、もちろんである。また、固定を、ボルトなどのねじによらずに、クランプなどで行うこともできる。
図10は、本発明の実施の第7形態としての防振機能付き固定構造80の底面構造を示す。本実施形態で図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、装置11の底面に、ゴム材料などによるクッション材81を設ける。図10(a)では、クッション材81は、装置11の底面をほぼ全体的に覆う形状を有する。これにより、支持面13との接触面積が増大するので、防振性を高めることができる。ただし、装置11の側面下部で持上げる作業等を容易に行うことができるように、切欠形状部分82を設けておく。金具14による固定部分は、他の構成でもよいことはもちろんである。図10(b)に示すように、クッション材18を幅方向の両側に配置して、中間をあけておくこともできる。
以上のように実施の各形態によれば、防振機能付き固定構造10,20,30,40,50,60,80は、装置11の防振と固定との少なくとも一方を可能にするため、弾性保持手段であるゴム足12,52やクッション材81で装置11を支持面13上に載置する際の重量を弾性的に支持可能とし、金具14,21,31,41,42などの固定手段で装置11を支持面13に固定可能としている。装置11を支持面13上に載置すると、ゴム足12,52やクッション材81が支持面13に当接するので、平坦な支持面13上などには、装置11をゴム足12,52やクッション材81などでの弾性保持手段で緩衝させながら、固定なしで設置することができる。固定していないので、装置11の移動は容易に行うことができる。金具14,21,31,41,42などの固定手段は、弾性保持手段に圧縮の余地を残して、装置11を支持面13に固定可能であるので、装置11を固定し、しかも弾性保持手段による防振の機能を利用することもできる。さらに、固定手段によって弾性保持手段を圧縮しながら固定すれば、振動が激しいような場所でも、緩み止めを図りながら確実に固定し、装置11の位置ずれなどを防ぐことができる。
前述のように、特許文献1〜4のいずれも、主に垂直方向の振動対策であるため、水平方向の振動に対しては防振性が不充分である。以上で説明した本発明の実施の各形態では、垂直方向の振動を抑えるとともに、水平方向の振動も確実に抑えることができる固定構造や固定方法を実現することができる。
本発明の実施の第1形態としての防振機能付き固定構造10の概略的な構成を示す斜視図である。 図1の防振機能付き固定構造10によって可能になる装置11の設置形態を示す簡略化した断面図である。 図1の金具14の形状の例を示す側面図である。 本発明の実施の第2形態としての防振機能付き固定構造20の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の実施の第3形態としての防振機能付き固定構造30の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の実施の第4形態としての防振機能付き固定構造40の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の実施の第5形態としての防振機能付き固定構造50の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の実施の第6形態としての防振機能付き固定構造60の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の実施の第1〜第6形態に使用するボルト16として好ましい形状を示す側面図である。 本発明の実施の第7形態としての防振機能付き固定構造80の部分的な構成を示す底面図である。 従来からの典型的な防振機能付き固定構造を示す簡略化した断面図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,80 防振機能付き固定構造
11 装置
12,52 ゴム足
13 支持面
14,21,31,41,42 金具
15 対向部
16 ボルト
17 クッション
18 ベルト
33 ナット
72 平坦部
81 クッション材

Claims (5)

  1. 支持面に対して装置を固定する固定構造であって、
    該装置と該支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、
    該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、
    該固定手段は、該弾性保持手段に圧縮の余地を残して、該装置と該支持面支持面とを固定することを特徴とする固定構造。
  2. 支持面に対して装置を固定する固定構造であって、
    該装置と該支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、
    該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、
    前記固定手段は、
    前記装置側に設けられた装置側固定手段と、
    前記支持面側に設けられた支持面側固定手段と、
    該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを連結する連結手段とを含み、
    該装置側固定手段と該支持面側固定手段とは、前記弾性保持手段のみを使用して該装置と該支持面とを保持している定常状態において、所定距離をおいて対向するように設けられており、
    該連結手段は、該所定距離が広がる方向に対しては規制を行うが、該所定距離が狭まる方向に対しては規制を行わないことを特徴とする固定構造。
  3. 装置と支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、該装置と該支持面とを固定する固定方法であって、
    外部振動がない状態では、該固定手段以外を使用して該装置と該支持面とを保持し、
    外部振動がある状態では、該弾性保持手段と該固定手段とを使用して該装置と該支持面とを固定することを特徴とする固定方法。
  4. 装置と支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、該装置と該支持面とを固定手段によって固定する固定方法であって、
    該弾性保持手段に圧縮の余地を残して、該装置と該支持面とを固定する第1の固定方法と、
    該弾性保持手段に圧縮の余地を残さず、該装置と該支持面とを固定する第2の固定方法とのいずれかを、該支持面の環境に応じて選択することを特徴とする固定方法。
  5. 装置と支持面との間に介在して、該装置と該支持面とを弾性的に保持する弾性保持手段と、該装置と該支持面とを固定する固定手段とを備え、前記固定手段は、前記装置側に設けられた装置側固定手段と、前記支持面側に設けられた支持面側固定手段と、該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを締結する締結手段とを含み、該装置と該支持面とを固定手段によって固定する固定方法であって、
    該装置側固定手段と該支持面側固定手段との間に所定距離をおいた状態で、該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを該締結手段で固定する第1の固定方法と、
    該装置側固定手段と該支持面側固定手段とが接触した状態で、該装置側固定手段と該支持面側固定手段とを該締結手段で固定する第2の固定方法とのいずれかを、該支持面の環境に応じて選択することを特徴とする固定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009050489A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Bandai Co Ltd 球体走行玩具
JP2014163505A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Tokkyokiki Corp 防振架台
KR101548197B1 (ko) 2014-05-21 2015-08-31 (주)에이치에스지 자동문용 모터어셈블리의 방진장치
US10364863B2 (en) 2015-02-26 2019-07-30 Vacon Oy Arrangement for fastening a power electronic device such as a frequency converter

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