JP6514091B2 - 防振装置および移動間仕切り装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る実施の形態1について図1〜図13を参照しつつ説明する。なお、実施の形態1および後述する実施の形態2を含め、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
先ず、本実施の形態に係る移動間仕切り装置の構成について説明する。図1に示されるように、本実施の形態に係る移動間仕切り装置1は、移動間仕切り10と、防振装置20と、を備えて構成される。以下、移動間仕切り装置1の各構成について詳細に説明する。
移動間仕切り10は、防振装置20の下部プレート26にボルトとナットとからなる締結具32を介して固定され、その下端部において天井パネル120の縁部が載置されるレール102と、レール102の内壁に沿って移動可能なランナ104と、ランナ104に吊下げ支持されるパネル106と、を備えて構成される。レール102は、ランナ104が走行可能な走行経路を形成するものであり、このレール102の配置によって、パネル106の配設位置、すなわち、パネル106によって間仕切られる空間の大きさや形状が決定する。
防振装置20は、図示しない天井壁や上層階のスラブに埋設されたホールアンカに対して吊り筋40を介して溶接により固定されている断面C字状のリップ溝型鋼である下地部材50に、ボルトとナットからなる締結具34を介して取り付けられており、移動間仕切り10を水平移動及び揺動自在に支持してランナ104の移動時およびレール102内壁との衝突時の振動の上層階への伝達を軽減する所謂間接材である。具体的には、防振装置20は、下地部材50に着脱自在に取り付け可能な取付部材22と、その上面が下地部材50に当接する上部プレート24と、上部プレート24の下方に配設された下部プレート26と、上部プレート24に対して下部プレート26を離間した位置で支持する係止具28と、を備えて構成される。
取付部材22は、図2および図3に示されるように、1つの角部が切り欠かれた略四角形状の底壁222と、当該角部を形成する互いに直交した底壁222の2辺から立設した2つの側壁224,224とが一体となって構成されたアングル部材である。本実施の形態においては各側壁224,224に、その対角線沿いに締結具34のボルトが挿通可能な挿通孔224a,224aが2つ連設されており、側壁224と下地部材50の側壁とが当接し、この挿通孔224aに締結具34が挿入されて締結されることにより下地部材50に対して取付部材22を固定することができる。この挿通孔224aの個数や設けられる位置はこれに限定されるものではなく、移動間仕切り10および防振装置20の荷重に応じて適宜設定すればよい。また、底壁222には係止具28のボルト282が挿通可能な図示しない挿通孔が形成されている。この挿通孔に係止具28のボルト282が挿通されて後述するナット284が締結されることにより、取付部材22に対して上部プレート24を係止している。なお、取付部材22と上部プレート24とは、相対移動しないようにそれらの当接面を溶接または接着剤等により固着することが好ましい。
上部プレート24は、その一部の上面(ここでは略中央の面)が下地部材50の下面と当接して上記のとおり係止具28により取付部材22に係止された矩形平板状の鋼板であり、その四隅に係止具28のボルト282が挿通可能な図示しない挿通孔が形成されている。下部プレート26は、この上部プレート24の下方に所定の間隔(例えば30mm)離間して配設された、矩形の上方が開口した箱状の鋼板(図4参照)であり、その底壁の四隅における上部プレート24の挿通孔に対向する箇所に図示しない挿通孔が形成されている。以後、これら上部プレート24および下部プレート26を区別しない場合は、各プレートと称して説明を行う。これらの各プレートに形成された挿通孔は、ボルト282の径より大きい径であることが好ましい。また、下部プレート26には、締結具32のボルトが螺合可能な図示しない螺合孔が複数設けられており、移動間仕切り10のレール102上面が下部プレート26の下面に当接した状態でこれに締結具32のボルトを螺合することにより、下部プレート26に移動間仕切り10を固定可能としている。
係止具28は、図2に示されるように防振装置20の四隅に配設されて上部プレート24に対して下部プレート26を係止すると共に、上部プレート24と下部プレート26との所定量以上の離間を防止する所謂規制部材である。係止具28は、図1、図3、図4に示されるように、取付部材22、上部プレート24および下部プレート26の各挿通孔に挿通可能な、外周に図示しないネジ山が形成されたボルト282と、当該ボルトに螺合可能なナット284と、上部プレート24と下部プレート26との間に配設された中空円筒状のコイルスプリング286とを備えて構成される。
本実施の形態に係る移動間仕切り装置1に対し、本発明者らの発明によるローラ緩衝材および支軸緩衝材をレール102内に設けることにより、防振および防音の効果をより向上させることができる。図11には、これらのローラ緩衝材および支軸緩衝材を設けた移動間仕切り装置1’が示されており、具体的には、レール102の内壁におけるランナ104のローラ104aの周面に対向する箇所に凹部が設けられており、この凹部に、ローラ104aが当接した際に、当接による衝撃およびその衝撃音を緩衝する弾性体であるローラ緩衝材62が嵌合されている。一方、レール102のリブにおけるランナ104の支軸104bの周面に対向する箇所に凹部が設けられており、この凹部に、支軸104bが当接した際に、当接による衝撃およびその衝撃音を緩衝する弾性体である支軸緩衝材64が嵌合されている。
本実施の形態に係る移動間仕切り装置1の防振(耐震)の有効性を図るため、移動間仕切り装置1と、防振装置20を設けずに下地部材50に直接移動間仕切り10を固設した比較対象の移動間仕切り装置とを比較して振動試験を実施した。試験条件として、図12に示されるように配設した下地部材50に沿ってレール102をF字状に連結した状態とし、これに振動を計測可能な計測器である振動計A〜Dを配置した。具体的には、振動計Aを下地部材50の下面に直接配置し、振動計Bを下地部材50の上方に配設されて下地部材50を支持する2次下地部材の側面に配置した。また、振動計Cを下地部材50を支持するスラブのデッキプレート凸面に配置し、振動計Dを上層階を構成する吊材であるL型アングルの下面に配置した。したがって、少なくとも最も上層階に近い振動計Dの測定結果から導き出される振動の軽減効果が高ければ、移動間仕切り装置1に有効性があるといえる。なお、移動間仕切り装置1としては、図12に示されるように要所に防振装置20を配設し、比較対象の移動間仕切り装置としては、これら防振装置20を配設せずに下地部材50にレール102を固設した。
以下、本発明に係る実施の形態2について図14〜図21を参照しつつ説明する。本実施の形態に係る移動間仕切り装置は、実施の形態1で説明した移動間仕切り装置1と比較して、防振装置20に代わり、構造が異なる防振装置20’を有するものである。
図14および図15に示されるように、本実施の形態に係る移動間仕切り装置が有する防振装置20’は、図示しない下地部材に着脱自在に取り付け可能な取付部材22’と、取付部材22’の下方に配設された下部プレート26’と、取付部材22’に対して下部プレート26’を離間した位置で支持する係止具28と、を備えて構成される。したがって、上述した実施の形態1における移動間仕切り装置1の防振装置20と比較して、防振装置20’は取付部材22に代わり取付部材22’を、下部プレート26に代わり下部プレート26’をそれぞれ備えている。
取付部材22’は、実施の形態1で説明した取付部材22と上部プレート24を一体化したものであり、係止具28のボルト282が挿通可能な図示しない挿通孔が形成された上部プレートとなる矩形の底壁222と、底壁222の1つの辺部から略直角に立設する側壁226aと、側壁226aの上端から対向する取付部材22’の方向へと底壁222に平行に延在する上壁226bとが一体となって構成された所謂クランク状のアングル部材である。上壁226bの末端には、下方に突出する突出片226cが形成されており、これら側壁226a、上壁226b、突出片226cにより、下地部材に係止可能な係止部226が形成されている。具体的には、係止部226は、その側壁226aおよび上壁226bが下地部材と当接することにより下地部材の上部に形成された溝縁に突出片226cが引っ掛かる状態とすることができ、下地部材の一部を覆う形でこれに係止することができる。
20,20’ 防振装置
22,22’ 取付部材
226 係止部
24 上部プレート
26,26’ 下部プレート
28 係止具
50 下地部材
102 レール
104 ランナ
106 パネル
282 ボルト
282a 頭部
284 ナット
282b、284b 当接面
286 コイルスプリング
Claims (11)
- レール(102)の内壁に沿って移動可能なランナ(104)がパネル(106)を吊り下げ支持する移動間仕切り装置(1,1’)の防振装置(20,20’)であって、
天井に支持された固定部材(50)に取り付け可能な上方プレート(22,22’,24)と、
前記上方プレートの下方に配設され、その下面に前記レールを取り付け可能な下方プレート(26,26’)と、
前記上方プレートと前記下方プレートとの間に配設された弾性体(286)と、
を備えることを特徴とする防振装置。 - 前記上方プレートと前記下方プレートとの所定量以上の離間を防止するよう、前記上方プレートに対して前記下方プレートを支持する支持具(28)を更に備えることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
- 前記支持具は、ボルト(282)とナット(284)とを有し、
前記上方プレートと前記下方プレートとには前記ボルトを挿通可能な挿通孔が形成され、
前記ボルトを前記挿通孔に挿通し、前記下方プレートの前記上方プレートと対向する面の反対面側から前記ボルトに前記ナットを締結し、前記上方プレートと前記下方プレートとの所定量以上の離間を防止することを特徴とする請求項2記載の防振装置。 - 前記弾性体は筒状のバネであり、前記ボルトが挿通されていることを特徴とする請求項3記載の防振装置。
- 前記上方プレートに当接する前記ボルトの頭部(282a)の当接面(282b)と、前記下方プレートに当接する前記ナットの当接面(284b)のうち、少なくとも一方の当接面が曲面であることを特徴とする請求項3または請求項4記載の防振装置。
- 前記上方プレートに当接する前記ボルトの頭部の当接面と、前記下方プレートに当接する前記ナットの当接面(284b)のうち、少なくとも一方の当接面に緩衝材(282c,284c)が設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の防振装置。
- 前記弾性体は、前記上方プレートと前記下方プレートとを互いに離間する方向へ付勢することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の防振装置。
- 前記上方プレートは、前記固定部材における上面の一部に当接することにより、該固定部材に対して係止可能な係止部(226)を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の防振装置。
- 前記上方プレートは、前記下方プレートに対して相対回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の防振装置。
- 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の防振装置を備えた移動間仕切り装置。
- 前記弾性体は、前記上方プレートおよび前記下方プレートの少なくとも四隅に配設され、
前記防振装置は、前記固定部材が延在する方向に沿って間隔を空けて着脱自在に複数連設されることを特徴とする請求項10記載の移動間仕切り装置。
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