JP2016223458A - 防振架台のストッパ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間の調整作業を簡単に行う。【解決手段】耐震ストッパ機構5は、上側耐震ブラケット50と下側耐震ブラケット51と六角ボルト52とゴムブッシュ53と内挿管54と上側ワッシャー55と下側ワッシャー56と緩み止めナット57と六角ナット58とを備えている。内挿管54及び下側ワッシャー56は一体に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、上架台と下架台との間に設けた防振架台のストッパ機構に関するものである。
変圧器等の振動発生機器から発生した振動を吸収して、それを基礎等の設置面に伝えないようにする防振架台が従来技術として知られている。従来の防振架台には、振動発生機器が載置される上架台と、この上架台の下側に設けられた下架台と、これらの両架台の間に設けられた防振部材と、両架台の間に設けられ、両架台の相対変位を規制するストッパ機構とが設けられているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014−163505号公報
図6は、従来のストッパ機構を示す部分断面図である。このストッパ機構105は、上側水平板部150と、下側水平板部151と、六角ボルト152と、ゴムブッシュ153と、内挿管154と、ワッシャー155と、下部ストッパ156と、緩み止めナット157とを備えている。上側水平板部151は上架台102に、下側水平板部151は下架台103に、それぞれ設けられている。上側水平板部150には挿通孔150aが形成されている。六角ボルト152は、先端側が上側水平板部150の挿通孔150aに挿通された状態で、頭部152a側が下側水平板部151に固定されている。ゴムブッシュ153は、上側水平板部150の挿通孔150a内に設けられている。内挿管154は、緩み止めナット157とワッシャー155との間の隙間及び上側水平板部150と下部ストッパ156との間の隙間を確保するための部材であり、ゴムブッシュ153が外嵌されると共に、六角ボルト152に嵌められている。ワッシャー155は、上側水平板部150よりも六角ボルト152の先端側に位置するように内挿管154に嵌められている。下部ストッパ156は、上側水平板部150よりも六角ボルト152の頭部152a側に位置するように六角ボルト152に嵌められた環状をなす部材である。緩み止めナット157は、内挿管154よりも六角ボルト152の先端側に位置するように六角ボルト152に嵌められ、下部ストッパ156と共に内挿管154を締め付ける。
上述の如く構成されたストッパ機構105では、上記隙間を調整するときに、隙間が確保されるように内挿管154及び下部ストッパ156を移動させる。しかしながら、内挿管154及び下部ストッパ156が別体であるため、その隙間調整時に内挿管154及び下部ストッパ156が別々に移動し、その作業に手間を要するという課題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、隙間の調整作業を簡単に行うことにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、隙間確保部材及び第2ストッパ部材を一体構造としたことを特徴とする。
具体的には、本発明は、上架台と下架台との間に設けた防振架台のストッパ機構を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、上架台と下架台との間に設けた防振架台のストッパ機構であって、上記上架台及び上記下架台の一方には第1水平板部が、他方には第2水平板部が、それぞれ設けられ、上記第1水平板部には挿通孔が形成され、一端側が上記第1水平板部の挿通孔に挿通された状態で、他端側が上記第2水平板部に固定されたボルト部材と、上記第1水平板部の挿通孔内に設けられた筒状のゴム部材と、上記ゴム部材内に設けられ、上記ボルト部材に嵌められた筒状の隙間確保部材と、上記第1水平板部よりも上記ボルト部材の一端側に位置するように上記隙間確保部材に嵌められた環状の第1ストッパ部材と、上記第1水平板部よりも上記ボルト部材の他端側に位置するように該ボルト部材に嵌められた環状の第2ストッパ部材と、上記隙間確保部材よりも上記ボルト部材の一端側に位置するように該ボルト部材に嵌められた第1ナット部材と、上記ボルト部材に嵌められ、上記第1ナット部材と共に上記隙間確保部材を締め付ける第2ナット部材とを備え、上記隙間確保部材は、上記第1ナット部材と上記第1ストッパ部材との間の隙間及び上記第1水平板部と上記第2ストッパ部材との間の隙間を確保するための部材であり、上記隙間確保部材及び上記第2ストッパ部材は一体に形成されていることを特徴とすることを特徴とするものである。
これによれば、隙間確保部材及び第2ストッパ部材が一体に形成されているので、隙間調整時に一体に形成された隙間確保部材及び第2ストッパ部材が一緒に移動する。そのため、隙間の調整作業を簡単に行うことができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記隙間確保部材における上記第2ストッパ部材とは反対側の端部には、該隙間確保部材による上記隙間の確保を目視確認可能とする目視部が設けられていることを特徴とするものである。
これによれば、隙間確保部材による隙間の確保を目視確認可能とする目視部が隙間確保部材における第2ストッパ部材とは反対側の端部に設けられているので、隙間ケージ等の隙間の寸法を測定する器具を用いることなく、隙間確保を簡単に確認することができる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記ゴム部材は、上記第1水平板部の挿通孔に嵌められていることを特徴とするものである。
これによれば、ゴム部材が第1水平板部の挿通孔に嵌められているので、ボルト部材がゴム部材に接触するのが抑制される。そのため、ボルト部材がゴム部材に引っ掛かったりするのを抑制することができる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記第1ストッパ部材の内周面には、上記ボルト部材の一端側から他端側に行くに従って内径が次第に拡径するようにテーパー面が形成されていることを特徴とするものである。
これによれば、ボルト部材の一端側から他端側に行くに従って内径が次第に拡径するようにテーパー面が第1ストッパ部材の内周面に形成されているので、たとえボルト部材の他端側から一端側に移動してくる、一体に形成された隙間確保部材及び第2ストッパ部材がボルト部材と軸ずれしていたとしても、そのテーパー面によって一体に形成された隙間確保部材及び第2ストッパ部材が、ボルト部材と軸が略一致するように位置調整される。そのため、第1ストッパ部材が一体に形成された隙間確保部材及び第2ストッパ部材におけるボルト部材の一端側の端部に乗り上げたり引っ掛かったりするのを抑制することができ、各部材を適切な位置に配置することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、上記第1水平板部は上記上架台に、上記第2水平板部は上記下架台に、それぞれ設けられていることを特徴とするものである。
これによれば、本発明の最良の実施形態を実現できる。
本発明によれば、隙間の調整作業を簡単に行うことができる。
本発明の実施形態に係る耐震ストッパ機構を採用した防振架台を示す正面図である。 防振架台を示す平面図である。 隙間調整後の耐震ストッパ機構を示す部分断面図である。 一体形成部材を示す正面図である。 隙間調整前の耐震ストッパ機構を示す部分断面図である。 従来のストッパ機構を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1〜図3に示すように、防振架台1は、変圧器(不図示)が載置される矩形枠状の上架台2と、この上架台2の下側に上架台2と対向するように設けられ、基礎等の設置面上に設置される矩形枠状の下架台3と、これらの両架台2,3の間に設けられたアイソレーター4と、両架台2,3の間に設けられた耐震ストッパ機構5とを備えている。尚、図1〜図3では、変圧器載置後で且つ隙間調整後(この隙間の詳細は後述する)の状態を示している。
上架台2及び下架台3は、断面矩形状の角形鋼管でそれぞれ構成されている。アイソレーター4は、変圧器から発生して上架台2に伝わってきた振動を絶縁、吸収して、それを下架台3、設置面に伝えないようにするための機器である。アイソレーター4は、両架台2,3の一対の長辺部の間に2つずつ、両架台2,3の一対の短辺部の間に1つずつ、それぞれ設けられている。アイソレーター4の構成の詳細な説明は省略するが、アイソレーター4としては、例えば、従来既知のものが用いられる。
耐震ストッパ機構5は、上架台2や変圧器が地震等の揺れによって転倒するのを防止するとともに、それらの過大な変位を規制するための機構であり、両架台2,3の4つの隅部の間にそれぞれ設けられている。具体的に、耐震ストッパ機構5は、両架台2,3の一方の長辺部(図2では、下側の長辺部)の両端部に1つずつ、両架台2,3の一対の短辺部における他方の長辺部(図2では、上側の長辺部)側の端部に1つずつ、それぞれ設けられている。図3に示すように、耐震ストッパ機構5は、上側耐震ブラケット50と下側耐震ブラケット51と六角ボルト52とゴムブッシュ53(ゴム部材)と内挿管54と上側ワッシャー55(第1ストッパ部材)と下側ワッシャー56(第2ストッパ部材)と緩み止めナット57(第1ナット部材)と六角ナット58(第2ナット部材)とを備えている。
上側耐震ブラケット50は、金属製のブラケット部材であり、上架台2の外周面に設けられている。上側耐震ブラケット50は、上架台2の下面よりも下側に位置し且つ水平方向に延びるように設けられた矩形状の上側水平板部50a(第1水平板部)と、この上側水平板部50aの上架台2側の端部に上側に延びるように設けられ、上側が上架台2の外周面に溶接された矩形状の上側鉛直板部50bと、上側水平板部50a及び上側鉛直板部50bにおける上架台2の外周面に沿う方向の一端部の間に設けられ、両者を互いに連結する三角形状の上側連結板部50cとを有している。上側水平板部50aの中央部には、厚み方向に貫通する円状の挿通孔50dが形成されている。
下側耐震ブラケット51は、金属製のブラケット部材であり、下架台3の外周面に上側耐震ブラケット50と上下方向に対向するように設けられている。下側耐震ブラケット51は、下架台3の上面よりも上側に位置し且つ水平方向に延びるように設けられた矩形状の下側水平板部51a(第2水平板部)と、この下側水平板部51aの下架台3側の端部に下側に延びるように設けられ、下側が下架台3の外周面に溶接された矩形状の下側鉛直板部51bと、下側水平板部51a及び下側鉛直板部51bにおける下架台3の外周面に沿う方向の一端部の間に設けられ、両者を互いに連結する三角形状の下側連結板部51cとを有している。下側水平板部51aは、上側水平板部50aと上下方向に対向するように設けられている。下側水平板部51aの中央部には、厚み方向に貫通する円状の固定孔50dが上側水平板部50aの挿通孔50dと上下方向に対向するように形成されている。
六角ボルト52は、金属製のボルト部材であり、上下方向に延び且つ頭部52aが下側になるように設けられている。六角ボルト52の先端側(一端側)は、上側水平板部50aの挿通孔50dに軸が略一致するように挿通されている。六角ボルト52の頭部52a端側(他端側)は、下側水平板部51aの固定孔50dに挿通され、頭部52aが六角ナット59と共に下側水平板部51aを締め付けることで、下側水平板部51aに固定されている。
ゴムブッシュ53は、六角ボルト52の、上側水平板部50aの挿通孔50dへの当接時におけるその衝撃を緩衝するための部材であり、円筒状の本体部53aと、この本体部53aの軸方向両端部に径方向外側に延びるように設けられた円状をなす一対の鍔部53bとを有している。本体部53aの外径は、上側水平板部50aの挿通孔50dの孔径と略同一である。ゴムブッシュ53は、両鍔部53bの間に上側水平板部50aの挿通孔50d外周縁部を挟み込んだ状態で、挿通孔50dに軸が略一致するように内嵌されている。このように、鍔部53bによってゴムブッシュ53が上側水平板部50aの挿通孔50dに確実に保持される。
内挿管54は、緩み止めナット57と上側ワッシャー55との間の隙間d1(以下、「上側の隙間」ともいう)及び上側水平板部50aと下側ワッシャー56との間の隙間d2(以下、「下側の隙間」ともいう)をそれぞれ所定寸法(例えば、約2mm)だけ確保するための円筒状をなす金属製の隙間確保部材である。この所定寸法は、上架台2及び下架台3の上下方向の相対変位が小変位になるように設定される。内挿管54の軸長は、上下の隙間d1,d2が所定寸法になるように設定される。内挿管54の外径は、ゴムブッシュ53の本体部53aの内径よりも小さい。内挿管54は、ゴムブッシュ53の本体部53a内に本体部53aとの間に隙間が空くように設けられ、六角ボルト52に軸方向移動可能に外嵌されている。内挿管54は、上下の隙間d1,d2の調整後に、上側ワッシャー55の上面よりも上側に、上側水平板部50aの下面よりも下側に、それぞれ所定寸法だけ突出する。図4に示すように、内挿管54の上端部(下側ワッシャー56とは反対側の端部)の外周面には、内挿管54による上下の隙間d1,d2の確保を目視確認可能とする一定幅(例えば、約2mm)を持つ水色の印m(目視部)がインク等で付けられている。この一定幅は、上側の隙間d1と略同一である。上下の隙間d1,d2の調整作業時(この作業の詳細は後述する)に、内挿管54が上側ワッシャー55よりも上側に突出し、内挿管54にマーキングされた印mが作業者に略全部見えたら、それらの隙間d1,d2がそれぞれ所定寸法だけ確保される(内挿管54が上側ワッシャー55の上面よりも上側に、上側水平板部50aの下面よりも下側に、それぞれ所定寸法だけ突出した)ことを意味する。尚、作業者の見る方向は、例えば、斜め下方向である。
図3に示すように、上側ワッシャー55は、上架台2や変圧器が地震等によって大きく振動したときに上架台2及び下架台3の上下方向の相対変位を規制するための円環状をなす金属製のストッパ部材である。上側ワッシャー55は、ゴムブッシュ53の上端面(上側水平板部50aの上面)よりも上側(六角ボルト52の先端側)に位置するように内挿管54に軸方向移動可能に内嵌されている。上側ワッシャー55の上端部は、内径が一定径である。この一定径は、内挿管54の外径よりも僅かに大きい。それにより、内挿管54にマーキングされた印mの見え方のばらつきが抑制される。上側ワッシャー55の上端部以外の部分の内周面には、上側から下側に行くに従って内径が次第に直線的に拡径するようにテーパー面55aが形成されている。上側ワッシャー55の内径は、上側水平板部50の挿通孔50dの孔径よりも小さい。それにより、緩み止めナット57が挿通孔50dから抜け落ちるのが抑制される。
下側ワッシャー56は、上架台2や変圧器が地震等によって大きく振動したときに上架台2及び下架台3の上下方向の相対変位を規制するための円環状をなす金属製のストッパ部材である。下側ワッシャー56は、ゴムブッシュ53の下端面(上側水平板部50aの下面)よりも下側(六角ボルト52の頭部52a端側)に位置するように六角ボルト52に軸方向移動可能に外嵌されている。下側ワッシャー56の外径は、内挿管54の外径よりも大きい。下側ワッシャー56の内径は、内挿管54の内径と略同一である。下側ワッシャー56の内周縁部の上面には、内挿管54の下端面が当接、溶接されている。それにより、内挿管54及び下側ワッシャー56は、一体に形成された一体可動式の部材をなす(以下、この一体可能式の部材を、一体形成部材60ともいう)。
緩み止めナット57は、金属製のナット部材であり、内挿管54の上端面よりも上側に位置するように六角ボルト52に嵌められている。緩み止めナット57は、上下の隙間d1,d2の調整後に、内挿管54の上端面に当接する。
六角ナット58は、金属製のナット部材であり、下側ワッシャー56の下面よりも下側に位置するように六角ボルト52に嵌められている。六角ナット58は、緩み止めナット57と共に一体形成部材60を締め付ける。それにより、ネジロック剤等の接着剤を用いることなく、一体形成部材60が固定される。
以下、上下の隙間d1,d2の調整作業手順を図3及び図5を参照しながら説明する。尚、図5に示すように、この調整前に、六角ボルト52の頭部52a端側を下側水平板部51aに固定し、六角ナット58を下側に移動するように回すことで、一体形成部材60を下側(図5では、六角ナット58が六角ナット59に当接する下限位置)に移動させた後に、変圧器を上架台2に載置する。
まず、六角ナット58を上側に移動するように回すことで、一体形成部材60を上側に移動させる(図5の矢印を参照)。この上側移動によって、内挿管54にマーキングされた水色の印m(図4を参照)が作業者に略全部見えたら、六角ナット58を回すのを停止する。それにより、下側ワッシャー56が、上側水平板部50aと下側ワッシャー56との間の隙間d2が所定寸法だけ確保される所定位置に固定される。このとき、内挿管54が上側ワッシャー55の上面よりも上側に所定寸法だけ突出する。
その後、緩み止めナット57を下側に移動するように回す。そして、図3に示すように、緩み止めナット57が内挿管54の上端面に当接したら、緩み止めナット57を回すのを停止する。それにより、緩み止めナット57が、緩み止めナット57と上側ワッシャー55との間の隙間d1が所定寸法だけ確保される所定位置に固定される。
以上により、上下の隙間d1,d2の調整作業が完了する。
上述の如く構成された防振架台1によれば、変圧器の作動時には、変圧器から発生して上架台2に伝わってきた振動がアイソレーター4によって絶縁、吸収され、それが下架台3、設置面に伝わることが抑制される。
上架台2や変圧器が地震等によって大きく振動したときには、上側ワッシャー55が緩み止めナット57に、上側水平板部50aがゴムブッシュ53を介して下側ワッシャー56に、それぞれ当接することで、上架台2及び下架台3の上下方向の相対変位が規制される。また、六角ボルト52がゴムブッシュ53を介して上側水平板部50aの挿通孔50dに当接することで、上架台2及び下架台3の水平方向の相対変位が規制される。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、内挿管54及び下側ワッシャー56が一体に形成されているので、隙間d1,d2調整時に一体に形成された内挿管54及び下側ワッシャー56が一緒に移動する。そのため、上下の隙間d1,d2の調整作業を簡単に行うことができる。
また、内挿管54による上下の隙間d1,d2の確保を目視確認可能とする印mが内挿管54における下側ワッシャー56とは反対側の端部に設けられているので、隙間ケージ等の隙間の寸法を測定する器具を用いることなく、隙間d1,d2確保を簡単に確認することができる。
また、ゴムブッシュ53が上側水平板部50aの挿通孔50dに嵌められているので、六角ボルト52がゴムブッシュ53に接触するのが抑制される。そのため、六角ボルト52がゴムブッシュ53に引っ掛かったりするのを抑制することができる。
また、六角ボルト52の先端側から頭部52a端側に行くに従って内径が次第に拡径するようにテーパー面55aが上側ワッシャー55の内周面に形成されているので、たとえ六角ボルト52の頭部52a端側から先端側に移動してくる、一体形成部材60が六角ボルト52と軸ずれしていたとしても、そのテーパー面55aによって一体形成部材60が、六角ボルト52と軸が略一致するように位置調整される。そのため、一体形成部材60が六角ボルト52に引っ掛かったりするのを抑制することができる。そのため、上側ワッシャー55が一体形成部材60(内挿管54)の上端部に乗り上げたり引っ掛かったりするのを抑制することができ、各部材を適切な位置に配置することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、上架台2及び下架台3を矩形枠状としたが、これに限らず、例えば、枠状以外の形状としてもよい。
また、上記実施形態では、上架台2に変圧器を載置したが、これに限らず、例えば、エアコン室外機を載置してもよい。
また、上記実施形態では、上側水平板部50aを上架台2に上側鉛直板部50bを介して、下側水平板部51aを下架台3に下側鉛直板部51bを介して、それぞれ設けたが、これに限らず、例えば、上側水平板部50aを上架台2に直接的に、下側水平板部51aを下架台3に直接的に、それぞれ設けてもよい。
また、上記実施形態では、ボルト部材を六角ボルト52としたが、これに限らず、例えば、長ネジボルトとしてもよい。
また、上記実施形態では、六角ボルト52を下側水平板部51aにリジッド固定したが、弾性固定してもよい。
また、上記実施形態では、ゴムブッシュ53を本体部53aと一対の鍔部53bとで構成したが、これに限らず、例えば、本体部53aのみで構成してもよい。
また、上記実施形態では、上下の隙間d1,d2が確保すべき所定寸法を同一の大きさとしたが、異なる大きさとしてもよい。
また、上記実施形態では、六角ナット58及び一体形成部材60を別体に形成したが、一体に形成してもよい。そうすれば、隙間d1,d2調整の作業性がより一層向上する。
また、上記実施形態では、目視部を水色の印mとしたが、これに限らず、例えば、水色以外の色(例えば、黄色)の印mとしてもよく、刻印や溝としてもよい。尚、隙間d1,d2調整の作業性の点で、目視部を暗がりでも見易いものとするのが望ましい。
また、上記実施形態では、ゴムブッシュ53を上側水平板部50aの挿通孔50dに内嵌したが、内挿管54に外嵌してもよい(図6を参照)。
また、上記実施形態では、六角ボルト52の先端側を上側水平板部50aの挿通孔50dに挿通した状態で、頭部52a端側を下側水平板部51aに固定したが、六角ボルト52の先端側を下側水平板部51aに形成した挿通孔に挿通した状態で、頭部52a端側を上側水平板部50aに固定してもよい。
また、上記実施形態では、第2ストッパ部材(下側ワッシャー56)及び第2ナット部材(六角ナット58)を別部材として設けたが、第2ストッパ部材兼用第2ナット部材の部材を設けてもよい。この兼用部材は、緩み止めナット57と共に内挿管54を締め付ける。
以上説明したように、本発明に係るストッパ機構は、隙間の調整作業を簡単に行うことが必要な用途等に適用することができる。
1 防振架台
2 上架台
3 下架台
5 耐震ストッパ機構
50a 上側水平板部(第1水平板部)
50d 挿通孔
51a 下側水平板部(第2水平板部)
52 六角ボルト(ボルト部材)
53 ゴムブッシュ(ゴム部材)
54 内挿管(隙間確保部材)
55 上側ワッシャー(第1ストッパ部材)
55a テーパー面
56 下側ワッシャー(第2ストッパ部材)
57 緩み止めナット(第1ナット部材)
58 六角ナット(第2ナット部材)
d1 緩み止めナットと上側ワッシャーとの間の隙間
d2 上側水平板部と下側ストッパとの間の隙間
m 印(目視部)

Claims (5)

  1. 上架台と下架台との間に設けた防振架台のストッパ機構であって、
    上記上架台及び上記下架台の一方には第1水平板部が、他方には第2水平板部が、それぞれ設けられ、
    上記第1水平板部には挿通孔が形成され、
    一端側が上記第1水平板部の挿通孔に挿通された状態で、他端側が上記第2水平板部に固定されたボルト部材と、
    上記第1水平板部の挿通孔内に設けられた筒状のゴム部材と、
    上記ゴム部材内に設けられ、上記ボルト部材に嵌められた筒状の隙間確保部材と、
    上記第1水平板部よりも上記ボルト部材の一端側に位置するように上記隙間確保部材に嵌められた環状の第1ストッパ部材と、
    上記第1水平板部よりも上記ボルト部材の他端側に位置するように該ボルト部材に嵌められた環状の第2ストッパ部材と、
    上記隙間確保部材よりも上記ボルト部材の一端側に位置するように該ボルト部材に嵌められた第1ナット部材と、
    上記ボルト部材に嵌められ、上記第1ナット部材と共に上記隙間確保部材を締め付ける第2ナット部材とを備え、
    上記隙間確保部材は、上記第1ナット部材と上記第1ストッパ部材との間の隙間及び上記第1水平板部と上記第2ストッパ部材との間の隙間を確保するための部材であり、
    上記隙間確保部材及び上記第2ストッパ部材は一体に形成されていることを特徴とする防振架台のストッパ機構。
  2. 請求項1記載の防振架台のストッパ機構において、
    上記隙間確保部材における上記第2ストッパ部材とは反対側の端部には、該隙間確保部材による上記隙間の確保を目視確認可能とする目視部が設けられていることを特徴とする防振架台のストッパ機構。
  3. 請求項1又は2記載の防振架台のストッパ機構において、
    上記ゴム部材は、上記第1水平板部の挿通孔に嵌められていることを特徴とする防振架台のストッパ機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の防振架台のストッパ機構において、
    上記第1ストッパ部材の内周面には、上記ボルト部材の一端側から他端側に行くに従って内径が次第に拡径するようにテーパー面が形成されていることを特徴とする防振架台のストッパ機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の防振架台のストッパ機構において、
    上記第1水平板部は上記上架台に、上記第2水平板部は上記下架台に、それぞれ設けられていることを特徴とする防振架台のストッパ機構。
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