JP2014074488A - 隙間管理具 - Google Patents
隙間管理具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014074488A JP2014074488A JP2012223687A JP2012223687A JP2014074488A JP 2014074488 A JP2014074488 A JP 2014074488A JP 2012223687 A JP2012223687 A JP 2012223687A JP 2012223687 A JP2012223687 A JP 2012223687A JP 2014074488 A JP2014074488 A JP 2014074488A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- management tool
- vibration
- plate portion
- washer
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】平行に対向し、切欠部が形成された1対の水平プレートと、前記1対の水平プレートにおいて、前記切欠き部の開口側と反対側の一端を接続する接続板部と、を備え、前記1対の水平プレートによって、跳ね出し板部の上側に配置されたワッシャの上面と、前記跳ね出し板部の下側に配置されたワッシャの下面とを上下方向から挟み込むように挿入されることを特徴とする隙間管理具。
【選択図】図4
Description
一般的な除振架台は、設備機器を設置する上部架台と、床スラブ等の設置面に固定する下部架台と、両架台間に介装された防振部材を備えており、設備機器の稼動により発生する振動を防振部材で吸収することで、設置面に振動が伝わることを抑制する。
しかしながら、地震や強風などが発生した場合には、設備機器が所定以上の振幅で揺れ、転倒する危険性が生じる。そこで、設備機器が所定以上の振幅で揺れることを防ぐ目的で、除振架台には種々のストッパ構造を備えている。
この除振架台100は、床スラブ101に設置された下部架台104と、設備機器を設置する上部架台102と、下部架台104と上部架台102との間に介装され、振動を吸収する防振部材103とを備えている。
また、係る構成を有する除振架台100の周囲の床スラブ101には、L型耐震ストッパ金具105がアンカーボルト106によって固定されている。
しかしながら、L型耐震ストッパ金具105は、衝突により上部架台102の所定以上の振幅を抑制するため、上部架台102の周縁部102a及びL型耐震ストッパ金具105の変形を招く虞がある。
また、L型耐震ストッパ金具105は、水平方向の所定以上の振幅での揺れを防ぐことはできるが、下部架台104と上部架台102間の距離を離間させたり、上部架台102を傾斜させたりする力(以下、「上下引き抜き力」)に抵抗しないため、上部架台102に設置される設備機器が転倒する虞があった。
この除振架台110は、床スラブ111に設置された下部架台114上に防振部材113を介して上部架台112が備えられる。
この耐震ストッパ構造120は、上部架台112から垂設されるストッパボルト121を備え、このストッパボルト121を下部架台114に設けられた耐震枠116の貫通孔116aに挿通させた構成を有している。
平時において、防振機能を発揮するために、耐震ストッパ構造120は、耐震枠116と水平方向の隙間E及び鉛直方向の隙間Dを設け、上部架台112と下部架台114とを絶縁する構造となっている。
しかしながら、M7を超す様な大きな地震では、揺れが長時間続き、耐震用弾性部材115、115が何度も耐震枠116に衝突することになる。さらに、その衝突は水平方向に限定されるものではなく、上下方向、回転方向の力も加わり、耐震用弾性部材115、115には、圧縮に加え、こじり、こすりなどの複雑な力が加わる。したがって、耐震用弾性部材115、115は、破損の虞があった。
当該減震ストッパ構造290は、床スラブ(図示略)に設置された下部架台214上に防振部材(図示略)を介して上部架台212が備えられた除振架台の上部架台212と下部架台214の間に備えられる。また、上部架台212には、設備機器291が設置される。
当該ストッパボルト232には、すべり材よりなる外側層238bと減衰材よりなる内側層238aとからなる減震用弾性管238が挿通されており、当該減震用弾性管238は、貫通孔234の縁部と水平方向に一定の隙間e1を持って配置されている。
したがって上部架台212が前記隙間d1以上の振幅で、上下方向に振動した場合又は上部架台212が下部架台214に対して傾斜した場合に、上部架台212の貫通孔234が備えられた跳ね出し板部212aと当接し、振動エネルギーを減衰する効果を得ることができる。
したがって、水平方向においては、衝突時に、減震用弾性管238と貫通孔234との間に大きな衝撃力が発生する。同様に、鉛直方向においては、衝突時に、上部架台212の跳ね出し板部212aと第1及び第2の減震ワッシャ250、256との間に大きな衝撃力が発生する。
これらの衝撃力によって、減震ストッパ構造290の構成部材が破損したり、また場合によっては、上部架台212に設置された設備機器291が破損する虞がある。
従来、減震用弾性管238並びに第1及び第2の減震ワッシャ250、256のないストッパ構造においては、鉛直方向の隙間は3〜5mmとされており、地震によって、上部架台が大きく傾き、設備機器が転倒する虞があった。
減震ストッパ構造290では、鉛直方向の隙間を1mmとすることによって、地震によって上部架台212が大きく傾くことがなく、設備機器291の転倒を防止することができる。
また、上部架台212を防振部材(図示略)に設置する際に、減震用弾性管238と跳ね出し板部212aに設けられた貫通孔234との水平方向の隙間e1を全周にわたり1mm程度となるように調整する。
次に、図19(c)に示すように、第1及び第2の減震ワッシャ250、256と、跳ね出し板部212aとの隙間d1、d1が1mm程度となるように、下ナット260及び、上ナット252によって調節し、締結する。
以上の工程によって、減震ストッパ構造290を備えた除振架台の設置が完了する。
しかしながら、第1及び第2の減震ワッシャ250、256と跳ね出し板部212aとの隙間d1、d1の調整は現場にて、作業者が目視で行う必要がある。除振架台の設置場所は、例えば壁際などの作業しづらい場所であることが多く、隙間d1、d1の調整は困難であった。
また、前記隙間管理具であって、前記明示手段が、前記接続板部の外側の面の上下方向中央にマーキングされた目印であることを特徴とする。
また、前記隙間管理具であって、前記明示手段が、前記接続板部の両脇端部のうち少なくとも一方の上下方向中央に形成され、開口部に傾斜を有する凹部であることを特徴とする。
また、前記隙間管理具であって、前記減震ストッパ構造における上下のワッシャのうち少なくとも一方の外形に直線部を設け、前記1対のプレートのうち、前記直線部を設けたワッシャと当接するプレートにおいて、接続板部と反対側の端部の先端に屈曲部を形成し、前記ワッシャの直線部に前記屈曲部を係止することを特徴とする。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本発明の隙間管理具3が適用される除振架台1の構造を示す斜視図であり、図2は、正面図、図3は平面図を示す。
除振架台1は、建築物等の床スラブ18にアンカーボルト(図示略)などで固定された下部架台14と、下部架台14と所定の間隙を隔てて対向配置された上部架台12とを備えている。
防振部材16は上部架台12上に設置される設備機器の重心位置を考慮し、下部架台14と上部架台12の間の適所に複数箇所設置される。
また、第1の上部フレーム部材20a及び第2の上部フレーム部材20cには、それぞれ2つの取付片部24が設けられている。各取付片部24には設備機器固定用の取付孔26が形成されており、上部架台12に設備機器を載置した後、当該取付孔26にボルトを挿通し、設備機器と螺合することにより、設備機器を固定することができる。
同様に、下部架台14も、図1に示すように、4本の下部フレーム部材29a、29b、29c、29dを4個の下部コーナー金物28を介して矩形状に連結した形状を有している。
上部架台12及び下部架台14を構成するフレーム部材は、防錆処理型鋼やFRP材を矩形に枠組みして形成されたものからなる。
図4(a)に、当該減震ストッパ構造30の詳細な構造を示し、図4(b)にその断面構造を示す。また、図4(c)に図4(a)における矢印Zからの矢視図を示す。
ストッパボルト32は、ボルト頭部を下にして軸の先端を上にして倒立させて貫通孔35に挿通し、ストッパボルト32のボルト頭部と固定ナット66により下部コーナー金物28を挟み固定される。また、当該ストッパボルト32の先端側は、上部コーナー金物22の跳ね出し板部22aに形成された貫通孔34に挿通されている。
内側層38aは、弾性と減衰性を合わせ持つ材料からなる。例えば、径方向に5mm程度の厚みとし、硬度30〜40度で且つ動的粘弾性特性tanδが0.5以上となるブチルゴム等の減衰ゴムや、高減衰性スチレン系エラストマー等の材料によって形成することができる。また、外側層38bは、径方向に1〜2mm程度の厚みを有し、硬度70度以上で硬く且つ摩擦係数μ=0.4程度の材料により形成することができる。具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂材料が好適である。
第1の減震ワッシャ50の材料として、例えば硬度30〜40度で且つ動的粘弾性特性tanδが0.5以上となるブチルゴム等の損失係数の大きな高減衰ゴムや、高減衰性スチレン系エラストマー等を用いる事ができる。
矩形ワッシャ4はその外形が矩形状となっており、4つ角のうち、片側の2つの角には段部4a、4aが形成されている。段部4a、4aは、当該段部4a、4aと反対側の辺4cに対向する直線部4a1を有している。
矩形ワッシャ4は鉄鋼材料などからなり、中央に前記ストッパボルト32が挿通する孔4bが形成されている。この孔4bはストッパボルト32の外径A(図4(a)参照)より大きく、減震用弾性管38の外径B(図4(a)参照)より小さく形成されている。
図5(a)に本実施形態における隙間管理具3の斜視図を示す。また、図5(b)に、図5(a)に示す隙間管理具3を展開した展開隙間管理具93を示す。
隙間管理具3は、平行に対向する第1及び第2の水平プレート(プレート)3c、3dと、これらの一端を接続する接続板部3eとにより、略コの字形状を形成する。
隙間管理具3の材質は、特に限定されるものではないが、一例として鉄鋼材料などを用いる事ができる。また、アルミニウムなどの金属材料または樹脂材料からなるものであっても良い。
図4(c)に示すように、当該屈曲部3b、3bは、上述した矩形ワッシャ4の段部4a、4a内に挿入されており、隙間管理具3の抜け止めの役割を果たしている。
これらの明示手段たる直線3a、凹部3f、凸部3gは、接続板部3eに1つだけ設けられていても2つ以上を組み合わせて設けられていても良い。
凹部3fは、当該凹部3fの内側壁に傾斜面3faを有し、凹形状の底部が平坦となっており、底部3fbの幅(鉛直方向の幅)は、跳ね出し板部22aの厚みと略同幅となっている。
凸部3gの凸形状の突出部分の幅(鉛直方向の幅)は、跳ね出し板部22aの厚みとほぼ同じか、わずかに大きくなっている。
なお、上ナット52、52はダブルナット機構とすることで緩みが発生することを防いでいる。下ナット60も、同様にダブルナット機構としても良いが、図4(a)に示すように、下ナット60をダブルナット機構とするスペースが十分でない場合は、ワッシャ58側に強固に締結することで略すことができる。
図7(a)に工場からの出荷段階での減震ストッパ構造30を示す。図7(a)に至るまでの工場での組み立て工程を以下に説明する。
また、上部架台12を防振部材(図示略)に設置する際に、減震用弾性管38と跳ね出し板部22aに設けられた貫通孔34との水平方向の隙間e2を全周にわたり1mm程度となるように調整する。
減震用弾性管38と貫通孔34との水平方向の隙間e2の調整は、工場内での調整であるため、比較的容易に調整が可能である。
明示手段としての直線3aを用いて調整を行う場合においては、隙間管理具3における接続板部3eの直線3aを上部コーナー金物22の跳ね出し板部22aと一致するように、水平方向から目視にて確認しながら、上ナット52及び下ナット60の位置を調整し、接続板部3eの鉛直方向中央を跳ね出し板部22aに一致させる。
換言すると、凹部3fの底部3fbと跳ね出し板部22aの上下方向を合わせることにより、跳ね出し板部22aの上下位置を合わせることができる。
この作業は、設置場所が暗い場所であっても指先で凸部3gと跳ね出し板部22aをなぞることによって実施することができる。
この様に、接続板部3eの鉛直方向中央部を、上部コーナー金物22の跳ね出し板部22aと一致させることで、跳ね出し板部22aに対して鉛直方向上方の隙間d2と鉛直方向下方の隙間d2とが一致する。
つまり、跳ね出し板部22aに対して鉛直方向上方の隙間d2と鉛直方向下方の隙間d2の隙間の合計は、2mmとなっている。
したがって、隙間管理具3の明示手段によって、跳ね出し板部22aに対して鉛直方向上方の隙間d2と鉛直方向下方の隙間d2とを一致させることによって、隙間d2、d2は、ともに1mmとすることができる。
隙間管理具3は、屈曲部3bを、矩形ワッシャ4の段部4aに挿入する構成を有し、設置後も取り付けられた状態のまま保持される。屈曲部3bが矩形ワッシャ4に係止されることによって、設備機器91の振動等が加わっても隙間管理具3が外れることはなく、設備機器91の入れ替えを行う場合において、当該隙間管理具3を用いて隙間d2、d2の調整を行うことができる。加えて、メンテナンスの際に前記明示手段を基に隙間d2、d2を容易に調整が可能となる。
図8(a)、(b)は、本発明の第1実施形態の変形例1である隙間管理具5を示し、第1実施形態の隙間管理具3を示す図5(a)、(b)に対応する。また、図9は、隙間管理具5を装着した減震ストッパ構造41の平面図であり、図4(c)に対応する。
なお、上述の第1実施形態と同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。隙間管理具5は、第1実施形態の隙間管理具3と比較すると、切欠部5hの幅と、明示手段の構成において異なっている。
隙間管理具5は、平行に対向する第1及び第2の水平プレート(プレート)5c、5dと、これらの一端を接続する接続板部5eとにより、略コの字形状を形成する。
この様に、第1及び第2の水平プレート5c、5dは、上ナット52と矩形ワッシャ4並びに下ナット60とワッシャ58の間に必ずしも介装される必要はない。
即ち、接続板部5eの外側面の鉛直方向中央にマーキングされた直線(目印)5a並びに接続板部5eの両端部の鉛直方向中央に形成され、開口部に傾斜を有する凹部5f、5fである。
これらの明示手段は、視覚的、触覚的に接続板部5eの鉛直方向中央、即ち第1及び第2の水平プレート5c、5dの間の鉛直方向中央を明示するものであり、作業者は、これらの明示手段を基に、第1実施形態の減震ストッパ構造30と同様に、減震ストッパ構造41においても、跳ね出し板部22aと第1及び第2の減震ワッシャ50、56の鉛直方向の隙間d2、d2の調整を行うことができる。
図10(a)、(b)は、本発明の第1実施形態の変形例2である隙間管理具6を示し、第1実施形態の隙間管理具3を示す図5(a)、(b)に対応する。
図10(a)に隙間管理具6の斜視図を示し、図10(b)に、図10(a)に示す隙間管理具6を展開した展開隙間管理具96を示す。隙間管理具6は、第1実施形態の隙間管理具3と比較すると、折曲板部6iが設けられている点と、明示手段の構成において異なっている。
第1及び第2の水平プレート6c、6dには、接続板部6eと反対側に開口部を有する切欠部6h、6hが形成されている。当該切欠部6h、6hの幅は、ストッパボルト32の外径A(図4(a)参照)より大きく形成されているため、ストッパボルト32を当該切欠部6h、6hで跨ぐように挿入することができる。
また、第1の水平プレート6cには、接続板部6eと反対側の端部の先端に屈曲部6b、6bが形成されている。当該屈曲部6b、6bは、図4(a)に示す第1実施形態の減震ストッパ構造30と同様に、矩形ワッシャ4の段部4a、4aに挿入され、隙間管理具6の抜け止めの役割を果たす。
即ち、接続板部6eの外側面の鉛直方向中央にマーキングされた直線(目印)6a、接続板部6eの端部の一方の鉛直方向中央に形成された凸部6gである。
凸部6gの凸形状の幅(鉛直方向の幅)は、跳ね出し板部22aの厚さと略同幅となっている。明示手段としての凸部6gを用いて調整を行う場合においては、隙間管理具6における凸部6gと跳ね出し板部22aを作業者が指先で確認し、凸部6gの上部と跳ね出し板部22aの上面が一致するように、または、凸部6gの下部と跳ね出し板部22aの下面とが一致するように、上ナット52及び下ナット60の位置を調整し、接続板部6eの鉛直方向中央を跳ね出し板部22aに一致させる。
この作業は、設置場所が暗い場所であっても指先で凸部6gと跳ね出し板部22aをなぞることによって実施することができる。
図11(a)、(b)は、本発明の第1実施形態の変形例3である隙間管理具7を示し、第1実施形態の隙間管理具3を示す図5(a)、(b)に対応する。
図11(a)に隙間管理具7の斜視図を示し、図11(b)に、図11(a)に示す隙間管理具7を展開した展開隙間管理具97を示す。隙間管理具7は、第1実施形態の隙間管理具3と比較すると、折曲板部7iが設けられている点、明示手段の構成において異なっている。
第1及び第2の水平プレート7c、7dには、接続板部7eと反対側に開口部を有する切欠部7h、7hが形成されている。当該切欠部7h、7hの幅は、ストッパボルト32の外径A(図4(a)参照)より大きく形成されているため、ストッパボルト32を当該切欠部7h、7hで跨ぐように挿入することができる。
第1実施形態においては、図7(c)を基に説明したように、上方に上ナット52、52によって、ダブルナット機構を構成し、下方に下ナット60によって、強固に締結して緩みを防ぐ構成を示した。
図12にゴム付ナット53の構成を示す。ゴム付ナット53は、ねじ穴が設けられた金属製のリング53aと、該リング53aの少なくとも1方の面に接着剤等によって取り付けられたゴム板53bとからなる。
また、該ゴム板53bの中心部には貫通孔53cが設けられており、該貫通孔53cの径R2は前記リング53aのねじ穴の山径R1よりも小さく形成されている。
そのため、振動等によってゴム付ナット53は取り付けられた位置から移動するがない。
しかしながら、いったんゴム付ナット53に挿入したストッパボルト32を、図12中の矢印J方向に螺出しようとすると、ゴム板53bが、螺出方向に変形し、リング53aのねじ山とストッパボルト32のねじ山の間に挟まれ、ストッパボルト32に対してゴム付ナット53を容易に回すことができなくなる。即ち、当該方向には緩み止めが施されたと同様の効果を得ることができる。
当該構成は、図4(a)に示す減震ストッパ構造30に対応し、減震ストッパ構造30の上ナット52、52及び下ナット60の代わりに、隙間管理具3を挟み込むように、ゴム付ナット53、53を採用している。
一方、隙間管理具3の上方に設置されたゴム付ナット53は、ゴム板53bを上方にして用いられており、下方ヘは手回しによって移動可能であるが、上方へは移動しづらく、振動などがかかっても上方へは緩むことがない。
その他にも、以下に説明するクサビナット54を用いる事によって、壁際などの狭所であっても、スパナなどの締結工具を使うことなく、施工可能な減震ストッパ構造33を構成することができる。
図14に示すように、クサビナット54は、ナット部材55と、クサビ部材57とから構成される。ナット部材55は、円筒状のナットであり、その内径面には、ストッパボルト32に対応するめねじが形成されている。
ナット部材55の円筒形状の一部は、分断部55bが設けられている。また、ナット部材55の分断部55bと反対側には切欠55aが形成されている。
ナット部材55の内径は、クサビ部材57を挿入することにより、当該内径に形成されるめねじの谷と山の高さの差以上広げられる。したがって、クサビ部材57を挿入した状態でクサビナット54をストッパボルト32に挿通することでストッパボルト32のおねじとナット部材55のめねじはかみ合うことがない。即ち、上方からクサビナット54をストッパボルトに入れるだけで(螺子を回すことなく)挿通することができる。
当該構成は、図4(a)に示す減震ストッパ構造30に対応し、減震ストッパ構造30とは、上ナット52、52及び下ナット60の代わりに、隙間管理具3を挟み込むように、クサビナット54、54が装着されている。この状態において、クサビ部材57を引き抜くことでナット部材55の内径が狭まり、ストッパボルト32のおねじとナット部材55のめねじがかみ合うとともに、ストッパボルト32に締め付け力が加わる。即ち、クサビ部材57はストッパボルト32に強固に固定される。
クサビ部材57には、ストッパボルト32に締め付け力を加えて強固に固定されているため、振動などが加わっても容易に緩むことがない。
3、5、6、7…隙間管理具
3a、5a、6a、7a…直線(目印)
3b、5b、6b…屈曲部
3c、5c、6c、7c…第1の水平プレート(プレート)
3d、5d、6d、7d…第2の水平プレート(プレート)
3e、5e、6e、7e…接続板部
3f、5f…凹部
3g、6g…凸部
3h、5h、6h、7h…切欠部
4…矩形ワッシャ
4a…段部
6i、7i…折曲板部
12、102、112、212…上部架台
14、104、114、214…下部架台
16、103、113…防振部材
18、101、111…床スラブ
20a、20b、20c、20d…上部フレーム部材
22a、28a…跳ね出し板部
29a、29b、29c、29d…下部フレーム部材
30、31、33、41、90、290…減震ストッパ構造
32、121、232…ストッパボルト
34、35、53c、116a、234…貫通孔
38、238…減震用弾性管
50、250…第1の減震ワッシャ
52、252…上ナット
53…ゴム付ナット
53a…リング
53b…ゴム板
54…クサビナット
55…ナット部材
55a…切欠
55b…分断部
56、256…第2の減震ワッシャ
57…クサビ部材
58…ワッシャ
60、260…下ナット
66、266…固定ナット
91、291…設備機器
93、95、96、97…展開隙間管理具
105…L型耐震ストッパ金具
120…耐震ストッパ構造
248…第1のワッシャ
258…第2のワッシャ
A、B…外径
D、E、d1、d2、e1、e2…隙間
R1、R2…径
Claims (6)
- 下部架台と、前記下部架台上に設置された防振部材と、前記防振部材上に載置された上部架台と、前記下部架台と上部架台の間に装着される減震ストッパ構造に備えられる隙間管理具であって、
前記上部架台または下部架台の何れか一方から横方向に延び、貫通孔が形成された跳ね出し板部と、
前記上部架台または下部架台の何れか他方に一端が固定されるとともに、他端が上記貫通孔内に挿通されるストッパボルトと、
前記ストッパボルトに螺入され前記跳ね出し板部を介して上下に配置されたナットと、
前記ストッパボルトに挿通され貫通孔と前記上下のナットとの間にそれぞれ介在するワッシャと、からなる減震ストッパ構造において、
切欠部が形成され対向して配置されてた1対のプレートと、
前記1対のプレートにおいて、前記切欠き部の開口側と反対側の一端を接続する接続板部と、を備え、
前記1対のプレートのうち上のプレートを、前記跳ね出し板部の上側に配置されたワッシャの上面に沿わせ、前記1対のプレートのうち下のプレートを、前記跳ね出し板部の下側に配置されたワッシャの下面に沿わせるように挿入することにより、前記ワッシャ同士の上下方向距離を制限することを特徴とする隙間管理具。 - 前記1対のプレート間の上下方向中央に位置し、当該位置が前記1対のプレート間の上下方向中央であることを明示する明示手段を備えることを特徴とする請求項1記載の隙間管理具。
- 前記明示手段が、前記接続板部の外側の面の上下方向中央にマーキングされた目印であることを特徴とする請求項2記載の隙間管理具。
- 前記明示手段が、前記接続板部の両脇端部のうち少なくとも一方の上下方向中央に形成され、開口部に傾斜を有する凹部であることを特徴とする請求項2又は3記載の隙間管理具。
- 前記明示手段が、前記接続板部の両脇端部のうち少なくとも一方の上下方向中央に形成された凸部であることを特徴とする請求項2ないし4いずれか一項に記載の隙間管理具。
- 前記減震ストッパ構造における上下のワッシャのうち少なくとも一方の外形に直線部を設け、
前記1対のプレートのうち、前記直線部を設けたワッシャと当接するプレートにおいて、接続板部と反対側の端部の先端に屈曲部を形成し、
前記ワッシャの直線部に前記屈曲部を係止することを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載の隙間管理具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012223687A JP5973864B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 隙間管理具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012223687A JP5973864B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 隙間管理具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014074488A true JP2014074488A (ja) | 2014-04-24 |
JP5973864B2 JP5973864B2 (ja) | 2016-08-23 |
Family
ID=50748760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012223687A Active JP5973864B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 隙間管理具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5973864B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015232351A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 倉敷化工株式会社 | 防振架台 |
JP2016223458A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 倉敷化工株式会社 | 防振架台のストッパ機構 |
JP2018189174A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社ナベヤ | 防振架台及びその固定構造 |
CN115535800A (zh) * | 2022-11-30 | 2022-12-30 | 杭州静之源噪声控制技术有限公司 | 一种曳引机用减振单元及减振装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5981655U (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-01 | 日野自動車株式会社 | ステアリングホイ−ルの直進位置決め用治具 |
JPH07208542A (ja) * | 1994-01-11 | 1995-08-11 | Tokkyo Kiki Kk | 耐震ストッパ付き除振台 |
JP2004300733A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Sumitomo Forestry Co Ltd | アンカーボルトの取付け構造 |
US7458556B1 (en) * | 2007-10-12 | 2008-12-02 | Raymond Allen Manucy | Vibration absorption system |
-
2012
- 2012-10-05 JP JP2012223687A patent/JP5973864B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5981655U (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-01 | 日野自動車株式会社 | ステアリングホイ−ルの直進位置決め用治具 |
JPH07208542A (ja) * | 1994-01-11 | 1995-08-11 | Tokkyo Kiki Kk | 耐震ストッパ付き除振台 |
JP2004300733A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Sumitomo Forestry Co Ltd | アンカーボルトの取付け構造 |
US7458556B1 (en) * | 2007-10-12 | 2008-12-02 | Raymond Allen Manucy | Vibration absorption system |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015232351A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 倉敷化工株式会社 | 防振架台 |
JP2016223458A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 倉敷化工株式会社 | 防振架台のストッパ機構 |
JP2018189174A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社ナベヤ | 防振架台及びその固定構造 |
CN115535800A (zh) * | 2022-11-30 | 2022-12-30 | 杭州静之源噪声控制技术有限公司 | 一种曳引机用减振单元及减振装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5973864B2 (ja) | 2016-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101708215B1 (ko) | 비선형 내진 스프링을 장착한 내진 배전반 | |
JP5973864B2 (ja) | 隙間管理具 | |
JP5947696B2 (ja) | 緩み止め具及び当該緩み止め具を備えた減震ストッパ構造 | |
US20090038882A1 (en) | Angled connector | |
JP5145404B2 (ja) | 吊下げ式防振具 | |
JP2006275130A (ja) | すべり支承 | |
JP2008020170A (ja) | 天吊り式空調機の防振装置及びその施工方法 | |
JP2015021574A (ja) | 減震ストッパ構造並びに当該減震ストッパ構造を備えた防振架台 | |
JP2017510526A (ja) | 地震事象におけるエスカレータおよび動く歩道のための横方向の減衰および中間支持 | |
KR102010187B1 (ko) | 이중바닥구조물의 안전결속장치 | |
JP5797067B2 (ja) | 除振架台の減震ストッパ | |
JP6463137B2 (ja) | 減震装置 | |
JP6033706B2 (ja) | 防振架台 | |
JP6246547B2 (ja) | 減震ストッパ構造、隙間管理スペーサ、並びに防振架台 | |
JP5917751B2 (ja) | 除振架台の減震ストッパ | |
JPH07139589A (ja) | 防振架台 | |
JP6209784B2 (ja) | 減震ストッパ構造並びに当該減震ストッパ構造を備えた防振架台 | |
JP2009174236A (ja) | 免制震補助具、その使用方法及び連結構造 | |
JP2008174900A5 (ja) | ||
JP2004211289A (ja) | 乾式二重床の支持構造 | |
JP2016211216A (ja) | 天井構造およびその構築方法 | |
JP3717459B2 (ja) | 小規模建築物用制振装置 | |
JP2007298154A (ja) | 防振架台ならびに該防振架台に用いられる防振具 | |
JP6329803B2 (ja) | 床の防振装置及びこれを用いた防振床構造 | |
JP2006014384A (ja) | 装置の据付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150812 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150813 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160608 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160715 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5973864 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |