JP2540055Y2 - 移動壁の防振装置 - Google Patents

移動壁の防振装置

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JP2540055Y2
JP2540055Y2 JP1989145976U JP14597689U JP2540055Y2 JP 2540055 Y2 JP2540055 Y2 JP 2540055Y2 JP 1989145976 U JP1989145976 U JP 1989145976U JP 14597689 U JP14597689 U JP 14597689U JP 2540055 Y2 JP2540055 Y2 JP 2540055Y2
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JP
Japan
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moving wall
vibration
hanger rail
vibration isolator
shaped angle
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JP1989145976U
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重十史 冨永
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重十史 冨永
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、移動壁の移動時に生じる振動、さらにこ
れに伴う騒音を上層階に伝達しないように、又は可及的
に伝搬しにくくした移動壁の防振装置に関するものであ
る。
<従来の技術> 一般に、美術品等の展覧会場、会議室、結婚式場等に
おいては、その種類、形態又は雰囲気等によって会場で
ある部屋の間仕切りを変えることができるようにすれば
好ましいのであるが、このような要請から生じたのが移
動壁である。そしてこのような移動壁を天井から吊下
し、かつ移動させるためには、天井にハンガーレールを
配設しているが、このハンガーレールは前記移動壁をど
のような位置又は向きにでも移動し得るようにとの配慮
のもとに、あたかも碁盤の目のように交叉して配設され
ている。
<解決しようとする問題点> ところで従来一般に用いられていた上記のハンガーレ
ールは、上層階の床に埋設したアンカーボルトに対して
L字状の金属製のアングルや吊子等を介して直接連結さ
れている。すなわち第2図に示すように、直上階の床a
に埋設したアンカーボルトbに対して金属製のL字状ア
ングルc(上ネコと通称するもの。)を固定し、これに
対して金属製の吊子dを、さらにこれに対して金属製の
L字状アングルe(下ネコと通称するもの。)を連結
し、このL字状アングルeに対してハンガーレールfの
上面を連結していたのであった。そしてこれらの連結
は、アンカーボルトbとL字状アングルcは、ネジ止め
であるが、他は全て溶接されており、これらの間では特
に防振的処理を施されていないのである。
一方移動壁gは、上記ハンガーレールfに対して係合
するように吊下しており、この移動壁gには吊りボルト
hを介して走行車輪iが配設され、かつこの走行車輪i
にはゴム等の防振処理を一応施してはいるものの、移動
壁g本体の重量は、大きいものにあっては数トンにも及
ぶため、ハンガーレールfに沿って移動する際には大き
な振動を伴うことは否定できない。そしてこの振動は、
ハンガーレールfL字状アングルe吊子dL字状
アングルcアンカーボルトbに伝搬され、やがて直上
層階の床aに達するとともに、この振動による騒音も上
層階に伝達されることになる。このように上層階に振動
や騒音が伝達されるということは、上層階において他の
催事が行われているときの支障になることは明らかであ
り、かつ振動によって前記L字状のアングル等の溶接個
所の破損を招く原因ともなる。
<問題点を解決するための手段> そこでこの考案に係る移動壁の防振装置は前記の問題
点を解決するために、上層階の床下面に吊子を介してハ
ンガーレールを連結したものにおいて、前記吊子とハン
ガーレールの間に、幅広の平面部を有する2枚のアング
ルを水平に配設し、かつこの2枚のアングルの間に板状
の防振材を面接触状態で介在させて連結して、移動壁本
体の移動時にハンガーレールに生じる振動を吸収し、も
って騒音の発生を上層階の床に伝達することを防止する
とともに、防振材が経時的に変形しにくいようにしたも
のである。
<実施例> 次にこの考案に係る移動壁の防振装置の一実施例を第
1図に基づいて述べると、1は直上層階の床であり、2
はこの床1に埋設したアンカーボルトである。3はアン
カーボルト2によって床1の下面に連結したL字状アン
グル(上コネと通称するもの。)であり、4はこのL字
状アングル3に溶接した2本の吊子である。5はこの吊
子4に溶接したL字状アングルであり、これら2種類の
L字状アングル3,5及び吊子4は、それぞれ金属製であ
る。6はこのL字状アングル5に対して防振ゴム7を介
して並設した他のL字状アングルであり、これらL字状
アングル5,6は互いに並行かつ水平に配設されていると
ともに、これらL字状アングル5,6の間には板状の防振
ゴム7を面接触状態に介在させ、前記L字状アングル5,
6が互いに密着しないように配設されているのである。
8は上記L字状アングル6に対して溶接したハンガーレ
ールであり、この結果、ハンガーレール8と連結された
L字状アングル6は、防振ゴム7を介して他のL字状ア
ングル5上にボルト9によって連結されていることにな
るのである。
そして上記のように構成されているため、移動壁10は
その上端に吊りボルト11を介して連結した車輪12によっ
てハンガーレール8上を走行することになるが、ハンガ
ーレール8の走行時において生じる振動は、ハンガーレ
ール8からL字状アングル6には伝達されるものの、こ
のL字状アングル6と他のL字状アングル5とは防振ゴ
ム7を介して連結されているので、この部分において振
動は吸収され、L字状アングル5、さらに吊子4、床1
等に伝搬することはないのである。
尚、以上述べた実施例において、振動を吸収するため
の防振ゴム7を2種類のL字状アングル5,6の間に配設
することにしてあるのは、次の理由である。すなわち一
般に下層階の振動が上層階に伝達することを防止するた
めには、例えば床1の下面とL字状アングル3の間に防
振ゴム7を配設してもよいことは理論であるが、仮に、
この位置に防振ゴム7を配設すると、前記L字状アング
ル3が移動壁10の走行時にその荷重によってハンガーレ
ール8及び移動壁10に動揺又は傾きが生じ、その動揺又
は傾きがその部分においては微小ではあっても、ハンガ
ーレール8や移動壁10に至ると増幅されることになるこ
とを防止するためである。
<考案の効果> 前記のようにこの考案に係る移動壁の防振装置によれ
ば、上層階の床下面に吊子を介してハンガーレールを連
結したものにおいて、前記吊子とハンガーレールの間
に、幅広の平面部を有する2枚のアングルを水平に配設
し、かつこの2枚のアングルの間に板状の防振材を面接
触状態で介在させて連結してあるので、移動壁本体の移
動時にハンガーレールに生じる振動を吸収し、もって騒
音の発生を上層階の床に伝達することを防止するととも
に、防振材が経時的に変形しにくいという効果を有する
のである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係る移動壁の防振装置の一実施例を示
すものであり、第1図は縦断面図、第2図は従来例を示
す縦断面図である。 1…床 2…アンカーボルト 3,5,6…L字状アングル 4…吊子 7…防振ゴム 8…ハンガーレール 9…ボルト 10…移動壁 11…吊りボルト 12…車輪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上層階の床下面に吊子を介してハンガーレ
    ールを連結したものにおいて、前記吊子とハンガーレー
    ルの間に、幅広の平面部を有する2枚のアングルを水平
    に配設し、かつこの2枚のアングルの間に板状の防振材
    を面接触状態で介在させて連結したことを特徴とする移
    動壁の防振装置。
JP1989145976U 1989-12-20 1989-12-20 移動壁の防振装置 Expired - Lifetime JP2540055Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017020324A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 株式会社ニチベイ 防振装置および移動間仕切り装置

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